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"自然"である建築、デザイン アルヴァ・アアルト展(その2)

 青森県立美術館で開催中(この週末で終了です)の「アルヴァ・アアルト」展に再び行ってきました。連休中に最初に行った時は混んでてゆっくり観られず。分からないことも多かったので、講演会を聞いて、講演会の内容を思い出しながらもう1回観てきました。

・1回目、講演会:人間を想う建築 アルヴァ・アアルト展&講演会

青森県立美術館:アルヴァ・アアルト - もうひとつの自然 Alvar Aalto – Second Nature

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 青森は緑が深まっていく季節です。

 アアルトの建築にしろ、デザインにしろ、人工物ではある。森の中にあるマイレア邸にしろ、結核患者の療養のためのパイミオ・サナトリウムにしろ、自然に近づけてはいるが人工物である。でも、建築も、中のデザイン(椅子なども含めて)も自然から浮いている感じがしない。マイレア邸は森に溶け込むように、パイミオ・サナトリウムは病室の中に自然をできるだけ取り入れる。その他、特にアアルトの教会建築で思うのだが、教会は祈りを捧げる神聖で静寂な場所。モダンな建築なのに、その教会のあるべき雰囲気を壊していない。心静かに祈りを捧げる場所として、とても落ち着く感じがすると写真を見て思いました。…建築はそのまま持ってくることが出来ないのは仕方ない。アアルトの描いた図面はシンプルで、そのためには細かいところまで計算して無駄なものをそぎ落とす設計をしていると思う(建築の専門的な部分は分からないのですが)。アアルトの描いた図面から、人工物が"自然"であるためにどうしたらいいのか、そんなものを感じました。
 講演会ではアアルト建築と光をテーマにしていたのですが、光の取り入れ方、使い方も"自然"であるために重要だと感じました。1回目では何となく見ていたライトの展示も興味深く観られました。

 ただ、1回目でも感じた物足りなさはやっぱり感じました。パイミオ・サナトリウムやマイレア邸などの写真やスケッチなどが少ない。建築の見どころの写真がもっとあればよかった。1回目の時にも感じましたが、見たかった建築(ラハティの教会、コッコネンの自邸)が無いのは残念。フィンランディアホールももっと画像が観たかった。
 講演会を聞かないと見どころがわかりにくいなと思いました。アアルトの言葉や、アアルトが建築で大事にしていたことなどの展示があればいいなと思いました。展示室はもう1部屋あるんだから…。

 「文化の家(Kulttuuritalo)」はそういえば、フィンランド放送響が録音のために使っていた施設(現在はヘルシンキ・ミュージックセンター)だった。ここなのか、とわかって嬉しい。

 デザイン面では、スツール60とサヴォイ・ベースの作り方の動画がありました。これが面白かった。サヴォイベースのあの形はこうやって作るのか。職人さんたちの技を堪能できました。
 デザインは日本でも見られるけど、建築は現地に行かないと見られない…見る、というよりは、アアルトの建築のたたずまいを体験したいなと思いました。アアルトの光の使い方を直に体験したい。
 1回目よりもじっくりと観て、楽しみました。

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 シャガール「アレコ」背景画とアアルトのスツールのコラボもまだやっています。そういえば、スツール60は3本足のと4本足のがあるんだ…ようやく気がつきました……。

 常設展も観てました。棟方志功の板画(志功は「版画」ではなく「板画」と呼んでいた)のデザインの包装紙がいいなぁ。成田亨の鬼のブロンズ像もかっこいい。
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 青森県立美術館といえば、奈良美智の「あおもり犬」。えさの皿に花が植えられていました。

 最後に、エントランスのアルテック特別展示。
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 アアルトの椅子の座り心地のよさ…いいなぁ。
by halca-kaukana057 | 2019-06-21 22:09 | フィンランド・Suomi/北欧

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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