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BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その4 [9月] (随時追記中)

 ロンドンで開催中の大音楽祭、BBC Proms (プロムス)、9月の私の選んだプロムリストです。もう9月。今年のお祭りもそろそろ終わりです。でも、ラストナイトのAuld Lang Syneを歌い終わるまでがプロムスです。楽しんでいきましょう。
 8月下旬から、その他の音楽祭…バルト海フェスティバルとか、ラハティ・シベリウスフェスティバルなどが始まります。各オーケストラのシーズンオープニングも。聴きたいオンデマンド配信がどんどん増える中で、プロムスと両立する…この時期は大変です。

・7月の各プロムの記事BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その1 [7月] (随時追記中)
・8月前半BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その2 [8月前半] (随時追記中)
・8月後半BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その3 [8月後半] (随時追記中)


 今年の大きなテーマのひとつが、プロムスの創始者、サー・ヘンリー・ウッドの生誕150年。それを記念して、ウッドが初演(世界初演、イギリス初演、プロムス初演など)した作品を数多く取り上げています。公式サイトでは、ウッドの初演した作品には「Henry Wood Novelties」と表記があります。とにかく多いです。
 もうひとつの大きなテーマが宇宙。アポロ11号月面着陸から50年を記念してのプログラムです。宇宙に関する作品も多く演奏されます。

 プロムスの全公演は、BBC Radio3で放送されます。生放送を聴けなくても、30日間のオンデマンド配信があるので時間のある時にゆっくり楽しめます。再生はBBC Radio3の各プロムのページでどうぞ。今年はプロムス公式サイトで再生できない、リンクもないので、Radio3へのリンクを貼っておきます。
 パソコンからはそのままブラウザで。スマートフォンからは「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うと便利です。無料でダウンロードできます。
 通常の放送だけでなく、Radio3の番組「Afternoon Concert」はプロムス期間中、各プロムの再放送をしています。オンデマンドの配信が期限切れで聴き逃してしまった、日本時間の22時からの放送でちょうど聴ける、という方はこちらもどうぞ。放送されないプロムもあるので注意。
BBC Radio3:Afternoon Concert

 今年も、バイノーラル・サウンドでの配信もしています。一部公演ですが、立体音響で楽しめます。普通のヘッドホンで構いませんので聴いてみてください。随時追加されていくと思います。配信公開期限はいつまでなのかわかりません。通常のオンデマンド公開期限の30日を一応目安にしておくと安心かと思います。
 期限が切れて聴けなくなっている曲が増えています。聴きたい曲はお早めに。
BBC Proms:Binaural Proms 2019

 去年のバイノーラル・サウンド配信もまだ残っているのでリンクしておきます。
BBC Proms 2018:Immerse yourself in music with spatial headphone mixes from the Proms


 では、9月の各プロムを見ていきましょう。

◇9/1 Prom 57: Mozart, Rachmaninov & Qigang Chen
   ◇(Prom57:Radio3)
 ・陳其鋼(チェン・チーガン/Qigang Chen):Wu Xing (五行/The Five Elements)
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
 ・ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
  / Eric Lu エリック・ルー(ピアノ)、余隆(ユー・ロン Long Yu):指揮、上海交響楽団

 アジアからの指揮者、オーケストラが登場です。プロムス初登場の上海交響楽団。日本以外のアジアのオーケストラはあまり聴いたことがないので楽しみ。1曲目、チェン・チーガンはメシアンの弟子。中国の伝統音楽を取り入れた作品。


◇9/1 Prom 58: Tchaikovsky, Janáček, Szymanowski and Linda Catlin Smith
   ◇(Prom58:Raio3)
 ・リンダ・カトリン・スミス Linda Catlin Smith:Nuages(世界初演)
 ・ヤナーチェク:ヴァイオリン弾きの子ども JW VI/14
 ・シマノフスキ:ハーフィズの愛の歌 op.26
 ・チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 op.17 「小ロシア」
  / ジョージア・ジャーマン(ソプラノ)、イラン・ヴォルコフ:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団

 東欧、ロシアの民謡音楽にちなんだプロムです。ヤナーチェク「ヴァイオリン弾きの子ども」はヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。チャイコフスキー2番は「小ロシア」と呼ばれています。ウクライナの民謡を用いています。私にとってはあまりなじみのない作品ばかりなので楽しみ。


◇9/2 Proms at … Cadogan Hall 7: Silesian String Quartet
   ◇(Proms CH7:Radio3)
 ・ヴァインベルク:弦楽四重奏曲 第7番 op.59
 ・グラジナ・バツェヴィチ Grażyna Bacewicz:ピアノ五重奏曲 第1番
  / ヴォイチェフ・シヴィタワ Wojciech Świtała(ピアノ)、シレジアン弦楽四重奏団 Silesian String Quartet

 今年生誕100年のヴァインベルクの室内楽作品を。ヴァインベルクは弦楽四重奏曲を17曲作曲しています。もうひとり、ポーランドの作曲家でヴァイオリニストのバツェヴィチ。ヴァインベルクより10歳年上。主に室内楽作品を作曲しています。ピアノのシヴィタワさんとシレジアン四重奏団は、ヴァインベルクもバツェヴィチも演奏してたスペシャリスト。CDも出ています。


◇9/2 Prom 59: Benvenuto Cellini
   ◇(Prom59:Radio3)
 ・ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」
  / マイケル・スパイアーズ(ベンヴェヌート・チェッリーニ/テノール)、ソフィア・ブルゴス(テレーザ/ソプラノ)、マシュー・ローズ→マウリツィオ・ムラーノ(バルドゥッチ/バス)、タレク・ナズミ Tareq Nazmi(教皇クレメンス7世/バス)、クリスティアン・アダム→ヴィンセント・デルハウム Vincent Delhoume(フランチェスコ/テノール)、リオネル・ロート Lionel Lhote(フィエラモスカ/バリトン)、アデル・シャルヴェ Adèle Charvet(アスカーニオ/メゾソプラノ)、アシュリー・リッチズ(ベルナルディーノ/バリトン)
 Monteverdi Choir、ジョン・エリオット・ガーディナー:指揮、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック

 今年のプロムス2作目のオペラは、アニバーサリー・イヤーのベルリオーズの作品。全く知らない作品です。イタリア・ルネサンス期の彫刻家、ベンヴェヌート・チェッリーニが主人公。1938年初演されましたが、反応は不評。演奏頻度は少ないですが、徐々に演奏されることが増えてきているそうです。
 キャスト変更が2人ありましたので、追記しています。


◇9/3 Prom 60: Vienna Philharmonic and Bernard Haitink
   ◇(Prom60:Radio3)
 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
 ・ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 (ノヴァーク版)
  / エマニュエル・アックス(ピアノ)、ベルナルト・ハイティンク:指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 今年はウィーンフィルの年です(ウィーンフィルとベルリンフィルが交互にやって来る)。指揮のハイティンクさん、引退を表明され、このプロムが引退公演の1つ前。つまり、最後のプロムスです。ハイティンクさんは1966年にプロムスに初登場。2016年にはプロムス出演50周年記念プロムもありました。初登場の際はBBC響を指揮。その時もブルックナー7番でした。最後もブルックナー7番で。
◇その時の記録:1966年8月22日、Prom27
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番は、ペライアさんの予定でしたが、アックスさんに変更です。ペライアさんの体調が心配です。アックスさんの演奏はとてもよかったです。


◇9/4 Prom 61: Vienna Philharmonic and Andrés Orozco-Estrada
   ◇(Prom61:Radio3)
 ・ドヴォルザーク:交響詩「真昼の魔女」op.108
 ・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95 「新世界より」
  / レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)、アンドレス・オロスコ=エストラーダ:指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ウィーンフィル2日目は、オロスコ=エストラーダさん。南米出身の指揮者の、アメリカに縁のある作曲家、ドヴォルザークとコルンゴルトを。ドヴォルザークの「真昼の魔女」は初めて聞きました。ヘンリー・ウッドがイギリス初演しています。チェコの詩人エルベンの詩集の中の作品を元にした曲で、遊んでいた子どもがぐずり、泣き始めてしまい、母親が「泣き止まないと真昼の魔女が来る」と脅すと、本当に魔女が来て不気味な踊りを踊り、子どもを殺してしまう…という話。怖いよ…。
 コルンゴルトはユダヤ系で、ナチスから逃げアメリカに亡命。オペラ「死の都」を以前テレビで観て、印象に残っています。ヴァイオリン協奏曲もまだそんなに聞き込んでいないのでしっかり聴きたい。

◇9/5 Prom 63: Yuja Wang plays Rachmaninov
   ◇(Prom63:Radio3)
 ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
 ・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
  / ユジャ・ワン(ピアノ)、チョン・ミョンフン:指揮、シュターツカペレ・ドレスデン

 ウィーンフィルの次はシュターツカペレ・ドレスデン。まずはユジャ・ワンさんのピアノでラフマニノフの3番コンチェルト。後半はブラームス2番。


◇9/7 Prom 65: Mozart, Beethoven & R. Strauss
   ◇(Prom65:Radio3)
 ・モーツァルト:後宮からの誘拐 K.384 序曲
        :レチタティーヴォとアリア K.316(レチタティーヴォ「テッサリアの民よ」とアリア「不滅の神々よ、私は求めず」)
        :カッサシオン 第1番 ト長調 K.63
        :アリア「いいえ、あなたにはできません(No, no, che non sei capace) K. 419
        :交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
 ・リヒャルト・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」より前奏曲(弦楽六重奏)
              :歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より「偉大なる王女さま!(Grossmächtige Prinzessin!)」
 ・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
  / ダナエ・コントラ Danae Kontora(ソプラノ)、コンスタンティノス・カリディス:指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団

 ギリシャ出身のソプラノと指揮者による、オペラと交響曲のプロム。とても華やかな選曲です。最後はベートーヴェン7番で。これはどんなベト7になるのか。


◇9/8 Prom 66: John Luther Adams's In the Name of the Earth
 ・ジョン・ルーサー・アダムズ:In the Name of the Earth(ヨーロッパ初演)
  / BBCシンフォニーコーラス、Crouch End Festival Chorus、Hackney Empire Community Choir、London International Gospel Choir、ロンドン・フィルハーモニック合唱団、ロンドン交響楽団合唱団、LSO Community Choir、Victoria Park Singers
 ネヴィル・クリード Neville Creed,ニール・フェリス Neil Ferris,サイモン・ホールジー Simon Halsey,デイヴィット・テンプル David Temple:指揮

 アメリカの作曲家、ジョン・ルーサー・アダムズの新曲です。8つの合唱団、総勢600人…すごい。そんな大人数での合唱…どんな曲なんだろう…?初演は2018年、ニューヨークの音楽祭「モーストリー・モーツァルト・フェスティバル」にて。この時もでしたが、今回も観客も最後のテーマを一緒に歌っていいとのこと。ラストナイトの大合唱みたいなことになるのか…?想像がつかない。聴くしかあるまい。映像も観てみたい。600人の大合唱。
 指揮者も4人います。BBC Proms公式のリハーサル画像を見てみたら、合唱団をいくつかに分けて、それぞれ指揮者が付いているみたいです。



◇9/8 Prom 67: Sakari Oramo conducts Sibelius
   ◇(Prom67:Radio3)
 ・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ:編曲):はげ山の一夜 ニ短調
 ・ルイ・アンドリーセン Louis Andriessen:The Only One(イギリス初演)
 ・ジュディス・ウィアー Judith Weir:森
 ・シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82 (1919年、現行版)
  / ノラ・フィッシャー(歌)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団

 テーマは森、自然のプロム。しかも、他のプロムで演奏された作品と関連がある作品が並びます。「はげ山の一夜」はヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。1867年、ムソルグスキー自身による原典版を発表しますが不評。その後、ロシア五人組の合作でオペラを作曲する計画が持ち上がり、ムソルグスキーは合唱を加えて書き換えます。オペラは完成前に中断されてしまいました。その後、リムスキー=コルサコフが単独で「ムラダ」を作曲しますが、それがProm41で演奏された「ムラダ」です。「はげ山の一夜」は登場しません。リムスキー=コルサコフが編曲したのは、ムソルグスキーの死後でした。
 アンドリーセンはオランダの作曲家。ジュディス・ウィアーはProm35のブラビンズさんのための新「エニグマ」に参加。「森」を描いた作品に続くのはシベリウスの5番。Prom20で1915年初稿を演奏しましたが、このプロムでは現行版を。シベ5をどちらも聴けるなんて今年のプロムスはいいなぁ。Prom20の初稿は、バイノーラルサウンドであればまだ聴けます(9月10日現在。曲の前に、前奏曲のような形でシベ5の断片やフィンランド民謡をカンテレなどでの演奏、歌が入ります。)。上記リンク先からどうぞ。
 今年のBBC響は全11公演。これが10公演目。次はラストナイトです。


◇9/9 Prom 68: Wagner Night
   ◇(Prom68:Radio3)
 ・ウェーバー:魔弾の射手 序曲
 ・ワーグナー:「ジークフリート」 より 「森のささやき」
 ・フランク:呪われた狩人
 ・ワーグナー:「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」
       :        デュエット「新たな武勲へ向かう、大事な勇士よ」
       :        「ジークフリートの死と葬送行進曲」
       :        「ブリュンヒルデの自己犠牲」
  / クリスティン・ゴアーク(ソプラノ)、ステファン・グールド(テノール)、マルク・アルブレヒト:指揮、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団

 自分のことを書いてしまうが、マーラーやブルックナーよりも、ワーグナーの方が苦手意識が強いかもしれない。物語も音楽も壮大すぎてついて行けない。聴けばいい音楽だなと思うのだが、自分から聴こうとは思わない…。ワーグナーの楽劇はすごいとか言われても、正直よくわからない…(声楽やってるのにそれでいいのかと思うが…)。そんなワーグナーのプロム。これを聴いて、少しは親しめるようになるか…?
 ワーグナーの他にもウェーバーとフランクの、印象的な物語の音楽。


◇9/10 Prom 69: Smetana, Shostakovich & Tchaikovsky
   ◇(Prom69:Radio3)
 ・スメタナ:売られた花嫁 序曲、3つの踊り
 ・チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギン 手紙の場
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 op.65
  / エレーナ・スティヒナ Elena Stikhina(ソプラノ)、セミヨン・ビシュコフ:指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 Prom33でBBC響を指揮したビシュコフさんが、今度はチェコフィルを連れてきました。チャイコフスキーとショスタコーヴィチは、ヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。スメタナの「売られた花嫁」は、序曲はよく聴きますが「3つの踊り」は初めて聴きます。「エフゲニー・オネーギン」からは、オネーギンに恋したタチアーナが、オネーギンへの思いをしたためるアリア「私は死んでもいいの」を含む「手紙の場」を。最後はショスタコーヴィチ8番。7番に続く戦争交響曲。


◇9/11 Prom 71: Bach Night
   ◇(Prom71:Radio3)
 ・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069
 ・ニコ・マーリー Nico Muhly:Tambourin (世界初演)
 ・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066
 ・スティーヴィー・ウィッシャート Stevie Wishart:The Last Dance?(世界初演)
 ・Ailie Robertson:Chaconne シャコンヌ (世界初演)
 ・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
 ・スチュアート・マクレー Stuart MacRae:Courante クーラント (世界初演)
 ・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068
  / ジョン・バット:指揮、Dunedin Consort

 バッハの作品と現代作品(しかも全部世界初演)を組み合わせたプロム。以前もこういうプロムがありましたね。「管弦楽組曲」全4作に現代の作曲家、しかも若手、ジャンルの垣根を越えた活動をしている作曲家も参加しています。タイトルはバッハの作品と同じように、舞曲になっている。どんな音楽になるんだろう。


◇9/12 Prom 72: Symphonie fantastique
   ◇(Pom72:Radio3)
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
  / ニコラス・コロン:指揮、オーロラ管弦楽団 他

 アニバーサリーイヤーのベルリオーズの代表作、幻想交響曲。このプロムではただオーケストラが演奏するだけではなく、様々な演出、解説があります。そして、オーロラ管弦楽団といえば暗譜での演奏。こういうプロムは映像で観たい。
 ちなみに、指揮のコロンさんは、フィンランド放送響の次期首席指揮者に決まりました。フィンランド放送響始まって以来の、フィンランド人以外の首席指揮者です。


◇9/13 Prom 74: Beethoven Night
   ◇(Prom74:Radio3)
 ・ヘンデル(マンゼ:編曲):王宮の花火の音楽 HWV 351
 ・ベートーヴェン:ああ、不実なる人よ op.65
 ・J.S.バッハ(エルガー:編曲):幻想曲とフーガ ハ短調 BWV 537
 ・ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
         :        「人間の屑! かかってきなさい、希望は捨てないわ、最後には星が出る」(Abscheulicher! …Komm, Hoffnung, lass den letzten Stern)
         :交響曲第5番 ハ短調 op.67
  / エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、アンドリュー・マンゼ:指揮、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

 マンゼさんとNDRエルプフィルの登場です。ベートーヴェンを中心にしたドイツプログラム。1曲目のヘンデル「王宮の花火の音楽」は、マンゼさん自身による編曲。バッハの「幻想曲とフーガ」もエルガーの編曲。歌曲に、オペラ「フィデリオ」のアリアも。最後は5番「運命」。
 来年はベートーヴェンのアニバーサリーイヤー。たくさん聴けそうですね。
 さて、残すプロムはあとひとつ。ラストナイトです。


◇9/14 Prom 75: Last Night of the Proms
   ◇(Prom75:Radio3)
 ・ダニエル・キダン Daniel Kidane:Woke (世界初演)
 ・ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」第2組曲
 ・ローラ・マヴーラ Laura Mvula:Sing to the Moon
 ・マコンキー:輝かしきテムズ
 ・エルガー:ソスピーリ(ため息) op.70
 ・ビゼー:歌劇「カルメン」 より 「恋は野の鳥」(ハバネラ)
 ・サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 より 「あなたの声に私の心も開く」('Mon coeur s'ouvre à ta voix')
 ・ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」 より「むごい運命よ」(O don fatale)
       :歌劇「アイーダ」 より 凱旋行進曲
 ・オッフェンバック:歌劇「天国と地獄(地獄のオルフェウス)」序曲
 ・グレインジャー:マーチングソング・オブ・デモクラシー
 
 ・ハロルド・アーレン:「オズの魔法使い」 より 「虹の彼方に(Over the Rainbow)」
 ・ガーシュイン:アイ・ガット・リズム
 ・ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
 ・アーン(サージェント:編曲):ルール・ブリタニア!
 ・エルガー:威風堂々 第1番 ニ長調 「希望と栄光の国(Land of Hope and Glory)」
 ・パリー(エルガー:編曲):エルサレム
 ・ブリテン:編曲:イギリス国歌
 ・スコットランド民謡(Paul Campbell:編曲):Auld Lang Syne
  / ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)、BBCシンガーズ、BBCシンフォニーコーラス
  サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団

 ラストナイトです。今年の指揮はオラモさん。「ルール・ブリタニア」他、声楽ソロはメゾのバートンさん。メゾが活躍するオペラアリアをたくさん聴けるのが嬉しい。
 エルガーの「ソスピーリ」は、1914年のファーストナイトでヘンリー・ウッドが世界初演しました。今年を含めて、意外にも3回しか演奏していません。
1914年8月15日:Prom 01 - First Night of the Proms 1914
 当時は、現在ではラストナイトの定番曲の「イギリスの海の歌による幻想曲」や「威風堂々第1番(Land of Hope and Glory)」をファーストナイトでやっていたんですね。ヘンリー・ウッドを称える今年のプロムスのラストナイトは、「イギリスの海の歌による幻想曲」は欠かせません。
 ラストナイトも女性作曲家が活躍。月面着陸50年のプロムスを締めくくるのは、シンガー・ソングライターとして活躍しているローラ・マヴーラさんの「Sing to the Moon」.もう1曲、エリザベス・マコンキーの作品も。ロンドンの情景が浮かんでくる作品。
 ミュージカル「オズの魔法使い」の「虹の彼方に」も入っています。今年で80周年。これも皆で大合唱かな。
 ラストナイトの曲順変更、追加曲がありました。ガーシュインの「アイ・ガット・リズム」も。これは元々はミュージカル「ガール・クレイジー」の歌だったんですね。これはバートンさんの歌が炸裂しそう。ミュージカルソングが2曲になりました。これは楽しいぞ。

 ラストナイトは音声だけ聴いても楽しいですが、映像を観てこそ…今年もテレビ放送お願いしますNHKさん。
 ラストナイトは終演後に公式の画像や映像の一部がアップされると思うので、また追記します。楽しみだなぁ。

【ラストナイト追記】
 ラストナイトは第2部を生中継で聴きました。第1部はこれから。
 Proms公式による、ラストナイトのまとめです。
BBC Proms 2019:What happened at Last Night of the Proms 2019
 ツイッターで映像もツイートされていて、少し観ることができます。この他にもBBC Proms公式アカウントには映像付きのツイートがあるので見てみてください。

BBC News:'Queer girl with a nose ring' rocks the Last Night of the Proms
 ラストナイトに関してのニュース記事です。

 今年のラストナイト。「ルール・ブリタニア」では、メゾソプラノのジェイミー・バートンさんが歌ったのですが、歌いながら虹色の旗を振っていました。LGBTのシンボルの虹色。バートンさんもLGBTなのだそうです。その前に歌った「オズの魔法使い」の「虹の向こうに」もそういう意味があったのか。
Rule, Britannia! (excerpt) with Jamie Barton and rainbow flag (BBC Proms 2019)


 1分で振り返る今年のラストナイト。編集上手い。
Best moments from Last Night of the Proms 2019


 ラストナイトの舞台裏写真集。かっこいいなぁ。
BBC Proms 2019:Backstage at the Royal Albert Hall during Last Night of the Proms 2019

【さらに追記】
 NHKでのテレビ放送が決まりました!
NHK:プレミアムシアター
 11月25日(月)午前0時(24日(日)24時)、NHKBSプレミアムです。楽しみ!!
【追記の追記】
ライヴなら伝え合える BBC Proms ( プロムス ) ラスト・ナイト 2019 まとめ
 今年のラストナイトの感想記事です。


 ということで、2019年のプロムス、私の選んだプロムリストでした。オンデマンドは30日間、ラストナイトなら10月14日ごろまで聴けるので、何回でもどうぞ。

by halca-kaukana057 | 2019-08-30 21:22 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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