2020年 08月 10日
Hyvää syntymäpäivää! 90 vuotta vanha Kapellimestari Jorma Panula
今日、8月10日はフィンランドの名指揮者・名教師のヨルマ・パヌラ先生のお誕生日。1930年生まれなので90歳!おめでとうございます!
かつてはシベリウス・アカデミー指揮科の教授で、門下生は次々と世界的に活躍。最近だと先日パリ管弦楽団の新音楽監督に決定したクラウス・マケラさんもパヌラ門下生(今年で24歳、1996年生まれだが、11歳の頃から指揮の勉強を始めたそうなので師匠はパヌラ先生だった)。その後のシベリウス・アカデミー指揮科も世界的指揮者を輩出し続け、その礎を築いたのがパヌラ先生。本当に凄い先生です。
門下生たちと共演したバースデーコンサートも開催されました。
◇IDAGIO : Global Concert Hall : Music Finland – Star conductors celebrate the "Maestro of the Maestros"
※有料チケット制です。初めて有料オンラインコンサートを聴きました。
パヌラ先生はチャイコフスキー:弦楽セレナードの第3楽章を指揮しました。お元気そうで何よりです。
パヌラ先生も指揮者として活躍。かつてはフィンランドで初めてのマーラーチクルスを指揮したこともある。このブログでもパヌラ先生が指揮したCDについていくつか書きました。今日はお誕生日記念で私の好きなCDを。
Early One Morning ある朝早く~フィンランド管弦楽名曲集
ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団、カメラータ・フィンランディア
◇Spotify : Early One Morning FINNISH ORCHESTRAL FAVOURITES
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにはこのCDが存在しない。ただ、以下2枚のCDを2枚組にしたのがこのCDの模様。
◇フィンランド管弦楽名曲集(トゥルク・フィル/パヌラ)
(オッコ・カム:指揮のサッリネンは除く)
◇SUOMALAISIA KLASSISIA SUOSIKKISAVELMIA (Finnish Classical Favourites), Vol. 2
フィンランドの作曲家の名曲集なのだが、選曲も演奏もとてもいいなと思いました。最初はシベリウス「フィンランディア」。派手すぎず速すぎず、フィンランドの歴史を噛みしめるようなじっくりとした演奏。「悲しきワルツ」も控えめな感じがいい。オスカル・メリカント、マデトヤ、カスキ、クーラ、メラルティン、クラミ、ラウタヴァーラ…フィンランドの多彩な作曲家をこれ2枚で楽しめる。O.メリカント「ワルツ・レント」や、カスキ「前奏曲」など元々はピアノ曲などの作品は、パヌラ先生自身がオーケストラ編曲。そこも面白い。クーラ「結婚行進曲」は、フィンランドの結婚式の定番曲といえばこれ。クラミ「海の情景」、これが結構好きな曲。
2枚目で演奏しているのはカメラータ・フィンランディアという室内オーケストラ。初めて聞く名前。1枚目よりもマニアックな作曲家も。ヴィルホ・ルオラヤン=ミッコラ「結婚式の踊り」というタイトルなのにしっとりとどこか悲しげ。いや、美しい。伝承曲もあり、アルバムタイトルになっている「ある朝早く」オーボエのメロディーが切ない。
このCDでフィンランドのクラシックの魅力は存分に味わえますし、気に入った作曲家があれば他の作品を聴くもよし。素敵なCDです。
90歳の誕生日記念のフィンランド本国の記事は見当たらないのですが、90歳バースデーコンサート前に開催された指揮のマスタークラスについてのヘルシンギン・サノマット紙の記事と、昨年書かれたYLEの記事をどうぞ(フィンランド語)
◇HS.fi : Fiskarsin uudelle kapellimestarikurssille kokoontui raskas sarja 90-vuotiaasta Jorma Panulasta 24-vuotiaaseen Klaus Mäkelään – ”On todella harvinaista, että kaikki ovat opettamassa samassa huoneessa”
◇Musiikin syntymäpäiväkalenteri : Kapellimestari Jorma Panula oli ensi kerran sinfoniakonsertissa 18-vuotiaana
このシリーズはフィンランドの音楽家のお誕生日に彼らの生涯や経歴などを紹介するシリーズ。カレンダーみたいに楽しめます。
【関連過去記事】
・合唱大国・フィンランドを堪能する その2・タピオラ合唱団編
・[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
このパヌラ先生の「クレルヴォ」は本当におすすめです。「クレルヴォ」の中でも特に好きな録音です。
かつてはシベリウス・アカデミー指揮科の教授で、門下生は次々と世界的に活躍。最近だと先日パリ管弦楽団の新音楽監督に決定したクラウス・マケラさんもパヌラ門下生(今年で24歳、1996年生まれだが、11歳の頃から指揮の勉強を始めたそうなので師匠はパヌラ先生だった)。その後のシベリウス・アカデミー指揮科も世界的指揮者を輩出し続け、その礎を築いたのがパヌラ先生。本当に凄い先生です。
門下生たちと共演したバースデーコンサートも開催されました。
◇IDAGIO : Global Concert Hall : Music Finland – Star conductors celebrate the "Maestro of the Maestros"
※有料チケット制です。初めて有料オンラインコンサートを聴きました。
パヌラ先生はチャイコフスキー:弦楽セレナードの第3楽章を指揮しました。お元気そうで何よりです。
パヌラ先生も指揮者として活躍。かつてはフィンランドで初めてのマーラーチクルスを指揮したこともある。このブログでもパヌラ先生が指揮したCDについていくつか書きました。今日はお誕生日記念で私の好きなCDを。
Early One Morning ある朝早く~フィンランド管弦楽名曲集
ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団、カメラータ・フィンランディア
◇Spotify : Early One Morning FINNISH ORCHESTRAL FAVOURITES
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにはこのCDが存在しない。ただ、以下2枚のCDを2枚組にしたのがこのCDの模様。
◇フィンランド管弦楽名曲集(トゥルク・フィル/パヌラ)
(オッコ・カム:指揮のサッリネンは除く)
◇SUOMALAISIA KLASSISIA SUOSIKKISAVELMIA (Finnish Classical Favourites), Vol. 2
フィンランドの作曲家の名曲集なのだが、選曲も演奏もとてもいいなと思いました。最初はシベリウス「フィンランディア」。派手すぎず速すぎず、フィンランドの歴史を噛みしめるようなじっくりとした演奏。「悲しきワルツ」も控えめな感じがいい。オスカル・メリカント、マデトヤ、カスキ、クーラ、メラルティン、クラミ、ラウタヴァーラ…フィンランドの多彩な作曲家をこれ2枚で楽しめる。O.メリカント「ワルツ・レント」や、カスキ「前奏曲」など元々はピアノ曲などの作品は、パヌラ先生自身がオーケストラ編曲。そこも面白い。クーラ「結婚行進曲」は、フィンランドの結婚式の定番曲といえばこれ。クラミ「海の情景」、これが結構好きな曲。
2枚目で演奏しているのはカメラータ・フィンランディアという室内オーケストラ。初めて聞く名前。1枚目よりもマニアックな作曲家も。ヴィルホ・ルオラヤン=ミッコラ「結婚式の踊り」というタイトルなのにしっとりとどこか悲しげ。いや、美しい。伝承曲もあり、アルバムタイトルになっている「ある朝早く」オーボエのメロディーが切ない。
このCDでフィンランドのクラシックの魅力は存分に味わえますし、気に入った作曲家があれば他の作品を聴くもよし。素敵なCDです。
90歳の誕生日記念のフィンランド本国の記事は見当たらないのですが、90歳バースデーコンサート前に開催された指揮のマスタークラスについてのヘルシンギン・サノマット紙の記事と、昨年書かれたYLEの記事をどうぞ(フィンランド語)
◇HS.fi : Fiskarsin uudelle kapellimestarikurssille kokoontui raskas sarja 90-vuotiaasta Jorma Panulasta 24-vuotiaaseen Klaus Mäkelään – ”On todella harvinaista, että kaikki ovat opettamassa samassa huoneessa”
◇Musiikin syntymäpäiväkalenteri : Kapellimestari Jorma Panula oli ensi kerran sinfoniakonsertissa 18-vuotiaana
このシリーズはフィンランドの音楽家のお誕生日に彼らの生涯や経歴などを紹介するシリーズ。カレンダーみたいに楽しめます。
【関連過去記事】
・合唱大国・フィンランドを堪能する その2・タピオラ合唱団編
・[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
このパヌラ先生の「クレルヴォ」は本当におすすめです。「クレルヴォ」の中でも特に好きな録音です。
by halca-kaukana057
| 2020-08-10 23:00
| 音楽