2021年 02月 05日
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
最近読んで、心があたたまる、やさしい気持ちを感じられる、心の緊張やコリをほぐしてちょっと楽な気持ちになってみようよと思った本。その1。
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
Jam:マンガ・文/名越康文:監修/サンクチュアリ出版/2020
私にしては珍しく、話題の本を読んだかな。この本の第1作「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」を以前読んだのですがとても面白かった。日常や人間関係などでの悩み事、不安、モヤモヤを、可愛い猫のマンガを読みながら、考え方を変えてみる。悩んでいて困っている猫に、「こう考えてみたらどう?」と言う白い猫(時々腹黒くもなるw)の存在が、やさしくて、あたたかくて、和むと同時にそんな考え方もあるんだ、と気持ちをほぐしてくれました。本屋に行ったらその続編が出ていて、しかもテーマは「孤独」。
ちなみに、印象的なこのタイトルは、自分が誰かとの関係やその人の言動で悩んでいても、その相手は楽しくパフェなんか食べているかもしれないよ?という著者のJamさんのご友人の言葉から。
構成は前作と同じで、悩む猫に、白い猫がアドバイスをする。
昨年の秋頃から気持ちが沈みがちで、ちょっとしたことでも自分を責めたり、物事をひたすらネガティヴに考え込んでしまっている。そんな精神的に弱っている私にはちょうどいいかなと思った。何となく気になってしまう些細なこと。些細なことでも、降り積もって時間が経った雪のように(まさに今外はそんな状態…)、どんどん重く固くなって苦しむ原因になってしまう。些細なこと、と軽く見ずに、丁寧に、やさしく言葉を返してくれる白い猫の存在があたたかい。
テレワークや自粛生活など、コロナ禍での生活での悩みにも答えています。コロナ禍で私たちがどんなことで困ったか、悩んだか、書籍化したことでその記録にもなると思います。「楽しみにしていたことが中止になってしまった」のアドバイスがとてもいいです。やっぱり推しは尊い。
監修の精神科医の名越先生の解説に、こうありました。
そして、人間はひとりでいても、他の誰かの存在や視線を作りだし意識して、気にしてしまう。「今ここ」にいるのは自分ひとりだけなのに、頭の中に他の誰かが存在する。「今ここ」にはいない他の誰か=自分自身が作り出した他の誰かのような自分自身に振り回され、「今ここ」の自分自身を見失ってしまう。ああ、最近私がずっととらわれ続けているものだなと思った。なかなか他の人に会えないからこそ、頭の中の他の誰かは簡単に大きくなりやすいと実感している。現実の人間・他者がわからないのだから、自分の持っている情報で想像する。その自分の持っている情報がネガティヴなもの、厳しく攻撃的なものばかりだったら、自分を責める存在になってしまうのは当然だな…。
そんな、厳しくて他罰的な自分の頭の中の存在に、「こんな考え方もあるよ」「そんなに厳しくしなくていいんだよ」「そこまで心配しなくて大丈夫だよ」とやさしく接してくれる白い猫。白い猫はただアドバイスをするだけじゃなくて、まずは悩んでいる猫の話を受け取り、そのまま受け止めている。4コマ漫画なので白い猫はすぐに返事をしているけど、本当はもっとじっくりと聞いているかもしれない。テンポ良く読んでしまいがちだけど、あえてゆっくりと、頭の中の他の誰かに聞こえるように読むといいかもしれない。
私は今何で悩んでいて、どの辺りで迷っているのか。道を見失ったのか。そんな時に第1作と合わせて読みたい本です。
ちなみに、以前「ねこあつめ」を題材にしたマンガを読んだことがあったのですが、その作者がこのJamさんでした。
◇Jamさんちの…ねこあつめマンガ
「ねこあつめ」のねこたちにはどんなエピソードがあったのか。心がじんわりとあたたかくなるマンガです。
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
Jam:マンガ・文/名越康文:監修/サンクチュアリ出版/2020
私にしては珍しく、話題の本を読んだかな。この本の第1作「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」を以前読んだのですがとても面白かった。日常や人間関係などでの悩み事、不安、モヤモヤを、可愛い猫のマンガを読みながら、考え方を変えてみる。悩んでいて困っている猫に、「こう考えてみたらどう?」と言う白い猫(時々腹黒くもなるw)の存在が、やさしくて、あたたかくて、和むと同時にそんな考え方もあるんだ、と気持ちをほぐしてくれました。本屋に行ったらその続編が出ていて、しかもテーマは「孤独」。
ちなみに、印象的なこのタイトルは、自分が誰かとの関係やその人の言動で悩んでいても、その相手は楽しくパフェなんか食べているかもしれないよ?という著者のJamさんのご友人の言葉から。
構成は前作と同じで、悩む猫に、白い猫がアドバイスをする。
「自分はひとりぼっちだと感じる」ちょっと多めに挙げましたが、この辺りが私が特に共感した項。「感情をコントロールできない」の、Jamさんの経験談には何とも言えない気持ちになりました。「理由もなく落ち込んでしまう」「人に自分の意見を言えない」にはなるほどと思った。
「どこにも居場所がないと感じる」
「自分を好きになれない」
「感情をコントロールできない」
「自分にないものを持つ人がうらやましい」
「理由もなく落ち込んでしまう」
「人からどう思われているか気になる」
「人に自分の意見を言えない」
「怒られると自分の存在もダメだと感じる」
「自分より頑張っている人を見て落ち込む」
「悪いニュースに心をもっていかれる」
「世の中が大変な時に楽しんではいけないと感じる」
「自分より大変な人がいるのにつらいと思ってしまう」
昨年の秋頃から気持ちが沈みがちで、ちょっとしたことでも自分を責めたり、物事をひたすらネガティヴに考え込んでしまっている。そんな精神的に弱っている私にはちょうどいいかなと思った。何となく気になってしまう些細なこと。些細なことでも、降り積もって時間が経った雪のように(まさに今外はそんな状態…)、どんどん重く固くなって苦しむ原因になってしまう。些細なこと、と軽く見ずに、丁寧に、やさしく言葉を返してくれる白い猫の存在があたたかい。
テレワークや自粛生活など、コロナ禍での生活での悩みにも答えています。コロナ禍で私たちがどんなことで困ったか、悩んだか、書籍化したことでその記録にもなると思います。「楽しみにしていたことが中止になってしまった」のアドバイスがとてもいいです。やっぱり推しは尊い。
監修の精神科医の名越先生の解説に、こうありました。
「あっ、今、あの人が言ったことに巻き込まれかけている!」「自分を見失いかけている!」と気づいて、自分の心の地図の中の現在地を確かめる。いわは、「今ここ」を理解することがまずはとても重要なんです。自分の「今ここ」を確認する。マインドフルネスにも通じるなと思った。
この本を読むと、自分の「今ここ」がわかります。
(180~181ページ)
そして、人間はひとりでいても、他の誰かの存在や視線を作りだし意識して、気にしてしまう。「今ここ」にいるのは自分ひとりだけなのに、頭の中に他の誰かが存在する。「今ここ」にはいない他の誰か=自分自身が作り出した他の誰かのような自分自身に振り回され、「今ここ」の自分自身を見失ってしまう。ああ、最近私がずっととらわれ続けているものだなと思った。なかなか他の人に会えないからこそ、頭の中の他の誰かは簡単に大きくなりやすいと実感している。現実の人間・他者がわからないのだから、自分の持っている情報で想像する。その自分の持っている情報がネガティヴなもの、厳しく攻撃的なものばかりだったら、自分を責める存在になってしまうのは当然だな…。
そんな、厳しくて他罰的な自分の頭の中の存在に、「こんな考え方もあるよ」「そんなに厳しくしなくていいんだよ」「そこまで心配しなくて大丈夫だよ」とやさしく接してくれる白い猫。白い猫はただアドバイスをするだけじゃなくて、まずは悩んでいる猫の話を受け取り、そのまま受け止めている。4コマ漫画なので白い猫はすぐに返事をしているけど、本当はもっとじっくりと聞いているかもしれない。テンポ良く読んでしまいがちだけど、あえてゆっくりと、頭の中の他の誰かに聞こえるように読むといいかもしれない。
私は今何で悩んでいて、どの辺りで迷っているのか。道を見失ったのか。そんな時に第1作と合わせて読みたい本です。
ちなみに、以前「ねこあつめ」を題材にしたマンガを読んだことがあったのですが、その作者がこのJamさんでした。
◇Jamさんちの…ねこあつめマンガ
「ねこあつめ」のねこたちにはどんなエピソードがあったのか。心がじんわりとあたたかくなるマンガです。
by halca-kaukana057
| 2021-02-05 23:15
| 本・読書