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薄雲越しの、冬から春へのISS

 野口聡一宇宙飛行士の滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)が、現在日没後の空に見えています。今日は日本列島縦断の、全国で条件のよい可視パス。そう言えばずっとISSを見ていない。野口さんがISSでの滞在を始めた時に見たけど、それ以後は天気が悪かったり、私が疲れ切っていたり(今もかなり疲弊してますが)。天気は薄曇り。明るい星は見えているから、この程度の雲ならISSも余裕で見える。カメラを持って、久々にISS観望をしました。

 書くタイミングを逃していましたが、昨年末、JAXAの「きぼう」を見ようサイトがリニューアルしました。
#きぼうを見よう 国際宇宙ステーションが見える予測日時をお知らせ
 リニューアルのきっかけはFlashの終了でしょう。以前のきぼうを見ようサイトはFlashが使われていました。以前よりも見やすくなったと思います。

薄雲越しの、冬から春へのISS_f0079085_21342229.jpg

 西の空から見え始めたISS.オリオン座を縦断です。オリオン座の西には月が見えていました。月も雲でぼんやり。でも、ISSの軌跡ははっきりとわかります。そのまま空の高いところを通過するISS.とても明るかったです。久々に明るいISSの可視パスを見ました。心の中で野口さんに手を振ってました。

薄雲越しの、冬から春へのISS_f0079085_21342260.jpg

 画像右下、裏返しの?マーク、しし座の獅子の大鎌です。その上を通過するISS.しし座の上にはこしじ座という小さなライオンの星座があります。その辺りから、おおぐま座の後ろ足の部分を通過しています。この画像には入らなかったのですが、北斗七星も見えていました。しし座に北斗七星。春の星座です。この冬はとても雪が多く、厳しい冬でしたが、暖かくなり一気に雪解けが進んでいます。天上にも、地上にも春が来ています。

 ISSを見送った後、しばらくオリオン座、冬の大三角を眺めていました。私は星や宇宙、天文は好きです。が、毎日のように星空をチェックしているわけではありません。天気の悪い日はどうにもできないし、個人的に辛いこと、疲弊している状態が続いていて正直星どころじゃなかった。こんなにゆっくり、じっくり星空を眺めたのは久しぶりかもしれない。星分をたっぷり補給できました。

 来月、星出彰彦宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン2号機が打ち上げられます。ISSに到着すれば野口さんと会えます。野口さんは5月に帰還予定なので、それまで日本人飛行士が2人同時にISSに滞在することになります。

 現在、JAXAでは次の宇宙飛行士選抜に向けて、パブリックコメントを募集するなどしています。これまでは理系の大卒以上で、実務経験も3年以上必要。それが大幅に変更されそうです。文系にも門戸が開かれるかも。ただ命の危険と常に隣り合わせの宇宙空間。何か危険な状況に置かれても、冷静に行動し、多国籍、多様な文化を持つ各国の宇宙飛行士たちと協力できるようなコミュニケーション力は必要不可欠。私には、宇宙飛行士はやはり雲の上の存在、どんなにSNSで素顔の発進をしても、自分とはかけ離れた完璧な存在(元々完璧ではなかったとしても、努力で完璧になることができる)だと感じます。宇宙飛行士関係の新しい本が出ていますが、こんなことを考えてしまうので読めずにいます。
by halca-kaukana057 | 2021-03-19 22:00 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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