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秋のフィンランド本まつり 「Coyote」No,13




 今回は「Coyote(コヨーテ)」No,13(スイッチ・パブリッシング刊)。旅をすることで得られる発見がテーマのこの雑誌。これまでの切り口も面白い。今号の特集はフィンランドが舞台。フィンランドの各地で触れたフィンランドの人々の暮らし、自然を独特の見方で取材してあるのが面白い。

 旅に出ると、その土地の人々の暮らしに触れたくなる。私が先日行ってきた沖縄でも、友達の家に泊まったり、車で移動するにしても田舎の、しかも大通りから外れた小さな道をゆっくり走ってみたり、友達のおかげで沖縄の息吹を出来るだけ近いところで感じることが出来た。スーパーや市場を歩くのも好きだ。その土地でどんなものを食べているのか、一番分かりやすいところだから。フィンランドに行く時も同じように旅をしたい。観光だけならパック旅行で十分だけど、フィンランドの人々がどんな暮らしをしているのか。普段は何を食べているのか。普通のフィンランドに、出来る限り近づきたいと思っている。

 特集の「フィンランドのみじかい夏 森と湖、小屋の島」も、読んでいると普通のフィンランドを感じることが出来た。北欧の夏は短い。私も北国に住んでいるゆえ夏は短いと感じるが、北欧はそれ以上。油断しているとすぐに秋が来て、長い冬になってしまう。湖で泳ぎ、夜遅く日が暮れるまで外で遊ぶ。私が夏にフィンランドに行ったら同じことをしてみたい。郷に入りては郷に従え。日本では思う存分日本のやり方が出来る。別の土地に行くのはそんな長い期間でもないのだし、いつものやり方をちょっと放り投げてみるのもいいんじゃないかと思うのだ。

 イラストレーターの谷山彩子さんによる「夏をひろう食卓 フィンランド・カレリアをたずねて」ではカレリア地方の料理が続々登場。ピーラッカ(カレリアパイ)やベリーのジュース、湖の魚などなどフィンランドの家庭の味が勢ぞろい。料理もいいけど、その料理を囲む家族の会話も楽しい。ちょっと豪快?いや、フィンランドだろうと日本だろうとお客さんが来れば、何でも食べさせたいという気持ちは共通かもしれない。「谷山彩子のヘルシンキ街歩き」もフィンランドも食べ物や日用品から見えるフィンランドの暮らしを紹介。旅先で見つけたその地ならではのものを、こんな風にイラストにして記録するのが楽しそう。

 この雑誌の特集で気に入ったのはあちこちにフィンランド語が登場するところ。冒頭のトーヴェ・ヤンソンの弟で写真家のペールウロフ・ヤンソン氏のエッセイなんて、フィンランド語の原文をそのまま掲載しているし、「北の森を歩くとき、心のリュックに入れておきたい3冊」では「カレヴァラ」他フィンランド語の本を紹介。「suomi A-Ö」はフィンランド語のアーコセット(アルファベットにÄ、Öを加えたもの)28文字で分かるフィンランドのキーポイントを。フィンランド語を勉強している人はあまりいないと思うのだけれども(そんなことは無いのだろうか。もしかしたら結構いる?いや、でも他のヨーロッパ諸国の言語に比べたらやっぱりマイナーだと思うのだが)、そんなフィンランド語をこんなにも載せてしまった編集局に拍手。

 最後に、雑誌裏のエプソンの広告にも注目。フィンランドに行ったら絶対写真は大量に撮るに違いない。

Trackback for:ムーミン@ライフ:「coyote」フィンランド特集
ムーミンに詳しいブログです。
by halca-kaukana057 | 2006-09-16 17:46 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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