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クリスティアン・テツラフのヴァイオリン シベリウス篇

 テツラフを聴いてきて、ヴァイオリン奏者ならあの曲は録音していないのかと疑問に思った。そして探してみたらあった。そう、シベリウスのヴァイオリン協奏曲。



シベリウス:「ヴァイオリン協奏曲」他ヴァイオリンとオーケストラのための作品全集
(Vn:クリスティアン・テツラフ、トーマス・ダウスゴー指揮、デンマーク国立交響楽団、EMI)


 シベリウスはヴァイオリン協奏曲を作品47の1曲しか残さなかった。でも、協奏曲ではなくてもヴァイオリンソロとオーケストラのための曲を何曲か書いており、それもこのCDに収録している。びっくりしたのは作品117の「ヴァイオリンと弦楽のための組曲」。これ、シベリウスの死んだ25年後、机の中から見つかった作品で、作品番号つきの曲としては最後の作品。シベリウスは60代ぐらいから死ぬまでの約30年間、作曲をしなくなってしまい、今でもそのはっきりとした理由が分からない(死去したのが戦後であるのに関わらず不明とは、また不思議なことだ)。そのため死ぬ直前の曲ではないけれども、最後の作品番号の曲がヴァイオリンソロつきの曲とは、ヴァイオリンに親しんだシベリウスらしいなぁとも思う。


 何はともあれ「ヴァイオリン協奏曲」。冒頭の音がこれまで聴いた演奏となんか違う。他の演奏よりも暗く聴こえる。音も太く、芯があるのはこれまで聴いたバルトークやバッハと同じく。それがシベリウスの協奏曲の性格と合ってる。特に1楽章カデンツァの部分。か細い高音もいいけど、たくましい低音がずっしりと響く。オーケストラも負けていなくて、第3楽章冒頭のティンパニの迫力に驚いた。しかもテンポ速い!聴いた後気分爽快になります。


 後に続くのが「ヴァイオリンとオーケストラのための2つのユモレスク op.87」,「ヴァイオリンとオーケストラのための4つのユモレスク op.89」,「ヴァイオリンとオーケストラのための2つの小品 op.77」,「ヴァイオリンとオーケストラのための2つのセレナード op.69」,そして「ヴァイオリンと弦楽のための組曲 op.117」。バラエティに富んだ曲ばかり。チャーミングな曲から悲しげなもの、雄大なものまで。あまり頻繁に演奏されることのないこれらの曲を録音したその心意気に拍手。


 f0079085_21531360.jpgちなみに、テツラフから話はずれるが昨日12月6日はフィンランド独立記念日。独立したのは1917年。「牧場の少女カトリ」でも独立のシーンが描かれているそうだ。楽しみにして観る(きっとアッキさんが歓喜に浸っているに違いない)。さらに、明日12月8日はシベリウスの誕生日。ということで独立記念日とシベリウス誕生日を祝って、明日もシベリウスのCDを紹介することに決めた。まだあるんだ、感想書いてないのが。
by halca-kaukana057 | 2006-12-07 21:55 | 音楽

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by 遼 (はるか)
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