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クリスティアン・テツラフのヴァイオリン ベートーヴェン篇

 バルトーク、バッハ、シベリウスと続けてきたテツラフシリーズ。実はまだあったんです。「一年365枚 ver.2.0」のgarjyuさんの情報で、テツラフのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音があるということで、早速入手してきました。

「一年365枚:ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 / テツラフ ジンマン チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団」



ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 二長調
クリスティアン・テツラフ(Vn),デイヴィット・ジンマン指揮,チューリヒ・トーンハレ管弦楽団




 実はこの曲、初めて聴きました…。二長調の明るく爽やかな、でもベートーヴェンらしい威厳たっぷりの曲です。ヴァイオリンがとにかく歌う歌う。でも、技巧見せつけの感じは全くなく、ヴァイオリンソロとオーケストラのバランスがちょうど良く、安心して聴けます。これまで線の太い音を出していたテツラフのヴァイオリンも、この曲では柔らかさも出ています。

 面白いのが1楽章カデンツァで突然出てくるティンパニ。ヴァイオリンに合わせてトコトコ鳴っていたと思ったら、突然ドロロロロ…!カデンツァでこんなティンパニの使い方をする協奏曲なんて珍しい。2楽章も美しく、そのまま3楽章に入って音楽はますます楽しくなる。ヴァイオリンってこんなに楽しい楽器だったんだと思い知らせてくれました。


 ところでこの曲は、「ソナチネアルバム」でお馴染みのクレメンティのために、ベートーヴェンがヴァイオリン独奏部分をピアノのために書き換え、ピアノ協奏曲として編曲してしまった不思議な曲でもあるんです。ヴァイオリン原曲はカデンツァを作曲していないそうなのですが、このピアノ編曲版ではカデンツァを作曲し、ティンパニもあわせるようにしたらしい。(上のティンパニ入りのカデンツァはここから来ているのか。なるほど)

 それで、そのピアノ協奏曲として編曲したカデンツァで、ピアノも登場させてしまった録音がこれ。


ギドン・クレーメル(Vn),ニコラウス・アーノンクール指揮,ヨーロッパ室内管弦楽団

 ヴァイオリン協奏曲なのにカデンツァ部分にだけピアノが登場。ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニの掛け合いがなかなか面白い。ヨーロッパ室内管のまとまりのある、緻密な演奏もさすがです。

ウィキペディアの解説によると、テツラフはミヒャエル・ギーレンとクレーメル&アーノンクールのような試みをしているとのこと。それも是非聴きたい!

これまでのテツラフシリーズは以下。
バルトーク篇:ヴァイオリン協奏曲第2番、無伴奏ヴァイオリンソナタ
J.S.バッハ篇:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ
シベリウス篇:ヴァイオリン協奏曲、2つのユモレスク、他
by halca-kaukana057 | 2007-02-01 21:03 | 音楽

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by 遼 (はるか)
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