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どんよりな日は悲愴・月光

 その時の気分に合わせて聴きたくなる曲がある。ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」と第14番「月光」は重苦しい気分の時に自然と手が伸びてしまう曲。今日はちょっとそんな気分だったので、この2曲について書いてみる。

 私が持っているこの2曲を含むCDは4枚。バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、ルービンシュタイン、アシュケナージ。どれも性格の異なる弾き方。



まずはバックハウス盤。シンプルでストレートな弾き方。だからこそ、この曲のよさがまっすぐ伝わってくる。「月光」1楽章の重さ・静けさが丁度いい。2楽章のさりげない優しさも。



次はケンプ盤。「悲愴」2楽章、「月光」1楽章はさすがだなぁと思う。その曲の世界にじわじわと引き込んでくれる。黙って、音楽の側にいたい時に聴きたくなる。




今度はルービンシュタイン盤。「月光」がとりわけ好き。低音がずーんと、心の底まで響いてくる。悲しい時には暗い曲をと言うが、まさに重苦しい気分の時に聴きたい。




最後はアシュケナージ盤。「悲愴」1楽章の迫力、殺気が凄い。「悲愴」というドラマの中にいて、大波乱の悲劇の物語を見ているかのよう。2・3楽章は1楽章とは打って変わってじんわりとくる。ひとつの曲でも楽章ごとで、性格をこんなにはっきりと変えられるのは凄いな。



 その時の気持ちの波に合う曲を聴いていると、自然と落ち着いてくる。不思議なものだな。

 「月光」1楽章は楽譜も持っているので、いつか弾けたらいいなぁとひそかに思っている。でも、全曲を弾こうとは思わないのは、私のレベルに合わないからという理由もあるけれども、私の音楽に対する基本姿勢は「聴く」ことだと思うから。「弾く」のは、私の演奏レベルに合っていて、弾きたいと思う曲だけ。どうも練習曲・小品にひかれるらしく、大曲は聴いて楽しむと割り切っているのかもしれない。
by halca-kaukana057 | 2007-03-03 22:33 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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