そんなヴィオラが大好きです モーツァルト編 その2

 ヴィオラの魅力を存分に聴きまくろう企画第2弾はモーツァルトからもう1曲。「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364」

 ヴァイオリンとヴィオラのソロが活躍するこの曲。いつでもどこでも華やかトップスターのヴァイオリンソロの一方で、ヴィオラソロも負けてはいない。低い音がその存在を印象付ける。この曲では、独奏ヴィオラは通常よりも半音高く調弦し、楽譜は変ホ長調の半音下の二長調で書かれている。モーツァルト自身もヴィオラを弾いていたと言うが、だからこそ、ヴィオラのよさが出るようにこんな仕掛けを作れたと思うとさすがはモーツァルト大先生と感じる(モーツァルトは先生と言うより、好き勝手やっているようにも思えるのだが、その結果がこれなのだから凄い)。

 ヴィオラの存在感が一気に増すのは第2楽章。落ち着いたハ短調のアンダンテはヴィオラの音域、音の特徴とぴったり。モーツァルトの短調ってどうも心に染み入る。勿論長調も明るくて楽しくてウキウキしちゃう。とても好きなんだけど、短調の別の顔にますます惚れ込んでしまう不思議。ヴァイオリンとヴィオラ、オーケストラがそれぞれ自己主張しつつも、お互いを支え合っているような雰囲気。再び明るい第3楽章でも、しっとりとしっかりと歌うヴィオラ。この曲、ヴィオラが美味しすぎます。

 聴いたのはこれ。
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調
五嶋みどり(Vn)/今井信子(Va)/クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/北ドイツ放送交響楽団/
ソニーミュージックエンタテインメント

 ヴィオラ奏者と言えば今井信子さん。その今井さんがヴィオラソロを担当。しかもヴァイオリンは五嶋みどり。たまりません。今井さんのヴィオラに関しては、以前「個人的バッハ3選」にて無伴奏チェロ組曲ヴィオラ版を紹介。

 モーツァルトは他にもヴィオラが活躍する曲をかなり書いている。どうせならヴィオラ協奏曲も書いて欲しかったな。ヴィオラ協奏曲なんて現代にならないと出てこないから。現代的なヴィオラの音も良いけれど、モーツァルトならどんなメロディーを歌わせたんだろうか、なんて思うと気になって気になって。

【追記】
 その今井信子さんも参加している、ヴィオラのための音楽会「ヴィオラ・スペース」が今年も開催されます。
詳しくは「クラシックニュース:「ヴィオラスペース」ヴィオラに対する認識がより拡がって!~ヴィオラ:今井信子「インタビュー@クラシック」で」
でどうぞ。今井さんのインタビュー動画も観れます。
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by halca-kaukana057 | 2007-05-09 21:54 | 音楽

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