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まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます

 前回の「なつのロケット」に続き、あさりよしとおの宇宙科学漫画をもうひとつ!


まんがサイエンス (2)
あさり よしとお/学研・ノーラコミックスデラックス/1992

 今から15年ほど前に学研の「5年の科学」で連載されていた漫画。私はこの漫画をリアルタイムで読んでいました。毎月学研の科学が届く度に、楽しみに読んでいた。ページを開いてまず発した言葉が「懐かしい!!」。はっきりと覚えているシーンがいくつも出てくる。今思えば、私がこんな宇宙バカになったのはこの漫画の影響もあるのだろうな。

 小学生5年生のよしお君とあやめちゃんの元に、ある日「ロケットの神様」が落ちてくる。宇宙で暮らしていたのだが、ちょっとしたミスで地上に落ちてきてしまったのだ。宇宙に帰りたいが、神様は自分のためにロケットを出すことは出来ない。そこで、よしお君とあやめちゃんにロケットを作ってもらい、それで宇宙に連れて行ってくれないかと提案する神様。宇宙へ行けるチャンスと喜ぶ2人。でも、ロケットってどうやって作るのだろう…?



 こんなストーリーで物語は始まる。ギャグマンガのノリでロケットの原理、仕組み、歴史を紐解いてゆく。ちょっと強引でイジワルな神様と、そんな神様に振り回され体当たりで(時には傷だらけになって)ロケットのことを学ぶ2人。とにかく笑える展開なので、笑いながらロケットのことがわかってしまうなんて、今でも素敵過ぎますよこのマンガ。途中から、ロケット開発の歴史を辿りながら2人がロケットを作れるようにと、神様はロケット開発史の重要人物たちを先生として呼んで来る。ツィオルコフスキー、ゴダード、オーベルト、そしてフォン・ブラウン。この4人もまた個性的でオモシロイ。耳が遠くのんびり屋のツィオルコフスキー、研究者肌のゴダード、ネクラ?のオーベルトに、やりたい放題のフォン・ブラウン…。子どもの頃は「へぇー」って思いながら読んでいたが、今思えば凄い展開だなぁ…と思う。個人的にはハゲ頭のゴダードがお気に入り。カワイイ。

 よしお君とあやめちゃんは、この4人の苦労や試行錯誤を体験しながらロケットを作ってゆく。こんな過程でロケットは今の形になって行ったのか…と思うと歴史の重さをひしひしと感じる。そしてロケットの打ち上げ。121ページ、よしお君のロケットの打ち上げを見守る4人が印象的。ロケットを作って誰よりも宇宙に行きたかったのは、彼らロケット開発者だったはずだ。それなのに、彼らはロケットに乗ることすら出来なかった。その無念、悔しさは…どれほどのものだったのだろうか。興奮の打ち上げの一方で、しんみりしてしまった。


 しかし、そんな4人が大暴れするのが第2部。何と月を目指すことになってしまったよしお君とあやめちゃん。超絶展開にワクワクが止まりません。特にフォン・ブラウンの大暴れ振りには爆笑。天国のフォン・ブラウンはどう思っていることやら…。それでも、201ページからの部分に釘付け。特に、205~206ページのこの言葉にやられました。
人間は何でそこまでして宇宙へ来たくなるんだろう?
それは、きっと人間が宇宙へ乗り出すために生まれてきた生き物だからよ!


 宇宙開発の原点って何だろう?宇宙を目指す理由って何だろう?そう迷った時に読み返したい本でもあります。勿論、宇宙好きな大人だけでなく子どもにも読ませたい本(…元々小学生向けの本だっての)。しかし、あさりよしとおの絵って、本当にかわいいなぁ。あらためて思う。
by halca-kaukana057 | 2007-06-30 22:09 | 本・読書

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by 遼 (はるか)
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