2007年 09月 17日
辛い現実には孤独を 今週の教育テレビ
先週になってしまいましたが、教育テレビ感想です。
【味楽る!ミミカ】
「衣いろいろコロッケ」の、見逃した金曜日。規定外のじゃがいもを使ったい組の不正が発覚し、あ組の勝利。アジマル先生はリベンジ成功、あ組メンバーも「天使のスプーン」を獲得し、めでたしめでたし…。想定内です。
投稿料理の春巻き、美味しそう。以前も春雨入り春巻きがあったね。料理の腕も達者。お姉さん涙目です…。
【クインテット】
再放送週だけど、お気に入りの「友だちはクラリネット」が放送されてご機嫌です。子供のころからクラリネットと共に生きてきたフラットさん。楽しい時も辛い時も、嬉しい時も悲しい時もいつもこのクラリネットと一緒に過ごし、音楽を奏でてきた。ツイていなくても、鍋焼きうどんが食べられなくても…。そんなフラットさんの半生に触れたようで、とっても心温まる。最後にちらりと写ったフラットさんの古い写真もいいね。
土曜アニメ2本。今週もまだまだ波乱が続いてます。
【風の少女エミリー】
第24話「残されたもの」
シュルーズベリーの学校を卒業して2年。エミリーはニュームーンに戻って小説を書き続けていた。イルゼは演劇学校へ進学、ペリーは弁護士事務所で働きながら勉強を続けていた。そしてテディはパリで若き天才画家として名を馳せているとのこと。一方エミリーは投稿した小説が落選続きで落ち込んでいた。そんなある日、カーペンター先生が授業中に倒れてしまう…。
2週連続の重いテーマ。カーペンター先生の最期も辛いのだが、作品が書けないエミリーが友人たちの活躍を知るシーンが余計に辛い。仲間たちは夢に向かって着実に前進しているのに、自分は足踏みどころか後退している。自信も無いし、将来も方向性も見えず、意欲も夢もなくなってしまった。見えるのは辛い現実ばかり。…先週はエミリーの気持ちがわからないと書いたが、今週はエミリーの辛さが痛いほど伝わってくる。以前同じような経験をして(病気で仕事を辞めた時)、仲間の知らせも受けたくないと思ったことがあったから。自分が失意のどん底にいる時、周囲を見てますます落ち込んだ。
創作のひらめきも喜びも失ってしまったエミリーは、倒れたカーペンター先生に胸のうちを打ち明ける。そのカーペンター先生の"最期の"授業。最期の最期まで威厳あるカーペンター先生の姿勢に胸を打たれた。なんてかっこいい先生なんだ。
ただ、その最期のシーン…ちょっと抽象的だったような。大人はいいけど、対象年齢の子供たちは理解できたのか?(これまでもそんなシーンは山のようにありましたが)
【電脳コイル】
第16話「イサコの病室」
残り少ない夏休み。ヤサコはメガばあを迎えに病院へやってきた。還ろうとした2人だが、薬をもらうのを忘れたメガばあのために、ヤサコはひとり病院に戻る。病院の中でヤサコはフミエの弟・アキラと出会う。アキラは電脳ペット・ミゼットを使ってイサコを尾行していたのだ。誰かをお見舞いに来たイサコ。彼女はある病室へと向かっていた…。
ついに物語の中核が!!ヤサコのおぼろげな記憶の中の"4423"と、イサコの兄がつながった。"4423"=イサコの兄…でしたか、やっぱり。その兄が倒れた理由と、4年前のメガネの子供たちが次々と倒れた事件。それに気付き、調べるハラケンとフミエ。イサコを追う玉子さんと、玉子さんと知り合いだった猫目。これまで謎とされていたものが次々と明らかになった…興奮しっぱなしです。
その4423=兄について追求するヤサコ。これまでにない積極性。今までは前回も書いたとおり周りに流されっぱなしで、周りに合わせる形だったヤサコ。しかし、前回から例え周りとすれ違い、拒絶されてもかまわず自分の意思で動き始めた。これまでは強烈なキャラのイサコばかりが目立ってきたわけですが、これからはヤサコももっと自己主張して彼女なりのキャラを立てて物語が進みそうです。とっても楽しみ。
一方、兄のことで心を閉ざしてきたイサコ。"あっち"に行ってしまった兄を取り戻そうと奔走しても、大人には「都市伝説だ」と相手にしてもらえなかったこと。イサコの抱えるものが明らかになった今、イサコとヤサコの関係はどうなる?
メガネの謎も深まり、物語は一気に加速中。もう目が離せない…。
ああそうだ、ヤサコの夢の中の"4423"。あれはもしかしたら今の"4423"の声なのかもしれない。電脳空間の"声"を聞くことが出来るヤサコなら出来るかもしれない。"ユウコ"というのはヤサコではなくイサコのことだと思うのだが。「鍵穴に近づくな」というのは今のイサコへの忠告のようにも聞こえるし。ただ、イサコのイマーゴには電脳空間の音を聞く機能が無く、イサコではなくヤサコに聞こえてしまった…のかもしれない。
※これはあくまで妄想です。
******
ところで、時々思うのだ「NHKらしいアニメ」って何だろう?よくニコニコ動画などでNHKのアニメに対して「これNHK?」「NHKでこんなアニメやるんだ」というコメントを見るのですが、その深意がわからない。私は子どものころから民放のよりもNHKのアニメを多く、真剣に見てきたと思う。民放のを観ていないわけではない。民放のでも思い出に残っているものはちゃんと残っている。でも、NHKのもののほうが多い。だから、イマイチ民放のものと比較できない。NHKらしさって…何?
【味楽る!ミミカ】
「衣いろいろコロッケ」の、見逃した金曜日。規定外のじゃがいもを使ったい組の不正が発覚し、あ組の勝利。アジマル先生はリベンジ成功、あ組メンバーも「天使のスプーン」を獲得し、めでたしめでたし…。想定内です。
投稿料理の春巻き、美味しそう。以前も春雨入り春巻きがあったね。料理の腕も達者。お姉さん涙目です…。
【クインテット】
再放送週だけど、お気に入りの「友だちはクラリネット」が放送されてご機嫌です。子供のころからクラリネットと共に生きてきたフラットさん。楽しい時も辛い時も、嬉しい時も悲しい時もいつもこのクラリネットと一緒に過ごし、音楽を奏でてきた。ツイていなくても、鍋焼きうどんが食べられなくても…。そんなフラットさんの半生に触れたようで、とっても心温まる。最後にちらりと写ったフラットさんの古い写真もいいね。
土曜アニメ2本。今週もまだまだ波乱が続いてます。
【風の少女エミリー】
第24話「残されたもの」
シュルーズベリーの学校を卒業して2年。エミリーはニュームーンに戻って小説を書き続けていた。イルゼは演劇学校へ進学、ペリーは弁護士事務所で働きながら勉強を続けていた。そしてテディはパリで若き天才画家として名を馳せているとのこと。一方エミリーは投稿した小説が落選続きで落ち込んでいた。そんなある日、カーペンター先生が授業中に倒れてしまう…。
2週連続の重いテーマ。カーペンター先生の最期も辛いのだが、作品が書けないエミリーが友人たちの活躍を知るシーンが余計に辛い。仲間たちは夢に向かって着実に前進しているのに、自分は足踏みどころか後退している。自信も無いし、将来も方向性も見えず、意欲も夢もなくなってしまった。見えるのは辛い現実ばかり。…先週はエミリーの気持ちがわからないと書いたが、今週はエミリーの辛さが痛いほど伝わってくる。以前同じような経験をして(病気で仕事を辞めた時)、仲間の知らせも受けたくないと思ったことがあったから。自分が失意のどん底にいる時、周囲を見てますます落ち込んだ。
創作のひらめきも喜びも失ってしまったエミリーは、倒れたカーペンター先生に胸のうちを打ち明ける。そのカーペンター先生の"最期の"授業。最期の最期まで威厳あるカーペンター先生の姿勢に胸を打たれた。なんてかっこいい先生なんだ。
ただ、その最期のシーン…ちょっと抽象的だったような。大人はいいけど、対象年齢の子供たちは理解できたのか?(これまでもそんなシーンは山のようにありましたが)
【電脳コイル】
第16話「イサコの病室」
残り少ない夏休み。ヤサコはメガばあを迎えに病院へやってきた。還ろうとした2人だが、薬をもらうのを忘れたメガばあのために、ヤサコはひとり病院に戻る。病院の中でヤサコはフミエの弟・アキラと出会う。アキラは電脳ペット・ミゼットを使ってイサコを尾行していたのだ。誰かをお見舞いに来たイサコ。彼女はある病室へと向かっていた…。
ついに物語の中核が!!ヤサコのおぼろげな記憶の中の"4423"と、イサコの兄がつながった。"4423"=イサコの兄…でしたか、やっぱり。その兄が倒れた理由と、4年前のメガネの子供たちが次々と倒れた事件。それに気付き、調べるハラケンとフミエ。イサコを追う玉子さんと、玉子さんと知り合いだった猫目。これまで謎とされていたものが次々と明らかになった…興奮しっぱなしです。
その4423=兄について追求するヤサコ。これまでにない積極性。今までは前回も書いたとおり周りに流されっぱなしで、周りに合わせる形だったヤサコ。しかし、前回から例え周りとすれ違い、拒絶されてもかまわず自分の意思で動き始めた。これまでは強烈なキャラのイサコばかりが目立ってきたわけですが、これからはヤサコももっと自己主張して彼女なりのキャラを立てて物語が進みそうです。とっても楽しみ。
一方、兄のことで心を閉ざしてきたイサコ。"あっち"に行ってしまった兄を取り戻そうと奔走しても、大人には「都市伝説だ」と相手にしてもらえなかったこと。イサコの抱えるものが明らかになった今、イサコとヤサコの関係はどうなる?
メガネの謎も深まり、物語は一気に加速中。もう目が離せない…。
ああそうだ、ヤサコの夢の中の"4423"。あれはもしかしたら今の"4423"の声なのかもしれない。電脳空間の"声"を聞くことが出来るヤサコなら出来るかもしれない。"ユウコ"というのはヤサコではなくイサコのことだと思うのだが。「鍵穴に近づくな」というのは今のイサコへの忠告のようにも聞こえるし。ただ、イサコのイマーゴには電脳空間の音を聞く機能が無く、イサコではなくヤサコに聞こえてしまった…のかもしれない。
※これはあくまで妄想です。
******
ところで、時々思うのだ「NHKらしいアニメ」って何だろう?よくニコニコ動画などでNHKのアニメに対して「これNHK?」「NHKでこんなアニメやるんだ」というコメントを見るのですが、その深意がわからない。私は子どものころから民放のよりもNHKのアニメを多く、真剣に見てきたと思う。民放のを観ていないわけではない。民放のでも思い出に残っているものはちゃんと残っている。でも、NHKのもののほうが多い。だから、イマイチ民放のものと比較できない。NHKらしさって…何?
by halca-kaukana057
| 2007-09-17 21:22
| Eテレ・NHK教育テレビ