人気ブログランキング |

あかるいショスタコ

 まだまだ続いています"ショスタコ祭り"。前回は交響曲ばっかりでしたが、今回は管弦楽曲を。ショスタコーヴィチと言うと暗い、重い、鋼鉄のようなカッコよさ…等々のイメージが出てくるのですが、このショスタコは一味違います。

ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集
リッカルド・シャイー指揮/ロイヤル・コンセントヘボウ管弦楽団/ユニバーサル ミュージック クラシック


 ショスタコーヴィチはジャズにも関心があり、ソ連でのジャズの普及・バンド演奏の向上を目的として作曲されたのが「ジャズ組曲第1番」、「舞台管弦楽のための組曲(ジャズ組曲第2番)」(*この「第2番」は本当は別の曲のことで、その曲は最近になってようやく発見されたらしい。)

 ジャズなんてアメリカを中心とする西側の音楽のはず。それがソ連で演奏されていたことに驚く。ただ、"ジャズ"と言ってもワルツやポルカなど舞曲が元になっていて、現在私たちが一般的に"ジャズ"と呼ぶものとはちょっと違う。ジャズとクラシックを融合させた作曲家と言えばガーシュウィンだけど、そのガーシュウィンの音楽とも全く違う。"ショスタコ節"と言ったらいいのだろうか、どことなく暗くて、スラヴ調のメロディーも見え隠れする。

 それでも、ショスタコーヴィチの音楽にしては明るい。戦争の暗さとか、ソ連の共産体制の重さとか、そんなものが感じられない。お洒落で、軽々として、コミカルな部分も。聴いていて楽しいのは「舞台管弦楽のための組曲」の方。底抜けに明るい曲から、悲哀を感じる曲までバラエティに富んでいる。第1曲「行進曲」から驚いてしまった。これ本当にソ連の曲?!アメリカと違う!?組曲の多くは舞曲が元になっているのでバレエ音楽かミュージカルの音楽を聴いているかのよう。この2つの組曲で何かストーリーを作って、舞台音楽としてやってみても面白かったんじゃないかと感じる。

*このCDはジャスミンさんにオススメしていただきました。ありがとうございます。

 最後に、このCDに収められている「ピアノ協奏曲第1番」はショスタコ節全開です。ピアノの超絶技巧が恐ろし過ぎます。そんな「ピアノ協奏曲第1番」のピアノソロを演奏する若かりしショスタコーヴィチの映像がニコニコ動画にあったのでリンクしておきます。ショスタコーヴィチのピアノは、あのショパンコンクールにも出たことがあるほど。すごいわ…。アカウントなし&時間外で見られない方ごめんなさい。
ニコニコ動画:【クラシック】ショスタコーヴィチの若かりし日の実演映像
by halca-kaukana057 | 2007-10-16 22:35 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31