コミック版「電脳コイル」

 NHKで放送中のアニメ「電脳コイル」。そのコミックバージョンが「ちゃお」8月号に付録として掲載されたのですが、書き下ろし続編を含めた単行本が出ました。待ってました!以前の「ちゃお」の記事は以下↓
イサコ・ヤサコの素顔の奥 今週の電脳コイル

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電脳コイル
久世 みずき(原作:磯光雄・徳間書店・電脳コイル製作委員会)/小学館・ちゃおコミックス/2007

 アニメとはちょっと違う電脳コイル。何と言ってもアニメのキャラクターデザインとは違う、少女マンガ絵のコイルキャラが可愛い。各キャラクターの個性はそのままに、可愛らしさをプラス。そしてストーリーもちゃお購読層の小学生の女の子向けにしつつも、コイルの世界の雰囲気、さらにコイルファンの大きなお友達が喜びそうなネタも忘れない。素晴らしいです。

 アニメはメガネの過去と秘密、あっちの世界とミチコさんの謎、そしてイサコの秘密とヤサコの4423の記憶を中心に語られていますが、マンガはヤサコとイサコの友情がメイン。前の学校での"過去"を引きずり、積極的に友達を作りたいが不安があるヤサコと、人間関係なんてどうでもいい、願いをかなえるために独りで生きようとするイサコ。この2人の試行錯誤の心の交流が身に染みる。子供も大人も、誰かと心を通わせたい、心を許せる友達が欲しいと思っている。心を通わせたいけど、本当の気持ちを言うのが怖い。意見が食い違いケンカやすれ違いもある。それは2026年の未来、ネットがさらに進化した電脳社会でも同じ。同じであって欲しいと思う。

 また、"大人・親"の存在。アニメを見ていると、ヤサコたちが小学生であることを時々忘れてしまう…。コミック版ではこの"大人・親"の存在を強く意識させられる。特に書き下ろしの第2話。子供のメガネに感染するイリーガルを追って、"電脳大黒市"にやってきたヤサコ・イサコたち。そこには大人はおらず、子供だけの世界。大人になってしまった私は、大人に対する"子供としての自分"の意識を忘れかけている。これは子供、特にコイルキャラと同じ年代の小学校高学年の子たちが読んだら、身近な現実として感じられるのだろう。

 この第2話はアニメファンならきっと喜ぶであろうネタが満載。フミエとダイチの絡みとか、アニメ以上にナイスバディでハラケンLOVEな玉子さんとか、カレーに飽きてメロンパンを食べたがるイサコとか。イサコがメロンパンを食べていたシーンって、1回しかなかった気がするのだが、いつの間に「イサコの好物=メロンパン」になってしまったのだろうか…。カレーを作るためにエプロン姿のヤサコ・フミエ・イサコも可愛かった。これは少女マンガ絵の漫画だからこそ。

 池田綾子さんのOPEDシングル「プリズム/空の欠片」の3曲目にコイルイメージソングとして「旅人」という曲が収録されていたのですが、この漫画版を読むとこの「旅人」を思い浮かべる。爽やかなイメージがぴったり。1話も2話も、ラストがとても爽やか。イサコはいい子だなとつくづく感じます。

 この間の土曜日は総集編だったアニメ。土曜日、23話が待ち遠しいー。

 それから、小説版も3巻まで出てます。またアニメ・漫画とは違う世界で楽しいです。こんな愛と憎しみに満ちた小学生って…ありですか。
電脳コイル 1
宮村 優子・磯光雄徳間書店・TOKUMA NOVELS Edge








電脳コイル 2
宮村 優子・磯 光雄/徳間書店・TOKUMA NOVELS Edge










電脳コイル 3
宮村 優子・磯光雄/徳間書店・TOKUMA NOVELS Edge
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by halca-kaukana057 | 2007-11-05 21:50 | 本・読書

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by 遼 (はるか)
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