人気ブログランキング |

音楽の効きどころ アンサンブル・ベガ初CD

 昨年DVDも出た宮川彬良&アンサンブル・ベガ(略して"アン・ベガ")のCDも出ました。個人的に、DVDよりもCDの方が音楽に集中できるし気軽に聴くことが出来るのでありがたいです。

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD
宮川彬良&アンサンブル・ベガ/キングレコード/2007

 何とも長いタイトルです。しかも「聴けば解る!」なんて、何と挑戦的。ならば聴こうじゃないの。そんな気にさせてくれる。

 アン・ベガのコンサート・プログラムや、演奏を担当しているNHK教育「クインテット」でもお馴染み(でもアレンジは異なる)の曲、さらに宮川さん作曲の室内楽のためのソナタ「ブラック・ジャック」に、宮川さんの出世作(?)「マツケンサンバⅡ」も。アン・ベガの演奏の幅の広さを実感。

 また、CDにはコンサートのおしゃべりやお笑いネタは一切登場しない。音楽だけで勝負。アン・ベガの一大名物を消し去って音楽だけを聴いて貰おうという姿勢が感じられる。これはよほど気合が入っているに違いない。

 CDタイトルにもあるとおり、アン・ベガの音楽が何故心に効くのか…私なら、「音楽そのものが人間の感情を表現しているように聞こえるから」と答えるだろう。選曲と、アレンジ・楽器の用い方。聴いていると楽器が会話して、それが音楽になっているように感じる。各パートが会話するように編曲する、これは宮川さんご自身が以前インタビューでそう答えていた内容なのだが、このCDを聴いてその内容を実感した。モーツァルトの明るい「トルコ行進曲」はペチャクチャおしゃべりするように。しんみりとしたシューベルトの「楽興の時第3番」は囁くように。カッコイイエルガーの「威風堂々第1番」やビゼーの「カルメン」はそれぞれの楽器も思いっきり自己主張する。アン・ベガのコンサートでは宮川さんがおしゃべりしまくるが、曲に入ると宮川さんに負けじと楽器で、音楽でおしゃべり・会話を始める。お互いを支えあって、活かしあって、称えあって、競争(協奏)して、なぐさめあって。楽器同士が心からぶつかり合う。それがひとつの楽曲となって、人間の感情そのものを表現しているように聴こえる。

 宮川さん作曲の「ブラック・ジャック」も気に入りました。特に第1楽章「血と、汗と、涙と…」緊迫感が物凄い。他の曲も音がとても厚い。室内楽を聴いている気がしない不思議。それもアン・ベガの実力。挑戦的なタイトルは自信が無ければ付けられない。すごい。

DVDに関しては過去の記事で
宮川彬良&アンサンブル・ベガDVD ひらめきはきらめき
by halca-kaukana057 | 2008-01-04 22:15 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31