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そら☆みよ

 本屋で偶然見つけた漫画です。宇宙・天文となれば読んでみないと気がすまない。

そら☆みよ
梅川 和実/双葉社・アクションコミックス・コミックハイ!/2006


 高校1年生の湊は、中学の友達と別の高校に入学。それを気に病んで、高校生活に馴染めずにいた。そんなある日、湊は半強制的に「そらみよ部」なる天文部に入部させられてしまう。学年トップの成績の秀才だが変な格好でたびたび踊る部長の宗司、成績では宗司に継ぐ怪力の女子・嵐子(らんこ)、いつもジャージでものを作るのが得意な陽一。この3人は「ヘンジン組」と校内で話題になっていた。そんな変人と一緒にされたくないと思いつつも、湊は次第に宇宙へ興味を持ち始める。


 高校の天文部が舞台で、主人公が無理やり入部させられてしまうというのは「宙のまにまに」と一緒?かと思ったが、また視点が違う。
 主人公・湊は東京では星なんて見えないと思っていた。天文学では「見えないものを見ようとする」ことが重要だと私は思っている。遠くの見えない星を見るために望遠鏡を作ったり、可視光では見えないものを見るためにX線や電波での観測をしたり。しかし、「見えているものを見ようとしない」姿勢でいたら、どうなるだろうか。これがこの作品のテーマなんじゃないかと思った。星はいつも空に輝いている。でも、見ようとしなければ見えない。星だけでなく、この作品では他にも「見えているのに見ようとしない」から見えないものがいくつか出てくる。あまりネタバレになると困る方もいると思うので詳しくは書かないけれど、宗司・嵐子・陽一の「ヘンジン組」のこと。湊自身のこと。そんな「見えているのに見ようとしない」ものに対して目を向けるようになった湊の心の変化がみずみずしい。こういう気持ちを、私も中学・高校時代味わったなーなんて思いながら読んでました。

 「ヘンジン組」と呼ばれる3人もまたいいキャラ。いいところは、成績もよく変人と思われつつも一目置かれているのに、偉ぶっていない。大きな夢も持っているのに、自信過剰ではない。そして寛大。宗司はオレ様な所はあるのだが、いい意味での「オレ様」。愛すべき「オレ様」。…これで伝わるかどうか自信は無いのですが、とにかくいいやつなのです。嵐子の一人称はちょっと変わってる。嵐子も好きですが、陽一もいい奴です。

 そんな3人の大きな夢に対して、湊の友達の八重が言った言葉がとても印象に残っているので、引用させていただきます。
(夢が)ない人はある人の応援すればいいと思うな~♪
一緒に夢見させて貰えば楽しーもんね
(193ページ)


 星を見ることの楽しさ、星・宇宙がこの頭の上に広がっていることへのワクワク感が詰まったマンガです。この1巻で完結しているので読みやすいです。
by halca-kaukana057 | 2008-02-26 21:47 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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