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星空放送局

 気になっていた本。タイトルと表紙に惹かれた。

星空放送局
中村 航/宮尾 和孝・絵/小学館/2007

 「出さない手紙」「カラスは月へ」「星空放送局」の3つの物語が収められている。この3つの物語は重なりあっていて、最後に「そういうことだったのかー」と声をあげてしまった。


 誰かに何か想いを伝える…その想いは、感謝の気持ちとか、励まし、せつなさ、願いなどなど何でもいいのだが、その想いが伝わることが、とても貴重なものに感じられる。想っていることを伝えたいと思っても、勇気がなかったり、タイミングが合わなかったり、いろいろなことで伝わらないことの方が多いと思う。だからこそ、伝えたい人に思いが伝わることを大事にしたい。その伝えたいことを、大事にしたい。伝えると言うよりは、「届く」。自分で伝えようと思っても、何かに邪魔されて伝わらないかもしれない。周りの環境もうまく重なって、想いは、大事なことは「届く」のかもしれない。そんなことを感じた本です。

 そして、以前「宙のまにまに4」の感想で、「星空を見上げる時、よく誰かのことを考えてしまう。今ここにいない人…遠くに住んでいる友人や、先立ってしまった家族のこととか、もう会えない人のこと等々。」と書いた。この本に、その理由の手がかりを見つけた。
「空を見上げていたら、不思議です。
ほんの少しでも、何かが伝わったような気がしました。

それは錯覚かもしれないですけど、
夜空にはそういう力があるんだよって、
おばあちゃんは教えてくれたんです」(30ページ)

直接は繋がっていないけど、同じ空で繋がっている。さらに、夜空の暗さは人を内向的にさせる。想いを内へ、静かに沈めるような。だからかも知れない。

イラストがとても好みの本。カバーを外すとおまけつきです。

公式サイト(らしきもの):小学館:星空放送局
作者インタビュー:楽天ブックス:中村航さん・宮尾和孝さん「星空放送局」インタビュー
by halca-kaukana057 | 2008-04-27 11:37 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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