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ヴィンランド・サガ 6

 北欧ヴァイキング漫画「ヴィンランド・サガ」ようやく6巻が出ましたよ。参考に5巻感想

ヴィンランド・サガ 6
幸村 誠/講談社・アフタヌーンKC

 アシェラッドの身柄をかけて、トルフィンはトルケルと決闘する。一方、ビョルンに護衛されているクヌート王子は、夢で死んだラグナルと会い、別れを告げられる。王家になど生まれず、ただ一人自分を愛してくれたラグナルの子として生まれたかったと話すクヌート。泣きながら目覚めたクヌートのそばにいた神父・ヴィリバルドは、愛とは何かとクヌートに問うのだが…。



 トルケルと互角の戦いをするトルフィン。ここで、トルフィンと父・トールズ、そしてトルケルの関係が明らかに。トルケルもトールズのことを「本当の戦士」として尊敬していた。
戦士に大切なのは魂 そのありかた
奴の魂は遠くへ行った
オレにはまだ理解できない オレにはまだ届かない
ここではなどこかへ
(139~140ページ)


 一方、「愛」とは何かと問われるクヌート。この「愛」は、前作「プラネテス」でタナベが連呼していた「愛」とはちょっと違う。タナベの「愛」はタナベ個人から発せられるもの。一方、クヌートが問われている「愛」はキリスト教における「愛」。同じ「愛」でも、作品を変えて違う方向からアプローチしている。作者・幸村誠さんの「愛」の追求も、この漫画の読みどころです。

 その「愛」とは何かに気付いてしまい、吹っ切れたクヌート王子。ついに覚醒しました。これまで弱々しい王子様(見た目お姫様)にしか見えなかったクヌートが、こんなにカッコよくなるなんて。クヌートの言葉ひとつひとつにゾクゾクした。クヌートに、トールズのような眼を感じたトルケル。死を恐れず、周りがなんと言おうと目指すものに向かって突き進む。自己を曲げない強さ、なんだろうか。215ページのトルケルの言葉と同じく、私もクヌートがこれから何者になってゆくのかを見届けたい。5巻でアシェラッドが言っていた「ついていきたくなるような男」になるのか、楽しみでならない。アシェラッドにトルフィン、トルケルまで従士にし、戦力としての強さの面では申し分ない。一方、クヌートの君主としての「強さ」がどう現れるか、期待しています。


 ヴィンサガから話はそれますが、作者の幸村誠さんのインタビューを以前読んだので、リンクを貼っておきます。
*まんが天国:まんがのチカラ・幸村誠先生 その1
*その2
 「プラネテス」中心に。
*その3
 「ヴィンランド・サガ」中心。
幸村さん曰く、「20巻で収まればいい気がしてます(苦笑)。完結できるのは何年後になることやら……。」た、楽しみにしてます…。
by halca-kaukana057 | 2008-06-26 22:29 | 本・読書

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