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中秋の名月とゴルドベルク変奏曲

 今日は中秋の名月、十五夜。この頃曇り続きだったが、今夜はすっきりと晴れて、美しい月を拝むことが出来た。月に合う音楽は…と考えて、月とタイトルに付く曲をいろいろ考えてみたが、どれもしっくりこない。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第14番<月光>」の<月光>という表題はベートーヴェン自身が付けたものではないし、十五夜の月には暗い感じがする。ドビュッシー「月の光」は合いそうな感じはするけど、日本の月とは違う気がする。調べてみたら、ドビュッシーの「月の光」はフランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩「月の光」に影響を受けて作曲したのだそう。日本の文化・風習に西洋音楽を合わせてみようと考えたのが無駄だったかな…。


 と思ったが、J.S.バッハ「ゴルドベルク変奏曲 BWV988」を聴いていたら、合うかもしれないと感じた。勿論私の感覚なので、私だけかもしれないが。この頃、この「ゴルドベルク変奏曲」を聴いていることが多い。不眠症・眠れないわけではない。疲れている…のはあるかもしれない。だが、癒しとして聴いていることよりも、単に聴いていて面白いから聴いていることのほうが多い。主題のアリアから30の変奏が生まれる。たった一つの主題がどんどん変化して、様々な形に変わる。変化を繰り返し、最後は再び元のアリアへ戻る。月の満ち欠けみたい。ここで言うまでも無くバッハはとんでもない天才だと再確認するととともに、バッハの音楽って宇宙だなぁと感じてしまう。

 バッハの音楽はとにかく広大で深い。演奏の解釈も人それぞれで、さらに広さと深さが増す。だからといって、近づきがたいわけではなく、のんびりとしたい時、ボーっとしたい時に聴くのもいい。詳しく調べて見たいと思えば、いくらでも課題は出てくる。一つの主題と30の変奏から、どんどん広がる。まさに宇宙。

 よく聴いているのが、ドイツ・ハルモニア・ムンディ CD50枚ボックスの中の一枚である、グスタフ・レオンハルトのチェンバロでの演奏。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲
グスタフ・レオンハルト/BMG JAPAN

 チェンバロの音色が繊細で、とてもきれい。かと思うと、華やかで豪華な音も出る。短調の部分ではしんみりと。ピアノで聴くのもいいけど、チェンバロで聴くとこの曲にぴったりだなと感じる。

 このレオンハルト盤の他にも、好きな「ゴルドベルク変奏曲」のCDが何枚かある。秋の夜長に聞くにはぴったりの作品なので、また何か書きたい。
by halca-kaukana057 | 2008-09-14 22:07 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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