見知らぬ世界に想いを馳せ
2022-09-24T14:57:04+09:00
halca-kaukana057
好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。
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【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その4 [9月] 【中止について追記有り】
http://thurayya65.exblog.jp/32796574/
2022-08-31T21:42:00+09:00
2022-09-10T21:50:37+09:00
2022-08-31T21:42:42+09:00
halca-kaukana057
音楽
ということで9月の私の選んだプロムリストです。9月は大御所が次々来ます。
プロムスについてのちょっと詳しいこと、オンデマンド配信、アプリでの聴き方などは以下記事に書いてます。
・7月分の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その1 [7月15日~7月31日]
・8月前半の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その2 [8月前半]
・8月後半の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その3 [8月後半]
今年のプロムスのオンデマンド配信期間は基本11ヶ月!と喜んでいたのですが、いつの間にかBBC Radio3のサイトを見るとラストナイト30日後になっていました。どのプロムも同じです。
来年のプロムスが始まるまで聴ける!余裕で聴ける!と喜んでいたのに…。いつも通りです。
では、9月のプロムス、私の選んだプロムリストです。
◇9/1 : Prom61 : Prom 61: Chineke! performs Beethoven’s Ninth Symphony
・On Radio3
・ジョージ・ウォーカー:Lilacs
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」
/ニコル・キャベル Nicole Cabell(ソプラノ)、Raehann Bryce-Davis(メゾソプラノ)、Zwakele Tshabalala(テノール)、ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green(バスバリトン)
Chineke! Chorus
ケヴィン・ジョン・エドゥセイ Kevin John Edusei:指揮、チネケ!オーケストラ
/プロムスで毎年どこかのオーケストラが演奏する定番曲について以前書きました。ホルスト「惑星」とベートーヴェンの第九。「惑星」もですが、第九も昨年、一昨年は演奏出来ませんでした。今年は演奏できます。今年はイギリスのオーケストラ・チネケ!オーケストラ。プロムスの常連オケなのですが、今まであまり注目してきませんでした。黒人やアジア人、多様な民族がメンバーのオーケストラです。どんな第九になるんだろう。楽しみです。
◇9/3 : Prom62 : Berliner Philharmoniker and Kirill Petrenko – Mahler’s Seventh
・On Radio3
・マーラー:交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」
/キリル・ペトレンコ:指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
/今年はベルリンフィルがプロムスに登場です。まずこのマーラー7番回。キリル・ペトレンコさんが指揮なのですが、先日足を怪我して手術したそうで、このプロムは指揮しますが翌日のProm65は降板だそうです。マーラー7番は指揮できる…こっちの方が大変そうに思えるのですが…。とにかく、マーラー7番はようやく聴きどころをつかめてきた感じなのでベルリンフィルの演奏も楽しみです。
◇9/4 : Prom64 : Sir András Schiff plays Beethoven Piano Sonatas
・On Radio3
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
/アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
/シフさんのソロ回です。今年はベートーヴェンの最後のピアノソナタ3作品です。ここ数年はバッハでした。じっくり聴きたいプロムです。
◇9/4 : Prom65 : Berliner Philharmoniker plays Schnittke and Brucker
・On Radio3
・シュニトケ:ヴィオラ協奏曲
・ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
/タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
ダニエル・ハーディング:指揮、ベルリン・フィルハーモニー交響楽団
/ベルリンフィル2回目は、足の怪我をしたキリル・ペトレンコさんに代わってハーディングさんが指揮します。後半はショスタコーヴィチ10番だったのですがブルックナー4番に変更です。
前半はシュニトケのヴィオラ協奏曲。ヴィオラは大好きなのですがこの協奏曲は聴いたことがない、というよりはシュニトケをほとんど知らない。ロシアの20世紀の作曲家。是非今回ので聴いてみよう。
◇9/5 : Proms at Glasgow: Piano Trios by Haydn and Smyth
・On Radio3
・ハイドン:ピアノ三重奏曲 第19番 ト短調 Hob XV:19
・エセル・スマイス:ピアノ三重奏曲 ニ短調
/トリオ・ガスパール Trio Gaspard
/今年のプロムス最後の室内楽回はハイドンとエセル・スマイスのピアノ三重奏曲。演奏するトリオ・ガスパールはハイドンのトリオを積極的に演奏、録音しています。プラス、今年のプロムスで集中的に取り上げているエセル・スマイス。ピアノ三重奏曲は録音は1枚だけありました。レア曲を発掘する楽しみはプロムスならでは。
◇9/6 : Prom67 : Nicola Benedetti plays Wynton Marsalis
・On Radio3
・アデス:歌劇「彼女に化粧を」より3つの組曲
・ウィントン・マルサリス Wynton Marsalis:ヴァイオリン協奏曲
・ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」4つの海の間奏曲
・バーンスタイン:「ウェストサイドストーリー」シンフォニックダンス
/ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)
トーマス・セナゴー:指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
/セナゴーさんとロイヤル・スコティッシュ管です。昨年来日出来ませんでしたが、いつかまた来日機会があるかなぁ。オペラやミュージカルに由来する作品、アメリカがルーツの作品が混ざったプロムと言えばいいのかな。マルサリスはアメリカのトランペット奏者。ヴァイオリン協奏曲はマルサリス初めてのクラシック作曲作品でベネデッティさんがソロを演奏しています。
このプロム(バーンスタイン、ブリテン、マルサリス)は、翌7日のProm 68: Relaxed Promでも演奏されます。
ちなみに、セナゴーさんはミネソタ管弦楽団の新首席指揮者に決まりました。
◇9/7 : Prom69 : Beethoven’s Missa solemnis
・On Radio3
・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123
/ルーシー・クロウ(ソプラノ)、アン・ハレンベリ Ann Hallenberg(メゾソプラノ)、Giovanni Sala(テノール)、ウィリアム・トーマス(バス)
モンテヴェルディ合唱団
ジョン・エリオット・ガーディナー:指揮、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック
/プロムスの常連大御所ガーディナーさん指揮回です。今年はベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」。2020年のメモリアルイヤーにも思いましたが、ベートーヴェンは本当に幅広く多作な天才だったのだなと思います。愛らしいピアノやヴァイオリンの作品から、第九のような大曲まで。しかも交響曲やピアノ協奏曲も最初の作品と最後の作品では全然違う。室内楽、器楽曲も多数。この「ミサ・ソレムニス」は教会音楽としてのミサ曲にとどまらない作品。じっくり聴きたいです。
【追記 2022.9.9】
9月8日(現地時間)エリザベス女王がお亡くなりになりました。心から哀悼の意を表します。
プロムスはProm70、71(フィラデルフィア管の2回)と72(ラストナイト)は中止になりました。
女王が亡くなられたことが伝えられたのはProm70の開場後。お客さんも入っている状態で、オーケストラの準備も出来ていたそうです。開演前に中止が発表され、イギリス国歌とエルガー:エニグマ より 二ムロッドを演奏して女王を追悼したそうです。
女王が亡くなられたことはとても悲しいです。プロムスが途中で中止になったことも悲しいです。こればかりはどうしようもないです。プロムスが途中で中止なんて滅多にないことだろうな…。
中止にはなりましたが、演奏されるはずだったプログラムは記録として残しておきます。
ラストナイトで演奏される予定だった世界初演の作品は今後どこかで初演の機会があるのだろうか。
BBC Radio3も特別編成です。
ラストナイトを放送する予定の時間に、ロイヤル・アルバート・ホールのオルガンリサイタルが予定されています。プロムスのプログラムではありません。
◇Radio 3 in Concert : Royal Albert Hall Organ Recital
演奏者もプログラムもまだ記載されていませんが予定はあるようです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 以下のプロムは中止です ◇
◇9/8 : Prom70 : The Philadelphia Orchestra and Yannick Nézet-Séguin
・On Radio3
・バーバー:ノックスヴィル 1915年の夏
・ヴァレリー・コールマン Valerie Coleman:This is Not a Small Voice
・ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 「エロイカ」
/エンジェル・ブルー(ソプラノ)
ヤニック・ネゼ=セガン:指揮、フィラデルフィア管弦楽団
/ネゼ=セガンさんとフィラデルフィア管がプロムスに登場です。1回目の前半はアメリカの作曲家。コールマンはフルート奏者で作曲家なのだそう。後半はベートーヴェン3番。
◇9/9 : Prom71 : The Philadelphia Orchestra with Lisa Batiashvili
・On radio3
・ラフマニノフ:死の島
・ショーソン:詩曲
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
・フローレンス・プライス:交響曲第1番
/リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)
ヤニック・ネゼ=セガン:指揮、フィラデルフィア管弦楽団
/ネゼ=セガンさんとフィラデルフィア管2日目はバティアシュヴィリさんとショーソン、サン=サーンスのヴァイオリンの名曲を。後半はCDもリリースしているアメリカ初の黒人の作曲家・フローレンス・プライスの1番。昨年のラストナイトでも第3楽章が演奏され気に入りましたが、今度は全曲聴けます。プロムスのプログラムが発表された時から楽しみにしてました。
さて、残すは1日。ラストナイトです。
◇9/10 : Prom72 : Last Night of the Proms 2022
・On Radio3
・サミュエル・コールリッジ=テイラーSamuel Coleridge-Taylor:深い河
・カルル・ダヴィドフ Karl Davydov:泉にて
・ジェイムズ・B・ウィルソン:1922(世界初演)
・ワーグナー:「タンホイザー」より「おごそかなこの広間よ」
・シベリウス:スネフリード op.29
・マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「天の女王、喜びませ(復活祭の讃歌)」
・ヴェルディ:「マクベス」より「いらっしゃい、急いで!」
・ドリーン・カーウィゼン Doreen Carwithen:序曲「ODTAA」(次から次へとむかつくことばかり)
・ヘンリー・ウッド:編曲:イギリスの海の歌による幻想曲
アーン:ルール・ブリタニア
・エルガー:威風堂々第1番 (Land of Hope and Glory)
・パリー:エルサレム
・ブリテン:編曲:イギリス国歌
・スコットランド民謡:オールド・ラング・サイン Auld Lang Syne
/リーゼ・ダヴィドセン Lise Davidsen(ソプラノ)、シェク・カネー=メイソン(チェロ)、ハリエット・ウォルター Harriet Walter(朗読)
BBCシンガーズ、BBCシンフォニーコーラス
ダリア・スタセフスカ:指揮、BBC交響楽団
/ラストナイトです。今年はオケも合唱団もフル編成。いつものラストナイトが戻ってきます。「イギリスの海の歌による幻想曲」や「威風堂々第1番」はこの2年間小編成オケ編曲で演奏されていた(例:イギリスの海の歌による幻想曲の「小粋なアレトゥーザ」の冒頭がユーフォニアムではなくバスクラになっていた)のですが今年は通常の編成で演奏出来ます。指揮はBBC響首席客演指揮者のスタセフスカさん。ラストナイトは2回目ですが、前回初登場は2020年の無観客の回。曲目も少なく指揮者スピーチもなかったので、今度は本来のラストナイトを指揮するのが楽しみです。
最初の2曲はチェロのための作品。カネー=メイソンさんがソロを演奏します。ノルウェーのソプラノ・ダヴィトセンさんのオペラアリアも楽しみな曲ばかり。
ラストナイトにシベリウスの「スネフリード」を持ってくるとは思わなかった。合唱に朗読の付いた珍しい、あまり演奏されない作品。朗読は俳優のウォルターさんが務めます。テキストはスウェーデン語なのですが、朗読部分を新訳するらしいです。どんな感じになるんだろう。
いつものラストナイトは戻ってきますが…ロイヤル・アルバート・ホールの隣のハイド・パークに野外会場があったのですがそれは今年はあるのかわからない。ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの地方野外会場についても書いてないなぁ。ラストナイトが近くなったら何か新しい情報が出てくるかも。
以上、今年のプロムスはここまで。日本でのラストナイトのテレビ放送はいつになるかな。
―――――――――――――――――――――――――――
以上、中止になる前に書いた記事をそのまま残しました。
ラストナイトそのものがないから、当然のことながら日本で後日テレビ放送されることもありません。
別のプロムが放送されるのかなあ。プロムスそのものの放送がないのかな…。]]>
【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その3 [8月後半]
http://thurayya65.exblog.jp/32780903/
2022-08-14T22:31:00+09:00
2022-09-24T14:57:04+09:00
2022-08-14T22:31:21+09:00
halca-kaukana057
音楽
プロムスについてのちょっと詳しいこと、オンデマンド配信、アプリでの聴き方などは以下記事に書いてます。
・7月分の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その1 [7月15日~7月31日]
・8月前半の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その2 [8月前半]
8月後半のプロムリストに入る前に、面白いものが公開されていました。以前からプロムスでは通常の録音とは別に立体音響による録音を公開していました。BBCの実験か何かかな?今年は特にそういうものはないのですが、2018年ファーストナイトのホルスト「惑星」のヘッドホンリマスター版が公開されました。ヘッドホン、イヤホンを用意して以下からどうぞ。10月半ば頃までの公開です。ヘッドホンで聴いていますが、音の広がりの遠近感、低音や打楽器の迫力がわかる感じがします。聴きやすいと感じました。
◇2018 Headphone mix of Holst's The Planets
/サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団、National Youth Choir of Great Britain、BBCシンフォニーコーラス
◇その時のプロムス公式:Prom 1: First Night of the Proms
各曲が終わると拍手が入ってますがプロムスあるあるなので…。
後半はイギリスの女性作曲家・アンナ・メレディスの新作「Five Telegrams」だったのですが、演奏に合わせてプロジェクションマッピング演出がありました。その時の映像が上記公式でまだ観られるのでこれも是非。
今年のプロムスのオンデマンド配信公開期間は約1年!と喜んでいたのですが、Prom34(オッリカイネン指揮BBCフィル)、Prom35(マケラ指揮オスロフィル)では公開期間がいつも通りになってる?公式サイトのミスか、いつも通りになってしまったのか…。数日様子を見ます。。
↓
※9月に入り配信期間をチェックしたら、11ヶ月ではなくラストナイト30日後になっていました。全てのプロム共通です。
では8月後半の私の選んだプロムです。
◇8/16 : Prom40 : Vasily Petrenko conducts the RPO
・On Radio3
・コープランド:アパラチアの春
・ジョージ・ウォーカー:トロンボーン協奏曲
・プロコフィエフ:交響曲第5番
/ピーター・ムーア(トロンボーン)
ヴァシリー・ペトレンコ:指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
/ヴァシリー・ペトレンコさんとロイヤル・フィルです。コープランドのバレエ音楽「アパラチアの春」。アメリカの作曲家ジョージ・ウォーカーのトロンボーン協奏曲は1957年の作品。メインはプロコフィエフの5番。この3作品の作曲年代は近く、1940年代から50年代。
◇8/17 : Prom41 : Beethoven’s First Piano Concerto with Behzod Abduraimov
・On radio3
・ラヴェル:ラ・ヴァルス
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
・ニールセン:交響曲第3番 「広がりの交響曲」
/ベフゾド・アブドゥライモフ Behzod Abduraimov(ピアノ)
エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、ベンジャミン・アップル(バリトン)
トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
/既にBBCスコティッシュ響の首席指揮者退任が決まっているダウスゴーさん指揮でのプロムです。次のプロム(Prom42)と連続です。首席指揮者として最後のプロムスです。シアトル響とBBCスコティッシュ響の首席指揮者退任の発表があまりにも突然でどうしたのかと思いましたが、BBCスコティッシュとはシーズン末に退任コンサートも行い、プロムスにも出演でよかったです。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲1番のソロのアブドゥライモフさんは2016年、2017年以来のプロムスです。1番コンチェルトは若々しいベートーヴェンを感じられて好きな作品。シーズン末の退任コンサートでもニールセンの交響曲を演奏しましたが、このプロムは3番。
◇8/18 : Prom42 : Sibelius, Beethoven and Nielsen
・On radio3 Part1
・On radio3 Part2
・シベリウス:交響曲第7番
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
・ニールセン:交響曲第4番
/フランシスコ・ピエモンテージ → ヤン・リシエツキ(ピアノ)
トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
/ダウスゴーさんとBBCスコティッシュ響の2日連続プロム2日目です。全部大好きな作品です。
このプロムをもって、ダウスゴーさんはBBCスコティッシュ響の首席指揮者を退任、最後のコンサートです。
【追記】
ピアノのソリストがピエモンテージさんからリシエツキさんに変更になってました。変更の理由は発表されていません。
◇8/19 : Prom43 : Handel’s Solomon
・On radio3
・ヘンデル:ソロモン
/イェスティン・デイヴィス Iestyn Davies(カウンターテナー/ソロモン)、アンナ・デニス(ソプラノ/ソロモンの女王・遊女1)、ベンジャミン・ヒューレット(テノール/ザドク)、アシュリー・リッチズ(バリトン/レビ人)、ワリス・ジウンタ(メゾソプラノ/シバの女王・遊女2)
BBCシンガーズ
ソフィ・イェアンニン Sofi Jeannin :指揮、The English Concert
/ヘンデルのオラトリオ「ソロモン」。指揮はBBCシンガーズを指揮しているスウェーデンの合唱指揮者イェアンニン(「ジャナン」表記もあり)さん。ソロモン役はカウンターテナーのディヴィスさん。
◇8/20 : Prom44 : Ethel Smyth’s Mass in D major
・On radio3
・ドビュッシー:夜想曲(ノクチュルヌ)
・エセル・スマイス:ミサ曲 ニ長調
/ナーダス・ウィリアムズ Nardus Williams(ソプラノ)、ベサン・ラングフォード Bethan Langford(メゾソプラノ)、ロバート・マレー(テノール)、ボジダール・スミルジャニック Božidar Smiljanić(バスバリトン)
BBCシンフォニーコーラス
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
/オラモさん3回目のプロムです。ドビュッシーの3曲からなる「夜想曲」に続いて、メインは今年のプロムスで集中的に取り上げられているエセル・スマイスのミサ曲。オラモさんとBBC響でCDはリリースされています。でも、このコンビでの実演は今回が初めて。2019年、オラモさん指揮BBC響のコンサートで演奏しその後レコーディングの予定でしたが、オラモさんが病気か何かでコンサートをキャンセルすることに(ブラビンズさん代役指揮)。その後レコーディングはしてCDはリリース。CDでは聴けますが、CDとは声楽ソロ陣も異なりますしなにせプロムスの大舞台。今回の実演も楽しみです。今年は普段イギリスでもあまり演奏されないエセル・スマイスの作品をたっぷり聴けるのがすごくいいです。
◇8/22 : Proms at Liverpool
・On Radio3
・ドリーン・カーウィゼン Doreen Carwithen:弦楽四重奏曲 第2番
・ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番
/アムステルダム・デュドック四重奏団
/リバプールでの室内楽回です。カーウィゼンはProm16でも取り上げられました。今度は室内楽を。ラストナイトでもカーウィゼン作品が演奏される予定です。後半はブラームスの弦楽四重奏曲2番。
◇8/24 : Prom49 : Rattle conducts Mahler’s ‘Resurrection’ Symphony
・On radio3
・ハリソン・バートウィッスル:Donum Simoni MMXVIII
・マーラー:交響曲第2番 「復活」
/ルイーズ・オルダー(ソプラノ)、サラ・コノリー(メゾソプラノ)
バーミンガム市交響楽団合唱団、ロンドン交響楽団合唱団
サイモン・ラトル:指揮、ロンドン交響楽団
/ラトルさんとロンドン響です。今年4月に亡くなった作曲家バートウィッスルの作品の後、マーラー2番。プロムスでもマーラーの声楽・合唱付き交響曲は頻繁に演奏されていたのに一昨年、昨年はありませんでした(昨年は声楽のない5番だけ)。「復活」を歌えるようになった、そしてその歌詞にも色々なことを考えてしまいます。
◇8/24 : Prom50 : The Sixteen Sings Tallis’s Spem in alium
・On Radio3
・不詳: サルヴェ・レジーナ Salve Regina
・ジョン・タヴナー John Tavener:神の御母のための2つの讃歌 第1番:神の御母のための讃歌
・トマス・タリス:汝のほかにわれ望みなし
・ジェイムズ・マクミラン James MacMillan:ミゼレーレ
・クリストファー・タイ Christopher Tye:ミサ曲 「よくぞ成せり、良き僕」 アニュス・デイ
・グレツキ:すべてはあなたのもの
・マクミラン:私は水を見た
・ウィリアム・バード:汝は汝の神なる主を愛さん
/ハリー・クリストファーズ :指揮、ザ・シックスティーン
/Prom49の後、現地時間22時過ぎから始まるレイトナイトプロムです。声楽アンサンブル ザ・シックスティーンによるイギリス古楽と現代の宗教曲です。レイトナイトプロムはこのような雰囲気のプロムがいいですね。静かに聴きたいです。
◇8/26 : Prom52 : Finnish Radio Symphony Orchestra with Pekka Kuusisto
・On radio3
・ドビュッシー:海
・ヴォーン=ウィリアムズ:ひばりは昇る
・トーマス・アデズ:Märchentänze(イギリス初演)
・シベリウス:交響曲第5番
/ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)
ニコラス・コロン:指揮、フィンランド放送交響楽団
/オーロラオーケストラを指揮しているコロンさんが昨シーズンから首席指揮者に就任したフィンランド放送響。久々にRAHに帰ってきます。2006年ぶり。ペッカ・クーシストさんと共にフィンランド作品に限らない幅広いプログラムで来ました。メインはシベ5。ペッカさんはまたアンコールでフィンランド民謡を演奏するかなぁ。
◇8/28 : Prom55 : Organ Recital – Nathan Laube
・On radio3
・ワーグナー:タンホイザー 大行進曲
・フランク:交響的大曲
・アルカン:11の大前奏曲とヘンデルの「メサイア」のトランスクリプション 第10曲:Scherzando
・リスト:ピアノソナタ 変ホ短調
/Nathan Laube(オルガン)
/RAHのオルガンをたっぷり聴けるオルガンプロムです。今年はアメリカの若手オルガン奏者Laubeさん(Googleだと英語読みで「ネイサン・ラウデ」なのだがナクソスだと「ナタン・ローブ」どっちだ?BBCは英語読みしそう)。ワーグナーはオルガン編曲にしても合うと思うし、フランクとアルカンも楽しみ。そしてリストのピアノソナタのオルガン編曲。ピアノのスターだった若き日のリストというよりは晩年のリストのイメージかな。
◇8/29 : Proms at Birmingham
・On radio3
・ジョーゼフ・ホロヴィッツ :マクベス夫人
・エセル・スマイス:4つの歌
・レベッカ・クラーク :シールマン
・ヴォーン=ウィリアムズ:4つの最後の歌
・エロリン・ウォーレン:Lady Super Spy Adventurer(世界初演)
/クレア・バーネット・ジョーンズ(メゾソプラノ)、サイモン・レッパー(ピアノ)
/バーミンガムからの室内楽回です。イギリスの作曲家による歌曲を集めたプログラム。1曲目のジョーゼフ・ホロヴィッツは今年2月に亡くなりました。今年集中的に取り上げられているエセル・スマイスの歌曲も。ヴォーン=ウィリアムズの歌曲もあります。
◇8/29 : Prom57 : Bach’s Mass in B minor with the OAE
・On radio3
・J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調
/レイチェル・レドモンド、メアリー・べヴァン(ソプラノ)、イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、ガイ・カッティング(テノール)、マシュー・ブルック(バリトン)
エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団合唱団
ジョン・バット:指揮、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
/バッハのミサ曲をOAEの演奏で。カウンターテナーのディヴィスさんはProm43ヘンデル:サロモンでも登場しました。
◇8/30 : Prom58 : Public Service Broadcasting – This New Noise
・On radio3
・Public Service Broadcasting:This New Noise(世界初演)
/Public Service Broadcasting
ジュールズ・バックリー:指揮、BBC交響楽団
/クラシックとはちょっと違うプロムです。2019年、アポロ月面着陸50周年を記念したプロムでプロムス初登場したイギリスのバンド Public Service Broadcasting.そのプロムを聴いてとても気に入りました。かっこいい。CDは配信でも聴けるので是非。今回はBBC響と共演で新作を披露します。楽しみ。
◇8/31 : Prom59 : Elgar’s The Dream of Gerontius
・on radio3
・エルガー:ゲロンティアスの夢
/アラン・クレイトン(テノール)、ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)、ジェームズ・プラット(バス)
ハレ合唱団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団
エドワード・ガードナー:指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
/エルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」。好きな作品です。イギリス本国では演奏機会が多いですね。日本でも近年演奏機会が増え、日本語でのあらすじ紹介も増えました。死を目の前にした主人公ゲロンティアスが死後の世界を恐れつつも司祭の導きや友人たちの励ましで神の国へ。第2部は死後の世界で出会う天使たちや悪魔との対話を経て最後の審判へ…。これがキリスト教の世界なんだなと聴いていて思います。
天使役は2019年のラストナイトに出演したジェイミー・バートンさん。
8月後半も楽しみなプロムがたくさんです。声楽・合唱付きの作品が通常通り演奏されるようになったのが嬉しいです。]]>
【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その2 [8月前半]
http://thurayya65.exblog.jp/32747540/
2022-07-30T23:09:00+09:00
2022-09-10T21:59:16+09:00
2022-07-30T23:09:53+09:00
halca-kaukana057
音楽
プロムスについてのちょっと詳しいこと、オンデマンド配信、アプリでの聴き方などは以下記事に書いてます。
・7月分の記事:【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その1 [7月15日~7月31日]
オンデマンド配信ですが今年のプロムスは約1年間に延長しています!!いつものBBC Radio3は放送後30日間です。例年のプロムスも30日間、コロナに振り回された去年、一昨年はラストナイトの30日後など延長していましたが、今年はまさかの約1年!?BBCさん太っ腹です。詳しくはRadio3の各プロムのページで確認ください。
※アンスネス出演の3回のプロムはRadio3の通常の1ヶ月の配信です。
↓
※その後、オンデマンド配信期間はラストナイトの30日後に変更になっています。全てのプロム共通です。
では、8月前半、8月15日までの私の選んだプロムです。
◇8/1 : Proms at Bristol: Alina Ibragimova and Cédric Tiberghien
・On Radio3
・ハヴァーガル・ブライアン Havergal Brian : 伝説
・イザイ:悲劇的な詩 op.12
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
/ アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)、セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
/今年のプロムスの室内楽回は地方公演です。イギリス各地で演奏します。
ヴァイオリンのイブラギモヴァさんが登場。1曲目はイギリス20世紀の作曲家・ブライアンの作品。初めて聴く作曲家です。1907年、「イングランド組曲 第1番」がヘンリー・ウッド指揮でプロムスで演奏され、注目されるようになります。後にエイドリアン・ボールトも彼の交響曲を指揮。交響曲は全部で32作。しかし、歴史に埋もれてしまった。現在では再評価され、伝記や研究書も出版されています。今回演奏されるのはヴァイオリンとピアノのための「伝説」1919年の作品です。加えてイザイとフランク。
◇8/1: Prom21 : Gaming Prom – From 8-Bit to Infinity
・On radio3
・近藤浩治 : 「ゼルダの伝説」
・植松伸夫:ファイナルファンタジーVIII より Liberi Fata
・大谷幸:ワンダと巨像(Shadow of the Colossus)組曲
・下村陽子:キングダムハーツ 他
/ ロバート・エイムズ Robert Ames:指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
/作曲者に日本人の名前がずらりとあります。今年のプロムスで最も注目されているプロムだと思います。
◇4Gamer.net : 「ゼルダの伝説」や「ワンダと巨像」,「BF2042」などのゲーム音楽が,歴史ある音楽フェス・BBCプロムスに登場
世界各地のオーケストラでゲーム音楽のコンサートは増えているのですが、ついにプロムスでもゲーム音楽プロムをやります。…と言っても、私はほとんどゲームをしないので全く詳しくありません。ゲームの名前は知っていてもプレイしたことないし、音楽もわからないので…これ以上書けないです。でもこのプロムを聴けば聴いたことある、ってわかるかな?アレンジも凝ってるらしいのでとりあえず聴いてみます。
ちなみに、このプロムではコスプレ入場可だそうです。ロイヤル・アルバート・ホールにレイヤーさんたちが集まるのかなぁ。見てみたい。ラストナイトの大騒ぎとは違った雰囲気で盛り上がるんだろうなぁ。
◇8/2 : Prom22 : Beethoven’s Fifth Symphony from Memory
・On Radio3
・クセナキス:オメガ
・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調
/ Henry Baldwin(打楽器)、パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ニコラス・コロン:指揮、オーロラ・オーケストラ
/今年も来ましたプロムス名物コロンさん指揮オーロラオーケストラ。アニバーサリーイヤーのクセナキス、ショスタコのヴァイオリン協奏曲第1番はコパチンスカヤさんがソロです。メインはベートーヴェン5番「運命」を、BBC Radio3のプレゼンター・トム・サーヴィスさんとの解説し、演奏します。
コロンさん指揮オーロラオーケストラのベートーヴェンは、翌日3日のProm23:Relaxed Promでも演奏します。このRelaxed Promは小さな子どもたちや何らかの障がいがある人たちも一緒に楽しめるプロムです。
◇8/4 : Prom25 : Shostakovich’s Last Symphony and a Concerto for Theremin
・On Radio3
・カレヴィ・アホ:Eight Seasons テルミンと室内オーケストラのための協奏曲(ロンドン初演)
・カイヤ・サーリアホ:Vista
・ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調
/Carolina Eyck(テルミン)
ヨン・ストゥールゴールズ:指揮、BBCフィルハーモニック
/BBCフィル首席客演指揮者のStorgårdsさんのプロムです。「ストルゴーズ」か「ストゥールゴールズ」表記、どっちがスウェーデン語の発音に近いんだ…?と毎年言ってるのに未だにわからない。スウェーデン語の発音難しい。(ストルゴーズさんはスウェーデン語系フィンランド人)
フィンランドを代表する2人の現代作曲家作品が並びます。カレヴィ・アホの作品はまだあまり聴けていないのですが、テルミンを使った協奏曲があるんだ!それは聴いてみたい。サーリアホは結構最近の作品「Vista」を。メインはショスタコ15番。
ちなみに、BBCフィルは今年で創設100年なんだそうです。おめでとうございます!
◇8/5 : Prom26 : Semyon Bychkov and the Labèques
・On Radio3
・ジュリアン・アンダーソン Julian Anderson:交響曲第2番 Prague Panoramas (世界初演)
・マルティヌー:2台ピアノのための協奏曲
・ラフマニノフ:交響的舞曲
/カティア・ラベック、マリエル・ラベック(ピアノ)
セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
/ビシュコフさん指揮のBBC響。アンダーソンの交響曲第2番の完全版の世界初演です。プロムスは世界初演が多くワクワクします。プラハの古い写真から発想した作品らしい。2曲目はそのチェコ出身のマルティヌーの2台ピアノの協奏曲。ラベック姉妹が演奏します。
◇8/7 : Prom28 : Prom 28: Leif Ove Andsnes – Mozart Momentum 1
・On Radio3
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調
:ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調
/レイフ・オヴェ・アンスネス:ピアノ・指揮、マーラー・チェンバー・オーケストラ
/ここから3回のプロムはアンスネスさんとマーラー・チェンバー・オーケストラのモーツァルトシリーズです。CDも2作リリースしているのをライヴで聴けます。このプロムではCD第1弾の「1785」に収録されたピアノ協奏曲第20番、22番と「フィガロの結婚」序曲を。
◇8/7 Prom29 : Leif Ove Andsnes – Mozart Momentum 2
・On radio3
・モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K504 「プラハ」
:歌曲 満足 (Die Zufriedenheit) K473
:歌曲 魔法使い (Der Zauberer) K472
:歌曲 すみれ (Das Veilchen) K476
:レチタティーヴォとアリア「あなたのことを忘れろと? 恐れないで、愛する人よ」K505
:フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491
/クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
レイフ・オヴェ・アンスネス:ピアノ・指揮、マーラー・チェンバー・オーケストラ
/アンスネス&MCO2回目。CD第2弾「1786」収録作品を中心に。交響曲、歌曲、コンサートアリア、管弦楽、ピアノ協奏曲…多彩です。1785~86年にこれだけもの作品を作曲したモーツァルト。本当天才としか言いようがない。個人的には歌曲も聴けるのが嬉しい。
◇8/8 : Proms at Battersea: Leif Ove Andsnes – Mozart Momentum 3
・On Radio3
・モーツァルト:ピアノ三重奏曲 第3番 変ロ長調 K502
:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 K493
/レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)、マシュー・トラスコット(ヴァイオリン)、ジョエル・ハンター(ヴィオラ)、フランク=ミヒャエル・グートマン(チェロ)
/アンスネスのモーツァルトプロム3回目は室内楽回。「1786」から2作品。この3回のプロムでモーツァルトのウィーン時代の代表作を堪能できます。モーツァルトは29~30歳。全くとんでもない天才だわ…。
◇8/10 : Prom33 : Holst’s The Planets
・On Radio3
・リヒャルト・シュトラウス:死と変容
・マシュー・カナー Matthew Kaner:Pearl(世界初演)
・ホルスト:惑星
/ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
BBCシンフォニーコーラス
ライアン・ウィグルスワース:指揮、BBC交響楽団
/プロムスでは毎年、ホルスト「惑星」とベートーヴェン第九を演奏しています。でも、一昨年、昨年はオーケストラの規模や合唱の関係で演奏出来ませんでした。「惑星」がプロムスに帰ってきます。嬉しい。
1曲目の「死と変容」、2曲目は世界初演の新作で歌詞は中世の詩に基づいています。そして「惑星」。遠いところを意識させるようなプロムです。2曲目の新作を歌うのはロデリック・ウィリアムズさん。
指揮のウィグルスワースさんはBBCスコティッシュ交響楽団の新首席指揮者なのですが、BBCSSOの方は(元?現?どっちだ)ダウスゴーさんが指揮するのでBBC響との共演です。
◇8/11 Prom34 : Thorvaldsdottir, Elgar and Sibelius
・On Radio3
・アンナ・ソルヴァルドスドッティル Anna Thorvaldsdóttir:ARCHORA(世界初演)
・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
・シベリウス:交響曲第2番 ニ長調
/キアン・ソルターニ(チェロ)
エヴァ・オッリカイネン Eva Ollikainen:指揮、BBCフィルハーモニック
/このプロムは是非聴いてと言いたいプロム。指揮のエヴァ・オッリカイネンさんは1982年生まれのフィンランドの指揮者。指揮はヨルマ・パヌラ、レイフ・セーゲルスタムに師事。指揮者大国フィンランドの若手指揮者です。本当フィンランドは指揮者の層が厚い。厚すぎる。現在アイスランド交響楽団の首席指揮者。前シーズン、ヘルシンキ・フィルやBBC響に客演予定だったのですが足の怪我で残念ながらキャンセルに…。でも、今回BBCフィルでプロムスデビューです。私的にもっと聴きたい、もっと聴かれて欲しい指揮者です。プログラムもアイスランドの作曲家の世界初演、エルガーのチェロ協奏曲にシベ2。楽しみです。チェロのソルターニさんは92年生まれのイランのチェリスト。
ちなみに、このプロムからしばらくフィンランド勢が連続ではないですが続きます。
◇8/12 Prom35 : Yuja Wang with the Oslo Philharmonic and Klaus Mäkelä
・On Radio3
・シベリウス:タピオラ
・リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
・リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯
/ユジャ・ワン(ピアノ)
クラウス・マケラ:指揮、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
/フィンランド勢が続きます。多分、いや、きっと今一番話題の指揮者、マケラさんのプロムスデビューです。まずはオスロフィルで。これからパリ管、そしてロイヤル・コンセルトヘボウとも出演するのかと思うととても楽しみです。
リリースしたシベリウス交響曲全集にも収録されている「タピオラ」から始めて、リストのユジャ・ワンさんとピアノ協奏曲第1番を。メインは「英雄の生涯」スケールの大きなプロムです。
◇8/13 : Prom36 : Marin Alsop conducts the Vienna Radio Symphony Orchestra
・On Radio3 (Part1)
・On radio3 (Part2)
・バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調
・Hannah Eisendle:heliosis(イギリス初演)
・ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調
/ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)
マリン・オールソップ:指揮、ウィーン放送交響楽団
/以前ラストナイトも指揮したオールソップさんが首席指揮者を務めるウィーン放送響と登場です。様々な音楽が集まるウィーンをイメージするようなバラエティに富んだプロム。3曲目のEisendleさんはオーストリアの若手作曲家だそうです。
【追記】
Radio3での放送がなぜか2つに分割されてしまいました。なぜに。
◇8/14 : Prom37 : Haydn, Vaughan Williams, Kaija Saariaho and Beethoven
・On Radio3
・ハイドン:交響曲第6番 ニ長調 「朝(Le matin)」
・ヴォーン=ウィリアムズ:オーボエ協奏曲
・サーリアホ:はるか遠くのあなたへ(Vers toi qui es si loin)
・ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調
/ニコラス・ダニエル(オーボエ)、マリア・ヴウォシュチョヴスカ Maria Włoszczowska(ヴァイオリン)
Dinis Sousa:指揮、ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
/イギリスの地方オーケストラをもっと聴きたいと思ってこのプロムも入れました。ロイヤル・ノーザン・シンフォニア。ヴォーン=ウィリアムズは様々なコンチェルトを作曲していますが、今回はオーボエ協奏曲。カイヤ・サーリアホのオペラ「はるかな愛」のアリアをヴァイオリンソロとオーケストラのために編曲したのが「はるか遠くのあなたへ」。メインはベートーヴェン4番。こんなプロムも好きだ。
◇8/14 : Prom38 : Tchaikovsky, Missy Mazzoli and Prokofiev
・On Radio3
・チャイコフスキー:「白鳥の湖」組曲
・ミッシー・マッツォーリ Missy Mazzoli:ヴァイオリン協奏曲 Procession (ヨーロッパ初演)
・プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲
/ジェニファー・コー(ヴァイオリン)
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
/昨年プロムスデビューの予定がコロナ対策の入国制限関係でキャンセルになってしまったロウヴァリさん、今年こそプロムスデビューです。チャイコフスキーの「白鳥の湖」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバレエ音楽と、アメリカの作曲家マッツォーリの新作を。ロウヴァリさんとフィルハーモニア管は今年3月に来日が予定されていましたがキャンセルに。その時のプログラムがオール・チャイコフスキー、「白鳥の湖」も入ってました。ロウヴァリさんはフィルハーモニアでもエーテボリでも、来日はいつになるかなぁ…。
ちなみに、BBCを聴いているとRouvaliを「ロウヴァリ」ではなく「ルーヴァリ」と英語読みしてて違和感。普通にフィンランド語の読みをすればいいのに、英語圏の人にはフィンランド語の発音がそんなに難しいのかなと思ってしまいます。
◇8/15 : Proms at Cardiff: Carion Wind Quintet
・On Radio3
・リゲティ:木管五重奏のための6つのバガテル
・ニールセン:木管五重奏曲
・ストラヴィンスキー:組曲第2番
/カリオン木管五重奏団
/室内楽回です。リゲティとニールセンの木管五重奏。ニールセンは少し聴いたことがあるけどリゲティは初めて聴きます。ストラヴィンスキーは木管五重奏に編曲されたものです。
◇8/15 : Prom39 : Mark-Anthony Turnage, Vaughan Williams and Elgar
・On Radio3
・マーク=アンソニー・タネジ:Time Flies(イギリス初演)
・ヴォーン=ウィリアムズ:チューバ協奏曲
・エルガー:交響曲第1番 変イ長調
/コンスタンティン・ハルトヴィヒ Constantin Hartwig(チューバ)
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
/ファーストナイトを指揮したオラモさんが戻ってきました。オール・イギリス・プログラムです。ヴォーン=ウィリアムズはチューバ協奏曲も作曲しています(さらにはバス・チューバ協奏曲も)。まだ聴いたことがなく、チューバが主役の作品は珍しいと思っているので楽しみです。ソリストはドイツ音楽コンクール2016で優勝したハルトヴィヒ(ハートヴィヒ)さん。メインはエルガー1番。毎年聴きたいぐらい好きです。
盛りだくさんな8月前半でした。
毎年オンデマンドを聴くのが追いつかないと嘆いてますが、今年は約1年聴ける…じっくり聴いて楽しめます。夏は他にも音楽祭が沢山あるし、8月下旬~9月になると各オーケストラの新しいシーズンも始まる。8月はお盆で忙しいし。今年は余裕を持って聴けるから、毎年約1年の配信ならいいのにな。
【追記】
Prom34、Prom35の配信期間が約1年ではなく今までのRadio3と同じ1ヶ月になっています。なぜに。その前のProm33は約1年なのに。公式のミスなのか何なのかちょっとわからないので様子見です。ただのミスだったらいいなぁ…。34,35は特に注目しているプロムなので約1年聴けるなら聴けるようにして欲しいです。34はBBC傘下オケなのに。35はマケラさんと契約しているデッカの関係かなぁ…。ソニーと契約しているアンスネスの3回も1ヶ月のままだし。
↓
※もう一度訂正します。オンデマンド配信期間はラストナイトの30日後に変更になっています。全てのプロム共通です。
【追記】
面白いものが公開されていました。以前からプロムスでは通常の録音とは別に立体音響による録音を公開していました。BBCの実験か何かかな?今年は特にそういうものはないのですが、2018年ファーストナイトのホルスト「惑星」のヘッドホンリマスター版が公開されました。ヘッドホン、イヤホンを用意して以下からどうぞ。10月半ば頃までの公開です。ヘッドホンで聴いていますが、音の広がりの遠近感、低音や打楽器の迫力がわかる感じがします。聴きやすいと感じました。
◇2018 Headphone mix of Holst's The Planets
/サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団、National Youth Choir of Great Britain、BBCシンフォニーコーラス
◇その時のプロムス公式:Prom 1: First Night of the Proms
各曲が終わると拍手が入ってますがプロムスあるあるなので…。
後半はイギリスの女性作曲家・アンナ・メレディスの新作「Five Telegrams」だったのですが、演奏に合わせてプロジェクションマッピング演出がありました。その時の映像が上記公式でまだ観られるのでこれも是非。
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【BBC Proms 2022】 プロムス2022私選リスト その1 [7月15日~7月31日]
http://thurayya65.exblog.jp/32735519/
2022-07-15T23:29:00+09:00
2022-09-23T13:50:40+09:00
2022-07-15T23:29:04+09:00
halca-kaukana057
音楽
毎年書いてはいるのですが…これ書くのが結構大変で。今年は曲数の多いプロムは代表曲のみ、プロムも厳選して書くつもりです(その辺は別記事に書きます)。
今年のプロムスはオーケストラはディスタンスなしのフル編成OK,合唱団もディスタンス、人数制限無しです。プロムによっては短いものもあります。時間制限はあるのかな。ほぼ、元通りのプロムスです!
日本からはBBC radio3のインターネットラジオで聴くことが出来ます。スマホやタブレットからは「BBC Sounds」のアプリをダウンロードしてください。BBCのアカウントを作ってと出ますが、無料で簡単にアカウントが作れるので大丈夫。アカウントを作るとPCでもアプリでもブックマーク機能を使えます。後で聴きたい時、何度でも聴きたい時とても便利です。
放送後30日間はオンデマンドあり。何度でも聴けます。
本放送の他に「Afternoon Concert」で再放送もあります。こちらも同じようにオンデマンドありです。
【220730 追記】
オンデマンド配信は約1年です!
↓
※その後変更になり、ラストナイト(9/10)から30日後までの配信期間になりました。
詳しくは各プロムのradio3放送ページでご確認ください。
今年も買えました。プロムス公式ガイド。今年も無事に届いてよかった。
では、7月のプロムから。
◇7/15 :Prom1 : First Night of the Proms 2022
・On Radio3
・ヴェルディ:レクイエム
/マサバネ・セシリア・ラングワナシャ Masabane Cecilia Rangwanasha (ソプラノ)、ジェニファー・ジョンストン(メゾソプラノ)、デヴィッド・ジョンフン・キム David Junghoon Kim (テノール)、Kihwan Sim(バスバリトン)
BBCシンフォニーコーラス、クラウチ・エンド・フェスティバル合唱団 Crouch End Festival Chorus
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
/※テノールソロはFreddie De Tommasoさんでしたが、コロナ陽性のため変更になりました。
ファーストナイトはヴェルディのレクイエム。1作品だけのファーストナイトは久しぶりではないでしょうか。一昨年、昨年はコロナでオーケストラは人数制限有り、ディスタンスを取った編成。合唱団もごくわずかでした。今年はオケも合唱団もフル編成です。そのファーストナイトがレクイエム。全ての音…オーケストラ、合唱団だけでなく、ロイヤル・アルバート・ホールのお客さんの拍手や歓声も全て堪能したいです。レクイエムを選曲した理由は他にもあると思いますが…全世界に届いて欲しいと思います。
ファーストナイトを指揮するオラモさんですが、BBC響首席指揮者の任期延長して2026年までになりました。今年はあと2回登場予定です。
◇7/16 : Prom2 : John Wilson conducts the Sinfonia of London
・On radio3
・ヴォーン=ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
・ヒュー・ワトキンス Huw Watkins : フルート協奏曲
・バックス : ティンタジェル
・ウォルトン : パルティータ
・エルガー : エニグマ変奏曲
/アダム・ウォーカー(フルート)
ジョン・ウィルソン:指揮、シンフォニア・オブ・ロンドン
/2日目で注目プロム。新進気鋭のイギリスの指揮者・ジョン・ウィルソンさんがシンフォニア・オブ・ロンドンと登場です。オール・イギリス・プログラム。ヴォーン=ウィリアムズは今年生誕150年のアニバーサリーイヤー。数多くの作品が取り上げられます。バックスの交響詩「ティンタジェル」はコーンウォールにあるティンタジェル城を描いています。
◇7/18 : Prom5 : Bruckner’s Sixth Symphony
・On radio3
・J.S.バッハ(ウェーベルン:編曲) : 音楽の捧げもの BWV1079 6声のリチェルカーレ
・ジェームス・マクミラン:ヴィオラ協奏曲
・ブルックナー:交響曲第6番
/ローレンス・パワー(ヴィオラ)
ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
/このプロム5とプロム6はBBCフィル首席指揮者のオメール・メイア・ウェルバーさんが指揮する予定でしたが変更になりました。プロム5では前首席指揮者のメナさんがプロムスに帰ってきます。
◇7/19 : Prom6 : Vaughan Williams and Tippett – Full Fourths
・On radio3
・ヴォーン=ウィリアムズ : 交響曲第4番
・ティペット:交響曲第4番
/アンドルー・ディヴィス:指揮、BBCフィルハーモニック
/プロム6はBBC響でお馴染みのアンドルー・ディヴィスさんが指揮です。今回はBBCフィルです。(BBC響とBBCフィル、同じBBC傘下のオケで名前が似ているのでよく間違えられますが異なるオーケストラです!)
このプロムもオール・イギリス・プロ。ヴォーン=ウィリアムズとティペットの4番。ティペットは聴いたことがない。ヴォーン=ウィリアムズよりもずっと新しい作品で初演は1977年。
◇7/19 : Prom7 : Purcell’s Dido and Aeneas
・On radio3
・パーセル:ディドとエネアス
/アリス・クート(ディド:ソプラノ)、ジェイムズ・ニュービー(エアネス:バリトン)、ジェマ・サマーフィールド(ベリンダ:ソプラノ)、マデリン・ショウ(魔法使い:メゾソプラノ)、ナーダス・ウィリアムズ(第2の女:ソプラノ)、ニッキー・スペンス(水夫:テノール)、ティム・ミード(精霊:カウンターテナー)、ヘレン・チャールストン(第1の魔女:メゾソプラノ)、マーザ・マクロリナン(第2の魔女:コントラルト)
ラ・ヌオヴァ・ムジカ合唱団
デイヴィッド・ベイツ:ハープシコード・指揮、ラ・ヌオヴァ・ムジカ
/今年のプロムスの最初のオペラはパーセル「ディドとエアネス」。バロックオペラの代表的な作品。今回のエアネスはテノールではなくバリトン。バリトンが主人公のオペラって好きです。
◇7/20 : Prom8 : Russian Romance and Icelandic Elements
・On radio3
・ヨハン・ヨハンソン:The Miners’ Hymns They Being Dead Yet Speaketh
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
・ヒドゥル・グドナドッティル Hildur Guðnadóttir : The Fact of the Matter(世界初演)
・チャイコフスキー:組曲「ロミオとジュリエット」
/デニス・コジュヒン(ピアノ)
BBCシンガーズ
ダリア・スタセフスカ:指揮、BBC交響楽団
/BBC響首席客演指揮者のスタセフスカさんが登場です。スタセフスカさんは今年のラストナイトを指揮します。
ヨハンソンとグドナドッティルはアイスランドの作曲家。これにラフマニノフとチャイコフスキー。
◇7/22 : Prom10 : Music for Royal Occasions
・On radio3
・ヘンデル:水上の音楽 組曲第1番 より
・エルガー:威風堂々 第4番 他
/BBCシンガーズ
バリー・ワーズワース:指揮、BBCコンサートオーケストラ
/今年はエリザベス女王の在位70年、プラチナジュビリー。祝典の生中継を観ましたがとても華やかでした。プロムスでもプラチナジュビリーをお祝いします。
◇7/23 : Proms at Sage Gateshead : Folk Connections
・On radio3
・イギリス民謡:The Water of Tyne
・ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 他
/Spell Songs, Voices of the Rivers Edge
Dinis Sousa :指揮、ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
/今年のプロムスの室内楽回は地方公演です。いつもと違って面白い。いつも室内楽回で使っているカドガン・ホールの回は残念ながらありません。民謡にスポットを当てたプロムです。
◇7/24 : Prom13 : Ethel Smyth’s The Wreckers
・On radio3
・エセル・スマイス:歌劇「難破船略奪者」
/Karis Tucker(サーザ:ソプラノ)、フィリップ・ホルスト(パスコー:バスバリトン)、ジェイムズ・ラザフォード(ローレンス:バリトン)、ロドリーゴ・ポラス・ガルロ(マーク:テノール)、ローレン・フェイガン(エイヴィス:ソプラノ)、ドノヴァン・シングレタリー(ハーヴェイ:バス)、ジェフリー・ロイド=ロバーツ(タラン:テノール)、マルタ・フォンタナルス=シモンズ(ジャック:メゾソプラノ)
グラインドボーン・フェスティバルオペラ
ロビン・ティチアーティ:指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
/イギリスの19世紀後半~20世紀にかけて活躍した女性作曲家・エセル・スマイス。今年はスマイスの作品が数多く演奏されます。アニバーサリーイヤーではないのですが。スマイスの代表作のオペラです。グラインドボーン・オペラ・フェスティヴァルで新作として上演されたものをプロムスでも上演します。主役の2人はグラインドボーンとはキャストが変更になっています。コーンウォールの崖の上にある寒村が舞台で、その村人たちは難破した船から略奪して生計を立てていた。村人たちの人間関係、難破船と村人たちを描いたオペラです。
◇7/25 : Proms at Truro: Scarlatti, Liszt and Chopin
・On radio3
・ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ト長調 K13
:ソナタ 嬰ハ短調 K247
:ソナタ ハ短調 K22
・リスト:超絶技巧練習曲 3番 ヘ長調 「風景」
:超絶技巧練習曲 4番 ニ短調 「マゼッパ」
:超絶技巧練習曲 5番 変ロ長調 「鬼火」
・ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35
/アリム・バイゼンバエフ(ピアノ)
/室内楽回です。2021年リーズ国際ピアノコンクールで優勝したカザフスタン出身のピアニスト、バイゼンバエフさん。
◇7/25 : Prom14 : Kazuki Yamada conducts the CBSO
・On radio3
・グリンカ:ルスランとリュドミラ 序曲
・エセル・スマイス:ヴァイオリンとホルンのための協奏曲
・ラフマニノフ:交響曲第2番
/エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)、ベン・ゴルトシャイダー(ホルン)
山田和樹:指揮、バーミンガム市交響楽団
/バーミンガム市響の新首席指揮者の山田和樹さんがプロムスデビューです。2曲目にはエセル・スマイスの作品が。ホルンのゴルトシャイダーさんは以前BBC響と共演、新譜のマルコム・アーノルドとルース・ギップスのホルン協奏曲集(オケはフィルハーモニア管)を聴いていいなと思っているホルン奏者です。
◇7/26 : Prom15 : Tchaikovsky’s Fourth Symphony
・On radio3
・バーンスタイン:キャンディード序曲
・ジョージ・ウォーカー:管弦楽のための変奏曲
・バーバー:ヴァイオリン協奏曲
・チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調
/ユーハン・ダーレネ(ヴァイオリン)
Jordan de Souza:指揮、BBC交響楽団
/前半はアメリカプログラム。バーバーのヴァイオリン協奏曲のソロはスウェーデン生まれの若手、ユーハン・ダーレネさん。今年ストルゴーズ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルと共演したシベリウスとニールセンのヴァイオリン協奏曲のCDを聴いて結構いいなと思ってます。プロムスデビューですね。
◇7/27 : Prom16 : Sea Sketches with Andrew Manze and BBC NOW
・On radio3
・ドリーン・カーウィゼン Doreen Carwithen:序曲 ビショップ・ロック
・グレース・ウィリアムズ Grace Williams : 海のスケッチ
・ヴォーン=ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番)
/エリザベス・ルウェリン(ソプラノ)、アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ(バスバリトン)
BBCシンフォニーコーラス
アンドリュー・マンゼ:指揮、BBCウェールズ・ナショナル交響楽団
/イギリス作曲家の海にちなんだ作品のプロムです。前半の2人は知らなかった。カーウィゼンはメアリー・オルウィンと名乗っていたこともあります。ウィリアム・オルウィンに学び、その後結婚しました。ウィリアムズはヴォーン=ウィリアムズに師事。メインは師匠のヴォーン=ウィリアムズの「海の交響曲」。声楽ソロ2名と合唱のつく大作。大好きです。
◇7/29 : Prom18 : Shostakovich’s Fifth Symphony
・On radio3
・ニコール・リジー Nicole Lizee:Blurr is the Colour of My True Love’s Eyes(ヨーロッパ初演)
・ブルックナー(スクロヴァチェフスキ:編曲):弦楽五重奏曲 ヘ長調 アダージョ
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調
/コリン・カリー Colin Currie(パーカッション)
アルペシュ・チャウハン:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
/ブルックナーにも室内楽があり聴いてはいましたが、そのオーケストラ編曲があるのは知りませんでした。
◇7/31 : Prom19a : Ukrainian Freedom Orchestra
・On radio3
・ヴァレンティン・シルヴェストロフ:交響曲第7番
・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調
・ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」より 「人間の屑!かかってきなさい、希望は捨てないわ、最後には星が出る」(Abscheulicher! ... Komm, Hoffnung,lass den letzten Stern)
・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調
/アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)、リュドミラ・モナスティルスカ(ソプラノ)
ケリー=リン・ウィルソン:指揮、ウクライナ・フリーダム・オーケストラ
/ウクライナの音楽家たちで結成されたオーケストラ、ウクライナ・フリーダム・オーケストラ。彼らの音楽をしっかりと聴こうと思います。1曲目はウクライナを代表する作曲家シルヴェストロフの交響曲。続いてウクライナと同じようにロシアの攻撃を受け、祖国ポーランドを追われたショパンのピアノ協奏曲。フィデリオのアリアはウクライナの人々の叫びそのものに思えます。メインはブラームス。
指揮以外は全てウクライナ出身の音楽家たち。ウクライナにもいい指揮者が何人もいるのになぜ指揮者だけ違うのかな。例えばBBC響を指揮しているスタセフスカさんはウクライナ、キーウ出身。シベリウスアカデミーで指揮を学びフィンランドでキャリアを積んだこともありフィンランド国籍になっていますが。まさかプロムスが始まってもウクライナへの攻撃が続いているなんて思ってもなかった。
7月のプロムはここまで。8月前半に続きます。]]>
2022: 春が来て
http://thurayya65.exblog.jp/32648262/
2022-04-16T22:38:00+09:00
2022-04-16T22:38:57+09:00
2022-04-16T22:38:57+09:00
halca-kaukana057
日常/考えたこと
そして緑が芽吹き、花が咲き始めました。桜も咲いてきました。
新しいカメラで写りも良いです。花を眺めてのんびりしたいです。]]>
私が表現したいこと、書きたいこと
http://thurayya65.exblog.jp/32648258/
2022-04-16T22:33:00+09:00
2022-04-16T22:33:41+09:00
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halca-kaukana057
日常/考えたこと
ブログを止めるかもしれない。止めようか。と思ってブログを書かないでいる間、気が楽でした。これまでは書かなきゃ。しばらく間を開けちゃいけない。定期的でなくても1ヶ月にこの程度書かなきゃいけない。そんな風に自分でルールを作って自分を縛り付けてました。苦しかった。義務じゃないのに何故こんなルールを作ったんだろう。不思議です。
私が書きたいこと、表現したいことって何だろうと考えていました。
何気ない日常の日記。記録。
読んだ本も聴いた音楽も観たアニメも私の日常。
宇宙のこともフィンランドのことも私の日常。
足元の花もその日の空も。
その日感じたこと、思ったこと、考えたこと、心の中にあることを書き留める。
私の日常を、私の日常に現れる様々な私を認めて表現したい。
色んな自分がいるよ。自分には色んな面があるよ。
自分を認める、自分に向き合うってそういうことだと思う。
これからブログでどう表現したいことを書くのか、まだぼんやりしています。
けど、とりあえず書きたいことから始めて、こんな書き方にしたらより自分の書きたいことを表現できるかもというものを見つけたら試してみるのでいいんじゃないかなと思う。書きながら見つけていけばいいと思う。
私は何かに夢中になって楽しんでいる人が好きだ。
好きなことを楽しんでいる人に憧れる。好意を抱く。
何かを楽しんで夢中になって嬉しそうな人を見ていると私も嬉しくなる。それに興味を持って、楽しいと思ったら楽しむ。
私が今必要なのは、夢中になって嬉しそうに楽しんでいる人の存在だと思う。
宇宙関係も、音楽関係も、フィンランド関係も、読書関係でも、ブログを書くことでも。その他何でも。リハビリになる。
私が純粋に楽しい気持ちを回復させるにはどうしたらいいか。
誰にも否定される恐怖なく、安心して好きなものを心の底から楽しんで好きだと言いたい。たとえ少数派、周りを見渡して自分ひとりしかいなかったとしても、それが好きだと表現したい。
このブログも随分長く続けてきました。最初の記事が2005年?途中途切れることもありましたが、よく続いているなと自分でも思います。過去記事の整理や修正をしようと思っています。できれば書いた時そのままのものを残しておくのがいいのだろうけど、手直しした方がいいなと思うものはあります。何故か知らないうちに画像の向きがおかしくなっているものもある。何故だ。
ただ、すぐに再開するわけではないです。忙しいし、ブログ以外にもやりたいことがいくつもある。ブログの文章を練って書いている時間を作れない。なので、再開と言っても頻度は落ちるかと思います。たまに覗いて貰えたら、と思います。
【関連過去記事】
・私が自分で表現したいことを書くブログ
・これを考えているのが自分ひとりだけでも構わない 最近思ったこと
・Nスペ「ボクの自学ノート」 自分だけの学びの世界と個性]]>
このブログを手放したら
http://thurayya65.exblog.jp/32613345/
2022-03-07T22:39:00+09:00
2022-03-07T22:39:38+09:00
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halca-kaukana057
日常/考えたこと
このブログがなくても生きていけると思う。本当に辞められるのかな。全ての記事を非公開にして、それで気持ちが楽になるのなら辞め時だなと思って非公開にしました。それでも、自分にとって負担ではない記事なら公開したままでもいいと思い、負担となる記事は非公開のままにします。そのくらいさせてください。
ずっと精神的に不安定です。
ブログやネット上で活動することに関しても「苦しい」「辛い」「しんどい」などとネガティヴに思うことが増えました。いくつかのきっかけもありました。そのきっかけに関するものに不安を抱いて、かなり塞ぎ込んでいます。ずっとブログを書くことに関して落ち込んだり、悩んだりしてきたことが再発したのもあります。
ネットに何かを求めれば求めるほどうまくいかないと感じることがいくつかありました。
もうブログ辞めようかな、と思う時が増えました。
このブログを手放したら楽になれるのかな。
もう休みたい。楽になりたい。
更新はするかもしれません。が、前向きではない、ネガティヴな内容のことを書くかもしれません。あまりブログにネガティヴなことは書かないようにしようと思ってきました。しかし、もう前向きでいることに疲れました。前向きを演じることに疲れました。誰かを思って誰かに配慮して本心を書けなくて、ブログに向き合うのが苦痛です。今後、どうブログを続けていくかも見えていません。
過去記事を読むとこのブログが自分にとってどんなものか再確認して前向きな気持ちになれるのですが、その過去記事の時と今は違うとも思ってしまいます。
今現在の自分がどうしたいかはわかりません。]]>
Toivon, että Suomi on rauhallinen.
http://thurayya65.exblog.jp/32605337/
2022-02-26T23:42:00+09:00
2022-02-26T23:42:37+09:00
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halca-kaukana057
フィンランド・Suomi/北欧
◇"あいだ"にある国家、フィンランドとウクライナ|森 一貴(Mori Kazuki)|note
その本の内容とは全然関係ないのですが、以前「ほんとはかわいくないフィンランド」というタイトルのエッセイを読みました。フィンランドはかわいいものがたくさんある国というイメージが広まっていると思う。フィンランド語の響きも日本人が聴くと可愛らしい。「マッティは今日も憂鬱(FINNISH NIGHTMARES)」シリーズでも紹介されるシャイで無口、パーソナルスペースの広いフィンランド人の国民性には親近感を覚えるし可愛くも見える。でも、実際のフィンランドは全然"かわいくない"。とても重い、厳しい歴史を持つ国だ。フィンランド第2の国歌とされるシベリウスの名曲「フィンランディア」が生まれた背景。フィンランドが独立して100年の間に起こったことはそれなりに勉強しているつもりだった。でも、上記リンク記事のフィンランドとNATOについては詳しく知らなかった。NATOに加盟していないことは知っていたけど、加盟していないことでヨーロッパの中にいても距離を取ることになってしまったこと。ヨーロッパが成長していく一方でフィンランドの経済成長は遅れてしまったこと。緩衝国家としての葛藤。「フィンランド化」なんて言葉もあるけど、フィンランドの葛藤や苦悩を思うとそんな軽々と使ってはいけないような気がする。そんな中でも独自の文化や産業を発展させてきた力強さ。これが「SISU(シス)」なんだと思う。
フィンランドには徴兵制がある。18歳以上の全ての男性に6か月から12か月の兵役を課している。世界で活躍するフィンランド人男性…音楽、デザイン、スポーツ(特にモータースポーツ)挙げるとキリがないが、皆兵役を経験しているのだと思うと複雑な気持ちになる。
NATOに加盟するかどうかは見守っていきたい。NATOに加盟するかどうかで国民の意見が割れて賛成派と反対派で対立、分断が起こらないことを願うばかりだ。フィンランドの議論のルールというものが有名になっているから、そんな感情論で激しく対立、非難し合うことはない…と信じたい。
今日、お昼にコーヒーを飲みながら、フィンランドのことを考えてしまっていました。そろそろフィンランドも朝でコーヒーを飲む時間だろう。心穏やかにコーヒーを飲めているのだろうか。それともニュースを見ながら不安を抱えながら飲んでいるのだろうか、と。上記リンク記事でも、夜中にパーティーをして騒ぐフィンランドの人々のことが書かれていましたが、フィンランドにそんな普通の日常がこれからもずっと続いていて欲しい。マッティの憂鬱もフィンランドの日常で、憂鬱だけどそれがかけがえのないものであるのだな、とも。ウクライナの状況に心を痛め、もしフィンランドも同じことになってしまったら…と思うと怖くてたまらない。そんな未来が絶対に来ないことを願うばかりです。ウクライナにも一秒でも早く平和が訪れることも。]]>
Lämmin osanottoni
http://thurayya65.exblog.jp/32603667/
2022-02-24T23:34:00+09:00
2022-02-24T23:34:10+09:00
2022-02-24T23:34:10+09:00
halca-kaukana057
音楽
Lämmin osanottoni : お悔やみ申し上げます という言葉だ。"Lämmin"は「あたたかい」、osanottoniの原型"osanotto" は「同情、哀悼」の意味。直訳すれば、あたたかい哀悼をおくる。大切な人を亡くした人にかける、思いやり深い言葉だと思った。
この言葉を覚えるきっかけになったのが、2人のフィンランドの偉大な音楽家の訃報でした。Duolingoでは出てこないし、私が今持っているフィンランド語の会話集やテキストにも多分出てこない(買ったままでまだ手を付けていない本が2冊ほどある…)。
私はフィンランドの音楽についてものすごく詳しいとは思っていません。まだまだ聴いていないフィンランドの作曲家、作品、演奏家・指揮者・オーケストラ、演奏…本当に沢山ある。でもフィンランドの音楽が好きだ。そしてこの2人の訃報はとても悲しい。拙い内容になるかもしれないが、書こうと思います。
ひとりは、Liisa Pohjola リーサ・ポホヨラ(ポヒョラ)。ピアニストでシベリウス・アカデミーピアノ科で長年教授を務めていました。
◇フィンランド国営放送YLE:YLE: Uutiset : Suomen merkittävimpiin pianisteihin lukeutunut Liisa Pohjola on kuollut
◇ヘルシンギン・サノマット:HS.fi : Pianotaiteilija Liisa Pohjola on kuollut
(フィンランド語の記事ですが、翻訳サイトを使えば読めます。DeepL翻訳がおすすめ)
1936年生まれ、亡くなったのは昨年の大晦日。85歳でした。追悼記事にはフィンランド国家音楽委員会による賛辞「フィンランドのピアノ界の伝説」という言葉を取り上げています。数多くの現役作曲家が活躍するフィンランドで、彼らの作品を新しく解釈したピアニストと。
CDとして出ている録音は多いわけではないのですが、リーサさんの演奏は落ち着くような深い、でも表情豊かで美しい音で好きです。シベリウスも、アーッレ・メリカントやカレヴィ・アホなどのフィンランドの作曲家から、ショパンやシューマン、リゲティやメシアンまで幅広くそれぞれの作曲家の魅力が伝わってくる演奏でした。日本ではなかなか知られていない方なので情報が少ない。演奏会の記録とか、録音とか残っているならもっと聴きたいなと思います。
ポホヨラさんと書かずリーサさんと書いたのは、ポホヨラと書くとどのポホヨラかわからなくなるから。以前記事を書いたことがありますが、フィンランド屈指の音楽一族ポホヨラ家。そのはじまりの4きょうだいのひとりです。タピオラ児童合唱団を創設した音楽教師でヴァイオリニスト、指揮者のErkki エルッキさん(タピオラ合唱団について書いた以前の記事で触れています:合唱大国・フィンランドを堪能する その2・タピオラ合唱団編)、チェリストのEnsti エンスティさん、ヴァイオリニストで指揮者のPaavo パーヴォさん。リーサさん含むこの4きょうだいもフィンランドクラシック界を支えてきたのだが、その子ども、さらには孫たちも音楽家として活躍している。全員紐解くと本当すごいなぁ…という言葉しか出てこない。なので、ポホヨラと書いてもどのポホヨラさんなのかわからないのです。
そのリーサさんの2人の子どもが、指揮者・ヴァイオリニストのサカリ・オラモさんと、フィンランドを代表するチェンバロ奏者のアンナ=マーリア・オラモさん。先述したリンクした訃報記事の発端となったのが、リーサさんの死を伝えるオラモさんのツイートで、それを読んだ時は信じられなかった。マーラーを指揮する指揮者たちへのインタビューをまとめた書籍「マーラーを語る」でオラモさんの項もあったのですが、オラモさんが子どもの頃、お母様のリーサさんの演奏会には必ず家族で聴きに行っていたというエピソードがありました。そこでマーラーの交響曲も初めて聴いたのだと。
フィンランドのピアノ演奏の先駆者であり、そして教師としても長年フィンランドのピアノ界を牽引してきた。自身の子どもたちも、門下生たちもリーサさんの音楽を引き継いでいると思うと、偉大な音楽家だったのだと思います。リーサさんの死から1ヶ月半以上経ちましたが、演奏を聴いては悲しいと感じています。ラジオのYLE Klassinenを聴いているとCDにない録音が時々放送されていて、それもCD化しません?と思ってしまいます。
もうひとりが、今朝訃報を知りました。ヴァイオリニストで指揮者であり、作曲家でもあるJaakko Kuusisto ヤーッコ・クーシスト。
◇YLE: Uutiset : Säveltäjä ja kapellimestari Jaakko Kuusisto on kuollut
◇HS.fi : Muusikko Jaakko Kuusisto on kuollut
◇フィンランドの民放MTV:MTV Uutiset: Muusikko Jaakko Kuusisto on kuollut
1974年生まれ、亡くなったのは昨日23日。48歳でした。訃報を知った時ショックで、本当に信じられなかった。なぜ、まだ若いのに。上記記事などによると、2020年に脳腫瘍が見つかり手術、治療を続けていました。脳腫瘍のことは公表していたとのこと。知らなかった。過去記事でも書きましたが、昨年5月のトゥルクフィルのヴァップ・コンサートでは元気に指揮してたのに。今年に入り、容態が悪くなったと、ヴァイオリニストの弟さん・ペッカ・クーシストさんがSNSで伝えていたそうです。
ヤーッコさんはヴァンスカ時代のラハティ響のコンサートマスターとして活躍。ヴァンスカ指揮ラハティ響のCDを見ると、リーダーとしてヤーッコさんの名前も載っています。ヴァイオリンの演奏だけでなく指揮や作曲もするようになり、ラハティ響を退団し幅広く活躍していました。ラハティ響を指揮することもよくありました。オウル交響楽団、クオピオ市交響楽団のポストに就き、さらにはオペラも書きサヴォンリンナ・オペラやフィンランド国立オペラで自作の指揮をしていました。
クーシスト家もフィンランド屈指の音楽一家。父は作曲家のイルッカさん、祖父も作曲家のタネリさん。ヘルシンギン・サノマット紙の記事では弟のペッカさんとの写真が多く載っている。仲の良い兄弟だったんだなと思う。ペッカさんと共演した録音もあります。MTVの記事にペッカさんのFBのリンクが貼ってあって読めるのですが、フィンランド語部分も翻訳して読んで欲しいです。兄弟の写真がとてもよいです。
ヤーッコさんのバッハ「無伴奏ソナタとパルティータ」のCDを聴いていて、とても素敵な演奏だと思った。穏やかでまっすぐな音。この録音が残っていて本当によかったと思う。作曲したヴァイオリン協奏曲(エリナ・ヴァハラ、ヴァンスカ指揮ラハティ響)はダークな感じでかっこいい。オーケストラのスケールが大きくて聴いていて楽しい。もっと演奏されていい。作曲したい作品がもっと合ったのかもしれないと思うと辛い。
クラシックだけでなく他のジャンルとのコラボもしていて、普段クラシックをあまり聴かない人にも知られていた。シベリウスの曾孫でベーシストのLauri Porra ラウリ・ポッラが作曲したエレキベースのための協奏曲「Entropia」を指揮したのがとてもかっこいい。
こんなに幅広く活躍して、これから更にフィンランドの音楽界を牽引していく存在になっただろうに…。とても悲しいです。
◇Entropia: Concerto For Electric Bass And Orchestra
(ラウリ・ポッラは日本では「ラウリ・ポラー」と表記されることが多いのですが、Porraのフィンランド語の綴りだと「ラー」と伸ばす音にはならない(もしPoraaならポラーと読みますが)。フィンランド語の発音にうるさくなってしまってるが、これは書いておきたい。)
リーサ・ポホヨラさんも、ヤーッコ・クーシストさんも、お2人の遺志を継ぎ演奏し続ける人はいる。偉大な2人の音楽がこれからも、フィンランド音楽界の道標として伝え続けられることを願っています。どうか、安らかであるように。「ご冥福をお祈り申し上げます」はフィンランド語で何と言うのか調べたら、「Lepää rauhassa」だそうだ。「Rest in peace」をフィンランド語訳すると「Lepää rauhassa」。
どちらも覚えておいていざという時に言えるようにしておきたい言葉だが、正直あまり使う機会がないことを祈るばかりです。]]>
グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅
http://thurayya65.exblog.jp/32571796/
2022-02-10T22:48:00+09:00
2022-02-10T22:48:27+09:00
2022-02-10T22:48:27+09:00
halca-kaukana057
本・読書
グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅
マーク・ヴァンホーナッカー:著、岡本由香子:訳/早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション文庫/2018
著者はブリティッシュ・エアウェイズ社のパイロット。子どもの頃から飛行機が大好きで夢中になり、大人になったら趣味で小型飛行機を操縦しようと夢見ていた。大学や大学院では飛ぶこととは異なる学問を学んでいたが、飛ぶことを生涯の仕事にしたいと思いフライトスクールの費用を稼ぐために経営コンサルタントになった。仕事で飛行機で移動することが多かったのも理由だった。その後フライトスクールで訓練を受け、パイロットになった。日本にホームステイしたこともあり、またフライトで日本に来ることもあるため日本の話題も多く出てきます。
このご時世で、しばらく旅に出ていない。飛行機にも新幹線にももう2年以上も乗っていない。という私は飛行機に乗った経験は10年以上前に沖縄に行った時に羽田から往復しただけ。飛行場よりも新幹線の駅の方が近くて利便も良いため、新幹線ばかり乗っている。この本を手に取ったのは、飛行機に乗って旅に出たい思いがあったから。日常の暮らしとその場所から離れて旅をしたい。でも今はできない。読んでいて旅に出たいと思ったと同時に、パイロットが空から世界をどのように見ているのか面白いと思ったし、羨ましいとも思った。パイロットたちが空で従うルールも興味深い。
私は普段宇宙に興味があるので、宇宙飛行士が宇宙から地球をどのように見たか、感じたかについて読むことが多い。宇宙よりも低い高度、飛行機の高度ではまた違った見方ができる。宇宙ほど遠くない。でも地上から離れ、解放されている。また、宇宙飛行士は宇宙に行ったら短くても1週間程度は宇宙にいる。パイロットは長くても10数時間程度。宇宙から地球を見てみたいけど、飛行機の高度からでも地上や空の様子を見ることは多くの発見に満ちている。また程よく地上に近くて、でも地上から解放されているのもちょうどいい。筆者は多くの人々が飛行機に乗って離陸すると、窓のシェードを閉めてパソコンを開き仕事を始めたり、眠ってしまうことを残念に思っている。という筆者もフライトに慣れてくるといちいち驚かなくなってしまった…とも書いている。飛行機に乗ったら窓の外を見たいと思うし、飛行機からオーロラも見たいなと思う。オーロラのくだりの箇所は読んでいてなぜか涙がこぼれた。
飛行機で移動する際、「ジェット・ラグ(時差ぼけ)」は有名だが、「プレイス・ラグ」という言葉も出てきた。今いる場所に対する感覚が乱れること。新幹線で国内を移動しても「プレイス・ラグ」は感じると思った。数時間前まで田舎の小さな町にいたのに、今は東京のど真ん中で沢山の人の流れに負けないように早足で歩く自分を奇妙に思ったことはある。気温や気候の変化もある。特に冬だと家を出た時には厳しい寒さでも耐えられるコートを着て雪道でも歩けるブーツを履いているのに、東京に着いた途端それらが要らなくなる。これで困ってしまう(今日のような東京も雪の日は問題ないが、東京まで着たのにコートもブーツも必要な雪の中を歩くのはそれはそれで悲しい。せっかく雪から解放されると思ったのに)。国際線のパイロットの「プレイス・ラグ」はそれ以上だ。飛行機の速度に人間がついていけない。飛行機を作り、世界中に航路を張り巡らし運航しているのは人間なのに。どこか皮肉にも感じる。面白いとも思うけれども。
飛行機や飛行での専門的な内容もあります。「ウェイポイント」は少し前にテレビでも紹介されたので興味深かった。道もない空の上を飛行機はどうやって目的地まで進んでいくのか。「ナブエイド」と「ウェイポイント」も遊び心があっていい。飛行機の機体や機種について、パイロット視点での話も面白い。パイロットの間でボーイング747はなぜ人気があるのか。747の魅力、使い勝手の良さになるほどと思った。パイロットは仕事で飛行機に乗り操縦しているけれども、単純に飛行機が好き、飛行機というメカニックが好きなんだなとわかって微笑ましい。鉄道と共通するの…かなぁ?
安心して旅が出来るようになったら、飛行機に乗って旅に出たい(いつも通りに新幹線を選んでしまうかもしれないけど)。きっと、今世界中のパイロットたちも沢山のお客さんを乗せて飛びたいと思っているのだろう。面白い視点の本に出会えた。]]>
アニメ「平家物語」が面白い
http://thurayya65.exblog.jp/32569453/
2022-02-07T23:52:00+09:00
2022-02-07T23:53:35+09:00
2022-02-07T23:52:29+09:00
halca-kaukana057
興味を持ったものいろいろ
1月からフジ系で放送が始まったアニメ「平家物語」。一言で言います。面白いです。ハマりました。
「平家物語」、あの古典の不朽の名作の「平家物語」です(このアニメでは古川日出男訳が原作)。平家の物語というと、大河ドラマ「平清盛」(ちょうど10年前の作品なのか!!)を思い出します。大河「平清盛」で清盛や平家への見方は随分と変わりましたし、本当に面白かった。平家はおごり高ぶって源氏に倒された、という見方が出来なくなりました。武士の清盛がなぜそこまでして政にも関わろうとしたのか。清盛は何を目指していたのか。面白かったなぁ。
同じく大河ドラマでは「鎌倉殿の13人」で源氏側を描いている。合わせたのか、偶然なのか。
とりあえず1話を観てみたのですが、引き込まれました。絵が本当に美しい。色合いとか動きが繊細。光と闇の対比や、ひとつひとつの描写に様々な意味が込められているなとは思いました(全部はわからないけど)。キャラクターの動きも活き活きしている。強い感情を出すシリアスなシーンも、コミカルなシーンも。
監督は「けいおん!/けいおん!!」、「聲の形」をはじめとする京アニ作品に携わってきた山田尚子さん。でも、この「平家物語」はサイエンスSARU。京アニを辞められたらしいです。そうなのか…。
「平家物語」で主人公は誰なんだ?と思ったら、ここはアニメオリジナル。琵琶法師の娘・びわ。びわをかばった父が平家の者に殺されてしまう。びわは未来(さき)を視ることのできる不思議な眼を持っている、というのはアニメを観る前にあらすじとして知っていました。平家が滅亡する未来を視たびわは、平家の屋敷に忍び込む。そこで出会ったのが平家の棟梁を清盛から受け継いだばかりの重盛。重盛にもアニメオリジナルの設定があることは知らずに1話を観たのでちょっと驚きました。でも、これがいい味を出している。栄華を極め、すっかり調子に乗ってしまっている清盛をはじめとする平家一門。福原に港を作り、厳島神社を建てようとしている清盛。そんな平家一門の雰囲気に乗れない重盛。重盛のアニメオリジナル設定は、平家一門を思うからこそ慎重で真面目な性格を反映しているし、平家一門が忘れてしまった過去やないがしろにしたものを重盛は大切にできるという意味が込められていていいと思う。そして、その設定があるからこそ、びわと出会い心を通わすことも出来た。2話の2人の怖いものについて語るも、「でも今この時は美しい」というシーンがとても印象的です。(しかもそのシーンの後CMに入るのですが、オープニングテーマの「光るとき」のサビの部分が流れて泣いた。CMでも泣けるアニメって初めてだ)
平家の棟梁になっても、清盛と後白河院に挟まれて気苦労が絶えない重盛。3話のあの名言のシーンはしびれた。重盛のそばにびわがいるだけでほっとします。
重盛の他にも、重盛の息子たち、維盛、資盛、清経がそれぞれ魅力的。3話の時点ではまだこれからですが、維盛と資盛は性格は違えどいい兄弟。徳子も素敵な女性。重盛に近い考え方を持っている。びわは徳子の未来を視てしまったのが辛い…。清盛はやりたい放題やってますが、大河「清盛」を観て、しかも好きなので憎めない。その清盛と対立する後白河院。今様と双六が好き(大河「清盛」ファンとしては本当に嬉しい)で、今様を夜通し歌いすぎてニラ湯を飲んでいるのは、現代で言ったら徹夜でカラオケして翌日栄養ドリンク飲んでるようなもの…?清盛と後白河院の今後も楽しみだな。先がわかってても楽しみと思える。それが「平家物語」や他の古典の魅力なのだろうか。
びわは父を平家に殺されたのに、重盛の屋敷で暮らし平家の人々に接するうちに心を通わすようになる。オープニングのサビの部分、平家や後白河院の何気ない日常が描かれ、「今だけはここにあるよ」と歌う。もう泣けるじゃないか。これからを思うと尚更。これからは辛い展開が待ち受けているのだろうけど、「今」を生きる平家一門をしっかり見届けようと思います。
「平家物語」を琵琶で歌い語るシーンも素晴らしい。びわと同じ声の人が演じているとは思えない。声優さんってすごいな。
このアニメを観て、大河「鎌倉殿」を観ると平家・源氏両方の視点から楽しめるので良いです。加えて、「平清盛」の録画を引っ張り出してきて観ています。アニメのこのシーンをドラマではどう描いていたかな?と。観れば思い出します。本当に印象の強いドラマだった。「平清盛」は1話1話が濃厚なので観るのに体力気力が必要です。今、NHKオンデマンドでも全話配信しているとのこと。全部の録画を持ってないから、配信で全話観ようかなぁ…。「平家物語」そのものも読みたい。古川日出男訳でも、他の訳や解説書からでも。古川日出男訳はかなり厚いですね…。こちらも読むには気力体力が必要かも。
大河「清盛」の見直しとか、本を読みたいのですが、もう大雪続きで雪かきで疲れて気力がない…。そしてイラストも描きたくなってる…。何とか描いてみた。びわと重盛はまた描きたいなぁ。
びわ。可愛い。動きも表情も可愛い。このキャラデザは独特で描くのは難しそうだなと思いました。
重盛。びわよりも重盛の方が描きやすかった。なぜだろう。苦悩を抱えているけど優しくて穏やかな重盛好きです。平治の乱の話が少し出てきましたが、武士としても力のある人だったんだよなぁ。勇ましい重盛ももっと観たかった。
…4話はまだ観てません。観てないですからね!(強調) なぜBSは地上波のまるまる1週間遅れなのか…。そこだけが解せぬ。
・関連過去記事:音楽で語る・振り返る「平清盛」
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立春の冬将軍 +冬系インク比較
http://thurayya65.exblog.jp/32566838/
2022-02-04T23:12:00+09:00
2022-02-04T23:12:20+09:00
2022-02-04T23:12:20+09:00
halca-kaukana057
興味を持ったものいろいろ
ということで、「色彩雫(いろしずく)」インクの「冬将軍」をこの冬も使い始めました。このブルーグレーが好きです。太めのニブだとぼんやりしてしまうので、細め(FかMF)のニブで使うと色がはっきりと出ます。万年筆はクリアーキャンディ・スカイツリーver.もうないのが残念だなあ。
そう言えば、先日買ったセーラーの「ゆらめくインク」もこんな淡い色合いの冬系のインクでした。比較してみた。
似ているようで違う。「凍空」は緑系、「冬将軍」は青系、「寒暁」は紫。画像だと「寒暁」の色がわかりにくいな。実際には赤方向の紫です。この違いで沼にハマるのです…。
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細い月、オリオンとISS
http://thurayya65.exblog.jp/32566811/
2022-02-04T22:45:00+09:00
2022-02-04T22:45:53+09:00
2022-02-04T22:45:53+09:00
halca-kaukana057
宇宙・天文
まず、昨日の月齢2の細い月。
雲で見えにくかったのですが見つけられました。木星もそばにあるはずだったのですが木星は見つけられず。時間が早すぎました。でもこのあとすぐに雲が流れてきて見えなくなってしまいました。
今日の三日月。
まだ明るい時間。細くてきれい。
夜になってから。新しいカメラで以前満月を撮影出来ましたが、三日月もこの通りきれいに撮影出来ます。クレーターも確認できる。すごいすごい。撮影中、寒くて手がかじかみました。三脚が冷たい。凍るような空気の中にこの細い月はぴったりでした。
その後、オリオン座も見えていたので撮っていました。
雲がかかっていますがいい感じに見えています。
オリオン座やその周辺の空を見ていたら、とても明るい光がすーっと飛んでいました。調べる必要もない、国際宇宙ステーション・ISSです。すぐさまISSにカメラを向けました。
これは4秒間の撮影。短いと思いましたが、撮影したのを見てみたら悪くない。むしろオリオン座などの星空、空の明るさのバランスが取れていていい。
今日の可視パスは全く調べていませんでした。偶然見られてラッキーです。しかもちょうどカメラも準備していた。ふたご座を通過中。雲の形、広がり、淡さがいい感じだなと思っています。
これは10秒間の撮影。ISSの軌跡は長く撮れるけど、空が明るくなってしまって星が目立たなくなる…と思ったけどこれはこれでいい感じだ。薄雲で淡い色合いの空になっていい雰囲気になってる。
星も淡くて暗めだけど、空の色がとても好きな画像です。オリオン座のベテルギウスやおうし座のアルデバランの赤がアクセントになっている。そこにはっきりとしたISS.東の空に見えなくなりました。
私はこんな星空が撮りたかったのかなと画像を見て思っています。はっきりと沢山の星々の画像もいいけど、こんな雰囲気の星空もいい。今日しか見られない、撮れない星空を撮れた。何だろう。満足しています。]]>
変化し続ける色のインク? セーラー万年筆「ゆらめくインク」使ってみた
http://thurayya65.exblog.jp/32554238/
2022-01-20T22:09:00+09:00
2022-01-20T23:52:28+09:00
2022-01-20T23:52:28+09:00
halca-kaukana057
興味を持ったものいろいろ
セーラー万年筆から、「ゆらめくインク」という名前の万年筆インクシリーズが出ました。
◇セーラー万年筆:プレスリリース:『ゆらめくインク 万年筆用ボトルインク』2021年11月30日(火)より全国発売
◇セーラー万年筆:『ゆらめくインク 万年筆用ボトルインク』のご紹介
色見本などは以下サイトにあります。
◇デザイン文具 STYLE DEE.:セーラー万年筆 ゆらめくインク
◇文具専門店うさぎや:ゆらめくインク 万年筆用ボトルインク
◇Twitter: セーラー万年筆【公式】:『ゆらめくインク』のサンプルを借りることができたので色見本を作ってみました ついでに発売済みのインク工房(100色インク)の[123][162][224][252][280]も一緒に書いてみました
ツイッターでツリー表記で全てのインクの筆記動画を観ることができます。
「ゆらめく」とは何ぞや。万年筆は、インクの濃淡が出やすい筆記具。しかし、この「ゆらめくインク」は濃淡だけでなく、色も変化する。インクの量、万年筆のニブの太さ、書く角度、書く速さ、にじみ、時間経過、紙の種類などの条件で色も濃淡も変化するインクだそう。何だそれ。
開発に携わったのは、セーラー万年筆のインクブレンダー石丸さん。「インク工房」シリーズの開発時に試作した色をもう一度再現してもらい、この「ゆらめくインク」が生まれたとのこと。色の変化が激しくて製品化が難しい色をあえて製品化してしまった、という。
何はともあれ、買ってきたので使ってみます。
9色ありますが、私が選んだのは「凍空(いてぞら)」と「寒暁(かんぎょう)」。1本だけ…絞れない。ようやく絞れた2本。2色買ってしまおう…。
ボトルはこんなデザイン。20mlで、「四季織」シリーズと同じです。
まず、「凍空」から。つけペンを使いました。紙は無印の再生紙ダブルリングノート。
これは不思議な色だ…!!
色見本は見ずにボトルの色だけ見ていたので青系のインクかと思っていました。灰色がかった緑に赤、ピンク、紫などが混じっています。
次、「寒暁」
書いた時は暗い灰色の紫だったんです。でも、今書いたものを見直すと、紫が強く出ています。でも、緑やピンクが混じっています。
どちらもとても複雑な色のインク。何色、と表現するのが難しい。一応メインの色、緑と紫と表現できるけどそれだけじゃない。使ってみないとわからない。
で、紙が変わるとまた色も変わると言うことで、愛用しているMDペーパーの便せんに書いてみました。MDペーパーはノートも愛用しています。何でも書く用ノート。万年筆ととても相性の良い紙です。
無印の再生紙だと、サジペンや日本字ペンだとペン先が引っかかって書きにくいんです。でも、MDペーパーは引っかかりが全くなくスムーズにさらさら書けます。色の変化も出やすくなった。やはり書いた時と時間が経った今を見比べると色が違う。ますます「これは何色と言ったらいいんだ?」とわからなくなる。面白い。とても面白い!!楽しい。予想できない色の変化がとても面白い。本当に無限大の可能性のあるインクです。
手紙に使って受け取る側を驚かせるのもいいけど、日記や手帳に使って後で何度でも見返したい。色の変化が面白いので、これでイラストを描くのもぴったりだと思います。もっと書くのが楽しくなるインクです。
他にも様々な紙があるので試しに書いてみようと思います。今回はつけペンでしたが万年筆に入れて使うのも楽しみ。どの万年筆に入れようかな。またインク沼にハマりました。
そういえば、セーラーからもつけペンが出ていました。万年筆のペン先のつけペンだそう。
◇『万年筆ペン先のつけペン hocoro(ホコロ)』のご紹介
普通つけペンにはペンポイントがないのであるのは面白いな。細字とカリグラフィーの2種類。画期的なのは、ペン軸にペン先を収納できる点。すごい。つけペンを持ち歩けるようにした。
普通のつけペンの方がペン先にバリエーションがあるので、買う気はないかな。]]>
朝の満月
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2022-01-19T22:48:00+09:00
2022-01-19T22:48:06+09:00
2022-01-19T22:48:06+09:00
halca-kaukana057
宇宙・天文
満月を撮ってみたいと思っていましたが、以前のカメラでは撮れませんでした。スマホのカメラでも。でも新しいカメラならマニュアルモードで撮れます。一眼にはかないませんが、私はこれだけ撮れれば嬉しいです。ウサギさんが逆さまになっています。これは肉眼でもはっきりと確認出来ました。
こちらはパソコンでの明るさなどの調整をしていません。朝の明けゆく空に浮かぶ満月を撮りたかったのですが、空の明るさに合わせてしまうと月のクレーターが潰れてしまう。空の明るさはこの程度が限度です。
寒いけど、いい朝の月見でした。]]>
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