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2010年 04月 28日 ( 2 )

 現在進められている「事業仕分け」。今回は独立行政法人に関するもので、独立行政法人であるJAXA・宇宙航空研究開発機構も仕分け対象になりました。

sorae.jp:事業仕分け第2弾、JAXAiは「廃止」
時事ドットコム:「ふらっと寄れる」理解得られず=宇宙機構の広報施設、廃止判定-事業仕分け

 東京駅から歩いて5分、丸の内オアゾ2階にあるJAXAの広報スペース「JAXAi(ジャクサ・アイ)」。これが廃止となってしまいました。JAXAiには、以前1度行ったことがあります。山梨へ旅行に行った帰り、東京駅で新幹線を待つ空き時間を利用して行ってきました。新幹線の待ち時間で行ける立地がすごいと感じました。H2A・H2Bロケットのメインエンジンである「LE-7A」の燃焼実験で使われた本物や、顔を出して記念撮影も出来る船外活動用宇宙服などが展示され、「かぐや」が撮影した月のハイビジョン動画なども放映。さらに、JAXAのロケットや日本人宇宙飛行士搭乗の宇宙船の打ち上げ中継も行い、かなり盛り上がっていたようでした。ところが、年間経費が1億円かかることを指摘され、廃止の判断に。

 JAXA側の樋口副理事長は「宇宙に興味のない人がふらっと寄れる施設にこだわりたい」の言葉の通り、私もふらりと立ち寄りました。スタッフのお姉さんも気軽に話しかけてくれ、質問もしやすい雰囲気だった。JAXAの広報誌や人工衛星・探査機のチラシも貰いまくった。しかし、短所がないわけではない。正直狭いと感じたし、JAXAグッズや宇宙食などお土産は販売していても土日祝日だけなのは残念だと感じた。

 そんなデメリットはあるにしろ、仕分け人の「筑波宇宙センターに行けばよい」の言葉と、約45分の討議でさくっと「廃止」は乱暴だと感じました。筑波もつくばエキスプレスがあっても遠い。それを考えると、都内に広報の中核センターがあるのは強いとは思う。でも、丸の内の地価は高い…。都内の交通の便のよさそうな所はどこも高そうだ…。

 さて、JAXAiが廃止になって、今後の広報をどうしたらいいか…。JAXAiは普段もイベント時も結構人が集まっていたそうだが、多くの人が集まる広報施設にするには何を目玉にすればいいだろう?常設展示を充実させるか、イベントを充実させるか。常設展示重視だと「ハコモノ」と言われてしまう。頻繁に展示を変えていかないと。一方、イベントもマンネリ化すると人が集まらない。私の考えとしては、子ども&家族向け、テレビなどで宇宙にちょっと興味を持ったライト層向け、マニア向けと様々なバージョンのイベントを開けたらいいのでは?と思った。

 それと、地方巡業。プロジェクトマネージャーや宇宙飛行士が全国を回って講演・市民と質疑応答をする「JAXAタウンミーティング」。また、以前地方での科学技術関連イベントにJAXAがブースを出して、「きぼう」のロボットアームシュミレーター体験やクイズなどをやっていたことがあった。地方に来てくれるのは本当にありがたい。地方でのイベントの場合、告知が甘いとマニアしか来ない可能性はある。それでも、うまくPRすれば普段宇宙に親しみを持っていない人もイベントに参加して、新たな発見が出来る可能性もある。私が地方在住だからというのもあるが、地方巡業での広報活動は、広報活動の充実につながるのではないかと思う。

 「事業仕分け」のやり方は乱暴だとは思いますが、今回の件は広報を見直すきっかけになっていると思っています。先のISSの記事に関係してきますが、中核となるJAXAの広報施設はあっても、それを広めていくのは人と人のネットワークなのではないかと思います。「ハコモノ」にこだわらず、人と人のネットワークを利用してJAXAの宇宙活動、宇宙技術をPRしていくことができるのではないかと。実際、各地には「日本宇宙少年団」の分団や、JAXA宇宙教育センターによる「コズミックカレッジ」や「宇宙教育指導者育成」など、広報・教育に関わるネットワークがあります。私はそれらには属していませんが、草の根運動的なことなら出来ることがあると思う。「はやぶさ」やこれから打ち上げられる「あかつき」、「きぼう」などが注目されている一方で、JAXAの予算は少ないまま。この注目を、宇宙活動、宇宙利用、宇宙技術への「理解」につなげていくためにも、広報をどうするか。大事な岐路に立っていると思います。


【関連リンク】
Togetter:まとめ「JAXAiの予算を電車内広告に使えないかな?」
 twitterでの議論まとめ。私は参加してませんでしたが、興味深い内容でした。誰もが目にする場所に、JAXAの事業をPRする広告があれば、いいアピールになるかもしれない。ただ、全国で見られるようにしてほしいな…。新聞広告は高そうだなぁ。


【関連過去記事】
宇宙バカ、JAXAiに行く 旅行記録2007 番外編
 JAXAiレポ。この時貰った封筒は、今も大事にとってあります。

宇宙バカ、ISSのロボットアームに挑む
 地方科学技術イベントのJAXAブースレポ。正しくは「きぼう」のロボットアームです。

宇宙教育とはやぶさ JAXAタウンミーティングに行ってきた
JAXAの地方巡業、JAXAタウンミーティングに行ってきたレポ。的川先生と「はやぶさ」プロマネ川口先生のお話を生で聞けたことが、本当に嬉しかった。皆さんのお近くにJAXAタウンミーティングが来たら、行くことを激しくオススメします。
by halca-kaukana057 | 2010-04-28 23:15 | 宇宙・天文
 昨日未明、久々に国際宇宙ステーション(ISS)を見ました。退院後初です。
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 解説を付けてみました。ISSの右側(南側)にはいるか座が。小さな星座ですが、ひし形のわかりやすい星座です。かなり古くからある星座で、古代ローマの天文学者・プトレマイオス(トレミー)が定めた48の星座「トレミーの48星座」のひとつです。日本ではその形から「菱星」「杼星」(「杼(ひ)」は機織に使う道具。それに形が似ている)と呼ばれました。小さくて可愛い、私の好きな星座のひとつです。

 そのいるか座の南にはわし座が。七夕の彦星でおなじみの一等星・アルタイルが目印です。まだ春ですが、夜中には夏の星座が見えています。撮影はしませんでしたが、天頂近くにははくちょう座・こと座も輝いていました。

 さて、今日から全国的に、日没後の空にISSが見やすい日が続きます。日時・地域にもよりますが、最大仰角30度以上の見やすい日が、少なくとも1日はあります。30度以上ならISSはとても明るく輝き、ぱっと見てわかるほど。該当の時刻、方角に、瞬かずに明るく輝く光の点がスーッと飛んでいたらISSに間違いありません(時刻・方角は多少ずれる可能性はあります。飛行機はピカピカと点滅します)。ISSでは、野口聡一宇宙飛行士の長期滞在ミッションが続いています。twitterアカウントをお持ちの方は、ISSを見たら野口さんにリプライを送ってみるといいかも!

各地の詳しい時刻・方角はJAXAのサイトで調べてね。
JAXA:国際宇宙ステーションを見よう


 ところで、ちょっと考えたのだが、ISSを見ることのできる仰角の限界は最低どの位なのだろう?と疑問に思った。仰角が小さいと、いくら明るく見えるISSでも暗く見える。ただ、空気の透明度や街灯やネオンなどの明かり…星を見る際には「光害」となる明かりで左右される。この空気の透明度や光害を計算に入れた限界は何度なのだろう?首都圏と地方では全く異なるだろうし、首都圏でも街灯が建物の陰になって夜空を見やすい場所もあるだろう。そんな場所による見え方の違いがわかれば、ISSの見つけ方を教えやすくなると思うし、初めて見る人にもわかりやすいのではないかなと思った。

 でも、全国の情報を網羅するのはきわめて困難だ。各地方の地形、建物の高さ、空気の透明度、光害について知り、各地方の人々が教えあうのが一番いいのではないだろうか、結局。つまり、観望会、「皆でISS&きぼう&野口さんを見ようよ!」的なイベントをやるのが一番だと。大げさな観望会に限らず、家族や友人知人恋人など少人数でも勿論OK。ひとりで見ていても、通りがかった人に立ち止まって空を見上げて何をしているんだ…と怪しまれそうになったら、「もうすぐ国際宇宙ステーションが見えるんですよ」と半ば強引に巻き込んでしまうとか(更に怪しまれる、最悪の場合逃げられる可能性はありますがwでも、実際巻き込み成功した話は時々聞きます)。ネットなどで情報を流すだけなら簡単。更にその後、実際に行動に移すにはそういう働きかけも必要だなと考えた。

 長くなりましたが、要するに何が言いたいかというと、皆でISSを見ようよ!(力説) 以上でした。


 宇宙・天文について考えたことに関する記事に「宇宙・天文考」タグをつけようかと思ったのですが、過去記事を読み直したらタグを付けたくても付けられるタグの数・3個を越えてしまって付けられない記事が多数。あー…。「宇宙・天文関連で考えたこと」記事まとめを作るかな…。(そういえば、ピアノ・音楽関連でもまとめを作り、途中で放置しているのを思い出した…orz)


【追記】
 今日のISSは、雲間から途切れ途切れに見えました。朝は雨、昼間は曇りでしたが、夕方になって雲が切れ、何とか見られました。よかったです。ただ、画像撮影は失敗しました。明日以降も見るぞ~。

 ISSは撮れなかったけど、西の空に金星が見え、撮影しました。
f0079085_2323483.jpg

 徐々に薄くなるオレンジ色の光と、天頂から迫ってくる深い青の闇。その狭間のあたりで輝く金星。美しい光景です。この時間の空の色が大好きです。西南西の方角にはシリウスも輝いていました。さすがのシリウスも、金星の明るさにはかないません。
by halca-kaukana057 | 2010-04-28 16:09 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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