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2012年 06月 18日 ( 2 )

 本当は「みんなのうた」で放送している4・5月の間に書きたかった…。

歌声は風にのって

風LaLa合唱団/ キングレコード



 4・5月の「みんなのうた」で放送された「歌声は風にのって」(新井鷗子:作詞、長山善洋:作曲)。様々な想いをのせて、歌は自然から生まれ駆け巡る…。のびのびとした曲に、心の奥底から湧き出て響く様々な感情が浄化されるような詩と合唱。美しくも、切ないうたです。聴いていて、歌うことと感情を持つこと・表現することの楽しさ、切なさ、苦しさ…それでも、美しい。そんなことを感じました。
 歌う「風LaLa合唱団」は若手女性声楽家で結成された女声合唱団。作詞の新井鷗子さんは、「コンチェルタンテⅡ」の構成担当、以前も書きましたが作曲の長山善洋さんは「クインテット」の音楽補佐(…あれ、何か共通点が)。ピアノ演奏は国府弘子さん。映像も美しかった。

 普段であれば、シングルCDで出るのですが、今回は「みんなのうた」が昨年50周年を迎えた記念に、これまでの「みんなのうた」の名曲を合唱曲としてこの風LaLa合唱団が歌うアルバムになりました。原曲は合唱曲ではないので、女声合唱に編曲されたのですが…編曲陣が豪華過ぎます。服部克久、小六禮次郎、渡辺俊幸、宮川彬良、千住明。あのー…豪華です。本当に豪華です。

 収録曲は、「大きな古時計」「夕日が背中を押してくる」「空がこんなに青いとは」「赤い花 白い花」「ありがとう さようなら」と今も歌い継がれている有名曲から、私の生まれる前に放送されていた知らなかった歌も。知っている歌は、アレンジや合唱曲としての魅力を再発見し、知らない歌も「みんなのうた」にはこんな歌もあったのか、これは聴けてよかったと思う。いいアルバムです。

 面白いなと思ったのが「大きな古時計」。服部克久さんの編曲。平井堅さんの歌のような、静かな、しっとりとした歌のイメージが強いのですが、服部さんの編曲は、時計の秒針の音をイメージした明るめの曲に。驚きました。明るく歌っても、「大きな古時計」に変わりはなかった。従来のイメージがおじいさんの死と動かなくなった時計にスポットライトを当てているとすれば、今回のイメージはおじいさんと時計の生涯の思い出を愛おしく振り返っているような感じ。明るいからこそ「今はもう動かない」の部分が重く強調されている。

 「春を歌おう」(小林純一:作詞、中田喜直:作曲、千住明:編曲)は、知らなかった歌のひとつ。前半は「春が来た」のに静かで暗い…と思ったら、後半で明るく飛び跳ねるように。しかも、中国語、ハングル、ロシア語も出てくる。面白い歌です。

 「わたしの紙風船」(嶋岡晨:作詞、越部信義:作曲、宮川彬良:編曲)も面白い歌。紙風船を人の心にたとえている。しぼんでも、息を吹き込めばまた膨らむ。そしてポーンと舞い上がる。この曲も前半暗いのが、徐々に盛り上がり後半になって舞い上がり明るくなる。「地球の子ども」(まどみちお:作詞、山本直純:作曲、宮川彬良:編曲)はまずこの作詞作曲コンビに驚愕。豪華過ぎるだろ…。それを宮川彬良さん編曲って…!身の回りから、地球、宇宙と広がってゆく。壮大です。ちなみに、この2曲はピアノ演奏も宮川彬良さんです。アキラさんのピアノも堪能できます(目的はそこか)。

 「夕日が背中を押してくる」の作曲は山本直純さん、「空がこんなに青いとは」の作詞は岩谷時子さん、「ありがとう・さようなら」は井出隆夫:作詞、福田和禾子:作曲、「風の子守歌」は池辺晋一郎先生作曲。よく知っている歌でも、作詞作曲が誰なのかを初めて知った歌も。「みんなのうた」はすごい番組なのだなぁと再確認。そして、歌詞もかみ締める。昔の歌なのに、古いと感じない。今にも通じている。「夕日が背中を押してくる」のような風景はなかなか無いかもしれないけど、旅先などで体験できればいいなぁ。女声合唱なので、声変わり前の男子も歌えるかな。でも小学校での合唱には…ちょっとレベルが高いかな。女子だけでも、中学高校などでも歌ってみて欲しいなぁ。

 そんなこともあろうかと!(…オイw)、このCDでの編曲の楽譜を、ネットでも購入・ダウンロードできるようになっているぞ!以下サイトでどうぞ。
ぷりんと楽譜:歌声は風にのって
楽譜ダウンロードサイト @ELISE:歌声は風にのって

 さらに、楽譜集もあるよ!
東京ハッスルコピー:歌声は風にのって

HCC015 NHKみんなのうた 合唱する「みんなのうた」 歌声は風にのって

東京ハッスルコピー



 最後に、「歌声は風にのって」の曲が、ピアノ伴奏が本当にきれい。女声合唱なので、ピアノがバスやテノールのような低く深い音を出すところも。女声とはいえ、ピアノとアルトが低音・内声の深みを出し、かつ広がりもある。日本を代表する作曲家の名前がずらりと並ぶ中で、長山さんが頑張っている。これからの活躍、作曲作品も楽しみにしたいです。
by halca-kaukana057 | 2012-06-18 23:11 | 音楽
 教育テレビというと、子ども向け番組の割合が大きいように思えますが…学校放送も大事な枠。好きな番組は、新旧色々あります。今年度始まった番組の中から、私のお気に入りの番組を。

【おはなしのくに クラシック】
 日本や世界の名作物語、民話、絵本を、俳優さんたちの「語り聞かせ」で楽しめる「おはなしのくに」(小学校1~3年)。その「おはなしのくに」に、古典・漢文に特化した「おはなしのくに クラシック」が登場。新学習指導要領の“伝統的な言語文化”の指導に沿って、古文や漢文に親しむことを目的とした番組。「ひょうたんからコトバ」でも、故事成語や短歌・俳句のコーナーで古文・漢文に親しめますが、こちらは古典作品そのものを味わい、親しむ番組。
 毎回タレントの語りで、原文の響きを楽しみつつ、現代語訳(「竹取物語」では江國香織だった)もわかりやすい。第1回の「枕草子」の現代語訳はちょっとやり過ぎだ…と思ったが、その後は比較的安定している。今後の放送予定を観ても、古典文学の名作がずらり。小学生の頃から、こんなに古典に親しめるというのはいいなぁ。
NHK:おはなしのくに クラシック

【メディアのめ】
 総合的な学習の時間のための番組。様々な「メディア」が日常生活に溢れている現代。そのメディアの背景にあるもの、何を伝えようとしてその形になっているのかを、池上彰さんがわかりやすく解説してくれます。スタジオセットのデザインも洗練されていて、池上さんの解説はユーモアも交えつつとにかくわかりやすい。普段、何気なく使っているもの、目にしているものにも、よく見ると作り手の意図や意見、的確に伝えるための工夫が隠れている。
 とにかく面白い番組です。池上さんがNHKに帰ってきてくれてよかった!安保泰我君とのやりとりも楽しい。これからの放送予定を見ると、統計の数字や、事実を「再構成」するドキュメンタリー、ステレオタイプ、携帯との付き合い方、著作権…と放送時間10分で足りるのかと思う内容が(学校放送番組は大体15分のはずなんだけど…なぜ10分に?)。大人も是非観たい番組です。
NHK:メディアのめ
 ↑各回の舞台裏も必読です。

 子ども向け番組が昨年度、今年度と大改編していて、観る番組が少なくなっているのですが、学校放送は面白くなってきている模様。
by halca-kaukana057 | 2012-06-18 21:49 | Eテレ・NHK教育テレビ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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