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2015年 06月 26日 ( 1 )

 このブログでも今まで何度か取り上げたことがある、占いライターの石井ゆかりさん。HPでの毎年、毎週の星占い、ツイッターでの毎日の星占いはついつい読んでしまいます。一般的な星占いと違って、曖昧なんだけれどもそれが逆にイメージをかきたてる。様々なとらえ方が出来る。人々が占いに求めるであろうラッキーとアンラッキー、幸運と不運、幸せと不幸…そんな二元論で語られない文章が好きです。

 石井さんが出した「3年の星占い 2015-2017」という本のプロローグには、短い小説のような文章が載っています。それを12人の漫画家さんたちがそれぞれイメージを膨らませて、漫画化したのがこの本です(ちなみに、石井さんとは何の打ち合わせなども無く、漫画家さんたちがそれぞれ自由に描いたとのこと)。
WAVE出版公式サイト:石井ゆかり12星座シリーズ:3年の星占い
 ↑特設サイト。各星座のプロローグの解説もあります。


星の恋物語
石井ゆかり:原作/
山田デイジー、谷川史子、日坂水柯、天乃咲哉、海野つなみ、稚野鳥子、種村有菜、糸井のぞ、ウラモトユウコ、志村貴子、藤原薫、天堂 きりん:漫画
/幻冬舎・バーズコミックススペシャル/2015

 「3年の星占い」は、山羊座のため、山羊座のしか読んでいません。なので、まず志村貴子さんの山羊座の物語「秘密」から読みました。「3年の星占い」のプロローグでも、過去と現在と未来、そして「秘密」とは何かということが短い物語になって書かれています。「3年の星占い」の方では、主人公は男性のように私は読めたのですが、漫画では女性になっている。そして、「秘密」の内容も掘り下げている。その主人公が抱える「秘密」にドキリとした。「秘密」にどう向き合うか…。隠し続け、向き合うのが怖くもあり、でも向きあってみた過去。誰にも言えない「秘密」に向き合った最後の部分「あれはわたしのラブレターだったのか 抗議だったのか」(154ページ)その気持ちがわかる、と思った。この漫画で、「3年の星占い」の元の物語もさらに深まったように読めた。

 他の星座は「3年の星占い」の元の物語を読んでいないので、漫画だけ。12人の漫画家さんそれぞれの個性がこの1冊の漫画で一気に味わえる。舞台も現代だったり、どこか遠い国のファンタジーの世界だったり。双子座の「こわいひと」は日坂水柯さん。「数学ガール」コミカライズの方だ!と独特の絵を見てすぐにわかった。漫画も、最初は女性が主人公なのかと思いきや、男性が主人公の視点でも読める。凄い。どの作品でも、石井さんの占いのように「これが幸せ、これが不幸」と決め付けてないのが面白い。この漫画のあとがきに、石井さんはこう書いている。
日々は「いいこと」「わるいこと」という枠組みにはまりきらない、もっとたくさんの色のもので溢れています。(中略)明日という日が「いい日」でも「悪い日」でもない、「かけがえのない大切な日」だということに気づいて頂けるだろうと思いました。
(181ページ)

 舞台や主人公たちの設定が変わっても、この12の漫画では、皆それぞれその日、その時を懸命に生きている。その中で、様々なことがある。学業や仕事で色々あったり、誰かと出会ったり、話したり。皆それぞれの強さ、たくましさ、優しさ、ひたむきさがあっていいなと思った。どんな日でも、「かけがえのない大切な日」と生きていけたら、と思う。

 ちなみに、12の漫画はどれも好きなとこが合って選べないのですが、特に好きな作品を選ぶなら、牡牛座、双子座、蟹座、蠍座、射手座、魚座かな(選んでも多い。山羊座は自分の星座なので別です)。

【過去関連記事】
星をさがす
都会の星
 これまで読んだ石井ゆかりさんの本。

[コミック版]数学ガール 上
[コミック版]数学ガール 下
 双子座の漫画を描いた日坂水柯による漫画「数学ガール」。「数学ガール」シリーズの原作は第3作まで読んだが、その後読めてない…。読むのにかなり時間がかかるので敬遠してしまっています…。
by halca-kaukana057 | 2015-06-26 22:22 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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