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2015年 07月 16日 ( 1 )

 14日のNASAの探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近・通過は無事に完遂しました!探査機も異常なし。「ニューホライズンズ」は冥王星を通過して、更に遠くへ飛行中です。
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 冥王星最接近の瞬間を生中継するNASA TV.カウント0のところをスクリーンショットしようと思ったら、1秒前でした。それでもこの喜びよう。私もPCの前で拍手していました。

 さて、「ニューホライズンズ」からは最接近の際に撮影した冥王星と衛星たちの画像が次々と送られてきています。

アストロアーツ:ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!
 最接近前に撮影された冥王星。擬似カラー画像が興味深い。あのハート型の部分は、異なる2つの領域から構成されている模様。一体なんだろう?

アストロアーツ:冥王星のクローズアップ画像公開、3500m級の氷山
sorae.jp:冥王星に氷の山脈を発見=探査機「ニュー・ホライズンズ」が最接近直前に撮影
sorae.jp:冥王星の衛星「カロン」は、若く変化に富んだ地形を持つ=ニュー・ホライズンズが観測
冥王星の衛星「ハイドラ」はジャガイモ型=ニュー・ホライズンズが観測

NHK:冥王星に「富士山級の氷の山々」

 冥王星の赤道あたりにある山脈も興味深いです。クレーターが見当たらない。造山運動など地質学的な活動があり、クレーターが無くなってしまった、との見解。冥王星はもっと凍り付いていて、冥王…死の星のようなイメージがあったのに。カロンをはじめとする5つの衛星の引力も関係あるのだろうか。詳しく見えれば、更に謎が増えてゆく。これが天文学、宇宙探査の面白さです。これだけでもワクワクするのに、現在発表されている画像は、「ニューホライズンズ」が撮影したもののほんの一部にすぎません。全てのデータが地球に届くまで、16ヶ月かかります。1年以上も!「ニューホライズンズ」がどれだけ遠くを飛んでいるか、そしてデータの多さを実感します。16ヶ月後にはどうなっているだろう。

 探査機「ニューホライズンズ」には、冥王星を発見したクライド・トンボー博士の遺灰が収められています。その「Pluto」を「冥王星」と和訳・命名したのは天文(てんぶん)学者・野尻抱影(のじり・ほうえい)。以前もこのブログに書いたことがあります。野尻抱影の星座や星のエッセイが大好きです。野尻抱影に、この冥王星の姿を見てほしかったな…。

 今まで、教科書や図鑑に載っていた冥王星の画像は、ぼんやりした光の点。それが、一気に書き変わります。冥王星はダイナミックな地形の星だった。そんな歴史的瞬間に立ち会える、変わる過程を見られるのが嬉しい。今後も、「ニューホライズンズ」から届いてくる冥王星や衛星たちの姿から目が離せません。そして、更に太陽系の成り立ちの謎を解明すべく飛行を続ける「ニューホライズンズ」の旅路が順調であることを願うばかりです。

【過去関連記事】
冥王星雑感 ~そう言えば野尻抱影…
冥王星が「惑星」の定義から外れた時の記事。
まだ"見ぬ"冥王星へ
by halca-kaukana057 | 2015-07-16 21:57 | 宇宙・天文

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