2018年 07月 10日 ( 1 )

※この記事は、新しい情報が入り次第随時追記中です。

 7月になりました。7月、今年も待ってました、ロンドンで2ヶ月にわたって開催される世界最大級の音楽祭「BBC Proms」(プロムス)がはじまります!今年は、7月13日~9月8日(グリニッジ標準時)まで。ロイヤル・アルバート・ホールを中心に、毎日コンサート。クラシックが中心ですが、フォークミュージックあり、テクノミュージックあり、現代作品も新曲が次々登場します。小さなお子さんや心身に障碍を持つ方も楽しめる演奏会も。今年も楽しみです!!
BBC Proms 公式サイト

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 公式ガイドブック、今年も早めに入手できました。今年は明るいピンク色です。公式サイトで日程表、プログラムは見られますが、このガイドブックを見ながらどれを聴こうか考えるのも楽しいです。

 今年も、私が選んだ、私が聴きたい公演(Prom)、気になる公演、注目公演を選んでまとめます。お祭りの始まりです!!
 公演は、全てBBC radio3で放送します。放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、公演時間に合わせて夜中に起きて聴けなくても大丈夫。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。アプリストアからダウンロードしてご利用ください。これで、いつでもどこでもプロムスが聴けます。

 昨年、公式サイトがリニューアルしたのですが、今年は月ごとに分かれて、少しは見やすくなりました。去年で慣れた?しかし、今年もProms公式サイトからの、BBC radio3へのリンクがありません。BBC radio3の一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

【追記】
 昨年から本格的に導入された、Binaural Sound 立体音響録音ですが、今年も公開しています。昨年は一部のプロムを丸ごと、曲ごとに公開でしたが、今年は曲ごとのようです。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 去年はあったどのプロムのどの曲が公開されるかの告知はない模様。各公演(プロム)のページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。念のため、各公演の配信期間、放送から30日のうちに聴いておきましょう。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 今年のBinaural Soundでの録音をまとめて公開しているページを見つけました。ようやく見つけた。今年もあった。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 まだ聴けるものがあるので、一応、昨年の分のBinaural Sound録音の、現在も公開されているページを貼っておきます。
BBC : BBC Proms in Binaural Sound

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert

 今年はBBC Music公式のYouTubeに動画がフルでアップされています。しかし、ラジオのオンデマンドと同じように、30日程度で消されます。…なんてこった。アップしてくれて嬉しいと思っていたら…。


 では、各公演(Prom プロム)を見ていきましょう。


◇7/13 Prom 1: First Night of the Proms
      [Binaural Soundあり]

 ・オリヴァー・ナッセン(Oliver Knussen): Flourish with Fireworks op.22
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:未知の世界へ
 ・ホルスト:組曲「惑星」
 ・アンナ・メレディス(Anna Meredith)、59 Productions:Five Telegrams (世界初演)
  /イギリス・ナショナル・ユース合唱団(女声合唱)、BBCシンフォニーコーラス、BBC Proms Youth Ensemble、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 ファーストナイトです。オール・イギリス・プログラム。コンチェルトがありません。今年は、BBC交響楽団 首席指揮者のサカリ・オラモさんが指揮です。3月の来日公演、楽しかったな。
 →来日公演レポ記事
 BBC響にとっては、大忙しのプロムスの始まりです。全12公演。
 今年のプロムスのテーマのひとつが、第一次世界大戦終戦100年。ホルストの「惑星」が初演されたのも100年前、1918年のことでした。毎年、「惑星」はどこかしらのオーケストラが演奏するのですが、今年はファーストナイトに。第1曲が「火星 戦争をもたらす神」、第2曲が「金星 平和をもたらす神」とあるのは、戦争とその終結を意識せずにはいられません。ヴォーン=ウィリアムズの合唱曲「未知の世界へ」。誰も知らない世界を目指す内容の、ウォルト・ホイットマンの詩が歌詞です。
 後半のイギリス人女性作曲家・アンナ・メレディスの新曲「Five Teregrams」。世界大戦からインスピレーションを受けた作品だそうです。
【追記】
 先日亡くなられた作曲家で指揮者のオリヴァー・ナッセンさん。BBC響、プロムスとも強いつながりのある方でした。1曲目にナッセンさんの作品「Flourish with Fireworks」を追加しました。本当に急で残念です。ナッセンさんは、つい先日、オールドバラ音楽祭でBBC響と共演したばかり。これが最後の共演となってしまいました。その演奏会の模様がまだ聴けます。21日ごろまで。コープランドが中心です。
BBC radio3 : Radio 3 in Concert : The BBC Symphony Orchestra and Oliver Knussen at the Aldeburgh Festival.
 その前には、元首席指揮者のゲンナジー・ロジェストヴェンスキーさんも亡くなってしまいましたね。寂しいです。

 メレディスさんの「Five Telegrams」は、演奏に合わせてプロジェクション・マッピングの演出が。とてもきれいです。YouTubeのBBC Music公式に抜粋版がありました。
Anna Meredith: Five Telegrams (excerpt)


 ファーストナイト前日には、ロイヤル・アルバート・ホールをスクリーンにして、「Five Telegrams」の演奏に合わせてプロジェクション・マッピングのイベントが。前夜祭みたいなもの?
BBC Proms : The light fantastic! Meet the people getting the Proms off to a spectacular start
 ↑ここから動画も観られます。YouTubeにもあります→BBC Proms - A spectacular curtain raiser to the BBC Proms 2018
 こちらもきれい!2016年のファーストナイトの告知で、ソル・ガベッタさんの演奏するチェロをスクリーンにプロジェクション・マッピングの演出をする動画がありましたが、今年は実際の本番で生演奏に合わせての演出。プロムスのお祭りの始まりを感じさせます。
 イギリスではテレビ放送されるファーストナイト。日本からは観ることができません。後日テレビ放送されるのはラストナイトだけ(運が悪いとラストナイトの放送もない…)が、YouTubeのBBC Music公式が、ファーストナイトの4曲の動画をアップしてくれています。ありがとうございます!!これで日本からでもファーストナイトも映像で楽しめる。
※「Five Telegrams」以外、動画は削除されています。
Oliver Knussen: Flourish with Fireworks (First Night of the Proms)
Ralph Vaughan Williams: Toward the Unknown Region (Prom 1)
Gustav Holst: The Planets (Prom 1)
BBC Proms: Anna Meredith: Five Telegrams - Sender & Receiver
 ↑前日のロイヤル・アルバート・ホールの外でのプロジェクションマッピングと、ファーストナイト当日の舞台背景でのプロジェクションマッピング、両方を編集した映像です(もしかしてファーストナイトでも外でもやっていたんだろうか?)。とてもきれい。でも、合唱団と、合唱団の位置にいる金管バンダはプロジェクションマッピングの光が直撃してしまっている。チラチラ眩しくないのだろうか…?
 プロジェクションマッピングは、第一次大戦中、若い兵士が送った手紙の文章を元にしています。戦場での銃撃戦のような音の箇所もあり…きれいなんだけど、重いものがあります。現代作品は、こうやって音楽と一緒に映像でも伝える方法があると親しみが持てますね。

【再追記】
 BBC MusicのYouTubeのチャンネルで一度公開され、その後公開停止になったファーストナイトの映像が、再び公開されました!!今度は公開停止しませんよね?ありがとうございますBBCさん!「Five Telegrams」も全曲公開です。映像つきで是非どうぞ。


【まだ追記】
 NHKFMでも、プロムスの公演をいくつか放送するのですが、放送が決まりました。
NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:プロムス2018 ファースト・ナイト
NHK:NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:番組情報
 8月3日(金)、19:30~21:10 「プロムス2018」オープニング・コンサートから
 NHKではファーストナイトをオープニング・コンサートと呼んでいる。まぁ、わかりやすいね。NHKFMでファーストナイトが放送されます。この日はまだオンデマンドは聴けますが、日本語解説もつけて是非ラジオでも。
 ナッセンの「Flourish with Fireworks」は、「花火と華麗な吹奏」という訳なんですね。多分時間の関係で、「Five Telegrams」は放送されません(涙)現代作品でも聴きやすい、きれいな曲なんだけどなぁ…。ラジオだとあのプロジェクション・マッピングが見られないし、BBC公式のYouTubeでどうぞ、ってことか…。


◇7/14 Prom 2: Mozart, Ravel and Fauré
      [Binaural Soundあり]

 ・フォーレ:パヴァーヌ(合唱つき) op.50
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
 ・ラヴェル:ダフニスとクロエ
  /フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)、BBCシンフォニーコーラス、ロンドン合唱団、アラン・アルティノグリュ(Alain Altinoglu):指揮、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
 2日目、ロイヤル・フィルの登場です。パヴァーヌは舞曲。「ダフニスとクロエ」はバレエ音楽。フランスの踊りの曲を組み込んだプロムです。

◇7/16 Proms at … Cadogan Hall 1: Calidore String Quartet & Javier Perianes
 ・キャロライン・ショー(Caroline Shaw):Second Essay: Echo、Third Essay: Ruby
 ・シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op44
  /ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)、カリドール弦楽四重奏団
 会場はロイヤル・アルバート・ホールだけでなく、室内楽や器楽、声楽は小さなホールで開催します。前半のキャロライン・ショーさんは、アメリカの女性作曲家、ヴァイオリニスト。後半はシューマンのピアノ五重奏曲。大好きです。ピアノはペリアネスさん。

◇7/16 Prom 4: Shostakovich’s ‘Leningrad’ Symphony
 ・マグヌス・リンドベルイ(Magnus Lindberg):クラリネット協奏曲
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 「レニングラード」
  /マーク・シンプソン(クラリネット)、ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 1曲目はフィンランドの作曲家、リンドベルイ(リンドベリ)のクラリネット協奏曲。現代な響きの作品ですが、すっごくカッコイイんです。メインはショスタコーヴィチ7番。こちらは第二次世界大戦がテーマの作品。重々しい響きが楽しみです。

◇7/17 Prom 5: Debussy Pelléas et Mélisande
 ・ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」
  /クリスティーナ・ガンシュ(メリザンド)、ジョン・チェスト(ペレアス)、クリストファー・パーブス、ブラインドリー・シャラット、カレン・カーギル、クロエ・ブリオ
  グラインドボーン・フェスティバル・オペラ、ロビン・ティッチアーティ:指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
 今年はドビュッシー没後100年。ドビュッシーや同時代のフランスの音楽家の作品が多く演奏されます。まずは、オペラ「ペレアスとメリザンド」を。フォーレとシベリウスは劇音楽、シェーンベルクは交響詩、ドビュッシーはオペラにしました。ドビュッシーの「ペレアス~」はあまり聴いたことがなかったので聴きたいです。昨年のプロムスは、オペラを全然聴けなかった。今年は聴きたい。

◇7/18 Prom 6: An American in Paris & Turangalîla
 ・ガーシュウィン:パリのアメリカ人
 ・メシアン:トゥーランガリラ交響曲
  / アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)、シンシア・ミラー(オンド・マルトノ)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 Prom6でBBC響2公演目です。「トゥーランガリラ交響曲」は、1949年、レナード・バーンスタインによって初演されました。今年はバーンスタイン生誕100年。バーンスタイン作品も多いです。これもバーンスタイン繋がりなのかな?「トゥーランガリラ」はとっつきにくいイメージで、普段はなかなか聴こうと思わないのですが聴いてみようと思います。こういうところがプロムスのいいところ。

◇7/20 Prom 8: Youthful Beginnings
 ・リリ・ブーランジェ:春の朝に(D'un matin de printemps)、かなしみの夜に(D’un soir triste)
 ・メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 第1番ト短調 op.25
 ・モーフィド・リウィン=オーウェン (Morfydd Llwyn-Owen) :ノクターン
 ・シューマン:交響曲第4番 ニ短調 op.120(1841年初稿)
  /ベルトラン・シャマユ(Bertrand Chamayou)(ピアノ)、トーマス・セナゴー:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 ブーランジェは20世紀初頭に活躍したフランスの女性作曲家。ちょっと聴いてみましたが、いい感じですね。リウィン=オーウェンもイギリスの女性作曲家。今年はイギリスでの女性参政権100周年ということで、女性作曲家の作品も多いです。
 間には、メンデルスゾーンとシューマン。若い頃の作品繋がり、ということみたいです。シューマンの4番は初稿です。前年、クララと結婚したシューマンはクララの誕生日にこの作品をプレゼントします。初演は芳しく無く、その後1853年改訂稿を発表、初演されます。これが現在一般的に演奏されている交響曲第4番。しかし、シューマンの死後、指揮者のフランツ・ヴュルナーが更に改訂し、1891年ヴュルナー版というのも存在するとか…。シューマンは好きなのに、そこまで知らなかった。まずは初稿を聴きます(聴いた記憶が無きにしも非ず?)。

【追記】
 YouTubeで映像が公開されています。4曲全部。シャマユさんのアンコール、メンデルスゾーン「歌の翼に」も。
 ※動画は既に削除されています。
BBC Proms – Lili Boulanger: D’un matin de printemps and D’un soir triste
BBC Proms – Felix Mendelssohn: Piano Concerto No 1 in G minor
BBC Proms – Encore! Mendelssohn: Auf Flügeln des Gesanges
BBC Proms – Morfydd Owen: Nocturne
BBC Proms – Robert Schumann: Symphony No 4 in D minor (original 1841 version)


◇7/21 Prom 9: War & Peace
      [Binaural Soundあり]

 ・エリクス・エセンヴァルズ(Eriks Esenvalds):Shadow (世界初演)
 ・ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲)op.20
 ・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125
  /エリン・ウォール(ソプラノ)、ユディット・クタージ(Judit Kutasi)(メゾソプラノ)、ラッセル・トーマス(テノール)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バリトン)、BBC Proms ユース合唱団、サイモン・ホールジー(エセンヴァルズ)、ドナルド・ラニクルズ(ブリテン、ベートーヴェン):指揮、World Orchestra for Peace
 毎年「第九」も演奏されますが、今年は第一次世界大戦終結100年という記念の年。平和を歌います。
 前半には、ブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」。第二次世界大戦中にアメリカで作曲した作品。日本政府の依嘱により、皇紀2600年奉祝曲として作曲されたと言われている。ブリテン自身は、両親の思い出に捧げるつもりだった。来日する予定も立てていたが、日本から「演奏拒否」との知らせが。日本では演奏するかどうか論争が起き、更に太平洋戦争が勃発したので演奏機会はなくなり…。日本で初演されたのは、1956年、ブリテン自身の指揮でN響が演奏しました。
 オーケストラの名前が、まさに世界平和ですね。
【追記】
 指揮者の名前が2人ですが、誰がどの曲を振ったのか判明したので追記しました。

◇7/22 Prom 10: Fauré, Franck & Widor’s Toccata
 ・シャルル=マリー・ヴィドール:オルガン交響曲 ヘ短調 op.42
 ・フランク:オルガンのための3つの小品 第3曲 英雄的小品 ロ短調 M37
 ・フォーレ(アプカルナ:編曲):パヴァーヌ(オルガン版)
 ・J.S.バッハ:ファンタジア ト長調 BWV 572
 ・ゲオルク・タルベン=バル(George Thalben-Ball):パガニーニの主題による変奏曲
 ・ティエリー・エスケシュ(Thierry Escaich):エヴォケーション II
  /イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
 ロイヤル・アルバート・ホールのあの大きなオルガンでの演奏会です。Prom2で演奏したフォーレの「パヴァーヌ」も、今度はオルガン版。オルガンの響きを堪能しましょう。

◇7/22 Prom 11: Mahler Symphony of a Thousand
      [Binaural Soundあり]

 ・マーラー:交響曲第8番 「千人の交響曲」
  /タマラ・ウィルソン、カミッラ・ニールンド(Camilla Nylund)、ジョエル・ハーヴェイ(ソプラノ)、クリスティーン・ライス(メゾソプラノ)、クラウディア・ハックル(コントラルト)、サイモン・オニール(テノール)、クイン・ケルシー(バリトン)、モリス・ロビンソン(バス)、サウスエンド少年合唱団、サウスエンド少女合唱団、BBCウェールズ合唱団、BBCシンフォニーコーラス、ロンドンシンフォニーコーラス、トーマス・セナゴー:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 大曲が来ました。マーラー8番。少年少女合唱団に加え、合唱団が3つ…。「千人の交響曲」と言いますが、今回のプロムスでの演奏は一体何人いるんでしょう?マーラー作品は少しずつ親しんでいますが、8番はまだお近づきになれていない。マーラーの声楽付き作品はどれも好きなので、8番もきっと好きになる…かな?
【追記】
 Binaural Soundでも配信されています。普通の音源は聴いて、すごくきれいだなと感じました。親しめてる。Binaural Soundでもう1度、何回でも聴こう。

◇7/23 Prom 12: Beethoven, Shostakovich & Rachmaninov
 ・ベートーヴェン:コリオラン序曲 op.62
 ・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
 ・アンドリュー・ノーマン:Spiral(イギリス初演)
 ・ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
  /アリサ・ワイラースタイン(チェロ)、カリーナ・カネラキス:指揮、BBC交響楽団
 昨年プロムスデビューしたカネラキスさんが今年も登場です。ラフマニノフが楽しみです。

【追記】
 YouTubeにProm12の全曲の動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Ludwig van Beethoven: Overture 'Coriolan'
BBC Proms – Dmitri Shostakovich: Cello Concerto No 1 in E flat major
BBC Proms – Andrew Norman: Spiral
BBC Proms – Sergei Rachmaninov: Symphonic Dances
 ラフマニノフの「交響的舞曲」かっこいいですね。フルでアップしてくれて嬉しいですねぇ。


◇7/24 Prom 14: Sibelius, Schubert & Zimmermann
      [Binaural Soundあり]

 ・ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ・シューベルト:若い尼僧 Die junge Nonne D828
         糸を紡ぐグレートヒェン Gretchen am Spinnrade D118
         ミニョンの歌 Lied der Mignon D877
         魔王 Erlkönig D328
 ・ベルント・アロイス・ツィンマーマン:1楽章の交響曲
 ・シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲 D760
 ・シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105
  /エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、ルイ・ロルティ(ピアノ)、ヨーン・ストルゴーズ:指揮、BBCフィルハーモニック
 てんこ盛りなプロムです。ワーグナーに始まり、シューベルトの歌曲をオーケストラ伴奏で。しかもソプラノの「魔王」もあります。「糸を紡ぐグレートヒェン」は、声楽の発表会で、別の人が歌っていてすごくいいなと思ったので是非聴きたい(私はまだまだ歌えません。ドイツリートそのものをやっていない)。後半には「さすらい人幻想曲」のピアノとオーケストラ版もあります。最後はシベリウス7番。7番は、初演の際、「交響的幻想曲」というタイトルでした。タイトルは幻想曲つながり?
 ストルゴーズさんのプロムは、毎年私の好みの選曲が多く、楽しみです。

◇7/25 Prom 15: Paul Lewis plays Beethoven’s ‘Emperor’ concerto      [Binaural Soundあり]
 ・タンジー・デーヴィス (Tansy Davies):What Did We See? (orchestral suite from 'Between Worlds')(世界初演)
 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
 ・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
  /ポール・ルイス(ピアノ)、ベン・ゲーノン:指揮、BBCフィルハーモニック
 特に注目していなかったプロムなのですが、Binaural SoundとYouTubeに動画があるので、記録として書いておきます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番も、ブラームスの2番も好きですし。ブラームスの2番なんて、夏休みにぴったりですね。どちらも作品番号73なんですね。へぇ。
 以下、YouTubeでのアップされた動画です。
BBC Proms – Tansy Davies: What Did We See? (orchestral suite from 'Between Worlds')
BBC Proms – Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No 5 in E flat major, 'Emperor'
BBC Proms – Johannes Brahms: Symphony No 2 in D major

◇7/26 Prom 16: Stravinsky, Debussy & Wagner
 ・ワーグナー:「タンホイザー」序曲
 ・ドビュッシー:選ばれた乙女
 ・ストラヴィンスキー:ナイチンゲールの歌(うぐいすの歌)
            組曲「火の鳥」1945年版
  / サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(メゾソプラノ)、ハレ合唱団(女声合唱)、ハレ・ユース合唱団(女声合唱)、マーク・エルダー:指揮、ハレ管弦楽団
 ここでもワーグナーが1曲目。ドビュッシーの「選ばれた乙女」はカンタータ。聴いたことがないので聴いてみたい。ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」も。ストラヴィンスキーのバレエ音楽は、聴けばわかるのですが、まだ親しめていない。そろそろお近づきになりたい。

◇7/27 Prom 17: Parry, Vaughan Williams & Holst
 ・パリー:交響曲第5番 ロ短調
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
 ・パリー:わが言葉を聞きたまえ Hear my words, ye people
 ・ホルスト:死への頌歌 op.38
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第3番 田園交響曲
  /タイ・マレイ(ヴァイオリン)、ランチェスカ・チェジーナ(ソプラノ)、アシュリー・リッチズ(バスバリトン)、BBCウェールズ合唱団、マーティン・ブラビンズ:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 オール・イギリス・プログラム!ラストナイトの「エルサレム」の作曲者としてお馴染みの、パリーの作品が2つも。パリーも、今年没後100年なんです。交響曲第5番は「交響的幻想曲1912年」という副題もあります。ホルストも「惑星」だけじゃないよ!ヴォーン=ウィリアムズは有名どころを。いいですねこういうプロム。プロムス、ロンドンという感じがします。

【追記】
 Prom17の動画がアップされました。ヴァイオリンのタイ・マレイさんのアンコール、タレガ「アルハンブラの思い出」もあります。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms – Hubert Parry: Symphony No. 5 in B minor
BBC Proms – Ralph Vaughan Williams: The Lark Ascending
BBC Proms – Francisco Tárrega: Encore! Recuerdos de la Alhambra
BBC Proms – Hubert Parry: Hear my words, ye people
BBC Proms – Gustav Holst: Ode to Death
BBC Proms – Ralph Vaughan Williams: Pastoral Symphony (No. 3)
 パリーの交響曲第5番、合唱曲といった珍しい作品も動画でアップされるのは嬉しいですね。楽器、パートごとの動きがわかるので興味深いです。


◇7/28 Prom 18: Currentzis conducts Beethoven
      [Binaural Soundあり]

 ・ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
          交響曲第5番 ハ短調 op.67
  /テオドール・クルレンツィス:指揮、ムジカエテルナ
 世界中で話題になっているコンビ、クルレンツィスとムジカエテルナがプロムスに登場です。ベートーヴェンを2作。しかも後半は5番。どんな演奏になるのか楽しみです。
 そういえば、ベートーヴェン5番も、毎年どこかしらのオーケストラがやってる気がする。

◇7/30 Proms at … Cadogan Hall 3: Ancient Rituals and New Tales
 ・Joseph Tawadros、Jessica Wells
  /ジョセフ・タワドロス(ウード)
 曲名は省略します。タワドロスさんはエジプト出身のウード奏者。ウードは、アラビアのリュートの仲間の弦楽器。珍しいので聴いてみたい。

◇7/31 Prom 22: A London Symphony
 ・ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob. I:104 「ロンドン」
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第2番 「ロンドン」
  /アンドリュー・マンゼ:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 私のイチオシプロムです。ロンドンで、2つの「ロンドン」交響曲。ありそうでなかった?プログラム。これは聴きたい。ヴォーン=ウィリアムズはこの交響曲を、第一次世界大戦で戦死したバターワースに献呈しています。というのは、初稿のスコアを指揮者に郵送した際、失われてしまいました。パート譜は残っていたのでそれを手がかりに、復元、再構成を手伝ってくれたのがバターワースでした。
 先日、NHKFM「N響レジェンド」でも、似た構成の回がありました。ハイドンとヴォーン=ウィリアムズの「ロンドン」交響曲に、エルガーの「コケイン序曲 ロンドンの下町から」を加えて放送。気象情報が途中に何度も入って、番組がブツ切れになってしまったのが残念でした…。このプロムにも、エルガーも入れたら完璧ですね。


 以上、7月の私の選んだ公演でした。新しい情報が入り次第、追記、修正していきます。今年もプロムスを楽しみましょう!!

・8月前半の私選リスト。この記事の続きです:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半]
・8月後半(8/16~):BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]
・9月:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月]

 こちらも参考にどうぞ。
英国ニュースダイジェスト:ロンドンの夏を飾る音楽フェスティバル BBC Proms 2018 7月13日(金)~9月8日(土)


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by halca-kaukana057 | 2018-07-10 21:41 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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