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続・フィンランド人の名前って… ノキアジャパン新社長の名前を読み解いてみる

 フィンランドに興味を持って、フィンランド語・フィンランド人の名前を見ると時々「なんじゃこりゃ?!」と驚く言葉に出会う。フィンランド語の響きって、日本人から見るととてもユニーク。以前書いた記事「フィンランド人の名前って…」では、日本人がユニークだと感じるフィンランド人の名前の代表「アホ」さんや「アホネン」さんなどを取り上げた。「アホ(aho)」は「牧草地」という意味。フィンランド人の姓に多い「~ネン(-nen)」は、「~の人」という意味になる。なので、「アホネン(ahonen)」は「牧草地の人」。ちなみに、スキージャンプのヤンネ・アホネンは引退しました。寂しい。

 そんなユニークに聞こえるフィンランド人の名前にまた面白い例が。
ケータイwatch:ノキア・ジャパン新社長にウコンマーンアホ氏
CNET Japan:ノキア・ジャパン、代表取締役社長を交代--マウリ・ウコンマーンアホ氏が就任

 「マウリ・ウコンマーンアホ(Mauri Ukonmaanaho)」さん…これはインパクトのある姓名。ごめんなさい、可笑しくて笑ってしまいました…。そんな話はどうでもよいとして、この「ウコンマーンアホ」ってどういう意味なんだろう?疑問に思ったので、図書館にあったフィンランド語辞書で調べてみた。

 と思ったら、既にwikipediaに書いてあった件。
Wikipedia:マウリ・ウコンマーンアホ
姓のウコンマーンアホのウコンは「天空神ウッコの」、マーンは「大地の」、アホは「森林を切り開いた開拓地」の意味である。

 私が調べてきた結果もこの通りでした。一歩先行く人は必ずいるものだなぁ。GJです。でも、このままじゃせっかく図書館で調べてきた意味が無いので、補足します。

 まず、「ウコン(Ukon)」。「Ukko(ウッコ)」が格変化(単数属格"~の")したもので、「天空神ウッコ」とは、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に出てくる至上の神様のこと。老人の姿をした雷神です。「カレワラ」(もしくは「カレヴァラ」)はフィンランドのカレリア地方に言い伝えられてきた口承詩をもとに、医師であったエリアス・ロンロートが収集・編集したもの。フィンランドは北欧の国ですが、ノルウェーやスウェーデンなどのスカンディナヴィア諸国の「北欧神話」とは全く異なります。フィンランドの民族楽器・カンテレを演奏して人びとを魅了し、呪術を巧みにつかう老賢人・ワイナミョイネンや宇宙を創造した鍛冶職人・イルマリネン、破天荒な男子・レンミンカイネンなどが活躍する叙事詩です。もっと詳しく読みたい方は岩波少年文庫からいい本が出たばっかりなので、オススメします。
カレワラ物語 フィンランドの神々
 また、「ukko」は「おじいさん/老人」という意味でもあります。「ukkonen」は「雷」の意。どちらもウッコ神から派生したものと思われます。
 ちなみに、フィンランドが舞台のアニメ「牧場の少女カトリ」のカトリの姓は「ウコンネミ(UkonnemiかUkonniemiかはっきりしない)」。同じくウッコ神、もしくは「雷」が関係していると思われます。「niemi」は「岬、半島」の意。

 次に「マーン(maan)」。「maa(マー)」が格変化(同じく単数属格)したもので、「大地の、土地の」という意味。ちなみに、フィンランド国歌のタイトルは「Maamme(マーンメ):我等の国」。詳しくは以下。
フィンランド国歌 歌詞・日本語訳
Finland's National Anthem:Maamme-フィンランド国歌 「わが国」
空耳世界の国歌:フィンランド国歌
↑日本語ひらがなで、歌詞に読み仮名がふられています。結構わかりやすいw



 最後、「アホ(aho)」。冒頭で書いたとおり、「牧草地」のこと。荻島崇「フィンランド語辞典」(大学書林)には、こう書いてありました。
取り入れの後草が生えている状態の畑。
広くて耕作していない土地。
焼き畑の後に草が生えて出来た牧草地。
整備された土地というよりは、荒れた土地というニュアンスのようです。「カレワラ」でも、ワイナミョイネンが誕生し、その後荒地に種を蒔き草木を育てる部分がある。そこに関係するのかしら?

 以上です。ここまで自分なりに調べたものを書きました。私はあくまでフィンランド語に関しては初歩者の、ただのフィンランド好きであり、専門家ではありません。間違っている、別の説もあるというご意見があれば、コメントなどでご指摘お待ちしております。

 しかし、一人の人の姓でここまで調べてみると、面白いもんだ。フィンランド語の響きも楽しい。ますますフィンランド語に興味がわきました。もう一度フィンランド語の本を読み直してみよう。
フィンランド語のしくみ
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by halca-kaukana057 | 2009-01-27 22:05 | フィンランド・Suomi/北欧

カレワラ物語 フィンランドの神々

カレワラ物語―フィンランドの神々
小泉 保・編訳/岩波書店・岩波少年文庫/2008

 フィンランドの叙事詩・「カレワラ」の新しい本が出ました。岩波文庫で「カレワラ」をフィンランド語から日本語に訳した小泉保先生による、岩波少年文庫版。岩波少年文庫で神話・叙事詩と言えば、以前取り上げた「北欧神話」もある。これが読みやすく、北欧神話の雰囲気が伝わってきてよかった。これは期待。

 「カレワラ」の原詩日本語訳を所々に入れ、物語風になっています。物語風の「カレワラ」と言えば、以前読んだ「カレワラ物語」(キルスティ・マキネン著/荒牧和子訳/春風社)もある。しかしこちらは完全に物語。原詩はどこにも出てこない。私が今まで原詩を読んだのは、シベリウスの「カレワラ」に基づく作品…「クレルヴォ」や交響詩「ルオンノタール」などの日本語訳歌詞のみ。ようやく原詩を味わえた。読んで、とても美しく躍動感があると感じた。大気の乙女・イルマタル(ルオンノタール)が天地を創造し、老賢人ワイナミョイネンが生まれる。ワイナミョイネンや荒くれ者・レンミンカイネンの呪文や歌は原詩でその想いの強さや躍動感がより引き出される。「カレワラ」の活き活きとした面白さを、たっぷりと味わえる本を出してくれた岩波書店さん、本当にありがとう。

 この本の解説には、「カレワラ」に出てくる呪術師である登場人物たちは神々として信仰されていたと書かれてある。以前、「人」か「神」か論争になったこともあるそうだ。「カレワラ」に出てくる神は"ウッコ"ただひとり。この本の中でも、ワイナミョイネンがウッコに願うシーンがよく登場する。だが、ワイナミョイネンも老賢人であり、フィンランドの伝統的な楽器・カンテレを演奏して歌い人々を魅了する詩歌の神とされている。鍛冶屋のイルマリネンは、フィンランドに恵みをもたらす"サンポ"や天空を鍛造した神と崇められている。北欧神話でも神々は神様なのに人間臭いところが合って失敗もする。完全、絶対的な存在ではない。スカンディナヴィア諸国の北欧神話と、フィンランドの「カレワラ」は全くの別物だけれども、神様だけど完全でなく、より人間に近いところは似ていると感じた。

 そんな人間臭い神々の一方で、両親の仇を討つ「クッレルボ」のお話には引き込まれます。シベリウスの「クレルヴォ」も、CDを何枚か持っているので聴き直そう。シベリウスは好きだけど、「クレルヴォ」は近づきがたい存在だと感じていた。クッレルボの深い深い哀しみを、もっと味わってみよう。


 ところで、「カレワラ」にはいくつか疑問を感じるところがある。ワイナミョイネンがサーミの乙女・アイノに出会った時、アイノはその求婚の言葉に対して「あなたのために十字架はつけません」と言って拒絶した。「カレワラ」はキリスト教がフィンランドに入ってくる前からあるのに、何故十字架?これはフィンランドが舞台のアニメ「牧場の少女カトリ」でも、主人公カトリに「カレワラ」を読むことを薦めた青年・アッキが、カトリに出会ったシーンでワイネミョイネンの言葉を引用するのだが、その時から疑問だった。まだ疑問は解決せず。口頭伝承しているうちに変化したのだろうか。
*「牧場の少女カトリ」のそのアッキのシーンについて: 牧場の少女カトリ 2・3巻それぞれの感想まとめ
 3話で出てきます。

 それと、"サンポ"って結局なんだったのだろうか。形もよくわからない。ワイナミョイネンたちがサンポをポポヨラの女主人・ロウヒから奪い返そうとするよりも、作った本人・イルマリネンがいるんだからもう1回作ったらどうかと思ったのだが、そういうわけにもいかないのか。この辺もまだよくわからない。

 読み込めばもっと面白いと思う「カレワラ」。岩波文庫の小泉先生による訳は絶版ですが、もう一度図書館などを探してみよう。
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by halca-kaukana057 | 2009-01-18 22:18 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランド銃乱射事件、ふたたび

 またしても痛ましい事件が起きてしまいました。

朝日新聞:フィンランドの学校で乱射、10人死亡 数日前ネット投稿

CNN.co.jp:フィンランドの学校で銃乱射、10人死亡 容疑者自殺

 このニュースを見て、私は去年のこと?と一瞬勘違いしてしまった。昨年11月にも、フィンランドの学校で銃乱射事件が起こっていた。去年の事件と、似ている点が多い。学校で、銃を凶器としていたこと。YouTubeに犯行声明動画を載せていたこと。犯行後、犯人は自殺したこと。またしても悲劇が繰り返されてしまった。非常に残念です。

◆去年の事件の記事フィンランドの衝撃 高校銃乱射事件に寄せて

 昨年の事件の時も、フィンランドの一般民間人の銃保有率の高さが問題になっていました。昨年の事件の時も書いたように、フィンランドの人々は狩猟用として銃を保有している。ただ、昨年の事件の後、銃所持の年齢を15歳から18歳に引き上げる法案について議論していた。今回の事件を受けて、民間人の銃保持そのものを規制するかどうかについての議論が必要とフィンランド・バンハネン首相も発言しているそうです。
日経ネット:フィンランド首相「拳銃所持の議論を」 10人殺害受け

 一方、YouTubeに犯行声明動画を載せた件についても、警察が犯行の前日に事情を聞いていたのだそうだ。しかし、警察は銃を取り上げるなどはしなかった。産経新聞によれば、
ハロネン大統領は事件後、「(ネット社会を)異様な惑星のように感じることもあるが、まぎれもなくこの世界の一部。だからこそ介入せねばならない」と語っている。一方で、ネット社会の安易な規制は表現の自由の侵害につながりかねない。犯罪の事前抑止に向けた「介入」の具体的手法は見えないままだ。
産経新聞:具体的手法見えぬネット社会への介入 フィンランド銃乱射の波紋広がる

とのこと。ネット上での「表現」とその対応についても、今後の議論の焦点となりそうです。

 この事件の波紋は、まだまだ広がると思います。哀しい事件を繰り返さないための議論と法律、対策が出されることを願ってやみません。ショックを受けている方々へのサポートも。フィンランド国内では、再び半旗が掲げられているようです(フィンランドの新聞Helsingin Sanomat紙の画像)。言葉になりません。この事件で犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-24 22:21 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドデザインと氷の関係

 以前「北欧に学ぶ、冬を"楽しむ"方法」の記事で、北欧デザインと冬の暮らし方について書いた。高緯度の厳しい冬と共に生き、楽しもうとする姿勢が見える北欧のデザインと、そのデザインプロダクトを使ったライフスタイル。そんな考え方が伺えるデザインプロダクトをまた見つけました。

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 これが何かと言いますと、フィンランドデザインの巨匠・アルヴァ・アアルトがデザインした花瓶アアルトベースと同じ形の製氷皿。そう、アアルトベースと同じ形の氷が出来るんです。なんということだ。
iittala(イッタラ):Aalto アイスキューブモールド
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iittalaのロゴ入りです。この青い色がいい。

 2006年、アアルトベース70周年を記念して作られたのだそうです。アアルトベースの形を氷にまでしてしまうなんて、氷に親しむフィンランド人ならではの発想?以前の記事でも取り上げたタピオ・ヴィルカラのgaissaも氷をモチーフとしていた。深読み&勝手な妄想のし過ぎ?

 何はともあれ、氷を作ってみよう。
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 アアルトベースの形がいっぱい。増殖器と呼ぶべきか。
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氷だけ拡大。
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アルヴァ・アアルトの妻であるアイノ・アアルトのグラスに入れてみた。
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夫婦コラボ?

 今度はgaissaに入れてみる。
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入れたのはお酒ではありません。某ぶどう味の炭酸飲料です。

 これまで飲み物に入れる氷に関しては、あまり考えたことが無かった。しかし、デザインプロダクトは飾っておくだけでは意味が無い。使ってこそのデザインプロダクト。イッタラのグラスは、飲み物を入れた時のガラスの透明度がさらに映えると感じるのだが、氷を入れるとまた変わる。違う表情を見せる。グラスは勿論、中の飲み物も氷も全てデザイン・表現の一部。使った時に初めて、ひとつのデザイン・表現として完成されるのかもしれない。だとすると、氷だってデザインしたい。そんなことを、この氷を見て感じました。

 氷だけでなく、ゼリーやシャーベットを作っても楽しそう。ゼリーの場合、この製氷皿がゴム製で曲がりやすいので、ゼリー液をこぼさないように注意が必要。固めのほうがよさそう。あと、羊羹を作ってしまった人もいるらしい。アアルトベース型の羊羹…。和洋折衷ならぬ、和芬折衷?

 フィンランド・北欧デザインにはこんな面白いものもあったのか。まだまだ奥が深い。
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by halca-kaukana057 | 2008-08-21 23:04 | フィンランド・Suomi/北欧

東山魁夷の青い北欧

 今日のNHK教育「新日曜美術館」の特集は東山魁夷。今年生誕100年だったんですね。
新日曜美術館:東山魁夷 風景は青く響く(2008年5月4日放送)

 以前「スオミの風景を追い求めて」(2007.12.6)の記事で書いたとおり、私は魁夷の作品が好きだ。フィンランドをはじめとする北欧各国を描いた作品の、透き通るような空気感がとても好きだ。その魁夷独特の透明感のある風景画の作風は、北欧への旅で得たものだった。魁夷の作品に多い青色の表現も、この北欧の旅で深められたものだったそうだ。北欧の風景そのものは、日本でも見ることが出来るもので、魁夷はがっかりしたのだそうだ。しかし、違う点はあった。白夜の季節の、日によって移り変わる青。空気や湿度、光で、青は微妙に変化する。北欧旅行の後も青を追い求め、青を描き続けた魁夷。私は魁夷の作品の、そんなところが好きだったんだ。風景だけを描いているのではない。その土地でしか感じることの出来ない空気、気温、雰囲気。絵からその土地の風を出すことは出来ないが、絵から感じることは出来る。フィンランドに行った事がなくても、絵を見れば「こんな土地なのかな」と感じ、想像することは出来る。感じられるように表現し、伝えることが出来た魁夷のすごさをあらためて感じます。

 青い色は、静寂や落ち着き、心の内面を思わせる。そういう青の特徴もつかみ、風景に魁夷自身が感じたこと、追い求めていることを表現していたんだろうなぁと思う。魁夷にそういう視点を与えた北欧旅行…魁夷が北欧旅行に行かなかったら、きっと作品は違うものになっていたと思う。

 番組内では、魁夷がフィンランドで買ったレコードの話題も。フィンランド民謡である「カンガスアラの夏の日に(Kesäpäivä Kangasalla)」。祖国の自然の美しさを歌った曲。YouTubeに男声アカペラ版がありました。
YouTube:Kesäpäivä Kangasalla
ちなみに、番組内ではカンドミノ合唱団の「ここ北極星のもとに」、シベリウス「カレリア組曲」も流れてました。


 これから、北欧は白夜の季節に。長い冬を越えて、待ちに待った季節がやってきます。魁夷の作品を観ながら、フィンランド・北欧の"青"を感じたいと思います。


 東山魁夷と言えば、現在東京国立近代美術館で生誕100年記念特別展が開催中。
生誕100年 東山魁夷展

 それと、芸術新潮5月号も東山魁夷特集。魁夷の生い立ちや作風の遍歴、上記東山魁夷展のみどころなど。ドイツ留学時代の恐竜のスケッチ(?!)に、ノートの落書き(!?)、さらには若い頃8歳下の弟のために書いた連続絵葉書絵物語「バラバルト」も。魁夷ってこんな可愛いイラストも描くんだ…と興味津々。

 さらに、ついにこの本を入手しました。
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「白夜の旅」(新潮文庫、1980)
北欧旅行のエッセイ集。絶版のため、なかなか探せずにいた。古本屋でようやく見つけました。当時280円。これから読むのが楽しみ。このまま"東山魁夷まつり"状態に突入か?
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by halca-kaukana057 | 2008-05-04 21:55 | フィンランド・Suomi/北欧

北欧に学ぶ、冬を"楽しむ"方法

 毎号楽しみにしている「北欧スタイル」の最新号が出たのですが、その特集が「手ざわりのいい北欧デザイン」だった。ノルウェーの毛布会社・ロロスツイード社がある小さな町・ロロス(Røros)を取材、寒い北欧の冬には欠かせないブランケットを作る過程、そしてそのブランケットに込めるロロスの人々の想いが綴られている。

北欧スタイル14 (エイムック 1472)
/エイ出版社/2008


 ロロスツイードのブランケットに関して初めて知った。10ページの、人々がどうやってこのブランケットを使っているかについての文章が目に留まった。




ブランケットは、ただ室内でおとなしく"ひざ掛け"として使われるだけでなく、山へピクニックに行けば湿った地面に直接敷かれ、乳母車の中の赤ちゃんを優しく雨や雪から守り、公園でタフに子どもたちの玩具にもなる。とにかく生活道具の一部として、どこに行くにもブランケットを持参し、使い込む。「汚れたら洗えばいい」……デザインのよい上質のブランケットだが、決して"よそ行き"ではないのだ。

 人々の生活に根付き、使い込まれるブランケット。いいものだからともったいぶることなく、徹底的に使う。いいものだからこそ、徹底的に使って、そのよさを実感できるのだと思う。いいなぁ、この姿勢。デザインプロダクトと特別視していないのがいい。

 そんなロロスツイードのブランケットをはじめとして、今号では北欧の冬を彩り、生活には欠かせない暖かな小物が沢山紹介されていた(しかも全て日本で入手できるところがいい)。そんな特集を読んでいて、ふと思った。北欧の人々は、厳しい冬も楽しんでいるのだ、と。

 先日、私の地域のローカル番組で、豪雪地帯の人々の雪に対する考え方というのをある専門家が話しているのを観た。私の地域は、とにかく雪が多い。冬になると、人々の挨拶は決まって「よく降りますねぇ」。そんな地域で、雪に対する考え方が変わってきたらしい。

 昭和の中頃までは、豪雪は自然によるもの、どうしようもないものとして諦める「諦雪」という考えを人々は持っていた。それは同時に、雪を手なずけ共存する知恵を各地域で育てていったことでもあった。
 しかし、科学技術が進み、除雪機や道路が整備されると、今度は多い雪でも立ち向かおう、科学技術で何とかしようという「克雪」という考えが広まり始めた。これは雪はマイナスでしかないという考え方であり、雪・冬の厳しさに、人々は地域的な劣等感を持つようになったのだ。冬の寒さが厳しくても、温室で農業ができる。融雪で、雪かきの必要もなくなった。
 …だが、冬にも、雪にもいいところはあるのではないか。雪や冬の寒さを活用することもできるのではないか。冬を全否定するよりも、それを地域の特色と考えることも出来るのではないか。今そんな「親雪」という考えも広まり始めた。各地で「冬まつり」などのイベントを開催したり、「地吹雪体験ツアー」のように雪を観光名物にしてしまう取り組みもある。「諦雪」の時代と違うのは、「克雪」の経験も活かしていること。雪を排除し、活用するバランスをうまく保つこと。これが「親雪」の考え方だ。

 北欧では、この「諦雪」「親雪」に当たる考えが日本よりも早いうちに発達し、冬を有意義に楽しむ姿勢が受け継がれてきたのではないかと思う。例えば、フィンランドの「スキー休暇」もそのひとつに含まれるだろう。同じ"冬""寒い"と言っても、日本のものと北欧のものは異なる(雪の多さ、気温の低さなど)。ライフスタイル・生活様式に対する根本的な考え方の違いもあるだろう。だから一概に比べることはできないけれど、北欧の冬を楽しもうとする姿勢は、日本の「親雪」の考え方にとってヒントとなるものがあるんじゃないかと考えた。

 もうひとつ、厳しい寒さの環境を活かした(と思われる)例を。
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 イッタラ(iittala)の「Gaissa(ガイサ)」というシリーズのグラス。自分で買ったのではなく、友人からの頂き物なのですが、実はこのシリーズについて全く何も知らなかった。タピオ・ヴィルカラ(Tapio Wirkkala)デザインのこのグラス、底の部分にご注目。
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底の部分をひっくり返して撮影。透明なガラスが氷のように見える。フィンランド・ラップランドの山々に由来しているのだそうだ。厳しい寒さ、人を寄せ付けない冷たさと同時に、澄んだ美しさ、デザインの温かさも感じる。厳しい冬の地域だからこそ生まれたデザインだと思う。

 私の住む地域は、今日も雪。北欧の寒さもまだまだ緩まないだろう。辛い季節ではあるけれども、それをどう活かし、どう楽しむか。北欧の暮らしに、そんなヒントを見つけた気持ちになりました。

諦雪・克雪・親雪については、以下のサイトも参考にどうぞ。
克雪・利雪・親雪
今週の本棚『雪国学 地域づくりに活かす雪国の知恵』を読んで


*「Gaissa」の読み、「ガイサ」で良いんだろうか。「ガイッサ」?
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by halca-kaukana057 | 2008-02-01 23:09 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドと、私にとってのクリスマス

 昨夜のNHKで放送された、フィンランド・ロヴァニエミのサンタクロース村中継はぼんやりと観ていました。私、クリスマスには全く興味も縁も無いので、録画はしたものの途中から観る始末。昨年「所さんの目がテン!」でやってた内容と被るところもあったし。番組ジャンルは違うけど、「かぐや」特番のようなグダグダなところもあったような…。と言うわけで、あまり参考にならないレビューです。

 私が注目したのは、サンタ村のことではなく、フィンランドの人々がどうやってクリスマスを迎えるか。文化が違う。クリスマスに対する考え方が違う。その違いを見せ付けられた気分だった。日本人がフィンランドのクリスマスを真似ようとしても無理(教育など他の分野でも同じ)。文化・思想の根底にあるものからして違うのだから。久々にフィンランド関連でマイナスなことを考えてしまった。

 ただ、フィンランドの人々にとって、クリスマスがどれだけ重要なイベントであるか、その想いの強さも感じた。ただのイベントではなく、家族にとって、そして国家・見知らぬ人々にとっても幸せが訪れるようにと願う。そんなことを考えていたら、以前読んだこの絵本のことを思い出した。

クリスマスのこと (ぼのぼのえほん)
いがらし みきお/竹書房

 漫画「ぼのぼの」から生まれた絵本。ラッコのぼのぼのと、森の仲間たちのクリスマスの風景を描いた、大好きな絵本のひとつ。「クリスマスは皆が幸せになるための日」という言葉が今も忘れられない。フィンランドであれ、ぼのぼのであれ、クリスマスに全く縁の無い私にもそんな気持ちを分け与えてくれるクリスマス。冷え切っていた気持ちが、ちょっと温かくなった。




 フィンランドから話がそれました。個人的には番組内でひたすら「Hyvää Joulua!(フィンランド語で"メリークリスマス")」と連呼していたこと、フィンランドの一般家庭で鈴木杏さんがジンジャークッキーを作った際、マリメッコオンパレードだったことはうれしかった点。エプロンもなべつかみも全部マリメッコのウニッコ。テーブルクロスもマリメッコだったはず。さすが国民的デザイン。マリメッコも日用品です。

 では、最後になりましたが、メリークリスマス!Hyvää Joulua!
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by halca-kaukana057 | 2007-12-25 22:32 | フィンランド・Suomi/北欧

スオミの風景を追い求めて

 今日12月6日はフィンランド独立記念日。1917年の独立、今年は90回目の記念日です。日本人であり、戦後生まれである私は、他の国から"独立する"ことの重大さがどれほどのものか、よくわかっていません。身をもって知った方々から見れば、本当に平和な世界に生きている。想像することしか出来ませんが、心をこめて、この場を借りて言わせていただきます。独立記念日おめでとう。


 そんな独立記念日を記念して、私の好きなフィンランドについて語ろうかと思う。フィンランドで好きなもの、ため息をついてしまうくらい憧れてしまうものは色々あるが、一番好きなのは?と訊かれたら多分「風景」と答えると思う。フィンランドの風景が好きだ。青と緑と白の、森と湖がどこまでも続く。森の木々は凛と立ち、水面には空の青さと雲が写る。季節によって表情を変える森。真冬、漆黒の夜空にはオーロラも輝く。一方、街を見ればヨーロッパの石造りの町並みに、ロシア風の建物も見える。さらに、北欧デザイン的なシンプルなモノも。郊外へ行くと、木のログハウスが温かそうに見える。そんな風景。どこへ旅行へ行くにも、私はその土地の風景を見るのが好きだ。おかげでカメラで撮った写真は風景写真が多い(しかも人を写さない)。PCの中身もフィンランド画像でいっぱいだ。

 フィンランドをはじめとする北欧を描いた画家のひとりに、東山魁夷がいる。東山魁夷の絵はどれも好きだ。北欧の絵だけでなく、日本の風景も。自然に対するまっすぐで温かな視線。東山魁夷はどんな風に自然を見つめていたのだろうか。そんなことを考えながら私は作品を観ている。

 そんな東山魁夷が北欧旅行について書いた著書はいくつかあるけれども、「風景との対話」にもいろいろと書かれている。魁夷は自分自身の中にある「南と北」の要素について触れている。魁夷は「南」の地域で育ち、「南の人間」であると書いている。そして北欧で、「北」の要素…暗く、厳しい寒さの中にも存在する自然や生命に触れ、「北」の要素の中に「南」の要素(温かく、明るく、生命に対して肯定的)を見出した。

 私は雪が降りしきる北国に住んでいる。フィンランドのことが気になる前は、自分の土地の風景・自然について考えたことはほとんど無かった。雪ばっかり降っている冬は、寒くて暗くて雪かきが憂鬱。しかし、もっと北国であるフィンランドのことに興味を持つようになり、その風景や自然を想うようになると自分の土地の風景も"良く観る"ようになった。似ているところもあるし、日本にはない風景もある。今は厳しい冬に対する見方も少し変わった。相変わらず雪かきは憂鬱だが、雪のその時々の微妙な表情の違いを追っている。季節によって変わる木の様子も追ってしまう。「北の人間」である私は、さらに「北」の地から「北」の要素の魅力を教わった。他の土地の視点を得て、自分の土地を観直している。宇宙から地球を観るかのように。

 私はフィンランドに行ったなら、自然・町並み・風景をじっくり観ようと心に決めている。未だ憧れの国の地を踏むことなく、ネットや本で観られる画像や、魁夷の絵を観て今も遠い国から想像するだけだ。魁夷が観た風景と、私の観る風景は違うだろう。感じることも違うだろう。私ならどう言葉にするだろうか。どんな構図で写真におさめるだろうか。絵を描くなら、どんな絵を描くだろうか…。そんなことを考えながら、私はフィンランドの風景を、フィンランドに通じるかもしれない自分の土地の風景を追っている。


風景との対話 (新潮選書)
東山 魁夷/新潮社



 その東山魁夷の本がこれ。他にもあるけど、読んだ事がないものも。魁夷の作品を観たいなら、ディアゴスティーニから出ている「アーティストジャパン 3 東山魁夷」は気軽に観られてオススメです。
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by halca-kaukana057 | 2007-12-06 22:20 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドの衝撃 高校銃乱射事件に寄せて

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(画像はフィンランドの新聞Helsingin Sanomat紙から)

 ご存知の通り、フィンランドで痛ましい事件が起きてしまいました。

asahi.com:高校で生徒発砲、校長含む8人死亡 フィンランド
asahi.com:発砲した生徒死亡、ネットで予告? フィンランド


 まさかフィンランドでこんな事件が起こるとは思わなかった。寝耳に水の事件。来月には90回目の独立記念日を迎えるというのに、一気に暗くなってしまった。上記朝日新聞の報道によると、フィンランドでは15歳以上で射撃グラブへの加盟などの理由があれば、銃を持つ許可が得られるとの事。フィンランドの一般市民の銃所有率は世界第3位の高さ。しかし、フィンランド出身の政治家・ツルネン・マルティ氏によると、それは狩猟用としてのもので、アメリカのような"銃社会"とは別物。銃による事件も少ないのだそうです。
日刊ツルネン:フィンランド 18才男子生徒が銃乱射

 フィンランドというと、平和な国というイメージが強い。冬戦争・継続戦争の歴史もあるけれども、それは祖国を守るためのもの。さらに、教育・福祉では世界トップクラスの事実もある。だからこそ教育現場でこのような事件が起こってしまったことに、大きな衝撃を覚える。(男子生徒がいじめられていたという情報も。ますます驚きだ。)

 国家に対して、固定観念を持つのは危険なのかもしれない。例えば、日本といえばサムライ、京都、マンガ、治安がいい…というようにイメージを持つことが出来る。でも、それは表面の一部。フィンランドも森と湖、ムーミン、シベリウス、ロイツマ、教育レベルが高い、IT大国、スローライフ…とイメージを挙げることは出来る。それも、フィンランドの一部でしかない。行ってみないとわからないこと、住んでみないとわからないことが沢山ある。まだ私は見たことのないフィンランドを日本から想像するだけしか出来ず、出来るだけ多様な情報を得ようとしている。それでも、わからないことばかりだ。わからないことばかりなのに、一部の情報だけで勝手にイメージを作り上げる傲慢さと危険性。今回の事件で、私はそれを思い知った。


 それでも、私にとってフィンランドは憧れの国だ。物騒な事件が起こっても、それもフィンランドの一部。これまでの憧れを覆すことは出来ない。いいところも悪いところもひっくるめて、それがフィンランド。だから、これからもフィンランドのことを見つめ、ブログでフィンランドの面白いところを書き続けて生きたいと思う。

 最後となりましたが、この事件で犠牲となった方々のご冥福をお祈りいたします。
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by halca-kaukana057 | 2007-11-09 22:28 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドの"歌声"と長ネギ回し・ロイツマその後

 以前「フィンランドの歌と長ネギ少女の謎」で紹介したフィンランドのトラッドグループ・Loituma(ロイツマ)が歌う「Ievan Polkka(Ieva's Polka/イエヴァのポルカ)」。未だネット上で大旋風を巻き起こしています。私のはてなブックマークの"Loituma"タグで現在も情報収集中なのですが、今でも次々とパロディ動画やMADが出てくる。それだけ洗脳ソング耳に残りやすい曲だということが伺えます。ええ、私も洗脳されてます(笑


 ということで、その「Ievan Polkka」が収録されているアルバムをついに手に入れました。

Things of Beauty
Loituma/NorthSide/1998
HMVでの商品ページ(試聴可能)
アメリカAmazonでの商品ページ(試聴可能)

 「Ievan polkka」が最初にヒットした昨年6月の時点では入手困難となってましたが、あまりの人気に増産したのでしょうか。今では比較的入手しやすくなっています(上のリンクのアマゾンでは中古でしか取り扱いが無いけど。HMVでは普通に手に入る模様)。

 「Ievan Polkka」でも美しい声とハーモニーを聴かせてくれたLoitumaの4人。このアルバムのほとんどはフィンランドの民族楽器「カンテレ」を伴奏に歌われているのですが、そのカンテレや北欧のヴァイオリンに似た民族楽器・フィドルなどを演奏しているのもLoitumaのメンバー。カンテレについて詳しくは、@niftyのデイリーポータルZで特集された記事がカンテレの演奏動画付きでとてもわかりやすいので以下をご覧ください。
@nifty デイリーポータルZ:カンテレの音色は幻想的な響き

 キラキラしていて澄んでいるカンテレの音色と、Loitumaの優しく美しい歌声。フィンランドのどこまでも続く静かな森と湖をイメージさせるような音楽が続きます。歌詞は、カンテレを伴奏に歌われるフィンランドの抒情詩集「Kanteletar(カンテレタール)」によるもの。しかし、歌詞カードが付いていなかったため、肝心の歌詞がわからん。1曲目「Eriskummainen Kantele (My Kantele/私のカンテレ)」の美しさと言ったら。これまでフィンランドの合唱がすごいとこのブログでも紹介してきましたが、フィンランド人の"歌声"に対する美的感覚は相当のもの。日本語とも英語ともドイツ語とも違う、フィンランド語の不思議な響きも印象的。また、アルバムタイトルになっている9曲目「Kilme Kaunista (Three Things of Beauty)」も美しい。ボーカルの優しさの中にある力強さにも聞き入ってしまう。このハーモニーにカンテレが合う。今まであまり聴いた事のない響きなんだけど、心落ち着く。

 そう言えばイギリスのユニット「ADIEMUS(アディエマス)」のコーラスを担当しているのもフィンランドの方々。NHKスペシャル「世紀を越えて」のテーマ曲と言えばピンと来る方も多いはず。フィンランド人の歌ってすごいわ…。


 ちなみに最近では、音声合成ソフトにこの「Ievan Polkka」を歌わせたものが話題になってます。
「VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた(完成版)」
YouTube版
ニコニコ動画版
 これは中毒性ありますよ。機械なんだけどどこか機械っぽくない、中間的な歌声が飽きないと言うか、病み付きになるというか…。ニコニコ動画で繰り返しに思わずチェックを入れてしまいました、ハイ。この動画や他のMADでも使われているのは原曲ではなくアレンジされた方。このアレンジ版も気に入ってます。

 さらに私が好きなアレンジがこれ。
「Loituma Live」
YouTube版
ニコニコ動画版
 とってもノリノリです。Loitumaメンバーもお客さんもノリノリ。とっても楽しくなるアレンジです。踊りたくなる気持ちがよくわかる。こんなノリノリで踊っているのに、声が全然乱れない。…やっぱりすごいわ、このグループ。このライブ、日本でもやろうよ!同じフィンランドの怪物ヘビメタバンド・LORDIも来日コンサートをやったし、エアギターでもダイノジのおおちがV2で日本でのフィンランドの注目度はエンタメ分野でもドンドン上昇中。だからきっと大入りのライブになると思うんだ…どうでしょう?


ちなみに、フィンランドの合唱に関する記事は以下
合唱大国・フィンランドを堪能する
合唱大国・フィンランドを堪能する その2・タピオラ合唱団編
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by halca-kaukana057 | 2007-09-11 22:11 | フィンランド・Suomi/北欧


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