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<   2007年 03月 ( 20 )   > この月の画像一覧


 20世紀フィンランドを舞台にしたアニメ「牧場の少女カトリ」をようやく見終わった。長い道のりでした。でもとても面白かった。感想をまとめてみます。





<少女・カトリの成長物語>
 まずはカトリの物語として考えてみる。幼い頃に父を亡くし、貧しい家計を助けるためカトリの母は出稼ぎに出る。しかもドイツへ。まだ飛行機は珍しく、簡単に海外に行ける時代ではない。カトリも家計のため、祖父母のもとを離れ家畜番として働くことになる。まだ8・9歳の少女にとっては大変なこと。
 しかし、カトリは持ち前の粘り強さと努力で仕事をこなし、屋敷の人々に信頼されるようになる。母や祖父母のことを思い、懸命に働くカトリ。さらに、向学心も強く学校へ行かなくともアッキにもらったフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を読んだり、クウセラ屋敷のロッタ奥様に算数を教えてもらったり。家畜番には学問は必要ないと考えられていた時代、カトリはどんなに難しいことでも好奇心を持って熱心に取り組む。
 第40話、トゥルクへ向かう汽車の中で、看護婦エミリアはカトリにこう言う。
「確か学校にも行かせてもらえると言ってたわね。運のいい子ねあなたは。
だけどその幸運はあなた自身の努力でつかみ取ったようね。幸運はそう簡単に転がり込んで来ないものよ。
これからも今まで以上に努力すればきっともっともっと素晴らしい運命が開けるわ。」
カトリの幸運は努力の賜物。「頑張っていればきっといい事がある」そんなささやかな希望をこの物語から感じます。決して教訓を求めるわけではありませんが、けなげなカトリの姿に「私も頑張ろう」と励まされます。


<歴史の中のフィンランド>
 この物語の舞台となる20世紀初頭のフィンランド。フィンランドが舞台になったアニメはこのカトリぐらい。物語の舞台となる年代は大体1912年から1918年。フィンランドはロシアの支配下にあり、そのロシアはドイツと戦争をしていた(第1次世界大戦)。一見のどかなフィンランドの牧場にも、戦争の影が忍び寄る。ドイツに出稼ぎに出たカトリのお母さんが帰国できなくなり、クウセラの旦那様がドイツに出兵(その後戦死)することもあったし、経済的な打撃についても語られていた。戦線の真っ只中にはないが、それでも戦争の影響を感じることが出来る。
 その頃のフィンランドは、ロシアから独立しようという動きが高まっていた。カトリは独立運動に参加する青年・アッキから、フィンランド人のフィンランドの考えを学ぶ(第14話)。子ども向けのアニメで独立を取り上げる作品も少ないんじゃないかと思う。14話の独立運動でアッキが逮捕されたり、48話ではレーニンが登場したり、歴史の流れを肌で感じることが出来る。すごい深いアニメだ。


<フィンランドの生活と文化>
 フィンランドが舞台ということで、フィンランド特有の生活習慣や文化に関することも多く登場する。サウナもそのひとつ。10話でサウナに入ったマルティがそばの湖に飛び込むが、フィンランドでは日常的な風景。
 もうひとつ大きなポイントになったのが「カレワラ(カレヴァラ)」。第13話、アッキの言った一説からカトリはカレワラの存在を知る。カレワラの内容について詳しくは語られなかったが、スカンディナヴィアの北欧神話とはまた違う、壮大な伝説の世界がフィンランドにもあることを実感した。

<シベリウスの音楽>
 この「牧場の少女カトリ」のBGMとして、フィンランドの作曲家シベリウスの作品が多く流される。「フィンランディア」は話のあちこちで流れるし、その他の作品も何度も登場する。ちょっとまとめてみた。

○交響詩「フィンランディア」op.26
 (番組テーマ。中間部「フィンランディア賛歌」の部分は次回予告でも流れる。ワルツ風の編曲もあり。冒頭部闘争のテーマもクマに襲われるシーンや必死にボートをこぐシーン等で使われる)
○「レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)」op.22より
・第1曲:レンミンカイネンと島の乙女
 (軽快な木管の部分。牧場に走っていくシーンなど)
・第2曲:トゥオネラの白鳥
 (湖の風景のシーンなど)
・第3曲:トゥオネラのレンミンカイネン
 (冒頭部弦のざわめきの部分。悪い出来事が起こりそうなシーン)
○「カレリア組曲」op.11より
・第2曲:バラード
 (悲しい出来事、夜のシーンなど)
○組曲「恋する者」op.14より
・第1曲:恋人
 (夜の静けさ)
・第3曲:こんばんは、さようなら
 (働くシーン)

私が確認できたのはこれだけ。かなり使われている。今のアニメならまだしも、80年代に放送されたアニメでこんなにクラシック音楽をBGMに使っていたアニメはそうそう無いんじゃないかと思う。ちなみに、カトリの時代シベリウスは1911年に「交響曲第4番」を発表し、1915年に「交響曲第5番」を発表(ただしその後改訂し、現在演奏されているものは1919年に発表)。「樅の木」他「樹の組曲」(5つの小品op.75)が作曲されたのもこの頃(1914)。


 「カトリ」はあまり視聴率が芳しくなく、打ち切られそうになったこともあるのだそうな。確かに政治的な話など子どもにはちょっと難しい内容も多い。でも、時代背景にしろ民俗的なことにしろ、興味深いことが多い。フィンランドに興味がある方、近・現代北欧史に興味がある方、心からお薦めいたします。


 ところで、このアニメが本国フィンランドで放送されたことはないのだろうか。フィンランドでも日本のアニメは注目の的。アニメ大国日本(Japani)が我らフィンランド(Suomi)を舞台にしたアニメを作ったことがあるなんて知ったら、フィンランドの方々は喜ぶと思うのに。「カトリ」の原作「牧場の少女(PAIMEN,PIIKA JA EMÄNTÄ)」(アウニ・ヌオリワーラ作)はフィンランドでも映画化されたらしい。ただ、原作とアニメの物語はかなり異なっている。原作はもっとドロドロした話らしい。

<便利なカトリ関連リンク>
世界名作劇場・牧場の少女カトリ:DVD販売元バンダイヴィジュアルの公式サイト。ゲームもあります。
ウィキペディア「牧場の少女カトリ」:ウィキペディアのカトリ解説。
世界名作劇場:「カトリ」他「アルプスの少女ハイジ」や「フランダースの犬」等名作アニメを放送し続けた「世界名作劇場」ファンサイト。
世界名作劇場地理的大解剖:世界名作劇場のアニメの舞台となった場所を詳しく解説してある。カトリのフィンランドでの足取りも勿論解明。
世界名作劇場・虹の牧場:世界名劇の「カトリ」と「南の虹のルーシー」のファンサイト。原作についても詳しいサイトです。
by halca-kaukana057 | 2007-03-11 22:16 | フィンランド・Suomi/北欧

牧場の少女カトリ 12

 「カトリ」もついに最終巻。トゥルクでのカトリの運命はいかに。そして、(ちょっと忘れかけていたが)お母さんと再会することはできるのか。


牧場の少女カトリ 12


【第46話:美しいもの】
 クラウスと一緒にベッドで寝たカトリ。クラウスは物凄く寝相が悪く、カトリは朝早く目覚めてしまう。カトリは昨日イーネスに命じられていた掃除を朝のうちにやってしまおうと起きる。
 皆が起きてきた頃、カトリはサロモンに、温室で花の名前を教えてもらう。そしてもらったバラの花をイーネスやエリアスが大事にしている高価な花瓶に生ける。しかし、イーネスはその花瓶には花を生けるものではないと主張。カトリに元に戻すよ命じる。花を花瓶から取っている間、クラウスがやってきて遊びに行こうとカトリを引っ張る。その勢いで花瓶は台から落ち割れてしまう。

<46話感想>
・クラウス寝相悪すぎ。猫のミッキが一番の被害者です。かなりかわいそう。
・水道の便利さに感心するカトリ。外へ水を汲みに行く必要もない。そんな便利さをすっかり忘れていました。
・朝早く掃除するカトリに驚くセルマ。掃除を済ませてしまったことを信じられないイーネスに、私も見たと証言するのもセルマ。さらに、花を花瓶に生けたことで呼び出されるカトリに対して、「あんたが気の毒だよ」と言うセルマ。随分変わって来た。
・確かに、セルマさんの表情が柔らかい。
・花瓶を割ってしまったカトリ。イーネスは満足している様子。悪魔にしか見えん。
・一足先に帰ってきたエリアス。花瓶が割れたのは、セルマの証言による偶然が重なってしまったことと判断し許してくれる。46話はセルマさん大活躍。
・次回予告がタイトルのみに。新番組の「小公女セーラ」の予告のため。クライマックスなのに…。


【第47話:お土産のランドセル】
 イーネスは体調が悪く、ノドに何かがつかえている感覚があった。その時、ロッタから郵便が届く。イーネスはカトリ宛の手紙を読もうとするが、セルマにとがめられ驚いてしまう。
 ロッタからの手紙をカトリは公園で読んでいた。すると、クラウスが迷子になった時に出会った、レオと一緒にいた少年2人と出会う。彼らはカトリの手紙を奪い、勝手に読み始める。しかし、カトリの母のことを気遣う内容で、2人はいたずらする気をなくしてしまう。レオもやってきてカトリと話をする。レオが通っている学校は「自由学院」という学校で、カトリは早く学校に行きたいと願う。
 夕食中、イーネスは胃が痛むと倒れてしまう。

<47話感想>
・カトリの手紙を読もうとするイーネスをとがめるセルマ。セルマの心は完全にカトリ側になってしまっていました。雇い人が主人に意見を言うのはよほどのこと。
・開封しようとした手紙のことを、イーネスが間違って開封しようとしたとカトリに告げるセルマ。すごくいい人になってる。
・ロッタがクラウスを置いていったのは、父親のいないクラウスを強くするため。
・そんなクラウスはちょっとした拍子で見知らぬ子どもとけんかをし、泣かずに勝ち誇った様子。ロッタの思いはクラウスに届いている様子。
・どこにもどうしようもないいたずらをする子どもがいるものだ。かわいい女の子に対してならなおさら。
・倒れたイーネス。医者嫌いな上に、かかりつけの医師が不在。
・そこで登場ソフィア先生。勿論(乱暴な運転の)自動車で。
・ソフィア先生、車を横転させたことがあるらしい。危険すぎます!!現代なら即行で免許取り消しだ。
・ようやくロッタ帰国。カトリへのお土産はランドセル。スウェーデンの子どもは皆持っているらしい。スウェーデンにもランドセルはあるのか。
・ロッタの実家はトゥルク出身なこともあってスウェーデン寄り。話している言語はスウェーデン語ではないようだが。


【第48話:ああ入学】
 夏、ロッタは9月から始まる学校へカトリの入学手続きをする。その学校は自由学院、レオの通う学校だった。それを聞いたレオは大喜びする。
 ロッタはカトリを6年生へ編入させるつもりだった。しかし、そのためには試験にパスしなければならない。試験にちゃんと答えられるか心配するカトリ。その試験前日に、アッキはカトリをレストランでの食事に招待する。そのレストランには看護婦のエミリアもやってきたのだった。

<48話感想>
・カトリが自由学院へ入学すると聞いて大喜びのレオ。いくらなんでも喜びすぎ…。
・アッキさんがエミリアさんも食事に招待したのは、2人が婚約しているから。何ともお似合いな二人。
・エミリアから婚約の話を聞き、カトリにおめでとうと言われ照れるアッキさん。いつもは知的でスマートなアッキさんも照れるとかわいい。
・食事したレストランにいたある男を追って行ってしまうアッキ。その男とはなんとレーニン。ただのアニメじゃない。
・食事が終わって帰宅すると、同じくトゥルクの中学へ入学手続きに来ていたマルティが。やっぱり作画が大人っぽくなった。
・試験で出されたのは「トム・ソーヤの冒険」。
・見事合格。しかし、カトリは落ちたとマルティに嘘をつく。カトリのことなら本気で怒るマルティ。


【第49話(最終回):おかあさんの帰国】
 カトリは自由学院の特待生として6年生に編入した。カトリの成績のよさに、学校の子どもはカトリがドイツに攻められたどこかの国の王女様がフィンランドに逃げてきたのではないかと噂していた。
 イーネスは手術を終え、無事退院した。イーネスは元気になれたのはカトリのおかげだと礼を言う。イーネスはカトリのことを認めてくれたのだ。
 カトリは順調に学校に通っていた。フィンランドも独立したが、国の中はまだ混乱していた。翌年の春、カトリにおじいさんから手紙が届く。母・サラが帰国しているとの内容だった。

<最終回感想>
・カトリ王女様説。ソフィア先生の冗談を本気で信じてしまうレオたちクラスメート。確かに家畜番として働いていた田舎の少女がこんなに出来るとは、誰が予想できただろうか。
・イーネスもカトリを褒める。その努力は、少しずつでも人を動かしてしまうのです。
・フィンランド独立!!しかし、ソビエト共産党側の赤軍と、民主制を望む白軍がフィンランド国内で衝突。その白軍を率いていたのは、冬戦争の奇跡を起こした将軍マンネルヘイム。そこらへんももう少し詳しく紹介して欲しかった…無理ですかそうですか。
・でも、フィンランド独立についてちょっとでも説明するアニメなんて「カトリ」ぐらいだ。
・お母さん・サラ帰国の知らせ。チフスにかかりトゥルクのソフィア先生のいる病院に入院していたのです。半年も前から。さすがのソフィア先生も気がつきません。
・感動の再会。涙無しでは語れません。
・おじいさんの家へ帰るのがラストシーン。ロッタのもとで中学へも行かせてもらえることに。中学を卒業したら田舎へ帰るとのカトリの話にペッカ「いや、カトリは戻らないと思う。」
・自然を愛し、森に生きるフィンランド人…の視点で考えるとちょっとがっかり。
・でも、カトリは農村の人々の暮らしを活き活きと書く作家になりました。カトリの心には牧場での暮らしが息づいているのです。


全話見終わった!!面白かった!感想まとめを後日書きます。
by halca-kaukana057 | 2007-03-10 22:49 | フィンランド・Suomi/北欧

牧場の少女カトリ 11

 「カトリ」感想、DVD11巻。カトリのトゥルクでの日々は、これまで以上に厳しそうです。


「牧場の少女カトリ 11」


【第42話:絵のない絵本】
 カトリはこれまでどおり、ロッタの刺繍の手伝いとクラウスの面倒を見ることが仕事だった。カトリはロッタが子どもの頃に読んだ本の中から、アンデルセンの「絵のない絵本」をクラウスに読んであげていた。
 ロッタは食事の時、カトリを家族と共に食事させると決めていた。雇い人が屋敷の主人と共に食事をするなんて信じられないと、イーネスはロッタを問い詰める。しかし、ロッタはカトリはクラウスの家庭教師で、家庭教師なら屋敷の主人と一緒に食事することが許されると反論。そこでイーネスは食堂にやってきたカトリにある課題を出した。

<42話感想箇条書き>
・雇い人のサロモンさんと、料理担当のノーラさんはカトリを温かく見守ります。
・カトリが読んでいた「絵のない絵本」。文庫で手に入れやすかったので、以前私も読みました。
絵のない絵本
アンデルセン/新潮社




・その「絵のない絵本」をカトリが読んでくれたとイーネスに言うクラウス。イーネスは絵がない絵本など読めるものか、デタラメな話を作って聞かせれているだけだと勘違い。
・新聞の論説をカトリに読ませるイーネス。運よく新聞記者になったアッキさんが書いた記事とは言え、子どもには難しすぎます。それでも読んだカトリはすごい。
・ロッタの父(イーネスの兄)・エリアスはカトリ派。穏やかなおじいちゃんです。
・ロッタはエリアスと共に、1ヶ月ほど刺繍の勉強にスウェーデンに行く予定。おい、カトリはどうするんだ。
・夢でも出てくる恐怖のイーネス。悪魔か怖い魔法使いのよう。


【第43話:自動車に乗った!】
 トゥルク2日目の朝、旅とイーネスですっかり疲れてしまったカトリは寝過ごしてしまう。イーネスとセルマは寝坊したカトリをだらしないととがめる。
 朝食後、カトリがクラウスの家庭教師だとまだ信じられないイーネスは、算数の試験をするとカトリに告げる。そんな必要はないと言うロッタの後をついて行ったカトリだが、後には引き下がれないと感じイーネスの試験を受けに行く。

<43話感想箇条書き>
・トゥルクについた初日にあんなことをされてしまっては、さすがのカトリもクタクタです。
・サロモンが育てたチューリップを受け取るカトリ。花が似合う。
・イーネスの算数の試験。カトリ、暗算速いぞ。
・小数点つきの計算問題もクリアし、イーネスも真っ青。本当にすごい。
・ロッタ・クラウスと共に散歩に出かけたカトリ。そこへ乱暴な運転で通りかかったのはソフィア。この時代、女性で自動車を運転するのも珍しい。
・ソフィアの運転する自動車に乗せてもらった3人プラス1匹。物凄く乱暴な運転。この時代は教習所も無かったし、道路交通法もあまり整備されていなかったんだろうなぁ。
・ソフィアの運転を楽しんでいたのは本人とクラウス。カトリとロッタは真っ青。アベルは伸びてしまっています。…これはひどい。


【第44話:にくらしい娘】
 カトリたちを家まで送ってくれたソフィアに、ロッタはお茶を飲んでいかないかと誘う。ソフィアは応じ、屋敷の中で話をする。ソフィアはカトリが学校に行けることを知り、一生懸命勉強するようにと励ます。その夜、刺繍をしながらロッタはスウェーデン行きの間のことをカトリに話す。ロッタも留守の間、カトリとクラウスのことが心配なのだ。
 ロッタとエリアスがスウェーデンに行く日がやってきた。カトリとクラウスは港まで見送りに行く。

<第44話感想>
・ソフィアの自動車は、エンジンをかけるのに苦労します。クラッチが前に付いているのか。
・ソフィアが屋敷の中にいる間、クラウスは自動車に座って遊ぶ。通りかかったサロモンまで乗ってしまう。あれはクラウスに乗らされたのか、珍しいから乗りたくなったのか。
・そのエンジンをかけるのを手伝ったサロモン。車を動かしたが、運転はしていない。それについて話が食い違ってしまうサロモンとノーラ。何とも滑稽(笑
・スウェーデン滞在中のことを心配するロッタ。
きっと、じっと辛抱しなくてはならないことが起きるわ。
(中略)
でも、これから先、あなたが大人になるまで何度か起きることよ。
そういう時、あなたに好意を持っている人、信頼している人が何人もいることを忘れないでね。
どんなに敵はいようと、味方がいるから大丈夫。カトリの人間性は自然と味方を呼んでしまうのです。
・トゥルク港へ向かう3人。トゥルクはスウェーデン統治時代のフィンランドの首都だったこともあり、今でもフィンランドのスウェーデンへの玄関なのです。
・トゥルク港のかもめ。「かもめ食堂」…ってそれはヘルシンキですから。「カトリ」のかもめは、太っていないなぁ。
・ロッタとスウェーデンに行くと駄々をこねるクラウス。困るカトリを助けてくれたのはアッキさん。アッキさんは神出鬼没です。
・ロッタの留守の間、カトリをこき使うイーネス。何とも恐ろしい。


【第45話:疲れた一日】
 イーネスはカトリに、居間の掃除を命じる。クラウスのことを心配しながら、カトリは懸命に掃除をする。カトリと遊べないクラウスは、アベルと遊んでいるうちにどこかへ行ってしまう。
 掃除が終わり、カトリはクラウスを探す。しかし、庭にもどこにもいない。カトリはサロモンと一緒にクラウスを探す。いつも散歩に行く公園を探すが、なかなか見つからない。その時、カトリは3人の少年に声をかける。

<45話感想>
・掃除をするカトリに、セルマが話しかける。カトリの熱心な仕事ぶりに感心した様子。
・掃除が終わってチェックするイーネス。嫁をいびる姑にしか見えない。
・迷子になってしまったクラウスとアベル。
・公園で出会った3人の少年の一人・レオ。クラウス探しに協力してくれます。
・夜になって見つかったクラウス。カトリがちゃんと見ていないからととがめるイーネス。ノーラさんたちも言っていたが、掃除しながら小さい子どもの面倒を見るなんて無理だろ。
・夜、一人では寝られないクラウス。カトリの狭いベッドで眠ることに。そんなカトリを心配するセルマ。セルマの心が動き出した。
by halca-kaukana057 | 2007-03-10 21:38 | フィンランド・Suomi/北欧

時々、つれづれ思うこと

 昨日から雪が降り、ようやく北国も冬らしくなりました。これまでの天気は本当に異常です。冬は降り積もる雪がないと、冬を暮らした気持ちになりません。いくら雪かきが大変でも、通常の雪がどさどさ降る冬を過ごさないと春を迎える気持ちになりません。不思議です。


******

 なかなかピアノを弾くまとまった時間がとれずにいたのですが、ようやく時間を作ることが出来ました。土日にもまとまった時間が取れそうなので、「メヌエット」と「小さな嘆き」は録音できそうです。
 ただ、「せきれい」に未だ苦戦中。リベンジなのに苦戦中。メトロノームを使ってゆっくり弾こうとしてもうまくテンポが取れない。ゆっくり弾くと、曲のイメージがつかめない。ゆっくり弾くってなんなんだろう。ただスローテンポで弾けばいいってもんじゃない。本当に難しい曲だ。

*****

 感想を書きたいCDが溜まっています。ブログでお世話になっている方からお薦めしていただいたものとか、自分で興味を持って買ったものとか。クラシックの誘惑は怖いです。次から次へとどんどん聴きたくなってしまうから。もし宝くじが当たったら、3割はCDに使うかも(笑

*****

 今年、行きたいコンサートがいくつかあります。東京でやるものもあるし、地元でもひとつ。全部行くのは厳しいので、現在どれに行こうか考え中(クインテットの「ただいま考え中」を歌いつつ)。上京するとなったら、行きたいところが色々あります。表参道のマリメッコ直営店とか、ムーミンベーカリー&カフェとか、北欧・フィンランド関連であっちこっち。お台場の日本科学未来館もしばらく行っていないので行きたい。メガスター観たい。常設展示のGEO-COSMOSもぼーっと眺めていたいし、ISSに関する展示も出来たんだっけか。いいなぁ。

 田舎者丸出しだという突っ込みは無し。

*****

 明日も朝早いのでこれで終わりにする。
by halca-kaukana057 | 2007-03-08 22:18 | 日常/考えたこと

牧場の少女カトリ 10

 20世紀初頭のフィンランドが舞台のアニメ「牧場の少女カトリ」。今日は10巻の感想。クライマックスまであと少し。感想もどんどん行きます。



「牧場の少女カトリ 10」


【第38話:それぞれの道】
 カトリはおじいさんとおばあさんの家に戻り、ロッタ奥様からの手紙を見せトゥルクに行くことを話す。遠い都会に本当に行くのかと祖父母は驚くが、学校に通わせてくれることも含めカトリの新たな旅立ちを応援する。
 カトリはペッカと一緒に、マルティの家に行く。1年ぶりに会ったマルティは、以前のマルティとはちょっと違っていた。

<38話感想箇条書き>
・「牧場の少女カトリ」ではなく、「都会の少女カトリ」になってしまうのか。
・ペッカを連れてマルティの家・ハルマ屋敷へ。大きなお屋敷に驚くペッカ。でも、カトリ曰く、マルティはそれを自慢したことがない。マルティは本当にいい奴です。
・そのお金持ちであることを自慢しないマルティについて、ペッカが一言。「それは認める。」ライバルでも、いいところは認めるペッカもいい奴だ。
・おじいさんの心臓の具合が良くないことを知って、動揺するカトリ。トゥルクには行きたい。でも、家族は心配。その気持ち、よく分かる。
・マルティ、ちょっと大人っぽくなった?見た目も中身も。
・勉強家になったマルティ。カトリと同じぐらい、本を読むようになりました。
・そんなマルティに刺激を受けたペッカ。いい意味で刺激し合える友達(兼ライバル)っていいなぁ。
・夕焼けの湖のほとりで、科学の進歩について語る3人。いい絵だ。しかもこの絵が10巻のジャケットになっている。すごく好きだ。ジャケット拡大画像。フィンランド国旗をベースにしたジャケットのデザインもいい。
・ロシアではニコライ2世が退位したと話すマルティ。2月革命ですな。フィンランド独立はもうすぐ。
・ライッコラ屋敷にやってきた迷子のアベル。やっぱりテームさんは出てきませんかそうですか。
・迷子のアベル、自力でカトリのもとに到着。ただものじゃない、この犬。


【第39話:ハルマ屋敷のパーティー】
 カトリを送ってきたペッカは、兄ビリヤミが主人になったクウセラ屋敷に帰る。
 カトリはマルティから、トゥルクの中学に進学する話を聞く。最初はヘルシンキの中学を父に薦められたが、行くならトゥルクの中学に行きたいと言い、承諾してもらったのだ。中学に行く気はなかったマルティだが、カトリに影響され、もっと勉強するために進学を決意したのだそうだ。そして、マルティは数日後に開かれる、マルティの父の誕生日パーティーに招待される。
 ハルマ屋敷のパーティーには、要人も含め沢山の人がやってきた。カトリはロッタ奥様からもらったドレスを着てパーティーに出かけたが…。

<39話感想箇条書き>
・カトリと別れたペッカが、馬車で一言。「何で目から汗が出てくるんだ。」
・マルティは8月、トゥルクの中学に進学するためトゥルクに行きます。都会でも一人じゃないと心強くなるカトリ。
・ドレス姿のカトリを見たマルティは呆然。カトリもかわいいが、そんなマルティもかわいい。
・しかし、服ばかりを褒め、カトリを怒らせてしまうマルティ。女心は本には書いてありませんね……。
・パーティーと来れば酒。お酒大好きフィンランド人の皆さん、ここでも盛大に飲んでます。
・またサウナの手桶で酒飲んでる…と思いきや、木でできたジョッキでした。森の国フィンランドらしい。
・マルティと親戚ですから…ヘレナ登場。皆の前でカトリを家畜番だと紹介し、ののしる。
・刺繍のことならカトリは負けません。
・カトリのドレスにビールをかけるヘレナ。もういいよ、ヘレナ株大暴落。
・パーティーには看護婦エミリアさんも来ていました。
・家畜番は差別の対象だが、家畜番は家畜番でいい仕事になる。家畜番・雇い人でも人生経験豊富なら、それでいいんじゃないかと思うのは時代が違うからだろうか?



【第40話:道づれ】
 カトリはトゥルクに行くまで、おじいさんの畑仕事を出来る限り手伝います。カトリは、マルティにアベルを汽車に乗せる時に使うかごを作ってもらった。そのかごと一緒に、マルティは父からの餞別をカトリに渡す。カトリは困ってしまう。
 カトリがトゥルクに向かう日がやってきた。マルティの馬車でサロの駅へ向かう。トゥルクへはハルマ屋敷のパーティーで一緒になった看護婦・エミリアと一緒に行く予定だった。しかし、エミリアはなかなか来ない。

<第40話感想箇条書き>
・マルティが作ってくれたかごは白樺製?カトリが使っているリュックも白樺っぽい。
・マルティの父からの餞別を拒否するカトリ。かなり頑固です。
・祖父母との別れ。やっぱり悲しい。泣いているおじいさん「目にゴミが入った。」ペッカにしろ、素直じゃないなぁ…。
・馬車でうとうとするカトリに対してマルティが一言。「素晴らしい夢を見ろ、カトリ。」
・汽車出発直前に駅に到着したエミリアさん。
・汽車の中でトゥルクに行き、学校にも行かせてもらえるカトリの話を聞いてエミリアさん。
「確か学校にも行かせてもらえると言ってたわね。運のいい子ねあなたは。
だけどその幸運はあなた自身の努力でつかみ取ったようね。幸運はそう簡単に転がり込んで来ないものよ。
これからも今まで以上に努力すればきっともっともっと素晴らしい運命が開けるわ。」
運はどうしようもないものと思っているけど、努力は運を本当に引き寄せてくれるのかもしれない。私もそう信じたい。


【第41話:トゥルクの人々】
 カトリとエミリアは汽車の旅を楽しんでいた。かごに入れ、貨物室に置いてあるアベルのことが気になったカトリは、車掌さんに頼んで貨物室に入れてもらう。しかし、かごのふたが開いてアベルはかごから出てしまった。汽車の中を逃げ回るアベルと、追いかけるカトリ。その途中、同じ汽車に乗っていたアッキと再会する。アッキは新聞記者になっていた。車掌さんに無理を言って、カトリはアベルをかごに入れず、汽車の連結部でエミリア、アッキと話をする。
 トゥルクに到着し、2人はアッキと別れる。エミリアはロッタ奥様の家まで送ってくれた。ロッタ奥様の家には奥様はおらず、奥様のイーネスと雇い人のセルマがいた。イーネスはカトリのような田舎娘がやってくることが、とても気に入らなかった。

<41話感想箇条書き>
・フィンランドには高い山がないことについて話すカトリとエミリア。確かに、フィンランドには高い山がない。スカンディナヴィア半島には高い山はあるのに。
・汽車の中を駆け回るアベルとカトリ。あーあ…。
・アッキさんは新聞記者になっていました。戦争をやめ、独立への動きが高まっているのでもう逮捕されません。
・アッキとエミリア、何だこのいい雰囲気は!!
・カトリのことで頭を悩ます車掌さん。大変です。
・ロッタ奥様とクラウスは外出中。
・イーネス奥様はかなり厳しそう。カトリ、どうなる?!
by halca-kaukana057 | 2007-03-08 20:52 | フィンランド・Suomi/北欧
 昨日から春テーマに変わった「クインテット」。この冬は暖冬で冬って感じがせず、冬テーマもあまりピンと来なかった(でも大好きですが)。春テーマも冬テーマと同じぐらい、歌詞が好きです。
涙なんかはかわいちゃう
気がつきゃ ほら 春の夢の中
クインテットを見ていれば、悲しいことも辛いことも全部忘れられます。

 今日のクインテットの「トゥモロー」。番組で歌われた歌(コンサート曲、オリジナル曲を除く)で好きな歌ランキングを付けたら、上位にランクインさせたいほど好きな歌です。ミュージカル「アニー」で歌われる歌ですが、何でこんなクインテットの雰囲気に合うんだ。

 「ピクニック」を楽しそうに歌う5人。しかし、不幸が度重なります。アリアさんのヴァイオリンの弦が切れ、飾っていた花も突然ボトッと落ちてしまう。電球が切れ、せんべいを食べたシャープ君の歯が折れてしまう。(シャープ君に歯があるのかという突っ込みは別で)
 明日は楽しみにしているピクニック。でも、こんなに不運が重なると幸先が悪い。中止にしようと言うアリア・スコア・フラットに対してシャープ君は我慢できず、「トゥモロー」を歌います。
 前向きな歌詞と軽快なリズム。尻込みしていた3人も一緒に歌い、明日のピクニックは中止にせず行くことに決定。


 楽しそうに歌う5人(アキラさんは歌ってないか)の姿を見ていると、「ああ、音楽があれば明日も幸せだ」と感じる。嫌なこと、辛いこと、悲しいこと、不安なこと。現実はそうそう甘くない。でも、たった少しの時間でも、好きな音楽と共にいれば元気を取り戻せる。困難なこともやってやろうじゃないかとやる気も出てくる。不安な気持ちもだんだん静まってくる。「トゥモロー」の歌詞のように、憂鬱な時こそ、寂しい時こそ、苦しい時こそ胸を張って歌いたい。明日はきっといい事があると信じて。

 これは春テーマの歌詞にも通じる。音楽をこよなく愛する5人(プラス1:チーボー)の演奏会も、この4月で5年目を迎える。おお、アニバーサリーイヤーじゃないか。私はこれからも、ゆかいな5人と音楽を楽しみたい。

 しかし、この「トゥモロー」もCDかDVDに入らないかなぁ。毎年毎年入れて欲しいと思っているんだけどな。あと、ピクニック中止反対派にはアキラさんも含まれると私は解釈しました。シャープ君が中止反対を訴えている時、アキラさんもうずうずしてこの「トゥモロー」を弾き出したし。


 ちょっと話は変わってクインテット→アキラさん→お父様は宮川泰さん、という脈絡で宮川泰さんの話。今日のNHKラジオ第一の夕方6時からのニュースで、宮川泰さん一周忌に関する特集を組んでいた。宮川さんに関する本も命日の3月21日に出版される。もう一年になるんだなぁ。命日にクインテットで宮川さんの曲を演奏するのはいかがでしょう。クインテットの雰囲気にも合う曲だったら、「若いってすばらしい」とか。無理かなぁ…。


<過去記事で多分関係あると思うもの>
クインテット的音楽論
今だけは、現実を忘れたい
by halca-kaukana057 | 2007-03-06 21:22 | Eテレ・NHK教育テレビ

録音できない

 風邪もだいぶ良くなり、先週演奏を録音できなかったので今日再び録音に挑戦。しかし…思うように調子が出ない。変なところで間違えてばかり。装飾符がきれいに出せない。ピアノからも、「ジーン、ジーン」と異音がする。(通常のオクターブのソの音から、時々ジーンと異音が出ることがある。しばらくすると収まる。やっぱりそろそろ調律しなきゃ) ピアノも私も調子が悪い。ちくしょー!

とりあえず録音したもの
○チェルニー100番・6番:チェルニーのページへ
これは苦労した。後半の飛躍と和音が特に。この録音でも、あまり右手が回っていません。もっとコロコロ転がるように弾きたい~。

○ペツォールト「メヌエット ト短調」:録音置き場ブログ:メヌエット ト短調のページで
とりあえず現状。左手にスタッカートをつけて、もっと軽くしようかな…。
オマケで、今回もキーボードを使ってハープシコードの音で録音してみた。キーボードの鍵盤は軽くて小さいから、キーボードを弾いた後ピアノを弾くと違和感がある。装飾符が変なので、後日録り直し。



 自分を叱咤激励するつもりで、ここに書いておく。

今月中に「メヌエット ト短調」「小さな嘆き」「せきれい(リベンジ)」を終了させ、4月からシベリウス「即興曲作品5-6」を始めます。

 いよいよシベリウスだ。とても楽しみ。曲も何となく春っぽい曲に感じるし。まずは今やっているものをちゃんと片付けてからだ。頑張る。

 シベリウス「即興曲op.5-6」についてはこちら→「樅の木」が無理なら…
ここで話題になった「アンダンテ・フェスティーヴォ」のピアノ版楽譜も入手できたのですが、案の定和音が難しすぎて後回し。ブルグミュラー「アヴェ・マリア」や、シューマンの「ユーゲントアルバム」の「コラール」でオルガン風の和音の練習をしてからの方が良さそう。(楽譜入手の際協力してくださった方に、この場でもお礼申し上げます。ありがとうございます。)
by halca-kaukana057 | 2007-03-05 20:31 | 奏でること・うたうこと

フィンランド語のしくみ

 近頃フィンランド語の本が次々と出版されている。「かもめ食堂」や教育でフィンランドが注目されているからだろうか。何はともあれ、これまで数えるほどしかなかったフィンランド語の本が手に入れやすくなってきているのは嬉しい。

 フィンランド語のしくみ
吉田欣吾/白水社/2007

最も新しいフィンランド語の本がこれ。本屋で見つけて、ついつい買ってしまいました。「新書みたいにスラスラ読める!」「寝ながら読める外国語!」と帯に書いてあるとおり、気軽に、簡単に読めます。外国語の本と言うと難しい文法を表を使って解説したり、文法用語から理解しにくい本もありますが、この本はまさに新書のように文章で解説しています。ちょっとした時間に読んでいるだけで、フィンランド語のしくみが分かってしまうなかなか凄い本。小さいですがCDも付いていて発音も聞けます。表やイラストが付いている方が分かりやすいと感じる方には合うかどうかわかりませんが…。私もこの本でフィンランド語をもっと勉強しようと読んでいます。

 以前、「牧場の少女カトリ」7巻感想で、こんな疑問を持った。
これまでライッコラだのペンティラだのクウセラだの名前が出てきたが、この「ラ」は「~の場所」という意味のフィンランド語の格変化じゃないのか?「アイノラ(Ainola)」や「タピオラ(Tapiola)」と同じように。でも、ライッコラ屋敷でテームが書いてくれた証明書には「テーム・ライッコラ」と署名してあったからこれでいいのか?

この疑問に対する答えが、この本に書いてありました。フィンランド人の姓には「~ラ(-la,-lä)」で終わる姓がかなりあり、「~の場所、~の家」の意味に由来しているのだそう。例えば、Mattila(マッティラ)さんや、Heikkilä(ヘイッキラ)さんは、元々男性のファーストネームMatti(マッティ)、Heikki(ヘイッキ)に由来しており、「マッティの家」「ヘイッキの家」という意味だったものがそのまま苗字になってしまったのだそう。なるほど~。ファーストネームが形を変えて姓になってしまったのか。これは面白い。


 私が持っている、もしくはこれまで読んだフィンランド語の本も参考に紹介しておきます。
フィンランド語が面白いほど身につく本―ABCから旅行会話までマスターできる
栗原 薫/中経出版/2002
CD付きでも安かったので、初めてのフィンランド語の本として買ってみた。文法から旅行で使える会話文まで一通り学べます。もっと文法を知りたい人のために、文法の解説もあります。単語をイラストで学べるページもあり、なかなか使えます。でも、やっぱり文法は難しいと感じます。




旅の指さし会話帳〈35〉フィンランド―ここ以外のどこかへ!
青木 エリナ/情報センター出版局/2002
以前紹介した本。タイトルどおり、イラストばっかりで視覚で覚えられるフィンランド語。現地の人に本を見せながら、指差しで会話できる(らしい)優れもの。旅行で遭遇するであろう様々な場面に合わせてページが構成されているので見やすい。巻末の単語帳も簡単な辞書感覚で使える。
ただ、イラストがもう少し見やすいものだったらもっとよかったのにな…と思う。カラフルなんだけど、ごちゃごちゃしていて読みづらい。もっとシンプルなイラストを…と思うのは私の好みの問題だけ?
以前紹介した記事:読んだ本メモ





語学王 フィンランド語
千葉 庄寿/三修社/2006
比較的新しい本。図書館で借りて読んだ。会話文が面白い。実際にありそうな場面を想定した会話文なので、現実味があってすぐ役に立ちそう。その会話文ごとにポイントが絞られていて読みやすい。巻末のミニ辞書も使える。ただ、ちょっと高めでCDも別売り。





 色々ありますが、まずは読んで勉強しなきゃ意味がない。カトリを見習って、寝る前10分でもいいから読んで少しずつ勉強しよう。それから、「カトリ」DVDも10巻から最終巻12巻まで借りてきた。いよいよクライマックス。観るのが楽しみです。
by halca-kaukana057 | 2007-03-04 21:43 | フィンランド・Suomi/北欧
 その時の気分に合わせて聴きたくなる曲がある。ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」と第14番「月光」は重苦しい気分の時に自然と手が伸びてしまう曲。今日はちょっとそんな気分だったので、この2曲について書いてみる。

 私が持っているこの2曲を含むCDは4枚。バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、ルービンシュタイン、アシュケナージ。どれも性格の異なる弾き方。



まずはバックハウス盤。シンプルでストレートな弾き方。だからこそ、この曲のよさがまっすぐ伝わってくる。「月光」1楽章の重さ・静けさが丁度いい。2楽章のさりげない優しさも。



次はケンプ盤。「悲愴」2楽章、「月光」1楽章はさすがだなぁと思う。その曲の世界にじわじわと引き込んでくれる。黙って、音楽の側にいたい時に聴きたくなる。




今度はルービンシュタイン盤。「月光」がとりわけ好き。低音がずーんと、心の底まで響いてくる。悲しい時には暗い曲をと言うが、まさに重苦しい気分の時に聴きたい。




最後はアシュケナージ盤。「悲愴」1楽章の迫力、殺気が凄い。「悲愴」というドラマの中にいて、大波乱の悲劇の物語を見ているかのよう。2・3楽章は1楽章とは打って変わってじんわりとくる。ひとつの曲でも楽章ごとで、性格をこんなにはっきりと変えられるのは凄いな。



 その時の気持ちの波に合う曲を聴いていると、自然と落ち着いてくる。不思議なものだな。

 「月光」1楽章は楽譜も持っているので、いつか弾けたらいいなぁとひそかに思っている。でも、全曲を弾こうとは思わないのは、私のレベルに合わないからという理由もあるけれども、私の音楽に対する基本姿勢は「聴く」ことだと思うから。「弾く」のは、私の演奏レベルに合っていて、弾きたいと思う曲だけ。どうも練習曲・小品にひかれるらしく、大曲は聴いて楽しむと割り切っているのかもしれない。
by halca-kaukana057 | 2007-03-03 22:33 | 音楽

ヴィンランド・サガ4

 ヴィンサガ4巻が出ましたよ。


「ヴィンランド・サガ4」
(幸村誠、講談社アフタヌーンKC、2007)

 アシェラッドたちはトルケルにさらわれたクヌート王子を救出するため、山火事を起こし混乱させる。煙の中クヌート王子を探しに行ったトルフィンは王子を発見。トルケル側の相手をしている時、トルケルと再会する。トルケルはトルファンの父・トールズのことを知っていて、トルファンに父のことを話そうとした。しかし、山火事によってさえぎられ、トルファンは王子たちをアシェラッドのもとへ連れて行く。
 王子を取り戻しはしたが、スヴェン王がいる場所まで王子をお連れしなくてはならなくなった。しかもトルケルたちに追われながら。トルケルから逃れるため、アシェラッドはウェールズにあるモルガンクーグ王国の将軍・グラティアヌスに援軍を要請し、ウェールズへ逃げる。



 4巻の読みどころは、なんと言ってもアシェラッドの過去と秘密。ウェールズへ逃れることが出来たのも、アシェラッドのある過去があったから。5世紀あたりのイギリス史なんて全くわからなかったので、すぐに世界史の教科書・資料やそれ関係の本を引っ張り出してきた。3巻でアシェラッドがトルフィンにローマの興亡について話すシーンがあったが、それがこんなところで関係してくるとは。うーん、深い!ウェールズで出てくる、グラティアヌス将軍やブリケイニオグ王国のアッサー将軍も個性的で面白みのある人間。歴史にしろ政治・国防にしろどんどん深くなっていくよ、このマンガ。


 クヌート王子と側近ラグナル(表紙の2人)の人となりも見えてきた。寡黙で引っ込み思案なクヌート、王子を常に心配するラグラル。確かにラグナルはちょっと過保護気味なのだが、トルフィンの一言でクヌートが少しずつ変わり始める。王を継ぐ者として、これからどう成長してゆくのかが楽しみ。

 基本は船乗りであるヴァイキングたちですが、イギリスの陸路は苦手な様子。モルガンクーグに着いたラグナルも何とか船を貸してくれないかと駄々をこねるし(この時のアシェラッドとのやり取りがオモシロイ)、アシェラッドの部下たちも船に乗りたい、船の乗り方を忘れてしまうと嘆く。ヴァイキングたちにとって船がどれだけ大切なものだったかよくわかる。

 第27話では修道士さんの愛の話。…「プラネテス」のタナベかと一瞬思ってしまったのは私だけではないはずだ。こうやってヴァイキングたちもキリスト教の話を聞きながら、キリスト教化していったのか。そう言えば、帯から「プラネテス」の文字がようやく消えた。「プラネテス」もとても面白かったけど、ヴィンサガもプラネテスには無かった歴史観や考え方があって面白い。

 最後、第28話で登場するイングランドの村娘・アンが今後トルフィンたちにどう関わってゆくのか、ちょっと気になります。アンの村を襲うシーンは正直怖かったです。はい。
by halca-kaukana057 | 2007-03-01 21:20 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)