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<   2010年 06月 ( 25 )   > この月の画像一覧

 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の帰還から一夜明け、未だ感動冷めやらぬ今日一日。寝不足なのに、とても清々しく、気持ちのよい朝を迎えました。朝のニュースの時間の前にコンビニに向かい、朝刊を買いあさって来ました。一面トップは「はやぶさ」の帰還!前の記事で紹介した、各社気合の入った「はやぶさ」の閃光の写真がどれも印象的でした。南天の天の川を背景に、明るく輝き消えてゆく「はやぶさ」本体と、小さく光り続けるカプセル。朝のテレビニュースでも各放送局映像が流れていましたが、眼に焼きついて離れません。

こちらはオーストラリアの放送局が撮影した映像。これも素晴らしいです。


NASA:videogallery NASA Team Captures Hayabusa Spacecraft Reentry
 前の記事でもNASA撮影の「はやぶさ」再突入映像を貼りましたが、ここにも。NASAはDC-8観測用航空機で「はやぶさ」の再突入を観測していたのですが、それで撮影された映像。輝きながらバラバラと消えてゆく「はやぶさ」本体の映像は、何度観ても胸が熱くなります。

KAGAYAギャラリー:小惑星探査機「はやぶさ」とカプセル
 星座や天体などの幻想的なCGアート(私も好きです)を描いているKAGAYAさん撮影の「はやぶさ」。芸術的といっていいほど、綺麗です。KAGAYAさんは天体画像の撮影にも長けていらっしゃったのか…!そのうち、「はやぶさ」の絵を描いて欲しいなぁ、KAGAYAさんならどんな絵を描くのだろう?と思っています。

 さて、カプセルはどうなった?
JAXA:ヘリコプターから撮影したカプセル本体の画像について
JAXA:はやぶさカプセルの回収作業の完了について

 無事カプセルを回収できました!カプセルも無事の模様。おめでとうございます!!安全かつ順調に作業が進み、何よりです。早ければ18日に日本、相模原の宇宙科学研究所(ISAS)に到着し、中身の解析が始まります。慎重に解析するため、1ヶ月程度かかります。じっくり待ちます。

JAXA:はやぶさカプセル熱シールドの発見について
 熱シールドも発見!一時、まだ見つからないというプレスリリースが出ていたので心配してました。よかった!

 「はやぶさ」のカプセルは、大気圏再突入の際の高温に耐えるため、「熱シールド」というものに覆われていました。炭素繊維強化プラスチックで出来ていて、高温になると熱を奪いながらガスを発生し、そのガスがカプセルを包み込んで高温から守ります。その熱シールドも無事役目を果たしました。「はやぶさ」が再突入してきた時の速さは秒速12km.地球軌道上を回る衛星やISSなどは「第一宇宙速度」と呼ばれる秒速8kmで飛んでいます。地球軌道を離れ、太陽系を飛ぶためには(飛ぶといっても太陽の重力の影響を受けるので、惑星と同じように公転の動きに従って飛びます)「第二宇宙速度」と呼ばれる秒速12kmという速さに達しているのです。秒速12kmで再突入してきたのは、「はやぶさ」が地球軌道を離れ太陽系を飛んできた証拠です。

 最後に、今日の一枚。
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 今日、ちょうど日経新聞支店前を通ったので、記念に撮影。日経新聞も買いました。有終の美を各紙一面トップに飾って、嬉しい限りです。また、私の地域の地方紙には、「世界初の小惑星往復探査機」と書かれていました。「世界初の小惑星往復探査機」…いい響きです。
by halca-kaukana057 | 2010-06-14 23:29 | 宇宙・天文
 日付が14日になりました。長い6月13日が終わりました。小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)は、無事オーストラリア・ウーメラ砂漠へカプセルを投下。「はやぶさ」本体は大気圏で燃え尽きました。

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の大気圏突入について

<6月13日 22時57分(日本時間)発信>地上からカプセルの発光(火球)を確認しました。これにより、カプセルが大気圏に再突入したことを確認しました。
twitter:はやぶさ帰還ブログ

みんな、ただいま!!
twitter:はやぶさ帰還ブログ


 お帰りなさい!!

ustream:HAYABUSA re-entry
 はやぶさの、大気圏突入時の映像です。3分あたりで、閃光が。これが「はやぶさ」の最期、凱旋飛行です。あまりのまばゆい輝きが、眼に焼きついています。なんて美しい。数々の困難を乗り越え、7年もの長旅を終え、そして数々の功績を遺した「はやぶさ」。その最後の雄姿。言葉が出ません。

YouTubeにも。NASAによる撮影です。

 バラバラになって燃え尽きる「はやぶさ」本体…哀しいけれど、とても美しいです。

 各新聞社の記者さんたちによる、素晴らしい画像もあがっています。
読売新聞:星空を進む「はやぶさ」。天の川(左)の中にある南十字星の上で消えた=尾崎孝撮影
朝日新聞:南天の天の川の前を右下から上方へ横切った「はやぶさ」と回収カプセル
毎日新聞:小惑星探査機「はやぶさ」 地球へ帰還
 どれも「プロの犯行」としか言いようの無い、美しい画像です。

 「はやぶさ」からの最後の画像も届きました。
はやぶさラストショット (c)jaxa
 最後の最後まで…。

 さらに、カプセルももう見つかったようです。早いよ!順調に回収作業も進んでいて、喜ばしい限りです。
<6月14日 00時05分(日本時間)発信>ヘリコプターでカプセル本体を捜索した結果、WPA内において、目視により確認しました。
twitter:はやぶさ帰還ブログ


 これで、「はやぶさ」は月以外の天体へ飛行し、離着陸を成功させ、地球に帰還した、世界初の探査機となりました。これまで、どの国の宇宙機関も成し遂げたことのない快挙です。おめでとうございます!!宇宙探査の歴史が塗り替えられた瞬間を見ることが出来て、本当に嬉しいです。「はやぶさ」の閃光を見た瞬間、胸が熱くなりました。そして、窓から空を見上げ、「おかえりなさい。お疲れ様。沢山の感動を、見たことのない宇宙の姿を見せてくれて、イトカワへ私の名前を連れて行ってくれて、本当にありがとう」そうつぶやきました。感無量です。

 twitterでは、22時51分に南の空に向かって乾杯しようという企画が持ち上がり、私も参加しました。ウーメラということで、ウメ…梅酒でwいや、梅酒が好きだからですw

 「はやぶさ」は帰って来ました。でも、まだ、ミッションは終わっていません。カプセルを回収して、日本に持ち帰り、その中身を解析する。もし、イトカワのサンプルが入っていたら…それで太陽系が出来た頃のことをもっと詳しく研究できる。「はやぶさ」の成し遂げたこと、遺したものは、将来へ繋がってゆきます。また、イトカワとは違うタイプの小惑星へ向かう計画の後継機「はやぶさ2」(仮)も、予算をつけて、打ち上げ、探査を継続していくことも、「はやぶさ」の遺してくれたものを将来へ繋げる、大事な大事なことです。どうか、予算がつきますように…!(詳しくはサイドバーの「はやぶさ2」実現を応援しようバナーをクリックしてください。)

 さらに詳しい情報は、また朝になってからにします。

 最後にもう一度。
 はやぶさ、お帰りなさい!運用チームの皆様、本当にお疲れ様でした!!
by halca-kaukana057 | 2010-06-14 01:09 | 宇宙・天文
 7年にもわたる長旅の、フィナーレが近づいています。小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の帰還は、今夜です。

 19時51分、小惑星イトカワのサンプルが入っている可能性のあるカプセルを、無事分離しました!!おめでとうございます!!
はやぶさの運用に関して、6月13日 19時51分(日本時間)にカプセルを分離しました。探査機本体の状態は良好です。
twitter:はやぶさ帰還ブログ


朝日新聞:小惑星探査機「はやぶさ」、地球帰還へカプセル分離成功
毎日新聞:はやぶさ:カプセル切り離し…地球帰還へ 小惑星探査機

 カプセルを分離した後、「はやぶさ」は最後に、故郷地球の撮影を試みます。カプセルは、オーストラリア・ウーメラ砂漠へパラシュートを開いて落下。最後の最後まで、「はやぶさ」の無事の帰還とミッション完遂を願っています。

 今日午後3時ごろ、日本上空を「はやぶさ」は通過していきました。その時間、私は別の用があって空を見上げることができませんでしたが、夕方、はやぶさが向かった南東の空に向かって「おかえりなさい」と言いました。「はやぶさ」がこの地球のすぐ近くを飛んでいて、もうすぐ還ってくる…。そう思っただけで、こみ上げてくるものがあります。

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その後、ハワイ・マウナケア山の「すばる望遠鏡」が「はやぶさ」の撮影に成功しました!
Hayabusa Live: すばる望遠鏡で「はやぶさ」の撮影成功!
◇画像はこちらでも:twitpic:すばる望遠鏡で「はやぶさ」の撮影成功!
 gifアニメになっているのですが、画像の上から下へひゅんと動いているのが「はやぶさ」だそうです。さすがは「すばる望遠鏡」。Good Jobです!

 さて、帰還生中継ですが…、どこもサーバが落ちていたりして、観れません…。ustreamでのミラーがあるので、それを見ています。
はやぶさ中継 on Ustream
はやぶさ中継が本家で見られないようなので垂れ流してみる

昨日覚書に書いた、和歌山大学による中継もはじまりました。こっちも観てます。
Hayabusa back to the earth (approx. 22:30JST) on USTREAM: 2010/6/13に地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」をオーストラリアから生中継します。

 最近情報はtwitterはやぶさアカウントで!
twitter:はやぶさ帰還ブログ

 ニコニコ生中継は、定員オーバーで入れませんでした…orz

 大気圏突入は22:51.あと1時間切りました。

 無事の帰還を、ミッションの完遂、「はやぶさ」の最後を、見守ります。

【おまけ】
 昨夜、思いついてこんなものを作りました。
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「はやぶさ」のミッションマークを印刷用ラベルに印刷して、PCに貼りました。携帯にも貼ってます。いつものPCがかっこよくなりましたw
by halca-kaukana057 | 2010-06-13 22:15 | 宇宙・天文
 小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還が明日に迫りました。この記事を書き上げてアップする時間には、24時間を切っています。

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のカプセル再突入計画について
・6月13日 19時51分(JST)頃:カプセル分離
・6月13日 22時51分(JST)頃:カプセル再突入

*補足:JST=日本時間


 「はやぶさ」の状態も良好。カプセル回収隊も準備万端のようです。「はやぶさ」は今、地球に向かって、地球の引力に引かれて…導かれて、ひたすら帰途を飛んでいます。あとは、カプセルをウーメラ砂漠に投下するだけ。カプセルを切り離せるか、カプセルのパラシュートが開くのか…。まだ油断できないという気持ちと、とにかく待っているから還ってきて!という想いと、カプセルを投下したら、「はやぶさ」は燃え尽きてしまうのだなぁ…という寂しさと…複雑な思いでいます。明日のこの時間、私はどんな想いで、何を考えているのか、想像もつきません。でも、不思議と落ち着いています。このまま、穏やかな気持ちで明日を迎えたいです。

 先日注文した、「はやぶさ」のプラネタリウム番組「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」のブルーレイが無事に昨日届きました!
過去関連記事:6月は宇宙・天文月間 ~そして、還ってくる
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 帰還前に観ておくか、帰還後に観るか迷いましたが、帰還後に観ることにしました。ラストシーンを帰還後にとっておきたいので…。ブルーレイの表現力はかなり凄いらしいので、楽しみです(ブルーレイレコーダー、買ってよかった~)
 ちなみに、この「HAYABUSA~」は現在完売。2000枚が全て売れてしまったのだそうです。すごいなぁ。買っておいてよかった…。上映しているプラネタリウムも大盛況とのことです。
朝日新聞:「史上最も愛された探査機」 はやぶさグッズ、完売御礼

 さて、明日の帰還はあちこちのサイトで中継されます。自分用にも覚書。
JAXA:「はやぶさ」ライブ中継
 まずは本家JAXA。相模原の宇宙科学研究所(ISAS)の管制室を中継します。普段は見ることのできない管制室。運用チームの動き、表情に注目しましょう。(残念ながら音声は無しです)
YAC 日本宇宙少年団:宇宙教育テレビ
 ご存知日本宇宙少年団によるライブ中継。12:45からは、はやぶさに関する講演などの特別番組を放送します。
和歌山大学宇宙教育研究所:はやぶさカプセルの帰還ライブ中継
 22時30分頃から。ウーメラ砂漠近郊からお届けします。
ニコニコ生放送:おかえりなさい。はやぶさ 50億キロ宇宙のおつかい
 ニコニコ動画での生中継。なので、ニコニコ動画のアカウントが必要です。オーストラリアからも生中継し、「はやぶさ」の帰還の撮影を試みます。現地オーストラリアには、「ロケットガール」シリーズのSF作家・野尻抱介先生、「恐るべき旅路」などノンフィクション作家の松浦晋也さんも。これは楽しみです。

 さらに講演会や雑誌記事など、詳しい情報はこちらのサイトでどうぞ!講演会もいっぱいあるんですね…。
人生ご縁となりゆきで:HAYABUSA』BD&DVD発売とか「はやぶさ」講演とか

 ちなみに、こんな情報サイトもあります。
NHK青森放送局:青森から宇宙へ はやぶさ地球帰還
 JAXAタウンミーティングに行った時の記事で書きましたが、「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生は、青森県弘前市出身。と言うわけで、川口先生の地元青森も「はやぶさ」を応援!「はやぶさ」の紹介、「軌道の魔術師」川口先生の紹介、NHKニュースから「はやぶさ」関連のものまとめ…など。便利なのが、NHK関連番組放送予定。NHKでの「はやぶさ」関連番組の予定がアップされます。地方からも応援、いいですね。
・過去関連記事:宇宙教育とはやぶさ JAXAタウンミーティングに行ってきた

 そういえば、今年12月に東北新幹線が全線開業しますが、来年デビューする新型E5系の愛称も「はやぶさ」。何かの縁があるのか…?


*****

 一方、先日打ち上げられたソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」も、帆の展開に成功しました!
JAXA:小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」のセイル展開の成功について
 上記JAXAサイトの図を見るとわかりやすいです。また、薄膜太陽電池による発電にも成功。順調な飛行のようです。これで、「ソーラーセイル」として太陽光圧で宇宙を飛んでいることが確認されれば、世界初の「ソーラーセイル」となります。燃料もなしに、太陽光があれば宇宙を飛び続けられる宇宙機が本当に実現するなんて…夢のようです。夢じゃない、現実だ。

 「はやぶさ」も、「IKAROS」も、最先端の宇宙開発・宇宙技術を成し遂げようとしています。次々と新しい技術が開発され、宇宙を探査しその謎を探ることができるようになる。さらに遠い宇宙に手が届く。この技術開発と宇宙探査、宇宙研究のともし火を次へ引き継いでいって欲しいものです。



 明日は長い一日になりそうです…。いい一日に、なりますように。
by halca-kaukana057 | 2010-06-12 23:33 | 宇宙・天文
 「おかあさんといっしょ」6月の歌です。「きらきらきらりん・みゅーじかる」タイトルで、某アイドルアニメを連想してしまったのは私だけではないはずだ(多分)。作曲は「モノランモノラン」の音楽も担当している斉藤ネコさん。

 曲想は、まさにブロードウェイのミュージカル。雨があがった、光あふれる街で毎日を謳歌する。喜びも悲しみも全部受け止めて。人生はミュージカル。曲の雰囲気は全く違いますが、「リトル・チャロ」のルイが歌う「Song and Dance Dog」の歌詞の雰囲気に似ている。こちらもミュージカルをイメージした歌でしたものね。

 クリップも歌い踊るお兄さんお姉さんたちが素敵です。だいすけお兄さんは、さすが劇団四季出身。しかし、オールバックのようなあの髪型。主役というよりは、三枚目的な役どころ?前にも書いた気がしますが、だいすけお兄さんにもうちょっとカッコイイ役をやらせてあげたいと思うのは、私だけでしょうか…。たくみお姉さんは完全にヒロインです。また、今回のクリップは沢山のエキストラが出てきます。不思議な雰囲気。ミュージカルと言うより、サーカスのような雰囲気に感じました。

 朝聴くと、穏やかに元気の出る歌です。アッパー系ではなく、凪いだ気持ちの中から「今日も頑張ろう」と思えるような。梅雨のジメジメ、暗さも吹き飛ばしたいですね。


【Eテレ0655】
 ついでに0655も。「のりこえる歌」。これもじわじわと元気が出てくる歌ですね。毎日辛いことばかり。心も身体もクタクタ。でも、時間は止まらない。明日は必ずやってくるし、今日を乗り越えていかねばならない。気負いすぎてしまいそうですが、この歌を聴くと、プレッシャーは感じずに「頑張ろう」と思えます。

 6月の朝の教育テレビは、静かに元気を出してくれる歌が揃っています。
by halca-kaukana057 | 2010-06-12 22:35 | Eテレ・NHK教育テレビ
 先日、またしても青森県立美術館へ行ってきました。お目当ては現在開催中の特別展「古代ローマ帝国の遺産 -栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」。古代ローマ帝国を創建した皇帝アウグストゥスの時代を中心に、彫刻や壁画、工芸品などから当時の政治や文化に触れようという企画展です。

青森県立美術館:古代ローマ帝国の遺産 -栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ

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美術館の看板。

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この独特の白い建物…いつ見ても素敵です。惹かれます。

 古代ローマについては、高校の時世界史で学んだ程度の知識しかありません。その高校の時に使った世界史の資料集はちゃんと本棚にあるのですが、特に予習(復習?)もせず、行きました。それでも、圧巻でした。

 まず、彫刻。皇帝アウグストゥスの胸像と座像がありますが、その様式はそれまでのローマ(共和政)の伝統的なものではなく、ギリシアの様式も取り入れたものだったそう。それまでの共和政とは違う国・政治を創ろうとしたアウグストゥス。その想いを、自身の像の様式にも反映させていたのです。ひとつの国を作ろうとする強い意志を感じます。座像がとにかくかっこよかったです。また、中学高校と美術部だったのですが、胸像を観て「デッサンやったな~」と当時を思い出していましたw実際、スケッチブックと鉛筆があればスケッチしていたかもしれませんw(下手ですがwwwそれ以前に何十分も像の前に立ってスケッチするのは邪魔ですね…)

 次に観たのが、西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰に埋もれてしまったポンペイの街から出土した遺産の数々。なんといっても見どころは、ポンペイの邸宅のひとつである通称「黄金の腕輪の家」の、モザイク壁画。噴水のある食堂の、青いガラスと貝殻で装飾された美しいモザイク。近づいて見ると、本当に貝殻が何個も使われているのです。このモザイクに使うために、浜辺で貝殻を拾ってきたのかなと思うと、ちょっと微笑ましいです。また、その隣にある「庭園の風景」フレスコ画。庭の緑と鳥たちが活き活きと描かれています。実際、ローマ・ポンペイの街にはこんな美しい緑の草木が生い茂り、鳥たちが飛んでいたのだろう。それを、邸宅の壁画にしてしまった。自然を愛していたのだろうなと思います。

 そして、それ以上に、この壁画・モザイクが一般家庭の邸宅の壁画であることに驚きました。身分の高い家なのかもしれませんが、個人の家。個人の家に、こんな美しい壁画が描かれていたなんて!帝政ローマの文化の高さと豊かさ、人々が豊かな文化を楽しみ、愛していた様が伺えます。いかに帝政ローマが豊かで、文化を大切にしていた国家であったかも伺えます。凄いです。そして、火山の噴火という自然災害が、逆に豊かな文化遺産を現代にまで遺してくれていたことも驚きです。その時、尊い沢山の命が奪われてしまったことも事実ですが…。美しさ、鮮やかさの奥に、災害の哀しさ、容赦ない残酷さも含まれている。複雑な想いです。

 古代ローマといえば、神話も有名です。神話をモチーフにしたフレスコ画も多いです。ローマ神話とギリシア神話は、その名前は違えど神々は同じものをさしていることが多いです。例えば、大神ユーピテル(ジュピター)は、ギリシアではゼウス。愛と美の女神ウェヌス(ビーナス)は、ギリシアではアプロディーテー。しかし、同じ神をさしていても、その意味合いが違うのだそうです。また、古代ローマ独自の神々も存在し、その神々の加護を得ようとお守りを身に付ける習慣もあったのだそう。場所も時代も異なるので、意味合いも違う。なるほど勉強になりました。

 特に眼を引くのが、「アレッツォのミネルウァ」像。ローマ神話では技芸の女神ですが、ギリシア神話のアテナと結びついて戦いの女神ともなりました。そのため、このミネルウァ像は鎧を着て、兜をかぶっています。胸には、怪物メデューサの顔がバッヂのように付いている。メデューサを倒した…と解説には書いてあったが、メデューサを倒したのは勇者ペルセウスでは?(「ペルセウス座」の神話から)。ペルセウスはアテナの助けを得てメデューサを倒したからか。星座の神話を復習しつつ見れました。ちなみに、ミネルウァ(ミネルヴァ)と言えば、もうすぐ帰還の小惑星探査機「はやぶさ」で、小惑星イトカワ表面を探査するために搭載された小型ローバーと連想するのは私だけではないはずです。

 装飾品のゾーンも、ヨーロッパ各地の鉱山から採取された金などで作られた装飾品や金貨が展示してありました。金貨の発掘場所が居酒屋と書いてあって、当時の生活ぶりを想像せずにはいられませんでした。今も昔も、酒場で飲みつつ、人々が色々な話をしているのには変わりは無いようです。2000年も昔から変わっていない酒場文化…滑稽ですwさらに、帝政ローマは水道技術に長けていましたが、水道の弁も展示されていました。「黄金の腕輪の家」の食堂にも噴水がありましたし、街には公衆浴場も多くあったそう。帝政ローマの人々の豊かさは、治水のおかげもあったのだと感じました。

 2000年も前に、こんな豊かな、活き活きとした文化、人々の暮らしがあったなんて。本当に驚きでいっぱいでした。
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お土産に絵葉書を。「庭園の風景」に描かれている、鳥たちが好きです。気に入りました。
by halca-kaukana057 | 2010-06-11 23:43 | 興味を持ったものいろいろ
 13日の帰還まであと3日。小惑星探査機「はやぶさ」の帰還へ向けての、最終軌道変更が昨日完了しました。

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-4、WPAへの精密誘導完了

sorae.jp:小惑星探査機「はやぶさ」、最後の軌道補正マヌーバTCM-4完了
マイコミジャーナル:「はやぶさ」、最終の軌道修正となるTCM-4によりWPAへの精密誘導を完了

 これまで、「はやぶさ」を動かしてきたイオンエンジン。その役目が終わりました。お疲れ様でした!「はやぶさ」のミッションで、イオンエンジンというものの存在を知り、その仕組みに驚きました。少ない推進剤で、大きな推力を得ることができる。まさに、太陽系探査には必須となるであろうエンジン(さらに先日打ち上げられ現在順調に飛行中のソーラーセイル実証機「IKAROS」は推進剤無しでも進むことができる。宇宙航行技術の進歩はものすごいです)。と言っても、未だにその仕組みを完全に理解できているわけではありません。その仕組み・技術について詳しく調べようと思ったのが、昨年11月イオンエンジンに異常が起こった時。推進剤のキセノンをマイクロ波でプラズマ化し、それを高速に加速してイオンビームとして放出する「イオン源」と、そのイオンビームをそのまま放出し続けてしまうと「はやぶさ」がマイナスに帯電してしまうので中和するために電子を放出する「中和器」を、別々のスラスタのものを組み合わせて使う(「こんなこともあろうかと」ダイオードを繋いでおいたことも含めて)というウルトラC級の裏技に凄いと唸ると共に、イオンエンジンの仕組みについて、不勉強だったと実感しました。

 そのイオンエンジンの役目も終わりました。7年もの困難な旅路を支えてきたイオンエンジン。機械に向かって言うのも変ですが、本当にお疲れ様でした。「はやぶさ」のイオンエンジン運用の技術は、また後の太陽系を目指す宇宙機へと受け継がれていくと思います。いや、受け継いでいって欲しいです。

 後は、「はやぶさ」はそのまま地球を目指します。「はやぶさ」がどんな軌道で地球へ帰還するのか、軌道図をつくってくださった方が!
H2A/H2Bロケット打上げレポート:はやぶさの帰還軌道
 私もシャトルの帰還軌道は見慣れているのですが、それとは全然違います。帰還5分前でも高度600km,ISSの高度よりも高い所にいるんです。…なんと表現したらいいか。実は、野口さんの帰還がもう少し延びて、野口さんがISSから「はやぶさ」の帰還を撮影してくれたらな…なんて思っていました。でも、そんなレベルではないようです。深宇宙から帰還することは、地球軌道上から帰還するのとは全然違う、桁が違う。本当に驚きです。

 公式ブログではこんなネタも。
Hayabusa Live:性能計算書・改 「虎之児」
 「はやぶさ」は、H2Aではなく、日本の固体ロケット「M-V(ミュー・ファイヴ)」で打ち上げられました。残念ながら、M-Vロケットは今はありません。イプシロンロケットと言う固体ロケットが開発中です。そのM-Vロケットのロケットの飛翔計画,衛星・探査機の初期軌道計画をまとめた「性能計算書」という書類があり、その「性能計算書」の表紙には、たばこやお酒のラベルを打ち上げる人工衛星・探査機に合わせたパロディラベルが貼られます。最初はタイトルだけだったのが、だんだん手が込み、「はやぶさ」ではかなり凝っています。この「性能計算書」のパロディラベルをはじめたのが、あの的川泰宣先生。さすがですw

 で、打ち上げから7年も経って帰還するということで、改訂版が出たのだそうです。見比べてみると…ニヤリとする部分がいっぱい。ちなみに、「はやぶさ」が帰還した時にお祝いに乾杯しようと、この「虎の子」を買い求める宇宙ファンがじわじわと増えているのだとか。勿論、通常の「虎の子」は、通常のラベルですw

 「はやぶさ」以外の「性能計算書」を見たい方はこちらへどうぞ。お酒好きな方は、好きなお酒のラベルが宇宙仕様になっちゃっているかもしれません…w
ISAS news:2007年1月号(No.310)「特集:性能計算書とM(ミュー)の衛星(こども)たち」(*PDFです)

 帰還が近づいてきて、ソワソワしています。とにかく、無事にカプセルを投下し、パラシュートも開き、カプセルを回収してその中身を解析して…全てのミッションを完遂できますように。

【過去関連記事】
昨年11月のイオンエンジン異常の時の記事です。
「はやぶさ」ピンチ!? イオンエンジンに異常
「はやぶさ」帰還運用再開へ! イオンエンジンの裏技
 この時を振り返ると、本当に今帰還目前であることが感慨深いです。よく裏技を使って、持ちこたえられたなぁ…。
by halca-kaukana057 | 2010-06-10 23:01 | 宇宙・天文
 今日、2010年6月8日はローベルト・シューマンの200回目の誕生日。生誕200年おめでとうございます!というわけで、朝からシューマン作品を聴きまくっています。

 最近シューマン作品で惹かれているのが、「交響曲第4番 ニ短調」op.120.
シューマンの交響曲では第3番「ライン」が一番好き(親しみやすいので…)なのですが、第4番も聴き続けていくとハマります。当初、シューマンは第1交響曲「春」と第2交響曲の間にこの第4番を作曲したそうだが、第3交響曲「ライン」を書き上げた後、改訂して第4交響曲としたという。

 この作品には、シューマン作品のドラマ性が凝縮されていると感じます。ニ短調でドラマティックな展開の第1楽章、イ短調で哀愁を帯びた第2楽章、スケルツォのニ短調の第3楽章、霧の中から音楽が聞こえてくるように始まり、徐々に盛り上げていくニ短調の第4楽章。どの楽章も、基本は短調。短調好きにはたまりません。途中長調が見え隠れしたり、第4楽章は力強く華々しい終わり方もしますが、この第4番全体に漂う悲壮さ、暗さ。そしてドラマ性。夢・幻想を抱いて追い、それを音楽に込めて作品とした。そのシューマンの作品の魅力に、この4番でも惹かれます。

 シューマンの生き様は、決して幸せだったとは言えないと思う。美人で頭もよく音楽にも長けたクララと結婚し子どもに恵まれるも、精神病でライン川に飛び込み自殺未遂をはかり、精神病院でその生涯を終えたシューマン。それでも、シューマンが残した沢山の作品は、200年経っても私の心に響いている。作風だけでなく、その元となる複雑な内声。私は(ヘボい)ピアノ弾きとして「楽しき農夫」「見知らぬ国々」を練習し、また「謝肉祭」の楽譜を持ってCDで聴きつつ楽譜を追ったりしましたが、本当に複雑でびっくりする。子ども向けのはずの「楽しき農夫」でさえ。また、その「楽しき農夫」が収められている「ユーゲントアルバム」op.68にある「音楽の座右銘」は、私のピアノ練習・演奏に対する考え方、音楽とは何かを考えるきっかけになりました。この「音楽の座右銘」と「ユーゲントアルバム」を作曲し遺してくれて、本当にありがとうと伝えたいです。

 今日聴いたシューマン第4交響曲はこちら。

シューマン:交響曲全集

サカリ・オラモ:指揮/ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団/SMJ


 あのオラモがシューマン交響曲全集を出しました!オケは今年3月に一緒に来日公演をしたスウェーデンのロイヤル・ストックホルム・フィル。オラモらしいといえばいいのか…キリリと締まった、爽快で明瞭な演奏です。3番「ライン」も、冒頭の弦の明瞭さに驚きました。シベリウスでも「おお!!」と思ったけど、オラモ、やります。

シューマン:交響曲第3番&第4番

ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団/ ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル


 こちらはクーベリック。力強いところは熱く、ゆったりとしたところは優しい…。シューマンのドラマ性に魅了されつつも、どこか落ち着く演奏です。クーベリックはベルリン・フィルとの全集も持っているので、聞き比べ中。

【関連過去記事】
シューマンの言葉に学ぶ 「音楽の座右銘」より
 何度読んでも、音楽を愛し音楽と真摯に向き合おうとするシューマンの言葉が、心に響きます。
私とシューマンのこれまで
 シューマンとの出会いと、シューマンに対する想いを書き綴ってみました(^_^;
シューマンの「川の名前」
シューマン:交響曲の風景
 第3番「ライン」と、クーベリック&BPOについて。
by halca-kaukana057 | 2010-06-08 23:57 | 音楽
 いよいよ明日は、ローベルト・シューマン生誕200年の日です。明日はシューマンの作品を聴きまくり、浸ります。
 私のカレンダーはこうなってます。
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 13日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還も、1週間を切りました。
JAXA:小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-3、地球外縁部からWPAへの誘導目標変更完了について

sorae.jp:小惑星探査機「はやぶさ」、軌道補正マヌーバTCM-3完了
マイコミジャーナル:「はやぶさ」、6月13日の地球への帰還が確実に - 4回目の軌道修正に成功

 「はやぶさ」を地球に帰還、オーストラリアのウーメラ砂漠へカプセルを投下するために軌道修正を行ってきましたが、4回目の軌道修正(TCM-3)が完了しました。つまり、「はやぶさ」の地球帰還が確定しました!!しかも、かなり精度の高い軌道修正で、後1回軌道修正が予定されていますがそれを行わなくてもウーメラ砂漠へカプセルを投下できるとのこと。さすが「はやぶさ」運用チーム、凄いです。
 「はやぶさ」が確実に地球に帰還できることが決定しましたが、イコール、「はやぶさ」が地球の大気圏で燃え尽きてしまうことも決定しました。お別れの時も近づいてきています。切ないです。打ち上げられて7年間、いや、MUSES-Cプロジェクトを知り、「はやぶさ」に名前を載せようと申し込んでミッションに興味を持ってからずっと、応援してきました。本当に切ないです。でも、「はやぶさ」を最後の最後まで見届け、応援する気持ちは変わりありません。カプセル回収隊も準備万端の様子。無事カプセルを回収できますように。そして、「はやぶさ」の技術・運用が未来へつながっていきますように…。それを願うばかりです。

JAXA:はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン公式サイト
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twitter:はやぶさ帰還ブログ

 そんな気持ちで、練習のつもりで「はやぶさ」をスケッチしてみた。うーん、シンプルな形なのにやっぱり難しい。
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 帰還直前イラストを描くといって、結局まだ描いていない。構図を思いついてもうまく描けずボツにしたり…。なんとか13日まで間に合わせたい。または、帰還後、「はやぶさ」に寄せて描こうかな…。とりあえず、「はやぶさ」を描くのは結構難しいので、練習続行です。
by halca-kaukana057 | 2010-06-07 23:38 | 日常/考えたこと
 先日記事に書いた、火星としし座のα星・レグルスの大接近。今夜、見ることができました。ただ、薄雲ではっきりとは見えませんでしたが、何とか見えました。さて、どこまで近づいたのか。

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解説を付けてみた。
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 先日の画像と比べてみましょう。
・6月5日の記事:大接近!火星とレグルス (画像訂正)
(画像の説明を間違えたので、正しい画像をアップし直しました)

 全く同じ位置にカメラを置いて、対比できればよかったのですが、そこまではできませんでした…。火星の位置が明らかに違います。そして近い。3日でこんなに動くことを写真で確かめてみて、自分で驚いている。土星の位置はほとんど変わっていないことから、火星が地球に近いからこうなるのだろうが、改めて惑星の天球上での運行は面白いものだなぁと感じています。星座の中をあちらこちらに動き回り、普段見慣れている星座を見慣れないものにしてしまう惑星。不思議です。

 最接近は過ぎますが、明日以降もレグルスと火星の接近は見られます。南西の空、2つ並んだ明るい星を探してみてね。
by halca-kaukana057 | 2010-06-07 23:11 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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