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海炭市叙景

 映画化された作品です。映画のチラシを観て興味を持ったのですが、私の町では上映されず。なので、原作小説を読むことに。


海炭市叙景
佐藤 泰志/小学館・小学館文庫/2010

 海のそばにある地方都市・海炭市。海と炭鉱で発展してきた街だが、炭鉱は閉山。街は廃れてゆくばかりだった。その海炭市に生きる人々と、替わりゆく季節を描く。

 この作品の著者・佐藤泰志さんのことは、この作品を読んで知りました。芥川賞に何度もノミネートされるも受賞ならず。そして、故郷である函館をモデルにして人々の生きる姿を描くこの「海炭市叙景」を執筆中、自殺してしまう。この作品はつまり、遺作であり、未完の作品。短編集のような形になっていて、18話目で終わっている。この先にどんな物語が続く予定だったのだろうか。読み終えて、まずそれを考えました。

 炭鉱で働いていたが、閉山のため職を失った兄とその妹が、初日の出を見に行くという物語から始まる。その兄の話がその後の物語にも出てくることもあるが、それぞれの物語は独立している。海炭市という寂れた街で、人々はそれぞれの人生を送っている。淡々とした描かれ方で、ドラマティックな展開はない。でも、その淡々としているところが現実的に感じられた。私のそばにもありそうな、「日常」だ。

 物語に登場する人々は、様々な立場で生きている。それぞれの仕事、悩み、葛藤、希望、絶望。悩みや苦しみを抱えながらも、黙々と仕事に打ち込む人々。前科持ち、暴走族、ギャンブルなど…重いものを抱えている人々。しかし、人生は続いてゆく。現状を変えようと決意する人。もがき苦しんで、光を見出せない人。結果は語られない。それぞれの人々の”人生の一部を切り取ったところ”に、更に現実さを感じました。何かに悩んでいて、苦しんでいて、変えようと思っても、簡単には変えられない。物語が終わっても、その人の人生は続いてゆくんだ…と感じる終わり方に、人間の生きる姿そのものを感じました。どんな状況でも、何が起きようと、街が廃れていこうと、人生は続く。今を生きている。ただ、「生きること」「生きてゆくこと」を、愛おしいと感じる作品でした。

 映画版に関しては以下をどうぞ。
映画「海炭市叙景」公式サイト
YouTube:映画『海炭市叙景』予告編
 原作とは違うところもあるみたいです。
by halca-kaukana057 | 2011-06-14 22:47 | 本・読書
 1年前の今日、何があったのか、忘れることはできません。小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」の地球帰還。大冒険のフィナーレが近づく緊張感。本当に帰ってくるのだという高揚感。そして「はやぶさ」本体が大気圏で燃え尽きてしまうことへのかなしさ。カプセルは無事大気圏に突入できるのか、パラシュートは開くのか、カプセルは回収できるのかなどの不安。様々な想いが交錯していました。

【1年前の記事】
[6.13はやぶさ帰還]おかえりまで、あと少し
[6.13はやぶさ帰還]カプセル分離、成功! そして帰途へ…
[6.13はやぶさ帰還]おかえりなさい、はやぶさ!
[6.13はやぶさ帰還]カプセル無事回収!
*その他、「はやぶさ」関連記事は、「はやぶさ」タグからどうぞ。

 昨年の今日の夜は、ネットで「はやぶさ」の最新情報を待っていました。カプセル分離成功、交信完了、地球の影(夜)の部分に入り、太陽電池パネルでの電源が確保できなくなったため運用終了、そして22時51分、大気圏再突入。ネットで中継を観ていて、本当に還って来たんだ、ありがとう、お疲れ様!という気持ちでいっぱいでした。泣くに違いないと思っていたのに、不思議と涙は出なかった。興奮の方が強かった。その後、早々とカプセルを発見。さらにカプセル分離後に地球を撮影した画像が公開され…。本当に怒涛の、感激と祈りの一日でした。

 それからこの1年の間に、沢山の大きな動きがありました。私の感覚では、「ようやく、まだ1年」です。カプセルの中に何か微粒子が入っていた。その解析によって、入っていた微粒子が小惑星イトカワのものだと判明。また、宇宙科学・宇宙探査の歴史が大きく塗り替えられた。その同じ時間を生きて、喜びを分かち合っていることに感激しました。「はやぶさ」関係の講演会にも何度か行きましたし、帰還したカプセル展示にも行って来ました。イトカワから持ち帰った微粒子の解析は、現在も続いています。大震災の影響で解析がストップしている研究機関があるのが、かなしいです。

 そして、現在後継機である「はやぶさ2」の開発が進んでいます。
JAXA:小惑星探査機 はやぶさ2
JAXA:はやぶさ2の状況について
 ↑詳しいミッション内容があります。リンク先のPDFをどうぞ。

 「はやぶさ」は工学実験機。イオンエンジンやサンプルリターンの試験をした宇宙機として位置づけられています。今度の「はやぶさ2」は工学分野の内容もありますが、理学分野、つまり「小惑星探査」と「サンプルリターン」の項目により重きが置かれています。2014年打ち上げ予定。開発が順調に進むことを、祈るばかりです。

 「はやぶさ」から、沢山のことがもたらされ、沢山のものをもらいました。科学的な面でも、ドラマ的な面でも。1年経っても、それが続いていることに驚いています。打ち上げ前、「星の王子さまに会いに行きませんか」キャンペーン、つまり、「はやぶさ」のターゲットマーカに名前を載せて一緒にイトカワへ向かい、イトカワにタッチダウン(名前が)する企画に、これは面白いと思って家族の名前をまとめて応募しました。打ち上げ後も、「はやぶさ」の旅路を見てきましたが、まさかここまで事が大きくなるとは。

 「はやぶさ」の帰還は、ゴールであり、新しいスタートラインでもある。そのスタートラインを出て1年。次の1年には、どこまで進んでいるのだろうか。太陽系・地球誕生の謎、歴史を探る旅は、まだまだ始まったばかりです。そのはじまりとなった「はやぶさ」に改めて感謝の言葉を贈りたいと思います。
 ありがとう、「はやぶさ」。

 そんな今日、朗報が届きました。
NHKニュース:はやぶさ ギネス世界記録認定
産経新聞:探査機はやぶさギネス認定 小惑星から物質回収
 「世界で初めて小惑星から物質を持ち帰った探査機」として、ギネス世界記録に認定されました。おめでとうございます!感慨深いです。

 そういえば、先日現在全国の映画館で上映中(もう終わってしまったところもあるようで…残念)の「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」帰還バージョンのBDが届きました。昨年観た元のバージョンでも感じましたが…「奥行きのある映像」に驚くばかりです。帰還のシーンと「宙よ」の歌だけでなく、あちらこちらで感慨深いシーンがあり、胸が熱くなります。映画館で観たはずなのに、何度観ても同じシーンで胸が熱くなり、涙が。
 ちなみに、この「帰還バージョン」には、一部プラネタリウムで上映されている「ショート版」も収録されています。「ショート版」は通常のものを30分程度にして、「はやぶさ」のミッションを追うことに焦点を当てています。ショート版も観てみたかったので、収録されて嬉しい限りです。

 あと、現在読んでいる本がこれ。

飛べ!「はやぶさ」 小惑星探査機60億キロ奇跡の大冒険 (科学ノンフィクション)

松浦晋也 / 学習研究社


 「恐るべき旅路」「スペースシャトルの落日」などの著者である科学ジャーナリスト、松浦晋也さんによる「はやぶさ」本。しかも、小学生中学年~高学年向けの、児童書なんです。子どもたちが宇宙や「はやぶさ」を身近に感じつつもそのミッションの困難さがわかる解説に、巧いなぁ!と唸りつつ読んでいます。
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 最後に、有楽町国際フォーラムに、「はやぶさi」という「はやぶさ」に関する展示などを行う情報センターが期間限定でオープンしました
はやぶさi
 サイトには川口先生・的川先生・古川宇宙飛行士のインタビュー動画や、メッセージ投稿も。

 「はやぶさ」大気圏再突入の時間、22時51分まで、あと少し。そして、2年目が始まります。
by halca-kaukana057 | 2011-06-13 22:36 | 宇宙・天文
 今週の「クインテット」です。前記事の「おかあさんといっしょ」今月の歌に合わせて鉄道ソング来るか…と思いましたが、その心配はありませんでした。でも、月歌が放送されている間、まだまだ気が抜けません…。
・前記事:鉄道大好きNHKの本気 「新幹線でゴー!ゴ・ゴー!」 +α

 ドラマパート。シャープ君が3人!?トランペットを演奏しているシャープ君と、ティンパニを演奏しているシャープ君はメガネをかけている。似合ってる、イケメンです。そしてあの白ヤギさんがしゃべった!誰が声を(声の人などいないw 「世界お絵かきコンテスト」のグランプリを取れるか、取れないか…そこで夢から醒めたシャープ君。
 はい、「夢のつづき」の元ドラマです。アニメ版もいいのですが、物語の中でその歌がどのように生まれ、どのようなシーンで歌われたかを味わうことの出来る元ドラマ版もやっぱり観たいと思います。本当にいい歌です。途中、4人がパジャマ姿で歌っているのですが…前から気になっていたのですが、クインテットメンバーはこのスタジオ(ビル)に棲んでいるのでしょうか?5人で洗濯、掃除、料理などの係を決めたこともあったし、シャープ君が時計の音を聴きたくて皆を早起きさせたこともあったし…。でも、「うそ」では、シャープ君が自転車に乗って帰るようなシーンもあった。謎です。でも、このはっきりしないところが、いいのかなと思います。色々想像できるw

 雑唱団は「かくれんぼ」。久々だなぁ。お月様が可愛いです。

 コンサート前、ヴァイオリンの弓に松ヤニを塗るアリアさん。ほんの少しのシーンですが、このように楽器演奏家・音楽家の日常風景、ヴァイオリンの弓に松ヤニを塗らないと音が出ない、ということをさらっと見せ、解説してしまうこの番組は凄いと思う。楽器をよりよく知り、楽器に親しむ意味を込めているのかな。一方、フラットさんは、コンサート前の腹ごしらえ。まぁ、好物を食べて元気を出さないと演奏も決まらないね。

 コンサートはスッペ「軽騎兵」序曲。実は、今日通勤中に車の中でこの曲を聴いていて、「最近軽騎兵来てないな~」と思っていたのです。予想的中!?
 シャープ君のトランペットのファンファーレから、軽やかに、でも勇ましく奏でられるこの曲。朝に聴くと元気が出ます。よし、今日も一日頑張ろう!そんな気持ちになれます。冒頭の、チーボーのシンバルの登場の仕方が、いつもシンクロナイズドスイミングっぽく見えて仕方ありません。あと、後ろにかけてあるタペストリー。紋章のようなマークが気になる。ト音記号を中心に、「クインテット」ロゴの「Q」の字(上に犬イラスト付きの)を左右対称に配置。上部に王冠、下に「Quintet」のゴロが入っている、と判別しました。このロゴ入りグッズが欲しいのですが!自分で描くか…?(描けるのか?)こんなところのデザインにも凝るこの番組が大好きです。

 そういえば、今日はアキラさんがコンサートパートでようやく登場。先週に引き続き「アキラさんはどこヘ行った」状態でした。ちょっと寂しい。
by halca-kaukana057 | 2011-06-11 22:54 | Eテレ・NHK教育テレビ
 「おかあさんといっしょ」今月の歌が6月版に変わりました。

 「新幹線でゴー!ゴ・ゴー!」
  冒頭で、新幹線「はやぶさ」(探査機ではなく)の映像が。最初、昔の歌がリメイクされて放送されているかなと思ったのです。しかし、歌詞に今年デビューした「さくら」(九州新幹線)、「はやぶさ」(東北新幹線)とある時点で、月歌なのだと確認。「こまち」(秋田新幹線)も、よく見ると新型E6系。現在はまだ一般導入されていない型です。「ドクターイエロー」まで出てくるし、さすがは鉄道大好きNHK!本気出してます。

 だいすけお兄さんも、運転士さんの制服で、歌い踊ります。サビの部分の歌とダンスは、ミュージカルっぽい雰囲気です。カッコイイ。似合ってます。たくみお姉さんの運転士さん制服姿も似合ってる。2番では、たくみお姉さんが車内販売のお姉さんに。可愛い…。乗客によしお兄さん・まゆお姉さんがいるのですが、すりかえ仮面&手下も。だいすけお兄さんが駅弁を買うのですが、その後ろで怪しげな笑みを浮かべるすりかえ仮面&手下。中身をすりかえるつもりだな!w

 と言うことで、NHKがいかに鉄道好きかを実感できる月歌でした。これで、鉄道ソングが比較的多い「いないいないばぁっ!」や「クインテット」でも鉄道ソングが来たらどうしよう…と思ってしまいました。特に「クインテット」は鉄道ソングの確率が高い。「鉄道唱歌・山手線」とか、土曜日に放送されるんじゃないかとハラハラしました。6月の歌の間、「クインテット」との鉄道ソングが被るかも。それでこそ、NHKの本気か!?

 本気といえば、月曜の冒頭。おかいつの名曲「ぼよよん行進曲」をスタジオで。だいすけお兄さんが本気でした。さすがは劇団四季出身。だいすけお兄さんの優しく柔らかく、でも内に力強さも感じる歌声で聴くのもいいものです。オリジナルのゆうぞうお兄さんの甘い爽やかな歌声の「ぼよよん~」に、何度励まされたことか。今日で東日本大震災から3ヶ月ですが…、震災直後、気が滅入っていた時にラジオからこの歌が流れてきて、思わず涙が出てきてしまったのを覚えています。


 さて、先日、twitter経由でおかいつ収録レポを読みました。
Togetter:NHK「おかあさんといっしょ」スタジオ録画に行ってきました。

 レポから伝わってくるお兄さん・お姉さん、スタッフの方々の様子やスタジオの雰囲気から、この番組のプロ魂を感じました。50年間(今年で51年目)続いている、長寿番組。NHK教育の看板番組。その信念とノウハウが詰まっている、のだなと。

 それから、この部分。
【おかいつ収録】私の大きな勘違い。主役はたくみお姉さんとだいすけお兄さんだと思っていました。が、違う!主役は子どもたち。子どもたちがスタジオに入るときはランスルー全部終わってて、子どもたちのペースでリハーサル1回、本番1発撮り!お姉さんたちの段取り確認とかいっさいナシ。

【おかいつ収録】お姉さんたち、スタッフさんちは一貫して子ども優先。子どもたちは楽しく遊んでたらいつの間にか終わってた、とかそういう感覚だったんじゃないかな。


 震災後、通常のスタジオ収録が出来ず、4月はスタジオに子どもたちのいない、お兄さん・お姉さんと「ポコポッテイト」の3人(3匹)のみの収録で放送されていました。それを観て、凄く寂しいなと感じていたのですが、その理由がわかりました。以前、「この番組は子どもたちあってこその番組なんだ」と感じましたが、それだけじゃない。「子どもたちが主役の番組なんだ」と。スタジオの子どもたちも、テレビの前の子どもたちも、一緒に歌って踊って、楽しい時間を過ごす。その間、子どもたちには関係のないスタッフ同士の打ち合わせなどはしない。全ては、子どもたちのための番組の収録だから。この番組が、50年続いてきた理由もわかった気がします。これからも、ずっと続いていって欲しい。「おかあさんといっしょ」という番組の形で、子どもたちに伝えていきたいことを、これからも放送していって欲しい。そう感じました。まさに「NHKの本気」です。

◇関連リンク:制作者と視聴者の架け橋テレビコ:「おかあさんといっしょ」インタビュー第1話
 古屋光昭チーフプロデューサーのインタビューです
・過去関連記事:こどもたちがいて、教育テレビもある


 他の番組も少し感想。
【みいつけた!】
 再放送ですが、再放送を観ても面白いのが、教育テレビのいいところ(全てがそうとは言えないところもありますが…今年度は)。喜ぶサボさんを見て、スイちゃんとコッシーも喜ぶ。喜びを共有したいとダンスユニット(サンバチーム?)を結成した2人。この回がけなげで可愛い。最後のオチはちょっとかなしいですが、喜び合うって、いいなぁと感じました。

【デザイン あ】
 第6回、「デッサン あ」に漫画家・楳図かずお先生が登場!!以前も、「シャキーン!」のジュモクさん役である片桐仁さんが出てました。片桐さんもNHK教育の常連になりつつある模様。嬉しい。
 その楳図かずお先生の絵は、さすがでした。楳図先生の絵と言うとちょっとおどろおどろしいイメージがあるのですが、デッサンは緻密。ちなみに、描いたのは船外活動用宇宙服。JAXAから借りてきたのかしら。
 「デザインの人」も、毎回凄い人ばかり。目が離せません。
by halca-kaukana057 | 2011-06-11 22:04 | Eテレ・NHK教育テレビ

構造を”音で表現”する

 のろのろと進む、我がピアノ。昨年のブランクのせいなのか、ピアノへの向き合い方・練習方法が今取り組んでいる作品に合わなくなってきているのか。どちらにしろ、今、私はピアノ・音楽において転換期にいるのかなと感じています。

【クーラウ:ソナチネ4番 第1楽章】
 前回の録音から2ヶ月。スラーを意識して、滑らかに流れるように。そして強弱などの表情を豊かに…と思っても、なかなか簡単にそんな音・音の流れが出てこない。指が安定せずガクガク。演奏動画を観ていると、皆指がしっかりと、安定している。子どもでも。一歩一歩練習して、ピアノを演奏する、ピアノから音を引き出す指を作ろう。

 ソナチネも2作品目なのですが、どう演奏したらいいのかわからなくなる、困ることもありました。ブルクミュラー25なら、標題が付いていた。しかし、ソナチネには無い。作品にどんなイメージを持って、どう演奏したらいいのかが明確にならない。そこで悩んでいたのですが、ソナチネは作品を構成する音のひとつひとつ、和音、調性、曲の流れ、そういった「作品を構成しているもの」を分解してそれが何を意味しているのか読み取り、そこからどんな音で表現すればいいのかを考え、演奏という形にしていくことが求められるのだと、答えを出しました。楽譜に書いてあることは、無機質なものではない。「音楽」を語る”言語”。”言語”なのだから、文法もあるし、表現方法によって受け取り方・感じ方も変わる。何故その形になっているのか。それを読み解くのが、ソナチネの課題なのだろう。うん、やってやろうじゃないの。

 先日、コンサートで聴いたベートーヴェン「交響曲第5番<運命>」が頭にあるせいか、ソナチネも交響曲のようなイメージで向き合えばいいのかな。ソナタではないので、小編成オーケストラで、古典派初期のソナタ形式の作品を演奏するイメージで。楽譜を追いながら、ここは弦だろうか、木管だろうか…などと考えながら練習していました。あと、この4番1楽章は、伴奏がない部分も多い。メロディーをはっきりと歌って、という意味なのかな。

 そんなこんなで、録音してみたよ。
ソナチネ4番のページでどうぞ。第1楽章、第2回録音です。
 はい…上で色々書きましたが、安定してません。音の粒のばらつきも目立ちます。以前も書きましたが、ソナチネはごまかせない。自分の出している”音”がそのままストレートに出てしまう。ペダルでごまかしたりとか、出来ません。ソナチネって、怖い…(汗

 第1楽章は悔しいのでもう少し続けつつ、第2楽章をメインに練習します。


 他の練習中作品、シューマン「春の歌」(ユーゲントアルバムより)op.68-15、シベリウス「樅の木」(5つの小品<樹の組曲>より)op.75-5、宮川彬良「ゆうがたクインテット テーマ」(ピアノソロアレンジ版)は、のろのろと進んでいます。「樅の木」は、ほとんど練習が進んでいません。まずは「春の歌」。ヘミオラのリズムに、和音だけど優しく穏やかな音…。きっついです。あと、ダブルシャープ付きの作品に取り組むのも、この作品が初めて。音が間違っていないか、不安なところもあります。

 そういえば、過去の記事を読み返して、中途半端にしていた作品もいくつか……。余裕が出来たら…。
by halca-kaukana057 | 2011-06-10 22:28 | 奏でること・うたうこと
 今朝は5時半ごろに目が覚めました。一昨日打ち上げられた、古川聡宇宙飛行士の搭乗するソユーズ宇宙船が、ISS・国際宇宙ステーションにドッキング。到着後、いよいよISSでの長期滞在が始まります。昨日夜、目覚ましをセットしなかったのに、それを頭が覚えていたようです…。どうなんだ自分…。

JAXA:古川宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在開始について
JAXA 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター:古川宇宙飛行士らISS長期滞在クルーがISSへ入室、長期滞在開始!

アストロアーツ:古川さんらISSに到着 半年間の滞在開始
毎日新聞:古川宇宙飛行士:家族ら交信「夢やっとかなったね」
 ↑ISS入室後、ご家族との交信内容も。


 まず、ソユーズとISSのドッキング。NASA TVで観ていました。
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 青い地球をバックに、ISSにソユーズ宇宙船が近づいてきます。

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 この雲!思わず魅入ってしまいました。ハリケーンかなと思ったのですが、違うようです。これから、ISSで古川さんはこのダイナミックな地球の表情も、観続けることに。いいなぁ。

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 ISSからソユーズ宇宙船をアップで撮影。

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 ソユーズがここまで近づいてきました。観ていると、結構速めのスピードに感じます。

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 日本時間午前6時18分、ドッキング完了!サクサク進むところは、さすがソユーズ。ドッキングも安定感抜群です。

 その後、9時34分、ハッチオープン。古川さんら3人の飛行士がISSへ入室しました。
Red Carpet Rolled Out at Space Station

 ドッキングから、ハッチオープン・ISS入室、地上との交信イベントまで。古川さんは今回が初飛行ですが、とても元気そう。いつもの笑顔全開です。ご家族との交信でも、嬉しそうな声。

 これから、約5ヶ月半にわたるミッションが始まります。その模様は、随時NASA TVで中継されるので、時々NASA TVをチェックしてみてね。古川さんのISSでのお仕事ぶり、日常が観られると思います。
NASA:NASA TV

 あと、メディアとのコラボ企画もいくつか。まず毎日新聞。
毎日新聞:臨時ISS宇宙支局長 古川聡宇宙支局長通信
 古川さんを「臨時ISS宇宙支局長」に任命。長期滞在の間、記事やエッセイを執筆、子どもたちとの交信イベントを予定しています。サイトも気合入ってます。

NHK:大!天才てれびくん
 NHK教育(Eテレ)の「天てれ」でも、古川さんとコラボ企画を。「大!宇宙臨時放送局」と題して、古川さんを臨時放送局長に。視聴者から質問ややってほしい実験などを募集して、ISSと生中継、古川さんに答えてもらおうという企画。質問・実験内容の応募は、「大募集中」をクリックして、「大天才テレビジョン 大!宇宙臨時放送局」へどうぞ!生中継は無くても、番組では随時古川さんのことを放送する予定。早速、13日にも続報があるようです。ジュニア向け番組ならではの企画。どんどん盛り上げよう!

 という私は、宇宙初ツイートを待っているところです…。まだかな?
twitter:古川聡(@Astro_Satoshi)
by halca-kaukana057 | 2011-06-10 21:38 | 宇宙・天文

トップ画像変えました

 6月7日、シューマン生誕200年最後の日でした。そして昨日は生誕201年のはじまり、201回目のお誕生日でした。シューマン先生、おめでとうございます!
 ということで、何とか無事に、アニバーサリーイヤーが終わりました。

 シューマンアニバーサリーイヤー記念で、トップ画像をミルテの花(ギンバイカの花)にしていたのですが、変えました。夕日です。夕焼け・夕暮れの風景・時間と画像が好き、色合いが好きというのと、「クインテット(ゆうがたクインテット)」を意識しています。あと、きれいな夕焼け・夕日は、明日への希望をイメージさせる意味でも。

 そんなこんなで、しばらくはこの画像でいきます。
by halca-kaukana057 | 2011-06-09 23:59 | information
 日本時間、今朝5時12分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船(27S/TMA-02M)が打ち上げられました。日本から、古川聡宇宙飛行士が搭乗。初飛行にして約半年の長期滞在へ。おめでとうございます!

JAXA:国際宇宙ステーション長期滞在搭乗員古川宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(27S/TMA-02M)の打上げについて

sorae.jp:古川聡宇宙飛行士を乗せたソユーズTMA-02M、打ち上げ成功

 打ち上げ生中継を観るために、朝4時に起きましたよ…。

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 発射台のソユーズロケット。ロケットの先端にある、帰還モジュールに古川さんら3人のクルーが乗り込んでいます。

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 リフトオフ!

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 まばゆい光を放ちながら、ロケットはどんどん上昇していきます。


 ちょっと長めですが、打ち上げ動画です。打ち上げ後の船内の様子もあります。

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 打ち上げ後の船内。奥に座っているのが古川さん。ロシア宇宙局のロゴに隠れてよく見えないのですが(動画だとわかります)、ソユーズ宇宙船恒例のぬいぐるみがぶら下げてあります。今回は白いブタさんのようですw

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 ぬいぐるみがふわりと浮いて、見えなくなりました。無事軌道に乗りました。おめでとうございます!古川さんの笑顔もうかがえます。

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 軌道に乗った時、握手をして喜び合っていた3人。しかし、手順書を追い飛行が順調かどうかチェックする作業は続きます。古川さんのヘルメットのあたり、青い光が差し込んでいるのですが、もしや地球の光?今頃はゆっくり地球を眺められているかな?

 ところで、ソユーズ宇宙船のもうひとつの名物といえば、「突っつき棒」。操作パネルのボタンを押すのに、手が届かないので棒を使う…といったシンプルな、いかにもロシアらしいやり方なのですが、今回、あまり出て来なかった。あれ?と思っていたら、このソユーズ宇宙船は従来のものを改良したもの。操作パネルもデジタルに。よって、突っつき棒を使うことがあまりなくなってしまいました。ソユーズも変わるのだなぁ…。


 ソユーズ宇宙船は10日にISS・国際宇宙ステーションに到着、ドッキング。古川さんのISS長期滞在が始まります。さて、古川さんのミッションですが、注目されているのが医学分野の実験。古川さんは医師から宇宙飛行士に。向井千秋さんに次いで2人目の宇宙飛行士ドクター。そのバックグラウンドを生かして、これまで行われてきた骨粗鬆症や宇宙線被爆の実験、更には古川さんが開発した医学実験データをまとめるプログラムで、カルテのようなものを作って身体の状況を古川さん自身が管理することも。微小重力で人間の身体はどう変化するのか。その変化が、地上での医療活動に生かせないか。医師である古川さんだからこそ出来る実験。じっくりと経過を見守りたいです。

 さて、報道されている通り、古川さんは宇宙飛行士候補者に選ばれてから、12年経っての初飛行。宇宙飛行士には忍耐、そして待っている間も訓練を続ける強いモチベーションと持久力が必要なのだと、改めて感じました。そんな古川さんに、突撃インタビューを。
JAXA:宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター:古川宇宙飛行士解体新書
 「古川聡解体新書」…?趣味から人生観、宇宙飛行士を目指したきっかけ、訓練でのこと、ミッションのこと。何でも聞いちゃいました!読んでみると、古川さん、結構お茶目な回答もしていますw

 さらに、JAXAはこんなプロモも作りました!
ニッポンのお医者さん、宇宙へ行く ~古川宇宙飛行士 ISS長期滞在へ~

 以前も書きましたが、古川さんの笑顔に和みます。励まされます。12年の厳しい訓練を乗り越えてのこの笑顔なのかな、と。

 関連図書としてこちらもどうぞ。

We are 宇宙兄弟 VOL.02 (講談社MOOK)

講談社


 古川さんのインタビューが掲載されています。「宇宙開発って計画通りに進まない。自分がコントロールできないことを気に病んでも仕方ない。コントロールできることに集中して、一歩一歩積み重ねていくしかない。」という言葉に、宇宙開発だけじゃないなぁと感じました。

 まずは、ISSへの無事の旅路をお祈り申し上げます。ドッキングは10日朝6時20分頃。ISSでの第一声が楽しみです。

 そして、こちらも…。
twitter:古川聡(@Astro_Satoshi)
 宇宙初ツイートはいつになるかな?楽しみに待ってます。
by halca-kaukana057 | 2011-06-08 22:09 | 宇宙・天文
 「ご冗談でしょう、ファインマンさん」「困ります、ファインマンさん」で、すっかりファインマンさん(ファインマン博士と記述するべきなのだろうけど、親しみを込めて「ファインマンさん」と表記します)のファン(?)になってしまったのですが、ファインマンさんに関する本はこの2作だけではありません。同じく岩波現代文庫から出ている、この本を。


ファインマンさん最後の冒険
ラルフ・レイトン:著/大貫昌子:訳/岩波書店・岩波現代文庫/2004(単行本は1991年、岩波書店より)

 著者のラルフ・レイトンさんはアメリカの高校の数学と地理の教師をされていた方。ラルフさんのお父様が、「ファインマン物理学」の編者で知り合い、また、ドラムが得意だった点も共通し、親友に。レイトンさんは、よくファインマン家を訪れ、ドラムを叩いたり食事を共にしていた。その日も、レイトンさんはファインマン家で食事をしていた。地理の授業の話題から、世界の国々・地域の名前の話になった時、ファインマンさんはいたずら気たっぷりの声色で「タンヌ・トゥーバという国を知っているか」と尋ねる。そんな国など聞いたことも無い、あるもんか!と疑うが、タンヌ・トゥーバの切手がとても美しく子どもの頃集めていた、外モンゴルのあたりに小さく存在する…とファインマンさんは続ける。地図で確かめようと世界地図を見ると、モンゴルの北西に「トゥーバ自治共和国」という国が。さらに、首都の名は「KYZYL(キジル)」。母音がひとつもない、変わった名前。これは面白い!と、行くことを決めてしまったファインマンさん。こんな冗談のようなきっかけから、全ての冒険は始まった…。


 私も「トゥーバ」という国があることは知らず、思わず世界地図で確認してしまいました。ちゃんとありました!とても小さな国でした。さて、このトゥーバに、「首都の綴りが面白いから」という理由だけで、行こうと決めたファインマンさん。しかし、トゥーバはソビエト連邦に自治州として加えられていた。当時、アメリカとソ連は冷戦真っ只中。アメリカ人であるファインマンさんたちがトゥーバに行く方法は、ほとんど無かった。それでも、図書館でトゥーバに関する記述がある本を探し、モスクワのラジオ局の番組にトゥーバ特集をして欲しいとリクエストしたり…。ありとあらゆる手を使って、トゥーバのことを調べ、行く手段が無いかを探る。トゥーバの人と文通することにも成功し、トゥーバの魅力的な文化にも触れてゆく。そんなことをしている内に、事が大きくなり始める…。この展開に驚きました。

 「ご冗談でしょう」や「困ります」を読んだ時も思ったのだが、ファインマンさんは、ちょっとしたことから「面白いこと」を見つけ、それを楽しもうとする。それは、他の人から見たら大したことではないかもしれない。しかし、きっかけは何でもいい。何にでも興味を持ち、好奇心のアンテナを高く、敏感に保ち続けること。面白いと思ったら、あらゆる手を使って調べる。大きな壁があっても諦めない。その姿勢が、ノーベル賞を受賞するほどの発見・研究をもたらしたのだとも思う。だが、専門の物理学の領域にとどまらない好奇心、何でもユーモアを持って楽しもうとする姿勢を、私は尊敬しています。ノーベル賞はもちろんのこと、大したことは出来ないけれど、気持ちだけはファインマンさんのような生き方をしたいと思っています。

 トゥーバ行き計画は難航、様々な方向から攻めてみて、ようやく実現できそうな方法が見つかった。しかし、この時、ファインマンさんはガンを抱え、何度も手術していた。この本では、ファインマンさんの闘病に関しても少し書かれています。もし自分だったら、絶望してしまいそうな状況なのに、トゥーバ行きを夢見てリハビリをする姿に、強さ・たくましさを感じました。トゥーバだけでなく、ドラム演奏や研究も、ファインマンさんの支えだった。そして、レイトンさんやご家族の存在も。

 ふとしたきっかけから始まった、ファインマンさんのトゥーバ訪問計画。十数年後、ようやく実現まで後一歩となりましたが…、まさかの展開に涙が出そうになりました。それでも、ファインマンさんは、最後の最後まで、トゥーバに行くことを夢見て尽力してきた。その過程を楽しんでいた。そう、この本は、結果よりも過程が語られています。ファインマンさんの、無邪気な好奇心と共に。

 「トゥーバ友の会」というものが存在し、現在も活動を続けています。アメリカにありますが、日本語で連絡を取っても大丈夫だそう。興味のある方は、是非!

 ファインマンさんの本を、また読みたいです。いつかは「ファインマン物理学」も読んでみたいな…。

・過去記事:ご冗談でしょう・困ります、ファインマンさん

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉

リチャード P. ファインマン Richard P. Feynman 大貫 昌子 岩波書店



ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

リチャード P. ファインマン / 岩波書店



困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

R.P. ファインマン / 岩波書店




 今年も半年が過ぎたわけですが、読書量がいつもよりも激減しています。下半期は落ち着いて、様々な本を読みたいです。
by halca-kaukana057 | 2011-06-06 21:44 | 本・読書
 6月になったので、「NHK教育テレビ」から、「Eテレ」になりました。でも、私の中ではやっぱり「NHK教育」です。「Eテレ」が定着するのはいつの日か…。

 さて、今週の「クインテット」。最初に今日のまとめを書いてしまいます。「フラットさん、大惨敗」

 ドラマパートで、貝殻で作った首飾りを自慢するフラットさん。可愛いとうらやましがるアリアさんだが、アリアさんもお花のブローチを自慢。その後は、延々とアリアさんvs.フラットさんの”可愛いもの”対決。また始まりました。以前、コンサート前に演奏で失敗しないか心配になっているフラットさんを、やさしく励ましていたアリアさんですが、この2人も平常運用に戻りました。可愛いもの、きれいなものには目が無い。本当にこの2人は…。まぁ、平和といえば平和な、いつもの「クインテット」の日常風景です。そして、アリアさんのピアスがいつもと違う。よく見ると、てんとう虫がとまっている。それを見て歌う「てんとうむしのサンバ」。アリアさんの歌声が映える歌です。6月、…ジューンブライドか!
 そのてんとう虫を見て、うらやましがるフラットさんがオチ。アリアさんの勝利かな?

 コンサート前も、見事な生け花を披露したフラットさん。しかし、それは花瓶ではなく、傘立てだった…。オレンジ色のバラがとてもきれいだったのに…。さらっと真実を告げるシャープ君。さらっと過ぎる…。

 と言うことで、今週はフラットさん惨敗でした…。そんなフラットさんに「幸福くん」を歌ってあげたくなりましたwもしくは「トゥモロー」(ミュージカル「アニー」の。シャープ君が歌っていたのだが、シャープ君の歌声が素晴らしすぎます)。きっと明日(来週)は、いいことあるよ。

 今日は雑唱団「カッチンコッチン」。アニメが好きです。

 コンサートは、グリーグ「ペール・ギュント」第1組曲より「朝」。舞台演出が凝っている。徐々に夜が明けてゆく様を、照明とスモークを使って表現。そういえば、コンサートの舞台演出は、年を追うごとに凝り始めました。「ウィリアム・テル」、「イタリア協奏曲」、「くまばちの飛行」などなど。「コンサート」であり、「舞台」でもあるのかな。
(この「舞台」というキーワード、以下に続きます)

 さて、今日から、ヨットが踊る夏テーマです。爽やかに行きたいですね。

*今週はもうひとつ!【長いので続きを読む】
by halca-kaukana057 | 2011-06-04 22:35 | Eテレ・NHK教育テレビ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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