ついにこの時が来てしまいました。「クインテット」最終回の感想を書く時が。
<その前に、私なりの「クインテット」を振り返ってみたシリーズ>
・第1回:
「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1
・第2回:
「存在そのものが音楽」とは わたしの好きな「クインテット」2
・第3回:
5つの異なる個性のアンサンブル わたしの好きな「クインテット」3
・
君には5人の仲間と、音楽が一緒にいるよ わたしの好きな「クインテット」4
まず、今朝一番に確認したもの。

新聞のテレビ欄。「クインテット」の後に最終回マークが…。本当なんだ。本当に終わってしまうんだ。じわじわとかなしさと涙がこみ上げてきてしまいました。
朝早くからtwitterを確認。すると、「クインテット」は今日最終回、忘れないで観てね、アキラさんたちにありがとうとお疲れ様を、最高視聴率叩き出そうぜ、というツイートが飛び交っていました。沢山の人が、「クインテット」の最終回を皆で見届けようと呼びかけている。また、最終回だと昨日今日知った方は、驚きと嘆きの声を。最終回だから…と思うのはちょっと残念だけど(最終回でなくても観てて欲しかった)、その反応の多さと各々の想いに感激、嬉しくなっていました。終わるのはさみしい、かなしいけど…。
さて、8:25.最後の放送スタートです。
プログラムは、
故郷/美しく青きドナウ/ラデツキー行進曲(アンコール)
2011年3月25日(翌日26日再放送)の、本放送最終回の時と同じ内容です。でも、同じ内容でも、何度観てもいい回だと感じます。
・2年前の本放送最終回での感想:
ゆうがたクインテットが「果たした志」 「クインテット」平日放送最終日
・別解釈:
今年度最後の「クインテット」…「故郷」別解釈+α
スコアさんが話した、「故郷は地球」の言葉。大好きです。地球が故郷。生まれ育った土地から離れ、ホームシックになることもある。でも、地球上にいれば、生まれ育った土地とも繋がっている。「クインテット」の音楽が「ボーダーレス」(ベストアルバムCDの帯より)であるように、地球に境界なんてない。様々な「境界」はあるけど、越える力は人間にはある。そんなことを思いました。
スコアさんの歌う「故郷」は、心に沁みます。
そういえば、2年前は震災直後で、3番の歌詞に震災からの復興を想いました。本放送最終回は震災前に収録したもので、合わせた訳ではないけれども、なんというタイミングだろう…と感じました。あれから2年。復興の道はまだまだ長いですが、一歩一歩踏み出していこう。そう今は感じます。
コンサートはヨハン・シュトラウス2世「美しい青きドナウ」。優雅で華やかで、迫力もあって、たのしくて…まさに「クインテット」の魅力が詰まったコンサート曲。ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートも連想します。
そして、アンコールのヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」。ここで、言葉を失いました。

サイドパネルに「10年間ありがとう」と…!! 急いで携帯のカメラで撮影しました。このメッセージに、涙が。手も震えて、キータッチが大変でした。
2年前は土曜に再放送があるとわかっていたから、本放送は終わっても「最終回」ではないと思っていました。再放送だけど、まだ続く。でも、今度は今度こそ最終回。最終回に、お別れの挨拶があるといいなと思っていました。でも、それを入れるとなると、新しい回を作らなくてはならない。最終回は本放送最終回と同じものが来る可能性も高い。アンコールの「ラデツキー行進曲」がフェードアウトして終わるやり方は、徹底的に「音楽」で表現する「クインテット」らしい挨拶で、これはこれで好きだ。でも本当に最後だからやっぱり挨拶が欲しい。(勿論アキラさんは最後でも喋りません!)さて、どうするのだろう…とずっと考えていました。
それが、サイドパネルを使うという方法に。「クインテット」はずっと4:3画面、16:9にはなりませんでした。なので、サイドパネル表示がありました。その4:3画面、サイドパネルを巧く使ったこの方法。最後の最後までなんて巧みな番組なんだ!! アキラさんの編曲の技や、指遣いも細かく合ってる驚異の操演の技…「クインテット」には沢山の巧みな技がありました。最終回、サイドパネルでご挨拶をするというこの技…思いつくわけが無い!!とにかく感激でした。

番組終了のお知らせ字幕も。「ご声援ありがとうございました。」…ここでも涙。
「10年間ありがとう」…それは私の方が言いたい・伝えたい言葉です。10年前、始まった不思議な音楽番組。不思議だ、変だと思いつつ、その音楽や物語、個性豊かなキャラクターたちに魅了され、いつの間にか毎回録画、CD/DVDフルコンプリート、アキラさん・宮川彬良さんのファンにもなり、メンバーが演奏に参加しているアンサンブル・ベガのことも知り、ファンになりました。自分も音楽をやりたいとピアノを弾き、クラシック音楽も聴きまくり…。
今の自分があるのは、「クインテット」のおかげです。10年前、出会えて、ずっと観続けてきて本当によかった。音楽のたのしさと、その広さと深さ、力を伝えてくれた。音楽がもっと大好きになった。素晴らしい番組をありがとうございました。「クインテット」に関わった全ての皆様に、お疲れ様でした!と伝えたい。
番組が終わると聞いた時は、とにかくかなしく、寂しくなるなと感じた。何故終わらせるんだ。まだまだ観たい回は沢山あるんだ。内容だって、そんな古くなった、色あせたものじゃない。終わらせないで欲しい。最終回の日は、きっと一日中泣いているだろう…。そう思っていて、観終わったあとも涙がこみ上げてきたのですが、一日中泣きはしませんでした。それよりも、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、twitterで最終回を観た、同じようにかなしいけど感謝の気持ちが溢れたツイートの数々に、嬉しくなりました。「クインテット」ファンの方がこんなにいらっしゃったなんて!一緒に観られたような気分。じわりと嬉しくなりました。

ツイッターのトレンドにも、「クインテット」だけでなく、「10年間ありがとう」と!!
この方も…
(´-`).。oO(クインテットのシャープくんへは一方的に…親密な気持ちを寄せてました)
・2013年3月29日 21:16
…からのシャープくん #クインテット
・2013年3月30日 8:26
\You gotta music/\You gotta Quintet/ #クインテット #シャープくん
・2013年3月30日 8:40
・ SHARP シャープ株式会社 @SHARP_JP
シャープ公式アカウントも!シャープつながりでw番組が終了するとの発表があった時も反応していたシャープ公式さん。中の人も好きだったのだなぁ、嬉しいなぁ…
(中の人など
後でじわりじわりと「クインテット」終わったんだった…とさみしさがこみ上げてくるかもしれません。でも、今は、今日は感謝の気持ちを伝えたいです。
「音楽」はなくならない。いつも身近にある。音楽がある限り、地球のどこかで続いている。
番組というよりも芸術作品。素晴らしい作品をありがとうございました!
「クインテット」は永遠です!!
最後なので、お宝画像を。

1stCD「classics」「songs」発売の時の宣伝リーフレットです。発売した時(2004年12月)、CD屋さんに置いてあって、即貰ってきた。宝物です。背景は先日買ったクリアファイルです。

中身「クラシックス」の方

中身「ソングス」の方。
さて、お知らせです。
最終回の余韻に浸っていますが、明日、また観られます!…どういうこと?
BSプレミアム「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」パート1(8:30~55)で、「クインテット」の「一年生になったら」が流れます!
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NHK番組表:BSプレミアム:ワンワンパッコロ!キャラともワールド・パート1
以前も「クインテット」の歌が流れたこの番組。来年度も流してくれるといいな。
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最終回記念イラスト描きました