このところ、体調が芳しくなく、ブログの更新も滞っています。そんな中、先日延期された新型固体燃料ロケット「イプシロン」初号機の打ち上げ。
・以前の記事:
イプシロン、仕切り直してもう一度
打ち上げを生中継を観て見守っていました。今度は大丈夫か、きっと大丈夫と思いながら。そして打ち上げ。固体ロケット独特の一気に加速する打ち上げに、PCとテレビの前で歓声をあげていました(TVで中継してくれたNHKさん、ありがとうございます!)。雲が多く、風も強かった内之浦。でも、イプシロンは宙へ向かって飛んでいきました。
打ち上げシーケンスも順調に進み、15時過ぎ、搭載した惑星分光衛星「SPRINT-A」を分離、軌道に載せ、打ち上げは無事に成功しました。おめでとうございます!!
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JAXA:イプシロンロケット試験機による惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の打上げ結果について
打ち上げシーケンスの予測値と、実測値がほぼ同じ!初号機でこの精度は素晴らしいです。
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JAXA:惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の太陽電池パドル展開および衛星の愛称について
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JAXA:ISAS:イプシロンロケット試験機打上げ成功!惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の愛称は「ひさき(HISAKI)」に
↑以前紹介した、性能計算書のパロディラベルの画像もありますw
「SPRINT-A」は「ひさき」と名づけられました。JAXAの衛星はしばらく打ち上げ前に愛称が決まってしまっていましたが、ISASの科学衛星は打ち上げ後に愛称を発表するのが定例。それも戻ってきました。
「ひさき」、大隅半島にある「火崎」という地名に由来しています。地名に由来した衛星と言えば、日本初の人工衛星「おおすみ」。大隅半島に由来しています。この「おおすみ」も内之浦から旅立ちました。それから、時は経ち…イプシロンで個体ロケットの新たなスタートという感じで、とてもいいなと感じました。そして、命名の由来でさらに気に入りました。
(1)内之浦の地名である「火崎」(津代半島の先端部の岬)
・内之浦で最初に朝日が当たる場所であり、内之浦の新しい夜明けの象徴
・内之浦の漁師が漁の安全を祈願する場所であり、内之浦を旅立つ船の安全な航行の象徴
・突端であり、衛星形状のイメージとも合致
(2)観測対象が、太陽(ひ)の先(さき)
「内之浦で最初に朝日が当たる場所」「内之浦の新しい夜明け」「内之浦を旅立つ船の安全な航行の象徴」…すごく好きです。まさにモバイル管制などで新しいロケットの時代を切り拓く「イプシロン」初号機で旅立った衛星にふさわしい。
あと、イプシロンの「ε」(E)には意味を込めてあり、打ち上げが成功したら発表する、と言う話だったのですが、発表されました。廃止になってしまったM-Vロケット。M-Vロケットにも関わっていた、プロマネ森田泰弘先生も会見ではM-Vのポロシャツを着ていたのですが、Mを90度左に横にすると…ε。Mシリーズからイプシロンへの継承、という意味を込めたのだそうです…そう来たかwちなみに、考えたのは、的ちゃんこと的川泰宣先生だそう…。さすがですw
打ち上げを観て、歓声をあげる現地の方々。笑顔で成功を喜ぶ森田プロマネ。とても嬉しい一日です。私もいつか生で、現地でロケット打ち上げを観たいなぁ。種子島でも内之浦でも。
初号機で見事に成功。これからです。これから2号機、3号機と成功を重ねていけますように。
さて、このイプシロンには、機体の赤いラインの部分に公募で寄せられた応援メッセージがプリントされています。私も送ったのですが、打ち上げ成功したので公開しますw
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JAXA:イプシロンロケット応援メッセージ
私のは「C」の部分にあります。

四角で囲んであるのが私のです。ちょっと熱かったw他のメッセージも読んでいると、応援の気持ちが伝わってきます。イプシロンにも伝わりましたね。
ちなみに、他の部分だそうですが、「大トロ食いたい」とか「進撃のイプシロン」とかあるそうですw私のメッセージの上の方にも「宝くじが高額当選しますように」とありますね…w七夕の短冊みたいですw
(「進撃のイプシロン」は、あのOPMADをつくるという意味ですかね…見たいw)