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火星大接近の夜の星見

 今日は火星大接近の日。
・以前の記事:2018年の夏は惑星祭り! 火星を見よう


 5759万kmまで近づいた火星。前回の記事で、別に今日だけが観測出来る日ではないと書きました。その通りです。大接近、つまり「衝」の位置にある時は、南中は真夜中。8時ごろに南中を向かえる8月後半の方が観測しやすいです。
 しかし、せっかくの大接近の日。しかも晴れてる。火星だけじゃなくて木星や土星も見ごろ。記念に、望遠鏡を持って星見に行ってきました。
 ここで大事な忘れ物…カメラを忘れました。なので星見中の画像はなしです。

 まず、金星。半分に欠けているのが辛うじてわかるかな…という状態。
 木星。縞模様もガリレオ衛星もしっかり見えました。ああきれいだ。
 土星、今年の環の角度は絶妙ですね。はっきりと環とわかる。もう何時間でも観ていたいほど(「香川照之の昆虫すごいぜ!」のカマキリ先生風にw)
 そして、火星が見え始めました。オレンジ色の明るい星。望遠鏡を向けて観てみますが…やっぱりオレンジ色の光の点。模様ははっきりとはわからない。ぼんやりと、模様があるようなないような、見えるような見えないような…気はする…。うーん、やっぱりこれが限度か。
 火星は近いのに模様をはっきりと確認できない。木星と土星は遠いのに、模様や環をはっきりと確認できる。火星は小さいのだなと実感しました。木星と土星もいかに大きいかということも。

 途中、イリジウムフレアも見えました。とても明るかったです。久しぶりに見た!時間を調べて、ちゃんとカメラを持って来ればよかったなと。残念。

 観測場所では、花火をしている集団がちらほら。散歩をしている人も。ニュースでも火星大接近のことをやっているので、誰か話しかけてくるかな、と思ったのですが誰一人来ず。ひとり寂しい星見でした。いや、楽しかったですよ。
 もし、望遠鏡で観測している人がいて、見てみたい、声をかけてみたいけど邪魔なようで声をかけられない…という方。大丈夫です。私は歓迎です。人によりけりかも知れませんが…。質問しても答えてくれると思いますよ。機材にむやみに触らない、機材の周りで走り回ったりしない(機材にぶつかる、倒れる危険性があります)。これだけは守ってくれれば大丈夫ですよ。
 そんな火星大接近の日の星見でした。8月中にまた行こう。

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帰ってきてから撮った火星。火星の左側にうっすらとやぎ座の逆三角形が確認できます。月明かりで厳しい…。火星は月に負けずに輝いていました。




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by halca-kaukana057 | 2018-07-31 23:48 | 宇宙・天文

BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半] [随時追記あり]

 ロンドンで大盛況開催中のBBC Proms (プロムス)。8月前半分の私の聴きたい、気になる、興味あり、注目、オススメの公演(プロム)リストです。8月も盛りだくさんです。今年も前半と後半に分けます。

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]


【お知らせ】
 NHKFMで、Prom1、ファーストナイトを放送します。日本語での解説などもあるので、是非どうぞ。
8月3日(金)、19:30~21:10 「プロムス2018」オープニング・コンサートから
NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:プロムス2018 ファースト・ナイト
NHK:NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:番組情報
 
 ナッセンの「Flourish with Fireworks」は、「花火と華麗な吹奏」という訳に。多分時間の関係で、「Five Telegrams」は放送されません(涙)現代作品でも聴きやすい、きれいな曲なんだけどなぁ…。ラジオだとあのプロジェクション・マッピングが見られないし、BBC公式のYouTubeでどうぞ、ってことか…。



【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に合わせて聴けますよ。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けますが、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。念のため、各公演の配信期間、放送から30日のうちに聴いておきましょう。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert
  今年はBBC Music公式のYouTubeに動画がフルでアップされています。しかし、ラジオのオンデマンドと同じように、30日程度で消されます。…なんてこった。アップしてくれて嬉しいと思っていたら…。

 それでは、8月前半の私の選ぶプロムリストを見ていきましょう。

◇8/1 Prom 24: A Hero’s Life
 ・エセル・スマイス(Ethel Smyth):歌劇「遭難者たち」(The Wreckers) 第2幕の序曲
 ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
 ・リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯 op.40
  /ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、オットー・タウスク:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 1曲目、20世紀はじめに活躍したイギリスの女性作曲家、エセル・スマイスのオペラから。今年はイギリスの女性参政権100周年。女性作曲家の作品が多いです。この「遭難者たち」は、エセル・スマイス自身が指揮した録音もあるそうです(ナクソス・ミュージック・ライブラリーで見つけました)。

◇8/2 Prom 26: Late Night Serpent and Fire
 ・パーセル:ディドとエドネス より 抜粋
       妖精の女王 シャコンヌ「中国人の男と女の踊り」
 ・クリストフ・グラウプナー(Christoph Graupner):Dido, Queen of Carthage 抜粋
 ・アントニオ・サルトリオ(Antonio Sartorio):Julius Caesar in Egypt 抜粋
 ・マシュー・ロック(Matthew Locke):テンペスト カーテン・チューン
 ・ヘンデル:エジプトのジュリアス・シーザー(ジューリオ・チェーザレ) 私が感じるもの?…神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら
 ・ダリオ・カステッロ(Dario Castello):ソナタ第15番 ニ短調
 ・フランチェスコ・カヴァッリ(Francesco Cavalli):Dido – 'Rè de' Getuli altero … Il mio marito'
 ・ヨハン・アドルフ・ハッセ(Johann Adolf Hasse):アントニーとクレオパトラ Morte col fiero aspetto
 ・ヘンデル:合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ) ハ短調 op.6-8
  /アンナ・プロハスカ(ソプラノ)、ジョヴァンニ・アントニーニ:指揮、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico)
 遅い時間のプロム、Late Nightで古楽をどうぞ(日本だと古楽と言えば朝6時の「古楽の楽しみ」ですね。リアルタイムで聴いた後、「古楽の楽しみ」を聴くのもいいかも…起きれたら)。イル・ジャルティーノ・アルモニコはイタリアの古楽アンサンブル。違う作曲家で、同じ題材…クレオパトラやジュリアス・シーザー(カエサル)を取り上げているのも興味深いです。作曲家が変わるとどう違うのか。古楽でソプラノの歌も聴けるのも楽しみです。声域が違いますが、声楽をやっている者として聴きたいです。

◇8/3 Prom 27: Folk Music around Britain and Ireland
  /Julie Fowlis、Jarlath Henderson、Sam Lee、Alaw、The Unthanks、ステファン・ベル:指揮、BBCコンサート・オーケストラ
 イギリスやアイルランドのフォークミュージックのプロムです。クラシックだけじゃありません。こういうプロムを今までほとんど聞いてこなかったので今年は聴きたい。

【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms - The Great Silkie of Sule Skerry (Folk music Prom)
BBC Proms - Camariñas (Folk music Prom)
BBC Proms - Dawns Soig - Dawns Y Gwr Marw (Folk music Prom)
BBC Proms - Ma Ausheen (Folk music Prom)
 上記の動画は見られなくなってしまいましたが、3分間にまとめた動画が新たにアップされていました。
BBC Proms: The Folk Prom in 3 Minutes


◇8/5 Prom 29: Brandenburg Concertos Project – 1
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
 ・マーク=アンソニー・タネジ:Maya(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
 ・アンデシュ・ヒルボリ(ヒルボルイ) (Anders Hillborg):Bach Materia(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
 ・ウリ・ケイン(Uri Caine):Hamsa(イギリス初演)
  /ペッカ・クーシスト、アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、マヤ・ベイサー(チェロ)、フィオナ・ケリー(フルート)、ウリ・ケイン(ピアノ)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団

◇8/5 Prom 30: Brandenburg Concertos Project – 2
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
 ・オルガ・ノイヴィルト(Olga Neuwirth):Aello - ballet mécanomorphe(イギリス初演)
 ・ブレット・ディーン:Approach – Prelude to a Canon
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
 ・スティーヴン・マッキー(Steven Mackey):Triceros(イギリス初演)
  /アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、ブレット・ディーン、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、クレア・チェイス、フィオナ・ケリー(フルート)、マッテン・ラーション(オーボエ)、ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団
 2つ合わせて。これは面白い、興味深いプロム。バッハのブランデンブルク協奏曲を全曲やります。プラス、現代作品。イギリス初演のものが多いです。ソリストが豪華。クラシックだけでなく、ジャズや現代作品で活躍する人も多い。古楽と新しい音楽を同じ演奏会で演奏して、どう聴こえるのか。楽しみです。
【追記】
 ただブランデンブルク協奏曲と現代作品を並べるのではなく、現代作品が徐々にブランデンブルク協奏曲になってしまったり、ブランデンブルク協奏曲から現代音楽に変わってしまったりと、「あれ!?」と思う曲もあります。

◇8/6 Proms at ... Cadogan Hall 4: Dame Sarah Connolly & Joseph Middleton
  /サラ・コノリー(メゾソプラノ)、ジョゼフ・ミドルトン(ピアノ)
 曲名は省略します。パリー、ヴォーン=ウィリアムズ、ブリテン、ブリッジ、ホルスト、他、イギリスの歌曲です。現代作品、世界初演作品もあります。イギリスの歌曲はあまり知らないので、是非聴きたいです。

◇8/6 Prom 31: Minnesota Orchestra & Osmo Vänskä
 ・バーンスタイン:キャンディード 序曲
 ・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ長調
 ・アイヴス:交響曲第2番
  /イノン・バルナタン (Inon Barnatan)(ピアノ)、オスモ・ヴァンスカ:指揮、ミネソタ管弦楽団
 プロムスにヴァンスカさんとミネソタ管が登場です!2010年以来の登場です。バーンスタイン生誕100年記念の「キャンディード」序曲を含む、アメリカプログラムです。アイヴスは聴いたことがないはず(ある気もする、記憶がない)なので聴いてみます。

◇8/7 Prom 33: Brahms's A German Requiem
 ・シア・マスグレイヴ (Thea Musgrave):Phoenix Rising
 ・ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45
  /ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)、ヨハン・ロイター(バリトン)、BBCシンフォニーコーラス、リチャード・ファーネス:指揮、BBC交響楽団
 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」です。きれいな曲なのですが、まだ親しめていない作品。聴きます。
【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms – Thea Musgrave: Phoenix Rising
  ↑途中、ホルンやトランペット、トロンボーンが立って演奏します。かっこいい。
BBC Proms – Johannes Brahms: A German Requiem


◇8/8 Prom 34: Barber, Britten & Copland
 ・ウォルトン:序曲「ポーツマス岬」
 ・コープランド:コノテーションズ (Connotations)
 ・ブリテン:イリュミナシオン op.18
 ・バーバー:アントニーとクレオパトラ op.40
 ・ブリテン:「ピーター・グライムズ」より 4つの海の間奏曲 op.33a
  / サリー・マシューズ(ソプラノ)、ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 イギリスプログラムのようで…バーンスタインを記念したプロムです。コープランド「コノテーションズ」はバーンスタインが初演。ブリテン「4つの海の間奏曲」は今年もう何回目だって位に聴いてますね…。聴きますよ。
 BBCフィルハーモニックの首席指揮者、ファンホ・メナさんは、この回が首席指揮者として最後のプロムスだそうです。

◇8/9 Prom 36: Mahler, Wagner and Webern
 ・ウェーベルン:5つの小品 op.10
 ・マーラー:交響曲第10番 アダージョ
 ・ワーグナー:ワルキューレ 第1幕
  /アニャ・カンペ(ソプラノ/ジークリンデ)、ロバート・ディーン・スミス(テノール/ジークムント)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス/フンディング)、エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 サロネンさんの登場です。マーラーにワーグナー。ワーグナーの「指環」も親しめてない作品。壮大過ぎる!少しずつ。今回は「ワルキューレ」の第1幕です。あらすじを頭に入れて聴いてみます。サロネンさんはフィンランド国立歌劇場で、「指環」チクルスを指揮する予定です。

◇8/10 Prom 37: Orchestra of the Academy of Santa Cecilia & Sir Antonio Pappano
 ・ハイドン:天地創造 ラルゴ:混沌の描写
 ・バーンスタイン:交響曲第1番 「エレミア」
 ・マーラー:交響曲 第1番 ニ長調
  / エリザベス・デション(メゾソプラノ)、アントニオ・パッパーノ:指揮、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
 パッパーノさんとサンタ・チェチーリア管の登場です。ハイドンの「天地創造」の1曲目、バーンスタインとマーラーの交響曲第1番という組み合わせです。「エレミア」は以前オンデマンドであって、聴こうと思ったら期限が過ぎてた…。今度こそ聴きます。

◇8/11 Prom 38 &39: West Side Story
      [Binaural Sound あり]
*リンク先はProm39
 ・バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー
  /Students from ArtsEd and Mountview、ジョン・ウィルソン:指揮、John Wilson Orchestra
 バーンスタイン生誕100年記念プロムが続きます。バーンスタインといえばやっぱりこの作品、「ウェスト・サイド・ストーリー」。演奏会形式でお送りします。

◇8/12 Prom 40: Joshua Bell & the Academy of St Martin in the Fields
 ・メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 序曲
 ・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61
 ・ブリッジ:悲歌 Lament
 ・ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 op.60
  / ジョシュア・ベル:ヴァイオリン、指揮、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
 アカデミー室内管弦楽団の登場です。指揮はヴァイオリンのジョシュア・ベル。ベルさんは指揮もするようになりましたね。ブリッジの「悲歌」は、1915年、イギリス船籍・ルシタニア号が沈没した際、犠牲なった9歳の女の子・キャサリンの追憶にと作曲されました。第一次世界大戦中、ドイツの潜水艦「Uボート」の雷撃を受け沈没。乗客1198名が死亡したそうです。

◇8/12 Prom 41: Edward Gardner conducts Elgar & Vaughan Williams
 ・リリー・ブーランジェ(Lili Boulanger):兵士の埋葬のために Pour les funérailles d'un soldat
 ・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:われらに平和を与えたまえ(ドナ・ノビス・パーチェム Dona Nobis Pacem)
  /ソフィー・べヴァン(ソプラノ)、ニール・ディヴィース(バス・バリトン)、 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
  BBCシンフォニーコーラス、エドワード・ガードナー:指揮、BBC交響楽団
 今年はリリー・ブーランジェの作品が多く演奏されます…調べたら没後100年だった。イチオシはヴォーン=ウィリアムズのカンタータ「Dona Nobis Pacem」以前聴いたことがあるのですが、とてもきれいな曲です。日本ではなかなか演奏されませんが、イギリスではちょくちょく演奏されます。ミサの典礼文である「Dona Nobis Pacem」、聖書や詩人のテキストから歌詞が取られています。静かに平和を歌います。
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Lili Boulanger: Pour les funérailles d'un soldat
BBC Proms – Edward Elgar: Cello Concerto in E minor
Proms Encore! – Henri Dutilleux: Trois strophes sur le nom de Sacher
↑デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ より


◇8/13 Prom 42: Grieg's Piano Concerto
 ・アルヴォ・ペルト:交響曲第3番
 ・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
 ・シベリウス:交響曲 第5番 変ホ長調 op.82
  / カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、エストニア祝祭管弦楽団
 今年はエストニア独立100年。エストニア祝祭管弦楽団を率いて、パーヴォさんが登場です。1曲目はエストニアを代表する作曲家、ペルトの交響曲。ペルト、いいですね。その後はグリーグ、シベリウスと北欧プログラム。シベリウスの5番は初稿が演奏されたのはシベリウスが50歳の誕生日の1915年でしたが、その後改訂。現行版が完成したのは2019年でした。ということは、来年100年。来年もプロムスで演奏する?
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。そのうち消されるのでお早目にどうぞ。
BBC Proms – Arvo Pärt: Symphony No 3
BBC Proms – Edvard Grieg: Piano Concerto in A minor
BBC Proms – Encore! Claude Debussy: Clair de lune
BBC Proms – Jean Sibelius: Symphony No 5 in E flat major
BBC Proms – Encore! Lepo Sumera: Spring Fly

◇8/14 Prom 43: Daniel Barenboim & West–Eastern Divan Orchestra
 ・チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」op.24 より ポロネーズ
          :ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
 ・デイヴィッド・ロバート・コールマン:Looking for Palestine (ロンドン初演)
 ・スクリャービン:法悦の詩
  /エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、ダニエル・バレンボイム:指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団
 今年のバレンボイムさんは8月半ばに登場です。どういう組み合わせのプログラムだろうこれは。そういえば、前の日のProm42のブニアティシヴィリさん、このProm43のバティアシュヴィリさん、どちらもジョージアのご出身ですね。
【追記】
 1曲目に「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズが追加されました。あと、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と書いた(プロムス公式ガイド本にもそう書いてる)のに、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲になっていました。あれ?いつ変更したんだろう?ということで訂正しました。


◇8/15 Prom 44: Debussy, Ravel & Boulanger
 ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ・リリー・ブーランジェ:詩篇第130番 Du fond de l'abîme
 ・ドビュッシー:夜想曲
 ・ラヴェル:ボレロ
  / Justina Gringytė(メゾソプラノ)、CBSOユースコーラス、CBSOコーラス、ルドヴィク・モルロー:指揮、バーミンガム市交響楽団
 バーミンガム市響の登場です。今年は首席指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラさんは産休のためお休みです。ドビュッシーとL.ブーランジェ、没後100年コンビです。最後はラヴェルのボレロ。盛り上がります。


 新しい情報があれば、随時追記していきます。
 8月後半に続きます。8月後半は…盛りだくさんです。
BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]
・9月:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月]
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by halca-kaukana057 | 2018-07-30 21:56 | 音楽

マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー

 クラシック音楽を聴くようになって10数年ぐらい(大人になってからなので、全然日は浅い)になるが、なかなかお近づきになれない作曲家が何人かいる。そのひとりが、グスタフ・マーラー。クラシックを聞き始めた頃、交響曲が苦手だった。「重い」「長い」「難しい」から。マーラーの交響曲はまさにそのどれにもあてはまる。しかも、マーラーといえば交響曲が圧倒的に演奏回数が多い(歌曲や室内楽もあるのに)。指揮者、オーケストラの「勝負曲」になることも多い。事あるごとにマーラーは演奏されている。聴く回数が増えて、以前よりはマーラーを好きになれたと思う。交響曲でも声楽付きの作品は好きだ。でも、まだ、お近づきになれていない感じはある。この本を読んだら、もう少しお近づきになれるんじゃないかと思って読みました。

マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー
ヴォルフガング・シャウフラー:著、天崎浩二:訳/音楽之友社/2016


 2010年の生誕150年、2011年の没後100年に合わせて、世界的に活躍している指揮者、29人に、マーラーの作品について、作曲について、マーラーの人間について、指揮者としてのマーラーについてをインタビュー。年代も国も幅広く。

 この本を読んで思ったのは、私はマーラーの伝記をよく知らないということ。マーラーは複雑な背景を持っている。現在のチェコ(当時はオーストリア帝国)に生まれた。両親はユダヤ人。指揮者としてウィーンやアメリカで活躍し、ウィーンではオペラを指揮していた。そして作曲家として、11曲の交響曲、歌曲や室内楽を作曲し、自身の指揮で披露した。このぐらい。シベリウスと会って、交響曲について語り合った時、考え方が全く異なる、というエピソードは覚えている。が、それぞれの作品の作曲背景もよく知らないし、どんな指揮者だったのかも知らない。まずは伝記を読まないとなぁ、と思ってしまった。

 今でこそ、マーラーは世界中で当たり前のように演奏されている。「またマーラーか」と思うこともある程、演奏機会は多い、増えている。でも、以前はこんなにマーラーは演奏されていなかった。かつてはオーケストラの楽団員には、民謡の寄せ集め、悪趣味、と揶揄されていたのも初めて知った。
 マーラーはユダヤ人である。第二次世界大戦の時は既に亡くなっていたけれど、ユダヤ人排斥のナチスの方針で、マーラーは演奏禁止、レコードを聴くことも許されなかった。そういえばそうだった。それを忘れていた。マーラーは早くに死んでしまったが、それでよかったのかもしれない。そんな中で、こっそり家族がレコードを聴かせてくれた、などという指揮者たちの話を読んで、戦争や弾圧は個人の心の中までもは支配できないのだなと感じた。
 マーラーの作品を演奏、普及するのも地域差がある。結構遅い地域もある(例えば、フィンランドでは、1970年代に、元シベリウスアカデミー指揮科教授のヨルマ・パヌラがフィンランドで初めてマーラーチクルスをやったそうだ)。インタビューをした29人の指揮者の出身地はバラバラである。コンサートなんてあまりない、あってもマーラーが演奏されることなんて滅多にないところで生まれ育った指揮者もいる。マーラーとの出会いはそれぞれ異なり、面白いなと思った。

 マーラーの作品を積極的に演奏したバーンスタイン(今年生誕100年)は、交響曲第6番「悲劇的」、第7番などから、20世紀の戦争、破壊的な大惨事(カタストロフ)を予言していたと言っている。それについてどう思うか、という質問もあった。指揮者たちの答えが興味深い。単純に言葉を受け取るのではなく、指揮者たち各々が勉強をして、そこからその質問に対しての答えを導いているのは、なるほどと思った。

 指揮者としてのマーラーについての指揮者たちの考え方、見方も面白い。マーラーは、数多くのオペラを指揮していたのに、何故オペラを作曲しなかったのか。これは興味深い。調べてみたら、一応作曲はしたが、破棄、紛失してしまったという。声楽付きの交響曲、特に交響曲第8番はオペラの雰囲気でもある。ここからマーラーのオペラ感がわかるのだろうか。

 マーラーと、同時代の作曲家の関係も面白い。シベリウスは、現代作品への作曲への流れに納得できず、孤高の立場を貫いた、作曲ができなくなったと言われている。マーラーはどうだろうか。マーラーがもしもっと生きていたら、どんな作曲をしただろうか。他にも、マーラーと関係のあった、マーラーに影響を受けた作曲家の話が出てくる。ショスタコーヴィチがマーラー好き、マーラーに影響を受けていたとは知らなかった。そのショスタコーヴィチに対して、ピエール・ブーレーズの反応が…そうだったのか。

 指揮者たちの、マーラーに対する考え方はそれぞれである。クールに徹している人、マーラーともし会って話が出来るなら是非、という人。この29人全員のマーラーを聴きたい…いや、それは大変なことになるな…。

 ズービン・メータがブルーノ・ワルターを通じて、アメリカで妻・アルマと会った話が面白かった。マーラーがどんな人だったのかも語ってくれた。アルマも、こんな人だったんだな、と感じた。
 直接の話でなくても、戦時下での反ユダヤのことや、こんなにマーラーが演奏される前の話など、昔の話は特に興味深い。しかし、この本でインタビューを受けた指揮者のうち数名は亡くなってしまった。この本の形で残ってよかったと思う。

 「やがて私の時代が来る」と言ったマーラー。マーラーの時代は、今来ているのだろうか。マーラーの音楽にお近づきになれただろうか。まずは作品を聴くのと同時に、ちゃんとした伝記を読むことからかも。

 ちなみに、マーラー以上にお近づきになれていない作曲家…ブルックナー。版問題から、作品の巨大さから、聴いても、4番と9番以外聴き分けられない。続編で「ブルックナーを語る」を出してもらえないだろうか…。でも聴かないと話にならんのだよなぁ…。

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by halca-kaukana057 | 2018-07-28 22:20 | 本・読書

2018年の夏は惑星祭り! 火星を見よう

 毎日暑い日が続いていますね。そんな日は、夜は夜風に当たって少しは涼しくなりたい…いや、夜になっても30度以上の地域もありますので、どうぞ熱中症、特に夜間の熱中症には気をつけてくださいね。
 厚くて眠れない…そんな時は、晴れていれば星空を観るのはいかがでしょう?今年の夏は、惑星祭りです!!

 まず、金星。日没の頃の西の空に明るく輝いています。「宵の明星」です。

 次に、木星。てんびん座に位置しています。この辺りには他にとても明るい星はないので、見つけやすいと思います。しいて言うと、西に傾いたおとめ座のスピカが近くにありますが、スピカは白。木星は黄色~オレンジ色をしています。双眼鏡や望遠鏡を向けると、4つのガリレオ衛星や、縞模様が見えますよ。日によって(時間によっても)、ガリレオ衛星の位置が違うので観察してみてください。
アストロアーツ:【特集】木星とガリレオ衛星 2018年

 次に土星。いて座に位置していています。望遠鏡を向けると、環っかが確認出来ると思います。ずっと観ていても飽きない星です。
アストロアーツ:【特集】環のある星 土星 2018年

 そして、今年の主役は火星。今年は大接近の年です。
アストロアーツ:【特集】火星大接近 2018年7月31日地球最接近
国立天文台:火星大接近2018

 火星は、2年2ヶ月ごとに地球に近づきます。しかし、お互い楕円の軌道(火星の方がより楕円軌道)をしているので、軌道の位置によっては、接近しているけれども離れている、とても近いところで接近する、という差が出てしまいます。小接近、中接近、大接近と分けて呼ばれています(天文学的な正式な名称ではありません)。前回の大接近は2003年8月27日の5576万km。次の大接近は2035年9月11日の5691万km。今年は、7月31日に5759万kmまで近づきます。
 一番近づくのは7月31日ですが、観測するのはこの日だけでなくても構いません。7月31日は、真夜中に火星が南中(南の空の一番高いところに見える)します。むしろ、8月後半になるともっと早い時間から火星が見え始めるので、お子さんも観察しやすいです。一日だけとは言わず、何度でも観察して、動きを追ったり、口径10cm程度の天体望遠鏡があれば火星の模様を確認してみてください。

 さて、私も観測しました。口径8cmのマイ天体望遠鏡。前回の2003年の時は持っていませんでした。有効活用する時が来た!私の望遠鏡とアイピースの組み合わせでの、倍率の最大値は約100倍。見てみましたが…薄雲もあったせいだろうか?赤い点にしか見えませんでした…。観察の際は、大気の揺らぎがあるので、根気よく観察していると模様が見えやすくなるといいますが、やっぱりわからなかった。私の望遠鏡では限界か。月の明るさもあっただろうか。それでも、火星はとても明るく、はっきりと赤く輝いていました。この夏は火星も楽しみたいと思います。

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明後日満月の月と火星。何かぼやけてる?何回撮ってもこんな画像でした。月のせい?

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by halca-kaukana057 | 2018-07-26 23:01 | 宇宙・天文

ふみの日切手&特印 2018 [押印機印]

 先日の今年のふみの日切手の記事で書いた、郵頼した押印機印が届きました。
ふみの日切手&特印 2018 [手押し印]

 押印機印はこれです。
 (背景はさりげなく、BBCプロムスの公式ガイドブックです…w)
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 62円切手の鳥の図案です。やっぱり元が消しゴムはんこのデザインなので、はんこにしても可愛い。せっかくデザインしたのだから、元のはんこそのものを販売してくれませんかね?郵便局に、色々なグッズが販売されているようになったじゃないですか。あんな感じで。

 押印機印は23日だけですが、手押し印は、29日までやってます。郵便局は限られますので、確認してから是非どうぞ。
ふみの日にちなむ郵便切手
 このページの、「郵趣のための押印サービス等についてはこちら」(※PDFです)で手押し印を置いている郵便局をご確認ください。
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by halca-kaukana057 | 2018-07-25 21:15 | 興味を持ったものいろいろ

ふみの日切手&特印 2018 [手押し印]

 7月23日は「ふみの日」。文月の23日。お便りを出そうということで、毎年恒例になっています。昨年は切手のデザイン、コンセプトがあまりにも酷かった(お手紙に馴染みのない新規の人にも親しみやすく…のはずが逆に使いにくい、垢抜けないデザインになってしまった)のでパス。それまでの方向性、例年通りにすればよかったのに。今年は、復活しました。

郵便局:ふみの日にちなむ郵便切手

 今年は、消しゴムはんこでデザインした、やさしい可愛いデザイン。今年はいいじゃないですか。62円切手は、シートに5枚だけ、折りたたんで持ち運びしやすくなってます。82円も折りたたみ式だったから、同じにすればよかったんじゃ?

 特印です。
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 消しゴムはんこのデザインなので、はんこ(特印)になっても自然ですね。可愛いです。

 今回は、押印機印のデザインもよかったので、郵頼しました。届くのが楽しみです。届いたらまた記事を書きます。

 日本郵便公式サイトでこれからの切手をチェックしていたら、こんな切手が出てきました。
ぽすくま&くまモン
くまモン!ぽすくまと、くま仲間ですかね?これは可愛い…。
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by halca-kaukana057 | 2018-07-23 21:07 | 興味を持ったものいろいろ

Im ~イム~ 10

 遅れがちになる漫画の感想。発売したのは5月でした。早く書かないと次の巻が出てしまう。


Im ~イム~ 10
森下真/スクウェア・エニックス、ガンガンコミックス/2018

 コンスが、ジェゼルの遺体(ミイラ)を持ち去った。様子がおかしいとコンスの後をつけていたセドも攻撃されてしまった。セドとラトは黒アザを持っているコンスを止める為に護衛に付いていたのだ。コンスは、唯一の肉親、弟を九柱神に奪われ、神官団を憎んでいた…コンスが神官団に入団し、黒アザを発症した頃から、ヘシレはそのことを秘密にして、黒アザの治療法の研究に使っていた。魔法を使うと黒アザが侵食するため、ラトとセドを護衛につけた。一方、トトはミイラのほうを心配していた。アポフィスがジェゼルの肉体を得て、世界中の人々に散らばった心の闇がアポフィスに戻ってしまったら、アポフィスは完全復活する。イムは、以前アトゥムの「器」と話した時のことを思い出していた。アトゥムが言っていた思い出せない「ある人」を探したい…イムはその約束も守ろうと、アポフィスがいる「原初の丘」へ向かう…。


 ミステリアスな存在だったコンス。力はあり、飄々としているけれども、常に何かを隠しているそぶり。イムに協力的なようで、何かありそうな感じではあった。九柱神のことになると憎しみの感情を持つ(でも人前では出さない)。黒アザを持っている。コンスの本性が出てきました。イムがアトゥムの「器」と話をしたのは8巻の最後のほう。神官団本部の街で人々がマガイ化し、そのマガイを回収するのに駆け回っていた途中、イムは力尽きて倒れてしまう。その時、アトゥムの「器」と会い、話した。9巻の最初で、倒れている間、アトゥムの「器」と話した、と言った際、コンスが激しく反応した。ということは…?
 九柱神の「器」というのも、今までよくわからない存在でした。そうか、誰か人に乗り移らせているシステムなのか。アトゥムだけでなく、あとの8人も元々は一般人だったということか。8巻の最後で、セトも、「器」について話していた。神官団のシステムは、よくわからないというか、結構強引で残酷ではある。大きな組織だから、オシリス家のような人たちもいるし、色々な考え方の人がいて、利害や思想で派閥を作ったり、駆け引きしているのだろう。

 そのコンスや、アポフィスからジェゼルのミイラを取り返すため、イムたちは「原初の丘」へ向かう。世界の始まりの場所。行くためにはイムの魔法と、陽乃芽のセクメト神の魔法が必要。陽乃芽ちゃん、がんばりました!他の上位神官たちから陰口を叩かれても動じず、魔法を的確に発動させることに集中している。陽乃芽ちゃんが魔法を発動させる際、セクメト神のお面?を被っている?もしくは、セクメト神の顔になる?んですね。「原初の丘」は不思議なところです。そこで、コンスとのバトル…に対抗したのは、なんとあの人!イムも驚くほどの強さの魔法。改心して戻ってきてくれたのが嬉しいです。

 コンスの魔法も初めて見たが、強い。こんなに強かったんだ。ミイラを奪う際もかなり強い魔法を使った模様。ただ、長く持たない。黒アザに侵食されてしまっている。

 「原初の丘」では、新しい敵が登場します。アクエンアテン。しかも、あの姿で。とってもシュールではある。確かに、史実からしてアメン神官団の敵だもんなぁ。
 コンスとのバトル、アクエンアテンとのバトルだけでなく、クレオパトラにラムセスも再登場します。クレオパトラに対抗するのは、女同士、ラトさん。追いついたイムの、クレオパトラに対する言葉がぐっと来る。敵側ではありますが、同じエジプトの者だからね。さらに、ラムセスは…この人本当に強いです。精神的にも強いです。信念も強い。物事を見据えていました。ラムセス…かっこいいぞ。あの陽乃芽ちゃんとのバトル、そこで陽乃芽ちゃんの言葉を覚えていたんですね。このバトルと、クライマックスで、クレオパトラがどうなったのかわからない。どうなったんだ?

 神官団に入る前のコンスも、クレオパトラも、ラムセスも、友情や愛情で結ばれた人がいる。でも、引き裂かれてしまう。友情も愛情も邪魔されたり、すれ違ったりで相手に伝わらない、伝えられないことは現実でもある。私もそんな気持ちをずっと抱えている。それが、心の闇になってしまっては困るのだが、自分独りで思えば思う程暗いものになってしまう。何より、イムとジェゼルも、トトとアポフィスもそうだ。相手に伝えて、伝え返してもらえるのか。コミュニケーションとして成立するのか。不安はあるが、相手にぶつかっていくしかない。できないなら、あきらめるしかない。

 クライマックスです。ガンガン本誌の連載では、既に最終回を迎えたそう。読みたい…。9月発売予定の最終巻、11巻を待ちます。

Im ~イム~ 9
Im ~イム~ 8
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by halca-kaukana057 | 2018-07-22 22:40 | 本・読書

秘密の花園 /『秘密の花園』ノート

 プロムス開催中(読み終えたのは開幕前ですが)だからというわけではないのですが、イギリス文学が読みたくなります。


秘密の花園 (新訳)
フランシス・ホジソン・バーネット:著/畔柳和代:訳/新潮社、新潮文庫/2016

 インドで生まれ育ったメアリ・レノックスは、痩せていて不機嫌そうな10歳になる少女。両親はメアリのことは乳母(アーヤ)やインド人の召使いに任せっきり。メアリもアーヤに何でもやってもらっていた。そんな中、屋敷でコレラが流行し、両親も、アーヤも、数多くの召使いたちも死んでしまった。メアリは部屋に閉じこもっていたところを発見される。メアリは叔父のアーチボルト・クレイヴンに引き取られる。本国イギリスに渡ったメアリは、クレイヴンの家政婦のミセス・メドロックに連れられ、ムアにあるクレイヴンの屋敷・ミセルスウェイト邸にやって来る。メアリには女中のマーサがつくことになった。ヨークシャ訛りで、インドのアーヤや召使いたちとは全く性格も態度も異なるマーサに悪態をつくが、次第に心を開いていく。メアリは天気のいい日は屋敷の庭で遊ぶようになる。庭には老庭師のベン・ウェザースタッフがいて、口数は少ないが、メアリに植物のことを教えてくれた。さらに、マーサの弟・ディコンは動植物が大好きな少年で、メアリの友達になった。メアリは、屋敷に10年も閉ざされた庭があることを知る。更に、屋敷の中を歩いていると、どこからか子どもの泣き声がする。メアリは閉ざされた庭の鍵と入り口を見つけ、その泣いていた少年、クレイヴンの息子、メアリの従兄弟のコリンと仲良くなる。コリンは身体が弱く、ミセス・メドロックやマーサもその存在を隠していた。メアリはディコンと閉ざされた庭の手入れをこっそり始め、コリンもメアリと話すようになってから精神的に落ち着いてくる…


 訳は沢山ありますが、今回は新訳の新潮文庫版で。岩波少年文庫版も持っています。

 昔、NHKで「秘密の花園」がアニメ化されたことがありました(あの「ふしぎの海のナディア」の後番組)。その頃は原作を読んだことはありませんでしたが、アニメの内容をおぼろげに覚えています。メアリはおてんばな娘というイメージがあったのですが、原作を読んでみると記憶違いかも?と思いました。

 メアリは「偏屈者」と呼ばれるほど、すぐに機嫌が悪くなる。ミセルスウェイト邸に来るまでのメアリは、正直に言って本当に可愛くない。でも、メアリは両親に育児放棄され、アーヤに身の回りのことは何でもやってもらい、召使いたちは恭順で何でも従う。愛情を注がれることもなく、友達もいない。メアリはとても孤独だ。人との心地よいコミュニケーションを学ぶ場は全くない。更に、その両親もアーヤも召使いたちもコレラで死んでしまう。ますます孤独になってしまった。

 そんなメアリにも救いはある。クレイヴンに引き取られ、イギリスにやって来る。ミセルスウェイト邸は大きなお屋敷で、クレイヴン氏は普段は屋敷にいない。またもメアリは孤独か…と思いきや、マーサやディコンがいる。庭にはベンがいて、メアリはその庭で遊び始め、鍵のかかった忘れられた庭を見つける。その庭を再生させる作業をディコンとするうちに、メアリはどんどん元気になっていく。よく食べるようになる。偏屈者と言われていたが、その不機嫌も徐々に収まっていく。

 一方、屋敷にはメアリと同じように身体が弱く、事あるごとに癇癪を起こし、泣きわめき、屋敷の者たちからは存在を隠されていた少年、コリンがいた。コリンを見つけ出したメアリは、インドの話などをして、コリンと仲良くなる。コリンも、メアリと会い、メアリから外の話を聞く度に、元気になっていく。

 この2人の回復していく様が、とても心に響く。この本を読んだ時、私も元気が無かった。私もこんな風に元気になれたらなと思いながら読んでいた。その2人の回復の糧になったのが、「秘密の花園」、10年鍵をかけられ、誰にも手をつけられなかった庭。メアリはディコンとこっそり庭の手入れを始め、そのことをコリンに話す。コリンもその庭に行ってみたいと、屋敷の外に出ることを目標とする。この庭の由来、何故鍵をかけられることになったのか…重く、かなしい10年だった。寂しく、暗く、心細い。孤独や病弱の辛さを知っているからこそ、再生や回復の過程の喜びは輝かしいものになる。喜びという感情が芽生えていくメアリやコリンは、本当にいきいきしている。2人は自立もしていく。途中、メアリとコリンが衝突する箇所があるのだが、そこもまた回復や再生の過程で通らなければならないものに思える。2人のやり取りが、実に2人らしい。この衝突で、2人は偏屈者の自分と別れることができたのだと思う。
 回復していったのはメアリとコリンだけではない。庭も、ミセルスウェイト邸そのものも、屋敷の人々も、ベンも、クレイヴン氏も、それぞれの「回復」「再生」をしていく。庭や屋敷は人ではないが、人と同じように元の有様を取り戻し、新鮮な空気が入ってきて、暗かった部分に光が当たる。子どもの再生や回復よりも、大人のほうは面倒臭い。なかなか変われず、現実を悲観し、感情に蓋をしてしまう。クレイヴン氏の場合、マーサの母が橋渡し役になって、クレイヴン氏の再生、回復に繋げていくのもとてもよかった。大人も再生、回復していくことができる希望。この辺りは大人の視点で読めます。
 徐々にマーサやミセルスウェイト邸の自然を好きになっていくメアリではありませんが、本当に好きな物語です。



 この「秘密の花園」の読解本があります。著者は梨木香歩さん。

『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)

梨木 香歩/岩波書店、岩波ブックレット773


 物語の隠された背景や、伏線に「そうだったのか!」と物語を読み直しながら読めます。インドというキーワード、屋敷の中と外の生き物、人物像…。イギリス文学が専門で、イギリスにも住んでいた梨木さんだからこその豆知識も。最後の箇所は、読書だけでなく、他のことでも当てはまると思う。「秘密の花園」を更に面白く読めます。


 記事の冒頭で、イギリス文学が読みたいと書いた。イギリス文学の特徴、個性を掴んでいるわけではないけれど、これまでも多く読んできた。庭を手入れしていくように、開拓していきたい。「ドリトル先生」シリーズもイギリス文学ですし、最近読んでいるカズオ・イシグロ作品もイギリス文学ですよね?「シャーロック・ホームズ」シリーズもそうですよね?文学だけでなく、音楽も開拓したい。
 イギリスだけでなく、北欧も…。こっちは音楽は開拓していっているけど、文学はなかなか進まない…(以上独り言)
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by halca-kaukana057 | 2018-07-16 22:57 | 本・読書

夏の宇宙ゼリー ローソンのリュウグウイメージ水ゼリーを食べてみた

 先日、目的地の小惑星「リュウグウ」に到着した、小惑星探査機「はやぶさ2」。
はじめまして、リュウグウ
 この記事でも書いたのですが、ローソンから、「はやぶさ2」のリュウグウ到着を記念した、リュウグウをイメージしたというデザートが発売されました。

ローソン:ローソン研究所:小惑星「リュウグウ」をイメージしたぷるるん水ゼリーがいよいよ登場!
ローソン:バタフライピーティーのぷるるん水ゼリー(レモン)

 というわけで、私もローソンに行って買ってきました。
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 こんな丸いパッケージに入ってます。お値段180円。
 パッケージには、「はやぶさ2」とも、「リュウグウ」とも、「JAXA」とも書いていません。JAXAの了解は得ているのだろうけど、JAXAとコラボというわけではない模様。事前にネットで情報を得ないと、リュウグウをイメージしたデザートとわからない。ただの宇宙っぽいゼリーになってしまう。ローソンさん、宣伝を大々的にお願いします。

 蓋を開けると、ふわりと甘いいい香りが漂ってきました。
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 下手な画像ですみません。もっときれいに見えます。ただ均一に黒いわけじゃない。グラデーションがあって、金粉もきらきらしている。銀河だ。星雲だ。
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パッケージの黒いトレーを外して、白いお皿に乗せると、一気に雰囲気が変わります。薄紫のきれいなゼリーです。バタフライピー(チョウマメ)のお茶は元々は青い色。それに酸(この場合はレモン)を加えると、こんな薄紫に色が変わるんだそうです。

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 スプーンで掬おうとすると、弾力が強くてなかなかスプーンがはいらない。堅い。でも、ぷるぷるしています。スプーンを入れる際、「はやぶさ2」がリュウグウにインパクターを打ってクレーターを作るのをイメージしましたw
 金粉が入っているのが分かりやすくなりました。豪華な雰囲気。
 味は、レモンの爽やかさ(でもすっぱさはない)とさっぱりした甘さで美味しい。バタフライピーティーは飲んだことは無いのですが、こんな味なのかなぁ?これは美味しい。暑い日にキンキンに冷やして食べたい。

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 トレイはこんな宇宙柄です。

 「はやぶさ2」はリュウグウ上空で、本格的な探査に向けて準備中。順調だそうです。これを食べて応援します。いつぐらいまで販売しているんだろうなぁ。タッチダウンの秋にはもう終わってるかなぁ。売ってる間食べます。

【こちらもどうぞ】
Gigazine:金粉が輝く水ゼリーで「はやぶさ2」の目的地を表現したローソンの「バタフライピーティーのぷるるん水ゼリー(レモン)」を食べてみた
sorae:”そこ”に銀河が広がっていた。リュウグウをイメージした水ゼリー

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by halca-kaukana057 | 2018-07-11 22:09 | 宇宙・天文

BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]

※この記事は、新しい情報が入り次第随時追記中です。

 7月になりました。7月、今年も待ってました、ロンドンで2ヶ月にわたって開催される世界最大級の音楽祭「BBC Proms」(プロムス)がはじまります!今年は、7月13日~9月8日(グリニッジ標準時)まで。ロイヤル・アルバート・ホールを中心に、毎日コンサート。クラシックが中心ですが、フォークミュージックあり、テクノミュージックあり、現代作品も新曲が次々登場します。小さなお子さんや心身に障碍を持つ方も楽しめる演奏会も。今年も楽しみです!!
BBC Proms 公式サイト

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 公式ガイドブック、今年も早めに入手できました。今年は明るいピンク色です。公式サイトで日程表、プログラムは見られますが、このガイドブックを見ながらどれを聴こうか考えるのも楽しいです。

 今年も、私が選んだ、私が聴きたい公演(Prom)、気になる公演、注目公演を選んでまとめます。お祭りの始まりです!!
 公演は、全てBBC radio3で放送します。放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、公演時間に合わせて夜中に起きて聴けなくても大丈夫。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。アプリストアからダウンロードしてご利用ください。これで、いつでもどこでもプロムスが聴けます。

 昨年、公式サイトがリニューアルしたのですが、今年は月ごとに分かれて、少しは見やすくなりました。去年で慣れた?しかし、今年もProms公式サイトからの、BBC radio3へのリンクがありません。BBC radio3の一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

【追記】
 昨年から本格的に導入された、Binaural Sound 立体音響録音ですが、今年も公開しています。昨年は一部のプロムを丸ごと、曲ごとに公開でしたが、今年は曲ごとのようです。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 去年はあったどのプロムのどの曲が公開されるかの告知はない模様。各公演(プロム)のページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。念のため、各公演の配信期間、放送から30日のうちに聴いておきましょう。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 今年のBinaural Soundでの録音をまとめて公開しているページを見つけました。ようやく見つけた。今年もあった。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 まだ聴けるものがあるので、一応、昨年の分のBinaural Sound録音の、現在も公開されているページを貼っておきます。
BBC : BBC Proms in Binaural Sound

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert

 今年はBBC Music公式のYouTubeに動画がフルでアップされています。しかし、ラジオのオンデマンドと同じように、30日程度で消されます。…なんてこった。アップしてくれて嬉しいと思っていたら…。


 では、各公演(Prom プロム)を見ていきましょう。


◇7/13 Prom 1: First Night of the Proms
      [Binaural Soundあり]

 ・オリヴァー・ナッセン(Oliver Knussen): Flourish with Fireworks op.22
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:未知の世界へ
 ・ホルスト:組曲「惑星」
 ・アンナ・メレディス(Anna Meredith)、59 Productions:Five Telegrams (世界初演)
  /イギリス・ナショナル・ユース合唱団(女声合唱)、BBCシンフォニーコーラス、BBC Proms Youth Ensemble、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 ファーストナイトです。オール・イギリス・プログラム。コンチェルトがありません。今年は、BBC交響楽団 首席指揮者のサカリ・オラモさんが指揮です。3月の来日公演、楽しかったな。
 →来日公演レポ記事
 BBC響にとっては、大忙しのプロムスの始まりです。全12公演。
 今年のプロムスのテーマのひとつが、第一次世界大戦終戦100年。ホルストの「惑星」が初演されたのも100年前、1918年のことでした。毎年、「惑星」はどこかしらのオーケストラが演奏するのですが、今年はファーストナイトに。第1曲が「火星 戦争をもたらす神」、第2曲が「金星 平和をもたらす神」とあるのは、戦争とその終結を意識せずにはいられません。ヴォーン=ウィリアムズの合唱曲「未知の世界へ」。誰も知らない世界を目指す内容の、ウォルト・ホイットマンの詩が歌詞です。
 後半のイギリス人女性作曲家・アンナ・メレディスの新曲「Five Teregrams」。世界大戦からインスピレーションを受けた作品だそうです。
【追記】
 先日亡くなられた作曲家で指揮者のオリヴァー・ナッセンさん。BBC響、プロムスとも強いつながりのある方でした。1曲目にナッセンさんの作品「Flourish with Fireworks」を追加しました。本当に急で残念です。ナッセンさんは、つい先日、オールドバラ音楽祭でBBC響と共演したばかり。これが最後の共演となってしまいました。その演奏会の模様がまだ聴けます。21日ごろまで。コープランドが中心です。
BBC radio3 : Radio 3 in Concert : The BBC Symphony Orchestra and Oliver Knussen at the Aldeburgh Festival.
 その前には、元首席指揮者のゲンナジー・ロジェストヴェンスキーさんも亡くなってしまいましたね。寂しいです。

 メレディスさんの「Five Telegrams」は、演奏に合わせてプロジェクション・マッピングの演出が。とてもきれいです。YouTubeのBBC Music公式に抜粋版がありました。
Anna Meredith: Five Telegrams (excerpt)


 ファーストナイト前日には、ロイヤル・アルバート・ホールをスクリーンにして、「Five Telegrams」の演奏に合わせてプロジェクション・マッピングのイベントが。前夜祭みたいなもの?
BBC Proms : The light fantastic! Meet the people getting the Proms off to a spectacular start
 ↑ここから動画も観られます。YouTubeにもあります→BBC Proms - A spectacular curtain raiser to the BBC Proms 2018
 こちらもきれい!2016年のファーストナイトの告知で、ソル・ガベッタさんの演奏するチェロをスクリーンにプロジェクション・マッピングの演出をする動画がありましたが、今年は実際の本番で生演奏に合わせての演出。プロムスのお祭りの始まりを感じさせます。
 イギリスではテレビ放送されるファーストナイト。日本からは観ることができません。後日テレビ放送されるのはラストナイトだけ(運が悪いとラストナイトの放送もない…)が、YouTubeのBBC Music公式が、ファーストナイトの4曲の動画をアップしてくれています。ありがとうございます!!これで日本からでもファーストナイトも映像で楽しめる。
※「Five Telegrams」以外、動画は削除されています。
Oliver Knussen: Flourish with Fireworks (First Night of the Proms)
Ralph Vaughan Williams: Toward the Unknown Region (Prom 1)
Gustav Holst: The Planets (Prom 1)
BBC Proms: Anna Meredith: Five Telegrams - Sender & Receiver
 ↑前日のロイヤル・アルバート・ホールの外でのプロジェクションマッピングと、ファーストナイト当日の舞台背景でのプロジェクションマッピング、両方を編集した映像です(もしかしてファーストナイトでも外でもやっていたんだろうか?)。とてもきれい。でも、合唱団と、合唱団の位置にいる金管バンダはプロジェクションマッピングの光が直撃してしまっている。チラチラ眩しくないのだろうか…?
 プロジェクションマッピングは、第一次大戦中、若い兵士が送った手紙の文章を元にしています。戦場での銃撃戦のような音の箇所もあり…きれいなんだけど、重いものがあります。現代作品は、こうやって音楽と一緒に映像でも伝える方法があると親しみが持てますね。

【再追記】
 BBC MusicのYouTubeのチャンネルで一度公開され、その後公開停止になったファーストナイトの映像が、再び公開されました!!今度は公開停止しませんよね?ありがとうございますBBCさん!「Five Telegrams」も全曲公開です。映像つきで是非どうぞ。


【まだ追記】
 NHKFMでも、プロムスの公演をいくつか放送するのですが、放送が決まりました。
NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:プロムス2018 ファースト・ナイト
NHK:NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:番組情報
 8月3日(金)、19:30~21:10 「プロムス2018」オープニング・コンサートから
 NHKではファーストナイトをオープニング・コンサートと呼んでいる。まぁ、わかりやすいね。NHKFMでファーストナイトが放送されます。この日はまだオンデマンドは聴けますが、日本語解説もつけて是非ラジオでも。
 ナッセンの「Flourish with Fireworks」は、「花火と華麗な吹奏」という訳なんですね。多分時間の関係で、「Five Telegrams」は放送されません(涙)現代作品でも聴きやすい、きれいな曲なんだけどなぁ…。ラジオだとあのプロジェクション・マッピングが見られないし、BBC公式のYouTubeでどうぞ、ってことか…。


◇7/14 Prom 2: Mozart, Ravel and Fauré
      [Binaural Soundあり]

 ・フォーレ:パヴァーヌ(合唱つき) op.50
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
 ・ラヴェル:ダフニスとクロエ
  /フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)、BBCシンフォニーコーラス、ロンドン合唱団、アラン・アルティノグリュ(Alain Altinoglu):指揮、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
 2日目、ロイヤル・フィルの登場です。パヴァーヌは舞曲。「ダフニスとクロエ」はバレエ音楽。フランスの踊りの曲を組み込んだプロムです。

◇7/16 Proms at … Cadogan Hall 1: Calidore String Quartet & Javier Perianes
 ・キャロライン・ショー(Caroline Shaw):Second Essay: Echo、Third Essay: Ruby
 ・シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op44
  /ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)、カリドール弦楽四重奏団
 会場はロイヤル・アルバート・ホールだけでなく、室内楽や器楽、声楽は小さなホールで開催します。前半のキャロライン・ショーさんは、アメリカの女性作曲家、ヴァイオリニスト。後半はシューマンのピアノ五重奏曲。大好きです。ピアノはペリアネスさん。

◇7/16 Prom 4: Shostakovich’s ‘Leningrad’ Symphony
 ・マグヌス・リンドベルイ(Magnus Lindberg):クラリネット協奏曲
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 「レニングラード」
  /マーク・シンプソン(クラリネット)、ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 1曲目はフィンランドの作曲家、リンドベルイ(リンドベリ)のクラリネット協奏曲。現代な響きの作品ですが、すっごくカッコイイんです。メインはショスタコーヴィチ7番。こちらは第二次世界大戦がテーマの作品。重々しい響きが楽しみです。

◇7/17 Prom 5: Debussy Pelléas et Mélisande
 ・ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」
  /クリスティーナ・ガンシュ(メリザンド)、ジョン・チェスト(ペレアス)、クリストファー・パーブス、ブラインドリー・シャラット、カレン・カーギル、クロエ・ブリオ
  グラインドボーン・フェスティバル・オペラ、ロビン・ティッチアーティ:指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
 今年はドビュッシー没後100年。ドビュッシーや同時代のフランスの音楽家の作品が多く演奏されます。まずは、オペラ「ペレアスとメリザンド」を。フォーレとシベリウスは劇音楽、シェーンベルクは交響詩、ドビュッシーはオペラにしました。ドビュッシーの「ペレアス~」はあまり聴いたことがなかったので聴きたいです。昨年のプロムスは、オペラを全然聴けなかった。今年は聴きたい。

◇7/18 Prom 6: An American in Paris & Turangalîla
 ・ガーシュウィン:パリのアメリカ人
 ・メシアン:トゥーランガリラ交響曲
  / アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)、シンシア・ミラー(オンド・マルトノ)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 Prom6でBBC響2公演目です。「トゥーランガリラ交響曲」は、1949年、レナード・バーンスタインによって初演されました。今年はバーンスタイン生誕100年。バーンスタイン作品も多いです。これもバーンスタイン繋がりなのかな?「トゥーランガリラ」はとっつきにくいイメージで、普段はなかなか聴こうと思わないのですが聴いてみようと思います。こういうところがプロムスのいいところ。

◇7/20 Prom 8: Youthful Beginnings
 ・リリ・ブーランジェ:春の朝に(D'un matin de printemps)、かなしみの夜に(D’un soir triste)
 ・メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 第1番ト短調 op.25
 ・モーフィド・リウィン=オーウェン (Morfydd Llwyn-Owen) :ノクターン
 ・シューマン:交響曲第4番 ニ短調 op.120(1841年初稿)
  /ベルトラン・シャマユ(Bertrand Chamayou)(ピアノ)、トーマス・セナゴー:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 ブーランジェは20世紀初頭に活躍したフランスの女性作曲家。ちょっと聴いてみましたが、いい感じですね。リウィン=オーウェンもイギリスの女性作曲家。今年はイギリスでの女性参政権100周年ということで、女性作曲家の作品も多いです。
 間には、メンデルスゾーンとシューマン。若い頃の作品繋がり、ということみたいです。シューマンの4番は初稿です。前年、クララと結婚したシューマンはクララの誕生日にこの作品をプレゼントします。初演は芳しく無く、その後1853年改訂稿を発表、初演されます。これが現在一般的に演奏されている交響曲第4番。しかし、シューマンの死後、指揮者のフランツ・ヴュルナーが更に改訂し、1891年ヴュルナー版というのも存在するとか…。シューマンは好きなのに、そこまで知らなかった。まずは初稿を聴きます(聴いた記憶が無きにしも非ず?)。

【追記】
 YouTubeで映像が公開されています。4曲全部。シャマユさんのアンコール、メンデルスゾーン「歌の翼に」も。
 ※動画は既に削除されています。
BBC Proms – Lili Boulanger: D’un matin de printemps and D’un soir triste
BBC Proms – Felix Mendelssohn: Piano Concerto No 1 in G minor
BBC Proms – Encore! Mendelssohn: Auf Flügeln des Gesanges
BBC Proms – Morfydd Owen: Nocturne
BBC Proms – Robert Schumann: Symphony No 4 in D minor (original 1841 version)


◇7/21 Prom 9: War & Peace
      [Binaural Soundあり]

 ・エリクス・エセンヴァルズ(Eriks Esenvalds):Shadow (世界初演)
 ・ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲)op.20
 ・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125
  /エリン・ウォール(ソプラノ)、ユディット・クタージ(Judit Kutasi)(メゾソプラノ)、ラッセル・トーマス(テノール)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バリトン)、BBC Proms ユース合唱団、サイモン・ホールジー(エセンヴァルズ)、ドナルド・ラニクルズ(ブリテン、ベートーヴェン):指揮、World Orchestra for Peace
 毎年「第九」も演奏されますが、今年は第一次世界大戦終結100年という記念の年。平和を歌います。
 前半には、ブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」。第二次世界大戦中にアメリカで作曲した作品。日本政府の依嘱により、皇紀2600年奉祝曲として作曲されたと言われている。ブリテン自身は、両親の思い出に捧げるつもりだった。来日する予定も立てていたが、日本から「演奏拒否」との知らせが。日本では演奏するかどうか論争が起き、更に太平洋戦争が勃発したので演奏機会はなくなり…。日本で初演されたのは、1956年、ブリテン自身の指揮でN響が演奏しました。
 オーケストラの名前が、まさに世界平和ですね。
【追記】
 指揮者の名前が2人ですが、誰がどの曲を振ったのか判明したので追記しました。

◇7/22 Prom 10: Fauré, Franck & Widor’s Toccata
 ・シャルル=マリー・ヴィドール:オルガン交響曲 ヘ短調 op.42
 ・フランク:オルガンのための3つの小品 第3曲 英雄的小品 ロ短調 M37
 ・フォーレ(アプカルナ:編曲):パヴァーヌ(オルガン版)
 ・J.S.バッハ:ファンタジア ト長調 BWV 572
 ・ゲオルク・タルベン=バル(George Thalben-Ball):パガニーニの主題による変奏曲
 ・ティエリー・エスケシュ(Thierry Escaich):エヴォケーション II
  /イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
 ロイヤル・アルバート・ホールのあの大きなオルガンでの演奏会です。Prom2で演奏したフォーレの「パヴァーヌ」も、今度はオルガン版。オルガンの響きを堪能しましょう。

◇7/22 Prom 11: Mahler Symphony of a Thousand
      [Binaural Soundあり]

 ・マーラー:交響曲第8番 「千人の交響曲」
  /タマラ・ウィルソン、カミッラ・ニールンド(Camilla Nylund)、ジョエル・ハーヴェイ(ソプラノ)、クリスティーン・ライス(メゾソプラノ)、クラウディア・ハックル(コントラルト)、サイモン・オニール(テノール)、クイン・ケルシー(バリトン)、モリス・ロビンソン(バス)、サウスエンド少年合唱団、サウスエンド少女合唱団、BBCウェールズ合唱団、BBCシンフォニーコーラス、ロンドンシンフォニーコーラス、トーマス・セナゴー:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 大曲が来ました。マーラー8番。少年少女合唱団に加え、合唱団が3つ…。「千人の交響曲」と言いますが、今回のプロムスでの演奏は一体何人いるんでしょう?マーラー作品は少しずつ親しんでいますが、8番はまだお近づきになれていない。マーラーの声楽付き作品はどれも好きなので、8番もきっと好きになる…かな?
【追記】
 Binaural Soundでも配信されています。普通の音源は聴いて、すごくきれいだなと感じました。親しめてる。Binaural Soundでもう1度、何回でも聴こう。

◇7/23 Prom 12: Beethoven, Shostakovich & Rachmaninov
 ・ベートーヴェン:コリオラン序曲 op.62
 ・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
 ・アンドリュー・ノーマン:Spiral(イギリス初演)
 ・ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
  /アリサ・ワイラースタイン(チェロ)、カリーナ・カネラキス:指揮、BBC交響楽団
 昨年プロムスデビューしたカネラキスさんが今年も登場です。ラフマニノフが楽しみです。

【追記】
 YouTubeにProm12の全曲の動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Ludwig van Beethoven: Overture 'Coriolan'
BBC Proms – Dmitri Shostakovich: Cello Concerto No 1 in E flat major
BBC Proms – Andrew Norman: Spiral
BBC Proms – Sergei Rachmaninov: Symphonic Dances
 ラフマニノフの「交響的舞曲」かっこいいですね。フルでアップしてくれて嬉しいですねぇ。


◇7/24 Prom 14: Sibelius, Schubert & Zimmermann
      [Binaural Soundあり]

 ・ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ・シューベルト:若い尼僧 Die junge Nonne D828
         糸を紡ぐグレートヒェン Gretchen am Spinnrade D118
         ミニョンの歌 Lied der Mignon D877
         魔王 Erlkönig D328
 ・ベルント・アロイス・ツィンマーマン:1楽章の交響曲
 ・シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲 D760
 ・シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105
  /エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、ルイ・ロルティ(ピアノ)、ヨーン・ストルゴーズ:指揮、BBCフィルハーモニック
 てんこ盛りなプロムです。ワーグナーに始まり、シューベルトの歌曲をオーケストラ伴奏で。しかもソプラノの「魔王」もあります。「糸を紡ぐグレートヒェン」は、声楽の発表会で、別の人が歌っていてすごくいいなと思ったので是非聴きたい(私はまだまだ歌えません。ドイツリートそのものをやっていない)。後半には「さすらい人幻想曲」のピアノとオーケストラ版もあります。最後はシベリウス7番。7番は、初演の際、「交響的幻想曲」というタイトルでした。タイトルは幻想曲つながり?
 ストルゴーズさんのプロムは、毎年私の好みの選曲が多く、楽しみです。

◇7/25 Prom 15: Paul Lewis plays Beethoven’s ‘Emperor’ concerto      [Binaural Soundあり]
 ・タンジー・デーヴィス (Tansy Davies):What Did We See? (orchestral suite from 'Between Worlds')(世界初演)
 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
 ・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
  /ポール・ルイス(ピアノ)、ベン・ゲーノン:指揮、BBCフィルハーモニック
 特に注目していなかったプロムなのですが、Binaural SoundとYouTubeに動画があるので、記録として書いておきます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番も、ブラームスの2番も好きですし。ブラームスの2番なんて、夏休みにぴったりですね。どちらも作品番号73なんですね。へぇ。
 以下、YouTubeでのアップされた動画です。
BBC Proms – Tansy Davies: What Did We See? (orchestral suite from 'Between Worlds')
BBC Proms – Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No 5 in E flat major, 'Emperor'
BBC Proms – Johannes Brahms: Symphony No 2 in D major

◇7/26 Prom 16: Stravinsky, Debussy & Wagner
 ・ワーグナー:「タンホイザー」序曲
 ・ドビュッシー:選ばれた乙女
 ・ストラヴィンスキー:ナイチンゲールの歌(うぐいすの歌)
            組曲「火の鳥」1945年版
  / サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(メゾソプラノ)、ハレ合唱団(女声合唱)、ハレ・ユース合唱団(女声合唱)、マーク・エルダー:指揮、ハレ管弦楽団
 ここでもワーグナーが1曲目。ドビュッシーの「選ばれた乙女」はカンタータ。聴いたことがないので聴いてみたい。ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」も。ストラヴィンスキーのバレエ音楽は、聴けばわかるのですが、まだ親しめていない。そろそろお近づきになりたい。

◇7/27 Prom 17: Parry, Vaughan Williams & Holst
 ・パリー:交響曲第5番 ロ短調
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
 ・パリー:わが言葉を聞きたまえ Hear my words, ye people
 ・ホルスト:死への頌歌 op.38
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第3番 田園交響曲
  /タイ・マレイ(ヴァイオリン)、ランチェスカ・チェジーナ(ソプラノ)、アシュリー・リッチズ(バスバリトン)、BBCウェールズ合唱団、マーティン・ブラビンズ:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 オール・イギリス・プログラム!ラストナイトの「エルサレム」の作曲者としてお馴染みの、パリーの作品が2つも。パリーも、今年没後100年なんです。交響曲第5番は「交響的幻想曲1912年」という副題もあります。ホルストも「惑星」だけじゃないよ!ヴォーン=ウィリアムズは有名どころを。いいですねこういうプロム。プロムス、ロンドンという感じがします。

【追記】
 Prom17の動画がアップされました。ヴァイオリンのタイ・マレイさんのアンコール、タレガ「アルハンブラの思い出」もあります。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms – Hubert Parry: Symphony No. 5 in B minor
BBC Proms – Ralph Vaughan Williams: The Lark Ascending
BBC Proms – Francisco Tárrega: Encore! Recuerdos de la Alhambra
BBC Proms – Hubert Parry: Hear my words, ye people
BBC Proms – Gustav Holst: Ode to Death
BBC Proms – Ralph Vaughan Williams: Pastoral Symphony (No. 3)
 パリーの交響曲第5番、合唱曲といった珍しい作品も動画でアップされるのは嬉しいですね。楽器、パートごとの動きがわかるので興味深いです。


◇7/28 Prom 18: Currentzis conducts Beethoven
      [Binaural Soundあり]

 ・ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
          交響曲第5番 ハ短調 op.67
  /テオドール・クルレンツィス:指揮、ムジカエテルナ
 世界中で話題になっているコンビ、クルレンツィスとムジカエテルナがプロムスに登場です。ベートーヴェンを2作。しかも後半は5番。どんな演奏になるのか楽しみです。
 そういえば、ベートーヴェン5番も、毎年どこかしらのオーケストラがやってる気がする。

◇7/30 Proms at … Cadogan Hall 3: Ancient Rituals and New Tales
 ・Joseph Tawadros、Jessica Wells
  /ジョセフ・タワドロス(ウード)
 曲名は省略します。タワドロスさんはエジプト出身のウード奏者。ウードは、アラビアのリュートの仲間の弦楽器。珍しいので聴いてみたい。

◇7/31 Prom 22: A London Symphony
 ・ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob. I:104 「ロンドン」
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第2番 「ロンドン」
  /アンドリュー・マンゼ:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 私のイチオシプロムです。ロンドンで、2つの「ロンドン」交響曲。ありそうでなかった?プログラム。これは聴きたい。ヴォーン=ウィリアムズはこの交響曲を、第一次世界大戦で戦死したバターワースに献呈しています。というのは、初稿のスコアを指揮者に郵送した際、失われてしまいました。パート譜は残っていたのでそれを手がかりに、復元、再構成を手伝ってくれたのがバターワースでした。
 先日、NHKFM「N響レジェンド」でも、似た構成の回がありました。ハイドンとヴォーン=ウィリアムズの「ロンドン」交響曲に、エルガーの「コケイン序曲 ロンドンの下町から」を加えて放送。気象情報が途中に何度も入って、番組がブツ切れになってしまったのが残念でした…。このプロムにも、エルガーも入れたら完璧ですね。


 以上、7月の私の選んだ公演でした。新しい情報が入り次第、追記、修正していきます。今年もプロムスを楽しみましょう!!

・8月前半の私選リスト。この記事の続きです:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半]
・8月後半(8/16~):BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]
・9月:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月]

 こちらも参考にどうぞ。
英国ニュースダイジェスト:ロンドンの夏を飾る音楽フェスティバル BBC Proms 2018 7月13日(金)~9月8日(土)


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by halca-kaukana057 | 2018-07-10 21:41 | 音楽


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