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 昨年、好きになったイギリスのドラマ「刑事モース」(原題:Endeavour)の第3シリーズ(字幕版)が、GYAO!で配信されていました。3月10日からだったようですが、全く気づかず…最終日の今日、駆け込みで観ましたw今日が休みでよかった…。

GYAO! : 刑事モース ~オックスフォード事件簿~ シーズン3

 第3シリーズはNHKBSプレミアムで、一度観たので記憶にはありますが、この第3シリーズが「モース」初見。しかもCase10は第2シリーズ最終話・Case9の最後があの終わり方…。一体何があったんだと思いながら観ていたので、よくわからない箇所も多数。なので、第2シリーズまで観た後でもう一度第3シリーズを観直したいと思っていました。よかった、ギリギリだけど観られて。
 字幕版とNHK放送版では、副題の訳が違います。セリフの訳も違いました。簡単に感想を。

・Case10:光と影の奇想曲 / 表と裏のバラッド(Ride)
 ブレナム・ヴェイル事件はこれ以上捜査ができないと"封印"されることに。しかし、このブレナム・ヴェイル事件は第3シリーズのあちらこちらで尾を引くことに。サーズデイが復帰した一方で、モースは警察から離れひっそりと暮らしていた。そして資産家や富豪たちと親しくなる。しかし、モースの身の回りで殺人事件が起きる。さらに、モースを親しく思っていた富豪のビクスビーも殺され、モースが第一発見者になってしまう…。
 前の感想でも書いたが、モースはやっぱり警察なんだと思う。警察を辞めると言っていても、資産家のパーティーでの人間観察をしている様は刑事の頃と変わらない。事件が起こった移動遊園地でも、捜査をしているストレンジと偶然会った時、遺留品を見つけてしまったりも。ビクスビーが殺された後、警察に復帰するモース。その捜査をしている姿が生き生きしている。収監されている間、カウリー署の人たちはモースを助けようと尽力していた。あまり空気を読まないモースを煙たがってきたカウリー署の人たちですが、モースのがんばりが通じたのかな。一方、収監されている間のことをサーズデイに話したモースの表情がなんとも言えなかった。本当に辛かっただろう。
 モースの恋人だったモニカさんが出てきた時は辛くなりました。モースが戻ればよりは戻せるはず。でも、モニカさんは知っている。モースは独りになりたいのだと…。
 移動遊園地のマジシャンに聞き込みをしていたサーズデイとモース。まさかここでのあることが、伏線というか大きな鍵になっていたとは…。あのシーンを観た時、これ!と思ってしまった。
 全てを観て、副題の和訳はどちらもいいなぁと思う。NHK版「光と影の奇想曲」はきれい。

・Case11:遠き理想郷 (Arcadia)
 これはNHK版も字幕版も副題の訳は同じ。
 流行中の胃腸炎で女性が死亡した事件、画家の青年の部屋が爆破した事件、スーパーの遺物混入事件と脅迫、アフリカのローデシアでのボランティア活動、理想郷を作ろうという若者たちの共同体、これらが絡み合い、どんどん重なり合っていく。モースがあちらこちらで大活躍します。異物混入に気づき、サーズデイがサンドイッチを食べようとするところを寸前で止めたのはドキドキした。異物混入の離乳食を食べようとした赤ちゃんのシーンも。
 この回から、トルーラブ巡査が登場。本当に有能です。頭がよく、気が効いて、仕事が丁寧で、無駄がない。おまけに美人。トルーラブさんの方が出世するんじゃないかと思ってしまうほど。ブライト警視正、見惚れてましたねw
 モースの過去も語られます。若くして死んだ母親とのある思い出。当時は嫌だったかもしれないけれど、大人になったモースにとっては忘れられない思い出になっている。
 ジェイクスにも転機が。幸せになってほしいけど、寂しくなります。Case9で、ジェイクスの過去が明らかになって、モースともいい仲で仕事できそうだと思ったのに…。ジェイクスのこれからのことを知って、ジェイクスに無理をさせたくないとがんばるモースがいい。ジェイクスも、まだ上司なんだとモースを思いやる。モースがジェイクスに贈ったプレゼントは、以前は意味がわからなかったけど、2回目に観て、とりあえず意味がわかったかも。
 様々な形の「理想郷」の出てくる回。どこにも、問題はあるんだなと感じます。

・Case12:禁断の森 / 森の怪物 (Prey)
 ジェイクスがいなくなったカウリー署の巡査部長はストレンジに。貴族のお屋敷で子守をしていたデンマーク人女性が失踪する。サーズデイは過去の女性が襲われた事件を思い出し、似ていると感じる。その女性が消えたと思われる森の近くで、他にも失踪、死亡事件が起こる。犯人は一体何者なのか…。
 だんだんと事件の真相がわかってくるにつれて、人の力ではどうしようもない恐ろしいものの姿が明らかになってくる。ここが怖かった。しかし、それは仕組まれたものでもある。人間の心の方が怖いとも感じます。
 ブライト警視正がやっぱりかっこいい回。そのブライト警視正を信頼しているカウリー署の面々も。
 過去の女性が襲われた事件に関して、過剰に反応、容疑者を力ずくで自白させようとしたサーズデイ。「ブレナム・ヴェイルからおかしい」サーズデイ。娘のジョアンにも関係することだからか。この流れは次のCase13に続きます。

・Case13:愛のコーダ / 愛の終止符 (Coda)
 大物ギャングが死んで、後継者争いが始まると警戒するカウリー署。会社の社長が銀行から給与のためのお金をおろした後、強盗に殺される。サーズデイとストレンジは力ずくで悪党たちがたくらんでいることを吐かせようとする。それに同意できないモース。モースは大学時代の教授と再会。妻が浮気をしているので調べてほしいと頼まれる。
 ギャングが出てきて、荒々しくなるカウリー署。でも、モースは納得できない。ギャングの件からは離れて、恩師の妻の浮気問題の調査をすることに。派手なギャングに目がいってしまうそうになりますが、些細なことが大事なことなんですよね。
 以前の感想で、預金以上に引き落としをするモースが銀行から呼び出された際、その金は酒か、コンサートかに使ったのか…と書いたがそうではなかった。モース夫人、つまり、モースの義理の母親に振り込み。ギャンブルのお金は、死んだ父が競馬をやっていた関係だろう。実の父が死んで、モースと義理の母親家族とは無理に付き合わなくていいはず。それなのに、義理の母親家族の生活を支えている…。モースはそんなに給料は高くないはずなのに。モースが真面目だ…。
 あと、検視に黒のボウタイのフォーマルでやってきたモース。コンサート帰りではなく、これからコンサートに行くところだったんですね。どちらにしろ、検視の場に似合わないwでもモースだから似合ってしまうのがなんともw
 ジョアンの働く銀行に強盗が。そこにモースも居合わせる。人質になってしまった2人。前にも書きましたが、そんな中でも、強盗殺人事件の鍵となるノートの暗号を解いているモースが本当にモースらしい。黙ってしょぼくれているより、何かしている方がまし…さすがとしか言いようがない。でも、この事件が後で大変なことに…。銀行強盗の件で話し合うブライト警視正とサーズデイのやりとりの意味がようやくわかりました。Case9,10を観ていないとわからない。そして第3シリーズ全体でサーズデイを悩ませてきた撃たれた後遺症。本当にサーズデイ強い…。
 銀行強盗という派手な事件が起こったが、やっぱり些細なことのほうが大事なことになっている。強盗殺人の結末には腹が立ちました。その犯人が言っていた言葉が、モースに深く突き刺さる…。
 そして、ジョアンが…。これからどうなってしまうのだろう…。

 全編通して、いくつもの事件が絡まって、ひとつの方向へ向かう様は観ていて本当に面白い。それぞれの人物も深い。そして、どんどん深まるモースの孤独。「ウッドストック行最終バス」を読んだ後で観て、将来のモースに繋がるものを感じました。

 シーズン4のNHKでの放送はいつですか…。
by halca-kaukana057 | 2019-03-31 23:00 | 興味を持ったものいろいろ

イギリスの古楽を聴く

 以前、BBC Radio3で、BBC交響楽団の演奏会をオンデマンド配信で聴きました。
BBC Radio3 : Radio3 in Concert : A Masterpiece of Mahler
 いつこの記事を書こうと思っていたら、オンデマンドが日本時間明日朝までになってしまった…。
 ・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
 ・トーマス・ラルヒャー:Nocturne – Insomnia
 ・マーラー:大地の歌
  /エリーザベト・クールマン(メゾソプラノ)、スチュアート・スケルトン(バリトン)
  サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団

 いい演奏会でした。トーマス・ラルヒャーさんの作品は、2017年のプロムスでイギリス初演(Prom40 ロビン・ティッチアッティ:指揮、スコットランド室内管弦楽団)。初演した作品を何度も演奏していくのはいいなと思います。静かに始まり、現代的な音へ変化していく。打楽器の使い方が面白いです。モーツァルトのハフナー、メインの「大地の歌」もよかったです。「大地の歌」はじんわりとします。

 大体オンデマンドを聴く時は、その演奏会本編が終わればさっさと再生停止してしまいます。しかし、この時はそのまま流しておきました。BBCでも余った時間にCDなどから別の音楽を流しますが、その流れてきた音楽に惹かれました。上記ページをずっとスクロールしていくと、放送された曲についての表記があります。どちらも、イギリスの古楽です。

 1曲目は、イギリスの作曲家、ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)の「4声のファンタジア」より第15番。演奏はFretwork。
◇Spotify : John Jenkins : Complete Four-Part Consort Music (Fretwork)
 演奏しているFretworkは、ヴァイオル・コンソート(ヴァイオルは英語、ヴィオールがフランス語)。16世紀から17世紀にかけて、イングランドやドイツで発展していった器楽アンサンブルのことを「コンソート」と言うそう。日本人もメンバーに含まれていて、古楽だけではなく、現代作品でも活躍しているのだそう。
 ジョン・ジェンキンスは、パーセルと同時代の作曲家。ヴァイオル・コンソールの黄金期に活躍。数多くの作品を遺した。このアルバムは、ヴァイオル・コンソール作品から「4声のファンタジア」を全収録。現代の弦楽器とは違う、ヴァイオルの優しく甘い音色と、心地よいメロディー、和音にホッとします。ゆるやかな短調の旋律が美しい3番、朗らかで優しい5番、ちょっとドラマティックな7番、暗い雨のような物悲しさの9番、可愛らしい14番、放送された15番は長調でも落ち着いていて穏やか。主旋律と他の旋律の絡み合いがきれいで、どんどん広がっていく。1一緒に収録されている2つのパヴァン(Pavan)もいいです。

 2曲目は、同じくイギリスの作曲家、ジョン・ダウランド(John Dowland)の「歌曲集第1巻」より、「Awake sweet love, thou art returned(目覚めよ甘き恋人、あなたは帰ってきた)」。演奏は、 グレース・デイヴィッドソン Grace Davidson (ソプラノ)、デイヴィッド・ミラー David Miller(リュート)。
John Dowland : John Dowland (Grace Davidson , David Miller)
 ダウランドは声楽とリュートの作品を多く遺している。歌曲集第2巻の「あふれよわが涙」が有名。このアルバムには、第1巻なので「あふれよわが涙」は入っていませんが、きれいな歌曲ばかり。歌っているディヴィッドソンさんのソプラノは澄んでいて美しい。リュート伴奏は最低限の音しか出していないように思えるけれども、歌に寄り添い、歌をひきたてている。リュート伴奏の歌曲はいいなぁ。放送された「目覚めよ甘き恋人、あなたは帰ってきた」は、愛しい人はいるけれども彼女に想いは伝わらない、でも、彼女は帰って来た!という希望が歌われている。そんな恋の歌も多いです。どの曲もきれいで、こちらも聴いていてホッとします。

梅丘歌曲会館 「詩と音楽」:ダウランド (John Dowland,1563-1626) イギリス
 ↑ダウランドの歌曲の歌詞と日本語訳があります。
 ダウランドの歌曲の伴奏はリュートかギターですが、ピアノのものはないのかなぁ…(自分が歌うとしたら、ピアノ伴奏でないと先生が対応できない)

 他にも、イギリスの古楽だと、鍵盤楽器の楽曲を集めた「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」に載っている、ウィリアム・バード、ジョン・ブル、ジャイルズ・ファーナビーなども好きです。他の時代もですが、古楽はハマると本当に深いし広い…。
by halca-kaukana057 | 2019-03-24 22:55 | 音楽
 以前読んだ「日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」。大好きな本です。この本が映画にもなりました。単行本が出たのが2002年、文庫化されたのが2008年。出版から15年以上経っても読み続けられる、素敵な本です。映画化をきっかけに、続編が出ました。これは嬉しい。(ちなみに映画は観ていません)

・以前の記事:日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ


好日日記―季節のように生きる
森下典子 / PARCO出版 / 2018

 今作も、著者の森下さんが40年も続けてきたお茶のお稽古で感じたこと、日常のことや季節の移り変わりについて綴られている。フリーランスの文筆家・エッセイイストとして活躍しているが、毎日色々な難題や苦悩に直面する。なかなか書けない原稿、迫る締め切り。生活の場が仕事場でもあるので、仕事と暮らしの切り替えが難しい。部屋に閉じこもって原稿を書いていると心身の調子にも影響が出てくる。仕事も途切れることもあり、将来に不安も感じる。人間関係に悩むこともある。そんな森下さんにとって、お茶のお稽古は仕事からも日常からも離れて頭を切り替えられる場所、時間だ。
 お茶碗を押し頂き苔のような深い緑色に、ゆっくりと口を付ける。抹茶の香ばしさが鼻を打ち、さわやかな苦みと、深いうまみが口に広がる。
「スッ」と音をたてて飲み切り、茶碗から顔を上げると、緑色の風のようなものが、サーッと体を吹き抜けていく。
「ふぅーっ」
 気持ち良くて、おなかの底から長い息を吐く。目を上げると、向こうに見える庭の椿の葉が、雨に洗われたように輝いている。
(わぁ、きれい……)
 その時、私の中には、気がかりな仕事も、将来の不安も、今日帰ったらしなければならないことも、何もない。
 抱えている問題が解決したわけではない。現実は相変らず、そこにある。……だけど、その時、私は日常から離れた「別の時間」の中にいるのだ。

 目指しても目指しても、お点前は完璧にならない。けれど、「別の時間」にスルリと滑り込むことはいつの間にか上手くなっていた。
(7~8ページ)

 その時だけ、今目の前にあることに集中する。目の前にあることだけをじっくりと味わう。近年話題になっている、私も興味を持っている「マインドフルネス」の考え方だなと思う。仕事と日常生活がすぐ隣り合わせ、というよりもお互いが重なり合うことも少なくない森下さんの生活には、お茶のお稽古の時間がかけがえのないものになっているのだと思う。

 お茶の先生の家に週1でお稽古に行くが、お稽古場には季節を感じることの出来る演出・工夫がいくつも施されている。茶道は季節と密着に関わっている。花や掛け軸、玄関先にある色紙、お茶の道具も、お茶といただくお菓子にも季節のものが使われている。お稽古で季節を感じることもあれば、お稽古がきっかけで身の回りの季節に気づくこともある。お茶のお稽古を通じて、季節に敏感になることができたのだろう。この本は章が二十四節気に分かれていて、その季節のことが描かれる。森下さんの住む東京と、私の住む地域では季節に差があるし、同じ日本とはいえ自然・草花や樹木にも違いがある。でも、森下さんが感じる季節の姿や変化の感じ方に共感する。自然の姿、有様はその時だけのもの。次の年に同じ季節が巡ってきても、決して全く同じにはならない。その時しか存在しない自然を慈しむ。自然に逆らうことはせず、受け入れる。自然に学ぶ。大切なことだと思う。

 茶道にはたくさんの作法がある。釜でお湯を沸かすために炉の炭をおこすところから始まる。この「炭点前」は難しい。難しいからと尻込みしていると、
「できるなら稽古しなくてもよろしい。できないから、稽古するんです」
と先生が仰る。先生の口癖だそうだ。その通りだなと思った。出来ないから稽古に通っている。こんな箇所があった。
 手順を間違えなくとも、先生の指摘は尽きることがなかった。上手に見せようとてらわないこと、自然にさらりとすること。はしばしまでおろそかにしないこと……。
 何十年やっても課題は尽きず、稽古に終わりはない。このごろ思う。目指しても目指しても終わりのない道を歩くことは、なんて楽しいのだろう。
 いくつになっても正面から叱り、注意してくれる人がいるということは、なんて楽しいのだろう。
 お茶を習い始めた頃は、早く完璧なお点前ができるようになりたかった。先生が「よくできました」と言ってくれないのが嫌だった。
(173ページ)
 私も声楽を始めた。私も、「早く上手くなりたい、技術を身に付けたい。たくさんの歌を歌いたい」と思っている。練習をしていくのも、怒られるのが嫌でしているところがある。この箇所を読んで反省した。声楽、音楽も「終わりがない」。目指しても目指しても終わりがない。そんな道に進んでしまったことに気が遠くなる、途方に暮れることもある。でも、終わりがないから、どこまでも歩いていけるから面白い。最近、先生からそんな課題を与えられた。難しいと思うが、そこで何を学べるだろう。ワクワクする気持ちもある。そして、できないから稽古しているということも。もっと素直になろう。叱られてナンボだ。成長の糧になる。(でも、これは決して練習をサボってもいいという理由ではない。練習はすること。足りない部分をレッスンで学ぶ)
 森下さんは40年もお稽古に通っている。私も、そんなに長い間学び続けることが出来るだろうか。声楽もだし、稽古・レッスンに通っているわけではないが宇宙・天文について学ぶこと、星見もだ。まだ始めて間もないこぎん刺しや編み物も。長く続けていることがあるって素敵だ。

 勉強については、こんな箇所もある。
「あのね、あなたたちは、道具の褒め方をもっと練習しなきゃだめよ。それには、場数を踏むことね」
「場数?」
「そうよ。お茶会にどんどん行って、亭主と正客のいろいろなやりとりを見て勉強するのよ。そして、自分も正客になってみて、いっぱい恥をかくの。それが勉強よ」
 その「勉強」という言葉に、一人の美しい老婦人を思い出した。昔、従姉と一緒に、初めてお茶会に連れて行っていただいたとき、その人は先生と言葉を交わした後、
「さっ、もう一席、お勉強してくるわ。お勉強って、本当に楽しいわね」
と、言って立ち去った。
 あれから何十年もたっている。けれど、私はまだ本当の勉強にたどり着いていない気がする。
(198~199ページ)

 続編のこの本も、何度も何度も「同感!」と思いながら読んでいた。やはり読後は清々しい。今この時を大切にしたくなる。
 森下さんのお茶のお稽古にも変化があった。お茶の先生も高齢になり、体力的にお稽古が難しくなってきた。ずっとこのままは続かない。ずっとこのままではいられない。だからこそ、一回一回を大事にするようになった、と。寂しい変化だが、いつかは訪れること。そういう意味でも、今この時を大事にしたい。
by halca-kaukana057 | 2019-03-21 23:12 | 本・読書
 12月に発表された、「BBC Proms JAPAN」。私も毎年開催を楽しみにしている、ロンドンでの世界最大級の音楽祭が日本にやってくる!と、昨年12月に発表されました。詳細なプログラムが発表されました。

BBC Proms JAPAN 公式ウェブサイト

・発表の際の記事:プロムスが日本にやってくる!?

 10月30日から、11月4日までの6日間、毎日開催です。10月31日には大阪でも公演があります。

◇10/30 Prom1(東京)、10/31 Prom2(大阪)
 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
  (ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)
 マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

◇11/1 Prom3:JAZZ from America (ジャズ・フロム・アメリカ)

◇11/2 Prom4:Russian and Nordic Breeze (ロシア・北欧の風)
 シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  (ヴァイオリン:ワディム・レーピン)
 シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43

◇11/3 Prom5:Next-Generations, representative of Japanese Soloists (日本を代表する次世代のソリスト達)
 細川俊夫:「プレリューディオ」 オーケストラのための
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
  (チェロ:宮田大)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
  (ヴァイオリン:三浦文彰)
 ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45

◇11/4 Prom5:Last Night of the Proms(ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス)
 P.M.デイヴィス:アン オークニー ウェディング ウィズ サンライズ(An Orkney Wedding, with Sunrise)
 ミヨー: スカラムーシュ Op.165b
  (アルトサクソフォン:ジェス・ギラム)
 プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より「私が町を歩けば」
  (ソプラノ:森麻季)
 マルコム・アーノルド:4つのスコットランド舞曲 アレグレット
 H.パーセル:夕べの讃美歌
  (ソプラノ:森麻季)
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ワックスマン:カルメン幻想曲
  (ヴァイオリン:ワディム・レーピン)

 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
 スコットランド民謡:蛍の光(Auld Lang Syne) 他

  /トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団

 メイン会場での6公演はこんな感じ。
 その他に、11月2日~4日まで、渋谷で、「Proms Plus Outdoor Concerts in SHIBUYA(プロムス・プラス・アウトドア・コンサート)」という、無料野外コンサートもあるそうです。
 あと、Prom5の前にプロムスの楽しみ方を出演者が語るプレトーク、学生向け公開リハーサルも。

 うーん…ラストナイトを除くと、海外オーケストラの来日公演とさほど変わりないような…。
 ラストライトには、昨年のラストナイトにも出演した、サックスのジェス・ギラムさんが同じ「スカラムーシュ」を演奏します。マルコム・アーノルドのスコットランドにちなんだ作品があるのはいいな。
 あれ、「イギリスの海の歌による幻想曲」「ルール・ブリタニア」がない。
 というか、合唱団がいない。合唱団がいないということは、まさか、「威風堂々」第1番は歌なし…?最後の「Auld Lang Syne」は観客全員で手を繋いで歌うあれですよね?(歌詞は日本語の「蛍の光」か?)
 ラストナイトの司会は葉加瀬太郎さんとのこと。本家には司会なんてありません…指揮者がMCします。指揮者スピーチもあるかどうか…。ちなみに、ラストナイトでは「もれなくユニオンジャック&ロゴプリント手ぬぐい付(旗の代わりに振ってお楽しみください。もちろん、ご自身でお好きな旗をお持ちになられても歓迎です。)」とのこと。

 ちなみに、間もなく開催される「BBC Proms Dubai」ドバイでのプロムスのプログラムを見てみましょう。こちらはオケはBBC交響楽団。
BBC Symphony Orchestra: BBC Proms Dubai: Tchaikovsky Violin Concerto and Romeo & Juliet
 Prom1:チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、プロコフィエフ:ロメオとジュリエット
BBC Proms Dubai: Beethoven's Symphony No. 9
 Prom2:ウォルトン:チェロ協奏曲、第九
BBC Proms Dubai: Last Night of the Proms
 Prom3:ラストナイト。昨年のラストナイトでも演奏されたスタンフォード、現代ものでアンナ・クライン、ヴォーン=ウィリアムズ、「ルール・ブリタニア」に「Land of Hope and Glory」(BBCシンガーズの合唱があります)

 イギリスものも多いし、本家プロムスで毎年必ず演奏する第九もやります。合唱団もいます。日程は短いけど全然違う。

 HPをよく見ると、主催に、テレビ朝日、BS朝日があります。どちらかで放送があるの?情報番組などでPRもしそう。その他詳しい情報は公式サイトで。

 で、第一報が来た後も考えたのですが、「プロムス」とは。日本でやる意味、意義とは。ただの海外オーケストラの来日公演とどう違うのか。ラストナイトだけがプロムスではない。全てのプロム(公演)が、「誰でも楽しめるクラシック音楽のコンサート」であること。どのプロムもお祭りのようなワクワクした雰囲気があること。
 曲の幅は、他の海外オーケストラの来日公演でも演奏している作品も多いので、広いとはあまり言えない。ジャズの回のProm3や現代作品も扱うProm5はプロムスらしいと思う。ダウスゴーさんの十八番のシベリウスもあるが、「フィンランディア」と交響曲第2番はフィンランドオケもよくやるし…お国もののデンマークのニールセンとかニルス・ゲーゼとかもあったらいいのに。イギリスのオーケストラなのに、イギリスものが少ない…。
 上記のドバイプロムスでは、本家でも毎年演奏する第九がある。ならば同じく毎年演奏されるホルストの「惑星」があったら、イギリスものも増えるからいいのになぁ(女声合唱は日本の合唱団でもいいですし)。ラストナイトに合唱団がいないのが気になる。

 日本であまり馴染みがない作品だと敬遠される?でも、日本で馴染みの作品ばかりだと、また似たような作品ばかり…と言われる。この辺のバランスは難しいな…。
 野外コンサートが「誰でも楽しめる」お祭りの感じになりそうだなと思います。

 今後も色々な情報が発表されると思うので、チェックしたいと思います。第一報記事にも書きましたが、BBCのオーケストラの公演は、海外公演でもBBC Radio3で放送されます(オンデマンドあり)。なので、行けなくても後日放送で楽しめます。

 ちなみに、本家プロムスのプログラムは、グリニッジ標準時4月17日発表です。
by halca-kaukana057 | 2019-03-19 23:08 | 音楽

宇宙と人間 七つのなぞ

 物理学者の湯川秀樹博士の本は、色々と出ています。その中からこの本を。


宇宙と人間 七つのなぞ
湯川秀樹 / 河出書房新社、河出文庫/2014年

 この本は元々、1974年、「ちくま少年図書館」の中の1冊として刊行された。少年向けの科学の本なので、文章は講義を受けているような語り口調で親しみやすい。しかし、内容はちょっと難しめのところもあるかも。じっくり読んで、理解したいと思う本です。

 この本で語られる「七つのなぞ」とは、「宇宙のなぞ」、「素粒子のなぞ」、「生命のなぞ」、「知覚のなぞ」、「ことばのなぞ」、「数と図形のなぞ」、「感情のなぞ」。宇宙や素粒子、数学は湯川博士の専門だが、知覚、ことばや感情については執筆に苦労したそうだ。

 先日読んだ「宇宙に命はあるのか」(小野雅裕)は、ひとつのテーマを根底にして、宇宙開発や宇宙探査の歴史と現在、未来、何を目指しているのかを総合的に語った本だった。この湯川博士の本も、科学を総合的に語った本。その科学は、どんなに高度なものであっても、元々は私たちの身の回りにあるものから発展していった、というのが面白い。遠くの宇宙も、目に見えない素粒子も、難しい数学も、身の回りにあるものを観察し、調べることで発展していった。高度な科学を研究しようと思ったら、まずは身の回りに興味を持つことが大事なのだなと感じた。

 ことばについては、湯川博士がお孫さんの成長を「観察」した結果が書かれている。この本のために「観察」しようとしたわけではないが、一緒に遊んでいるうちにどのようにことばを理解し覚えていくのか、お孫さんの例が書かれている。言語学もやはり身の回りから発展していくのか。人間が学問を発展させていった過程もわかるようで面白い。

 科学は現実にあるものを観察、証明していくものだと思っていたが、「ノン・フィクション」の科学もある。数学の素数や複素数は「ノン・フィクション」だが、量子力学には必要なこと。湯川博士の時代ではまだ予測の段階のものもある。予測だけれども、それがないと現実の科学法則が成り立たない。確かに、科学には「ノン・フィクション」が存在する。これも面白いと思った。現代で言うなら、ダークマターもそのひとつ。重力波やヒッグス粒子も「ノン・フィクション」だったが、現実にあると観測された。湯川博士がもしまだ生きていたなら、興奮していただろう。

 知覚、感情の章で、博士はこう述べている。
私はいつも言うのですけれども、学校で習うこと、あるいは教科書に書いてあること、参考書に書いてあることはだいじに違いないけれども、それを覚え、また理解したら、それでいいと思うのは、たいへんな錯覚です。学校や書物で習うことを覚え、理解する、その根底には膨大な別の情報の獲得と記憶があるということを無視してはならない。目なら目を通じて、あるいは耳を通してはいってくるものもあるし、そのほかの感覚器官を通ってはいってくるものもある。そういう仕方で得たたくさんの情報を知らぬ間に自分で整理したり、覚えたりしているということが、意識的に勉強することと平行している。それは学校では直接には習わないことですが、それは学校で習うことと同じくらい重要だと思うのです。(211ページ)
 普段何気なく生活していることこそが、学ぶことに繋がっている。それをおろそかにしないでほしい。意識してほしい。そんな博士のメッセージは、とても重要だと思う。

 身の回りは、たくさんの謎に繋がっている。そう思うと、この世界は面白いなと思います。

 ちなみに、この本の冒頭で、神話の宇宙観のひとつとして、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の宇宙創世の箇所が引用されています。大気の娘・イルマタルが世界を生み出す箇所。シベリウスは、この箇所をソプラノ独唱とオーケストラのために「ルオンノタール」として作曲したあの箇所です。世界各地に創世神話はありますが、その中から「カレワラ」が取り上げられたのが嬉しかったです。

【過去記事:湯川博士の本】
旅人 ある物理学者の回想
目に見えないもの
by halca-kaukana057 | 2019-03-18 23:14 | 本・読書

積み○○

 「積読(積ん読)」という言葉がある。私をいつも悩ませることだ。本を買って、読んでいない本がどんどん積まれていく。家にまだ読んでいない本があるのに、興味のある新しい本があれば買い、本屋で偶然目にして面白そうと思った本は買い、どんどん本が増えていく。図書館に行って本を借りてきて、家にある本は後回しになる…。無限ループだ。積読はどんどんやったほうがいいという話もあるし、本との出会いは一期一会、次買おうと思ってもなくなっているかもしれないから買ったほうがいいという話もある。それならどんどん積読してしまおう…部屋に本がどんどん増えていく。

 本だけではない。CDやDVDもあるし、ピアノを弾いていた頃は弾く予定もないのに楽譜も買っていた(現在、声楽では行動圏内の本屋や楽譜店に声楽の楽譜は数えるほどしか置いていない。声楽とピアノを比べて、何故こんなにも差があるんだ…と思ってしまう。レッスンで取り組む曲は今使っている楽譜から選んでいるので、他の楽譜を買おうということはあまりない)。私は経験が無いが、世の中にはゲーム(積みゲー)、プラモデル(積みプラ)などもあるらしい。皆、悩むことは同じなんだな…と思う。

 今、私が困っている?「積み」ものがある。毛糸だ。昨年からかぎ針編みを始めた。最初はアクリル毛糸で細編み、長編みを練習して、練習がてらコースターを作り、アクリルたわしを作り、スヌードやネックウォーマーにも挑戦した。ガタガタなところはあるが、自分で編むものを使うのは嬉しい。編みぐるみも何個か作った。編みぐるみは立体になるところが難しいが、出来上がると可愛い。編む練習にもなる。

 最初は100均のアクリル毛糸を買い、かぎ針も1本しか持っていなかった。しかし、100均には色々な毛糸がある。段染めがきれいな毛糸、手触りがいいもこもこの毛糸、色もたくさんで、作るものは決まっていないけれど可愛いからと買ってしまう。100均の毛糸は追加で仕入れることがない可能性もあるので、見つけたら買っておいた方がいいと読んだことがある。また、手芸店の本格的な毛糸も素敵だ。実際に編んだものも飾ってあって、こんな風に編めたらいいなと思い…まだ初心者だからと手が出せない。けど、特売で気に入った毛糸があれば買ってみる。毛糸の太さにあわせて、かぎ針も増えた。

 こうして、どんどん毛糸が増えている。編みぐるみを作るとなると、色々な毛糸が必要になる。ダイソーのアクリル毛糸は色も豊富なので編みぐるみにもちょうどいいし、アクリルたわしにも適している。ダイソーの毛糸と言えば、「あむころ」も可愛い。ジャンボかぎ針を使ってみるのにちょうどいい。セリア、キャンドゥも可愛い毛糸が多い。セリアはウールが入っている毛糸の種類が豊富。色は落ち着いた感じの色が多くて、これまた惹かれる。

 糸だけでなく、編み図もネットで無料公開されているものがたくさんある。それをダウンロードして…積んでいる…。

 季節は春になろうとしている。秋冬毛糸から春夏毛糸になる。毛糸の種類も入れかえシーズン。編みぐるみに使うアクリル毛糸もスペースが小さくなってしまって困ってしまった。一方で、春夏のコットンやリネンの毛糸も素敵だ。これまで、初心者でも扱いやすい並太~極太を使ってきたので、コットンやリネンの細い毛糸を編む自信がない。でも、こんなものを編めたらいいなぁ、と色々と考えている。コットンの毛糸も入手して、また「積み毛糸」が増えてしまった…。

 コットン毛糸の編む練習をしている。やはり細かいので大変。でも、やわらかい毛糸と違って、糸がハッキリしているところは編みやすいかも…と感じています。

 コットン毛糸でも段染めが好きです。セリアのこの2つが気に入りました。実際に編んでみた見本も。
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 「海のきらきら」。青や紫の爽やかな色合いの糸です。かぎ針は2~4号。

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 「NEW フラワーガーデン」生成りの糸に、カラフルな糸が混ざっています。かぎ針は2~3号(でも私は4号で編みました)

 少しずつ練習して、編みたいものが編めたらいいなと思う。編み物の何が楽しいかって、無心になれるところ。一本の糸から様々なものや模様を作ることが出来る。最初は無理だと思ったが、やってみたら意外と出来た。楽しい。

 その一方で、こぎん刺しも刺している途中。
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 こちらも、こぎん糸と布(コングレス)の組み合わせで表情が様々に変わる。図案もたくさん。こぎん糸も積み始めている…かもしれない…。
by halca-kaukana057 | 2019-03-18 23:09 | 興味を持ったものいろいろ
 現在GYAO!で配信中のアニメ「日常」。毎回笑って、ほのぼのして、楽しく観ています。
GYAO!:アニメ:日常:日常の第一話
※リンク先に飛ぶと動画が再生されるので注意! 日曜、火曜、木曜に更新されます。

・過去記事:アニメ「日常」再び

 これまで、何度もなのは普通の女の子でありたいと意識してきました。日常の十三話で、阪本さんになのは学校に行きたいのではないかと言われたはかせ。なのも学校には行きたい、けど…。大雨、嵐の夜のなのとはかせの会話がよかった。そして、はかせがなのが学校に行けるようにしてくれた。
 日常の十四話は、いよいよなのが学校へ。冒頭の制服にときめくなのが可愛い。その流れで、2期OPへ。走って学校へ行くなの。ゆっこやみお、まいと仲良くしているなの。きらきらしています。とても好きです。
 しかし、なのには悩みが…。ロボットであること、背中にネジがあること。ロボットであることをバレないように取り繕うとするも、うろたえて落ち込んでしまう…。そんななのに話しかけてくるみおたち。14話のゆっことみおのケンカは名エピソードだと思う。勿論思い切り笑えますwアルゼンチンペソw
 日常の十五話でも、なのに話しかけるゆっこたち。まいが強いというか、怖いというか…。
 なのとはかせと阪本さんは相変らず。15話ではかせと言い合いをするなのが、結構好戦的wなのの新たな一面か…?別のシーンではなのが昭和ギャグ…w

 2期からは新キャラも登場。ヒマな囲碁サッカー部にやって来た桜井。その桜井は…。十五話の高崎先生の動揺がw安中さんはいつも何かに巻き込まれている気がする…。以前の回で明らかになりましたが、囲碁サッカー部部長の大工は、実はすごい御曹司なのだな…。
 なのが学校に来たということで、理科の中村先生も登場。なのが高性能ロボットだと疑い、それを証明しようと、なのに罠を仕掛けようとするが…笑える。マッドサイエンティストな中村先生がいい。

 サントラがないのでわからないのですが、切迫したシーンで流れるあの曲。私の実生活で、何かが起こった時、あの曲が脳内で流れます…。

 2期になって、EDも変わりました。毎回違う合唱曲に。この2期EDは、Eテレ版では観られなかったので嬉しい。14話の「翼をください」は歌もよかったし、伴奏アレンジもよかった。15話からはキャラクター達が歌っている。15話のなの、はかせ、阪本さんの歌は、阪本さんの声が強過ぎて、一瞬「誰の声?」と思ってしまった…。

 まだまだ続く「日常」、毎回観るのが楽しみです。
by halca-kaukana057 | 2019-03-17 22:41 | 興味を持ったものいろいろ

宇宙に命はあるのか

 本屋で平積みになっていて気になっていたところに、友人が面白かったと言っていた本。なぜ表紙が「宇宙兄弟」のムッタ?(帯によると作者の小山宙哉先生が絶賛しているとのこと)


宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八
小野 雅裕/SBクリエイティブ、SB新書/2018

 著者の小野さんはNASA、ジェット推進研究所(JPL)で火星探査ロボットの開発をしている技術者。この本の元となるWeb連載があり、原稿を書き上げた後、一般の読者との読書会を4回開き、そこでの意見を取り入れ改訂していった、とのこと。読み手の意見を製作の段階で取り入れているのは珍しいなと思います。

 一言で言うと、人類の宇宙開発、宇宙探査の歴史を描いた本です。SFだった宇宙飛行が、ロケットの開発により現実のものになっていく。そして宇宙へ飛んだ人類は、更に遠くへ…月、火星、もっと遠くの惑星へ、更にもっと遠くを目指していく。何のために?それは何故?何故そこまでして人類は宇宙へ向かっていっているのか。

 文章は易しく、読みやすいです。ドラマティックな、物語のような雰囲気で書かれているので、宇宙開発・宇宙探査のノンフィクションと思って読んだ私は最初驚きました。ちょっと脚色強くないか?とか。でも、この文体が、この本全体に通じるテーマである「あるもの」を印象付けるのに効果的だなとも感じました。この「あるもの」は読んで実感してください。ネタバレしません。

 何かを知りたくて読む、というよりは、この本の雰囲気、この本全体に通じる「あるもの」を感じながら、宇宙開発・宇宙探査の進んできた道とこれから進む道を味わう本かなと思いました。「コズミックフロント」のようなテレビ番組、「ライトスタッフ」「アポロ13」「遠い空の向こうに(October Sky)」「ドリーム(Hidden Figures)」、「はやぶさ」を描いた数々の作品などの映画を観ているような感じ。ノンフィクションではなく完全なSFだけど、「コンタクト」とかも。映画じゃないけど「プラネテス」も当てはまる(原作漫画もアニメも)。あと、表紙になっている「宇宙兄弟」もか。この本で初めて知ったこともあります。アポロ計画を支えたジョン・ハウボルトとマーガレット・ハミルトン。彼らがいなければ、アポロ計画は実現していなかったし、成功もしていなかった。ボイジャー計画のゲイリー・フランドロと彼の計画に賛同し引き継いだJPLの技術者たち。ボイジャー計画は最初から現在の計画ではなかったのか。あのアメリカでもこの大冒険に消極的だったのか。これには驚きました。

 私が何故宇宙や天文に興味を持っているのか…?その理由を問われているような本でもありました。

 この本には書かれませんでしたが、つい先日の「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへのタッチダウン成功。ワクワクして仕方なかったし、成功の報せに喜び、届けられたタッチダウンの連続画像には興奮しました。リュウグウは、最初は丸い平坦な小惑星と考えられていた。ところが、実際に行ってみたらそろばん玉のような形で、ゴツゴツ岩だらけなことがわかった。リュウグウには、原始の太陽系の成分や、もしかしたら水、有機物があるかもしれない。地球のような惑星が初期の頃はどんな星だったのか、生命の起源はもしかしたら宇宙から来たのかもしれない。それを解く鍵を探しにはるばるリュウグウまで向かいました。「はやぶさ2」計画は予算などの関係で実現が危ぶまれたこともあります。宇宙・科学ライターの方々の呼びかけで、宇宙ファンが実現してほしいと関係機関へメールを送ることもしました。私も協力しました。そこまでして「はやぶさ2」を実現させたかった理由。初代「はやぶさ」が様々なトラブルに見舞われながらも地球へ小惑星イトカワのサンプルの入ったカプセルを地球に持ち帰ろうとしていた(この時点では、まだ本当にカプセルにサンプルが入っているかわからなかったし、地球に帰還できるかもわからなかった)。その成果を繋いでいってほしい。「はやぶさ」が見せてくれたイトカワの姿。他の小惑星はどうなのか。イトカワと似ているのか、全く違うのか。技術実証機である初代「はやぶさ」はトラブル続きだったが、ここで得られたものを生かして、本番の「はやぶさ2」を飛ばしてほしい。「はやぶさ2」でもっと広い宇宙を見たい。そんな思いからでした。

 「はやぶさ」シリーズだけでなく、他の探査機や宇宙機、様々な望遠鏡は遠い宇宙の姿を見せてくれます。惑星の様々な表情、星雲や銀河、生まれたばかりの星、一生を終えようとしている星。それらの姿にワクワクします。頭の上に広がっている宇宙は、肉眼では小さな星がいくつも輝いているけれども、実際にはどんな姿をしているのだろう。どんな星があるのだろうと星空を観る度に思います。
 また、宇宙から見た地球の姿も興味深いです。自分の姿は鏡に映せばわかるけど(それでも、見落としている部分もあるし、心の中までは全てはわかりません)、地球を見るためには宇宙に行かなくてはいけない。私は宇宙に行けないけれど、ISSに滞在している宇宙飛行士たちが伝えてくれる地球の姿はとても表情豊かで美しく、地上にいてはわからないことばかり。また、地上から400kmしか離れていないけれども、その距離でも宇宙の生活は地上の生活とは違う、宇宙に行くと物体や人体に何が起こるのか、わからないことがたくさんあります。

 私が宇宙・天文に惹かれるのは、見たことのない世界を見たいから。地上の固定概念から離れた、もっと広い世界を見たいから。それがとても楽しいから。好奇心が疼くから。単純だった。でも、その単純な感情がきっかけになって、複雑なロケットや探査機、望遠鏡など宇宙を探る装置を作り出し、どんどん遠くを見ているのだからすごいなと思う。この本に書かれていることも、「あるもの」がきっかけになってどんどん遠くの宇宙を見ようとしてきた。そのうち、ある疑問が出てきた。生命のある星は地球だけなのか。宇宙のどこかに生命はいないのか。地球の生命はどこから来たのか。単純な問題ほど深くて難しくなかなか答えが出ない。

 普段私が読んでいる宇宙に関するノンフィクション、専門書とは違う切り口で面白かったです。
by halca-kaukana057 | 2019-03-13 22:53 | 本・読書

自分にできることを

 3月11日。東日本大震災から8年が経ちました。もう8年、いや、まだ8年。その8年の間に、他の地域でも大きな災害がいくつも起きてしまった。全国各地で避難生活を続けている方々、被害を受けた方々のことを思うと心が痛みます。

 震災関係のニュースで、震災のことが忘れ去られてきているのが問題になっていました。震災の教訓は引き継いでいかなければならない。災害が起こった時、自分と大切な人の命を守るために。現在も苦しい想いをしている方々のことは忘れてはならないと思う。震災の夜、余震が続き、停電になり、雪が降り寒くて、心細く不安に過ごしたこと。普通の日常がいかに大切かということ。この記憶も忘れてはならないと思う。一方で、忘れたいこともある。震災後の混乱の日々。正直辛かった。

 震災に関しては、今困っている被災された方々を支援したいと思っています。生活を再建できるように。私ができることといえば募金ぐらいです。賛同しているプロジェクトもあります。

スターバックス コーヒー ジャパン:震災復興支援 ハミングバードプログラム
 「ハミングバード」カードで、震災で親を亡くした子どもたちの進学を支援する「公益財団法人みちのく未来基金」に寄附ができます。カードを買うとまず100円寄付されます。5月14日まで、カードを使うと商品代金の1%相当額をスターバックスが寄付します。時々スタバを利用しますが、「ハミングバード」プログラムの時期はコーヒーなどを飲みたくなったらスタバを利用するようにしています。(お気に入りはチャイティーラテや各種ティーラテなどのお茶系が多いです。コーヒーもディカフェがあるのでありがたいです)
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2015年、初めてカードを使いました。その後カードを使いまわしていたのですが、昨年は新しく購入。今年も購入しました。
震災で進学を、夢を諦めることになった若い人も少なくないと思います。これで、少しでも力になれればと思っています。

 また、昨年仙台に行った時、お土産に買ったものがあります。
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 左のお花のブローチは、「East Loopプロジェト」によるもの。
East Loop
 被災された方々が手仕事を通じて、収入を得たり精神的なサポートになるように取り組んでいるとのこと。私もかぎ針編みを始めたので、その参考の意味でも買いました。可愛いです。サイトには「手を使った仕事は、悲しみが癒され、心のケアにつながる効果もあるといわれています。」とあります。確かに、編み物などの手芸、手仕事をしていると無心になれ、何かイライラすることや悲しいことがあった時にはその感情が和らぐとも感じます。心の支えになっていればいいなと思います。

 右は一筆箋。「Watalis」という宮城県亘理(わたり)町で立ち上げられたブランド。古い着物地をリサイクルした小物などを製作・販売しています。
Watalis
 着物の柄は、全て縁起のよい柄なのだそう。この一筆箋は、布地は直接使われていませんが、縁起のよい文様が散りばめられています。Watalisにかけたリスも可愛いです。

 今後も自分にできることをしていきたいと思っています。

【過去記事】
宮城の”今” 東日本大震災から1年半に
 宮城に復興ボランティアに行って来た時の記録です。

by halca-kaukana057 | 2019-03-11 23:26 | 日常/考えたこと
 体調がいまいちだったので出遅れましたが、一昨日の記録をしておこうと思います。

ファン!ファン!JAXA:「はやぶさ2」が着地に挑戦!! 【その4】~「はやぶさ2」搭載小型モニタカメラ撮影映像を公開~

アストロアーツ:岩石が舞い上がる「はやぶさ2」着陸動画を公開

「はやぶさ2」搭載小型モニタカメラ撮影映像 / Hayabusa2 Touch down movie


 先日、小惑星リュウグウにタッチダウン成功した「はやぶさ2」。タッチダウン時の画像が送られてきました。撮影したのは、小型モニタカメラ(CAM-H)で1秒おきに撮影した画像を繋げて動画にしました。

 この動画を観た瞬間、「すごい!!」という言葉しか出なかった。「はやぶさ2」に乗れるなら、きっとこんな風に観られるに違いない。徐々に近づくリュウグウの表面、タッチダウンし、上昇するとともに石や砂がふわっと舞い上がる。タッチダウンの瞬間、サンプラーホーンが揺れていて、もし音が聞こえるならゴツンとか聞こえただろうか(真空の宇宙空間なので音は伝わらない)。舞い上がる石や砂の浮遊感が印象的で何度も観てしまいます。リュウグウの微小重力がわかります。
 これは確かにタッチダウンに成功した証拠の画像でもあるし、今まで一番近くでリュウグウの表面を撮影した画像でもある。リュウグウの表面から舞い上がる石や砂は、平らなように見える。太陽光や宇宙線で風化しているのだろうか。あらゆる意味で「すごい!!」としか言いようがありません。

 このCAM-Hは、JAXAへの寄附金によって製作、取り付けられました。私も微力ながら送りました。元々はサンプラーホーンの異常がないか確認するためのもの。そのカメラが、こんな素晴らしい画像を撮影してくれました。嬉しいの一言です。少しでも力になれて嬉しいです。
◇寄附金は現在も募集中です:JAXA:寄附金

 「はやぶさ2」の次のミッションは、インパクタ(衝突装置)で人工クレーターを作り、そこにタッチダウンしてサンプル採取すること。表面とは違う、リュウグウ内部のサンプルが採れると期待されています。インパクタでクレーターを作った後、すぐにタッチダウンするのかと思いきや、予定では4月初めにインパクタを衝突させ、その後地形を確認しタッチダウン地点を決めて、5月にタッチダウンとのこと。すぐにタッチダウンしないと内部も太陽光や宇宙線に晒されてしまうのではと思うのだが、リュウグウの地形を考えると慎重に行った方がよさそう。インパクタは初めての試み。楽しみです。

・過去記事:受け継いだものと新しい試み しつこく徹底的に 祝! 「はやぶさ2」リュウグウにタッチダウン成功!
・寄附について:JAXAに直接応援を
         ↑国立天文台への寄附についても書いてあります
by halca-kaukana057 | 2019-03-07 22:36 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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