8月のBBC Proms (BBC プロムス)の私が選んだプロムリストです。8月は多いので前半と後半に分けます。8月はバラエティに富んだプロムが続きます。毎日聴くので大変というか、いやいや楽しみというか…。
・7月の各プロムの記事:
BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その1 [7月] (随時追記中) 今年の大きなテーマのひとつが、プロムスの創始者、サー・ヘンリー・ウッドの生誕150年。それを記念して、ウッドが初演(世界初演、イギリス初演、プロムス初演など)した作品を数多く取り上げています。公式サイトでは、ウッドの初演した作品には「Henry Wood Novelties」と表記があります。とにかく多いです。
もうひとつの大きなテーマが宇宙。アポロ11号月面着陸から50年を記念してのプログラムです。宇宙に関する作品も多く演奏されます。
プロムスの全公演は、BBC Radio3で放送されます。生放送を聴けなくても、30日間のオンデマンド配信があるので時間のある時にゆっくり楽しめます。再生はBBC Radio3の各プロムのページでどうぞ。今年はプロムス公式サイトで再生できない、リンクもないので、Radio3へのリンクを貼っておきます。
パソコンからはそのままブラウザで。スマートフォンからは「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うと便利です。無料でダウンロードできます。
通常の放送だけでなく、Radio3の番組「Afternoon Concert」はプロムス期間中、各プロムの再放送をしています。オンデマンドの配信が期限切れで聴き逃してしまった、日本時間の22時からの放送でちょうど聴ける、という方はこちらもどうぞ。放送されないプロムもあるので注意。
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BBC Radio3:Afternoon Concert 今年も、バイノーラル・サウンドでの配信もしています。一部公演ですが、立体音響で楽しめます。普通のヘッドホンで構いませんので聴いてみてください。随時追加されていくと思います。配信公開期限はいつまでなのかわかりません。通常のオンデマンド公開期限の30日を一応目安にしておくと安心かと思います。
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BBC Proms:Binaural Proms 2019 去年のバイノーラル・サウンド配信もまだ残っているのでリンクしておきます。
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BBC Proms 2018:Immerse yourself in music with spatial headphone mixes from the Proms では、8月前半の各プロムを見ていきましょう。
◇8/1 Prom 18: Mahler & Britten ◇
(Prom18:Radio3) ・ブリテン:ピアノ協奏曲 op.13(1945年版)
・マーラー:大地の歌
/ レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)、クラウディア・マーンケ Claudia Mahnke(メゾソプラノ)、スチュアート・スケルトン Stuart Skelton(テノール)、エドワード・ガードナー:指揮、BBC交響楽団
どちらも、ヘンリー・ウッドが初演した作品です。ブリテンのピアノ協奏曲は、1938年のプロムス(8月18日)で、ブリテン自身のピアノ、ウッド指揮BBC響による世界初演でした。当時のプロム記録:
Proms 1938: Prom11 その後改訂され、今回演奏されるのは1945年版です。今回のピアノソロはアンスネス。先日の来日の際は故障していましたが、もう大丈夫なのかな。
マーラー「大地の歌」は、1914年ウッドがイギリス初演しました。
ちなみに、エドワード・ガードナーさんはロンドン・フィルの次期首席指揮者に決まりました。おめでとうございます!と言うことは、同じロンドンに本拠地があるBBC響を指揮することはなくなるのかなぁ。
◇8/2 Prom 19: Strauss, Schumann & MacMillan ◇
(Prom19:Radio3) ・リヒャルト・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき op.30
・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
・ジェイムズ・マクミラン James MacMillan:イゾベル・ゴーディの告白
/ アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
ダウスゴーさんとBBCスコティッシュ響の2日連続プロムの1日目。秋の「BBC Proms JAPAN」で来日するコンビです。
「ツァラトゥストラはかく語りき(こう語った)」と言えば、「2001年宇宙の旅」。宇宙をイメージする音楽の代表的存在です。2曲目のシューマンのピアノ協奏曲は、「ウルトラマンセブン」の最終回で印象的に使われており、これも宇宙をイメージしますが…通じるのは日本だけか…?ピアノソロはメルニコフさん。
マクミランの「イゾベル・ゴーディの告白」は、宗教改革以後のスコットランドで行われた魔女狩りによって、多数の女性が犠牲となった史実に基づく作品。1990年のプロムスで初演されました。
◇8/3 Prom 20: Pekka Kuusisto and the BBC SSO ◇
(Prom20:Radio3) ・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
・シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82(1915年初稿)
/ ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)、タイト・ホフレン Taito Hoffrén(歌)、イロナ・コルホネン Ilona Korhonen(歌)、ミンナ・リーサ・タンメラ Minna-Liisa Tammela(歌)、ヴィルマ・ティモネン Vilma Timonen(カンテレ)、ティモ・アラコティラ Timo Alakotila(ハルモニウム)、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
ダウスゴーさんとBBCスコティッシュ響(BBCSSO)の2日目はオール・シベリウス・プログラム。ヴァイオリン協奏曲はペッカ・クーシストさんがソロ。続くシベリウス5番は初稿です!プロムスでもシベリウス5番初稿が演奏されるとは感慨深い。ちなみに、今年のプロムスではシベ5は現行版、1919年版も演奏されます(9月8日、Prom67)。初稿、現行版、どちらも聴けます。
シベコンやシベ5にはない歌やフィンランドの民族楽器・カンテレなどがあるのは…前奏曲のようにフィンランド民謡を演奏するのだと思います。ペッカ・クーシストさんは2016年、プロムスデビューの際、アンコールにフィンランド民謡を演奏、観客をリードして歌いました。プロムスではありませんが、ダウスゴーさんとBBCSSOは「クレルヴォ(交響曲)」の演奏前にフィンランド民謡と「クレルヴォ」のモティーフをミックスした前奏曲のようなものを演奏したことがあります。多分それと似ているはず。予測ですが…。
・その「クレルヴォ」の記事:
まだまだ、シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ダウスゴー & BBCスコティッシュ響◇8/4 Prom 21: Olivier Latry ◇
(Prom21:Radio3) ・ハチャトゥリアン(キヴィニエミ:編曲):「ガイーヌ」より「剣の舞」
・ファリャ(ラトリー:編曲):「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」
・ベートーヴェン:からくり時計のためのアダージョ ヘ長調 WoO 33-1(オルガン編)
・J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
・ウジェーヌ・ジグー Eugène Gigout:Air célèbre de la Pentecôte
・リスト:バッハの名による幻想曲とフーガ S.260
・シャルル=マリー・ヴィドール Charles-Marie Widor:バッハの思い出 より 第4曲:Marche du veilleur de nuit
・サン=サーンス(ルメア:編曲):死の舞踏
/ オリヴィエ・ラトリー(オルガン)
ロイヤル・アルバート・ホールの大きなオルガンの演奏会です。演奏するのは、ノートルダム大聖堂のオルガニストのラトリーさん。ノートルダム大聖堂…4月に火災が起きましたが、このプロムはその火災が起きる前に決まっていたもの。今年のプロムスのプログラム発表は火災の直後だったはず。まさかの事態になってしまいました。ノートルダム大聖堂のことを思わずにいられないプロムになりそうです。
◇8/4 Prom 22: Rachmaninov, Shostakovich & Outi Tarkiainen ◇
(Prom22:Radio3) ・ラフマニノフ:死の島 op.29
・オウティ・タルキアイネン Outi Tarkiainen:Midnight Sun Variations(世界初演)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 op.103 「1905年」
/ ヨン・ストルゴールズ:指揮、BBCフィルハーモニック
フィンランド出身、ストルゴースさん(いつも日本語表記に悩む)とBBCフィルです。ラフマニノフ「死の島」はヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。2曲目のタルキアイネンさんはフィンランドの女性作曲家。新作を演奏します。メインはショスタコ11番。ラフマニノフもショスタコーヴィチも死をイメージさせるプロムです。タルキアイネンさんはどんな作品だろう。好みのプロムです。
◇8/5 Prom 23: Swan Lake ◇
(Prom23:Rsdio3) ・アーノルド:ピータールー 序曲 op.97
・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
・チャイコフスキー:白鳥の湖 (抜粋)
/ フアン・ペレス・フロリスタン Juan Perez Floristan(ピアノ)、ベン・ジャーノン:指揮、BBCフィルハーモニック
BBCフィル2日連続、2日目はベン・ジャーノンさん。ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」のソロはガヴリリュクさん…でしたが、いつの間にか変更。スペイン出身のフロリスタンさん。初めて聞きます。どんなラフマニノフになるか楽しみ。組曲版の「白鳥の湖」はヘンリー・ウッドが1901年にイギリス初演しました。
ラフマニノフとチャイコフスキーは、
8月6日のProm24:Relaxed Promと同じプログラム、出演者です。解説などがあり、小さな子どもも、様々な障碍がある方も一緒に楽しめるプロムです。今年もあります。
◇8/6 Prom 25: Tchaikovsky, Sibelius & Weinberg ◇
(Prom25:Radio3) ・シベリウス:カレリア組曲 op.11
・ヴァインベルク:チェロ協奏曲 ハ短調 op.43(ロンドン初演)
・チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」
/ ソル・ガベッタ(チェロ)、ダリア・スタセヴスカ:指揮、BBC交響楽団
指揮のスタセヴスカさんは、キエフ出身のフィンランドの女性指揮者(シベリウス・アカデミーで学び、夫はシベリウスの曾孫でベーシストのラウリ・ポッラ Lauri Porra)。今年、BBC響の首席客演指揮者に就任しました。BBC響は、首席指揮者も首席客演指揮者もフィンランド(フィルハーモニア管もですが)。そのスタセヴスカさんのプロムスデビューです。
カレリア組曲は1906年、ヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。2曲目のヴァインベルク。ポーランド出身のユダヤ人で、旧ソ連で活躍した作曲家。ショスタコーヴィチによって旧ソ連へ。私はあまり聴いたことがありません。しかも、今回演奏するチェロ協奏曲はロンドン初演。どんな作曲家、作品、作風なんだろう。ソロはガベッタさん。メインはチャイコ6番「悲愴」。
◇8/7 Prom 26: Mozart's Requiem ◇
(Prom26:Radio3) ・ブラームス:悲劇的序曲 op.81
・ワーグナー:トリスタンとイゾルデ 前奏曲と愛の死
・モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626
/ ファトマ・サイード Fatma Said(ソプラノ)、キャスリン・ラッジ Kathryn Rudge(メゾソプラノ)、サニーボーイ・ドラドラ Sunnyboy Dladla(テノール)、デイヴィッド・シップリー David Shipley(バス)、BBCウェールズ合唱団、ナタリー・シュトゥッツマン:指揮、BBCウェールズ交響楽団
コントラルトのナタリー・シュトゥッツマンさんが歌わず、指揮します。3曲とも死をイメージする作品。
◇8/8 Prom 28: Rachmaninov, Borodin & Huw Watkins ◇
(Prom28:Radio3) ・武満徹:Twill by Twilight(トゥイル・バイ・トワイライト)
・ヒュー・ワトキンス Huw Watkins:The Moon(世界初演)
・ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」 op.35
・ボロディン:「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
/ ユーリ・サモイロフ(バリトン)、Natalya Romaniw(ソプラノ)、オレグ・ドルゴフ Oleg Dolgov(テノール)、BBCウェールズ合唱団、フィルハーモニア合唱団、尾高忠明:指揮、BBCウェールズ交響楽団
尾高忠明さんがプロムスに帰ってきました。春からがんの治療のため休養していましたが、先日公演活動に復帰されたとこのこと。よかった!尾高さんの演奏をプロムスで聴きたいです。
1曲目は武満徹の1988年の作品。2曲目は月をイメージした新曲。3曲目のラフマニノフは、あの前奏曲の方ではなく、合唱交響曲。歌詞はエドガー・アラン・ポーの詩をロシアの詩人、コンスタンチン・バリモントがロシア語に訳したものが元になっています。1921年、ヘンリー・ウッドがイギリス初演しました。最後の「だったん人の踊り」もウッドが1897年にイギリス初演。合唱つきのはかっこよく、楽しみ。
◇8/10 Prom 31: Brahms, Bruckner & Strauss ◇
(Prom31:Radio3) ・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
・リヒャルト・シュトラウス:4つの歌 op.27
・ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」(1878/1880年稿ノヴァーク版)
/ リゼ・ダヴィドセン(ソプラノ)、エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
サロネンさんとフィルハーモニア管です。R.シュトラウスの「4つの歌」は、4曲目が「明日!(明日の朝!)」の歌曲集。「明日!」は大好きなのですが、他の3曲をあまり聴いてないかも…聴きます。サロネンさんがブルックナーの4番を。しかも、今年のプロムスはブルックナーの版・稿が明記されています(今までは何も書いていなかった)。
ちなみに、Prom25で書きましたが、フィルハーモニア管も首席指揮者も首席客演指揮者もフィンランド。その首席客演指揮者のサントゥ=マティアス・ロウヴァリ(フィンランド語に近い発音だと「サンットゥ」)さんが次期首席指揮者に決まったとのこと。2代続けてフィンランド。
◇8/11 Prom 33: Mahler, Schubert & Glanert ◇
(Radio3:Prom33) ・デトレフ・グラナート Detlev Glanert:Weites Land ('Musik mit Brahms' for orchestra)(イギリス初演)
・シューベルト(グラナート:編曲):孤独に D620(ソプラノとオーケストラのための)
・マーラー:交響曲第4番 ト長調
/ クリスティーナ・ガンシュ Christina Gansch(ソプラノ)、セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
1曲目のグラナートの作品は、ブラームスの作品を元にしたもの。CDがオラリー・エルツ:指揮ヘルシンキフィルで出ています。2曲目もグラナート編曲。シューベルトの「Einsamkeit」は「冬の旅」の12曲目かと思ってましたが違いました。訂正します。D620の「Einsamkeit/孤独に」です。演奏時間も原曲と同じです。
メインはマーラー4番。1905年にウッドがイギリス初演しています。その頃、マーラーは生きていたから、その演奏を聴いたのだろうか。
◇8/12 Proms at … Cadogan Hall 4: Aris Quartet ◇
(Prom CH4:Radio3) ・シューベルト:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 D18
・マッダレーナ・ラウラ・ロンバルディーニ=ジルメン Maddalena Laura Lombardini-Sirmen:弦楽四重奏曲 第5番 ヘ短調
・ハイドン: 弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 op.76-4 Hob.3-77 「日の出」
/ アリス四重奏団 Aris Quartet
カドガン・ホール・シリーズ4回目は弦楽四重奏。シューベルトとハイドンに挟まれているのは、18世紀のイタリアの女性作曲家でヴァイオリニストのロンバルディーニ=ジルメン(シルメン)。弦楽四重奏を6つ、その他ヴァイオリン・ソナタや協奏曲などを残しています。
◇8/12 Prom 34: West–Eastern Divan Orchestra ◇
(Prom34:Radio3) ・シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調 D.759 「未完成」
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ長調 op.23
・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲
/ マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ダニエル・バレンボイム:指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団
お馴染み、バレンボイムさんとウェスト=イースタン・ディヴァン管。今年はアルゲリッチさんと共演です。メインのルトスワフスキ、Lutosławskiの綴りがいつも読めない…。演奏頻度は多いのですが、私はあまり聴いたことがない。聴きます。
◇8/13 Prom 35: Enigma Variations ◇
(Prom35:Radio3) ・カレヴィ・アホ、サリー・ビーミッシュ、ハリソン・バートウィッスル、リチャード・ブラックフォード、ギャヴィン・ブライアーズ、ブレット・ディーン、藤倉大、ウィム・ヘンドリックス、コリン・マシューズ、アンソニー・ペイン、ジョン・ピッカード、デイヴィット・ソウワー、イリス・テル・シフォルスト、ジュディス・ウィアー
:Pictured Within: Birthday Variations for M. C. B. (世界初演)
・ヴォーン=ウィリアムズ:音楽へのセレナード
・ブラームス:運命の歌 op.54
・エルガー:エニグマ変奏曲 op.36
/ Idunnu Münch(メゾソプラノ)、William Morgan(テノール)、Nadine Benjamin(ソプラノ)、David Ireland(バスバリトン)、イギリス国立オペラ合唱団、BBCシンガーズ、マーティン・ブラビンズ:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
この8月13日は、マーティン・ブラビンズさんの60歳のお誕生日。その記念に、世界初演の新曲をプレゼント。存命の14人の作曲家が、エルガーの「エニグマ変奏曲」をもとにブラビンズさんの変奏曲を合作しました。14人の現代作曲家、何人わかるか…書きながらチェックしていました。藤倉大さんも参加しています。どんな曲になるんだろう。
ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナード」はお気に入りの曲。1938年、ウッドが世界初演しました。最後には「エニグマ変奏曲」原曲も演奏します。
◇8/14 Prom 37: The Childhood of Christ ◇
(Prom37:Radio3) ・ベルリオーズ:キリストの幼時 op.25
/ ジュリー・ブーリアンヌ Julie Boulianne(メゾソプラノ)、アラン・クレイトン Allan Clayton(テノール)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、ニール・デイヴィス(バス)、Britten Sinfonia Voices、Genesis Sixteen、マキシム・パスカル Maxime Pascal:指揮、ハレ管弦楽団
今年アニバーサリーイヤーのベルリオーズ。この「キリストの幼時」、一度聴いたことがあります。もう一度聴こう。
メゾソプラノはサラ・コノリーさんでしたが、ブーリアンヌさんに、指揮はマーク・エルダーさんでしたが、マキシム・パスカルさんに変更になりました。
◇8/14 Prom 38: Solomon’s Knot ◇
(Prom38:Radio3) ・J.S.バッハ:カンタータ 第130番 「主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」 BWV130
:カンタータ 第19番 「いさかいは起れり」 BWV19
:カンタータ 第149番 「人は歓びもて勝利の歌をうたう」 BWV149
:カンタータ 第50番 「いまぞ救いと力は来れり」 BWV 50
/ Solomon's Knot
8月14日はもう1公演。夜遅い時間にバッハのカンタータをどうぞ。
◇8/15 Prom 39: Elgar, Errollyn Wallen, Mendelssohn & Mussorgsky ◇
(Prom39:Radio3) ・メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟 序曲 op/26
・エルガー:海の絵 op.37
・エロリン・ウォレン Errollyn Wallen:THIS FRAME IS PART OF THE PAINTING (世界初演)
・ムソルグスキー(ラヴェル:編曲):展覧会の絵
/ Catriona Morison(メゾソプラノ)、エリム・チャン 陳以琳 Elim Chan:指揮、BBCウェールズ交響楽団
前半は海がテーマのような選曲。いや、情景を「絵」のように描くプロムだろうか。「フィンガルの洞窟」は「ヘブリディーズ諸島」が原題。交響曲第3番「スコットランド」を着想したスコットランド旅行中に、嵐の夜、ヘブリディーズ諸島へ。そこでフィンガルの洞窟を見て、この曲を着想したのだそう。エルガーの「海の絵」。メゾソプラノのための連作歌曲。声域がメゾなのがいい。
「展覧会の絵」はラヴェル編曲で。調べてみたら、ヘンリー・ウッドも編曲しているらしい。今年はウッド生誕150年のプロムスなのに…?この機会だからウッド編曲版を演奏したらいいのに。最近だと2010年のプロムスで演奏しています(ロト指揮BBCウェールズ管)。他に「展覧会の絵」の編曲というと、プログレのエマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)とか、冨田勲さんのシンセサイザー版とか。
追記事項があれば随時追記します。8月後半に続きます。
・8月後半:
BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その3 [8月後半] (随時追記中)・9月:
BBC Proms ( プロムス ) 2019 私選リスト その4 [9月] (随時追記中)