※注意:私はBSで視聴しているため、まだ4話は観ていません。もう一度言います、まだ4話は観ていません。
1月からフジ系で放送が始まったアニメ「平家物語」。一言で言います。面白いです。ハマりました。
「平家物語」、あの古典の不朽の名作の「平家物語」です(このアニメでは古川日出男訳が原作)。平家の物語というと、大河ドラマ「平清盛」(ちょうど10年前の作品なのか!!)を思い出します。大河「平清盛」で清盛や平家への見方は随分と変わりましたし、本当に面白かった。平家はおごり高ぶって源氏に倒された、という見方が出来なくなりました。武士の清盛がなぜそこまでして政にも関わろうとしたのか。清盛は何を目指していたのか。面白かったなぁ。
同じく大河ドラマでは「鎌倉殿の13人」で源氏側を描いている。合わせたのか、偶然なのか。
とりあえず1話を観てみたのですが、引き込まれました。絵が本当に美しい。色合いとか動きが繊細。光と闇の対比や、ひとつひとつの描写に様々な意味が込められているなとは思いました(全部はわからないけど)。キャラクターの動きも活き活きしている。強い感情を出すシリアスなシーンも、コミカルなシーンも。
監督は「けいおん!/けいおん!!」、「聲の形」をはじめとする京アニ作品に携わってきた山田尚子さん。でも、この「平家物語」はサイエンスSARU。京アニを辞められたらしいです。そうなのか…。
「平家物語」で主人公は誰なんだ?と思ったら、ここはアニメオリジナル。琵琶法師の娘・びわ。びわをかばった父が平家の者に殺されてしまう。びわは未来(さき)を視ることのできる不思議な眼を持っている、というのはアニメを観る前にあらすじとして知っていました。平家が滅亡する未来を視たびわは、平家の屋敷に忍び込む。そこで出会ったのが平家の棟梁を清盛から受け継いだばかりの重盛。重盛にもアニメオリジナルの設定があることは知らずに1話を観たのでちょっと驚きました。でも、これがいい味を出している。栄華を極め、すっかり調子に乗ってしまっている清盛をはじめとする平家一門。福原に港を作り、厳島神社を建てようとしている清盛。そんな平家一門の雰囲気に乗れない重盛。重盛のアニメオリジナル設定は、平家一門を思うからこそ慎重で真面目な性格を反映しているし、平家一門が忘れてしまった過去やないがしろにしたものを重盛は大切にできるという意味が込められていていいと思う。そして、その設定があるからこそ、びわと出会い心を通わすことも出来た。2話の2人の怖いものについて語るも、「でも今この時は美しい」というシーンがとても印象的です。(しかもそのシーンの後CMに入るのですが、オープニングテーマの「光るとき」のサビの部分が流れて泣いた。CMでも泣けるアニメって初めてだ)
平家の棟梁になっても、清盛と後白河院に挟まれて気苦労が絶えない重盛。3話のあの名言のシーンはしびれた。重盛のそばにびわがいるだけでほっとします。
重盛の他にも、重盛の息子たち、維盛、資盛、清経がそれぞれ魅力的。3話の時点ではまだこれからですが、維盛と資盛は性格は違えどいい兄弟。徳子も素敵な女性。重盛に近い考え方を持っている。びわは徳子の未来を視てしまったのが辛い…。清盛はやりたい放題やってますが、大河「清盛」を観て、しかも好きなので憎めない。その清盛と対立する後白河院。今様と双六が好き(大河「清盛」ファンとしては本当に嬉しい)で、今様を夜通し歌いすぎてニラ湯を飲んでいるのは、現代で言ったら徹夜でカラオケして翌日栄養ドリンク飲んでるようなもの…?清盛と後白河院の今後も楽しみだな。先がわかってても楽しみと思える。それが「平家物語」や他の古典の魅力なのだろうか。
びわは父を平家に殺されたのに、重盛の屋敷で暮らし平家の人々に接するうちに心を通わすようになる。オープニングのサビの部分、平家や後白河院の何気ない日常が描かれ、「今だけはここにあるよ」と歌う。もう泣けるじゃないか。これからを思うと尚更。これからは辛い展開が待ち受けているのだろうけど、「今」を生きる平家一門をしっかり見届けようと思います。
「平家物語」を琵琶で歌い語るシーンも素晴らしい。びわと同じ声の人が演じているとは思えない。声優さんってすごいな。
このアニメを観て、大河「鎌倉殿」を観ると平家・源氏両方の視点から楽しめるので良いです。加えて、「平清盛」の録画を引っ張り出してきて観ています。アニメのこのシーンをドラマではどう描いていたかな?と。観れば思い出します。本当に印象の強いドラマだった。「平清盛」は1話1話が濃厚なので観るのに体力気力が必要です。今、NHKオンデマンドでも全話配信しているとのこと。全部の録画を持ってないから、配信で全話観ようかなぁ…。「平家物語」そのものも読みたい。古川日出男訳でも、他の訳や解説書からでも。古川日出男訳はかなり厚いですね…。こちらも読むには気力体力が必要かも。
大河「清盛」の見直しとか、本を読みたいのですが、もう大雪続きで雪かきで疲れて気力がない…。そしてイラストも描きたくなってる…。何とか描いてみた。びわと重盛はまた描きたいなぁ。
びわ。可愛い。動きも表情も可愛い。このキャラデザは独特で描くのは難しそうだなと思いました。
重盛。びわよりも重盛の方が描きやすかった。なぜだろう。苦悩を抱えているけど優しくて穏やかな重盛好きです。平治の乱の話が少し出てきましたが、武士としても力のある人だったんだよなぁ。勇ましい重盛ももっと観たかった。
…4話はまだ観てません。観てないですからね!(強調) なぜBSは地上波のまるまる1週間遅れなのか…。そこだけが解せぬ。
・関連過去記事:音楽で語る・振り返る「平清盛」
1月からフジ系で放送が始まったアニメ「平家物語」。一言で言います。面白いです。ハマりました。
「平家物語」、あの古典の不朽の名作の「平家物語」です(このアニメでは古川日出男訳が原作)。平家の物語というと、大河ドラマ「平清盛」(ちょうど10年前の作品なのか!!)を思い出します。大河「平清盛」で清盛や平家への見方は随分と変わりましたし、本当に面白かった。平家はおごり高ぶって源氏に倒された、という見方が出来なくなりました。武士の清盛がなぜそこまでして政にも関わろうとしたのか。清盛は何を目指していたのか。面白かったなぁ。
同じく大河ドラマでは「鎌倉殿の13人」で源氏側を描いている。合わせたのか、偶然なのか。
とりあえず1話を観てみたのですが、引き込まれました。絵が本当に美しい。色合いとか動きが繊細。光と闇の対比や、ひとつひとつの描写に様々な意味が込められているなとは思いました(全部はわからないけど)。キャラクターの動きも活き活きしている。強い感情を出すシリアスなシーンも、コミカルなシーンも。
監督は「けいおん!/けいおん!!」、「聲の形」をはじめとする京アニ作品に携わってきた山田尚子さん。でも、この「平家物語」はサイエンスSARU。京アニを辞められたらしいです。そうなのか…。
「平家物語」で主人公は誰なんだ?と思ったら、ここはアニメオリジナル。琵琶法師の娘・びわ。びわをかばった父が平家の者に殺されてしまう。びわは未来(さき)を視ることのできる不思議な眼を持っている、というのはアニメを観る前にあらすじとして知っていました。平家が滅亡する未来を視たびわは、平家の屋敷に忍び込む。そこで出会ったのが平家の棟梁を清盛から受け継いだばかりの重盛。重盛にもアニメオリジナルの設定があることは知らずに1話を観たのでちょっと驚きました。でも、これがいい味を出している。栄華を極め、すっかり調子に乗ってしまっている清盛をはじめとする平家一門。福原に港を作り、厳島神社を建てようとしている清盛。そんな平家一門の雰囲気に乗れない重盛。重盛のアニメオリジナル設定は、平家一門を思うからこそ慎重で真面目な性格を反映しているし、平家一門が忘れてしまった過去やないがしろにしたものを重盛は大切にできるという意味が込められていていいと思う。そして、その設定があるからこそ、びわと出会い心を通わすことも出来た。2話の2人の怖いものについて語るも、「でも今この時は美しい」というシーンがとても印象的です。(しかもそのシーンの後CMに入るのですが、オープニングテーマの「光るとき」のサビの部分が流れて泣いた。CMでも泣けるアニメって初めてだ)
平家の棟梁になっても、清盛と後白河院に挟まれて気苦労が絶えない重盛。3話のあの名言のシーンはしびれた。重盛のそばにびわがいるだけでほっとします。
重盛の他にも、重盛の息子たち、維盛、資盛、清経がそれぞれ魅力的。3話の時点ではまだこれからですが、維盛と資盛は性格は違えどいい兄弟。徳子も素敵な女性。重盛に近い考え方を持っている。びわは徳子の未来を視てしまったのが辛い…。清盛はやりたい放題やってますが、大河「清盛」を観て、しかも好きなので憎めない。その清盛と対立する後白河院。今様と双六が好き(大河「清盛」ファンとしては本当に嬉しい)で、今様を夜通し歌いすぎてニラ湯を飲んでいるのは、現代で言ったら徹夜でカラオケして翌日栄養ドリンク飲んでるようなもの…?清盛と後白河院の今後も楽しみだな。先がわかってても楽しみと思える。それが「平家物語」や他の古典の魅力なのだろうか。
びわは父を平家に殺されたのに、重盛の屋敷で暮らし平家の人々に接するうちに心を通わすようになる。オープニングのサビの部分、平家や後白河院の何気ない日常が描かれ、「今だけはここにあるよ」と歌う。もう泣けるじゃないか。これからを思うと尚更。これからは辛い展開が待ち受けているのだろうけど、「今」を生きる平家一門をしっかり見届けようと思います。
「平家物語」を琵琶で歌い語るシーンも素晴らしい。びわと同じ声の人が演じているとは思えない。声優さんってすごいな。
このアニメを観て、大河「鎌倉殿」を観ると平家・源氏両方の視点から楽しめるので良いです。加えて、「平清盛」の録画を引っ張り出してきて観ています。アニメのこのシーンをドラマではどう描いていたかな?と。観れば思い出します。本当に印象の強いドラマだった。「平清盛」は1話1話が濃厚なので観るのに体力気力が必要です。今、NHKオンデマンドでも全話配信しているとのこと。全部の録画を持ってないから、配信で全話観ようかなぁ…。「平家物語」そのものも読みたい。古川日出男訳でも、他の訳や解説書からでも。古川日出男訳はかなり厚いですね…。こちらも読むには気力体力が必要かも。
大河「清盛」の見直しとか、本を読みたいのですが、もう大雪続きで雪かきで疲れて気力がない…。そしてイラストも描きたくなってる…。何とか描いてみた。びわと重盛はまた描きたいなぁ。
びわ。可愛い。動きも表情も可愛い。このキャラデザは独特で描くのは難しそうだなと思いました。
重盛。びわよりも重盛の方が描きやすかった。なぜだろう。苦悩を抱えているけど優しくて穏やかな重盛好きです。平治の乱の話が少し出てきましたが、武士としても力のある人だったんだよなぁ。勇ましい重盛ももっと観たかった。
…4話はまだ観てません。観てないですからね!(強調) なぜBSは地上波のまるまる1週間遅れなのか…。そこだけが解せぬ。
・関連過去記事:音楽で語る・振り返る「平清盛」
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by halca-kaukana057
| 2022-02-07 23:52
| 興味を持ったものいろいろ