前に聴いていたのに感想が書けなかったCDについて。フィンランドは合唱大国といわれるらしい。とにかく合唱がさかんで、しかも声がきれいなのだという。それを証明するかのようなCDを2枚。

 
まず、「フィンランドの讃美歌集」(FINLANDIA)フィンランド語での賛美歌を集めたCD(そのまんま)。私はクリスチャンではないので、賛美歌のことはよくわからない。でも、普通に音楽として楽しめる。また、歌詞や題名に自然を愛するフィンランドらしいところが表れているのもいい。長い冬に耐え、春を待ち望む。バッハやシベリウスが作曲した歌もあって興味深い。歌詞でフィンランド語の勉強をするのにもいいかもしれない。生で聴いてみたいけど、音楽聴くだけのために教会って行っていいのだろうか…。


 
もうひとつ。「フィンランド民謡の花束」(これもFINLANDIA)フィンランドの民謡なんて勿論知らなかったのだが、ロッテのキシリトールガムのCMに使われているので興味を持った。(そのCMの曲はここで聴くこともできます。ロッテのページより音がいいと感じる。左側上から7番目。斜め下にはロゼミント味のCM曲も。これは民謡ではないけどフィンランド語で歌われているオリジナル曲らしい。)

 民謡ということで、まさにフィンランド人の心を表現していると言えばいいのかなぁ。祖国、自然、家族、恋人や友達を愛する心。CMに使われている「私たちもまた価値ある民」の歌詞なんて、前向きな肯定の言葉が爽やか。また、「森の王」他「カレワラ」が題材になっている歌も多い。


 どちらも声、ハーモニーが本当にきれい。自分の耳で確かめたけど、本当でした。伴奏が無い合唱はあまり聴いたことがないのだけれど、人の声だけを堪能できるのもいいなぁと思う。とにかく歌詞だけ、歌だけでもフィンランドの美しさに浸れる。たまらん。
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# by halca-kaukana057 | 2006-01-25 20:29 | フィンランド・Suomi/北欧
 正月なんて名ばかりだ。普通の日常と何ら変わりが無い。変わっていることといえば、年賀状が届くこと、図書館は休みであることぐらいだ。それでも、箱根駅伝ぐらいはちょこちょこと観る。順位が何度も入れ替わり、亜細亜大学の優勝で駒澤大学の連覇がストップしたのは観ていてちょっとスカッとした。別に応援している大学もないし嫌いな大学も無いのだが、どんなスポーツでいつも同じところばかりが優勝するのは面白くないと思っている。さまざまなチームの良いところを見たいと思うからだろうか。


 はっきり言って運動は苦手だ。でも、見るのはそれなりに好きだ。先日のフィギュアスケートもしっかりと見てしまった。きっとトリノ五輪もさすがに夜更かしはしないだろうが、スポーツニュースはちゃっかり見てしまうと思う。(ちなみに今から宣言してしまいますが、トリノ五輪では問答無用でフィンランドを応援するつもりです。勿論日本の選手も応援しますけどね。)

 体を限界まで鍛え上げ、今以上のもっと上を目指す選手たち。私には想像の出来ない世界だ。何故そんなに体が動くのか、本当に不思議だ。フィギュアスケートの高速スピンで目が回らないのか。スキージャンプで飛ぶ時は怖くないのか。フルマラソンを走っても、倒れず走り続けることが出来るのは何故か。どんなスポーツでも、そこには私の想像を超えた世界が存在するんだ。

 スポーツだけじゃない。他の分野でも私には見当もつかないものが多く存在する。日常の何処にでも。時折、新しいものに接すると「自分には今以上のことは出来ない、無理だ。」と思う。今日もそんな気持ちになった。新しい世界に踏み込む時の不安。それを感じるのは普通だ。そう言い聞かせる。

 でも、知らなかったことを知るのは楽しい。自分の世界を広げるのは、いい意味でドキドキする。その気持ちを少しでも味わえたならこっちのものだ。辛いこともあるけど、楽しいこともある。それが日常。少しずつ慣れていけば、きっと面白みが分かってくる。前は“長くて巨大で訳が分からないもの”と思ってばかりいた交響曲も、今じゃ奥の深い味わい深いものと思える。時間はかかっても、そう思える日が必ず来るはずだ。
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# by halca-kaukana057 | 2006-01-03 21:29 | 日常/考えたこと

苦境の中の一年

 まず、本日の母との会話を。いつものように「クインテット」を観ていた私。母も隣にやってきて観ていたのだが、母の何気ない一言から全ては始まった。

母:「このピアノの人(アキラさん)、女の人みたいだね。髪長くて」
私:「うーん。でもきれいだよ」
母:「でもさ、顔はあまりよくないよ。いい男じゃないよ」
私:「そうでもないよ」
母:「いや、これだったら金八先生の方がかっこいいよ
私:「え゛え゛ぇ!武田鉄也!? アキラさんのほうがかっこいいって!!」
母:「いや、武田鉄也のほうがかっこいいね」
私:「……。」

母:「ところでこの人形、何の動物なの?」
私:「えっ?」
母:「口とんがってるし、変な顔だし、キツネ?」
私:「人間だよ…」
母:「人間には見えない
私:「……………。」

 確かに、放送開始当初の頃は私も「なにこの可愛くないキャラクタ、ハッチポッチ返せ!」と思ったものだが、観続けているうちに可愛くなってきた。見慣れないとこの番組の良さはわからないのか?それにしても武田鉄也とアキラさんを比べるなぁ!


*****


 というくだらない話は置いておいて、ここからがメインエーベンツ。今日は私の誕生日なのです。昨日は、歳はとりたくないと思っていた。実際今日になってみて少し落ち着いたが、いつものような“嬉しさ”は無い。それよりも、重み、身の引き締まる感じを覚える。社会人として自立しているはずが、この状態だ。いや、年齢は関係ないのかもしれない。スタートが少し出遅れ、まわり道をしたただけで。

 この1年はは私にとって、ひどい年だったとしか言いようがない。しかし、悪いことばかりじゃなかった。全体的には暗いけれども、かすかに光は見える。前は見えなかった光が見えてきた。この苦境の中で見つけた、一生大切にしていきたいものが幾つもある。この暗闇に入らなければ見つけることは出来なかったであろうものが。

 物事簡単にうまくいくほうがおかしい。障害が無い方が不自然だ。そう考えてしまうのは、ひねくれてしまったせいかも知れない。でも、障害だらけでも生きていける。いつかきっと光は見えてくる。時々そんなの嘘だと思うこともあるけれども、それが本当の答えじゃない。苦境の中でも光はある。こっちが本当の答えだ。

 この一年は忘れられない年になったと思う。これからの1年は何が起こるか、不安の中に心地よいドキドキ感がある。苦境はまだしばらく続くと思う。でも大丈夫と言いたい。これまでも何とかやってこれたのだから。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-25 20:19 | 日常/考えたこと

ふたつのスピカ9

「ふたつのスピカ 9」(柳沼行、メディアファクトリー)

 スピカの9巻が出ましたよ。自分のやりたいことをようやく見つけた桐生君は、アスミに別れを告げる。動揺するアスミ。その姿を見てやりきれない思いになった府中野は、テスト中にも関わらず会って来いと怒鳴りつける。それでようやく決心のついたアスミは桐生君を見送るために教室を飛び出した。
 一方、父の承諾が出て、宇宙飛行士選抜試験を受けることになった秋。一足早く夢への第一歩を踏み出した秋を見て、“仲間”でいられる時間が限られていることを知り戸惑うケイ。かけがえのない仲間である実感を抱きつつ、秋の試験が始まった。


 府中野がアスミに対して怒鳴るシーンは本当に見物。幼馴染として、迷惑がりながらもアスミをずっと側で支えてきた府中野だからこその行動だと思う。桐生君との回想シーンも切ない…。今まであまり語られてこなかったけど、府中野の今後が気になります。

 秋君の幼年時代も今まで語られることはありませんでした。秋君の存在自体がマリカ以上に謎だったりするのだが…。そんな秋君の内面が語られるのも嬉しい。

 何だかんだ言ってケイは本当にいい事を言うなぁと思う。実際に宇宙に行くことができるのは、ほんの限られた人数。本来ならライバルで勝ち負けがある世界のはずなのに、それを痛切に感じることがなかった。それを知っていてもやはり「運命共同体」とケイが言うように仲間であることには変わりないこの5人の友情に、本当に心が温かくなる。スピカのこういうところが好きですわ。

 読みきりの「コノハナ桜」もいい!そしていつも本編以上に?楽しみな「もうひとつのスピカ」も印象に強く残る。柳沼さんは切なさ、いとおしさを書くのが本当にうまい。一般受けはしないかもしれないけど(アニメ化はしたけれど)、読めば読むほど味が出る。こんなふうに人の内面を大切にしている漫画家がいるということがとても嬉しい。43話と44話の間にある小さなイラストも気に入った。



 続きが楽しみなのだが、その前に2月23日にイラストブックが出るのだと。今まで単行本では白黒にされてしまったカラーイラストが全てカラーで収録!柳沼さんのインタビューに、付録が特製星図にオリジナルカレンダー付ですって!!…これは買う…。カラーイラストが見たい。白黒じゃ悲しいもの。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-23 20:05 | 本・読書

カレワラ物語

カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩
キルスティ・マキネン著/荒牧和子訳/春風社/2005


 「カレワラ」(もしくは「カレヴァラ」)はフィンランドのカレリア地方に言い伝えられてきた口承詩をもとに、医師であったエリアス・ロンロートが収集・編集したものです。出版されて以来フィンランド人に読み継がれ、フィンランド文化の源となっている。シベリウスの作品にも、「クレルヴォ交響曲」や「4つの伝説曲」(2曲目が「トゥオネラの白鳥」)、「ポホヨラの娘」、「タピオラ」など「カレワラ」をもとにしたものが数多くある。さらに「カレワラ」の登場人物の名前を人名や会社などの名前に採用することも多い。まさに、「カレワラ」無しにフィンランドが語れるか!と言ってもいいぐらい。読みにくいかと思って今まで読んだことはなかったのですが、思い切って読むことにしました。



 この本は物語で書かれているため、とても読みやすいです。(完全訳は結構読みづらいらしい)大気の乙女・イルマタル(ルオンノタール)が宇宙を創り、老賢者ヴァイナモイネンを産む。そのヴァイナモイネンと鍛冶屋のイルマリネン、豪傑レンミンカイネンが北の国ポホヨラとの幾度とない戦いを中心とした話から、両親の敵を討つために生まれてきたというクレッルヴォの話、そしてヴァイナモイネンがフィンランドの地を去るまでを描いている。

 どの登場人物もとても生き生きとしていて、躍動感のある話ばかりです。そしてちょっとユニーク。普段は賢く勇ましいヴァイナモイネンは、実は老人の癖に若い娘に目がない。そのおかげでサーミの娘・アイノの悲劇が起こってしまう。戦好きで豪快なレンミンカイネンにはあまりいい印象はないけれど憎めない。

 フィンランドの大自然の中で物語が繰り広げられるのも味わい深いところ。森とその主タピオをはじめ木々の精、海や湖の描かれ方がとても豊かだ。そして人々は豊かな自然に感謝する心を忘れない。やはり大自然の中でフィンランドの文化は育まれていったことが分かる。

 最後、ヴァイナモイネンはカレワラの王が現れたことでフィンランドを去る。これはフィンランドにキリスト教が入ってきたことをあらわしているという。とても印象的な最後でした。

 これを読んだ後なら完全訳を読んでも少しは大丈夫ではないかと思う。ぜひ読んでみたいが、完全訳は絶版。図書館にも無いらしい…。復刊してくれないかな…。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-19 21:08 | フィンランド・Suomi/北欧

無条件の承認

 この頃、文章が思うように書けないと感じている。どんなに言葉を尽くしても、稚拙なものに思えてしまう。こんなありきたりのことを書いてもしょうがない。自分なりの言葉が出てこない。読み応えのある、素敵な文章を見てまた劣等感。比較して落ち込むいつものパターンだ。

 でも、時には満足のいく文章を書けるかもしれない。毎回満足のいくものを書くなんて不可能だ。作家でもそれは困難だと思う。

 本当に時々でいい。書きたいことを思うままに書くことが出来れば。自己満足でも構わない。人の評価に振り回されるより、好きなものを好きと言える、またはたとえ独りでも自分自身を大切にすることの方に力を入れたほうがいい。無条件に自己を承認してもいいと感じた。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-13 19:18 | 日常/考えたこと

 ようやく届きましたクインテットCD!長かった…。事前には知らされていなかったのですが、なんとステッカー付です。デザインはそれぞれ違います。可愛すぎ。使えません、これ。

 まず、「コンサート」から。今回からちゃんと作曲者名も書くようになったのね。「ゆうがたクインテット・オーケストラヴァージョン」…どうやら私の想像と違っていたようで。フルオーケストラでバーンと演奏するのかと思いきや。ぜひ、今度は大フィルあたりで収録していただきたい。本気。

 発売前は「バラード」がない「英雄ポロネーズ」がないと騒いでおりましたが、そんなことを忘れるほどの出来です。「ファランドール」や「禁じられた遊び」、「チゴイナーワイゼン」の疾走感、「ジュトゥブー」や「金婚式」の切なさ、「モルダウ」「新世界から」の荘厳な雰囲気、どれも本当に6~7人のアンサンブルで演奏しているとは思えない。「トルコ行進曲」もクインテットで見直しました。短い曲ばかりだから気軽に聴くもよし。じっくり聴くもよし。ライナーノーツのアキラさんの言葉が素敵です。「楽譜を見ないで音を見なさい」私の音楽の見方が、また少し変わりました。


 次、「アラカルト」。もうこっちは楽しいの一言。一緒に歌ってすっきりです。3年目で気に入っている「へんしんするぞ」や「シロホン・アコーディオン・ハーモニカ」「ねむれん節」「練習だいきらい」も入っていて満足。「歩く歩く歩く」に「広場のチェロ弾き」もずっと好きな歌だったので、CD化は嬉しい。ドラマも増えたようだ。「いつか星になったら」のシャープ君の歌に心をわしづかみにされたと思ったら、またあなたと言う人は…。そこがシャープ君の良さなんだろうけど。

 今回のジャケットも可愛い。やっぱりクインテット大好きだ。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-10 21:09 | Eテレ・NHK教育テレビ

おごそかな渇き

「おごそかな渇き」(山本周五郎、新潮文庫)

 ようやく読み終わりました。かなり前から読んでいたのですが、なかなか進まなかった。歴史ものだからか?日本史は苦手なので。でも、日本史の知識がなくても十分楽しめるのは、山本周五郎のすごいところです。

 短編もの9作と絶筆となった表題作を収録。どの作品も、一般庶民の視点で人間の生き様を描いたもの。主君に全てをささげた武士の意思にがっちりと心をつかまれてしまった「ショウショウ十三年」(漢字が見つからなかった。申し訳ありません)。能力はあるのに不運な男とその妻の葛藤にドキドキしてしまった「雨あがる」。語り口調が楽しい「鶴は帰りぬ」。江戸時代のニート?とも言うべき主人公と彼の屋敷にいきなりやってきた謎の女との交流を描く「あだこ」。もうどれも面白い。

 一番気に入ったのは、過去に未練がある女がその未練のある相手と再会する「将藍さまの細みち」。女の「どうせ五十年前、五十年あと」という一言の言葉の意味・重さが分かった時、心をえぐられた感じがした。最後、女の決意がとても力強く、読んでいる私も勇気をもらえたような気がした。

 「おごそかな渇き」は完成されていたら物凄い作品になっていたと思う。とても残念。人間の本質を深く深く問うつもりだったのだろう。

 山本周五郎の作品を読んでいると、人間捨てたものでもないなと思う。小さな日常にも大きなドラマが潜んでいる。そこにスポットを当てるのが上手い。これからさらに読んでいくのが楽しみ。

《雑記》
 クインテットCDは明日届く模様。もう待ちくたびれました…。
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# by halca-kaukana057 | 2005-12-09 20:12 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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