あけましておめでとうございます。
今年のアニバーサリーイヤー作曲家の中から、私が注目したい作曲家をピックアップします。今年もメジャー作曲家からマニアック作曲家まで選びました
◇この記事を参考にしました:
ナクソス・ジャパン:NMLで聴ける2022年メモリアルイヤー作曲家【メジャー編】
あちこちで演奏されるであろう有名な作曲家編。
・セザール・フランク(生誕200年:1822-1890) 「交響曲 ニ短調」や「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」が代表作。オルガン曲や宗教作品も多い。交響詩もある。私はまだまだ聴けていない作曲家。
・アレクサンドル・スクリャービン(生誕150年:1872-1915) 5つの交響曲、特に第4番「法悦の詩」やピアノ曲が代表作なのですが…私はまだまだお近づきになれていない。ピアノ曲を聴いてみようかな。
・ヤニス・クセナキス(生誕100年:1922-2001) 数学や物理学を用いて新しいクラシック音楽を切り開いた作曲家。とは言え…ほとんど聴いたことがないかも…。聴く機会があれば聴いてみよう。どこから手を付けていいかわからない。
【ちょっとマイナーだけどこれから来るかも編】
・ハインリヒ・シュッツ(没後350年:1585-1672) ドイツ初期バロック音楽を代表する作曲家。ドレスデンで活躍。宗教曲がメインで、晩年にはマタイ、ルカ、ヨハネの3つの受難曲を作曲。古楽ならシュッツが来る。
・ヨアヒム・ラフ(生誕200年:1822-1882) 近年、コンサートで作品が取り上げられるようになった気がする。多作な作曲家で、交響曲は11番まであります。
・デオダ・ド・セヴラック(生誕150年:1872-1921) フランスの作曲家。舘野泉さんの演奏した「休暇の日々から」しか聴いていないけど、声楽曲も多い。
・スタニスワフ・モニューシュコ(没後150年:1819-1872) ポーランドの作曲家。数多くのオペラを作曲。代表作は「ハルカ(Halka)」私のHNと同じなので気になってます。
・ガヴリイル・ニコラーエヴィチ・ポポフ(没後50年:1904-1972) 旧ソビエトの作曲家。交響曲が演奏会で取り上げられて話題になったことがある。録音は多くないけど、実演が増えるかも。
【北欧・イギリス編】
・ヒューゴ・アルヴェーン(生誕150年:1872-1960) スウェーデンの作曲家。アンコールで演奏されることの多い組曲「山の王」第4曲:「羊飼いの娘の踊り」や、「夏至の徹夜祭」「ダーラナ狂詩曲」などが有名。調べたら交響曲は5番まで。歌の国スウェーデンらしく合唱曲も多い。
・レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(生誕150年:1872-1958) イギリスを代表する作曲家。RVWと略されます。「揚げひばり」や「グリーンスリーヴスによる幻想曲」から、9つの交響曲など多作な作曲家。既にイギリスではチクルスの計画もあります。今年のプロムスはヴォーン=ウィリアムズ祭りですね。私も1年かけてじっくり聴いてみよう。アンドリュー・デイヴィス指揮BBC響のイギリス音楽BOXを持っているのですがまだ全部聴けてない。まずはそこからか。また、シベリウスを敬愛していたことでも有名。
・セリム・パルムグレン(生誕150年:1872-1951)
フィンランドの作曲家。舘野泉さんの録音で「粉雪」や「星はまたたく」などが有名。主にピアノ曲ですが、ピアノ協奏曲も5つあります。知らなかった。合唱曲も多いですし、オペラも残っています。今まで聴いてこなかった作品を聴いてみよう。
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【注意・訂正】 パルムグレンは1878年生まれです。間違えました。失礼しました。
6年後のために準備しておくか。
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Wikipedia : セリム・パルムグレン◇
ピティナ:ピアノ曲辞典:パルムグレン 1878-1951 Palmgren, Selim 北欧・イギリスはこの
3人2人で決まりかな。
ちなみに、昨年アニバーサリーイヤーのステーンハンマルとコッコネンについての記事が中途半端になってしまっている。アニバーサリーイヤーじゃなくてもどんどん聴いていけばいい。ステーンハンマルは深めれば面白い。コッコネンも面白いけど、録音が少ないのが悩ましい。
音楽ではないのですが、音楽に関係するかもしれないアニバーサリーイヤー。
・ロゼッタ・ストーン(ヒエログリフ)解読200周年(1822)
・ツタンカーメン王墓発掘100周年(1922)
古代エジプト考古学での重要な発見が2つも。これはプロムスに関係してくるかもと予想しています。ロゼッタ・ストーンを解読したのはシャンポリオンですが、イギリスの物理学者トマス・ヤングも解読している。そのロゼッタ・ストーンは現在大英博物館にあります(エジプトは返還を要求中)。
一方のツタンカーメン王墓はイギリス人考古学者ハワード・カーターとパトロンのイギリス人貴族カーナヴォン卿が発掘。カーターが残した記録はオックスフォード大学・アシュモレアン博物館にあります。
(この辺の詳しいことは過去記事にあります:
思い出の"発掘" 山岸凉子「ツタンカーメン」再読 ツタンカーメン発掘記 )
ということでこの2つの大発見にはイギリスが関係している…ということでプロムスでも特集されるかなと思っているのですが、エジプトの音楽…「アイーダ」とサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」しか出てこない。「アフリカ幻想曲」もあり?あとはエジプトの民族音楽。古代エジプトで演奏されていた音楽はどのくらい解明されているのだろうか。ツタンカーメン王墓からはトランペットも出土している。それと、古代エジプトをイメージした新曲を依託するか…。
コロナが終息して、演奏に制限がなくなることを願うばかりです。