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 シベリウスの交響曲第4番。大好きな交響曲です。最近聴いた演奏で、思ったことを。

BR-KLASSIK : Live aus der Philharmonie im Münchner Gasteig : Konzert des Symphonieorchesters des Bayerischen Rundfunks : Leitung: Herbert Blomstedt
(配信期間は1週間。水曜頃まで聴けると思います)

 ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮、バイエルン放送交響楽団の演奏会の録音です。プログラムは、シベリウス:交響曲第4番、ステーンハンマル:カンタータ「歌」より「間奏曲」、メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」。聴きましたが、いい演奏でした。ステーンハンマルの「間奏曲」これがまたじんわりと沁みる作品で、もっと聴きたいなと思う。

 1曲目のシベ4.1曲目にシベ4を持ってくるとは意外。内省的な、どこまでも暗い曲。バイエルン放送響の少し厚めの音が、北欧オケの音とは違ってまた面白い。チェロのソロがいい味出しています。
 第4楽章では、グロッケン(鐘)で演奏する箇所があります。でも、ほとんどの演奏では、グロッケンシュピールで演奏していて、私もその音に慣れていました。しかし、この演奏では、グロッケンシュピールとは違う、聴き慣れた音とは違う楽器で演奏されています。

 チューブラーベル。そうだ、そういえばそうだった。ブロムシュテットさんは、以前からグロッケンシュピールではなく、チューブラーベルで演奏してきました。サンフランシスコ交響楽団との全集で録音があります。その録音を聴くとあれ…?ああそうだったと思うのですが、今でもチューブラーベルを採用していると思わなかったので驚きました。

 調べてみると、コリン・ディヴィスとユージン・オーマンディはグロッケンシュピールとチューブラーベルの両方を用いていたとのこと。オーマンディ盤(フィラデルフィア管弦楽団)を聴いてみたら、確かに併用されている。響きが全く違う。

 今まで当たり前のようにグロッケンシュピールで聴いてきたが、まだまだ足りないようだ。普段は聴き慣れた演奏を聴いているが、まだ手を出していない演奏も聴いてみないとわからないなと思いました。
# by halca-kaukana057 | 2019-06-03 23:28 | 音楽
 今日発行の切手です。
ゆうびん.jp:近代測量150年

 今年は明治政府が近代測量に着手してから150年なのだそうです。その記念の切手です。明治から昭和中ごろまで測量の際に使われた「一等経緯儀」や「Y型水準儀」から、現在も測量の際によく見かける水準測量、人工衛星やドローンを使った最新式の測量まで、150年の歴史が図案になっています。測量はあまり詳しくないので勉強になります。

 ですが、今回の切手で惹かれたのが、「石岡測地観測局」のパラボラアンテナ。パラボラアンテナの切手、かっこいい!茨城県石岡測地観測局のアンテナは13m.先日のブラックホールの影の観測の際に使われたVLBI(超長基線電波干渉法)と同じ方法で測量しています。離れた位置にあるパラボラアンテナが、特定の天体からの電波を観測、その電波を受信した時刻のズレから、アンテナ同士の距離がわかり、測量することができます。
◇詳しくは:国土交通省 国土地理院:VLBIとは

 今まで私にとってVLBIは電波天文観測だったので、測量でのVLBIについても勉強になりました。やっぱりVLBIは魅力的です。かつてはつくばにもVLBI観測局があり、小惑星探査機「はやぶさ」(初代)の軌道決定にも用いられました。現在運用されているのはこの石岡だけで、見学もできるそうです。

 切手と特印です。
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 かっこいい…!

 この近代測量150年切手には、他にも見どころがあります。
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切手シートの余白に、日本版GPS衛星「みちびき」が!

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 切手の紹介のチラシなのですが、下の部分に長さの目盛りが。実際の定規で測ってみましたが、定規として使えます。切手シートにはないので、なかなか面白い演出です。

 地味?マニアック?かもしれませんが、この近代測量150年切手はおすすめです。手押し印の特印は、9日(日)までやっています。特印を置いている郵便局は限られるので、「郵趣のための押印サービス等についてはこちら」のリンク先(PDF)を確認してください。
# by halca-kaukana057 | 2019-06-03 22:07 | 興味を持ったものいろいろ
 本屋で平積みになっていて、たまたま気になった本。この本も本屋大賞翻訳小説部門(2016年)を受賞した作品だそうです。


書店主フィクリーのものがたり
ガブリエル・セヴィン:著、小尾芙佐:訳/早川書房、ハヤカワepi文庫/2017

 アリス島という小さな島に、1軒だけ書店がある。アイランド・ブックス。偏屈で気難しい書店主のA・J・フィクリーは、一緒にアイランド・ブックスを営んでいた妻を事故で亡くし、失意の中にいた。出版社・ナイトリー・プレスの営業で、アイランド・ブックスを前任者から引き継いで任されることになったアメリアとフィクリーの出会いは最悪だった。ある夜、フィクリーが所蔵していた稀覯本、エドガー・アラン・ポーの詩集「タマレーン」が盗まれてしまう。さらに、後日、書店を少し不在にした間に2歳の女の子・マヤが置き去りにされているのを見つける。マヤの母親は海で死んでいるのが見つかる。フィクリーはマヤを育てることにする…。


 大きな出来事はいくつも起こりますが、淡々とした雰囲気の作品です。喧騒の中にいるはずなのに、ここは静か…書店のような雰囲気。フィクリーは偏屈で気難しく、悪い意味でこだわりが強い、頑固者。書店に置く本も、好きな本…というよりは、嫌いな本・ジャンルが多すぎて、そこから残ったものを置いている。その嫌いな本についてアメリアと口論になってしまうフィクリー。本当に偏屈者。そんなフィクリーは事故で亡くした妻・ニックのことを思い、寂しい日々を過ごしていた。この妻の死がフィクリーをますます偏屈者にする原因でもある。そんな、フィクリーが2つの出来事を境にどんどん変わっていきます。「タマレーン」が盗まれたこと、店に置き去りにされた少女・マヤを引き取り育てることにしたこと。何かと世話になる警察署長・ランビアーズがいいキャラしています。

 各章のはじめには、フィクリーによる様々な短編集の紹介文があります。この本の紹介文の雰囲気も、話が進むに連れてどんどん変わっていきます。この紹介文に出てくる作品は実在するので読んでみたくなります。
 フィクリーは短編集を好む(ただし、嫌いなものがとても多い)。この物語も、長編小説のようで短編集なのかなと感じます。この物語に限らず、人生というものは長編小説のように思えて、短編集なのかもしれない。この物語で言えば、盗まれた「タマレーン」やマヤの成長、アメリアとの関係は長編小説のように感じられる。でも、それらも様々な出来事で区切っていけば短編小説のようになる。人生山あり谷ありと言うが、生きていることは小さな出来事が連続して起こっているように思う。マラソンのようにずっと続いていると思うと気が遠くなりそうだが、短距離・中距離走のように考えれば見通しがよくなる。勿論、長期的なビジョンも持っていた方がいいけれど。

 辛い状況に置かれている場合であればあるほど、この毎日が夜寝たらリセットされればいいのにと思う。かつて、そう思っていたことがあった。いつまで続くかわからないこの状況。そんな時は、人生は短編集だと思える方がいい。後で前の話の続きが出てくるかもしれないけれど、きっと前の状況とは変化している。
 人生を短編集だと思えること、それは、小さな変化や出来事に気づきやすい心境なのかもしれない。それを楽しみ、喜べればなおいい。辛いことがあっても、そのうち終わる。

 フィクリーが変わっていくにつれて、アイランド・ブックスも変わっていく。本に囲まれて育つマヤをいいなぁと思う。マヤは賢く、母の死についても理解している。その事実は悲しいが、マヤはフィクリーや島の人々、そして本と共に成長していく。マヤは明るいけれども、どこかに暗いものを持っている。マヤの書いた小説からそれが伺える。マヤがアイランド・ブックスにやってきて、フィクリーに育てられることになったのは幸運だが、悲しい別れによるもの。そんな悲しさが、マヤの心の奥底にあると思う。

 終盤からラストは、ハッピーエンドではないけれども、ある意味ハッピーエンド。現実も悲しい出来事があっても、こんな風に自然と流れていく。自然と流れていってほしいと、今の世の中を見ていると思う。

 最後に、印象的な箇所を引用します。
"自分たちに魅力がないから孤立するという事実は秘めたる恐怖である"とその一節はつづく。"しかし孤立するのは、自分たちには魅力がないと思いこんでいるからである。いつか、それがいつとはわからぬが、あなたは道路を車で走っているだろう。そしていつか、それがいつかはわからぬが、彼、あるいはきっと彼女が、その道のどこかに立っているだろう。そしてあなたは愛されるはずだ、なぜなら、生まれてはじめて、あなたはもうひとりぼっちではないのだから。あなたは、ひとりぼっちではない道を選ぶことになったのだから"
(214ページ)

# by halca-kaukana057 | 2019-06-02 22:44 | 本・読書
 夏至が近づくと、ISS・国際宇宙ステーションの可視パスの機会が増えてきます。先日から見頃だったのですが、なかなかタイミングやお天気が合わず。今日、ようやく合いました。

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 ISSが天頂方向へ昇りながら(画像の下から上へ進んでいます)、影に入り見えなくなったところを撮影できました。このすーっと消えゆくISSの軌跡が撮影できるととても嬉しいです。ISSの左側(南)には、北斗七星のひしゃくの部分も写っています。
 この前も見えていて、撮影もしていたのですが、カメラの角度が合ってなかった…失敗写真でお蔵入り。
 ISSが見えている途中、ISSの近くでパッと明るい発光がありました。ISSとは別のもの。何だったんだろう…。何かの人工衛星のフレアか(でも、フレアの前の軌跡は見えていなかった)、流星か、飛行機か何かか、はたまた…。

 今日のISSは西の空に見えていたのですが、同じ西側の空には、しし座が見えていました。春の星座の代表のしし座。もう西の空に傾く季節になってしまいました。もうすぐ6月。星空は夏の星座に切り替わろうとしています。


 宇宙関連の話題がいくつかあります。まず、NASAが火星ローバーに名前を載せようというキャンペーンをやっています。
sorae:あなたの名前が火星へ!NASAが火星探査車「マーズ2020」に乗せる名前を世界中から募集
 NASAが来年打ち上げる予定の火星探査ローバー「マーズ2020」.このローバーには無人ヘリコプターも搭載されます。このローバーに搭載される小さな小さなシリコンチップに、送られた名前を刻みます。
 記入出来るのは、ファーストネーム、姓(Last Name)(アルファベットのみ)、国、郵便番号、メールアドレス。メールアドレスを登録すると、他の名前を登録したミッションを確認できるようになるらしいです。
 名前を登録すると、搭乗券の画像をダウンロードできます。
 この手の名前応募に今まで一体いくつ応募したのか…覚えてませんw


 現在進行形の小惑星探査機「はやぶさ2」も、今日、先月作った人工クレーターへのタッチダウンに向けて、降下し、目印となる2個目のターゲットマーカーを投下、成功しました。この辺りは正式なプレスリリースが出てからもう一度。このターゲットマーカーにも私の名前が載せてあります。全てのターゲットマーカーに名前は載せてあるそうで、これで2個目です。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-30 22:42 | 宇宙・天文
 先日の記事の続き。
日本とフィンランドの100年 日本・フィンランド外交関係樹立100年切手 特印 [手押し印]

ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年

 この切手の押印機印を郵頼していたのが届きました。こちら。
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 図案は、日本・フィンランド外交関係樹立100年記念のシンボルマーク。切手はブルーベリー摘みのものにしました。湖に白樺の林、ベリー摘み。フィンランドらしい風景だなと思って。
 これから夏至、白夜を迎えるフィンランド。いい季節だな。いいなぁ。いい切手です。


 フィンランドと言えば、先日開催されたアイスホッケーの世界選手権で男子代表チームが見事優勝!おめでとうございます!
YLE : Suomesta on tullut jääkiekon suurvalta – Leijonien maailmanmestaruus on mieletön opetus koko suomalaiselle yhteiskunnalle: "Yksilökeskeisyyden aikakaudella näyttö kollektiivin voimasta"
 フィンランド語ですが、グーグル翻訳でフィン→英語に訳すと読みやすいです(フィン→日だと変な日本語に)。
獅子を意味する「leijonat」が代表チームの愛称。スポーツ、特にアイスホッケーでは「絶対に負けられない」相手のスウェーデン、ロシアを破って決勝へ。カナダに勝って優勝。

YLE : Some repesi! Näin Leijonien MM-kultaa hehkutetaan meillä ja maailmalla – Yle Urheilu seurasi mestaruushumua hetki hetkeltä
 Twitterなどをまとめたページです。わかりやすい。話題になっているのが、キャプテンのMarko Anttila マルコ・アンティラ選手。身長は2m超え、体重も100kg超えの大男。その大きさと、名前のMarkoにかけて、愛称はムーミンの「モラン」=「Mörkö」。モラングッズ(主にアラビアのモランイラストのムーミンマグ)を持って応援し、優勝のお祝いにモランの形のパンを作り…。ちょうどよいタイミングで、新しいムーミン切手も出るそうで、勿論モランもいる。フィンランドは盛り上がっているようです。

Yle Uutiset suora : Suomi on jääkiekon maailmanmestari – Kauppatorilla tavataan!
 フィンランドの優勝が決まった夜、ヘルシンキのマーケット広場で大騒ぎして喜びを爆発させる人たち。日本でいえば渋谷のスクランブル交差点?嬉しいだろうなぁ。そのマーケット広場の噴水にダイブ、泳ぐ人たち…こっちは道頓堀みたいだな…。水着で泳いでますが、冬にサウナに入った後、凍った海や湖で泳ぐフィンランドの人たちは平気でしょうね…。

Finland sings the national anthem to celebrate a gold medal at #IIHFWorlds
 表彰式でのフィンランド国歌斉唱。胸が熱くなります…!

Yle Uutiset suora : Kansanjuhla jääkiekkomestareiden kunniaksi
 フィンランドに帰って来た代表チームのお祝い。ステージには「Kiitos Leijonat!」(ありがとう獅子たち!)と。フィンランディア賛歌も歌われます。その後はライヴイベントのよう。すごい盛り上がり。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-28 22:47 | フィンランド・Suomi/北欧
 この切手の発行を待っていました!

ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年

 今年は日本とフィンランドが外交関係を結んでから100年の記念年。両国で様々な交流イベントが開かれています。そのひとつが記念切手の発行。日本とフィンランド、両国でそれぞれの文化や風習を図案に切手にしています。フィンランドの方はもう既に出ています。こんな切手です。
Posti : Kaikuja Japanista - 10 ulkomaan ikimerkkiä
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 日本のアニメ、カラオケ、寿司。

 一方の日本の100年記念切手は、手描きの可愛らしいイラストで、森と湖、フィンランドを象徴するさまざまなものを描いています。サウナ、もみの木と白樺の森、湖、ベリー摘みとキノコ採り、サンタクロース、一番下の段のテーブルにあるのは、サーモン料理にじゃがいも、ベリーのパイ?お互いの国のイメージがはっきりと表れていて面白いです。
 ちなみに、切手には郵便局のマスコットキャラクターの「ぽすくま」がいます。どこかにいます。

 さて、特印。まずは手押し印。
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図案はサウナです。フィンランドと言えばサウナ。切手と全く同じ図案ではなく、サンタクロースもいます。可愛いです。

 切手の発行が何故今日になったのか。100年前の5月23日、日本はフィンランドを国家として承認。翌24日、当時のフィンランド外務大臣が駐フランス大使に、日本に駐在する初の外国使節を派遣すると伝えたのが始まり。1917年に帝政ロシアから独立したフィンランド。しかし、他の国に国家と認められるには時間がかかりました(現代でもそうですね…)。しかし、日本は早い段階で国家と認めました。そこから始まった日本とフィンランドの関係。大切にしていきたい友情です。

 押印機印も郵頼しました。届くのが楽しみです。

日本-フィンランド外交関係樹立100周年 公式サイト
 先日行って来た(あと1回ぐらい行く予定)青森県立美術館の「アルヴァ・アアルト」展も100周年記念イベントのひとつ。デザインの分野でも、日本とフィンランドの交流は深いです。

・関連記事:ムーミンの小型印 2種
# by halca-kaukana057 | 2019-05-24 21:21 | フィンランド・Suomi/北欧

宇宙めし! 1

 新しい宇宙漫画が出ていました。

宇宙めし! 1
日向なつお/小学館、ビッグコミックス/2019

 久世晴可は宇宙に憧れていたが、身長が低いため宇宙飛行士になることを諦めていた。就活中に、「誰もが行ける宇宙」を目指して」というキャッチコピーに惹かれてJAXAを受験。合格する。JAXAで配属されたのは、「宇宙食開発グループ」。主任の畠山、研究開発員の茅野、晴可と同じ新人の早坂未央が主なメンバー。宇宙日本食の紹介をされた晴可と未央は、宇宙食の献立を考え作ってくるという課題を出される。その宇宙食を、ISSに滞在中に日本人宇宙飛行士にプレゼンする。宇宙食の条件、何が求められるのか、美味しいものを作りたい…悩む晴可。そして晴可が思いついたのは…


 「宇宙」と書いて「そら」と読みます。「そらめし!」。あと、晴可は男性です。同期の未央よりも背が低い。

 宇宙を舞台、テーマにした作品は色々とありますが、宇宙食グルメ漫画は初めてではないかと思う。作者の日向さんはこれまでもグルメ漫画を描いて来られた方だそう。グルメ漫画…「クッキングパパ」とか、「ワカコ酒」あたりを少し読んだぐらい…。普段はあまり読まないジャンルです。NHK教育(Eテレ)で放送していた「味楽る!ミミカ」のコミカライズは入りますかね?


 色々とツッコミたいところはあります。晴可は宇宙が好きなはずなのに、何故最初にJAXAに応募しなかったのか。宇宙に関わる仕事ができるところと言えば真っ先にJAXAが出てくるはずなのに。あと、宇宙食に関する知識が乏し過ぎる。1話でサバの缶詰を見て、「これで、宇宙に行けるのかな?」(16ページ)…宇宙日本食のサバの缶詰やカレーは市販もされているのに…。
 あと、5話で宇宙飛行士の設楽が登場するが、その設楽が中学生の頃から筑波宇宙センターの「スペースドーム」にやって来ていたという話。スペースドームが開館したのは2010年。この物語は未来ではなく現代が舞台の模様(宇宙日本食の数がまだ少ない)なので、計算が合わなくないか?さすがに20代前半で宇宙飛行士になるのは無理じゃないか?(宇宙飛行士選抜試験に応募するためには3年以上の実務経験が必要)
 読むのは宇宙マニアだけじゃない、むしろ宇宙にそんなに詳しくない一般の人がターゲットだろうから、主人公が学んでいく形の方が読者も一緒に学べて親近感も沸くと思う。が、ちょっと設定が緩くないかな…厳し過ぎるかな…。

 その辺は置いておくことにして、晴可は普段はあんパンが好物で、昼ごはんもカップめんで節約。美味しいものを食べ歩いているという感じではないが、料理はそれなりに出来る。食べることや味覚に関しては独特のセンスや感覚がある模様。宇宙食を食べた時の表現がファンタジックで独特。現実よりもアイディアやイメージを大事にしているが、晴可のこんな空想家なところは面白いなと思った。

 今年はアポロ11号の月面着陸から50年。宇宙開発黎明期や、アポロの時代では、宇宙での食はそれほど重視されなかった。栄養が取れればいい、食べられればいい。それが、アメリカはスペースシャトル、ロシアはミール、そして現在のISSと宇宙での活動の幅が広がり、時間も伸びるにつれて、宇宙での衣食住も重視されるようになってきた。宇宙医学の進歩に連れて、宇宙空間・微小重力下での身体の変化や地上と異なる必要な栄養素についてもわかってきた。さらに、国籍や文化の異なる宇宙飛行士たちが一緒に、閉鎖環境で長期にわたって共同生活する上で、食は心の支えであり、コミュニケーションツールでもある。出来るだけ地上と変わらないものを食べたい。宇宙でも美味しいものを食べたい。宇宙開発に携わる国が増えれば、その国の食文化も新しく入ってくる。宇宙日本食もそのひとつであるし、イタリア人宇宙飛行士がISSに滞在することになった時、エスプレッソマシーンと無重力でも使えるカップも開発されたほど。現在、宇宙で食事は重要な要素となっている。

 私は、NHKの「サラメシ」という番組が好きだ。サラメシ=働く大人の昼ごはん。日本各地の様々な現場で働く人たちのお昼ご飯を取材する。街角の通りすがりの働く大人たちにお昼に何を食べたか取材する。その仕事らしいランチもある。職場の個性が出るまかないも美味しそう。気合を入れたい時や、大事な仕事が終わってお祝いしたい気持ちの時に食べるものもある。食べて、働いて…。番組を観た後、私もこんなお昼にしようとか思う。
 宇宙食はいわば、宇宙の、宇宙飛行士の「サラメシ」だ。

 自由な発想から始まった晴可の宇宙食。研修を終え実際に宇宙食の開発に携わるようになると、現実にぶち当たる。特に、同期の未央は健康オタクで宇宙食の現実を重視している。普段は忙しくてあまりいない宇宙食開発グループの糸川主任は、保守的で無駄なことが大嫌い。それでも、地上と変わらない、且つ、宇宙にいると実感できる宇宙食を作ろうと工夫する。赤飯のある"プラスアルファ"の開発は、食品会社の三浦も一緒になって奮闘。
 晴可のこの言葉が好きだ。
美味しい物食べたり好きな物食べると元気になるし、食べることって"生きる"ってことなんだなーって。
それって絶対地上でも宇宙でも変わらないですよね。
いろんな人に美味しく楽しく食べてもらいたい。(143~144ページ)

 私はずっと、宇宙がもっと身近になればいいと考えてきた。地上の生活の延長線上に宇宙での暮らしがあって、その延長線がどんどん短くなっていけばいい。宇宙食は、それを叶えるものだと思う。

 この作品はJAXAが取材協力しているという。全面協力でいいと思います。あまり現実に近過ぎると、漫画として面白くないのかな?どこまでノンフィクションで、どこからフィクションにするか…難しい。今後に期待です。
 晴可が作った宇宙食の簡単なレシピも載っています。夜など、飯テロにはご注意を…。1巻の中ではサンドイッチが美味しそう…。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-23 23:42 | 本・読書

北国の春 2019 その2

 5月も半ばを過ぎ、心地よい季節です。暑くなく、寒くない。新緑が青々していて、とても爽やかです。春の花の写真をまとめて。

・前回の記事:北国の春 2019

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 ソメイヨシノで花見をしたら、八重桜でも花見をしたいと思います。十五夜(中秋の名月)のお月見をしたら、十三夜のお月見をしないと「片見月」で縁起が悪いと思うような…(勿論そんな説はありません)。ソメイヨシノとは違う豪華な花がきれいです。八重桜といっても色々あります。2枚目の桜は、薄いピンクに黄緑色も混じっていて、そのグラデーションがきれいでした。

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桜を見上げていたら、月を見つけました。桜と白い月の共演。

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 八重桜の次はライラック(リラ)。大好きな花です。紫色も爽やかな色できれいですし、近寄るといい香りがします。画像はないですが、ナナカマドの白い花も。

 爽やかで穏やかな春、というよりもう初夏です。急に暑くなったり、大気が不安定で大雨の地域もあります。落ち着いた初夏になればと思っています。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-19 22:37 | 日常/考えたこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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