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ムーミン谷の名言集

 昨年は「ムーミン」の作者・トーヴェ・ヤンソン生誕100年。今年は「ムーミン」シリーズ第1作「小さなトロールと大きな洪水」が出版されてから70年。2年続けてのムーミンメモリアルイヤーです。全国各地でトーヴェ・ヤンソンやムーミン関連の展覧会が開催されていたり、フィンランド発の新作映画「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス」が公開されたりと、ムーミン尽くしです(映画は上映館があまりにも遠いため、観にいけていません…DVD待ち…)。
 そんな「ムーミン」の物語のエッセンスをぎゅっと集めたのがこの本。



ムーミン谷の名言集
トーベ・ヤンソン:文・絵/ユッカ・パルッキネン:編/渡部翠:訳/講談社・講談社文庫/2014

 タイトルの通りの「ムーミン」シリーズからの名言集です。文庫本なので、机のすぐ手に取れるところに置いておいて、ちょっとした時間にパラパラと読んでいます。「ムーミン」シリーズの小説全9作だけでなく、漫画「ムーミン・コミックス」、絵本と、「ムーミン」の世界からキャラクターたちの言葉を選りすぐりで掲載しています。ただ選んで載せているわけではなく、なるべく作品をつなげて物語の流れがわかるようにもなっています。ヤンソンによるイラストも一緒に。「ムーミン」シリーズには、ヤンソンの絵は欠かせません。

 この本が面白いところは、元はフィンランド語だったところ。「ムーミン」シリーズは、元々スウェーデン語で書かれています。ヤンソンがスウェーデン系フィンランド人だったため。しかし、この本は、フィンランド語訳の「ムーミン」から日本語訳にしてあります。なので、原語のスウェーデン語から訳した日本語訳の物語の文とはちょっと表現が異なるところがあると思います。本のタイトル、並びに各章のタイトルもフィンランド語というのが面白い。

 この、「ムーミン」とヤンソンとスウェーデン、フィンランドの関係について、以前、「ほぼ日刊イトイ新聞」にて、「ムーミン」とヤンソンについての特集がありました。
ほぼ日刊イトイ新聞:トーベ・ヤンソンの人生を、ぼくたちはもう一度生きる。
 「ムーミン」研究者の森下圭子さんに、作家の重松清さんがお話を聴いています。
 これを読んで、フィンランドにおけるスウェーデン系の人々とはどんな立場に置かれているのかを知りました。シベリウスだってスウェーデン系。スウェーデン系と言うより、「スウェーデン語系」という表現にはなるほどと思いました。

 そんな細かい話はさておき、「ムーミン」の物語の言葉は、人に寄り添う言葉だなぁ、と読んでいて感じます。読みながら、付箋をつけたり、書き出したいところがたくさんあります。その時の気分、心の状態によっても違います。「ムーミン」の世界は不思議な世界。そこで、ムーミンたちは不思議な世界の自然や動きに合わせて、その時を生きて、暮らしている。憂鬱なこと、心配なこと、困ったこと、嘆きや悲しみもあるけれど、流れに任せている。その一方で、果敢に出る時は"冒険"する。そんな「ムーミン」の世界の物語は、何度読んでも面白い。

 名言集とまとめてあるのを読んでいると、実際に自分が「ムーミン」シリーズの物語から好きな言葉、気になった言葉(センテンス)を選ぶとしたら、どれを選ぶだろう?とも思いました。しかし、小説9作でも結構あるのに、絵本と「ムーミン・コミックス」は読んだことがなく、まとめるのは大変だろうなぁ…。「ムーミン」の世界の広大さも実感する一冊です。選ぶのに、迷っただろうなぁ…。
by halca-kaukana057 | 2015-04-08 22:44 | 本・読書
 先日本屋で偶然見つけて、これは読みたいと思って手にとってました。

ぼのぼの名言集(上) 「今日は風となかよくしてみよう」

いがらし みきお / 竹書房・竹書房新書/2012


ぼのぼの名言集(下) 「理由はないけど すごくさびしくなる時がある」

いがらし みきお /竹書房・竹書房新書/2012



 いがらしみきおの漫画「ぼのぼの」。大好きな漫画です。学生時代はずっと読んでいました。可愛らしいぼのぼのやシマリスくん、ちょっと乱暴だけど憎めないアライグマくん、哲学者のようなスナドリネコさんに、スナドリネコさんのライバルヒグマの大将、面白いことを考えているフェネギーくん…のんびりしていて、腹の底から爆笑できて、シュールで、時に哲学的なお話が大好きです。しばらく単行本も読んでおらず(連載はまだ続いています!)、今はどんなお話になっているのかわからないのですが、「ぼのぼの」好きだなと思いながら読んでいました。

 「ぼのぼの」の作品中の「名言(迷言)」を集めたこの本。ことばと、その言葉が登場する「ぼのぼの」の各シーンの漫画と、シーンの簡単な解説が書いてあります。その言葉を深く掘り下げようとか、意味を持たせようという解説はありません。各シーンの漫画を読んで、その流れからこの言葉が生まれたのだなぁという感じで読めます。それなのに、どの言葉も響いてくる。自分や自分の周囲のことに置き換えることもできるし、自分に足りなかった・求めていた言葉にも出会える。あまりにもシンプルな、ストレートでその通りな言葉もあって、こんがらがった頭の中にさーっと清らかな水が流れるような気持ちにもなる。そして、笑える。どんな”名言”を言っても、アライグマくんやアライグマくんのお父さんがぶち壊すこともあるし、シマリスくんの家族がひっくり返すことも多い。ぼのぼのやぼのぼののおとうさんが自滅(?)する時もあり、クズリ親子はマイペースだし…。哲学的な内容と、笑いがちょうどいい塩梅で共存している。「ぼのぼの」の森は本当に楽しそうでいいなぁ。

 ぼのぼのたちの視点も、この漫画の好きなところ。海や森の中で、仲間の動物たちと、自然に触れ、自然と遊び、自然を見つめ、自然に学び、自然の中で生きて暮らしている。ぼのぼのたちの住む海・森では、時に奇妙なことも起こる。不思議なものもある。その自然をどう捉えるか、その言葉の数々が忘れていたことを思い出させてくれる。自然をありのまま、仲間をありのまま受け入れる。素直に感動する。その視点・様子に頷いてしまう。シンプルなのがいい。

 以前単行本を読んでいたとは言え、読んでいない巻も多かったので、単行本が気になって仕方ありませんでした。そして、下巻はまだ読んでいない巻のネタバレにもなる…いや、気になってますます読みたくなります。下巻の30巻以降の展開が特に気になります。随分変わってきたのかな。これは、読むしかあるまい…?

 上巻では、いがらしみきお先生と東野幸治さんの対談。下巻は哲学者・内山節(たかし)さんが哲学的に「ぼのぼの」を読み込みます。この「ぼのぼの」を哲学的に読解すると、こうなるのか…面白かったです。「ぼのぼの」の世界の時間の流れ・時間の捉え方になるほどと思いました。

 「ぼのぼの」の魅力がつまった2冊です。

 この本を読んでいるタイミングで、こんなニュースが…。
ねとらぼ:ぎゃあああああ! 「ぼのぼの」みんなのトラウマ「しまっちゃうおじさん」が15年以上ぶりに再登場
 しまっちゃうおじさん!wアニメでは原作以上に強烈なインパクトで描かれた「しまっちゃうおじさん」。何と再登場だそうです…。アニメのしまっちゃうおじさんは、MADも沢山作られ、私も爆笑して観ていました。アニメ「ぼのぼの」もまた観たいなぁ。漫画を読んでいた時にはテレビアニメは観てませんでした(放送局がなかった)。アニメも観たいなぁ。アニメはテーマソング「近道したい」「Love Two Love」(須賀響子)もいい歌だったなぁ。

 ちなみに、「ぼのぼの」には絵本もあります。

クリスマスのこと (ぼのぼのえほん)

いがらし みきお / 竹書房


 世の中に数多あるクリスマス絵本の中でも、この絵本は特に好きです。
by halca-kaukana057 | 2014-01-21 22:54 | 本・読書
 以前から気になっていた本があったのですが、なかなか見つけられず。しかし、先日本屋に平積みされていたので、即購入。それがこの3冊。


暮らしのヒント集
暮しの手帖編集部/暮しの手帖社/2009







暮らしのヒント集 2
松浦弥太郎・暮しの手帖編集部/暮しの手帖社/2010







暮しの手帖2010年7月号別冊 暮らしのヒント集 2010年 07月号 [雑誌]
暮しの手帖社



 雑誌「暮しの手帖」に、「暮らしのヒント集」というコーナーがある。衣食住や生活そのもの、仕事のこと、子育てのこと…つまり「暮らすこと」「生きること」について、ちょっとしたアドバイスやヒントがまとめられている。どれも短い文章で、サッと読めるし、全部読まなくても自分の気に入ったものだけを読むことも出来る。その「暮らしのヒント集」をまとめたのがこの本です。

 私は、仕事術とか生活術とか、いわゆる「ライフハック」という類のものが苦手だ。もっと豊かになりたければこうしろ、もっと稼ぎたければこうしろ、何歳までに何をやれ…などと言われても、自分の現在の生活・仕事・生き方に当てはまらないものが多い。生き方は多様なのに、成功するにはこの方法しかないと言われているようで、その類の本は一切読まなくなった。

 ところが、「暮しの手帖」を読むようになって、「暮らしのヒント集」は、それらとは違うなと感じている。私の生活、仕事、生き方、生きる上で大切にしたいことなどに合致しているからかもしれない。また、文章が短いので、様々な解釈が出来ることも、私に合っているのかもしれない。単行本「暮らしのヒント集」では、編集長であり、この「暮らしのヒント」を考え執筆している松浦弥太郎さんによる解説もあります。松浦さんがどんな想いでどう暮したいか、そのヒントを考えた経緯も伺えます。2巻まえがきには、ヒントを考え執筆する過程や想いも。
「美しい暮らしとは、楽しい暮らしです。どんな時代であっても、苦しさや辛さからは逃げられません。しかし必ず希望はあります。その希望を持って、楽しく仕事をしたり、暮らすためにはどうしたらよいか? それは、暮しの手帖がこれからもずっとみなさまと一緒に考え、分かち合っていきたいことです。」
(2巻まえがき7~8ページより)
ここに激しく同意。

 読んでいて、心の中がすーっとするヒントばかりです。中には、今の自分の生活・生き方・考え方を省みたくなるものも。それも、いい刺激であり、スパイスです。3冊目の別冊は、様々な年齢の、よりよく暮らしを彩ろうとしている方々によるヒント集。松浦さんのヒント集とは違う味わいがあります。

 最後に、私が今一番ピンと来たヒントを引用します。2巻、268番目のヒントです。
苦しみとは、自分の思うままにならないことです。思うままにならないことは噛み締めましょう。それはあなたを強く育ててくれる糧になります。
(118ページ)


 松浦編集長のように、自分オリジナルのヒントを作るのもいいかもしれない。

 ちょっとヒント集を見てみたい方は、twitterに非公式botがあるので、こちらをどうぞ。気に入ったら単行本も読んでみてね。
twitter:暮らしのヒント集bot

暮しの手帖社:雑誌「暮しの手帖」
by halca-kaukana057 | 2010-09-22 22:04 | 本・読書
 バンクーバー冬季五輪が始まりました。前回のトリノ五輪の時と同じように、日本選手はもちろんのこと、フィンランド選手も応援しています。冬季五輪になると、ヨーロッパ・北欧勢が元気になります。その一方で、北欧アイスランドは少人数の選手団。元々人口が少ないのもあると思いますが、世界金融危機の打撃が選手育成・サポートにも響いてしまったのだそう。世界経済にも左右されるオリンピック。リュージュの公式練習中の事故で亡くなってしまったグルジアの選手のことも思うと、悲しく切ないオリンピックの始まりとなってしまいました。グルジアの選手の事故は、本当に無念でなりません。

 さて、開会式でのフィンランド選手団の入場を観ていたのですが、ジャケットの柄がすごかった。フィンランドのオリンピック公式ページにその写真があるのですが、まさにフィンランドらしいデザインだと感じました。
XXI olympialaiset talvikisat avattiin Vancouverissa(2枚目の写真)
また、ジャケットだけでなく、ポロシャツもこのデザインみたいです。
誰のデザインだろう? marimekkoだとは思うが、デザイナーについてはわからないまま。marimekkoはこれまでのオリンピックでもフィンランド選手のユニフォームのデザインを手がけてきた。marimekkoも世界に誇るフィンランドの代表です。

 オリンピックなどの世界大会で感じるのは、言葉の壁。英語であれ、フィンランド語であれ。英語やフィンランド語の語学力がもっとあれば、このユニフォームのデザイナーについても調べられるのに…と悔しく感じています。前回のオリンピックでも同じように感じていたのだし、オリンピックだけではない。宇宙関係でもNASA TVなどを観ていていつも思う。もっと本気で勉強しろよと、何度自分に言っただろうかと反省。語学は簡単には身に付かない。

 それでも、試合には言葉の壁を超えるものがあると感じています。速さ、強さ、美しさを競う選手たちを、言葉の壁を超えて応援したいです。

 フィンランドカテゴリにしたのだが、フィンランドとあまり関係ないような、あるような…。
by halca-kaukana057 | 2010-02-13 22:03 | フィンランド・Suomi/北欧

言葉はどこへ向かうのか

 先日読んだ小説「ドーン」(平野啓一郎)から、「分人」の他に考えたことがある。人類初の火星有人探査のクルーだった主人公・明日人が、火星宇宙船<ドーン>の中で起こったこと、明日人がそれにどう関わったのかを世間に何もかも告白しようとする内容の草稿をNASAの上司であるハリスに読ませる。しかし、そのハリスは怒って、明日人にこう告げる。
「君は気分がいいだろう。何もかも言ってしまった。一度で済ませれば楽なことだ。世間からは嘲笑を浴びるだろうが、その痛みに耐えつつ、自分は正しいことをしたんだと、うっとりしながら心の中で念じ続けるだろう。しかし、君だけの問題ではないんだぞ!」

「君は、ミッションに具体的に携わった関係者への説明、応援してくれていた人に対する説明、納税者に対する説明、この話に単にゲスな興味を持っているだけの人間に対する説明を、メディアの特性も、表現方法も考慮せずに、みんなゴチャゴチャにして、爆弾を投げつけるようなやり方で叩きつけようとしている!世界と君とが、どちらもメチャクチャになって、そのあとどうなる?君の中のまるで無関係なディヴィジュアルまでみんなダメにしてしまって、これからどうやって生きていく?私にだって家族がある。君にもあるだろう。NASAの職員だって、このプロジェクトに誇りを持っている。そういう人たちを守り、自分を守りながら果たすべき責任を果たす方法をどうして丁寧に考えようとしない?」
(452~453ページ)


 明日人は、宇宙船<ドーン>の中で起こったこと、そして彼が関わったと噂されていることで、世間から非難を浴びていた。明日人自身はその噂の真相をはっきりと告白し、自分は非難されても構わないという気持ちでいたが、このハリスの言葉を聞いて考え直す。(これ以上詳しいことはネタバレになるので、気になる方は小説を。)

 私も、自分の抱えている感情や問題を何もかも話してしまいたいと思うことがある。ただ、自分がすっきりしたいためだけに。自分の言葉で、自分が傷つくのは構わないと思っている。しかし、明日人のように自分だけを非難する・傷つけるはずが、予想もしなかった誰かを傷つけてしまうこともある。言葉を慎重に選んでも、その言葉の受け取り方は様々。それでも傷つく人や、反対にそれを喜ぶ人もいるかもしれない。また、言葉で自分を傷つけるという行為そのものが、誰かを傷つけてしまうこともあるだろう。

 ハリスの言うように、何もかも言ってしまえば、自分は気分がいい。傷ついてもそれで構わない。その痛みに耐えればいいのだから。だが、それで終わりだろうか。発した言葉は、どこへ向かうのか。発言で自分が傷つけばそれでいい、のではない。言葉にしたらそれで終わり、何でも発言した者が勝ち、ではないと思う。自分の発した言葉を放置しない。言葉に責任を持つ。それは、自分の発言の意味や込めた想いを大切にすることにつながると思う。言葉(文学的なものだけでなく、科学の各分野の専門用語なども含めて)は、想いや意味を込めて誰かに伝えるもの、コミュニケーションに欠かせない大切な道具なのだから。

 自分の発言を、省みたいと感じています。

・関連記事:ドーン
by halca-kaukana057 | 2010-02-01 21:48 | 日常/考えたこと
 ニコニコ動画で、こんな動画を見つけた。

ニコニコ動画:山本周五郎名言集
*ニコニコのアカウントがない方ははてな経由で→こちらから

 山本周五郎の作品から、名言を集めた動画。動画作成者さんに感謝感謝。山本周五郎はもっと読まれていいと思うんだ。

 山本周五郎の言葉は、悩んでいる時に読むとグッと来る。生きることを長い目で見よう、今は辛いかも知れないけど耐えてみよう。諦めないでいれば、きっと、道は道は開けるから。そんな声が聞こえてくるようだ。
 今、私がまさにそんな状態にいて、少し前まで悩みの無限スパイラルに落ちこんでいた。山本周五郎が描く人間たちは、皆大きな困難を背負っている。それでも、人間を信じ、諦めたり自暴自棄にならずに、一歩一歩を大事にして歩んでいく。周五郎が描く人間たちの姿を見ていると、まだ大丈夫だと思える。

 この動画で取り上げられた言葉は、この本に収録されているものだそうです。そういえば私もまだ買ってなかった。山本周五郎作品のガイドにもなりそうなので買っておこうか。

泣き言はいわない
山本周五郎/新潮社・新潮文庫








 あと、山本周五郎名言集と言えばこれも。
山本周五郎のことば
清原康正/新潮社・新潮新書








 さらに、山本周五郎入門ならこの本をどうぞ。とってもわかりやすいです。
文豪ナビ 山本周五郎
新潮社/新潮文庫








 山本周五郎の作品は、まだまだ読みたいものが沢山ある。「虚空遍歴」あたり読んでみるかな。「松風の門」に収録されている「鼓くらべ」も気になる。長編だけでなく、短編にもいい作品が多いから、どれから読んだらいいか困るほど。ひとつひとつ読んでいこう。
by halca-kaukana057 | 2009-05-30 22:23 | 本・読書

「美しさ」って何だろう

 先日、テレビで「ミス・ユニバース」コンテストを取り上げた番組を観た。コンテストに出場する女性たちを追い、彼女たちがどんな想いを抱いてコンテストに挑んでいるかについて取材されていた。彼女たちは自己の美しさを引き出し演出するために、ウォーキングやポージング、柔術などのレッスンを受ける。その番組を観て、私は確かに出場者たちは外見も内面も美しいけれども、それは「ミス・ユニバース」の基準での美しさなのだろうと感じた。コンテストのプロデューサーは、自分をアピールしろ!と出場者たちにアドバイスする。出場者たちも「勝つのは自分だ」という気持ちで取り組んでいる。それはそれで真摯で、自信があっていいのだけれども、私はその姿に引いてしまった(私自身の自己へのトータルな自信の無さの表れだろうか)。これが美貌の絶対的価値ではない。その時代や、社会によって異なるはず。他にも美しさの基準はある、と感じた。


 そんなことを考えていたら、音楽や絵画などの芸術や、デザインなどの「美しさ」とは何だろうと疑問がわいた。「美しい」とはどういうことなのか。よくわからなくなってしまった。音楽を聴いて、絵やモノ、風景、星空や天体写真などを見て「美しい」と感じる。その美しいとは何なのか。よく使うけれども、実は曖昧な言葉だったのだなぁと感じる。

 こう書いてみたが、私は「美しさ」の絶対的基準が欲しいわけではない。曖昧で構わない。これが絶対だと決め付けず、ストライクゾーンを広めにしていたい気持ちがある。基準はないけれども、何かを見て聴いた時、「美しい」と感じ言葉に出してしまう。自分の中にある「何か」が、そのものにある「何か」に反応・共鳴して「美しい」と感じるのかもしれない。不思議なものだな。


 これからも、いろいろなものに対して「美しい」と感じるだろう。今思うことは、「美しい」の一言で片付けてしまわず、もっと色々な言葉で表現できたらいいなと思う(それでも、「美しい」としか言いようがないものもあるけど)。それと、多面的な「美しさ」に気づけるように、視野を広げていきたいと思う。一見何とも思わなくても、よく見たら「美しい」と感じるものは多い。「美しい」と感じるものに触れていると、自分がプラスの方向に向かう、もしくは心が落ち着いてくるのを感じるから、そう思うものは多いほうが楽しい(「楽しい」…これもまた「美しい」と同じような言葉だな)。

 そしてもし出来るなら、「美しい」ものを自分で表現できたらいいなと思う。ピアノの演奏とか、写真とか。美しいもの、崇高なものを追求する気持ちは、なかなか止められない。ワクワクする。

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by halca-kaukana057 | 2009-05-15 22:58 | 日常/考えたこと
 今日は面白ネタで遊びます。はてなブックマーク経由で見つけたこの記事をまずご覧ください。

F速VIP(・ω・)y-~:Googleすげえwwww

 2chまとめサイトです。苦手な方、ごめんなさい。Google翻訳で、映画のタイトルなどを日本語で入力すると、ちゃんと英語の題名に翻訳してくれる。爆笑しつつも、グーグルのすごさに驚いてばかり。

 上のまとめブログではアニメのタイトルを中心に翻訳していましたが、ここからは私の趣味関係で翻訳させてみます。

Google翻訳
「日本語から英語へ」で翻訳します。


まずは教育テレビ関連。

・NHK教育テレビ→NHK Educational TV
  普通…だな。次行ってみよう!
・おかあさんといっしょ→OKAASANTOISSHO
  ローマ字に直しただけ…。しかし、「お母さんと一緒」と漢字を混ぜてみると違う結果に。何かのタイトルなのか、普通の文章なのかの区別が付けられるのか。侮れない、グーグル。
・いないいないばあっ!→Not because I do not!
  なんじゃこりゃw
・にほんごであそぼ→To warm you in ASOBO
  またしても意味不明w「えいごであそぼ」も「Your son of a bitch in ASOBO」…ヤバイタイトルっぽい。「からだであそぼ」は「Body in ASOBO」まだまとも。あそぼシリーズは鬼門か。
・いってみようやってみよう→Let's just try
  懐かしの番組から。これはちゃんと訳されてると思う。意味も通じる。
・ピタゴラスイッチ→Pitagora suicchi
  合っている…でもなんか違う…。
・味楽る!ミミカ→Taste楽RU! Mi Mika
  漢字入ってるしw
・クインテット→quintet
普通…だな。「ゆうがたクインテット」だと「Wart you quintet」。"wart"とは"いぼ"の意。なんてこった。
・忍たま乱太郎→Nintama Rantarou
  日本のアニメのタイトルとして認識されています。しかし、「おじゃる丸」は「Again OJARU」合ってるの?
・電脳コイル→Cyber coil
  さすがに無理だったか。コイルの英語タイトルは「Coil A Circle of Children」
・ざわざわ森のがんこちゃん→ZAWAZAWA forest Cancer pie
  「cancer」…「癌」と認識したか。がんこちゃんはガンじゃありません!
・バケルノ小学校ヒュードロ組→BAKERUNO HYUDORO pair of elementary schools
  訳…されているはず。




次、宇宙関連。

・宇宙航空研究開発機構→Japan Aerospace Exploration Agency
  おお!ちゃんと翻訳されてる。びっくりしたのが「宇宙開発事業団」→「NASDA」こっちは略称か。「宇宙科学研究所」も「Institute of Space and Astronautical Science」と翻訳されます。
・国立天文台→National Astronomical Observatory of Japan
  「of Japan」がツボ。
・かぐや→Moon
  日本の文化もわかっていらっしゃる。
・はやぶさ→Hayabusa
  ひらがなではなくカタカナで「ハヤブサ」と入れると「Falcon」。固有名詞と一般名詞を区別しています。「のぞみ」や「あかり」も同じく。しかし、「はるか」は…がっかり。「すざく」で爆笑したw
・きぼう→Japanese Experiment Module
  す、すげえ!!一番驚いた。勿論漢字の「希望」とは区別されています。
・ひてん→He and I
  えええwwwそれはないよwちなみに、「ひてん(MUSES-A)」は月スイングバイ(月の重力を使って軌道変更すること)の技術の実験のために打ち上げられた衛星です。


宇宙とはちょっと違うが、これも翻訳させてみた。
・日本科学未来館→National Museum of Emerging Science and Innovation
  おおお!すごい。お台場の科学館です。



次、フィンランド関連
・エン・サガ→En Saga
  シベリウスの交響詩のひとつ。ちゃんと翻訳されました。
・樅の木→樅tree
  「樅」が読めなかったらしいですwww
・かもめ食堂→Kamome Shokudo
  映画のタイトルとして認識してるのかな?さすがにフィンランド語にはなりません(当然です
・牧場の少女カトリ→Makiba no Shoujo Katori
  これもアニメタイトル。でも、これで本当に通じるの?


とりあえず今日はここまで。また面白いものがあったら追記します。みんなも遊んでみてね!

【追記】
「ざわざわ森のがんこちゃん」「バケルノ小学校ヒュードロ組」「ひてん」追加しました。
by halca-kaukana057 | 2007-11-16 22:48 | 興味を持ったものいろいろ
 シューマンの「こどものためのアルバム(ユーゲントアルバム)op.68」には、「音楽の座右銘 Musikalschen Haus-und Lebensregeln」という音楽を学ぶ若い人が大切にしておきたいことがまとめられている。美しい演奏をするために必要なことは何か、音楽とは何か。その言葉を読んで私なりの解釈をしてみようと思う。

 この「音楽の座右銘」は短い文が約70個並べられている。分類してみるとこうなる。


1.演奏に関すること
 演奏する際に注意しておかなければならないことを説いている。すぐに実践できるように具体的な言葉で書かれているものが多い。基礎練習、拍子、丁寧に生き生きと演奏すること、過剰な表現はしないこと等。また、和声やフーガの勉強も必要であると述べている。さらに、楽器で演奏するだけでなくその曲を歌うこと、つまりソルフェージュの勉強をすることも薦めている。これによって、音楽を総合的なものとして捉えることが出来るようになるだろうと配慮したと考えられる。
「やさしい曲を、上手に、美しくひくように努力しなさい。難しい曲をいい加減にひくよりはずっとましです。」

これはこの「こどものためのアルバム」のモットーではないかと思う。


2.曲に関すること
 流行を追い求め、悪い曲を演奏することの愚かさを説いている。
「悪い作品を演奏してはいけません。またしかたのないとき以外は、それを聞くこともいけません。」

 「しかたのないとき」と断っているのは、音楽評論の先駆けとなったシューマンらしい言葉と受け止められる。


3.人前で演奏することに関して
 人前で演奏することは良いが、「社交の場で演奏することは、利益になるよりも害になります」と述べている。「社交の場」は今ではあまり想像出来ないが、そのような場では流行の曲がもてはやされる。それに意味があるのかと問うているのだろう。


4.音楽仲間とかかわる事について
「でも、どうすれば音楽的になれるのでしょう?
 (中略)
一日じゅう隠者のように閉じこもって、機械的な勉強ばかりしていないで、はつらつとした多方面にわたる音楽的交際を獲得し、特に合唱団やオーケストラの人びとと、終始つき合ってこそ、音楽的になれるのです。」

 この項から分かるように、音楽仲間と関わりその人々から学ぶことによって、自己の音楽性を高めることが出来ると説いている。また他の人と演奏すること大切だと述べているが、仲間になるのはなにも人間だけではない。
「だんだんに、あらゆる重要な大家のあらゆる重要な作品と知り合いにならなければなりません。」
「あなたがもっとおとなになったら、名演奏家とよりもスコアと交際しなさい。」

 作品に触れ、より深く理解することも一つの音楽とのかかわりである。


5.楽器に関して
 この「こどものためのアルバム」はピアノのための曲集であるが、ピアノ以外の楽器に関してもアドバイスがある。
「もしみんなが第1ヴァイオリンをひきたがったら、オーケストラはまとまらなくなってしまうでしょう。ですから、それぞれの持場にいる音楽家を尊敬なさい。」

 この「音楽の座右銘」にはオルガンや合唱、オーケストラで学ぶことが大切だと述べている項が多い。音楽の形態は一つではない。出来る限り多くの形態に触れ、小さな頃からそれぞれの良さを肌で感じることが大切だと述べている。特に、シューマンが生きた19世紀は現代のようにCDもレコードもなく、コンサートに行くことができたのは限られた人々だったと考えられる。だからこそ様々な種の音楽に触れることは貴重であり、その機会を大切にして欲しいと思ったのだろう。


6.音楽を聴くことに関して
 ピアノだけではなく、オーケストラや合唱、教会のオルガン、民謡などありとあらゆる楽器の音を聞き、その特徴を理解すること。また、聞いた音楽・作品を評価、批判することに関しても注意を促している。
「はじめて聞いただけで、作品に判断をくだしてはいけません。ひと目で気に入ったものが、かならずしも最良のものとは限りません。大家はつねに、わたくしたちの研究心をかきたてるものです。ひじょうに年を取ってみてはじめてわかることだって沢山あるでしょう。」
「作品を批判する場合には、それが芸術そのものに属するものか、それともたんに、愛好家の娯楽を目的としているのかを区別しなければなりません。第1の種類には味方すること、そして第2の種類にたいしては腹をたてないこと!」



7.作曲に関して
 作曲する際の留意点について述べている。作曲の手順についても説明してあり、作曲をしたことのない若い世代に向けてのアドバイスとなっている。


8.音楽を学ぶ心構えに関して
 うぬぼれることなく熱心に、根気強く。その心構えがより素晴らしい音楽家になるために必要である。

9.音楽以外の生活に関して
 心身を健康に保ち、音楽だけでなく文学やそのほかの学問からも学ぶことがあると説いている。
「1日の音楽の日課を終えて疲れを感じたら、もうそれ以上は無理をしないように。喜びも生気もなしに働くよりは、休息するほうがましです。」

「せっせと詩人の本を読んで、音楽の勉強の疲れをいやしなさい。またときどき戸外を散歩するように!」

 精神病に悩み苦しんだ経験ゆえの言葉だろうか。また、シューマンは自然の中を散歩することが好きだったようで、それがこの「音楽の座右銘」にも反映されている。



 そして最後はこうまとめられている。

「学ぶことに終りはありません。」


 今では生涯学習の考えも普及しているが、それを19世紀にシューマンは既に大切なものとしていた。シューマンは職業として音楽と関わることを想定していたと考えられる。しかし、この言葉は音楽だけと限定したものではないと私は考える。

「他の芸術や学問においてもそうですが、生活の中でも自分の身辺をよく見回しておきなさい。」

 また、シューマンは「音楽家にならなかったら作家になっていた」と言うほど文学を愛していた。「音楽の座右銘」というタイトルだが、これらの心構えは音楽に限ったものではないと自覚していたのではないのだろうか。
by halca-kaukana057 | 2006-10-02 17:29 | 奏でること・うたうこと
 2日連続でNHK教育テレビの感想とは。5日午前9:00から放送された「音楽のちから」。なかなか面白かった。

 最初は「また青島広志か」と。正直。「題名のない音楽会」によく出ている作曲家です。ずっと前から早口で変な人だなぁと思っていた。この人が教育の子ども向け番組に出るとは…と思っていたら、あら、結構面白いかもこの番組。見終わって録画しときゃよかったと後悔。


 音の仕組みから音楽を構成するリズム、メロディー、言葉までを子どもたちが体験しながら学んでいくと言うこの番組。基本で押さえておきたいところはしっかりと、でもユーモラスに。青島氏が完全に落ちキャラ化。思う存分笑わせていただきました(ニヤリ)。

 あの紙コップの弦楽器・ストリングラフィ(説明はこっち)はすごい。絹糸と紙コップだけでこんな音が出るなんて。しかも、その場所の特性を生かして一回一回作られるため、同じ楽器は二度と作られない。その時、そこでしか聴けない音楽なのだそうだ。口琴もそうだけど、こんな楽器があったんだと驚く。「横山ホットブラザーズ」のあの変な打楽器は、頭の上に乗せる必要があるのか?さらにエアギターですっかりお馴染みの金剛地武志さんまで!エアギターと言えばフィンランド・オウル市での世界選手権!ついにエアギターをNHK教育が取り上げましたよ。楽器がなくても心で感じろと言うことか?ユニーク。


 「ドレミノテレビ」や「クインテット」、最近は「あいのて」(と言っても、あまり見ていないからよく分からん、この番組は)等、NHK教育の音楽番組は随分面白くなったなぁと思う。一見奇抜そうに見えても、実は音楽の基礎、原理、理論は根底にしっかりとある。エアギターの金剛地さんも弾き真似だけでなく、実際にギターを弾けるからこそあんなエキサイティングな弾き真似ができるのだそうだ。ただのデタラメではなく、「計算された・考え抜かれた」デタラメ。言葉も同じ。ただ単に単語を並べただけでは意味不明。やっぱりある規則にしたがって並べることで、詩や物語として生きてくる。音楽を自由に操れる人は、音楽が言葉になっているからそういうことが出来るということを以前聞いた。音楽を母語のように語ることの出来る人が羨ましいと思う。

 でも、結局は難しいことは抜きで音楽は「音を楽しむ」こと。音探しをしている子どもたちの楽しそうな顔と言ったら。「のはらうた」の工藤直子さんと共に詩の分野から音楽を考えてみているのも面白かった。

 最後に。あの、「ゲバゲバ90分」に「マツケンサンバⅡ」って、微妙に宮川泰・彬良親子メドレーですよ!うわ、また泰さんのことを思い出しちゃったじゃないですか…。あと、この番組、何か賞を狙っている?日本賞とか。とにかく再放送切望!!
by halca-kaukana057 | 2006-05-05 12:12 | Eテレ・NHK教育テレビ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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