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 先日仙台に行った時の話のおまけ。

 どこかいいところはないかなと検索していたら、見つけました。
Hampstead Tea Room | 仙台 英国紅茶が味わえるカフェでランチを|ハムステッドティールーム
 英国紅茶のお店…憧れます。郵便局・風景印めぐりの途中で行ってみました。

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 電力ビルの裏のビルの3階にお店はあります。目印はこの大きなユニオンジャックの看板。電力ビルの中からも見えます。

 中に入ると、カントリー調のアンティークな雰囲気のインテリア。素敵です。店内には、ユニオンジャックのガーランドが飾られていました。ちょっとプロムス ラストナイト(Last Night of the Proms)の雰囲気。ワクワクしてしまいました。
 メニューを見ると、紅茶がたくさん。どれを頼もうか、迷いました。紅茶の種類、銘柄はあまり詳しくありません…。

 頼んだのがこちら。
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 期間限定のスコティッシュ・クリスマスティーとスコーン(自家製ジャム+100円でクロテッドクリームをつけられます。)クリスマスティーは、イングリッシュ・ローズ・クリスマスティーもありました。スコティッシュは、スコットランドの荒野に生えるヒースやベリーに、ハーブやスパイスをミックスした紅茶です。飲んで、フルーティーに感じたのはベリーかな。スパイスが入っていますが、そんなに強くは感じませんでした。
 スコーンはほかほか。ナイフを入れると、思ったよりも柔らかく入っていきます。ふわふわ。自家製ジャムはりんごでした。これと、クロテッドクリームをつけて食べます。実は、こういう英国式スコーンを食べるのは初めてです(某世界チェーンのアメリカ式スコーンを食べた程度)。一言。美味しい。スコーンはサクサクしているけどふわふわ。クリームがまろやかで、じんわりとします。

 紅茶は普段はミルクティーが好きなので、ミルクティーを頼もうとも思ったのですが、クリームがまろやかなので、ミルクなしの紅茶で合っていたと思います。本当美味しい。落ち着いたインテリアにも癒されながら、味わいました。テーブルクロスには刺繍がしてあります。手作りっぽい。

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 カップにも注目。クリスマスティーに合わせて、クリスマスツリーの柄です。とてもきれい。

 視覚、嗅覚、味覚、触角、雰囲気。心から癒されて、幸せな気持ちになれたティールームでした。仙台に行ったらまた行こう。気になった紅茶がまだ他にもありました。
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by halca-kaukana057 | 2018-12-10 22:23 | 旅・お出かけ
 今年もNHK BSプレミアムで、BBC Proms(プロムス)ラスト・ナイト・コンサート(Last Night of the Proms)が放送されました。テレビ放送を観ないと、毎年プロムスが終わった気になりません…。9月、BBC Radio3での生放送とオンデマンド配信で聴いていましたが、毎年思うのが、映像で観ると違う!映像で観て、この楽しさがより伝わってくる、ということ。そして映像で観て安心します…(2015年のをNHKが放送しなかった過去が…)

BBC Proms 2018 公式サイト:Prom 75: Last Night of the Proms
BBC Radio3 : BBC Proms : Prom 75: Last Night of the Proms

・今年のラストナイトについて記述のある過去記事:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月] [随時追記あり]

 今年のプログラムは以下でした。NHKでの表記に合わせました。日本語訳がわからなかったものも日本語訳されるのはありがたい。

・ヒンデミット:歌劇「今日のニュース」序曲
・ベルリオーズ:レリオ、あるいは生への回帰 op.14bis 第6曲:シェイクスピアの「テンペスト」にもとづく幻想曲
・ロクサンナ・パヌフニク(Roxanna Panufnik):暗闇の歌、光の夢(Songs of Darkness, Dreams of Light)(※世界初演)
・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(Charles Villiers Stanford):海の歌 op.91(1,ドレイク提督の太鼓/2,港を離れて/3,デヴォン ああデヴォン 雨よ風よ/4,家路/5,オールド・スーパーブ号)
     :青い鳥
・パリー:恵みを受けし二人のセイレーン

・サン=サーンス:アルジェリア組曲 op.60 第4曲:フランス軍隊行進曲
・ミヨー:スカラムーシュ
・リチャード・ロジャース:回転木馬 より 独白
・アン・ダドリー(Anne Dudley)編曲:第一次大戦時の流行歌(World War 1 Songs):Roses of Picardy(ピカルディーのばら) , It's a long, long way to Tipperary(はるかなティペラリー) , Keep right on to the end of the road(道の果て) , Keep the home fires burning(その日まで / 炉の火を絶やさず)

・ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲(小粋なアレトゥーザ/トム・ボウリング/ホーンパイプ/ホーム・スウィート・ホーム/見よ、勇者は帰る)
・アーン(サージェント:編曲):ルール・ブリタニア!
・エルガー:威風堂々 第1番 ニ長調 op.39-1 "Land of Hope and Glory"
・パリー(エルガー:編曲):エルサレム
・ブリテン編曲:イギリス国歌(God Save The Queen)
・スコットランド民謡(ポール・キャンベル:編曲) :Auld Lang Syne

  / ジェス・ギラム(Jess Gillam サクソフォーン)、ジェラルド・フィンリー(バリトン)
  BBCシンガーズ、BBCシンフォニー・コーラス
  アンドリュー・ディヴィス:指揮、BBC交響楽団

 9月の記事でも書いた通り、アンドルー・デーヴィス(NHKはこの表記)さんが、ラストナイトの指揮台に18年ぶりに立ちます。12回目。ベテランです。デーヴィスさんがBBC響の首席指揮者で、ラストナイトを指揮していた頃、私はまだプロムスを知らなかった。クラシック音楽にも親しんでいなかった。久々に帰って来るデーヴィスさんの指揮を観て、当時の雰囲気を味わえたなら良いなと思っていました。

 デーヴィスさんは通して指揮棒を持たず指揮。オープニングの映像で、指揮棒がパスされていくのですが(テレビ放送案内役のケイティ・ダーハムさん、裏方さん、常連のプロマーさん、今回出演するギラムさんにフィンリーさん、サイモン・ラトルさんまで!)、最後、指揮棒を受け取ったデーヴィスさんは指揮棒を放り投げてしまう。その後、お茶目な笑顔でw指揮棒はいらないよ、というメッセージだったのでしょうか。
 デーヴィスさん、18年ぶりとはいえさすがはベテランといった感じです。指揮も年齢を感じさせず軽快に。うまい感じに盛り上げています。「威風堂々第1番(Land of Hope and Glory)」の1回目が終わった後のコメントがよかった。スピーチの雰囲気などから、お茶目で陽気な校長先生というイメージを持ちました。沸く観衆を笑顔で静めていた。常連プロマーさんたちに「また会えたね」という感じなんでしょうか

 BBC交響楽団は、3月に来日公演を聴きに行きました。その時も、ラストナイトで見たことある楽団員さんが何人もいらっしゃったのですが、今度は反対に、来日公演で見た楽団員さんたちがいる!と思いました。リーダー(コンマス)のブライアントさん・立派なおひげのフルートのコックスさん。コックスさんの隣には日本人楽団員のフルート・向井知香さん。私が行った公演ではありませんが、ラジオで放送されたマーラーの5番で見事なソロを聴かせてくれたトランペットのトーマスさん。ブリテン「ピーター・グライムズ」パッサカリアで素敵なソロを聴かせてくれたヴィオラの男性はいらっしゃらなかったなぁ。シベリウス5番、第3楽章で、美しい白鳥の飛翔を聴かせてくれたホルンの皆さん…。ラストナイトでのBBC響による演奏は、生で聴いたのと同じように元気でピュアで、金管は迫力のあるブリティッシュブラス。特にチューバはロータリーではなくピストンであるところがまたイギリスらしい。嬉しくなります。

 第1部は、初めて聴く作品が多く興味深々。ヒンデミット「きょうのニュース」序曲はサックスがかっこいい。ベルリオーズ「レリオ」より「シェイクスピアのテンペストによる幻想曲」は、合唱がメインの部分と、オーケストラがメインの部分の対比がいい。今年のプロムスは、女性作曲家の作品を多く取り上げました。ロクサンヌ・パヌフニクの新曲「暗闇の歌、光の夢」は合唱がとても美しい。歌詞も孤独と光のような人への想いが切ない。素敵な曲です。今後、世界各地でどんどん演奏されるといいなぁ。CDも出るといいなぁ。スタンフォードの「海の歌」は海洋国家イギリスらしい、海の男の歌。ジェラルド・フィンリーさんの落ち着いていて表情豊かなバリトンが素敵でした。フィンリーさんが歌う「海の歌」は、オーケストラはBBCウェールズ交響楽団ですがCDが出ています。かっこいい曲だなぁ。一方の「青い鳥」は、無伴奏合唱。BBCシンガーズの合唱で。青い湖の上を飛ぶ鳥。静かな、凍りつくような情景をイメージできました。スタンフォードの作品は初めて聴きましたが、気に入りました。第1部最後はスタンフォードの友人で、第2部の定番曲「エルサレム」の作曲者・パリーの「恵みを受けし二人のセイレーン」。イギリスらしい威厳あるメロディーと響きが魅力的です。合唱もきれい。第1部からたっぷり楽しみました。

 第2部。お祭り騒ぎの第2部です。会場では風船を飛ばして歓声が上がっている。いつも通り、指揮台もリボンや国旗などでデコレーションされてる。18年ぶりに帰って来たデーヴィスさんへのメッセージとして、指揮台と譜面台に「Welcome Home」の文字が。愛されてます。第2部の目玉は、19歳のサックス奏者・ジェス・ギラムさん。ミヨー「スカラムーシュ」を披露。3曲からなる組曲ですが、曲間で盛大な歓声が。すごい。若きスターです。演奏もかっこよかった。フィンリーさんも、第1部とはうってかわってリチャード・ロジャーズのミュージカルから。失業し無一文になったが、もうすぐ父親になる男の、生まれてくる子どもへの想い。男の子だったら?女の子だったら?楽しい想像は尽きない。そんなコミカルで、真剣で、愛情あふれる男を表情豊かに歌い上げたフィンリーさん。素敵なバリトンさんだなぁ。フィンリーさんにはもうひとつ、大仕事が待っています。後ほど。

 今年は、第一次世界大戦が終結して100年。プロムスでは、第一次大戦中に作曲された作品、現代作曲家が第一次大戦を振り返る作品が数多く演奏されました。第1部のパヌフニクの新曲も第一次大戦終結を記念して作曲。第2部では、第一次大戦中に作られ、人々の心を支え、流行した4つの歌をメドレーで、各野外会場を結んで歌います。故郷にいる恋人を想う歌、故郷への歌、故郷で残された人々の想いの歌。ヨーロッパ中を巻き込んだ大戦の間、人々がどんな気持ちでいたのか、どんな気持ちでいようとしたのか。「はるかなるティペラリー」は明るく軽快なメロディーなのに、歌詞を読んでいるとうるっときてしまいます。この曲の前に、野外会場でのプロムスと、野外会場の連携についてのVTRがありましたが、これもよかった。本当に、イギリス全国で盛り上がっているんだなぁと。雨でも来る。ウェールズ、スコットランド、北アイルランド、それぞれの文化は異なりますが、それぞれの文化を大事にしようとしているんだなと感じました。こんな国全体で盛り上がる歴史ある音楽祭があるっていいなと思いました。

 ここからはお馴染みの定番曲。「イギリスの海の歌による幻想曲」。やっぱりこれがないと。「小粋なアレトゥーザ」は、ユーフォニアムの魅せどころ。「トム・ボウリング」のチェロソロが沁みます。会場ではお約束の涙を拭く仕草もいつも通り。「ホーンパイプ」の直前、盛り上がる観衆に静かに、と指示するデーヴィスさん。リーダーのブライアントさんのソロを聴いて、と。そのソロのアドリブが面白かったwヴァイオリンのコミカルなソロの後、フルートのソロに受け渡されますが、フルートのコックスさんはあくまで通常のメロディーを演奏する。でもまたブライアントさんに戻ってきて、ヴァイオリンでちょっと違うメロディーを演奏する…楽しいwコックスさんの隣の向井さんが、笑いをこらえているようにも見えましたw離れてたら笑ってるねこれ。今年は先ほどの第一次大戦時の流行歌メドレーで各野外会場を結んだので、こちらでの野外会場民謡メドレーはなし。でも、「ホーム・スウィート・ホーム」が戻ってきました。オーボエのソロが沁みます。オーボエさん、心なしか目が潤んでいるように見えます…。「見よ、勇者は帰る」の後はお待ちかねの「ルール・ブリタニア」。フィンリーさんは特に仮装などはしていませんが、何か隠してる…。お腹に巻き付けていたユニオンジャック…と思ったら、裏返したらフィンリーさんの祖国のカナダ国旗!2つの旗は縫い合わせてあって、最後は2つ一緒に平和的に振りながら歌う。会場では皆それぞれの国の国旗を振っている。出演者だって国旗を振りたいですよねw歌は伸び伸びとした堂々とした「ルール・ブリタニア」でした。
 続けて、「威風堂々第1番」。「ルール・ブリタニア」もですが、一緒に歌っちゃいます。

 この後で、指揮者スピーチ…出演者コールと、寄付金総額発表をカットしましたね…。2014年も寄付金総額発表とスピーチの一部をカット。BBC Radio3では英語の音声だけで、わからないところも多い。それをわかるための日本語訳付きの放送なのだから、カットしないでくださいよ…NHKか?BBCの元映像そのものがカットされてたのか…?
 デーヴィスさんのスピーチがとてもよかったです。一部引用します。
今夜 私たちがここに集った理由は 聴き手も出演者も心から信じているからです
音楽はただの娯楽ではなく 世の中を豊かにする力を持つ と
人は音楽に笑い 泣き 心を寄せ合います
あらゆる事が境界線に支配されたこの世の中で 音楽は人々を元気づけ 癒し 希望を与えてくれます
美しさと精神的な強さの下に 私たちを1つにしてくれます
今夜だけでもホールや野外会場をはじめ 世界中の人々が1つになりました

創始者のウッドがプロムスで目指したのは "誰にでも親しめるクラシック音楽祭"でした
その貴重な遺産は今も引き継がれ プロムスは音楽の力で 人々の心を豊かにしています
 このラストナイトだけでも、笑い、目頭が熱くなり、様々な音楽に魅了され、いいなと思えました。最初にラストナイトを見た時から、イギリスの愛国精神の強さが全面に押し出されているのに、どこか「世界はひとつ」という感覚を覚えています。振られている国旗が世界各国のものであるのもあるし、演奏される作品も様々な国の音楽。「音楽はただの娯楽ではなく 世の中を豊かにする力を持つ」からこそ、そう感じるのだと思います。さすがベテランのスピーチです。

 最後、「エルサレム」「イギリス国家(God Save the Queen)」「Auld Lang Syne」この3曲で、毎年また涙腺が緩くなる…。「Auld Lang Syne」、またしても「蛍の光」と訳されてた。日本語歌詞の「蛍の光」と「Auld Lang Syne」は別物でしょう。だから「マッサン」でやってたじゃないですかNHK!以前の「昔なじみ」の訳の方がいいと思う…。

 最後、今年のプロムスのダイジェスト映像が流れました。ああ、これがあのプロムで…思い出します。途中でスタッフクレジットが入ってしまいましたが…。この映像、以前に公式サイトとYouTubeにアップされているものと微妙に違います。
BBC Proms: The 2018 Proms season in a thrilling 4 minutes
 ↑ページに飛ぶと自動的に動画が始まるので注意してください
◇YouTube:BBC Proms 2018 in 4 minutes
 Relaxed Prom(小さなお子さんやさまざまな障碍などを持っていても楽しめる演奏会)、室内楽のあたりが追加されています。見比べてみてください。

 その他、細か過ぎる気づいたところを。
・デーヴィスさんは元オルガン奏者だったんですね。その後指揮でプロムスに。
・コーラスに、いつもターバンを巻いている男性がいらっしゃるのですが、今年はターバンを巻いていません。どうしたんだろう。
・イスラエルのご出身なのか、合唱団にイスラエル国旗のデザインのタイの人がいた。
・スタンフォード「青い鳥」で、天井からぶら下がっている円形のもの(マッシュルーム)も青色に。きれい。
・第2部、デコレーションされた指揮台に、ねこのぬいぐるみが。デーヴィスさん、なでてたw
・第2部では例年通り、トランペットセクションはお揃いのユニオンジャックカラーのタイです。
・バルコニー席からの映像がいい。アングルがいい。
・今年はアリーナに大きな日の丸を振っている人がいない。でも、客席に日の丸の小旗とスペイン国旗を一緒に振っている人がいた。
・「イギリスの海の歌による幻想曲」の前、クラッカーの音にびっくりするデーヴィスさんw
・誰かわからないのですが、顔写真のお面を被ったプロマーさん…ちょっと怖いw
・「トム・ボウリング」では今年はボックスティッシュを回して涙を拭き合います。鼻もかみます。
・「威風堂々第1番」で、トロンボーンの若い男性楽団員さんが、ユニオンジャックの小旗で触角!!?カチューシャみたいなものをつけていたwオモシロイことしているんだから、カメラさんもっと撮ってあげてよ(違う?w
・デーヴィスさんが指揮者スピーチで話していた「マーガレット」さん…奥さん?照れくさそうにしていましたw
・「来なきゃ損するよ」…行きたい…。ラジオで聴きます…。
・毎年、気になっている、「We ♥ BBC」の垂れ幕。ファーストナイトでは見ましたが、ラストナイトではなかった。来られなかった?
・ファゴットが2人とも女性というのが、女性の多いBBC響らしい。
・今年は昨年よりもEU旗が多かった。EU旗のデザインのベレー坊をかぶった人も。合唱団でも、EU旗デザインのタイをしている人が。EU旗をイメージさせるような青のタイも多かったな。
 来年のプロムスは、イギリスがEUから離脱した後。EUから離脱しても、プロムスはいつものプロムスで、盛り上がっていてほしい。

・9月の記事でも書いたのですが、その年のプロムス公式メモリアルブックを出してほしいです。毎年、公式ガイドブックは出るのに、その後出演者やプログラム変更が合って変わってしまう。演奏会の画像もネットにアップされるけど、検索しにくい。オリンピックなどのスポーツイベントが終わった後、写真集・記録集が出ますが、そんな感じでプロムスも本を出してほしい…。

 以上でした。また来年!
 その前に、年末年始、プロムスの再放送があると思います。大晦日(日本時間だと元日)にはラストナイト。イギリスで年が変わる直前に、「Auld Lang Syne」…紅白かw(プロムスが先だ


【公式のまとめいろいろ】
All the biggest and best moments from the Last Night of the Proms
The Proms 2018 in 19 unmissable moments

【過去記事】
・2014年:こんなクラシックコンサート観たことない! 「Proms(プロムス)」ラストナイトコンサート2014
・2016年:一緒に音楽を楽しもう Proms(プロムス)2016 ラスト・ナイト・コンサート
・2017年:クラシック音楽の最前線で BBC Proms(プロムス) ラスト・ナイト 2017 まとめ

・3月のBBC響来日公演:これがプロムスオーケストラ! オラモ & BBC交響楽団 @仙台

 ◇ちょうど、BBC radio3で、3月の来日公演の名古屋公演(ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、マーラー:交響曲第5番)をオンデマンド配信中:BBC radio3 : Afternoon Concert : The BBC Symphony Orchestra on tour in Japan



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by halca-kaukana057 | 2018-11-27 23:48 | 音楽
 GYAO!で配信中(今日までです!)のドラマ「刑事モース ~オックスフォード事件簿~」の第2シリーズを観終わりました。
・前の記事:「刑事モース」 第2シリーズ配信中

GYAO!:海外ドラマ:刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン2

 Case6の感想は前回の記事で書きました。Case6で起こった様々な出来事が第2シリーズで通されていて、その流れを観るのも面白かった。ミスイギリスのポスターの変化に注目。
・Case7:「亡霊の夜想曲(Nocturne)」
 博物館での殺人事件と、100年前に起こった未解決の殺人事件、その屋敷は寄宿学校になり学校でささやかれる幽霊騒ぎ、この3つが重なっていきます。100年前の未解決事件に、サーズデイに好きだろうこういうの、と言われてしまうモース。その通り、私もワクワクします。タイトルに「夜想曲(Nocturne)」とありますが、鍵となるのが、ショパンのノクターン第1番。夏休みの寄宿学校に残っている女子学生たちとモースの交流も観ていて面白い。モース、女の子にモテモテですw幽霊が出る、というシーンは本当に幽霊なのか、何なのか、ゾクゾクしました。2つ目の事件の後、デブリン医師がモースに「犯人を捕まえてくれ」と言ったシーンがよかった。一方、女子学生の誰かからも「助けて」とモースにメッセージが。その言葉通り、助けたモースはかっこよかった。女子学生も賢い子で、文学や歴史の話をすればモースと気が合いそうな気がする。
 100年前の事件も悲しい事件だった。イギリスの歴史を実感します。紋章の話が面白かった。意味がわかるととても面白い。モース家の紋章についての話のシーンがありましたが、実際の紋章はどんなのだろう?
 Case6でモースを支えるようになった同じアパートの女性・モニカさん。いい感じだったのに…穴埋めできるといいな。ストレンジめ…(ストレンジが悪いのかこれは?w
 ラスト、またしても証拠品が…。Case6との共通点も。一体誰なんだ…。

・Case8:「黒の絞殺魔(Sway)」
 人妻がストッキングで首を絞められて殺される事件が相次ぐ。ストッキングはいつも同じもの。ストッキングを調べ、デパートに出入りするモース。デパートの人間関係が入り組んでいます。ゲイの男性がいい味だしてました。在庫管理係の男性、吃音のようですが、純粋で勇敢。それなのに…。ただ、マネキンに囲まれた部屋は怖い。
 Case8では、サーズデイの過去が明かされます。戦時中、イタリアに出兵していた頃の話。ラストが悲しい。戦争の傷は何十年も経ってから出てくることもある、という話にしんみりしました。一方で、サーズデイと奥さんは銀婚式。奥さんの肝の据わった性格が何度も観られて、かっこいい。サーズデイは強いですが、妻も強い。
 モースはモニカさんと仲直り。そしていい関係に。デパートで偶然会い、夫婦と間違われたシーンはよかった。
 Case7では、州警察とサーズデイやモースたち市警の確執も描かれましたが、今回は市警内の確執も。性格のせいで、人を敵に回しやすいモース。やっぱり煙たがられる。
 事件現場に残されていたあるものを見て、それが何なのかわかったモース、さすがです。確かに、私も見たことあります。
 今回は犯人はかなり酷い奴です。

・Case9:Case9「腐った林檎(Neverland)」
 冒頭、教会の聖歌隊で歌うモースが出てきます。歌っているのは、パーセル「Evening Service」ト短調 Z.231の「Nunc Dimittis」。
 このCase9は、あの第3シリーズのCase10に繋がる回。Case10でモースが何故こんなことになってしまったのか、明かされます。Case10を先に観てしまっていたため、Case10が謎だらけ。Case9を観たかったんです。
 観たものの…かなり後味悪い。ロンドンの大物記者、刑務所から脱走した囚人が殺される。また、父親に虐待され、家出を繰り返す少年が行方不明になる。この事件の背景にある、ある場所。事件やそのある場所を調べるうち、議員、警察内部の汚職をたどることになるモースとサーズデイ。Case8で出てきた市警内の確執の人物も関係している。Case7で対立した州警察の人も出てきます。「腐ったリンゴ」は誰だ…。
 ここでまさかのジェイクスの過去が明らかに。ジェイクスの子ども時代、そんなことが…。そんなジェイクスが警察を志した理由ってなんなのだろう。第3シリーズでは、これまでモースを煙たがっていたジェイクスの態度が一変するわけですが、そのきっかけがこれだったのか。そして第3シリーズでのジェイクスの行動を、改めて寂しく、でも幸せになって欲しいと思う。
 殺された囚人に関係する人たちの過去が重過ぎる。ロザリオと新聞広告の暗号になるほどと思い、それを解けたモースはやっぱりさすが。
 Case10に繋がった。こういうことだったのか。モースもサーズデイも辛過ぎる。モースとサーズデイが事件に巻き込まれる前、サーズデイの警察であることへの意識がよかった。それに対する、モースが読んだ詩。アルフレッド・エドワード・ハウスマンの詩です。「主任警部モース」で出てくるらしい。
 証拠品の盗難は、結局誰だったのだろう?Case6の犯人に繋がるものを持つ人物のはずですが、Case9の犯人もそれだったの?
 モースはモニカさんと幸せな時を過ごしていた。そのモニカさんからの贈り物が、悲しい出来事に繋がってしまった。第3シリーズではまた仕事中毒なモースに戻るわけですが、それはそのモニカさんとの日々を消そうとしていたのかもしれない。

 GYAO!でこのまま、第3シリーズも配信してくれると嬉しいのですが…。BSプレミアムでの放送は録画していなかったのでもう一度観たい。あと、BSプレミアムでは吹き替え(+文字放送)でしたが、GYAO!は字幕。実際の音声を聴きながら、字幕版でも観たいです。
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by halca-kaukana057 | 2018-11-24 21:58 | 興味を持ったものいろいろ
 「刑事モース ~オックスフォード事件簿~」(原題:Endeavour)を観て、元々の「主任警部モース」シリーズ原作に興味を持ち、読みました。


ウッドストック行最終バス
コリン・デクスター:著、大庭忠男:訳 / 早川書房、ハヤカワ・ミステリ文庫

 夕闇に包まれたオックスフォード。ウッドストック行きのバスを待つ若い女性2人。バスはなかなか来ない。2人の女性のひとりはヒッチハイクすることを提案した。その夜、その2人の女性のうちのひとり、シルビア・ケイがウッドストックにあるバー「ブラック・プリンス」で殺されていた。捜査を始めた刑事部長のルイスと主任警部のモース。もうひとりの女性は一体誰なのか。ヒッチハイクで2人を乗せたのは誰なのか。そして犯人は誰なのか…。

 まずはじめに書いておくと、私は若いモース、ドラマ「刑事モース」から入りました。「主任警部モース」のドラマは観ていません。なので、モースのイメージは、若いモース(ショーン・エヴァンスさんの演じる)しかありません。
 若いモースが将来(実際には、主任警部になったモースが元で、そこから派生したのが前日譚の若い「刑事モース」)こうなるのか…と思いながら読んでいました。クロスワードとクラシック音楽(特にワーグナー)が好きなのは変わらない。若い頃も飲酒はしていましたが、将来はそれ以上に。タバコも吸うようになった。そして未婚だが、女好き、女性を口説くようになった。このあたりは情報は仕入れていましたが、実際に小説で読むとちょっとショック…。特に酒の量はかなり増えている。しかも、捜査中、モースは飲んでおいて、ルイスは仕事中だからと飲ませない。何て奴だと思ってしまった。
 その一方で、推理の鋭さは増したと感じます。若いモースも鋭いけれども、思い込みの激しいところもあり、その思い込みのまま突っ走って、犯人じゃない人を犯人だと言ってしまうこともある。主任警部のモースは、複雑な事件で数多くの証言者の言葉に翻弄されかかることもありますが、落ち着いて、そして一気に犯人をあぶりだしていく。この過程にはしびれました。集まってきた事件の断片をひとつひとつ繋ぎあわせて、そこからひらめいて次の断片もイメージできるようになる。クロスワードパズルと同じだなと思いました。

 事件の関係者たちが嘘をついている。誰かを守るために。どの証言が嘘なのか。それの裏を想像しながら読むのは難しかったですが面白かった。モースとルイスは関係者たちとじっくり話をして、誰が嘘をついているのか見破ろうとする。捜査の過程で、明らかになっていく事件当日の殺されたシルビアと関係者たちの足取り。シルビアと一緒にいたもうひとりの女性は誰なのか。これが本当に最後の最後までわからなくて、明かされた時はそうだったのか!と衝撃を受けました。

 捜査の途中で、事件が急展開する。シルビアの殺人も惨劇だが、その急展開の事件も惨劇で、胸が痛む。事件の結末を知ると、その惨劇が本当に残念に思う。

 モースの推理も面白いが、モースのアシスタントとして動くルイスも魅力的だ。モースに翻弄され苛立つこともあるが、モースと同じように聞き込みを丁寧にしていて、仕事熱心で家族思いでもある。奇人?変人?なモースに対して、堅実なルイスはいいコンビだと思う。

 若い「刑事モース」でも描かれる、オックスフォードの町並み。自然と大学。映像はないけれど、描写は美しいなと感じました。
 「刑事モース」と関係はないのかと思ったら、ほんの少しだけですがありました。「刑事モース」に出てくるある人の将来。「刑事モース」の話の流れから納得はできますが、そうなのかと。今後の原作にも出てくるのかなぁ。今回は本当にチョイ役なので、今度はもっと出番が増えて欲しいな。

 「刑事モース」同様(「刑事モース」の脚本は、必ずデクスター氏に読んでもらっていて、カメオ出演もしていた)、人間関係が複雑で、誰が誰なのか、誰と誰がどんな関係なのか、わからなくなることがしばしば…。ドラマだとそのまま流して最後まで観てしまっていたりしますが、本だと自分のペースで何度も読み返せていいです。「主任警部モース」シリーズも、これからも読み続けたい、シリーズ読破したいです。

 なのですが、シリーズ2作目以降はほぼ絶版で入手困難。古本屋を探してみたがない。この本は2018年に新版が出版され、著者紹介の下の「コリン・デクスターの本」には、この「ウッドストック~」しかない。早川書房の公式サイトで検索してみても、やっぱり「ウッドストック~」しか出てこない。早川さん、2作目以降、「主任警部モース」シリーズはどうするつもりなんでしょう?全部新版をこれから出す予定なのだろうか。出してください、読みたいんです。買いますから、読みますから。

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by halca-kaukana057 | 2018-11-18 22:36 | 本・読書
 NHKBSプレミアムでの第3シリーズを観たのがきっかけでハマったドラマ「刑事モース ~オックスフォード事件簿~」。第1シリーズはGYAO!で配信されたのを観たのですが、第2シリーズは?近場のレンタル店ではDVDレンタルがない。どうやって観る?と思っていたのですが、第2シリーズもGYAO!で配信されていました。よかった!またモースが観られる。

GYAO!:海外ドラマ:刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン2
 第2シリーズは全4話。Case6「消えた手帳(Trove)」、Case7「亡霊の夜想曲(Nocturne)」、Case8「黒の絞殺魔(Sway)」、Case9「腐った林檎(Neverland)」。11月24日(土)までの配信です。
 まずCase6を観ました。前回負傷し、怪我の療養のため別の警察署で働いていたモースがカウリー署に戻ってくるところから始まります。同時期に起こった3つの事件の捜査をするモース。これまで通り仕事熱心で、地道に聞き込みをし、鋭い観察眼もひらめきも健在なのですが、どこか雰囲気が違う。負傷のショックか。サーズデイが「目に光がない」と。サーズデイのサンドイッチネタにも食いついてこない…なんてこった…。元々明るい性格ではないですが、更に心の奥に暗さが深まっていくモース。そんなモースを支えるある人が登場。おや?あと、捜査の途中でモースの得意分野のシーンでは、やっぱりこういうところは変わってないなと安心しました。ラスト、犯人がモースに言った言葉とラストシーンが気になりました。現場にあったはずなのに消えた手帳。これが、第2シリーズの鍵?まさかあのCase9に繋がるのか?とにかくCase9が観られるのが楽しみ、だけど怖い。先にCase10を観てしまっているので、Case9が本当に気になります。

 サーズデイはモースの体調を心配して、休め、酒を減らせと世話を焼いてくれる。仕事ではいい上司、仕事を離れたら父親のよう。愛妻家のサーズデイですが、家庭を大事にしていると感じられるシーンがあってよかった。エプロン、前から見たかったな。

 カウリー署の人々の、モースに対する態度が少し変わってきた感じはあります。ブライト警視正やジェイクスにはまだ煙たがられている、手の焼ける新米という感じはあるのですが、負傷での心身へのショックを気遣っているかのよう。ストレンジの行動にちょっと「?」でした。裏があるような?犯人逮捕の鍵となったヒントはストレンジのある行動にあった。そのストレンジへのモースの言葉がよかった。

 WOWOWで無料放送していたCase14も観ました。Case13で昇進試験を受けていましたが、その結果に「はぁ!?」と言わずにはいられなかった…。WOWOWでは第5シリーズも放送…。NHKさんもお願いしますよ…。

 「主任警部モース」シリーズ原作の第1作「ウッドストック行最終バス」も読みました。面白かった。感想はまた後日。

【過去記事】
「刑事モース」が面白い!
「刑事モース」とプロムス

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by halca-kaukana057 | 2018-11-14 23:25 | 興味を持ったものいろいろ
 NHK BSプレミアムで放送された「刑事モース オックスフォード事件簿」(原題:ENDEAVOUR)、完全にハマりました…。
・前の記事:「刑事モース」が面白い!

 第3シリーズ最終回の第13話(Case13)、面白かったです。「愛のコーダ」(Coda)。何と言ってもサーズデイ警部補がかっこいい。ギャング相手でも尻込みせず、肝が座っている。ギャングを力で抑え込むシーンも。それが、モースとやり方や意見が異なり、一時的に不協和音になってしまったのが、このドラマの根底に流れる哀愁や暗さを感じさせていい。体調不良の原因(Case9で出てくるのですが、Case9を観ていないためどういう状況なのか詳しくは知らない)を自ら解決してしまったのは何と言っていいかすごい。一方のモース。ギャングとはいえ、力で抑え込む、力で白状させる方法には納得できない。サーズデイとは別に、一般人のフリをしてさりげなく怪しい人物に近づき聞き込みをする。検視の部屋に、コンサート帰りなのか黒のボウタイのフォーマルでやって来たのは、本当モースらしいwモースの金銭感覚についても新しい情報が。一体何に金をつぎ込んでいるんだ…コンサートやレコード、酒か…?山場のシーン、まさかこんな展開になるとは。サーズデイの娘のジョアンも父譲りなのか強いです。どんな状況でも周りをよく見て、事件の手がかりになるものをさりげなく見つけるのもモースらしいです。
 それぞれの登場人物もよかった。トゥルーラブ巡査の私服を見れたのは嬉しい。ストレンジがモースより出世が早かった理由も感じられました。ブライト警視正、今回もいい役どころです。物語の山場のシーンで、デブリン医師が取ろうとしたした行動も、デブリン医師らしいなと感じました。
 第4シリーズが早く観たくなる終わり方。サーズデイ家は寂しくなるなぁ…。モースにとって、家族みたいな家だったのに…。

 一方、GYAO!で配信中の第1シリーズ。全部観ました。面白かった。Case5、これも寂しく切なくなるお話。「家族の肖像(Home)」のタイトルの通り、様々な家族が描かれます。サーズデイ家、サーズデイの過去も明らかに。Case13でもそうですが、ジョアンは危険な男や場所に惹かれるのでしょうか…。モースも、実家に戻ります。とはいえ両親は離婚、幼いエンデバーを引き取った母は亡き人。父は再婚したので、モースの実家とは言えないかも。父との確執はあるけれども…実の父である。Case5でもギャングが出てくるのですが、ギャングの家族についての部分も興味深い。

 今回の記事の本題。このCase5で、興味深いシーンがありました。ストーリーそのもののネタバレにはならない範囲で書きます。Case5で、「プロムスに行った」というせりふが出てきます。「プロムス」、勿論、7月から9月までロンドンで開催される音楽祭「BBC プロムス(Proms)」のことです。ここでテンションが上がった私。「「ハフナー」とマーラーの4番」が演目だったそうなのですが、後で、9月3日とわかります。何年の話だ?
Wikipedia:刑事モース〜オックスフォード事件簿〜
 Wikipediaによりますと、Case5は1966年1月。前の年のプロムスなので、1965年9月3日の公演。調べました。

BBC Proms:Prom 42
 ありました!プロムスの公演記録は、全て公式サイトにあります。どんな昔のものも検索できます。
・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K385「ハフナー」
・ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(Schelomo) (チェロ:ジャクリーヌ・デュ・プレ)
・オネゲル:パシフィック231
・マーラー:交響曲第4番 ト長調 (ソプラノ:ヘザー・ハーパー)
 /ノーマン・デル・マー:指揮、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
 チェロがデュ・プレ!正式なデビューが1961年だったので、その数年後。プロムスの常連になったころです。多発性硬化症と診断されたのが1971年。人気を集めていた頃だったのか。オネゲル「パシフィック231」が入っているのも面白い。指揮のノーマン・デル・マーはプロムス常連の指揮者。ラストナイトも指揮しています。この頃は、マルコム・サージェントがプロムスの多くの公演を指揮していた。この年のラストナイトもサージェントです。
 これはモースは聴きに行きたかっただろう。モースはプロムスの全公演を記憶していそうだ。毎年その年のプロムスの全公演日程が発表されればチェックするだろうし、この頃はBBCのラジオで放送されていたのだろうか。モースの部屋にはレコードプレーヤーはありますが、ラジオは見たことがない。でも、ラジオ放送があれば聴いていそうだな。

 ドラマはフィクションですが、現実とリンクさせてある。適当にしない。ちょっと感激しました。イギリスのドラマですから、気になる人は調べているだろう。そこまで考えて練った脚本なんだと感じました。Case5の他の部分も練ってあるなぁと感じました。

 さて…第1シリーズも観終わって、第3シリーズの放送も終わって、「モースロス」になりそうだ…。第2シリーズを観たいが、第1シリーズ配信終了後(11月9日まで)、GYAO!でやってくれるのだろうか。やってくれたらいいなぁ。もし配信されないとなると、どこで観られるか…。探してみよう。
 ちなみに、WOWOWでは第4シリーズを放送予定。Case14は無料放送らしい。イギリス本国では、第5シリーズまで放送。現在第6シリーズを制作中とのこと。NHKだとまだまだイギリスには追いつけませんが、頼りはNHKだなぁ。

 ちなみに…。フィンランドでも、「ENDEAVOUR」放送されています。フィンランド語版タイトルは「Nuori Morse」。英語で言えば「Young Morse」です。若いモース、そのままです。
YLE TV1:Nuori Morse – suosikkisarjan viides kausi
 フィンランド国営放送(YLE)で放送中。現在第5シリーズだそうです。日本より進んでる!いいないいなー…。

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by halca-kaukana057 | 2018-10-27 22:43 | 興味を持ったものいろいろ
 たまたまBSプレミアムを観ていたら、面白い海外ドラマに出会いましたよ。
NHK:刑事モース ~オックスフォード事件簿~

 コリン・デクスター原作の「主任警部モース」(原題:Inspector Morse)シリーズ。そのモースの新米刑事時代を描いたのが「刑事モース」(原題:Endeavour)。1960年代のオックスフォード。真面目で仕事熱心な若い刑事巡査・エンデバー・モース。鋭い観察眼と推理力を持っているが、まだまだ未熟。死体や血が苦手で見ると気分が悪くなる。短気で、突っ走るところもあり、上司たちからは煙たがられていた。警察を辞めようと辞表を書いて持ち歩いてもいた。そんなモースの才能を見込んだ警部補のサーズデイはモースをアシスタントにする。オックスフォードの町で起こる様々な事件に、モース、サーズデイたちは立ち向かう。

 現在、BSプレミアムでは第3シリーズを放送中…でもあと1話。第10話(Case10)から観たので、それまでの話がわからずさっぱり…。しかもCase10はモースの立場や環境、雰囲気がこれまでと全然違う回。前の9話(Case9)で何があったんだ?わからない状態。それでも、映像の美しさや、物語の面白さに惹かれました。ネタバレになるのであまり書けませんが、ある事件で警察を離れていたモース。しかし、そんなモースの周囲で事件が起こってしまう。もう警察は辞めたと思っていても、天性とも言える観察力、ひらめきで事件の核心に近づいていく。それに加え、聞き込みや遺留品などの捜査も地道に行う。モースには刑事の仕事が合っているんだなと思いながら観ていました。

 物語を彩るのが、音楽。モースはクラシック音楽が好き。特にオペラが好きで、歌うこともある(「主任警部モース」では、ワーグナーが特に好きなんだとか。「刑事モース」ではワーグナーはあまり出てこない模様)。モースの聴いているレコードや、登場人物の演奏が場面を盛り上げる。事件に音楽が関係することも。ドラマの始まりが、クラシック音楽とともに始まり、事件の断片のような映像が散りばめられる。何かが音楽とともに始まる予感。これが美しい。ドラマの舞台となるお屋敷の数々も美しいです。
 その一方で、1960年代…第二次世界大戦の傷跡も残っている。戦場で戦ったこともあるサーズデイの過去が重い。

 これは最初から観たい、と思っていたら、第1シリーズの5話がGYAO!で配信中です。
GYAO!:刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン1
 11月9日まで。無料です。第1話(Case1)は、実際はパイロット版だった。第2話(Case2)が、実質の1話です。第3話まで観ましたが、面白い!ますますハマりました。Case1の事件の経緯、ラストには切なくなります。特に面白い!と思ったのはCase3.オペラが事件の鍵となります。オペラ好きなモースの知識がフル回転。警視正のブライトには「オペラ君」と呼ばれてしまうほど…。事件の合間に、立ち寄るサーズデイの家。サーズデイ家の奥さんや子どもたちはモースを家族のように迎えてくれるところにもじんわり。モースの家族、生い立ちには影がある模様…第3シリーズでも明かされている途中です。その影、孤独にも向き合ってくれるサーズデイがいい「親父」です。ラストのサーズデイの言葉がよかった…。

 サーズデイをはじめ、カウリー署の刑事、警官たちも味のある人ばかり。ただ、第3シリーズから観てしまった、その後第1シリーズを観るとモースとの関係が全く違う。最初は煙たがられ、出しゃばらずに事務仕事をしろを言われていたモース。それが第3シリーズでは全然違う。そこまでの変化の過程を、第2シリーズで観たいです。
 サーズデイは先述したとおり「親父」。突っ走りがちなモースをたしなめ、警察の仕事の大事なことを教え、モースを信頼している。署の上司たちに冷たく扱われるモースを助ける。上司であり、父親的な存在。また、愛妻家で、妻がランチに作ってくれるサンドイッチを楽しみにしている。いつも「中身は何かな~」と言うと、モースに中身を当てられ、不機嫌になってしまう…。Case1のラスト、モースをファーストネームで呼ぶシーンがよかった。
 巡査部長のジェイクスも、モースを煙たがっている一人。しかし、第3シリーズのCase11を先に観てしまったので、そこに至るまでを観たい…。巡査のストレンジは、モースを応援してくれる人のひとり。頼りになります。警視正のブライトは英国の警察の偉い人、というイメージ。こちらも第3シリーズのCase12が…。本当かっこいい。警察医のデブリン医師、とてもいいキャラしています。「刑事モース」になくてはならない存在です。

 まずはGYAO!で第1シリーズを観ます。その後もGYAOで配信してくれるかなぁ。NHKでも再放送しないかなぁ。DVDがないかなと思ったのですが、行動範囲のレンタル店に置いてない!なんてこった!
 あと、「主任警部モース」シリーズの原作を読みます。

ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)

コリン・デクスター/早川書房


 これが第1作。原作では、モースはファーストネームの「エンデバー」をなかなか明かさないそう(ドラマでも)。「エンデバー」と聞くと、まずスペースシャトルを連想しますが、由来は勿論、ジェームズ・クック船長の船の名前。
・関連記事:手のひらの中のEndeavour

 「主任警部モース」は、イギリスでは「シャーロック・ホームズ」と同じぐらい、いや、ホームズ以上に人気のあるミステリーシリーズとのこと。「ホームズ」の次は「モース」か?
(勿論、「ホームズ」は今も大好きですよ)

インターネットTVガイド:【英国ドラマ通信】Vol.5 ショーン・エヴァンスの魅力から読み解く「刑事モース~オックスフォード事件簿~」三つのキーワード
 若いモース役のショーン・エヴァンスさん、かっこいいです。エヴァンスさんご自身と、モースのキャラクターには通じるところがある模様。

【追記・訂正】
 現在BSプレミアムで放送されているのは、「第3シリーズ」です。第4シリーズってどこから出てきた。訂正します。
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by halca-kaukana057 | 2018-10-23 23:08 | 興味を持ったものいろいろ
 ロンドンで大盛況開催中の音楽祭、BBC Proms(プロムス)。7月に始まった時は9月なんてまだまだ先…と思っていたら、もう9月です。あんなに盛りだくさんの毎日のプロム(各公演)もあっという間に過ぎていきます。音楽とは儚い。とはいえ、9月も盛りだくさんです。最後のラストナイトまでノンストップです。最後の瞬間まで、プロムスを楽しみつくしましょう!
 現在、何週遅れてるんだと思うぐらいの、オンデマンドを溜めてしまっています。ですが、9月の、私の選んだ、気になる、興味のある、オススメのプロムを紹介します。(あくまで私選です)

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]
・8月前半:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半] [随時追記あり]
・8月後半:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]


【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。生中継していますので、BBC radio3のサイトや後述のBBCのアプリ、ネットラジオアプリなどで聴けます。
 放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に好きなように聴けます。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けます。ただ、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 映像(BBC4で放送)は、基本的には日本から観ることはできません。イギリス国内のみです。しかし、今年はBBC Music公式がYouTubeで映像をフルでアップしてくれています。ただし、削除されます。削除されています。既に大半は削除されてしまっています…せめてラストナイトまではアップしていてほしかった。アップは遅くなることがありますが、待っていると公開されるかもしれません。また、各プロムのページに、公演の一部(アンコールなど)の映像を公開してくれているものもあります。各プロムのページは隅々まで見ましょう。

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のBBC radio3でのページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。最初に公開していたものがなくなり、徐々に減ってきています。なので、一般の配信と同じように配信から30日を目安に聴いておくことをオススメします。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 また、イギリス国内のみでしか聴けないものも出てきてしまいました。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert

 では、9月の各プロムを見ていきましょう。

◇9/1 Prom 66: Berlin Philharmonic & Kirill Petrenko (I)
     [Binaural Sound あり]

 ・デュカス:ラ・ペリ
 ・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26
 ・フランツ・シュミット:交響曲第4番 ハ長調
  / ユジャ・ワン(ピアノ)、キリル・ペトレンコ:指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 今年はベルリン・フィルの年です。しかも、新音楽監督に就任したばかりのキリル・ペトレンコさんと登場です。ペトレンコさんは昨年バイエルン国立歌劇場管弦楽団と来日、話題になりましたね。先日、ベルリン・フィルハーモニーでシーズン・オープニング・コンサートをしたばかり。どんな演奏になるか楽しみです。
 1回目のプログラムは、デュカスのファンファーレに始まり、ユジャ・ワンのプロコのピアノ協奏曲3番と華やか。後半はフランツ・シュミットの4番…聴いたことがないので予習しておこう。フランツ・シュミットはオーストリアの生まれでブルックナーの弟子。交響曲第4番は、一人娘が亡くなってその追悼のために書いたそう。単一楽章の交響曲ですが、4つの部分に分かれているとのこと。
 シュミット、だけだと、フランツなのか、フローラン・シュミットという作曲家もいるのでややこしい…。

◇9/2 Prom 67: Andris Nelsons conducts the Boston Symphony Orchestra
     [Binaural Sound あり]

 ・マーラー:交響曲第3番 ニ短調
  / スーザン・グラハム(メゾソプラノ)、CBSOコーラス、CBSOユースコーラス、アンドリス・ネルソンス:指揮、ボストン交響楽団
 大御所がもうひとつ、ネルソンスさん指揮のボストン響。しかも大曲マーラー3番。マーラーの3番は好きですが、やはり聴く前はその長さゆえ身構えてしまいます。コーラスはバーミンガム市交響楽団の合唱団。かつて音楽監督をしていたバーミンガム市響の合唱団と共演とは、里帰りしているような感じですね。

◇9/2 Prom 68: Berlin Philharmonic & Kirill Petrenko (II)
 ・リヒャルト・シュトラウス:ドン・ファン op.20
              :死と変容 op.24
 ・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
  / キリル・ペトレンコ:指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルリンフィル2回目です。リヒャルト・シュトラウスとベートーヴェン。「死と変容」の弦がとても好きです。ベートーヴェン7番はどんな演奏になるのか、楽しみです。

◇9/3 Proms at ... Cadogan Hall 8: Berliner Philharmoniker perform Debussy and Ravel
 ・リリ・ブーランジェ:夜想曲(ヴァイオリンとピアノ版)
 ・ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
 ・ニーナ・シェンク(Nina Šenk):Baca(世界初演)
 ・リリ・ブーランジェ:ピアノのための3つの小品
第1曲:古い庭で (D'un vieux jardin) 
  第2曲:明るい庭で (D'un jardin clair) 
  第3曲:行列 (Cortege) 
 ・ラヴェル:序奏とアレグロ
  / ベルリンフィルのソリストたち
   マヤ・アヴラモヴィチ(Maja Avramović)、樫本大進(ヴァイオリン)、アミハイ・グロス(Amihai Grosz)(ヴィオラ)、ブリュノ・ドルプレール(Bruno Delepelaire)(チェロ)、エマニュエル・パユ(フルート)、アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)、マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)、アラスデア・ビートソン(Alasdair Beatson)(ピアノ)
 ベルリンフィルはまだ帰りません。室内楽もやります。豪華ソリストが集まりました。こうやって見ると、ベルリンフィルも出身国は様々なんですね。ここでもリリ・ブーランジェは演奏されます。ドビュッシーのフルート、ヴィオラとハープのためのソナタはお気に入りの曲です。

◇9/3 Prom 69: Boston Symphony Orchestra Bernstein and Shostakovich
 ・バーンスタイン:セレナード
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ハ短調 op.43
  / バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)、アンドリス・ネルソンス:指揮、ボストン交響楽団
 ボストン響ももう1公演あります。バーンスタインの「セレナード」の、プロムス公式サイトに載っているタイトル「Serenade after Plato's 'Symposium'」にあれ?と思いました。この作品の正式名称は、「ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)」なんですね。知らなかった。タイトルの通り、プラトンの「饗宴」に着想を得ています。
 後半はショスタコーヴィチ4番。発表当時はなかなか演奏される機会を得られなった作品です。マーラーの影響を受けているというこの作品。「マーラーを語る」でバーンスタインのマーラー観、ショスタコーヴィチのマーラー好きにについて語られましたが、そんな繋がりのあるプロムですね。この本読んでおいてよかった。

◇9/5 Prom 71: Orchestre Révolutionnaire et Romantique perform Berlioz
 ・ベルリオーズ:海賊 序曲 op.21 H.101
        :クレオパトラの死
        :トロイアの人々 王の狩りと嵐、ディドの死
        :イタリアのハロルド op.16
  / アントワン・タメスティ(Antoine Tamestit)(ヴィオラ)、ジョイス・ディドナート(メゾソプラノ)
   ジョン・エリオット・ガーディナー:指揮、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック
 ガーディナーさんのオール・ベルリオーズ・プログラムです。ベルリオーズは苦手意識あり…あまり聴かないだけです。なので聴きます。以前、ラジオで「海賊」は聴いて、面白いなと思いました。ヴィオラ好きとしても、「イタリアのハロルド」もちゃんと聴きたい。

◇9/6 Prom 72: Britten's War Requiem
 ・ブリテン:戦争レクイエム
  / エリン・ウォール(ソプラノ)、アラン・クレイトン(テノール)、ラッセル・ブラウン(バリトン)、
  ハダースフィールド・コーラル・ソサエティ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ・ジュニア・コーラス、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ・コーラス
  ピーター・ウンジャン:指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ
 プロムス終盤にふさわしい大曲です。今年のテーマのひとつ、第一次世界大戦終結100年にちなんで、ブリテンによる第二次世界大戦の犠牲者の追悼と祈りの音楽を。

◇9/7 Prom 74: Handel's Theodora
 ・ヘンデル:テオドーラ
  / ルイーズ・アルダー(ソプラノ)、イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、ベンジャミン・ヒューレット(テノール)、アン・ハレンベリ(メゾソプラノ)
  ジョナサン・コーエン:指揮、アルカンジェロ Arcangelo
 ヘンデル晩年のオラトリオ「テオドーラ」。欧米では演奏されますが、日本ではほとんど演奏されない作品らしい。クリスチャンが迫害され殉教するという物語。聴いてみよう。
 さて、通常のプロムはここまで。残すはあとひとつ、ラストナイトです。


◇9/8 Prom 75: Last Night of the Proms 2018
 ・ヒンデミット:歌劇「今日のニュース」序曲
 ・ベルリオーズ:レリオ、あるいは生への回帰 op.14bis 第6曲:シェイクスピアの「テンペスト」にもとづく幻想曲
 ・ロクサンナ・パヌフニク(Roxanna Panufnik):Songs of Darkness, Dreams of Light(世界初演)
 ・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(Charles Villiers Stanford):海の歌 op.91
                                   :青い鳥
 ・パリー:恵みを受けし二人のセイレーン

 ・サン=サーンス:アルジェリア組曲 op.60 第4曲:フランス軍隊行進曲
 ・ミヨー:スカラムーシュ
 ・リチャード・ロジャース:回転木馬 より 独り言
 ・アン・ダドリー(Anne Dudley)編曲:World War 1 Songs:Roses of Picardy(ピカルディーの薔薇) , It's a long, long way to Tipperary(遥かなティペラリー) , Keep right on to the end of the road , Keep the home fires burning

 ・ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
 ・アーン(サージェント:編曲):ルール・ブリタニア!
 ・エルガー:威風堂々 第1番 ニ長調 op.39-1 Land of Hope and Glory
 ・パリー(エルガー:編曲):エルサレム
 ・ブリテン編曲:イギリス国歌(God Save The Queen)
 ・スコットランド民謡:Auld Lang Syne

  / ジェス・ギラム(Jess Gillam サクソフォーン)、ジェラルド・フィンリー(バリトン)
  BBCシンガーズ、BBCシンフォニー・コーラス
  アンドリュー・ディヴィス:指揮、BBC交響楽団
 ラストナイトです。第1部は世界初演の新曲あり、パリーの作品もあります。リチャード・ロジャースのミュージカルナンバーも。後半第2部はいつも通り、「イギリスの海の歌による幻想曲」、「ルール・ブリタニア」「Land of Hope and Glory」「エルサレム」と大合唱。今年のイギリス国歌はブリテンの編曲(去年はブリス)。最後はAuld Lang Syneで来年また会いましょう…の流れです。「ルール・ブリタニア」を歌うのはバリトンのジェラルド・フィンリーさん。
 今年の指揮は、アンドリュー・ディヴィスさん。ラストナイトは18年ぶりの指揮です。当時はプロムスを知らなかったので、ディヴィスさん時代を思い出させるであろうラストナイトをまた聴けるのは楽しみです。ちなみに、イギリス人指揮者がラストナイトを振るのは、2011年のエドワード・ガードナーさん以来(その間は、前BBC響首席指揮者・チェコ出身ビエロフラーヴェクさん、アメリカ出身・オールソップさん、現BBC響首席指揮者・フィンランド出身オラモさんで繋いできました)。ディヴィスさんがラストナイトを指揮していた時、当時の映像を観ると、ディヴィスさんとBBC響男性楽団員は白ジャケットでした。これも復活なるか。

 当初発表されていたプログラムに何曲か追加されました。Radio3のサイトにあります:BBC Radio3 : Prom 75: Last Night of the Proms
 ベルリオーズの「レリオ」は、以前仙台フィルの演奏会をNHKで放送していたのを観て、いい曲、いい演奏だなと思いました。ラストナイトにも、今年のテーマの第一次世界大戦終結100年の作品があります。2014年のラストナイトの「メリー・ポピンズ」メドレーの編曲をしたイギリスの作曲家アン・ダドリーによる編曲の、「World War 1 Songs」第一次世界大戦の中で生まれた歌のメドレーのようです。日本語訳が広まっていないものもあり、出来る分だけ訳しました。
 さぁ、最後、盛り上がっていきましょう!!5時ぐらいに起きれば、第2部が聴けると思います。

 今年も12月あたりに、BSでテレビ放送しますよね、NHKさん…。映像で観ないと今年のプロムスを終われない!
【追記】New!
 2018年のプロムス ラストナイトは11月26日(月)午前0時(11月25日24時)、NHKBSプレミアムで放送されました。以下、感想記事をアップしました。
・感想記事:18年ぶりの最終夜で BBC Proms(プロムス) ラスト・ナイト 2018

【追記】
 ラストナイトの映像がもうYouTubeにアップされました。ほんの一部ではありますが。
BBC Proms - Roxanna Panufnik: Songs of Darkness, Dreams of Light
BBC Proms - Hubert Parry: Blest Pair of Sirens
BBC Proms - Darius Milhaud: Scaramouche
BBC Proms - Darius Milhaud: Scaramouche (Excerpt)
 ↑20歳のサックス奏者、ジェス・ギラムさんの「スカラムーシュ」(部分だけのアップになってしまいました)。イギリスでデジタル配信チャート1位になったこともあるのだそう。
BBC Proms - Richard Rodgers: Carousel – 'Soliloquy'
BBC Proms - Hubert Parry: Jerusalem (orch. Elgar)

 ロイヤル・アルバート・ホールのお隣、ハイドパークの野外会場での、「威風堂々第1番」
Land Of Hope & Glory - BBC Concert Orchestra & Ensemble (Proms in Hyde Park 2018)

 ラストナイトの流れを、まとめたページもありました。BBC Promsの公式Twitterも引用されています。
All the biggest and best moments from the Last Night of the Proms
 この中にある、4分間で今年のプロムス振り返り動画は必見。
The 2018 Proms season in a thrilling 4 minutes
 ↑※リンク先に飛ぶとすぐ動画が始まるのでご注意ください。スマートフォンからの方は、「BBC Media Player」のアプリを入れてください。リンク先に飛ぶと、アプリが動作して動画が観られます。
◇YouTubeにもアップされました:BBC Proms 2018 in 4 minutes

 今年のプロムス振り返りはこちらにも。こちらは映像収録がなかったプロムも音声で振り返られます。
The Proms 2018 in 19 unmissable moments

 以上、9月のプロムス、私が選んだ公演リストでした。ラストナイトの後も、オンデマンドは引き続き聴けますので、楽しみましょう。私は一体いつ聴き終わるのだろう…。プロムスのオンデマンド以外にも聴きたいオンデマンドやCDはあるし、オーケストラのシーズンオープニングは始まっているし、ラハティのシベリウス音楽祭もやってるし…。本当この時期は大変です。

 最後に、思ったことを。
 プロムスは毎年、公式ガイドブックは出ます。でも、プログラム変更や、出演者変更などがあって、変わってしまう。変更したデータはウェブにはあるけど、本としてまとまったデータが欲しい。あと、公演の写真も撮影しているのに、プロムス公式のSNSなどで発表して終わってしまう。
 よく、スポーツの大会、オリンピックなどで、大会後に大会の記録や写真を載せた本が発売されますよね。あんな風に、プロムスでも全公演終演後に全記録本を出して欲しいなと思いました。各演奏会の録音の中で、出演者のインタビューや作曲家についての講演なども収録されますよね。それも文字起こしして載せる。そんなその年のプロムス集録本、あったら欲しいなぁ。

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by halca-kaukana057 | 2018-08-30 21:27 | 音楽
 ※この記事は新しい情報が入り次第随時追記しています。

 ロンドンで大盛況開催中のBBC Proms (プロムス)。8月前半分の私の聴きたい、気になる、興味あり、注目、オススメの公演(プロム)リストです。8月後半も盛りだくさんです。オンデマンドを溜めないようにしてはいますが…溜まってしまっています…なかなか難しい…盛りだくさん過ぎです(褒めてる

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]
・8月前半:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半] [随時追記あり]


【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。生中継していますので、BBC radio3のサイトや後述のBBCのアプリ、ネットラジオアプリなどで聴けます。
 放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に合わせて聴けます。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けますが、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のBBC radio3でのページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。最初に公開していたものがなくなり、徐々に減ってきています。なので、一般の配信と同じように配信から30日を目安に聴いておくことをオススメします。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert

 映像は、今年はBBC Music公式がYouTubeにフルでアップしてくれています。しかし、およそ30日程度で削除されています。7月のプロムのものは観られなくなっています。なので、アップされたらお早めにご覧ください。動画がアップされたら、随時追記していきます。


 それでは、8月後半の私の選ぶプロムリストを見ていきましょう。


◇8/16 Prom 45: Orchestre de la Suisse Romande & Jonathan Nott
 ・ドビュッシー:遊戯
 ・ラヴェル (ヤン・マレシュ Yan Maresz:編曲) :ヴァイオリン・ソナタ ト長調 (オーケストラ編曲版はイギリス初演)
 ・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1911年版)
  / ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、ジョナサン・ノット:指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
 東京交響楽団でお馴染みのジョナサン・ノットさんが、スイス・ロマンド管と登場です。ドビュッシーのバレエ曲「遊戯」にはじまり、ラヴェルのヴァイオリンソナタを協奏曲編曲したという作品、メインは「ペトルーシュカ」。カラフルなプロムです。ラヴェルのヴァイオリンソナタは第2楽章は「ブルース」ジャズ調になっています。オーケストラ編曲、どんな感じになっているんだろう?勿論初めて聴きます。

◇8/16 Prom 46: Benjamin Grosvenor & National Youth Jazz Orchestra
 ・ローラ・ジャード(Laura Jurd):The Earth Keeps Spinning (世界初演)
 ・ガーシュウィン(ファーディ・グローフェ:編曲):ラプソディー・イン・ブルー
 ・バーンスタイン / スタン・ケントン(Johnny Richards:編曲):ウェスト・サイド・ストーリー(イギリス初演)
  / ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、ガイ・バーカー、マーク・アームストロング:指揮、ナショナル・ユース・ジャズ・オーケストラ
 プロムスはジャズもあります。今年はバーンスタイン生誕100年ということで、バーンスタイン作品だけでなく、ジャズの影響を受けた、もしくはジャズそのものになったアメリカの20世紀の作品も多い。ということでこのプロム。「ラプソディー・イン・ブルー」はガーシュウィンの代わりにオーケストレーションをしたグローフェ編曲、ピアノと小編成のジャズバンド版で。
 「ウェスト・サイド・ストーリー」も、スタン・ケントン楽団によるバージョンのを編曲したもの(ジャズに詳しくないのでよくわからない…)で。よくわからない、ならば聴け!こういうプロムは小難しいことを考えずに楽しんで聴くに限りますね。

◇8/17 Prom 47: Elgar, Prokofiev & Venables
 ・エルガー:序奏とアレグロ op.47
 ・フィリップ・ヴェナブルス Philip Venables / バルトーク:Venables Plays Bartok(世界初演)
 ・プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100
  / ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 エルガーの「序奏とアレグロ」、主題はウェールズ民謡から引用されています。2曲目のヴェナブルスの作品は、ハンガリーの民謡にちなんでいるバルトーク「ハンガリーの5つのスケッチ」を基にしている模様(世界初演なので詳細はわかりません)。メインはプロコの5番。楽しいですね。
 ペッカ・クーシストさんは2016年にプロムス初登場、今年は2回目の登場です(Prom29)。2016年の初登場では、アンコールでフィンランド民謡弾き語りを披露してくれました。今回もある?演奏する作品も民謡からの作品だからなぁ…。
【追記】
 ペッカ・クーシストさんのアンコールは、スウェーデン民謡「Vi Sålde Våra Hemman」(We Sold Our Homesteads)という曲でした。クーシストさんは歌いませんが、オーケストラメンバーがハミングしてます。
 「Venables Plays Bartok」は語り入りのヴァイオリン協奏曲。クーシストさんはマイクをつけて、演奏しています。最初に聴くとびっくりします。

◇8/18 Prom 48: Sir Simon Rattle conducts L’enfant et les sortilèges
      [Binaural Sound あり]

 ・ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
       シェヘラザード
       歌劇「子どもと魔法」
  / マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)、パトリシア・バードン(メゾソプラノ)、ジェーン・アーチボルド(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(ソプラノ)、エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、Sunnyboy Dladla(テノール)、ギャバン・リング(バリトン)、デイヴィッド・シップリー(バス)
  ロンドン・シンフォニー・コーラス、サイモン・ラトル:指揮、ロンドン交響楽団
 ラトルさんとロンドン響の登場です。9月には来日しますね。オール・ラヴェル・プログラム。メインはオペラ「子どもと魔法」。ラヴェルのおとぎ話の音楽を堪能できるプロムです。
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Maurice Ravel: Mother Goose (ballet)
BBC Proms – Maurice Ravel: Shéhérazade
BBC Proms – Maurice Ravel: L'enfant et les sortilèges

◇8/19 Prom 50: Mozart's Clarinet Concerto & Mahler's Fifth Symphony
 ・モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
 ・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
  / アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ (Annelien van Wauwe) (クラリネット)、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 モーツァルトのクラリネット協奏曲とマーラーの5番、見たことない組み合わせ。先日読んだ「マーラーを語る」の記事でも書きましたが、マーラーの演奏頻度は多いですね。
【追記】
 見たことない組み合わせ、と書きましたが、このプログラムは1987年にバーンスタインがウィーンフィルとプロムスに出演した時のプログラムなのだそうです。

 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Wolfgang Amadeus Mozart: Clarinet Concerto in A major
BBC Proms – Gustav Mahler: Symphony No 5 in C sharp minor

◇8/20 Proms at ... Cadogan Hall 6 – The Sense of An Ending
 ・ブリッジ:音楽はやさしい声が消えた後も Music, when soft voices die
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:休息 Rest
 ・ホルスト:今こそ主よ、僕を去らせたまわん(ヌンク・ディミッティス) Nunc dimittis
 ・ローラ・マヴーラ(Laura Mvula):Love Like A Lion(世界初演)
 ・パリー:告別の歌 Songs of Farewell
  / サカリ・オラモ:指揮、BBCシンガーズ
 テーマは「人生の終わり」。イギリスの作曲家による、臨終の時を歌った無伴奏合唱曲を集めたプロムです。ローラ・マヴーラさんはイギリスのシンガーソングライター。パリーの「告別の時」は6曲の組曲です。
 歌うのはBBCシンガーズ。指揮はオラモさん…?BBC響はいません。オーケストラはいません。オーケストラなしの合唱指揮は初めて聴きます。どんな感じなんだろう?オーケストラの指揮とはちょっと違うんだろうか。

◇8/20 Prom 51: Strauss, Wagner & Per Nørgård
 ・ワーグナー:「パルジファル」第1幕への前奏曲
 ・リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌
 ・ペア・ノアゴー:交響曲第3番 (イギリス初演)
  / マリン・ビストレム (Malin Bystrom) (ソプラノ)、London Voices、ナショナル・ユース・チェンバー合唱団、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 前半はワーグナーとリヒャルト・シュトラウス。
 後半は、デンマークの現代作曲家、ノアゴーの3番。世界初演は1976年。ようやくイギリスで演奏されることになりました。ノアゴーが開発した独自の作曲技法「無限セリー」が用いられています。合唱も入りますが、指定では2つ、らしいです。過去のCDを見ると、必ずしもそうではないものもありますが…。ちょっと聴いてみましたが、幻想的なSFのような感じ。ダウスゴーさんは2002年にデンマーク国立響と6番をプロムスで演奏しています。あと、7番もプロムスで演奏されていますが、こちらはストルゴーズ指揮BBCフィル(2012)
 ダウスゴーさん、今年は出演が多いです。スウェーデン室内管、BBCスコティッシュの2回ずつで全部で4回。これが今年最後のプロムスです。

◇8/21 Prom 52: Edward Gardner & Bergen Philharmonic
 ・ワーグナー:さまよえるオランダ人 序曲
 ・ロルフ・ヴァリーン (Rolf Wallin):ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
 ・シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43
  / アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)、エドワード・ガードナー:指揮、ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
 Prom41でBBC響を指揮したガードナーさんが、今度はベルゲン・フィルと登場です。ロルフ・ヴァリーンはノルウェーの作曲家。メインはシベ2.

◇8/22 Prom 54: Iván Fischer & Budapest Festival Orchestra (I)
 ・エネスク:組曲第1番 第1曲:Prelude a l'unisson
 ・バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106, BB 114
 ・マーラー:交響曲第4番 ト長調
  / アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
 フィッシャーさんとブダペスト祝祭管は2回登場します。その1回目。フランス語表記のGeorges Enesco ジョルジュ・エネスコとも呼ばれているエネスクが1曲目。バルトークはハンガリーの作曲家、マーラーは現在のチェコ生まれと東欧プログラムです。マーラーの交響曲の中でも、4番は特に好きです。

◇8/23 Prom 55: Iván Fischer & Budapest Festival Orchestra (II)
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲 第1番 嬰ハ短調
 ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番 ト短調
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲 第3番 変ロ長調
 ・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第11番 ニ短調
 ・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
  / József Lendvay Sr , József Lendvay Jr(ヴァイオリン)、イェヌー・リステシュ(Jenő Lisztes)(ツィンバロム)、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
 ブダペスト祝祭管の2日目。前半は、ジプシー音楽を元にしたヴァイオリンソロが華麗な作品。József Lendvay親子のヴァイオリンと、ツィンバロム…ハンガリーなどの民族楽器で、バチで弦を叩いて演奏します。後半はブラームスの1番。

【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。お早めにどうぞ。ツィンバロムが入ると、これまで聴きなれた曲も違って聴こえます。
BBC Proms – Franz Liszt: Hungarian Rhapsody No. 1 in C sharp minor
BBC Proms – Johannes Brahms: Hungarian Dance No. 1 in G minor
BBC Proms – Franz Liszt: Hungarian Rhapsody No. 3 in B flat major
BBC Proms – Pablo de Sarasate: Zigeunerweisen
BBC Proms – Johannes Brahms: Hungarian Dance No. 11 in D minor
BBC Proms – Johannes Brahms: Symphony No 1 in C minor

BBC Proms – Encore! Johannes Brahms: Hungarian Dance No. 4
 ↑アンコールのブラームス:ハンガリー舞曲第4番。楽団員さんたちが歌っています。

◇8/24 Prom 56: Mozart & Bruckner
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ト長調 K.467
 ・ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調
  / ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 今年もモーツァルトのピアノ協奏曲とブルックナーの交響曲の組み合わせが。モーツァルトは21番。朗らかで、第2楽章もきれいですね。ブルックナー…少しずつ聴いてお近づきになりたい作曲家です。ブルックナーは版が沢山ありますが、プロムスではプログラムに表記されません。聴いてわかる方はすごいなぁ。
 ピアノのグローヴナーさんはProm46にも登場しました。指揮のオラモさんも今年は計5回の登場。これが今年のプロムス最後の登場です。ラストナイトは、9月はじめにロイヤル・ストックホルム・フィルとの来日(日本・スウェーデン国交樹立150年記念演奏会)のため今年はお休みです。

◇8/27 Proms at ... Cadogan Hall 7: Bernstein on Broadway and Beyond
 ・バーンスタイン:La bonne cuisine(4つのレシピ)
 ・ブシュラ・エル=トゥルク (Bushra El-Turk):Crème Brûlée on a Tree(世界初演)
 ・バーンスタイン:バレエ音楽「ファンシー・フリー」より Big Stuff
         :Conch Town(Tom Owen / Nigel Simeone:補筆) (イギリス初演)
 ・コープランド:パストラーレ
 ・バーバー:隠者の歌 op.29 より 第6曲:海難、第8曲:修道士と猫
 ・マーク・ブリッツスタイン (Marc Blitzstein):Modest Maid’; ‘Stay in My Arms’
 ・スティーヴン・ソンドハイム(Stephen Sondheim):ミュージカル「リトル・ナイト・ ミュージック」より 粉屋の息子
 ・バーンスタイン:歌劇「タヒチ島の騒動」より 信じられない!ひどい映画ね
  / ワリス・ジウンタ(Wallis Giunta)(メゾソプラノ)、Michael Sikich、イアン・ファリントン(ピアノ)、トビー・カーニー、オーウェン・ガネル(パーカッション)
 バーンスタインをはじめとするアメリカの作曲家の歌曲、オペラ、ミュージカルの歌のプロムです。バーンスタインのオペラもあるんですね。情報が少なく、日本語訳できなかった作品も…。ミュージカルではソンドハイムの「リトル・ナイト・ミュージック」日本でも上演されているんですね。

◇8/27 Prom 59: Relaxed Prom
  / ジュリー・ドイル(歌)、ジェームズ・ローズ:指揮、BSO Resound、シャーン・エドワーズ:指揮、ボーンマス交響楽団
 昨年から始まった「Relaxed Prom」.小さいお子さんや、視覚・聴覚など様々な障碍を持つ方も一緒に楽しめるようにプログラムされているプロムです。去年聴いて、イギリスの子ども番組、子ども向けコンサートってこんな感じなのかな、と思いました。楽しいですよ。のんびりピクニック感覚で聴けます。

◇8/27 Prom 60: Marin Alsop & Baltimore Symphony Orchestra
 ・バーンスタイン:スラヴァ!
         :交響曲第2番 「不安の時代」
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
  / ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)、マリン・オールソップ:指揮、ボルティモア交響楽団
 オールソップさんがボルティモア響と登場です。バーンスタインもショスタコーヴィチも戦争を意識した作品です。バーンスタインのショスタコ5番(ニューヨーク・フィル)はお気に入りの演奏です。そのバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」。聴いたことがなかった。タイトルはイギリスの詩人、ウィスタン・ヒュー・オーデンの詩から。ピアノ独奏が入ります。ピアノソロと別に、オーケストラの中にもアップライトピアノが入っているのだそうです。
 8月27日(グリニッジ標準時・サマータイム)は聴くものがいっぱいだな。
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Leonard Bernstein: Slava! (A Political Overture)
BBC Proms – Leonard Bernstein: Symphony No 2 'The Age of Anxiety'
BBC Proms – Encore! Franz Schubert: Kupelwieser Waltz
BBC Proms – Dmitri Shostakovich: Symphony No 5 in D minor
BBC Proms – George Gershwin: Porgy and Bess - Extracts
BBC Proms – Dmitri Shostakovich: General Dance and Apotheosis

◇8/28 Prom 61: Yannick Nézet-Séguin & Rotterdam Philharmonic
 ・リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 R.456
 ・ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
   / イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)、ヤニック・ネゼ=セガン:指揮、ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団
 今年のプロムス2曲目のブルックナー。4番はまだ聴けばわかります(聴かないと思い出せない…)。前半はリストのピアノ協奏曲。

◇8/29 Prom 62: Diana Damrau sings Strauss
 ・エルガー:南国にて(アラッシオ) op.50
 ・Iain Bell:Aurora(世界初演)
 ・リヒャルト・シュトラウス:セレナーデ Ständchen op.17-2
              :バラのリボン Das Bächlein op.36-1
              :明日の朝 Morgen! op.27-4
              :献呈 Zueignung op.10-1
 ・バルトーク:管弦楽のための協奏曲
  / ディアナ・ダムラウ(ソプラノ:Iain Bell)、ミア・パーション(ソプラノ:R.シュトラウス)ヴァシリー・ペトレンコ:指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 今年のプロムスには「ペトレンコ」という名前の指揮者が2人出ます。こちらはヴァシリーさん。ロイヤル・リヴァプール・フィルとは来日もしましたね。もうひとりは、9月に登場するキリル・ペトレンコさん(ベルリン・フィルの新音楽監督)。姓は同じですが、ロシアではよくある姓らしく、親戚でも何でもないそうです。
 エルガーの「南国にて」きれいな曲ですね。リヒャルト・シュトラウスの歌曲も楽しみです。後半は打ってかわってバルトーク。
【追記】
 リヒャルト・シュトラウスの歌曲に曲目変更がありました。あと、歌手も当初の表記と変わりました。訂正しておきます。

◇8/29 Prom 63: Sir András Schiff plays 'The Well-Tempered Clavier' (Book 2)
 ・J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 (BWV870〜893)
  / アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
 2015年の「ゴルトベルク変奏曲」、昨年2017年の「平均率クラヴィーア曲集」第1巻に続く、アンドラーシュ・シフさんのバッハシリーズです。今年も楽しみです。
【追記】
 YouTubeに動画が一部アップされました。第3曲と第12曲の2つです。
BBC Proms – Johann Sebastian Bach: The Well-Tempered Clavier Book 2, No. 3
BBC Proms – Johann Sebastian Bach: The Well-Tempered Clavier Book 2, No. 12

◇8/30 Prom 64: Verdi Requiem
 ・ヴェルディ:レクイエム
  / リゼ・ダヴィドセン(ソプラノ)、カレン・カーギル(メゾソプラノ)、ドミトロ・ポポフ(テノール)、トマス・コニエチュニー(バス)
   ロンドン・フィルハーモニー・コーラス、アンドレス・オロスコ=エストラーダ:指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 大曲が来ました。ヴェルディの「レクイエム」、「怒りの日」のコーラスが印象的ですが、全体的に聴くときれいなんですよね。というのを、数年前、最近知りました。

◇8/31 Prom 65: Stravinsky, Ravel & Berio
 ・ラヴェル:ラ・ヴァルス
 ・ベリオ:シンフォニア
 ・ストラヴィンスキー:春の祭典
  / London Voices、セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
 ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は、ラヴェルが第一次大戦後の発表した作品。ラヴェルは第一次大戦中健康を害し、さらに母の死のショックで苦しい状況に。その後のこの作品は、19世紀オーストリアの宮廷でのワルツをイメージしたものなんだそう。
 ベリオの「シンフォニア」…ほとんど聴いたことがない作品です。調べてみると、第3部にマーラーの交響曲第2番の第3楽章の断片が用いられているとのこと。それだけなく、他にも数多くの作品の断片が継ぎはぎされているらしい。その中には、このプロムの「ラ・ヴァルス」も「春の祭典」もあるんだそう。聴いて、どこかわかるかな?ちなみに、BBC響の首席指揮者でもあったブーレーズが得意とした曲でもあります。CD化はされていませんが、BBC響との演奏はあるんだろうか?
 「春の祭典」はご存知の通り。「ラ・ヴァルス」と「春の祭典」は踊りの曲ですね。


 盛りだくさんの8月後半でした。ついて行けるか…。9月もラストスパートで盛りだくさんです。9月に続きます。
・9月:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月]
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by halca-kaukana057 | 2018-08-14 22:16 | 音楽
 ロンドンで大盛況開催中のBBC Proms (プロムス)。8月前半分の私の聴きたい、気になる、興味あり、注目、オススメの公演(プロム)リストです。8月も盛りだくさんです。今年も前半と後半に分けます。

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]


【お知らせ】
 NHKFMで、Prom1、ファーストナイトを放送します。日本語での解説などもあるので、是非どうぞ。
8月3日(金)、19:30~21:10 「プロムス2018」オープニング・コンサートから
NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:プロムス2018 ファースト・ナイト
NHK:NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:番組情報
 
 ナッセンの「Flourish with Fireworks」は、「花火と華麗な吹奏」という訳に。多分時間の関係で、「Five Telegrams」は放送されません(涙)現代作品でも聴きやすい、きれいな曲なんだけどなぁ…。ラジオだとあのプロジェクション・マッピングが見られないし、BBC公式のYouTubeでどうぞ、ってことか…。



【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に合わせて聴けますよ。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けますが、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。念のため、各公演の配信期間、放送から30日のうちに聴いておきましょう。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert
  今年はBBC Music公式のYouTubeに動画がフルでアップされています。しかし、ラジオのオンデマンドと同じように、30日程度で消されます。…なんてこった。アップしてくれて嬉しいと思っていたら…。

 それでは、8月前半の私の選ぶプロムリストを見ていきましょう。

◇8/1 Prom 24: A Hero’s Life
 ・エセル・スマイス(Ethel Smyth):歌劇「遭難者たち」(The Wreckers) 第2幕の序曲
 ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
 ・リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯 op.40
  /ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、オットー・タウスク:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 1曲目、20世紀はじめに活躍したイギリスの女性作曲家、エセル・スマイスのオペラから。今年はイギリスの女性参政権100周年。女性作曲家の作品が多いです。この「遭難者たち」は、エセル・スマイス自身が指揮した録音もあるそうです(ナクソス・ミュージック・ライブラリーで見つけました)。

◇8/2 Prom 26: Late Night Serpent and Fire
 ・パーセル:ディドとエドネス より 抜粋
       妖精の女王 シャコンヌ「中国人の男と女の踊り」
 ・クリストフ・グラウプナー(Christoph Graupner):Dido, Queen of Carthage 抜粋
 ・アントニオ・サルトリオ(Antonio Sartorio):Julius Caesar in Egypt 抜粋
 ・マシュー・ロック(Matthew Locke):テンペスト カーテン・チューン
 ・ヘンデル:エジプトのジュリアス・シーザー(ジューリオ・チェーザレ) 私が感じるもの?…神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら
 ・ダリオ・カステッロ(Dario Castello):ソナタ第15番 ニ短調
 ・フランチェスコ・カヴァッリ(Francesco Cavalli):Dido – 'Rè de' Getuli altero … Il mio marito'
 ・ヨハン・アドルフ・ハッセ(Johann Adolf Hasse):アントニーとクレオパトラ Morte col fiero aspetto
 ・ヘンデル:合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ) ハ短調 op.6-8
  /アンナ・プロハスカ(ソプラノ)、ジョヴァンニ・アントニーニ:指揮、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico)
 遅い時間のプロム、Late Nightで古楽をどうぞ(日本だと古楽と言えば朝6時の「古楽の楽しみ」ですね。リアルタイムで聴いた後、「古楽の楽しみ」を聴くのもいいかも…起きれたら)。イル・ジャルティーノ・アルモニコはイタリアの古楽アンサンブル。違う作曲家で、同じ題材…クレオパトラやジュリアス・シーザー(カエサル)を取り上げているのも興味深いです。作曲家が変わるとどう違うのか。古楽でソプラノの歌も聴けるのも楽しみです。声域が違いますが、声楽をやっている者として聴きたいです。

◇8/3 Prom 27: Folk Music around Britain and Ireland
  /Julie Fowlis、Jarlath Henderson、Sam Lee、Alaw、The Unthanks、ステファン・ベル:指揮、BBCコンサート・オーケストラ
 イギリスやアイルランドのフォークミュージックのプロムです。クラシックだけじゃありません。こういうプロムを今までほとんど聞いてこなかったので今年は聴きたい。

【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms - The Great Silkie of Sule Skerry (Folk music Prom)
BBC Proms - Camariñas (Folk music Prom)
BBC Proms - Dawns Soig - Dawns Y Gwr Marw (Folk music Prom)
BBC Proms - Ma Ausheen (Folk music Prom)
 上記の動画は見られなくなってしまいましたが、3分間にまとめた動画が新たにアップされていました。
BBC Proms: The Folk Prom in 3 Minutes


◇8/5 Prom 29: Brandenburg Concertos Project – 1
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
 ・マーク=アンソニー・タネジ:Maya(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
 ・アンデシュ・ヒルボリ(ヒルボルイ) (Anders Hillborg):Bach Materia(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
 ・ウリ・ケイン(Uri Caine):Hamsa(イギリス初演)
  /ペッカ・クーシスト、アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、マヤ・ベイサー(チェロ)、フィオナ・ケリー(フルート)、ウリ・ケイン(ピアノ)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団

◇8/5 Prom 30: Brandenburg Concertos Project – 2
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
 ・オルガ・ノイヴィルト(Olga Neuwirth):Aello - ballet mécanomorphe(イギリス初演)
 ・ブレット・ディーン:Approach – Prelude to a Canon
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
 ・スティーヴン・マッキー(Steven Mackey):Triceros(イギリス初演)
  /アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、ブレット・ディーン、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、クレア・チェイス、フィオナ・ケリー(フルート)、マッテン・ラーション(オーボエ)、ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団
 2つ合わせて。これは面白い、興味深いプロム。バッハのブランデンブルク協奏曲を全曲やります。プラス、現代作品。イギリス初演のものが多いです。ソリストが豪華。クラシックだけでなく、ジャズや現代作品で活躍する人も多い。古楽と新しい音楽を同じ演奏会で演奏して、どう聴こえるのか。楽しみです。
【追記】
 ただブランデンブルク協奏曲と現代作品を並べるのではなく、現代作品が徐々にブランデンブルク協奏曲になってしまったり、ブランデンブルク協奏曲から現代音楽に変わってしまったりと、「あれ!?」と思う曲もあります。

◇8/6 Proms at ... Cadogan Hall 4: Dame Sarah Connolly & Joseph Middleton
  /サラ・コノリー(メゾソプラノ)、ジョゼフ・ミドルトン(ピアノ)
 曲名は省略します。パリー、ヴォーン=ウィリアムズ、ブリテン、ブリッジ、ホルスト、他、イギリスの歌曲です。現代作品、世界初演作品もあります。イギリスの歌曲はあまり知らないので、是非聴きたいです。

◇8/6 Prom 31: Minnesota Orchestra & Osmo Vänskä
 ・バーンスタイン:キャンディード 序曲
 ・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ長調
 ・アイヴス:交響曲第2番
  /イノン・バルナタン (Inon Barnatan)(ピアノ)、オスモ・ヴァンスカ:指揮、ミネソタ管弦楽団
 プロムスにヴァンスカさんとミネソタ管が登場です!2010年以来の登場です。バーンスタイン生誕100年記念の「キャンディード」序曲を含む、アメリカプログラムです。アイヴスは聴いたことがないはず(ある気もする、記憶がない)なので聴いてみます。

◇8/7 Prom 33: Brahms's A German Requiem
 ・シア・マスグレイヴ (Thea Musgrave):Phoenix Rising
 ・ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45
  /ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)、ヨハン・ロイター(バリトン)、BBCシンフォニーコーラス、リチャード・ファーネス:指揮、BBC交響楽団
 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」です。きれいな曲なのですが、まだ親しめていない作品。聴きます。
【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms – Thea Musgrave: Phoenix Rising
  ↑途中、ホルンやトランペット、トロンボーンが立って演奏します。かっこいい。
BBC Proms – Johannes Brahms: A German Requiem


◇8/8 Prom 34: Barber, Britten & Copland
 ・ウォルトン:序曲「ポーツマス岬」
 ・コープランド:コノテーションズ (Connotations)
 ・ブリテン:イリュミナシオン op.18
 ・バーバー:アントニーとクレオパトラ op.40
 ・ブリテン:「ピーター・グライムズ」より 4つの海の間奏曲 op.33a
  / サリー・マシューズ(ソプラノ)、ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 イギリスプログラムのようで…バーンスタインを記念したプロムです。コープランド「コノテーションズ」はバーンスタインが初演。ブリテン「4つの海の間奏曲」は今年もう何回目だって位に聴いてますね…。聴きますよ。
 BBCフィルハーモニックの首席指揮者、ファンホ・メナさんは、この回が首席指揮者として最後のプロムスだそうです。

◇8/9 Prom 36: Mahler, Wagner and Webern
 ・ウェーベルン:5つの小品 op.10
 ・マーラー:交響曲第10番 アダージョ
 ・ワーグナー:ワルキューレ 第1幕
  /アニャ・カンペ(ソプラノ/ジークリンデ)、ロバート・ディーン・スミス(テノール/ジークムント)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス/フンディング)、エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 サロネンさんの登場です。マーラーにワーグナー。ワーグナーの「指環」も親しめてない作品。壮大過ぎる!少しずつ。今回は「ワルキューレ」の第1幕です。あらすじを頭に入れて聴いてみます。サロネンさんはフィンランド国立歌劇場で、「指環」チクルスを指揮する予定です。

◇8/10 Prom 37: Orchestra of the Academy of Santa Cecilia & Sir Antonio Pappano
 ・ハイドン:天地創造 ラルゴ:混沌の描写
 ・バーンスタイン:交響曲第1番 「エレミア」
 ・マーラー:交響曲 第1番 ニ長調
  / エリザベス・デション(メゾソプラノ)、アントニオ・パッパーノ:指揮、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
 パッパーノさんとサンタ・チェチーリア管の登場です。ハイドンの「天地創造」の1曲目、バーンスタインとマーラーの交響曲第1番という組み合わせです。「エレミア」は以前オンデマンドであって、聴こうと思ったら期限が過ぎてた…。今度こそ聴きます。

◇8/11 Prom 38 &39: West Side Story
      [Binaural Sound あり]
*リンク先はProm39
 ・バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー
  /Students from ArtsEd and Mountview、ジョン・ウィルソン:指揮、John Wilson Orchestra
 バーンスタイン生誕100年記念プロムが続きます。バーンスタインといえばやっぱりこの作品、「ウェスト・サイド・ストーリー」。演奏会形式でお送りします。

◇8/12 Prom 40: Joshua Bell & the Academy of St Martin in the Fields
 ・メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 序曲
 ・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61
 ・ブリッジ:悲歌 Lament
 ・ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 op.60
  / ジョシュア・ベル:ヴァイオリン、指揮、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
 アカデミー室内管弦楽団の登場です。指揮はヴァイオリンのジョシュア・ベル。ベルさんは指揮もするようになりましたね。ブリッジの「悲歌」は、1915年、イギリス船籍・ルシタニア号が沈没した際、犠牲なった9歳の女の子・キャサリンの追憶にと作曲されました。第一次世界大戦中、ドイツの潜水艦「Uボート」の雷撃を受け沈没。乗客1198名が死亡したそうです。

◇8/12 Prom 41: Edward Gardner conducts Elgar & Vaughan Williams
 ・リリー・ブーランジェ(Lili Boulanger):兵士の埋葬のために Pour les funérailles d'un soldat
 ・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:われらに平和を与えたまえ(ドナ・ノビス・パーチェム Dona Nobis Pacem)
  /ソフィー・べヴァン(ソプラノ)、ニール・ディヴィース(バス・バリトン)、 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
  BBCシンフォニーコーラス、エドワード・ガードナー:指揮、BBC交響楽団
 今年はリリー・ブーランジェの作品が多く演奏されます…調べたら没後100年だった。イチオシはヴォーン=ウィリアムズのカンタータ「Dona Nobis Pacem」以前聴いたことがあるのですが、とてもきれいな曲です。日本ではなかなか演奏されませんが、イギリスではちょくちょく演奏されます。ミサの典礼文である「Dona Nobis Pacem」、聖書や詩人のテキストから歌詞が取られています。静かに平和を歌います。
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。
BBC Proms – Lili Boulanger: Pour les funérailles d'un soldat
BBC Proms – Edward Elgar: Cello Concerto in E minor
Proms Encore! – Henri Dutilleux: Trois strophes sur le nom de Sacher
↑デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ より


◇8/13 Prom 42: Grieg's Piano Concerto
 ・アルヴォ・ペルト:交響曲第3番
 ・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
 ・シベリウス:交響曲 第5番 変ホ長調 op.82
  / カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、エストニア祝祭管弦楽団
 今年はエストニア独立100年。エストニア祝祭管弦楽団を率いて、パーヴォさんが登場です。1曲目はエストニアを代表する作曲家、ペルトの交響曲。ペルト、いいですね。その後はグリーグ、シベリウスと北欧プログラム。シベリウスの5番は初稿が演奏されたのはシベリウスが50歳の誕生日の1915年でしたが、その後改訂。現行版が完成したのは2019年でした。ということは、来年100年。来年もプロムスで演奏する?
【追記】
 YouTubeに動画がアップされました。以下からどうぞ。そのうち消されるのでお早目にどうぞ。
BBC Proms – Arvo Pärt: Symphony No 3
BBC Proms – Edvard Grieg: Piano Concerto in A minor
BBC Proms – Encore! Claude Debussy: Clair de lune
BBC Proms – Jean Sibelius: Symphony No 5 in E flat major
BBC Proms – Encore! Lepo Sumera: Spring Fly

◇8/14 Prom 43: Daniel Barenboim & West–Eastern Divan Orchestra
 ・チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」op.24 より ポロネーズ
          :ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
 ・デイヴィッド・ロバート・コールマン:Looking for Palestine (ロンドン初演)
 ・スクリャービン:法悦の詩
  /エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、ダニエル・バレンボイム:指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団
 今年のバレンボイムさんは8月半ばに登場です。どういう組み合わせのプログラムだろうこれは。そういえば、前の日のProm42のブニアティシヴィリさん、このProm43のバティアシュヴィリさん、どちらもジョージアのご出身ですね。
【追記】
 1曲目に「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズが追加されました。あと、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と書いた(プロムス公式ガイド本にもそう書いてる)のに、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲になっていました。あれ?いつ変更したんだろう?ということで訂正しました。


◇8/15 Prom 44: Debussy, Ravel & Boulanger
 ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ・リリー・ブーランジェ:詩篇第130番 Du fond de l'abîme
 ・ドビュッシー:夜想曲
 ・ラヴェル:ボレロ
  / Justina Gringytė(メゾソプラノ)、CBSOユースコーラス、CBSOコーラス、ルドヴィク・モルロー:指揮、バーミンガム市交響楽団
 バーミンガム市響の登場です。今年は首席指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラさんは産休のためお休みです。ドビュッシーとL.ブーランジェ、没後100年コンビです。最後はラヴェルのボレロ。盛り上がります。


 新しい情報があれば、随時追記していきます。
 8月後半に続きます。8月後半は…盛りだくさんです。
BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]
・9月:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その4 [9月]
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by halca-kaukana057 | 2018-07-30 21:56 | 音楽

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