人気ブログランキング |

タグ:シューベルト ( 10 ) タグの人気記事

 今朝の「ハピリーくらしっく」は凄かった…w「音鉄」なアキラさん。京急のいわゆる「ドレミファインバーター」も、アキラさんの手にかかると…凄い方向にwヴァイオリニストの奥様・由利子さん(「クインテット」の演奏にも関わってました。CDの演奏者リストを見てね)も参加して、どんどん”音楽”、更に「ムーンライト・セレナーデ」も混ざって…なんだこれ、凄い!朝から爆笑してましたw
 という、「クインテット」に関係あるんだか無いんだかな、今週の「クインテット」始まりです。


 ドラマパートは、シューベルト「ます」(堀内敬三訳:)。ピアノ五重奏曲として有名な楽曲ですが、元は歌曲。バリトンからソプラノまで、幅広く歌われています。ドイツ語でのものも、ドイツ語がわからなくてもその発音・響き・歌声に聴き入ります。色々な歌手で聴きたいな。でも、聴いているとドイツ語で歌ってみたいとも思うのです…。発音が怪しい…。
 日本語訳は堀内敬三訳のものが古くからありますが、新訳も色々出ているみたいです。スコアさんには、堀内敬三訳のが合いますね。
 普段はピアノで伴奏のこの歌曲ですが、「クインテット」編曲だと、ヴァイオリンやトランペット、チェロにクラリネットも加わってちょっと華やかです。ピアノが原曲の伴奏の、波打つようなメロディーを残しているところに注目ですね。

 いつものスタジオ。スコアさんが、今日はこの曲を演奏してくださいと楽譜を配っている。楽譜は「ます」。ます…豆まきで使う枡?いいえ、と「ます」を演奏。シューベルトの歌曲。スコアさんが歌います。歌った後で、「魚のマスか!」と皆納得。スコアさんは、明日マス釣りに行くのでこの曲を演奏したかった、と。皆さんも行きませんか?と誘うも…シャープ君は朝早起きして山まで行くのが大変だから、フラットさんは釣るよりも食べる方がいいから、アリアさんは釣ってきたマスをお料理します、と遠慮して行ってしまう。フラットさんとアリアさんは最後に「ます」と強調して。洒落ですなwアキラさんは…とっくにどこかへ行ってしまった。アキラさん、したたかですwひとり残されたスコアさん。釣りのたのしさを知らないなんて…とぼやき、釣りざおをえいっと振ると、何かがかかった!引いてみると…シャープ君でした。「ぼくはマスとは違います!」シャープ君までwこの時、釣りざおのリールの音は、アキラさんがラチェット(カチカチカチ…と鳴る工具)で。あれ、戻ってきた。

 翌日、シャープ君はマス釣りに連れて行かれたのかもしれない。シャープ君なら、面倒だ何だと言いながら、すぐに釣りのコツをつかんで、ハマってそう。いや、コツはつかんだけど、肝心のマスが釣れない可能性も。スコアさんの結果はいかに。

 そういえば、この歌が初登場した時、スコアさん役の斉藤晴彦さんは、同じくシューベルトの歌曲集「冬の旅」を日本語訳で歌うこともしていた…と書きました(「N響アワー」に斉藤さんがゲスト出演した時に話していました)。シューベルトの歌曲は、「冬の旅」より「菩提樹」もアリアさんが歌う回がありますね。
・その時の記事(2008.5.4)「おわびのスキャット」まつり開催中 今週のクインテット

 パート3はアニメ「おわびのスキャット」。まさに社会風刺なユーモアと皮肉に溢れた歌。爆笑しつつも、あーあ…とため息をつきたくなります。謝る時は心から謝ろうね。形だけ謝ろうとか問題外。

 コンサート前、スコアさんがモーツァルトの楽譜を読んでいる。黄緑のふちのメガネ。そこへやってきたアリアさん、そのメガネに気がついて、カッコイイですね、お似合いですねと褒める。この褒め方が上品で、さりげない。弦楽器コンビの2人は落ち着いていて、安定しています。その褒め言葉に、いえいえ見えればいいんです、とさりげない返事を返すスコアさん。勉強の邪魔をしてすみません、とアリアさんが去った後、鏡を見て「かっこいい?えへへ…」とひそかに喜ぶ。可愛い、とっても可愛いスコアさんw

 コンサートは、ベートーヴェン作曲「ピアノソナタハ短調作品13 「悲愴」」。ベートーヴェンの「悲愴」ソナタ、第2楽章です。第1楽章、第3楽章は短調の激しい曲ですが、この第2楽章はその激しさの中のつかの間の穏やかさを感じさせる曲。でも、やっぱりどこか寂しげ。フラットさんのクラリネットの音が穏やかであたたかくて、なぐさめてもらっているよう。アリアさんのスキャットも美しい。途中、アキラさんのピアノソロ部分の指アップを注目してしまいました…やっぱり。ピアノの音色も優しいなぁ。ヴァイオリンとトランペットも、主張し過ぎてないこのバランス。チェロもゆったりと支えている。いいなぁ。このアレンジ、大好きです。
 コンサート後、拍手は割愛。拍手があったほうがいいなぁ、コンサートらしくて。

 今日はスコアさん回。そしてシューベルトにベートーヴェン、スコアさんが持っていた楽譜はモーツァルトといつも以上にクラシック分多めの回でした。でも、お固くならないのが「クインテット」。その中で、異彩を放つ「おわびのスキャット」…破壊力がw対照的というかなんというかw

【追記】
 放送日ではないですが、11月19日はシューベルトの御命日。もしかしたら、これに合わせての「ます」だったのかも。

 あと、大事なことを書くのを忘れていました。来年2013年お正月、1月3日に宮川彬良&アンサンブル・ベガ・ニューイヤーコンサート(&大阪市音楽団 …!? なんですと!! 第1部はアンベガ、第2部でアンベガと市音が共演、しかも演目は「欲望と言う名の電車」…どうなるんだこれは!!!全く予想がつきません!)があるのですが、その会場・兵庫県立芸術文化センターのニュース紙に、公演記事が。その公演記事に、アンベガが「クインテット」の演奏を担当することになった顛末が書かれています。アンベガ結成の顛末も。
兵庫県立芸術文化センター:公演の詳細
 ↑日時の上にあるバナーをクリックすると、PDFファイルが開きます。そこで読めます。

 「クインテット」構想から、彬良さんがOKを出すまでの顛末はコンサートスコア集1に書かれていますが、ここに書かれているのはそのあたり、演奏をどうするか。CDを聴いた近藤康弘プロデューサーの表情…想像できますし、気持ちもわかる気がする。あの演奏を聴いたら、興奮しますよねぇ。はぁ、生で聴きたいな。…って、このニューイヤーコンサート、どうなるんだ…。気になって仕方ない!
by halca-kaukana057 | 2012-11-17 22:07 | Eテレ・NHK教育テレビ
 私としては、H2Bロケット打ち上げで精一杯な一日なのですが、今日は土曜日。忘れてはなりませぬ「クインテット」の日です。

 ドラマパートは「アルプス一万尺」。お馴染みの歌です。しかし、調べてみたら深かった。原曲は、アメリカ民謡「ヤンキードゥードゥル(Yankee Doodle)」。歌詞は、日本語のものとはまったく異なります。その後、日本ではご存知の登山(このアルプスとは「日本アルプス」のこと)に関する歌詞がつけられたのですが、実際は29番まであるそうな。凄い…!
◇詳しくは:wikipedia:ヤンキードゥードゥル

 シューベルトの「セレナーデ」(歌曲集「白鳥の歌」より第4曲)を演奏しているスコアさんとアキラさん。スコアさんのチェロが渋いです。しかし、あとの3人は暗い表情をしている。アリアさんは大切にしているお皿を割ってしまって泣いている。シャープ君は描いている絵がうまくいかないのか、くじけちゃう…と弱気発言。フラットさんも、この曲を聴いていると悲しくなる…と涙を。そんな3人を見て、スコアさんがアキラさんに相談。曲を変えましょう、と。
 そして演奏したのが「アルプス一万尺」。最初は暗い声で歌う3人。暗いよ!wしかし、徐々に明るく、元気になってゆく。歌い終わる頃には、すっかり元気になった3人。人の感情を下げたり、上げたり。「音楽は魔法使いです」スコアさんの言葉に納得。
 私の場合、暗い気持ちの時は暗い、静かな曲を聴きます。聴いていると逆に落ち着いてきます。あれ?

 パート3はスコアさんのチェロ小噺「カニ」。カニは横に歩くのだが…縦に歩いているカニ?「酔っ払っていますから」。♪おあと~がよろしいよう~で
 スコアさんのチェロ小噺スペシャルなんてやってほしいなぁ。

 コンサート前、扇風機の前で暑い暑いとうちわを片手にあおいでいるアリアさんとシャープ君20代コンビ。暑い日が続きますね。一方、スコアさんは平気そう?「暑いと言うのはおよしなさい」と諭す。そんなこと言われても…と思ったら、スコアさんの手にアイスが。「アイスを食べれば涼しくなります」それを聞いて喜ぶアリアさんとシャープ君だが…「でもこれは私の分」。スコアさん…お茶目で、でもいじわるです…w

 コンサートはヨハン・シュトラウス「皇帝円舞曲」。アキラさんのピアノの指に魅入ってしまう曲です。優雅だけど、ピアノは時に力強い。素敵です。

 今日はスコアさん回でしたね。しかも、クインテットメンバーはスコアさんの思うまま…w さすがは最年長。人心掌握術にも長けています。


*****

 さて、今週の「お願い!編集長」続報。

 新しいお願いが来ました。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:『ゆうがたクインテット』の最終回を再放送してほしいです。その日は、かわいい魚屋さんが流れていたそうなのですが
 最終回への要望です。最終回は、あの震災直後。見逃してしまった方も多いと思います。しかし…最終回は、「かわいい魚屋さん」ではなく「故郷」。ん?
◇最終回私の感想記事
ゆうがたクインテットが「果たした志」 「クインテット」平日放送最終日
今年度最後の「クインテット」…「故郷」別解釈+α


 クリスマス回「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」100票達成しました!
NHK:Eテレ:お願い!編集長:クリスマスプログラムの集中再放送(もちろん12月に)があったらとてもうれしいです。「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」をぜひ。

 以下は既に100票越えしているものです。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」どうしても見たいものがあります!シャープ君の声を担当されている大澄賢也さんが振り付けし、人形のシャープ君とアリアさんがダンス(タンゴだったかと思います)を踊ったドラマ。「乾杯の歌」で、メンバーが酔っ払ったまま演奏をしているコンサート。… 
 「ぼくのカゲ」のドラマ&しゃっくりつきの「乾杯の歌」。

NHK:Eテレ「お願い!編集長」:「クインテット」クインテットで昨年度3/24の放送された内容「楽器の話~ヴィオラはおとなのチョコレート」…

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。
by halca-kaukana057 | 2012-07-21 23:17 | Eテレ・NHK教育テレビ
 5月最後の「クインテット」。春テーマも見納め、聴き納めです。

 ドラマパートは「友だち」(永六輔:作詞、いずみたく:作曲)。原曲は坂本九さんが歌っていました。「涙くんさよなら」のB面にもなったそう。
 冒頭、アキラさんが演奏しているのは「花はどこへ行った」。階下では、シャープ君とアリアさんが、無残に折られた花の鉢植えを見つける。そこへやってきたフラットさん。手には包帯がぐるぐる巻き。話を聞くと、花の世話をしていたら、とげが刺さったやらはさみで怪我をしたやら…。お気の毒なフラットさん。スコアさんも心配そう。しかし、それで頭に来たフラットさんは、花を切ってしまった、と…。それを咎めるアリア・シャープ。花も生きている、花も友達だと歌ったのが、この「友だち」。
 何とも哀愁漂う曲です。歌詞はそれほど暗くは無い、むしろ友情を優しく称える歌なのに、短調。そこに、”ただの仲良し”だけじゃない”友情”を感じます(ここから私の深読み始めますよ…)。フラットさんは、お花を大事にしていて、世話をしていた。でも、花も生きている。とげもあるし、世話がうまくいかない時もある(不幸体質のフラットさんなら尚更…)。お互い生きているからこそ、すれ違うこともあるし、心が通い合うこともある。歌の最後で、シャープ君とアリアさんがフラットさんの手を握るのですが、手を怪我しているフラットさんにとっては、握手は痛い。2人の友情は嬉しいけど、痛い…。現実の友達関係でも、あることだなぁと感じていました(以上あくまで深読み!)。

 パート3は「おわびのスキャット」アニメ版。フラットさんがお花を切ってしまったおわびということですか?…この歌じゃお詫びにならないよフラットさん!w爆笑してしまったw

 コンサート前、探し物をしているシャープ君とスコアさん。スコアさんの探し物は、メガネ。でも、メガネ、かけてますよスコアさん。シャープ君が探しているものは…何だっけ?忘れちゃった…。笑う2人。この2人に思わず共感してしまった人、挙手!(私も…w

 コンサートはシューベルト「楽興の時より」。第3番です。フラットさんも復活して、いつものようにあたたかく優しいクラリネットの演奏を披露。スコアさんのチェロ低音も映えると思う編曲。

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD

宮川彬良&アンサンブル・ベガ / キングレコード


 以前も紹介したけど、アンサンブル・ベガ版も聴いてみてね。クインテット版とはちょっと違うよ。

 ちなみに、今日の「ハピリーくらしっく」のテーマは、シンコペーション。ということでシンコペーションの名曲「シンコペーテッド・クロック」も。「クインテット」版ではなく、原曲・オーケストラでの演奏。これを聴きつつ、「今日のクインテットコンサートも、シンコペーテッド…だったらどうしよう…」なんて思ってしまいました。予想外れですね。

 ということで、この春は「さくらさくら」無しでした…orz 来年3月に、聴けるかなぁ(または、来年度に。来年度も放送、続けてくださいね、NHKさん…!!)。


*****

 さて、今日のタイトルで「次週予告」と書きました。次週予告。テーマ曲が夏テーマになります。はい、そうなのですが…何と、平日夕方に「クインテット」が帰ってきます!!
 …と言っても、BSプレミアムで、「クインテット・プチ」なのですが。
NHK番組表:クインテット・プチ(BSプレミアム、2012年5月28日(月) 午後6:40~午後6:45(5分) )
 28日の番組表です。6月1日金曜まで毎日、放送があります!

 もう嬉しくて嬉しくてたまらないです。BSだけど、プチだけど、平日に毎日「クインテット」が観られる。しかも夕方の放送。18時台ならまだ夕方だ。「ゆうがたクインテット」の復活だ!何が来るだろう。今からワクワクが止まりません!
 この放送は、来週だけのものなのだろうか。それとも、しばらく続くのだろうか。再来週の番組表がまだ発表されていないので不明ですが、わかりしだいまた書きます。続いて欲しいなぁ!

 で、これは、NHK教育(Eテレ)で再放送して欲しい番組をリクエスト、投票してお願いする「お願い!編集長」とは別件のようです。教育テレビでの放送ではないし、「お願い!編集長」のサイトにも何も書かれていない。「クインテット」の要望3件は、未だ検討中。とりあえず、BSで、ということでしょうか。しかし、BSが無いお宅もありますし、やはり「クインテット」は教育テレビの枠で放送して欲しい。「お願い!編集長」での要望も、教育テレビで放送されることを前提にしてあると思うので。私はそう思います。
 以上、教育テレビでの、「お願い!編集長」の実現結果としての枠も、お願いします!

 現在も投票・コメント投稿はできます。投票数がいつの間にか増えていて、また嬉しくなりました。今日も貼っておきます。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。

 さぁ、来週は楽しくなるぞ…。本放送が終了して、平日の夕方がつまらなくなってしまった。1年半経ち、形態は異なるけど、また「クインテット」で楽しい平日が帰ってくる。

 BSだけど、プチだけど、これが来年度以降も再放送続行、再放送無しの完全週1になってしまった枠を増やすきっかけとなりますように。これはNHKに直接メール・お手紙ですね。
by halca-kaukana057 | 2012-05-26 22:20 | Eテレ・NHK教育テレビ
 5月18日、ドイツのバリトン歌手・ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの訃報が飛び込んできました。86歳だったそうです。またしてもクラシック界の巨匠が、逝ってしまった…。

読売新聞:おくやみ ディートリッヒ・フィッシャーディースカウさん
毎日新聞:訃報:ディースカウさん86歳=世界的なバリトン歌手

HMV:ニュース:フィッシャー=ディースカウさん死去
 詳しいプロフィールと、CDリスト。
毎日新聞:バリトン歌手・ディースカウさんを悼む:詩と音楽の緊張関係を突き詰める
 シューベルト「冬の旅」を中心にした、哀悼コラム。


 今週月曜のNHK-FM「クラシックカフェ」の後半、そして今日は追悼特番をちょうど聴けたので聴いていました。ディースカウの作品といえば、シューベルトやシューマンの歌曲。しかし、それだけではなかった。ブラームス「ドイツ・レクイエム」でデビューし、マーラーの歌曲やJ.S.バッハの宗教曲、さらにモーツァルトやヴェルディ、ワーグナーなどの歌劇・オペラもレパートリーだった。そんな普段は聴いていなかったディースカウの歌をたっぷり聴けて嬉しかったのですが、追悼特集であり…寂しいものです。

 聴いていて思うのが、ディースカウの歌声はなんて色彩豊かなんだろう、と。ディースカウの十八番であるシューベルト「冬の旅」の陰鬱さ。同じシューベルトでも、「魔王」の迫力と恐れおののく様。「ます」や「野ばら」の朗らかさ、明るさ。シューマンは、まさにシューマンが妻・クララへの愛を伝えるかのように。今日聴いたバッハや、マーラー、オペラ・歌劇の数々も、それぞれの作品の雰囲気、歌詞の内容がストレートに伝わってくる。

 私はドイツ語もイタリア語もわからない(ドイツ語は大学の時、第2外国語で学んだのだが…簡単な挨拶しかもうわからない…)。歌詞を追いつつ聴いてみても、いつの間にかどこを歌っているのかわからなくなる。それでも、発音、イントネーション、抑揚、強弱、響き、そして歌声そのものを聴いているだけでも面白い、聴き入ってしまう。

 月曜の放送では、シューベルト歌曲の代表曲「魔王」も放送していた。中学の時、音楽の時間に「魔王」を聴いた。日本語版と、ドイツ語版を聴いた覚えがある。ドイツ語版は多分ディースカウのものだったと思う(多分)。訳詩が衝撃的で、その時はそんな印象しか持っていなかった。それが先日久々に(勿論中学生以来ではない)聴いてみたら、ディースカウの表現・歌声の繊細さと鮮やかさに驚くと同時に、こんな凄い「うた」をCD・ラジオではあるけれど、聴けたのが嬉しかった。バリトンの音域の深さも魅力だ。ディースカウの歌は、「うた」だなと感じています。

 ディースカウは天国でも歌っているのだろうか、きっと歌っているだろう。歌っていてほしい。そんなことを思いながら、またシューベルトやシューマンを聴こう。ブラームスにも結構歌曲はあるし、バッハの宗教曲ももっと聴きたい。亡くなっても、ディースカウのうたは残り続ける。
 たくさんの、素晴らしいうたをありがとう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Fischer-Dieskau sings Gute Nacht

by halca-kaukana057 | 2012-05-25 23:00 | 音楽
 今年初の「クインテット」です。まず、昨日金曜の放送。新年1回目の放送とあって、通常は再放送の金曜だけど新年らしい回が来ることを期待していたのですが…昨年12月30日放送の再放送でしたorz「つまんないうた」を歌いたい気分だよ! 新年一発目から「おわびのスキャット」って何wシュトラウス作品を聴きたかったなぁ。でも、「剣の舞」で気合が入りました。

 そんなこんなで、今日こそ今年初の「クインテット」です。
 ドラマパートは、シューベルトとウェルナーの「野ばら」。「野ばら」を演奏したいと言ったフラットさん。シャープ君の「どんな曲でしたっけ?」の質問に、演奏したのはシューベルト作曲のもの。しかし、アリアさんは「こっちでしょ」とウェルナー作曲のものを演奏。不思議がるシャープ君。ここでスコアさん「見ているものは同じでも、人によって感じ方は全然違う」と。先日の「ぷっつん★マンボ」でも、やろうと思っていたことを指摘されるとやる気が無くなると”プッツン”してしまったアリア・シャープ・フラットに「思っていたならやればいいんです」と鋭い一言。スコアさんの言葉は、鋭く深い。スコアさん名言集とかできたらいいなぁ。

 そして、シューベルトとウェルナーの「野ばら」をそれぞれ歌うスコアさん。「野ばら」の作詞はゲーテ。同じ詩です。でも、スコアさんの歌っている「野ばら」、シューベルトとウェルナーでは微妙に歌詞が違う。どういうこと?と思って調べてみた。この和訳はどちらも近藤朔風によるもの。この近藤氏は、シューベルトとウェルナーで、異なる訳をした。シューベルトでは、ばらの香りを、ウェルナーでは、ばらの赤い色を強調。曲が違うのだから、そこから感じる訳のニュアンスも異なる…という発想をした(のかもしれない)近藤氏。凄いなぁと思います。
 ちなみに、このゲーテの「野ばら」には、ベートーヴェン、シューマンにメンデルスゾーン、ブラームスと、150~180(以上)もの曲が付けられているとのこと。ゲーテは偉大です。

【参考サイト】
Wikipedia:野ばら
ゲーテ 野ばら*ジャンプすると音が流れるので注意!
 ゲーテの原文と、近藤朔風によるシューベルト版、ウェルナー版の訳を比較して読めます。
野ばらの研究
 沢山の作曲家が曲を付けた「野ばら」。81人分の曲を紹介しています。凄い量だ。

 パート3は、えかきうたフラットさん編。フラットさんの絵描き歌は、「やわらかい鉛筆が好きなんだ」の回の「くいしんぼ えかきうた」もありますね。でも、どちらも食べ物ネタばかりなフラットさん…w

 コンサート前、シャープ君がフラットさんの愛犬・フォルテとお話をしている。シャープ君は動物と会話出来るんだものなぁ。フォルテの話によると、フラットさんが何回もキスをしてきて困る、と。愛情表現なんだけど…フラットさん、止まりません。フォルテの気持ちもわかります…。

 さて、今年1発目のコンサートは「禁じられた遊び」。スペイン民謡・ナルシソ・イエペス、と番組では表記されています。こっちも今更ながら調べてみた。元々はスペイン民謡を元に編曲したもの。スペイン人ギター奏者ビセンテ・ゴメスが「愛のロマンス」というタイトルで発表。映画「血と砂」の挿入曲として使われた。しかし、その後、ナルシソ・イエペスが映画「禁じられた遊び」の中でこの曲をテーマ曲として使用。この時、世界中に有名になり、「禁じられた遊び」のタイトルが一般的になりました。そうだったんだ。

 ビセンテ・ゴメスによる演奏は、まさにスペイン民謡、フラメンコをイメージさせる激しい曲調。一方、ナルシソ・イエペスによる演奏は、ご存知ギターがしんみりと歌います。「クインテット」版編曲は、元々のゴメスによる演奏に近いかもしれない。激しく、劇的で、疾走するようなスピード感。でも、ゴメスでもイエペスでも共通するギターを全く使っていない「クインテット」版編曲。ヴァイオリンのピッツィカートがギターを思わせる。新たな解釈だなと、唸ります。

【参考動画】
愛のロマンス(禁じられた遊び)  ヴィセンテ・ゴメス


Romance - Narciso Yepes.wmv


 と言うことで、ドラマパートでも、コンサートでも、同じもの(詩)でも作曲者・編曲者・演奏者によって違う表現になるんだな、ということを実感した回でした。勉強になりました!


*****

 ここからは駄文の+α。
 まず、40年ぶりに山手線に新しい駅が出来るというニュースを聞いて、あちらこちらで「クインテット」で駅名・駅順を覚えたのに…、とか、「クインテット」の「鉄道唱歌 山手線」はどうなるんだ、というつぶやきを見かけました。考えていることは、私も同じです!新駅追加バージョン、作るしかないか…。

 次。「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」ニューイヤーコンサートツアーは残すところ新潟公演ひとつ。各会場で「クインテット」コンサートスコア集も販売されております。が、2・3巻は誤植が見つかったため、発売延期とのこと。オンライン販売は、1月中旬の予定のままなのかな?それと、楽器店・楽譜店・書店での店頭販売はしないのかな。是非してほしいな。ふらりと店に入ったら、偶然「クインテット」のコンサートのスコアを見つけて買っちゃったよ!という出会いもきっと、必ずやあるはずですから。

 そして、年が明けましたので…来年度、4月からのNHK番組編成も近いうちに発表されると思います。4月からも、これまで通り(今年度以上なら大歓迎!)「クインテット」を楽しめますように!!ちなみに、4月からの放送が決まれば、放送10年目を迎えます。もう、そんなになるんだな。感慨深いです…って、まずは4月からの放送がどうなるかが問題だ。
by halca-kaukana057 | 2012-01-07 22:26 | Eテレ・NHK教育テレビ
 昨日の「クインテット」です。驚きのニュースもありました。詳しくは最後に。

 まず、ドラマパートは「つき」。アキラさんが冒頭~所々でピアノで演奏しているのは、「It's only a paper moon」。
・こんな曲です:It's Only A Paper Moon/Nat King Cole

 こっちもノリノリでいいなぁ。アキラさん版はもっとしっとりしてます。

 そんな演奏を聞きながら、月を観ているシャープ君とアリアさん。きれいな満月です。一方、フラットさんは「ひつじかいとオオカミ」の本を読んでいる。オオカミ少年のあれです。満月との言葉に、フラットさんも観たいと窓へ行ってみるが、雲に隠れてしまった。オオカミ少年のお話を読み、月を観ようとしては雲に隠され、そんなことを何度も繰り返すフラットさん。最後には目を回してしまう…。月に憑かれて…疲れてもいますね。
 アリア・シャープの2人が歌う「つき」は、「It's only a paper moon」を意識してか、軽いジャズのアレンジ。こんなアレンジもいいなぁ。2人の歌声にも合う。

 パート3は、「楽器の動物園」。おお、久しぶり。チューバ編です。初登場の時にも思ったのですが、チューバで「亜麻色の髪の乙女」、なかなかいいなと思いました。ピアノの原曲、その他色々なアレンジがありますが、まさかのチューバという発想と、斬新な音色にいいなと思っています。
 「楽器の動物園」、アニメではたくさんの楽器の動物たちが出てきますが、昨年度まで、つまり番組の平常放送が終わるまでに全部が出てこなかったのが残念です。どうなるか、聴きたかったし、観たかった。

 コンサート前、フラットさんがトランプを次々とめくり、その度に声をあげている。アリアさんの説明によると、「ひとりうらない」。何を占っているのだろう…。フラットさん、ここでも憑かれてます…。

 コンサートは、シューベルト「楽興の時」第3番。元々ピアノ原曲が好きで、いつかきっと演奏したい、演奏するぞと、私のいつか取り組む作品リストに入っている作品です。楽譜も既に用意しています。演奏も色々聞いたなぁ。そんな大好きな作品を、「クインテット」で取り上げたこと、アキラさんの編曲で聴けたことがとても嬉しいです。初回放送の時は嬉しくて嬉しくてたまりませんでしたし、今でもテレビでもCDでも聴くと、その度にいいなと思います。
 この曲、不思議な感じがするなと、昨日の放送を観て思いました。高貴。凛とした、品のある曲。でも、素朴なところもある。高貴と素朴…相反するイメージですが、それが共存している。何故こんなことが出来るのだろう?多分高貴さは、ヴァイオリン。素朴さは、クラリネット。チェロ、トランペット、ピアノはその中間で橋渡しをしているようにも思える。違う感じの音色が、ひとつになって共存している。凄い演奏だなと思います。
 ピアノ原曲を演奏したいと思っていますが、「クインテット」版も演奏したいな。ピアノパートを練習して、CDで合わせる形で(ひとりアンサンブル…やっぱり寂しいなw ピアノ原曲を練習する前に取り組むと、何かヒントを見つけられそうです。その前に、コンサートスコアはいつ出るかな。急いではいませんので、ゆっくりと待ってます。

 ちなみに、アンサンブル・ベガ版もあります。

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD

宮川彬良&アンサンブル・ベガ / キングレコード


 ↑「クインテット」版とよく似ていますが、楽器編成が違う(トランペットが無く、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、ホルン、ファゴットがある。コントラバスは、「クインテット」版でも実は演奏されています)ので、また味わいが違います。アンベガの生演奏を聴きたいです。


*****

 さて、昨日の放送を観ていて、エンディングの最後で驚きました。放送時間変更のお知らせです。
 10月1日から
・土曜 朝8:25~(今までと変わらず)
・金曜 朝7:15~(土曜の再放送)  です。
 つまり、今の夕方5:25~の放送が、金曜朝にお引越しです。金曜朝のこの時間帯、「シャキーン!」の後です。「シャキーン!」でテンションをあげて、「クインテット」で元気で陽気な、かつ優雅な朝を迎えられそうです。

 私個人の意見としては、まず、夕方放送が無くなるのは…残念です。「ゆうがたクインテット」とあるのに、夕方に放送されない。朝に観るのもいいけれど、夕方に放送されてこその「クインテット」だと思うのです。平日朝、登校・出勤前に観る人も結構いるかと思うので、平日朝への移動はメリットもあると思います。でも、私は夕方にも観たい…です。

 2つ目。朝だけに放送されると…左上の時計表示が取れない。現在、私は朝夕どちらも録画して、夕方放送を無事に録画できたら朝放送を消す、という形をとっています。朝放送を念のために撮るのは、夕方放送中に緊急ニュースや地震速報が入ってきても確実に録画できるように。あと、朝放送には時計表示があって、邪魔なので(汗 でも、これからは朝だけ放送される。つまり、どっちを撮っても時計表示。うーん…。

 3つ目は疑問。「シャキーン!」の後は「はなかっぱ」が放送されていますが、何故金曜だけ「クインテット」なのか。ちなみに、土曜夕の「クインテット」だった時間には、「はなかっぱミニ」が放送されます。金曜だけ、というのが不思議でならない。中途半端。ならば、「シャキーン!」の後は毎日「クインテット」、つまり、平日週5放送復活!でどうでしょう?大歓迎ですよ。で、土曜の放送は、朝ではなく夕方にするとか…。
 第一、10月に番組編成・放送時間変更って、今まで無かったと思います。変な感じです。しばらく慣れないと思います。またか…。4月、教育テレビ(Eテレ)はただでさえ大改変があったのに、また変更。しかも名称が「Eテレ」にもなった。なんとも落ち着かない。

 以上、今回の放送時間変更に対しての意見と疑問でした。私は、ポジティヴには受け止められずにいます。ですが、この放送時間変更で、4月からの放送を観られなかった人が観られるようになるなら、それはとても嬉しいです。これからも、たくさんの方々と一緒にこの番組を楽しみたいですから。


 さて、昨日は”第4土曜日”でもありました。「宮川彬良のショータイム」第4回放送、2ヶ月ぶりの新作です。目玉のミュージカルコーナーのテーマは「脳科学」。脳科学ミュージカル…?どんなミュージカルなんだろう?と放送前まで考えていました。脳の不思議な構造。脳と心。心はどこにあるのか。確かに、疑問です。とにかく不思議だけどワクワクするミュージカルでした。いつもは音楽・演奏に徹しているアキラさんが、まさか歌って演技するとは…!!雰囲気がラスボスっぽくて、怖かったですw前頭葉はラスボス…(あくまで私のイメージです

 話の収拾がつかなくなってきたので、今週はここまで。
by halca-kaukana057 | 2011-09-25 22:10 | Eテレ・NHK教育テレビ
 そろそろ「ピアノ・マスターワークス」(CD50枚)を聴いた感想を書き始めようかと思う。まずはこのボックスを購入して、真っ先に聴いた45枚目。ヴィルヘルム・ケンプのシューベルトソナタ21番D780。

Piano Masterworks:The World's Favourite Piano Classics
Various Artists/Decca





単品だとこのCDかな?
HMV:シューベルト ピアノ・ソナタ第13、21番、楽興の時、即興曲集D.899、935

 第1楽章の冒頭の音色を聴いて、とてもホッとした。とても優しい音色。以前この曲の感想を書いた時、「感動的な歌」と書いたのだが、その歌が心から滲み出てくるような演奏。

 何と言ったらいいのだろうか、作品の中に伝えたいことや主張が目一杯詰め込まれていないと感じた。行間にゆとりがある、とも言える。聴く側が何かを感じ取る余裕を残してくれているかのよう。
 自分が演奏する時、行間にゆとりのある演奏なんて考えたことが無かった。全体の細かい箇所の表現や、苦手な部分に注意して、油断することなくコントロールして演奏するのがいい演奏だと思っていた。実際、ケンプもそう演奏しているのだろうけど、「演奏している」と言うよりは、「歌っている」と言うのが近いのだろう。自然に音楽が心身から出てくるような。激しく華やかで技巧の見せ所が沢山ある曲なら、こんな表現は出来ないかもしれない。シューベルトのロマンチックで穏やかな曲想と、心の底から歌い上げる演奏が得意なケンプのよさがうまく噛み合っている。まさに円熟の極み。

 シューベルトのソナタは全体的に長くて、ベートーヴェンとはまた違う偉大さを感じるのだけれど、それをリラックスして聴ける。肩に力が入っていなくて、かといってダラダラしていない。平坦でもない。凄いな、このバランス感覚。集中力もすごい。

 カップリングの「楽興の時」も同じくシューベルトとケンプの歌がじんわりと温かい。そっとそばに寄りそってくれているよう。やっぱりケンプのピアノが大好きだ。そう感じた一枚です。


◇前回のシューベルト21番ソナタ記事:満ち足りた最期 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番
by halca-kaukana057 | 2009-05-28 22:16 | 音楽
 今週の…というよりは、新年度が始まってから「おわびのスキャット」ばかり流れているような気がするのは、気のせいでしょうか…。先週のフルバージョン、アニメバージョン、さらにはフラットさんの弁慶バージョンまで登場。牛若丸と弁慶のお話、弁慶役のフラットさんも、語りのスコアさんもはまり役だなぁと思っていたら、オチはそうなりますか。思わず笑ってしまった。

 こんなに「おわびのスキャット」ばかり流しているのには訳があるんだろうか。新曲だからプッシュしたい…これまでこんなにプッシュされたことはどの曲でもなかったぞ。偽装問題などを皮肉りたい…「クインテット」から社会へ向けたメッセージ?ただ単にネタがない…まさかそんなはずは。色々と裏を読んでみたくはなりますが、どこまで続くのか楽しんで観てみよう。


 パート2新曲にシューベルトの「ます」が。コンサートではなく歌で来ましたか。ピアノ五重奏版もいいですが、歌曲版も好きです。スコアさんの歌がぴったり。そう言えば、斉藤晴彦さんは同じくシューベルトの「冬の旅」を日本語で歌われたこともあった。斎藤さん…スコアさんのシューベルト歌曲シリーズなんてやって欲しいなぁ。フィッシャー=ディースカウみたいに。シューベルトだけじゃなくてシューマンも。

 「ます」は今の季節にぴったりだ。
by halca-kaukana057 | 2008-05-04 22:16 | Eテレ・NHK教育テレビ
 何故か最近シューベルトの後期ピアノ・ソナタをよく聴くようになった。ただ単に何となく図書館で借り、さらに古本屋でCDをまとめ買いしただけなんだが、今日は特にお気に入りの21番変ロ長調ソナタを紹介します。これまで私はピアノ・ソナタというとベートーヴェンとモーツァルトばかり聴いてきた。シューベルトやシューマン、リストなどロマン派のピアノ・ソナタは長くて…というのがいい訳です。でも、この曲で目覚めました。


 聴いたのは2種類。マレイ・ペライア盤田部京子盤。どっちも好きだ。この曲自体が好きだ。シューベルト最後のピアノ・ソナタであり、死の歳に書かれた最期の曲のひとつ。シューベルトというと放浪生活をして、35歳の若さで死んでしまった薄幸な人生を送ったイメージが強いんですが、それなのに第1楽章冒頭から感動的な歌がたまらない。内に向かう暗さの第2楽章、快活でどこかチャーミングな第3楽章から第4楽章、そして豪華なフィナーレ。ただ、この楽譜に載っている解説を読むと、シューベルトは私がイメージするほど不幸せな人生を送ったわけでもないらしい。


NHKスーパーピアノレッスン―ロマン派を弾く
ミシェル・ダルベルト; 日本放送協会/日本放送出版協会

 この曲を知ったのはNHK教育で放送されていた「スーパーピアノレッスン」でのこと。ミシェル・ダルベルト先生の指導と演奏を観て、いい曲だと感じて番組の楽譜まで購入。勿論弾くつもりはないのだが、曲を聴きながら楽譜を読む面白さに目覚めたのもこの時。しかもこの楽譜にはダルベルト先生の解説が書き込んであり、それが聴くポイントにもなる。第2楽章を「弦楽四重奏のように」と書いてあったり。気がつくとどこのページを聴いているのかわからなくなってしまうこともある。長い曲の楽譜を読むって大変だ。

 楽譜を見ないとわからないことも色々あって、例えば第1楽章の左手低音の謎のトリル。のびやかな歌に、不気味な低音のトリル。ドロドロドロ…とおばけでも出てきそうな音。シューベルトは何故ここにこんな音を入れたんだろう?楽譜を読むことで疑問も出てくる。これは面白い。到底弾けない曲、弾くつもりがない曲でも聴くためだけに楽譜を手に入れるのもいいなと、楽譜の面白さにはまっていっています。


 この楽譜にはリスト、シューマンも収められていて、同じように聴きながら楽譜を見ています。リストのロ短調ソナタは本当にどこを読んでいるのかいつもわからなくなる。あーあ…。
by halca-kaukana057 | 2007-04-04 21:36 | 音楽

底へ響く「冬の旅」

 これまでの暖冬をひっくり返し、冬を取り戻す勢いで北日本は吹雪いています。いくら私が冬好きでも、この気候の豹変ぶりにはついていけません…。そんな冬好きが選ぶ冬の代表曲と言えばシューベルトの歌曲「冬の旅」。これまではずっとフィッシャー=ディースカウ盤(ピアノ:バレンボイム)を聴いてきたのですが、今回は「クインテット大好き!」のココさんお薦め、クリスティアン・ゲルハーエルの歌で聴いてみました。


シューベルト:冬の旅
クリスティアン・ゲルハーエル(バリトン)/ゲロルド・フーバー(ピアノ)/BMG JAPAN


 ゲルハーエルはディースカウのお弟子さん。でも、ディースカウとは全く違うアプローチ。まず、声が深く、暗い。ディースカウはどちらかというと明るめの声。ゲルハーエルは第1曲「おやすみ」からズーンと底の方へ響いてくる。でも、第5曲「菩提樹」や第11曲「春の夢」では甘く優しい、あたたかい歌。第13曲「郵便馬車」ではとても伸びやか。人の声ってこんなに表情豊かだったんだとあらためて気がついた。

 失恋した若者が放浪の旅に出る歌詞は、どこまでも暗く絶望的。下手をすると聴いているこっちまで絶望のどん底へ引きずられてしまう曲。最後の第24曲「辻音楽師(ライアー回し)」で、どこまで続くのか分からない絶望にため息が出る。ゲルハーエルはこの歌曲の若者にどっぷりなりきっているとは感じないけど、聴いている側をどんどん物語へ引きずり込む。落ち込んでいる気分の時には、ちょうどよく感じます。

 フーバーのピアノ伴奏もイイ。ピアノはピアノでしっかりと聴かせる所は聴かせてくれる。ただの伴奏じゃない。伴奏だって音楽の一部。伴奏がなきゃこの歌曲は生きてこない。そんなことを思わせてくれる、いい演奏です。あと、ブックレットの解説もとても詳しいです。勿論日本語。それで1000円で収まるお値段。私もお薦めです。

 「冬の旅」のCDを探してみたら、色々気になる録音が見つかった。大体好きなピアニストのものなんですが、アンスネスのとか、アンドラーシュ・シフのとか。
 シューベルトの歌曲だと、ディースカウで「白鳥の歌」も図書館から借りてきた。ディースカウの声だと「白鳥の歌」の方がお気に入り。とても表情豊か。カップリングされている「音楽に寄せて D.547」や「ます D.550」(ピアノ五重奏曲「ます」のもととなった曲)も好き。


 ディースカウ盤に関して詳しくはまぐさんのブログで。
「きゃべつ畑のかなた:冬の旅」
さらに、「冬の旅」についてもっと詳しい解説はこちら↓
歌曲集「冬の旅」のページ
by halca-kaukana057 | 2007-03-13 22:13 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31