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 フィンランドに興味を持って、フィンランド語・フィンランド人の名前を見ると時々「なんじゃこりゃ?!」と驚く言葉に出会う。フィンランド語の響きって、日本人から見るととてもユニーク。以前書いた記事「フィンランド人の名前って…」では、日本人がユニークだと感じるフィンランド人の名前の代表「アホ」さんや「アホネン」さんなどを取り上げた。「アホ(aho)」は「牧草地」という意味。フィンランド人の姓に多い「~ネン(-nen)」は、「~の人」という意味になる。なので、「アホネン(ahonen)」は「牧草地の人」。ちなみに、スキージャンプのヤンネ・アホネンは引退しました。寂しい。

 そんなユニークに聞こえるフィンランド人の名前にまた面白い例が。
ケータイwatch:ノキア・ジャパン新社長にウコンマーンアホ氏
CNET Japan:ノキア・ジャパン、代表取締役社長を交代--マウリ・ウコンマーンアホ氏が就任

 「マウリ・ウコンマーンアホ(Mauri Ukonmaanaho)」さん…これはインパクトのある姓名。ごめんなさい、可笑しくて笑ってしまいました…。そんな話はどうでもよいとして、この「ウコンマーンアホ」ってどういう意味なんだろう?疑問に思ったので、図書館にあったフィンランド語辞書で調べてみた。

 と思ったら、既にwikipediaに書いてあった件。
Wikipedia:マウリ・ウコンマーンアホ
姓のウコンマーンアホのウコンは「天空神ウッコの」、マーンは「大地の」、アホは「森林を切り開いた開拓地」の意味である。

 私が調べてきた結果もこの通りでした。一歩先行く人は必ずいるものだなぁ。GJです。でも、このままじゃせっかく図書館で調べてきた意味が無いので、補足します。

 まず、「ウコン(Ukon)」。「Ukko(ウッコ)」が格変化(単数属格"~の")したもので、「天空神ウッコ」とは、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に出てくる至上の神様のこと。老人の姿をした雷神です。「カレワラ」(もしくは「カレヴァラ」)はフィンランドのカレリア地方に言い伝えられてきた口承詩をもとに、医師であったエリアス・ロンロートが収集・編集したもの。フィンランドは北欧の国ですが、ノルウェーやスウェーデンなどのスカンディナヴィア諸国の「北欧神話」とは全く異なります。フィンランドの民族楽器・カンテレを演奏して人びとを魅了し、呪術を巧みにつかう老賢人・ワイナミョイネンや宇宙を創造した鍛冶職人・イルマリネン、破天荒な男子・レンミンカイネンなどが活躍する叙事詩です。もっと詳しく読みたい方は岩波少年文庫からいい本が出たばっかりなので、オススメします。
カレワラ物語 フィンランドの神々
 また、「ukko」は「おじいさん/老人」という意味でもあります。「ukkonen」は「雷」の意。どちらもウッコ神から派生したものと思われます。
 ちなみに、フィンランドが舞台のアニメ「牧場の少女カトリ」のカトリの姓は「ウコンネミ(UkonnemiかUkonniemiかはっきりしない)」。同じくウッコ神、もしくは「雷」が関係していると思われます。「niemi」は「岬、半島」の意。

 次に「マーン(maan)」。「maa(マー)」が格変化(同じく単数属格)したもので、「大地の、土地の」という意味。ちなみに、フィンランド国歌のタイトルは「Maamme(マーンメ):我等の国」。詳しくは以下。
フィンランド国歌 歌詞・日本語訳
Finland's National Anthem:Maamme-フィンランド国歌 「わが国」
空耳世界の国歌:フィンランド国歌
↑日本語ひらがなで、歌詞に読み仮名がふられています。結構わかりやすいw



 最後、「アホ(aho)」。冒頭で書いたとおり、「牧草地」のこと。荻島崇「フィンランド語辞典」(大学書林)には、こう書いてありました。
取り入れの後草が生えている状態の畑。
広くて耕作していない土地。
焼き畑の後に草が生えて出来た牧草地。
整備された土地というよりは、荒れた土地というニュアンスのようです。「カレワラ」でも、ワイナミョイネンが誕生し、その後荒地に種を蒔き草木を育てる部分がある。そこに関係するのかしら?

 以上です。ここまで自分なりに調べたものを書きました。私はあくまでフィンランド語に関しては初歩者の、ただのフィンランド好きであり、専門家ではありません。間違っている、別の説もあるというご意見があれば、コメントなどでご指摘お待ちしております。

 しかし、一人の人の姓でここまで調べてみると、面白いもんだ。フィンランド語の響きも楽しい。ますますフィンランド語に興味がわきました。もう一度フィンランド語の本を読み直してみよう。
フィンランド語のしくみ
by halca-kaukana057 | 2009-01-27 22:05 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランド語のしくみ

 近頃フィンランド語の本が次々と出版されている。「かもめ食堂」や教育でフィンランドが注目されているからだろうか。何はともあれ、これまで数えるほどしかなかったフィンランド語の本が手に入れやすくなってきているのは嬉しい。

 フィンランド語のしくみ
吉田欣吾/白水社/2007

最も新しいフィンランド語の本がこれ。本屋で見つけて、ついつい買ってしまいました。「新書みたいにスラスラ読める!」「寝ながら読める外国語!」と帯に書いてあるとおり、気軽に、簡単に読めます。外国語の本と言うと難しい文法を表を使って解説したり、文法用語から理解しにくい本もありますが、この本はまさに新書のように文章で解説しています。ちょっとした時間に読んでいるだけで、フィンランド語のしくみが分かってしまうなかなか凄い本。小さいですがCDも付いていて発音も聞けます。表やイラストが付いている方が分かりやすいと感じる方には合うかどうかわかりませんが…。私もこの本でフィンランド語をもっと勉強しようと読んでいます。

 以前、「牧場の少女カトリ」7巻感想で、こんな疑問を持った。
これまでライッコラだのペンティラだのクウセラだの名前が出てきたが、この「ラ」は「~の場所」という意味のフィンランド語の格変化じゃないのか?「アイノラ(Ainola)」や「タピオラ(Tapiola)」と同じように。でも、ライッコラ屋敷でテームが書いてくれた証明書には「テーム・ライッコラ」と署名してあったからこれでいいのか?

この疑問に対する答えが、この本に書いてありました。フィンランド人の姓には「~ラ(-la,-lä)」で終わる姓がかなりあり、「~の場所、~の家」の意味に由来しているのだそう。例えば、Mattila(マッティラ)さんや、Heikkilä(ヘイッキラ)さんは、元々男性のファーストネームMatti(マッティ)、Heikki(ヘイッキ)に由来しており、「マッティの家」「ヘイッキの家」という意味だったものがそのまま苗字になってしまったのだそう。なるほど~。ファーストネームが形を変えて姓になってしまったのか。これは面白い。


 私が持っている、もしくはこれまで読んだフィンランド語の本も参考に紹介しておきます。
フィンランド語が面白いほど身につく本―ABCから旅行会話までマスターできる
栗原 薫/中経出版/2002
CD付きでも安かったので、初めてのフィンランド語の本として買ってみた。文法から旅行で使える会話文まで一通り学べます。もっと文法を知りたい人のために、文法の解説もあります。単語をイラストで学べるページもあり、なかなか使えます。でも、やっぱり文法は難しいと感じます。




旅の指さし会話帳〈35〉フィンランド―ここ以外のどこかへ!
青木 エリナ/情報センター出版局/2002
以前紹介した本。タイトルどおり、イラストばっかりで視覚で覚えられるフィンランド語。現地の人に本を見せながら、指差しで会話できる(らしい)優れもの。旅行で遭遇するであろう様々な場面に合わせてページが構成されているので見やすい。巻末の単語帳も簡単な辞書感覚で使える。
ただ、イラストがもう少し見やすいものだったらもっとよかったのにな…と思う。カラフルなんだけど、ごちゃごちゃしていて読みづらい。もっとシンプルなイラストを…と思うのは私の好みの問題だけ?
以前紹介した記事:読んだ本メモ





語学王 フィンランド語
千葉 庄寿/三修社/2006
比較的新しい本。図書館で借りて読んだ。会話文が面白い。実際にありそうな場面を想定した会話文なので、現実味があってすぐ役に立ちそう。その会話文ごとにポイントが絞られていて読みやすい。巻末のミニ辞書も使える。ただ、ちょっと高めでCDも別売り。





 色々ありますが、まずは読んで勉強しなきゃ意味がない。カトリを見習って、寝る前10分でもいいから読んで少しずつ勉強しよう。それから、「カトリ」DVDも10巻から最終巻12巻まで借りてきた。いよいよクライマックス。観るのが楽しみです。
by halca-kaukana057 | 2007-03-04 21:43 | フィンランド・Suomi/北欧
 フィンランドといえば、日本人が読むと変な苗字で有名な国。スキージャンプの季節が来ると必ず話題になる「アホネン」、「アホ」さんもいるし(現代の作曲家で「カレヴィ・アホ」という人がいる。「ポスト・シベリウス」とも呼ばれる結構人気のある作曲家らしい。)、「アホカス」さんに「パーヤネン」さんも。いくら日本語と発音が似ているからこんなことになるのだと思っても、やっぱり可笑しいものは可笑しい…。そういえば、トリノ五輪男子カーリングの、フィンランドのスキッパーの苗字が恐ろしく長かったなぁ。「Uusipaavalniemi」…ウーシパイヴァールニエミ?はっきり言って読めなかった…。

 ところで、こんなものを見つけました。その名も「フィンランド人だったら占い」!?生年月日と入力するだけで、あなたがフィンランド人だったらどんな名前になるのかを占う…それはやってみなければ。

 それで、こんな結果が。
フィンランド人だったら占いの結果

もしあなたが、フィンランド人だったら、
あなたの名字は、ガッチャネンです。

 「ネン」というのは「人」という意味なのだそうです。例えば「アホネン」は「草原の人」という意味だとか。まあ、なんて素敵な名字なんでしょう。なお、ガッチャネンという名字がフィンランドに実在するかはわかりません。念のため。



 おいおい、………ガッチャネンって何?!「かもめ食堂」でガッチャマンの歌がキーポイントになっていたけどあれか?まぁ、あくまでネタです。暇つぶしにどうぞ。
by halca-kaukana057 | 2006-05-02 21:47 | フィンランド・Suomi/北欧

読んだ本メモ

 とりわけ取り上げて書くほどでもないけど、これまでに読んだ本をメモしておきます。

 まずフィンランド関係。
「旅の指さし会話帳35 フィンランド」(青木エリナ、情報センター出版局、2002)
 フィンランド語を手軽に学べる本。イラストが多くわかりやすいです。フィンランド語をかじる程度なら十分使えますが、もうちょっと勉強したい人には不十分。でも、結構面白い本です。ちなみにこのシリーズ、いろいろな国の言葉が出ているのですが北朝鮮があるのには驚いた。北朝鮮って旅行に行けるのか?

 「フィンランド語は猫の言葉」(稲垣美晴、文化出版局、1981)
 日本から見ればマイナーなフィンランド語。現在は色々な本も出て学びやすくなってきたけれども、やっぱりあまり知られていない。そんなフィンランドへ1970年代に留学した著者の奮闘記。フィンランド語の難しさや北欧の暮らしが生き生きと書かれています。若干古いですが。

「トコトンやさしい宇宙ロケットの本」(的川泰宣、日刊工業新聞社、2002)
 タイトルのとおり、宇宙ロケットの仕組みがわかりやすく解説してある本。さすがは的川さん、説明がうまい。燃料のことからエンジンのこと、ロケットの飛ばし方とようやく理解できました。ただ、飛ぶ方向を制御するジャイロのことだけはよくわからなかった…。でも、このことを思い出しながらロケットの打ち上げを見たら面白そう。

「オケピ!」(三谷幸喜、白水社)
 ミュージカル「オケピ!」の脚本です。ミュージカル版を観たかったのですが、どこを探してもビデオもDVDも無い。あったとしても、ビデオ鑑賞の習慣の無い私は見ない可能性が高い。オーケストラピットの個性的な音楽家たちの人間模様がコミカルに書かれていて面白いです。個人的にはハープにイライラし、ヴィオラに同情。ピアノ役が小日向文世さんではまり役。

以上。
by halca-kaukana057 | 2005-09-27 20:17 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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