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まだまだ、シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ダウスゴー & BBCスコティッシュ響

 今回はシリーズではありませんが、シベリウス「クレルヴォ(クッレルヴォ)」op.7の演奏会のオンデマンドがあります。

◇オンデマンドはこちらから:BBC Radio3 : BBC Scottish Symphony Orchestra
 放送後30日間の公開です。6月16日頃まで。
BBC Scottish Symphony Orchestra : Closing Night - Composer Roots 7: Sibelius’s ‘Kullervo’ + Post-Season Party

トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
ヘレナ・ユントゥネン (Helena Juntunen ソプラノ)
ベンジャミン・アップル (Benjamin Appl バリトン)
ルンド大学男性合唱団 (Lunds Studentsångare / Lund Male Choir)

 プログラムは「クレルヴォ」と「フィンランディア(フィンランド讃歌の部分)」なのですが、面白いのは冒頭。「Prelude with excerpts from Kullervo」と題して、「クレルヴォ」のメロディーと、フィンランド民謡などのメロディーをミックスした前奏曲(のようなもの?)が演奏されます。編曲は指揮のダウスゴーさんともう一方によるものだそうです。「クレルヴォ」の断片が出てきては消えて、フィンランド民謡(タイトルがわからない。聴いたことがあるような…)も出てきて、カンテレの音も聴こえる。でもすぐ消えて行く。不思議な音楽です。その後、「クレルヴォ」全曲が始まります。(17分から「クレルヴォ」です)

 「クレルヴォ」は、ゆったりとした演奏で、壮大な世界観にぴったりです。第3楽章の男声合唱、ソプラノ、バリトン、は暗めのトーン。ずっしり、というよりは、しっとりという感じ。ウェットな空気の暗い森の中のような。「クレルヴォの嘆き」の部分も落ち着いています。あと、金管の存在感が強いなと感じました。図太い。全体的に骨太な演奏だと感じました。

 まだまだ聴けるので、何度か聴き込みたいです。

【これまでの「クレルヴォ」シリーズ】
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ボーンマス響盤
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤
 パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィル盤
もうひとつの「クレルヴォ」
 番外編:レーヴィ・マデトヤの交響詩、アウリス・サッリネンのオペラ
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その3 バレエのクレルヴォ?
 ユッカ=ペッカ・サラステ:指揮、フィンランド国立歌劇場管弦楽団、バレエ付き。
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その4 ヴァンスカ盤
 オスモ・ヴァンスカ:指揮、ラハティ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その5 N.ヤルヴィ盤
 ネーメ・ヤルヴィ:指揮、エーテボリ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
 ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その7 ベルグルンド&ヘルシンキフィル盤
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう スロボデニューク&ラハティ響
 ディーマ・スロボデニューク:指揮、ラハティ交響楽団 (2017年 シベリウス音楽祭より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ロウヴァリ&エーテボリ響
 サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ:指揮、エーテボリ交響楽団 (2017年の演奏会より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう サロネン&ロスフィル
 エサ=ペッカ・サロネン:指揮、ロスアンジェルス・フィルハーモニック

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう オラモ&BBC響
 サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団(2015年プロムスでのライヴ録音)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう リントゥ&フィンランド放送響
 ハンヌ・リントゥ:指揮、フィンランド放送交響楽団(2017年、フィンランド放送響のフィンランド独立記念日コンサートより)
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by halca-kaukana057 | 2018-05-22 22:53 | 音楽

オンネリとアンネリのふゆ

 フィンランドの児童文学を。以前読んだ「オンネリとアンネリのおうち」。この「オンネリとアンネリ」シリーズは全部で4作あるのですが、第2作も日本語訳が出ていました!素晴らしい!!
・第1作:オンネリとアンネリのおうち


オンネリとアンネリのふゆ
マリヤッタ・クレンニエミ:作/マイヤ・カルマ:絵/渡部翠:訳/福音館書店、世界傑作童話シリーズ/2016

 小学生の女の子、オンネリとアンネリはとても仲が良いお友達。薔薇横丁に薔薇乃木夫人から買った素敵なおうちを持っています。11月、2人のおうちの冬支度をしていた時のこと。鉄の門の下に、ふたつの光が現れやってきて、玄関先に止まった…。何かと思うと、とても小さな車。中から小さな紳士が出てきて、薔薇乃木夫人に会いたいとのこと。しかし、薔薇乃木夫人は次々と引越しをするので、どこにいるかわからない。2人のおうちの隣に住む、薔薇乃木夫人のいとこの姉妹・ノッポティーナさんとプクティーナさんも知らない。この紳士と、家族…プティッチャネン族のショーララ一家は、住んだ家を壊され、住む家を探していた。薔薇乃木夫人が住まい探しの名人だと聞いて、彼女を探しているとのこと。行く当てもなく、困っていたショーララ一家を、2人のおうちの人形の家に、薔薇乃木夫人の行方がわかるまで泊めることにした2人。ショーララ家の人々との暮らしは、とても楽しいものでした…。


 第1作「オンネリとアンネリのおうち」のあらすじを忘れかけていたので、薔薇横丁の人々について思い出すのに時間がかかりました。第2作も素敵なお話です。秘密基地のような2人の家。そこにやってきたこびとのようなショーララ家の人々。フィンランド語の原作では、きっと「プティッチャネン」や「ショーララ」、「ノッポティーナとプクティーナ」といった固有名詞は違うものになっている、日本語訳のは日本人にもわかりやすいようにアレンジしてあると思うのですが、フィンランド語の特徴はそのままというところがいい。フィンランド人の姓に多い「~ネン」「~ラ」、名前でも「~ティーナ」というのはよくある。「ネン」で終わる姓はほぼフィンランド人、もしくはフィンランドにルーツをもつ人だと言っていい。こんなところでフィンランドらしさを感じられるのはいいなと思いました。

 ショーララ家が何故、住む家を探すことになったのか…その顛末がかなしい。第1作でも登場人物のさみしさや心の傷、喪失を繊細に描いていたけれど、第2作もやっぱりうまい。家族それぞれ、その喪失とかなしみをそれぞれの言葉で表現する。ショーララ氏。やんちゃ坊主のプティ坊。おばあちゃま。そんなショーララ家にとって、オンネリとアンネリの家の人形の家は願ってもない家。家での暮らしを楽しむ一家。私も子どもの頃お人形遊びをしましたが、その家に本物のこびとが住んだら、どんなに楽しいだろう!

 第2作は冬のお話。フィンランドの冬と言えば、クリスマス。プティッチャネン族にはプティクリスマスがある。そのパーティーに呼ばれたオンネリ、アンネリ、薔薇横丁の人々。薔薇横丁の人々は秘密を守るので、ショーララ家のことは話しています。準備も楽しいし、プティクリスマスイヴのパーティでは楽しい驚いたことも起きる。とてもあたたかいクリスマスだ。住む家を失っても、2人の優しさで素敵なプティクリスマスを迎えることができたショーララ家に、よかったねと言いたくなります。オンネリとアンネリの、クリスマスの朝の出来事にも。

 薔薇乃木夫人からハガキは届くが、住所は書いていない。相変わらす居場所がわからない。冬の間、薔薇乃木夫人からのハガキを待ち続ける。そんな間に、ある事件が起きます。児童文学ですが、内容はなかなかハード。第1作でもファンタジーっぽさはあっても、ハードな、エゴむき出しのような事件だったような…。今回もそんな感じです。アンネリに対して、かなりひどいことをしています。でもここは薔薇横丁。不思議なことと奇跡が起きる場所。不思議と奇跡だけじゃない。両隣などの大人たちがしっかりしている。オンネリとアンネリは、建物が素敵なだけでない、ご近所さんも素敵な家を買ったのです。いいなぁ。
 ショーララ氏は本が好きで、家の図書館に入れるために、人間の本をプティッチャネン族が読めるように書き写しています。その本の中に、今話題のあの本も…。やっぱりフィンランドに根付いている本なんですよね。

 フィンランドの人々が、冬をどう過ごすのか、何が楽しみなのか。それが伝わってくるお話です。続編あと2作も読みたいです。
 あと、第1作はプチグラパブリッシング(絶版)ので読んだのですが、固有名詞の訳が変わってる気がする…?バラは漢字になっているし、お隣のリキネンさんの奥様の名前が違う気がする…。訳者は同じなのに。第1作を福音館書店版で読まなくては…

福音館書店:オンネリとアンネリのふゆ

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by halca-kaukana057 | 2018-01-22 22:35 | 本・読書

ムーミン切手再び +特印 (押印機印)

 今、話題になっているムーミン…。今回は切手の話なのでその話には触れないでおこうと思います。思うところは色々あるのですが…。ムーミンの切手が発行されたタイミングでこんな話題になるなんて…。

 先日郵頼した、「ムーミン」切手の押印機特印が届きました。
ムーミン切手再び +特印(手押し印)

日本郵便:グリーティング切手「ムーミン」の発行

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 ムーミンとスナフキンが木の上にいて…おしゃべりしているのでしょうか。スナフキンの旅の話を聞いているのでしょうか。ムーミンの手が、スナフキンを励ましているようにも見えます。孤高の旅人、スナフキンも、ムーミン谷に帰れば家族同然の仲間がいます。素敵な特印です。

 この画像だと、切手のエンボス加工がよくわかります。凸凹しています。今回のムーミン切手はいいデザインです。

 あと、82円切手をよく見たら、スズランのイラストが。62円は花(桜?)です。スズランはフィンランドの国花。桜は日本を象徴する花。フィンランドと日本の友好を込めたのでしょうか?日本郵便のサイトに記載がないので、真意はよくわかりません。
 ムーミンはムーミン谷が舞台の物語ですが、生まれたのはフィンランド。でも、ムーミン谷がフィンランドかどうかはわからない、ファンタジーですから。この点は強調しておきます(例の話題、結局話題にしてる…)。


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by halca-kaukana057 | 2018-01-17 22:01 | フィンランド・Suomi/北欧

ムーミン切手再び +特印 (手押し印)

 前回、「ムーミン」の切手が出たのは2015年。「ムーミン」シリーズ出版から70年の年でした。今年、再び「ムーミン」の切手が発行されました。今年は特にメモリアルイヤーではありません。去年、フィンランド独立100年だったことぐらい…?来年は日本・フィンランド国交樹立100年です。

グリーティング切手「ムーミン」の発行

 今回のムーミン切手は、62円(前回2015年は52円だった…)はムーミンたちが誰かのために何かをしているところ、82円がお手紙とムーミンたち。どちらも可愛いですが、切手シートをよく見てください。でこぼこになっている、エンボス加工されています。ツルツルではなくこの独特のでこぼこが、素朴な感じを表現していると思います。「星座シリーズ」(今度は「天体シリーズ」)のキラキラホログラム(隠し文字入り)も凄かったが、今回も凝っています。

 特印を貰って来ました。
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 手押し印は、リトル・ミィからお手紙を貰っているムーミン。ミィの表情がいかにもミィ。可愛い。切手のイラストは、82円の方がお気に入り。

 今回は押印機印も郵頼しました。届くのが楽しみです。届いたらまた書きます。
【追記】押印機印届きました:ムーミン切手再び +特印 (押印機印)

【2015年のムーミン切手】
ムーミンの魅力を切手で+特印(手押し印)
続・ムーミンの魅力を切手で+特印(押印機)
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by halca-kaukana057 | 2018-01-10 21:16 | フィンランド・Suomi/北欧

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう リントゥ&フィンランド放送響

 シベリウス「クッレルヴォ」第2シリーズは今回が最後。第1シリーズの記事でも触れていたのですが、この演奏会に行きたかった。
都響:第842回 定期演奏会Aシリーズ
 東京都交響楽団の11月8日の演奏会。ハンヌ・リントゥ:指揮で「クッレルヴォ」。フィンランド独立100年記念です。男声合唱はポリテク合唱団。日本のプロオケが「クッレルヴォ」を演奏するなんて何十年ぶり?アンコールには「フィンランディア」の男声合唱つき!行きたかったのですが、都合が合わず行けませんでした。

 でも、オーケストラは違いますが聴けます。12月6日、フィンランド放送交響楽団の独立記念日コンサートで、声楽ソロ、男声合唱は同じで演奏されました。フィンランドYLEのオンデマンド配信で聴けます、観られます。
ハンヌ・リントゥ:指揮、フィンランド放送交響楽団
ニーナ・ケイテル(メゾソプラノ)、トゥオマス・プルシオ(バリトン)
ポリテク合唱団
◇音声のみ(1月6日ごろまで公開):YLE Areena:Radio:Konsertteja : RSO:n itsenäisyyspäivän konsertissa Sibeliuksen Kullervo sekä Wennäkosken ja Lindbergin teosten kantaesitykset
◇映像:YLE Areena:TV:RSO Musiikkitalossa : Itsenäisyyspäivän konsertti
 演奏会前半はフィンランドの現代作曲家、ロッタ・ヴェンナコスキとマグヌス・リンドベルイの作品。後半が「クッレルヴォ」です。最後は「フィンランディア」男声合唱つきもあります。独立100年の「フィンランディア」、感慨深いです。休憩時間には、「クッレルヴォ」の解説があります。フィンランド語で何を言っているのかわからないのが残念ですが、ピアノで「クッレルヴォ」を弾いているのは新鮮でした。「クッレルヴォ」ピアノ版を演奏、録音を出しているピアニストっていないのだろうか。大変だろうけど。
 「クッレルヴォ」演奏後、案内役のアナウンサーさんが都響に触れていました。


 フィンランド放送響は、弦の高音がスカッと軽やかなのが印象的なオーケストラ。今回の「クッレルヴォ」では、重厚な音を出しています。高音はスカッと響かせるのですが、低音部はずっしりと太く重い。フィンランドの100年の節目の演奏会。気合や想いがこもらずにはいられません。管もバリバリ吹いていて、聴いていて気持ちがいいです。

 男声合唱のポリテク合唱団。映像を観て驚いた。随分多い。日本に来たのはもっと少ない人数だったらしいけど…。これがフルメンバーなのでしょうか。やわらかく、ハーモニーが心地いいです。今回のクッレルヴォの妹役、ケイテルさんはメゾソプラノ。ソプラノ音域もきれいで、メゾソプラノならではの低音もしっかりしている。クッレルヴォの妹だと明かす部分は、ソプラノとメゾのバランスがいい。不穏なオケに合います。バリトンのプルシオさんは、やわらかめの、テノール寄りな感じ。「クッレルヴォの嘆き」の部分はその前までのクッレルヴォの様子と打って変わって、ゆっくりと、ずっしりと重いです。「クッレルヴォの嘆き」に入る前、かなり休符を取りました。シベリウスは静寂を大事にしたという話が残っていますが、そんな静寂であり、嘆きへの緊張感が湧き上がる静寂だと思います。
 ケイテルさんもプルシオさんも初めて聴きました。また若い「クッレルヴォ」歌いが増えました。
 合唱と声楽ソロは、映像を観ると、歌詞の字幕が入っています。「Kullervo Kalervon poika」と最初は一緒に口ずさんでしまうのですが、この歌詞字幕を見ながら歌えませんでした。フィンランド語難しい!

 第4楽章、金管が大活躍、バリバリとものすごい勢いで吹いています。これ息大変だろう…音程を当てるのも大変だろう…すごいなと聴いていました。弦も負けてはいない。まさに、狂ったように戦に赴くクッレルヴォです。途中、かなしげな部分があるのを、印象的に聴かせています。

 第5楽章、徐々に感情を込めて盛り上がる男声合唱が心を打ちます。いい演奏です。生で聴きたくなるなぁ…。
 フィンランド放送響には日本人楽団員が4人いますが、映像で観ると活躍しているのがわかります。フィンランド独立100年のお祝い演奏会に、日本人も参加できたのは嬉しいことです。都響での公演と同じく、「フィンランディア」も是非聴いてくださいね。

 「クッレルヴォ」は、救いようのない悲劇で、シベリウスは好きでもずっと敬遠していました。でも、そんな悲劇だからこそ伝えられるものがある。そう思いました。
 出来るだけ、色々な指揮者やオーケストラで聴こうと思ってシリーズにしてきましたが、やはりフィンランドがメインになってしまった(フィンランド指揮者が多過ぎる!w)これからも、色々な演奏を聴いていこうと思います。ということで、第2シリーズはこれまで。


【これまでのの「クレルヴォ」特集まとめ】
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ボーンマス響盤
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤
 パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィル盤
もうひとつの「クレルヴォ」
 番外編:レーヴィ・マデトヤの交響詩、アウリス・サッリネンのオペラ
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その3 バレエのクレルヴォ?
 ユッカ=ペッカ・サラステ:指揮、フィンランド国立歌劇場管弦楽団、バレエ付き。
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その4 ヴァンスカ盤
 オスモ・ヴァンスカ:指揮、ラハティ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その5 N.ヤルヴィ盤
 ネーメ・ヤルヴィ:指揮、エーテボリ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
 ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その7 ベルグルンド&ヘルシンキフィル盤
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう スロボデニューク&ラハティ響
 ディーマ・スロボデニューク:指揮、ラハティ交響楽団 (2017年 シベリウス音楽祭より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ロウヴァリ&エーテボリ響
 サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ:指揮、エーテボリ交響楽団 (2017年の演奏会より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう サロネン&ロスフィル
 エサ=ペッカ・サロネン:指揮、ロスアンジェルス・フィルハーモニック

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう オラモ&BBC響
 サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団(2015年プロムスでのライヴ録音)

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by halca-kaukana057 | 2017-12-20 22:51 | 音楽

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう オラモ&BBC響

 フィンランド独立100年の記念日を過ぎましたが、まだ聴いた「クッレルヴォ」があるので続けます。寒波襲来で、「クッレルヴォ」は猛吹雪に合う気がします。



 今回もCDなのですが、ちょっと普通のCDとは違います。
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
ヨハンナ・ルサネン=カルタノ(ソプラノ)、ワルテッリ・トリッカ(バリトン)、
ポリテク合唱団、BBCシンフォニーコーラス(男声合唱)

 2015年のBBCプロムス、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ録音です。BBC Music Magazine 2017年9月号で付録のCDになりました。一般に販売しているCDではないですが、CDではある。BBC Music Magazine は聴きたいCDが付録の時や、興味のある記事の時買います。読み込めてないですが…。

◇公式サイト:classical-music.com:September 2017
◇HMVならまだ買えるみたいです。:HMV:BBC Music Magazine 2017年 9月号

・その時のプロムス シベリウスプログラムまとめ:Proms2015 シベリウスプログラム&シベリウス音楽祭 まとめ
 2015年はシベリウス生誕150年。その記念の公演。その時、BBC radio3 のオンデマンド配信も聴きました。改めてCDで聴いてみて、その時の印象とはまた違った感想を持ちました。
 ちなみに、前回はアメリカのオーケストラ。今回はイギリスのオーケストラ。イギリスオケはベルグルンド&ボーンマス響以来です。

 最初に聴いた時は、まだ「クッレルヴォ」をそんなに聴いたことがなく、私にとっては目新しいものとして聴きました。「カレワラ」のクッレルヴォの章は、救いがない。でも、クッレルヴォは悲劇の「英雄」。「英雄」なんです。過酷な運命に毅然と力強く立ち向かうクッレルヴォの姿を思い浮かべました。

 というイメージは変わってはないのですが、付け足された感想がいくつか。テンポは速めですが、すごく速いというわけでもない。第3楽章は結構速いなとは感じます。それよりも、演奏時間約71分、流れに勢いよく乗って、クッレルヴォの章、ドラマを紡いでいく印象です。でも、さらさらと流しているわけではなく、語るところは語る。急緩も全部流れに乗っている。例えば第2楽章の「ジャーン!ジャジャジャジャン!」と強いところがありますが、その後休符が数秒。その無音、休符で何を語っているのだろう?強弱もコロコロと変わる。アクセントも随所につける。それらも全部ひとつの、この演奏全体の「流れ」に感じます。自然に思える。それが、ドラマティックに思う所以なのかなと思いました。若干響きがソフトに感じるのはあの大きなホール、録音のせいだろうか?

 第3楽章、ポリテク合唱団とBBCシンフォニーコーラスの合唱は滑らかでアクセントも効いている。役者寄りの合唱かな、と。ヨハンナ・ルサネンさんはもうお馴染みのクッレルヴォの妹役。澄んだソプラノはどの録音でも素敵です。クッレルヴォに自分のことを明かす部分は悲痛。バリトンのワルテッリ・トリッカさんは、フィンランドの若手バリトン。クラシックだけでなく、ポップス歌手とのコラボなど、多方面で活躍しているバリトンさんです(Spotifyでソロアルバムを聴けます。いい感じです)。「クレルヴォの嘆き」の部分が結構速いです。ショックで叫び、悲しみ、自分を責めているような歌い方。伴奏のオケも強い鋭い音を出して、クッレルヴォの叫びを代弁しています。若々しく、たくましいバリトンです。若手のクッレルヴォ歌手がこれからどんどん増えて、育ってきて欲しいなと思いました。



 ちなみに、「クッレルヴォ」から少し離れますが、シベリウス繋がりなので。今シーズンのオラモさんとBBC響はシベリウス・チクルスをやっています。BBC radio3のオンデマンドで現在聴けるものがあるので、リンク貼っておきます。
BBC radio3 : Radio 3 in Concert : Sakari Oramo Sibelius Cycle: Symphony No 6
 4番、6番。その間にスウェーデンの作曲家・ヒルボルイのヴァイオリン協奏曲第2番。12月29日ごろまで配信。
BBC radio3 : Radio 3 in Concert :Sakari Oramo Sibelius Cycle: Symphony No 1
 報道の日 祝賀演奏会のための音楽(イギリス初演)、2つの荘重な旋律 Op.77、1番。「Finland Awakes」と銘打って、フィンランド独立100年記念日の12月6日が演奏会でした。1月6日あたりまで配信。
 残る2番と7番、加えて「ルオンノタール」は1月6日(日本時間7日早朝)。

 それと、オラモさんとBBC響で忘れちゃいけない、BBCプロムス ラストナイトが放送されます!今週日曜深夜です!
NHK : プレミアムシアター
NHK番組表:プレミアムシアター プロムス2017/NHK音楽祭「ドイツ・レクイエム」
 12月18日 午前0時30分から。お忘れなく!


【これまでのの「クレルヴォ」特集まとめ】
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ボーンマス響盤
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤
 パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィル盤
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 ユッカ=ペッカ・サラステ:指揮、フィンランド国立歌劇場管弦楽団、バレエ付き。
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その4 ヴァンスカ盤
 オスモ・ヴァンスカ:指揮、ラハティ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その5 N.ヤルヴィ盤
 ネーメ・ヤルヴィ:指揮、エーテボリ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
 ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その7 ベルグルンド&ヘルシンキフィル盤
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう スロボデニューク&ラハティ響
 ディーマ・スロボデニューク:指揮、ラハティ交響楽団 (2017年 シベリウス音楽祭より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ロウヴァリ&エーテボリ響
 サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ:指揮、エーテボリ交響楽団 (2017年の演奏会より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう サロネン&ロスフィル
 エサ=ペッカ・サロネン:指揮、ロスアンジェルス・フィルハーモニック


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by halca-kaukana057 | 2017-12-13 22:16 | 音楽

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう サロネン&ロスフィル

 今日、12月8日はシベリウスのお誕生日。今年で152年目です。150年から2年経ったんだな。去年は何を書いたっけと過去記事を見てみたら、書いてなかった。去年は忙しくて聴いて記事を書けなかった。聴いてはいた。今年は聴いている。そして書こう。お誕生日おめでとうございます!! Hyvää syntymäpäivää !!

 「クレルヴォ(クッレルヴォ)」を聴こうシリーズを続けます。今日はCD。
エサ=ペッカ・サロネン:指揮、ロスアンジェルス・フィルハーモニック
マリアンネ・ローホルム(Marianne Rörholm)(ソプラノ)、ヨルマ・ヒュンニネン(バリトン)
ヘルシンキ大学合唱団

 1992年の録音です。ジャケットのサロネンが若いです。来年還暦の今も若々しいです。

 テンポは全体的に速め。重厚にクッレルヴォの物語を語るというよりも、次々とクッレルヴォを襲うかのような過酷な運命を鋭く突き刺すように提示していきます。でも、ここぞというところで溜める。ここぞというところで弱音にする。その力加減が絶妙だなと思いました。クッレルヴォの運命を重々しく語ることも出来るし、サスペンスドラマのようにショッキングに語ることもできる。

 第3楽章、ヘルシンキ大学合唱団による男声合唱はソフトな印象です。第5楽章も。合唱は「カレワラ」のクッレルヴォの章を歌詞にして歌っていますが、少し離れた位置からナレーションのような合唱なのかなと思いました。盛り上がる部分は熱っぽく歌っています。朗読するような合唱もあるし、オペラのように役者として演じているような合唱もある。ヒュンニネンによる「クッレルヴォの嘆き」の部分は重々しい。バスかと思うぐらいの低さ、重さです。クッレルヴォが犯してしまった罪を劇的に歌っています。

 ロスアンジェルス・フィル(ロサンゼルス、ロサンジェルス、LA…有名だけれども表記に悩む地名です)の演奏も巧み。これまで、このシリーズではフィンランドと北欧のオーケストラばかり取り上げていたことに気がつきました。アメリカのオーケストラは初めて。サロネンといい関係だったんだなと思えます。ティンパニの響きが印象的です。
 サロネンのシベリウスの録音は少ない(実演は多いです)ので、この録音が残っていてよかったなと思いました。

 ちなみに、シベリウスの誕生日の12月8日は、フィンランドでは「フィンランド音楽の日」とされています。フィンランドYLEのクラシック専門ラジオ YLE Klassinen では一日中フィンランド作曲家の作品を放送しています。初めて聴く曲も多いので楽しいです。何か音楽を聴きたいけど何を聴くか決まっていない方は、是非どうぞ。
YLE Klassinen ←リンクに飛ぶと、再生が始まります。


【これまでのの「クレルヴォ」特集まとめ】
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ボーンマス響盤
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤
 パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィル盤
もうひとつの「クレルヴォ」
 番外編:レーヴィ・マデトヤの交響詩、アウリス・サッリネンのオペラ
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その3 バレエのクレルヴォ?
 ユッカ=ペッカ・サラステ:指揮、フィンランド国立歌劇場管弦楽団、バレエ付き。
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その4 ヴァンスカ盤
 オスモ・ヴァンスカ:指揮、ラハティ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その5 N.ヤルヴィ盤
 ネーメ・ヤルヴィ:指揮、エーテボリ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤
 ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その7 ベルグルンド&ヘルシンキフィル盤
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう スロボデニューク&ラハティ響
 ディーマ・スロボデニューク:指揮、ラハティ交響楽団 (2017年 シベリウス音楽祭より)
[フィンランド独立100年記念]続・シベリウス クレルヴォ交響曲を聴こう ロウヴァリ&エーテボリ響
 サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ:指揮、エーテボリ交響楽団 (2017年の演奏会より)

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by halca-kaukana057 | 2017-12-08 22:14 | 音楽

物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年

 100年目のフィンランド独立記念日に、ぴったりの本を読みました。こういう本が読みたかった。


物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年
石野 裕子/中央公論新社・中公新書/2017
 フィンランドは帝政ロシアから独立して100年。しかし、その前にも歴史があり、独立後、現代に至るまで苦難も多々あった。人口500万人、ロシアとスウェーデンに挟まれた小さな国。それでも、しっかりとした存在感を示し、特徴ある文化などで世界に注目されてきた。そんなフィンランドはどのように生まれ、どんな道を辿ってきたのか。

 フィンランドの歴史というと、私もよくわかっていなかった。スウェーデンに支配された後、帝政ロシアに支配される。独立しようというナショナリズムが興り、「カレワラ」といったフィンランド固有の文化が注目される。ロシア革命のドサクサにまぎれて独立し、その後白衛隊と赤衛隊で内戦が起きる。ようやく国が統一されたと思ったら、冬戦争に継続戦争。敗戦国となったが、戦後は産業、経済面での復興を遂げ、その中からフィンランドデザインの製品が生まれた。トーヴェ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズが人気となり、今では様々な面で世界から注目される国である…ぐらい。ざっくりと。

 この本は、フィンランドの起源から始まります。紀元前、フィンランドに人が住み始め、鉄器時代には定住、貿易も始まっていた。スウェーデンにどのように統治されていたのか。その時代に、戦争も三度あった。その後、知識人も生まれたが、ロシアとスウェーデンが対立。フィンランドはロシアに渡ってしまう。

 独立100年と聞くと、新しい国なんだなと思う。でもそれは、フィンランド共和国となってから。独立前にも、他の国に組み込まれていてもフィンランドはあった。そこで暮らしている人たちがいた。フィンランドは小さいながらたくましい国と言われる。そのルーツは、独立のずっと前から育まれていたのだろう。

 帝政ロシアの支配化での状況、独立までの経緯も詳しく書かれています。そして独立はしても、内戦が起きる。他国と戦うならまだしも、同じフィンランド人同士なのに、戦わなければならない状況というのはどんな状況だろう…胸が痛む。

 この本で初めて知ったのが「大フィンランド」構想。カレリア地方も広くフィンランドに組み込もう、領土を拡大しようという動きだ。これが、継続戦争で目指すものとなる。冬戦争は独立を保つために巻き込まれて戦争することになったが、現在、継続戦争は領土拡大の意図があったことがわかっているそうだ。また、スウェーデン語系フィンランド人やサーミの人々などに対して、フィンランドへの「同化」政策もあった。今でこそ福祉国家と呼ばれるフィンランドでも、そんな歴史があったのだ。だからこそ、今のフィンランドがあるのかもしれない。

 大戦後も、ソ連に翻弄されつつも、したたかに、たくましく冷戦下をしのいでいく。資源がないので産業を興そうと、マリメッコやアルテック、イッタラ、ノキアなどが躍進し始める。「ムーミン」もこの頃生まれた。資源のなさは、教育の充実にも繋がった。100年は短いように思えるが、たくさんのことがあった。

 今も、フィンランドからは新しいものが生まれ続けている。アップルの躍進でノキアは下火になっても、また新しい分野で伸び始めた。IT分野での、ベンチャー企業の躍進もめざましい。柔軟さや多様性も、フィンランドにはある。

 この本は主に政治、経済の面を中心に書かれているが、フィンランドはどの時代でも興味深い国だ。面白いことをやっている。芸術や文化面に関しても、コラムがある。フィンランド語とスウェーデン語。サウナにムーミンにサンタクロース。この本には書ききれなかった魅力もある。どんな切り口から見ても、フィンランドは面白い。そんなフィンランドを支えてきたのは、フィンランドの人々のたくましさとしたたかさなのだろう。「sisu(シス)」と呼ばれる、「フィンランド人魂」なのだろうか。

 フィンランドの歴史(特に政治経済面)について知りたいと思ったら、この本をオススメします。政治経済が苦手でも、新書なのでそんなに分厚い本でもないので、ゆっくりと読んでいけると思います。いい本が出ました。

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by halca-kaukana057 | 2017-12-06 23:17 | 本・読書

Suomi Finland 100 Hyvää itsenäisyyspäivää! フィンランド100回目の独立記念日

 今日、12月6日はフィンランドの独立記念日。独立したのは1917年。今年で100年です。Hyvää itsenäisyyspäivää! 100年目の独立記念日おめでとうございます!!
 この後、日本時間22時(フィンランドは15時)からリントゥ指揮、フィンランド放送交響楽団の独立記念日コンサートがYLEで放送されます。後日オンデマンド配信もあるので、後でゆっくりでもどうぞ。
◇映像:YLE Areena:TV:RSO Musiikkitalossa
Itsenäisyyspäivän konsertti

◇ラジオ:前半:YLE Areena:Radio:Konsertteja Radion sinfoniaorkesterin itsenäisyyspäivän konsertti
後半:YLE Areena:Radio:Konsertteja Radion sinfoniaorkesterin itsenäisyyspäivän konsertti
 前半はロッタ・ヴェンナコスキ、マグヌス・リンドベルイの作品。後半はシベリウス:クッレルヴォです。

 フィンランド各地では、スオミブルーのライトアップがあちこちで行われています。昨日、5日からコーヒーで乾杯したり、6日は祝日でお店はお休み(100年記念でやっているところもあります)前に買い物をしたり…。100年に一度のお祭りです。
 フィンランドの様子は、フィンランドYLEの動画配信でも観られます。
YLE Areena:TV:Suomi Finland 100

 さて、私もフィンランド独立100年をお祝いします。今年に入ってから、こぎん刺しを始めました。津軽地方に伝わる伝統的な刺し子。教えてもらう機会があり、それ以来少しずつですが刺して、小物を作っています。無心で刺している間は楽しいです。
 こぎん刺しの本を見ていたら、フィンランド国旗のような図案があったので、それを刺してみました。
f0079085_22093288.jpg

 コースターです。でも、縦と横の比率が何か変…。違う…。
f0079085_22093372.jpg

 下を折るとちょうどいい…。
f0079085_22093268.jpg

 これじゃあんまりなので、もうひとつ作りました。ひもをつけてオーナメント。ピンクッションにもなります。こちらは縦の横の比率はおかしくないです。
 フィンランド国旗がシンプルなデザインでよかったです…。

 独立100年を記念して、こんな企画も。
Apocalyptica - 'The Symphony Of Extremes' (Official Video)
 フィンランド政府観光局が、フィンランド人のDNAをもとに、音楽をつくろうという企画をスタート。フィンランドは東西の境界線にあり、DNAも多様なのだとか。作曲はApocalyptica(アポカリプティカ)のエイッカ・トッピネン。アポカリプティカによる演奏、そしてこのビデオ。とてもカッコイイです。

f0079085_22094128.jpg

 ケーキを買ってきてお祝いしました。素晴らしい独立記念日になりますように!!

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by halca-kaukana057 | 2017-12-06 22:26 | フィンランド・Suomi/北欧

マッティ、旅に出る。 やっぱり今日も憂鬱 FINNISH NIGHTMARES 2

 夏に紹介した、フィンランドでベストセラーのコミックの日本語版「マッティは今日も憂鬱」。フィンランド本国では第2弾が出ている、第2弾も日本語版をよろしくお願いします!と書いたのですが、まさか年内に出るとは思わなかった。第2弾、日本語訳が出ました!



マッティ、旅に出る。やっぱり今日も憂鬱
カロリーナ・コルホネン:著、柳澤はるか:訳/方丈社/2017

 マッティは典型的なフィンランド人。目立つことが苦手。静かなのが好き。パーソナルスペースは大事。馴れ馴れしいのや雑談が苦手。人の平穏を乱したりするのもしたくない。そして照れ屋。
 第2弾では、フィンランドとフィンランド人の夏、旅行先にて、再び買い物にて、その他フィンランド人あるあるを取り上げています。やっぱり、今回も「わかる」「あるある!」「マッティ、もう友達になろうよ」と思ってばかりでした。マッティが相変らずかわいい。第2弾では、マッティの家族も出てきます。奥さんはアイノさん。フィンランド人の女性の名前ではポピュラーな名前です。そう、「カレワラ」に出てくるアイノ。シベリウス夫人もアイノ。

 そして今回も、日本、日本人と似ていると思うところがいくつも。旅行の飛行機での座席の話は、全くその通り。わかる。新幹線やバス、コンサートホールや映画館などでもあるあるです。道に迷った時の行動も。フィンランドに旅行に行った日本人が迷って困っているけれども、声をかけていいのかわからない…というフィンランド人の話をよく聞きます。助けてあげたいのだけれど、声をかけられない、と。フィンランド人と日本人が遭遇すると、やっぱり似た者同士なんだなと思います。
 他にも、人の性格だけでなく、習慣、文化の面でも似ているところが。チップの習慣がない、家には靴を脱いで入る。そうか、フィンランド人もチップの習慣のある国に行って、チップで困ることがあるのか…。私は海外に行ったことはないですが、もし行くならチップはどうしたらいいんだろう…?と思います。やっぱり行くならフィンランドか。

 今回は、フィンランドの文化や習慣について、さらに詳しく書かれています。サマーコテージは羨ましいなと感じます。湖のほとりの森の中で、静かに夏を過ごすことができたらどんなにいいだろう。バーベキューのソーセージ・マッカラ(Makkara)。フィンランド紀行番組を観るとよく出てきます。ソーセージを火であぶって焼いただけなのに、本当に美味しそう。食べたい。アイスクリームが大好きで、夏になると街中にアイスの屋台が出るそうです。

 第2弾を読んで、更にフィンランドが好きになる。第1弾では夏至の時に書きましたが、今度は独立記念日とクリスマス。100年目の独立記念日は、盛り上がっているのだそう。盛大にお祝いして、あたたかくクリスマスを迎える12月にも、フィンランドの人々に憂鬱なことが起こらないようにと祈るばかりです。

・第1弾:マッティは今日も憂鬱 フィンランド人の不思議
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by halca-kaukana057 | 2017-12-05 22:01 | 本・読書


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