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 青森県立美術館で開催中(この週末で終了です)の「アルヴァ・アアルト」展に再び行ってきました。連休中に最初に行った時は混んでてゆっくり観られず。分からないことも多かったので、講演会を聞いて、講演会の内容を思い出しながらもう1回観てきました。

・1回目、講演会:人間を想う建築 アルヴァ・アアルト展&講演会

青森県立美術館:アルヴァ・アアルト - もうひとつの自然 Alvar Aalto – Second Nature

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 青森は緑が深まっていく季節です。

 アアルトの建築にしろ、デザインにしろ、人工物ではある。森の中にあるマイレア邸にしろ、結核患者の療養のためのパイミオ・サナトリウムにしろ、自然に近づけてはいるが人工物である。でも、建築も、中のデザイン(椅子なども含めて)も自然から浮いている感じがしない。マイレア邸は森に溶け込むように、パイミオ・サナトリウムは病室の中に自然をできるだけ取り入れる。その他、特にアアルトの教会建築で思うのだが、教会は祈りを捧げる神聖で静寂な場所。モダンな建築なのに、その教会のあるべき雰囲気を壊していない。心静かに祈りを捧げる場所として、とても落ち着く感じがすると写真を見て思いました。…建築はそのまま持ってくることが出来ないのは仕方ない。アアルトの描いた図面はシンプルで、そのためには細かいところまで計算して無駄なものをそぎ落とす設計をしていると思う(建築の専門的な部分は分からないのですが)。アアルトの描いた図面から、人工物が"自然"であるためにどうしたらいいのか、そんなものを感じました。
 講演会ではアアルト建築と光をテーマにしていたのですが、光の取り入れ方、使い方も"自然"であるために重要だと感じました。1回目では何となく見ていたライトの展示も興味深く観られました。

 ただ、1回目でも感じた物足りなさはやっぱり感じました。パイミオ・サナトリウムやマイレア邸などの写真やスケッチなどが少ない。建築の見どころの写真がもっとあればよかった。1回目の時にも感じましたが、見たかった建築(ラハティの教会、コッコネンの自邸)が無いのは残念。フィンランディアホールももっと画像が観たかった。
 講演会を聞かないと見どころがわかりにくいなと思いました。アアルトの言葉や、アアルトが建築で大事にしていたことなどの展示があればいいなと思いました。展示室はもう1部屋あるんだから…。

 「文化の家(Kulttuuritalo)」はそういえば、フィンランド放送響が録音のために使っていた施設(現在はヘルシンキ・ミュージックセンター)だった。ここなのか、とわかって嬉しい。

 デザイン面では、スツール60とサヴォイ・ベースの作り方の動画がありました。これが面白かった。サヴォイベースのあの形はこうやって作るのか。職人さんたちの技を堪能できました。
 デザインは日本でも見られるけど、建築は現地に行かないと見られない…見る、というよりは、アアルトの建築のたたずまいを体験したいなと思いました。アアルトの光の使い方を直に体験したい。
 1回目よりもじっくりと観て、楽しみました。

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 シャガール「アレコ」背景画とアアルトのスツールのコラボもまだやっています。そういえば、スツール60は3本足のと4本足のがあるんだ…ようやく気がつきました……。

 常設展も観てました。棟方志功の板画(志功は「版画」ではなく「板画」と呼んでいた)のデザインの包装紙がいいなぁ。成田亨の鬼のブロンズ像もかっこいい。
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 青森県立美術館といえば、奈良美智の「あおもり犬」。えさの皿に花が植えられていました。

 最後に、エントランスのアルテック特別展示。
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 アアルトの椅子の座り心地のよさ…いいなぁ。
by halca-kaukana057 | 2019-06-21 22:09 | フィンランド・Suomi/北欧
 このところ、フィンランド製のもの、フィンランドをイメージしたものの記事が続いています。もうひとつ。
フィンランドのチョコレート クルタスクラー(Kultasuklaa)
続・これもフィンランドの香り? 「消臭力」フィンランドリーフの香り

 先日、これを見つけました。
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 フィンランドのお酒。ハートウォール社の「オリジナル・ロングドリンク」フィンランド語の通称「ロンケロ(Lonkero)」(Long Drinkの意味だそうです。)

 かなり前に知って、でも当地では売ってないなぁと諦めて数年。何故か見つけました。見つけた時は驚きました。これはロンケロ!?何故ここにある!?これがロンケロ!!?
 普段お酒は飲まないのですが、今度また見つけられるか分からない。買いました。

オリジナルロングドリンク Hartwall Original
 ↑※年齢確認のページがあります。お酒は20歳になってから。

 「ロンケロ」は、ジンがベース。フィンランド産のジンを、グレープフルーツソーダで割っています。このノーマルのものの他に、アルコール度数高めの「ストロング」、「クランベリー」、ウォッカがベースの「ウォッカライム」もあります。アルコール度数低めの「ライト」もあるとありますが、通常と同じ5.5%.低くない…?カロリーが低めなのかな。
 「ロンケロ」が生まれたのは1952年。ヘルシンキオリンピックの時。ヘルシンキにこれまでにないほどのたくさんの観光客がやってきて、一体何を提供したらいいか…。フィンランドはアルコールの販売に厳しい国。大勢の観光客に対応しようと、特別に許可が下りたのがこのハートウォール社のロングドリンク。オリンピック期間限定の販売でしたが、大好評につき、その後も販売を続けフィンランドの人々に愛されるカクテルになったのだそう。

 基礎知識はこの辺にして、飲んでみよう。
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 缶をよく見ると、フィンランドを代表するF1レーサーのキミ・ライコネンのサイン…?
楽天市場:オリジナルロングドリンク ICEMAN缶6本セット ICEMANキャップ付き
 この私が買った缶は、ライコネンの愛称「アイスマン」の特別バージョンだった模様。1枚目の缶の画像にも「ICEMAN」とあります。ライコネンもロンケロが大好きで、CMにも出演している。CMを観てみましたが、かっこいい。そういうことなのか。ただのロンケロではなく、特別バージョンの缶を仕入れてくれたお店に感謝。
 ちなみに、日本ではライコネンと表記してますが、Räikkönen…「ライッコネン」なのね、フィンランド語に近い発音だと。

 そろそろ飲もう。ちなみに、キンキンに冷やして飲むのがおすすめ。私…常温で飲んでしまいました。
 グレープフルーツのお酒はあまり好きではないのです…苦い。でも、ロンケロは甘みと酸味と苦みがちょうどよくて、とても美味しいです。とてもシンプルな味。さっぱりします。でも、アルコールでほんわり…久々に飲んだなぁ。

 ロンケロに合う、フィンランドの定番のおつまみは何だろう。マッカラ(焼いたソーセージ)とか?今の季節なら、サウナに入って、夜遅くでも明るい中で飲んだりするんだろうな。そういうのがすごく合いそうな味です。

 これは美味しい。今度またいつ買えるかわからない。頻繁には飲まないけど、いつか飲む用にもう1本買ってきました。今度はキンキンに冷やして飲もう。
 見つけたら是非(お酒は20歳になってから。アルコールが苦手な方は無理しないで、絶対)

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 缶の側面。ハートウォール社はラハティにあるのか。

・過去記事:Hyvää joulua! Suomalainen joulu
 クリスマスに、フィンランドの白スグリのスパークリングワインを飲んでみた。「ELYSÉE No,1」というワイン。この時以来、見たことがありません…。また飲んでみたいな。ビンは保存して飾ってあります。
by halca-kaukana057 | 2019-06-14 23:02 | フィンランド・Suomi/北欧
 約1年前、こんな記事を書きました。
これがフィンランドの香り? 「消臭力」フィンランドベリーの香り

 エステーの「消臭力」シリーズで、フィンランド政府観光局監修のフィンランドの香りをイメージした消臭剤が発売されました。
エステー:初夏の季節限定企画 Visit Finland (フィンランド政府観光局)監修の「北欧」デザインと香り! 「消臭力」4アイテムを新発売

 この時は、なかなか見つけられず、トイレ用のフィンランドベリーの香りをようやく見つけて使ってみました。その後、ネットで注文しようかなと思ったのですが、結局せずに終わってしまいました。

 あれから約1年。別のものを探して、いつもは行かないドラッグストアに行きました。そこにありました。「フィンランド」消臭力。これは期間限定、数量限定のはず。何故今あるんだ!?何故1年も経ったのにあるんだ!?しかも、1年前探した時に、そのドラッグストアには行きましたが、ありませんでした。何故…。
 でも見つけられて嬉しい。買いました。
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 前回はなかったフィンランドリーフの香りを買いました。しかもお部屋用とトイレ用の両方がありました。パッケージのデザインも「これぞ北欧!」の雰囲気です。
 お部屋用には「グリーンシトラス」、トイレ用には「シトラスとさわやかなウッディを合わせた」とあります。両方開けて香りを確認しましたが、多分同じ…(嗅覚に自信はないですが…)。爽やかですが、甘さも強いかなと感じました。ちょうど今の季節、初夏にぴったりです。
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 パッケージにはフィンランドについてのミニコラムがあります(フィンランド政府観光局監修)。フィンランドリーフの香りではサウナを紹介。サウナで身体を叩いて血行や新陳代謝を高める白樺の葉のついた枝をヴィヒダ(vihta)と言いますが、ヴィヒタの香りってどんな香りなんだろう?当地には白樺の木はあちらこちらにたくさんありますが、香りをかいだことはないな…。

 フィンランド「消臭力」がまさかまだあるとは思わなかった。ならば定番シリーズに加えてくださいエステーさん。
by halca-kaukana057 | 2019-06-07 23:05 | フィンランド・Suomi/北欧
 先日の記事の続き。
日本とフィンランドの100年 日本・フィンランド外交関係樹立100年切手 特印 [手押し印]

ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年

 この切手の押印機印を郵頼していたのが届きました。こちら。
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 図案は、日本・フィンランド外交関係樹立100年記念のシンボルマーク。切手はブルーベリー摘みのものにしました。湖に白樺の林、ベリー摘み。フィンランドらしい風景だなと思って。
 これから夏至、白夜を迎えるフィンランド。いい季節だな。いいなぁ。いい切手です。


 フィンランドと言えば、先日開催されたアイスホッケーの世界選手権で男子代表チームが見事優勝!おめでとうございます!
YLE : Suomesta on tullut jääkiekon suurvalta – Leijonien maailmanmestaruus on mieletön opetus koko suomalaiselle yhteiskunnalle: "Yksilökeskeisyyden aikakaudella näyttö kollektiivin voimasta"
 フィンランド語ですが、グーグル翻訳でフィン→英語に訳すと読みやすいです(フィン→日だと変な日本語に)。
獅子を意味する「leijonat」が代表チームの愛称。スポーツ、特にアイスホッケーでは「絶対に負けられない」相手のスウェーデン、ロシアを破って決勝へ。カナダに勝って優勝。

YLE : Some repesi! Näin Leijonien MM-kultaa hehkutetaan meillä ja maailmalla – Yle Urheilu seurasi mestaruushumua hetki hetkeltä
 Twitterなどをまとめたページです。わかりやすい。話題になっているのが、キャプテンのMarko Anttila マルコ・アンティラ選手。身長は2m超え、体重も100kg超えの大男。その大きさと、名前のMarkoにかけて、愛称はムーミンの「モラン」=「Mörkö」。モラングッズ(主にアラビアのモランイラストのムーミンマグ)を持って応援し、優勝のお祝いにモランの形のパンを作り…。ちょうどよいタイミングで、新しいムーミン切手も出るそうで、勿論モランもいる。フィンランドは盛り上がっているようです。

Yle Uutiset suora : Suomi on jääkiekon maailmanmestari – Kauppatorilla tavataan!
 フィンランドの優勝が決まった夜、ヘルシンキのマーケット広場で大騒ぎして喜びを爆発させる人たち。日本でいえば渋谷のスクランブル交差点?嬉しいだろうなぁ。そのマーケット広場の噴水にダイブ、泳ぐ人たち…こっちは道頓堀みたいだな…。水着で泳いでますが、冬にサウナに入った後、凍った海や湖で泳ぐフィンランドの人たちは平気でしょうね…。

Finland sings the national anthem to celebrate a gold medal at #IIHFWorlds
 表彰式でのフィンランド国歌斉唱。胸が熱くなります…!

Yle Uutiset suora : Kansanjuhla jääkiekkomestareiden kunniaksi
 フィンランドに帰って来た代表チームのお祝い。ステージには「Kiitos Leijonat!」(ありがとう獅子たち!)と。フィンランディア賛歌も歌われます。その後はライヴイベントのよう。すごい盛り上がり。
by halca-kaukana057 | 2019-05-28 22:47 | フィンランド・Suomi/北欧
 この切手の発行を待っていました!

ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年

 今年は日本とフィンランドが外交関係を結んでから100年の記念年。両国で様々な交流イベントが開かれています。そのひとつが記念切手の発行。日本とフィンランド、両国でそれぞれの文化や風習を図案に切手にしています。フィンランドの方はもう既に出ています。こんな切手です。
Posti : Kaikuja Japanista - 10 ulkomaan ikimerkkiä
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 日本のアニメ、カラオケ、寿司。

 一方の日本の100年記念切手は、手描きの可愛らしいイラストで、森と湖、フィンランドを象徴するさまざまなものを描いています。サウナ、もみの木と白樺の森、湖、ベリー摘みとキノコ採り、サンタクロース、一番下の段のテーブルにあるのは、サーモン料理にじゃがいも、ベリーのパイ?お互いの国のイメージがはっきりと表れていて面白いです。
 ちなみに、切手には郵便局のマスコットキャラクターの「ぽすくま」がいます。どこかにいます。

 さて、特印。まずは手押し印。
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図案はサウナです。フィンランドと言えばサウナ。切手と全く同じ図案ではなく、サンタクロースもいます。可愛いです。

 切手の発行が何故今日になったのか。100年前の5月23日、日本はフィンランドを国家として承認。翌24日、当時のフィンランド外務大臣が駐フランス大使に、日本に駐在する初の外国使節を派遣すると伝えたのが始まり。1917年に帝政ロシアから独立したフィンランド。しかし、他の国に国家と認められるには時間がかかりました(現代でもそうですね…)。しかし、日本は早い段階で国家と認めました。そこから始まった日本とフィンランドの関係。大切にしていきたい友情です。

 押印機印も郵頼しました。届くのが楽しみです。

日本-フィンランド外交関係樹立100周年 公式サイト
 先日行って来た(あと1回ぐらい行く予定)青森県立美術館の「アルヴァ・アアルト」展も100周年記念イベントのひとつ。デザインの分野でも、日本とフィンランドの交流は深いです。

・関連記事:ムーミンの小型印 2種
by halca-kaukana057 | 2019-05-24 21:21 | フィンランド・Suomi/北欧
 先日行って来た(講演会で学んだことを踏まえて、また行く予定です)青森県立美術館「アルヴァ・アアルト」展。展覧会そのものも楽しみなのですが、もうひとつの楽しみ…お土産、物販。2012年の「フィンランドのくらしとデザイン」展でも、フィンランドの様々なものが販売されていました。今回も期待して…!

・展覧会(1回目)&講演会レポ:人間を想う建築 アルヴァ・アアルト展&講演会

 物販は、エレベーターを降りて、展示室の入り口前にあります(以前はチケット販売カウンターだったところ)。あと、ミュージアムショップにも少しあります。
 あるのは、アアルトやフィンランドデザイン関係の書籍が結構あります。今回のアアルト展の図録は売り切れだそうです(アマゾンなどで買えます)。あと、展覧会オリジナルのポストカートやクリアファイル、バッグなど。2017年に全国を巡回した「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」のグッズや図録もあります。あと、アアルトということでイッタラのアアルト・ベース(展覧会オリジナルバージョンも出るらしい?)やアイノ・アアルトのグラス。アルテックのバッグなどのテキスタイル製品。フィンランドに限らない北欧のデザイン製品。ムーミングッズがあるのは当然の流れだが、ミッフィーグッズがあったのは何故だ?ミッフィーはオランダだけど…?

 その中に、気になるものがひとつありました。
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 フィンランド製のチョコレートです。初めて見るパッケージ。フィンランドのお菓子というと、Fazer(ファッツェル)社のチョコレートやサルミアッキをイメージします。でも、フィンランドのお菓子メーカーはFazer社だけじゃない。調べてみました。

ラクシアトレード:ショコラフィンランド KULTASUKLAA(クルタスクラー)
北欧雑貨、食品の通販・卸販売 アクアビットジャパン:クルタスクラー(Kultasuklaa) ヘルシンキ ミルクチョコレート

メッツァビレッジ:LAAVU / Chocolat Finland
ムーミンランドMetsä(メッツァ)情報サイト:メッツァビレッジ「ショコラフィンランド」では何種類もの北欧チョコレートを堪能できる♪

 クルタスクラー(Kultasuklaa:「黄金のチョコレート」の意味)というメーカーによるチョコレートです。イッタラ村の、従業員10~20人の小さな企業。ハンドメイドでチョコレートを製造しているそうです。
 ちなみに、パッケージのフィンランド語「Rakastu Helsinkiin!」「ヘルシンキが好き!」の意味。「Maitosuklaa」は、「ミルクチョコレート」。フィンランドは母国語はフィンランド語ですが、スウェーデン語が公用語なので、スウェーデン語でも表記してあります。
 味は、心温まるような甘さのミルクチョコレートでした。日本のチョコレートに比べると、ヨーロッパのチョコレートは甘さが強めですが、このクルタスクラー社のチョコレートは「砂糖!」という感じの甘さというよりも、ミルクの甘さにホッとする感じです。コーヒー消費量世界トップクラスのフィンランド。これはコーヒーに合いそうなチョコレートです。フィンランドの人々が好む、浅煎りのブラックコーヒーと食べるとちょうどよい感じ。

 このチョコレートは、上述リンク先の北欧のテーマパーク「メッツァビレッジ」の「ショコラフィンランド」でも買えるそうです。もし行ったら、お土産にしたいな。クルタスクラー社の他のチョコレートも食べてみたい。サルミアッキ入りもあるそうで…(「フィンランドのくらしとデザイン」展で、サルミアッキ入りのチョコレートが売られていたのですが、そのチョコレートはクルタスクラー社のだったのかも。あの時は買えなくて残念だった)
by halca-kaukana057 | 2019-05-14 21:38 | フィンランド・Suomi/北欧
 全国各地で開催してきた「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展。現在は青森県立美術館で開催しています。青森県立美術館とアアルト。2012年の「フィンランドのくらしとデザイン」展と同じように、青森県美と合うだろうなぁ。

青森県立美術館:アルヴァ・アアルト - もうひとつの自然 Alvar Aalto – Second Nature
 
 まず、連休中に早速行ってきました。連休は混雑するだろうなと思ったのですが、早く観たいなと思って。混雑していました。
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 今回の展覧会はアアルトの建築がメイン。アアルトの建築…パイミオ・サナトリウムやマイレア邸、フィンランディア・ホールなどなど、印象的な建築が出てきますが、私はこれまでアアルトといえばアルテックのスツールやアームチェア、サヴォイ・ベースなどのデザインの方をよく見てきました。このブログのアイコンは、「エンジェルウィング」の愛称で知られるフロアランプです。アアルト関連で、奥さんのアイノ・アアルトのイッタラのグラスも。でも、建築についてはそれほど知らない。今回の展覧会で、アアルトの建築の特徴や、何を大事にしてきたのかを知れたらいいなと思ったのですが…。

 混雑していてさーっと観てしまったせいもあり、よくわからなかった。「もうひとつの自然」とは何なのか。パイミオ・サナトリウムの病室も再現されていて、アアルトらしいデザインだなと思うのですが、何をもって「アアルトらしい」のか。それを見つけることができなかった。マイレア邸でも、アアルトは何を大事したのか。アアルトの代表的建築の図面ドローイングが観られたのは興味深かったのですが、やはりどう観たらいいかわからない。フィンランディアホール(フィンランド放送響、ヘルシンキフィルのかつての本拠地。その頃の演奏会動画を観ると、ホールの美しさにも惹かれます)の模型と内部の写真にはテンションが上がりましたが…ちょっと少ない。ラハティの教会(昔、ラハティ響が本拠地にしていた)は?作曲家コッコネンの自邸は?観たいと思っていた建築がなくて残念な気持ちにもなりました。
 あと、今回の展覧会では、青森県美の特別展示室のうち1部屋を使っていない。物足りないと感じました。

 今回の展覧会で、何を言いたいのか。何を見せたいのか。どう観たらいいのか。アアルトの建築とは何なのか。このままわからないままにしておくわけにはいかない。その手がかりになれば、と、この講演会を拝聴してきました。

青森県立美術館ブログ:5/11入場無料 小泉隆氏講演会「フィンランドの風土とアアルト建築の光」

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 アアルト建築の専門家の、九州産業大学建築都市工学部・小泉隆教授の講演会です。講演会の内容は、東京ステーションギャラリーでの講演会と大体同じだそうですが、何箇所か青森バージョンに変えているそうです。

 フィンランドで、アアルト建築をめぐり、アアルト建築を研究した小泉先生。アアルトの建築は、フィンランドの自然に合わせている。フィンランドは夏でも太陽の南中高度がそんなに高くなく(52度)、フィンランドの人々は光に対する感覚が敏感。ちなみに、フィンランド(ヘルシンキ)の夏を除く日照時間や降雪日数などは青森のものと似ているとデータを提示されていました。雪景色も、東京や福岡だとフィンランドの冬、雪は…と紹介できるけど、青森ではそんな珍しいものではないですよね?、フィンランドで撮影した雪景色の写真も青森でもよくある風景ですよね?と仰っていました…。「北から目線」を気にしたのか先生…。
 アアルトの建築で鍵になるのが光の使い方。そして、徹底した機能主義。人間のためのもの。デザインは、その目的を達成するものでなければならない。パイミオ・サナトリウムは、患者さんが長い時間ベッドに横になっている。天井に光源を付けて、視線に入るのは不快。天井は目に優しく、なるべく暗くしないといけない。でも、病室は自然の光をたくさん取り入れられるように(でも眩しい西日はあまり入れたくない)。それを叶えるために出来たのがあの病室。実際の病室の写真を見て、なるほどと思いました。展覧会会場内に再現されている病室には窓がないので、窓からどう光が入るのかは分からないですが、ライト、人工の光源はどこにあるのかはわかるはず。ヴィープリの図書館は、本を読むのが目的。閲覧室の天井には自然の光を取り入れる窓「無数の太陽」がある。ただ天井に窓をつけているわけではなく、太陽の角度も計算している。また、集中して本を読めるように、外の景色をあまり見せないようにしている。その他にもアアルトの様々な建築の例を見ながら、アアルトがその建築での目的を達成するために、人間のためを思った光の使い方を見ていきました。マイレア邸は、森の中に溶け込むように、森の光を取り入れるように作られている。玄関から外を見た時の森と建物の調和に、落ち着きを感じました。人工の光でも、キャンドルと電気の照明でも光の使い方を工夫している。

 アアルトは、自身の建築や建築についての考え方をあまり語ることがなく、「あまり語らない建築家」とも呼ばれた(無口で内向的なフィンランド人らしい)。数少ない残された言葉からは、機能や人間のことを常に考えていたことが伺える。
 アアルトの建築には普遍的なものがある。アアルトの言葉から引用します。
 建築家の仕事は、調和を生み出し、未来から過去までの糸をひとつにつなぎ合わせることに向けられている。
その根本に存在するのは、無数の感情の糸を持つ人間と、人間を含めた自然である。(1940年)

 とても面白く、わかりやすい講演会でした。アアルトが建築に何を求めていたのか、手がかりがつかめました。もう一度展覧会をゆっくりと観て、アアルト建築の魅力を感じられたらと思います。

 今回、アアルト展に合わせて、青森県美の中もアアルトデザインを感じられる演出をしていました。
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 エントランスには、アルテックの製品が並べられ、自由に座れます。撮影もOK.スツールはミナ・ペルホネンの皆川明さんとコラボ。可愛いです。

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 青森県美といえばアレコホール。そのアレコホールの椅子も、スツール60になっています。ゆっくり座って、シャガール「アレコ」背景画を楽しめます。青森県美には全4幕のうち3幕がありますが、第3幕も今はあります。全4幕揃ってます。撮影もこの通りOK.シャガールとアアルト。不思議なコラボです。

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連休中に行った時は、青森は桜が満開でした。桜とあの真っ白な建築を。

※【追記】2回目行きました"自然"である建築、デザイン アルヴァ・アアルト展(その2)


【2012年 「フィンランドのくらしとデザイン」展 記事まとめ】アアルトに関する内容もあります
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章
この土地で生きてゆくという意志の”design” 「フィンランドのくらしとデザイン展」を観て
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編

by halca-kaukana057 | 2019-05-12 22:47 | フィンランド・Suomi/北欧

ムーミンの小型印 2種

 切手が発行された際にその記念の消印となる「特印」、郵便局ごとにその地域の名所などを消印にした「風景印」の他に、イベントなどで期間限定で使われる「小型印」があります。その小型印で、欲しいものを2つ郵頼しました。どちらもムーミンの小型印です。


日本郵便:小型印:キーワード検索 ムーミン
 小型印には、個別のページがありません。検索したURLをリンクします。うまく表示されなかったら、小型印のページで、「ムーミン」で検索してください。

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 左が、浅草郵便局による「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 ムーミン切手展」の小型印。現在開催中のムーミン切手展に合わせた小型印です。現在はもう押印期間を過ぎてしまっています。

 右が、飯能郵便局の「ムーミンバレーパーク開業記念」の小型印。3月にオープンしたムーミンバレーパークの開業を記念したものです。隣接する「メッツァ」も一緒に行ってみたいな。小型印は、飯能郵便局に行くと押印してもらえます。62円以上の切手を貼った、ハガキ、封書に押印してもらえます。また、この画像のように台紙に切手を貼って持ち帰ることもできます。
 郵頼の際は、押印してもらいたい切手を貼った台紙やハガキを飯能局に送ると押印してもらえます。台紙の場合は返信用封筒をお忘れなく。ハガキの場合は、宛先の記入をお忘れなく。切手のどの位置に(真下なのか斜め下なのか横なのか)押印して欲しいか、指示のメモも同封してください。

 ムーミン切手展の方は、ムーミン谷の仲間たちを。ムーミンバレーパークの方はムーミンとミィが図案です。どちらも可愛い。ムーミン切手展の方は随分細かい。拡大してみた。
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 フィンランド本国の、ナーンタリのムーミンワールドの図案のようです。

 切手は、これまでに発行されたムーミンの切手を使いました。こんなこともあろうかと、大事に保存しておきました…というわけではなく、使うのがもったいなくて保存していただけです。
・2015年のムーミン切手:ムーミンの魅力を切手で+特印(手押し印)
           :続・ムーミンの魅力を切手で+特印(押印機)

・2018年のムーミン切手:ムーミン切手再び +特印 (手押し印)
           :ムーミン切手再び +特印 (押印機印)

 ムーミン切手展の小型印にありますが、今年は日本とフィンランドが外交を樹立して100年。というわけで、こちらも出ます。
ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年
 5月24日発行です。特印は押印機、手押し印ありますので置いている郵便局で是非。(郵頼は5月10日消印有効。まだ間に合います!)

 どちらも、消印の日付は平成でした。令和の日付の特印・風景印はまだ貰っていません。上記のフィンランド切手が令和の日付の初特印になるかなぁ。
by halca-kaukana057 | 2019-05-07 22:06 | 興味を持ったものいろいろ
 ネットラジオで興味深い演奏会を聴きました。
BBC Radio3 : Radio 3 in Concert : Prankster, Adventurer and Rogue
 ミルガ・グラジニーテ=ティーラ:指揮、バーミンガム市交響楽団の2月の演奏会です。

・エサ=ペッカ・サロネン:Dona Nobis Pacem(我らに平和を与えたまえ)
・ラウタヴァーラ:カントゥス・アルクティクス(Cantus arcticus 極北の歌)op.61
・シベリウス:ラカスタヴァ(恋する人) op.14
      :エン・サガ op.9

・グリーグ:劇付随音楽「ペール・ギュント」
 /クララ・エク(Klara Ek,ソプラノ)、CBSOユース合唱団、CBSO合唱団、ミルガ・グラジニーテ=ティーラ:指揮、バーミンガム市交響楽団

 前半はフィンランド、後半はグリーグの「ペール・ギュント」を組曲版ではなく、劇音楽版の抜粋です。合唱や独唱も入ります。以前、劇付随音楽「ペール・ギュント」のCDを聴いたことがあったのだが、それは全曲版ではなく抜粋だったことに気づいた。今回の演奏会も抜粋版ですが、曲目は以前聴いたCDよりも多いです。
・第1幕:前奏曲:婚礼の場で
・第2幕:前奏曲:花嫁の略奪、イングリッドの嘆き
山の魔王の宮殿にて
・第3幕:オーセの死
・第4幕:朝
アラビアの踊り
アニトラの踊り
ソルヴェイグの歌
・第5幕:前奏曲:ペール・ギュントの帰郷
聖霊降誕祭の賛美歌のコラール
ソルヴェイグの子守唄

 「ペール・ギュント」の物語は、ペールが荒唐無稽でなかなか理解しにくい…。でも、音楽があるとこんな場面なのかなと想像しやすい。荒唐無稽な物語を、ドラマティックな物語と感じられる。不思議です。
 音楽を音楽として純粋に楽しめる、コンパクトな組曲版も好きですが、独唱や合唱の入る劇付随音楽版も好きです。劇をイメージさせるけれども、音楽としても聴ける。オペラではなく劇なので、音楽の性格もオペラとは違うんだな、と今聴くと実感できます。快活な「婚礼の場で」で始まり、花嫁を略奪しペールの大冒険が始まる。「山の魔王の宮殿にて」はやっぱり合唱が入った方が迫力が増していい。同じく合唱とソプラノ独唱が入る「アラビアの踊り」も。ソプラノ独唱のエクさんの澄んだ歌声がきれいです。女声合唱も美しい。「イングリッドの嘆き」や「オーセの死」「ソルヴェイグの歌」といった静かな曲も聴き入ってしまいます。「精霊降誕祭の賛美歌のコラール(Whitsun Hymn)」は初めて聴きました。無伴奏の合唱です。とてもきれいですそこから、最後の「ソルヴェイグの子守唄」へ。波乱万丈のペールの人生が静かに終わるのが感じられます。よかったです。

 演奏会前半もとても楽しいです。サロネンの合唱曲は不思議な音の流れが面白い。2010年の作品だそうです。ラウタヴァーラの「カントゥス・アルクティクス」は大好きな作品。フィンランドの北にある湖畔で録音した鳥のさえずりと管弦楽の協奏曲。鳥たちの鳴き声と、幽玄な管弦楽がとても美しい。音の流れや響きは不思議な雰囲気で、そこに湖や動き回る鳥たちなどの自然を感じられる。以前は、ラウタヴァーラなどフィンランドの現代作曲家の作品を聴いてもピンと来なかった。よくわからなかった。でも今は心から楽しめる。楽しみ方がわかってきたというか、幅が広がってきたのだろう。さらにシベリウスから2曲。「ラカスタヴァ」は無伴奏合唱版で。「恋する人」や「恋人」と訳されるこの曲、可愛らしいし、どこか物悲しくもある。大好きです。「エン・サガ」も大好きな曲。グラジニーテ=ティーラさんの「エン・サガ」はこうなるのかと興味深々で聴いていました。緩急と強弱の幅が広い。どんどん盛り上がっていく部分も好きですが、その後の静かなクラリネットのソロの部分も好きです。「ある伝説」と訳されるこの曲、後半の「ペール・ギュント」へのつなぎにもなっているのでしょうか。

 この記事を書いた時点であと12日、オンデマンドで聴けます。2月16日あたりまで?

・以前の記事:劇音楽としての「ペール・ギュント」
by halca-kaukana057 | 2019-03-04 22:56 | 音楽
 今日はフィンランドでは「カレワラ」の日。ということで、「カレワラ」由来の音楽作品のことを書こうと思ったが何も用意していなかった。フィンランド国営放送・YLEのクラシック専門ラジオチャンネル「YLE KLASSINEN」では「カレワラ」を元にした作品の特集をしている時間があった。それを聴こうと思ったのだが、時間を間違え、既に終わっていた(YLE KLASSINENはオンデマンド配信がない)。仕方ないのでその後の放送を聴いていたのだが、気になった作品があった。
YLE : Radio : Yle Klassinen : Päiväklassinen. (2018.2.28)
Palmgren: Valoa ja varjoa (Juhani Lagerspetz, piano).

 セリム・パルムグレン(Selim Palmgren)は、フィンランドのピアニストで作曲家。シベリウスより13歳年下。ピアノ曲を数多く作曲しており、有名なのは、第3曲「とんぼ」、第4曲「5月の夜」を収めた組曲「春」op.27、第2曲「粉雪」を収めた「3つのピアノ小品」op.57、「星はまたたく」「夜の歌」「曙」からなる「3つの夜想的情景」op.72など。舘野泉さんが演奏したCDで日本では親しまれていると思う。同じく舘野さんが監修した楽譜も全音から出ている。
 詳しい経歴はこちらで:ピティナ:ピアノ曲事典:パルムグレン

 さて、上に挙げた曲名。「Valoa ja varjoa」は、フィンランド語で「光と影」。以前も聴いたことがありましたが、CDなどを探せずにいました。今度こそ。こういう時の検索は、大抵ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)を使います。演奏者のユハニ・ラーゲルスペッツから検索してみたが、出てこない。NMLで「光と影」(Light and Shade)なるタイトルの曲を探してみるが、やっぱり出てこない。これは作品番号何番だ?色々検索してみて、出てきたのが、作品番号は51番であること。
wikipedia : Selim Palmgren
 op.51に「Light and Shade – 6 Piano Pieces ('Ljus och skugga')」とあります。こちらはスウェーデン語でもタイトルが書いてあります。これで探しやすくなった。CDは?見つからない。NMLでも、Spotifyでも出てこない。YouTubeに音源は?見つからない。見つかったのがこちら。
IMSLP : Light and Shade, Op.51 (Palmgren, Selim)
 楽譜です。楽曲の情報もあります。6曲の作品からなっていること。
1. Fosterlandshymn (Patriotic Hymn)
2. Finsk Ballad (Finnish Ballad)
3. Skymning (Twilight)
4. Serenata (Serenade)
5. Elegi (Elegy)
6. Valse Caprice
 放送時間から計算して、演奏時間は大体10分程度。確かに最後の第6曲は快活なワルツ調の曲でした。しかし、1回聴いただけでは思い出せない…。やはり音源が欲しい。が、CDもない…。他のピアニストは演奏していないのか。動画もない…。またこのYLE KLASSINENで放送されるのを待つしかないのか…。

 以上、ここまで調べられた覚書でした。誰か、CD録音しません?
by halca-kaukana057 | 2019-02-28 22:48 | 音楽

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