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 この記事はどのカテゴリに入れたらいいのか迷ったのですが…一応ピアノに関係すると言うことで、こっちに入れておきます。

 NHK教育テレビで放送中の「スーパーピアノレッスン」。これまで、ミシェル・ダルベルトのロマン派や、この間まで放送していたマリア・ジョアン・ピリス(番組では"ピレシュ"と表記してた)など、たとえレベルや練習している曲は違っても勉強になるので観ていました。そして、昨日からの新シリーズが、私にとってストライクゾーンど真ん中でした。アンドラーシュ・シフによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲。シフ…大好きなピアニストのひとりです。バッハも、モーツァルトも、シューベルトも。そのシフが講師とは。これは毎回観ざるを得ない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲なんてまず一生かかっても弾くつもりもない(むしろ弾けない)のですが、どう曲を読み込んで、音にしていったらいいのか。学んでいきたい。ベートーヴェンのピアノ協奏曲も、あまりじっくり聴いたことがない。この際だから、全部聴いてみよう。

 テキストも買っておこうかな。
NHKスーパーピアノレッスン シフと挑むベートーベンの協奏曲 2008年12月〜2009年3月
日本放送出版協会/2008
 5人の若いピアニストがレッスンを受けるのだが、日本からは小菅優が参加。フィンランドから、ユーホ・ポヨネンというピアニストも。初めて聞く名前。こっちも楽しみ。





 シフというと、このCDが欲しくてたまらないのです。
HMV:J.S.Bach 鍵盤楽器のための作品集 アンドラーシュ・シフ(12CD)
 シフのバッハを堪能できる12枚。インヴェンションも平均律も、ゴルトベルクも入ってるよ。お得なBOX。ほ、欲しい。

 ついでにこれも…。
HMV:ピアノ・マスターワークス(50CD)
 ピアノ名曲を50枚のBoxで。演奏者も、シフにヴィルヘルム・ケンプに、ゼルキン、ギレリス、アラウ、バックハウス…と豪華。自分用クリスマスプレゼントに買ってしまおうか…。

最近のピアノ練習 More
by halca-kaukana057 | 2008-12-21 21:36 | 奏でること・うたうこと

熱血ベートーヴェン

 クラシックのコンサートに足を運ぶようになって1年。そのきっかけになった日本フィルのコンサートに今年も行ってきました。今年はなんと指揮がコバケンこと小林研一郎さん。唸るほどの熱血指揮を生で視聴出来るなんて感激です。
*去年の感想:音を見て、響きを感じる

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲
        :ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ピアノ:仲道郁代、指揮:小林研一郎、日本フィルハーモニー交響楽団


 まずモーツァルト「フィガロの結婚」序曲。どうしてもこの曲を聴いてしまうと、「クインテット」のスコアさんの歌が脳内再生されてしまう。「♪モーツァルトのモーツァルトのモーツァルトのお話~」と。全く困った脳内再生…。
 弦はさらさらと爽やか、木管は朗らか。まさに軽快で楽しいモーツァルト。一方、次の「ピアノ協奏曲第20番」は同じモーツァルトでも全然違う。この対比が面白かった。

 その「ピアノ協奏曲第20番」。ピアノは仲道郁代さん。柔らかくて、しなやかな演奏だなぁと思ったら、だんだん激しくなる曲想に合わせてピアノも激しく力強く。聴いていて、悲劇のオペラみたいだと感じた。ピアノは主役のソプラノ歌手で、孤高の存在。第1楽章では自分の歌をひとり哀しく、寂しく歌う。他の役者(楽器)は遠巻きに見ている様子。第2楽章で他の役者もだんだん近づいてくるのだが、結局第3楽章で孤独な存在に戻ってしまう。モーツァルトの短調曲でも、胸にずしりと重く響いてくる作品だと感じる。仲道さんの演奏の美しさ、細やかさがそんな寂しさをグッと引き立ててた。以前のN響のチャイコフスキー「悲愴」交響曲の時のような哀しさ、寂しさに襲われてしまった。哀しさよりは、寂しさのほうが大きい。

 今回、かなり前の席に座ることが出来たのですが(自分で席を確認してチケットを取ったのだが、予想以上に前の席で驚いた)、仲道さんの指・手・腕の動きをじっくり見ることが出来ました。腕の筋肉の動きも少し見て取れた。ピアノ演奏は、スポーツと同じくらい筋肉の動きを意識しなければと感じました。ダイエットも兼ねて筋トレしたら、ピアノ演奏にもいい影響が出ないだろうか…。試してみようか。ピアノだけじゃなく、楽器演奏には身体と心のバランスを取ることが必要なのかなぁ。それにしても、仲道さんはとてもきれいな方でした。


 メインのベト7の前に、小林さんがベートーヴェンの交響曲について解説。その解説がとても面白かった。
 ベートーヴェンの交響曲は、第1番がド、第2番がレ、第3番がミ…というように、番号とはじまりの音が順番に上っていっている(そう言えば第5番「運命」の冒頭「ジャジャジャジャーン」も「ソソソミ♭ー」だった)。しかし、第7番だけは例外で、「ドレミファソラシ」と全ての音を使って主題が奏でられる(ここで小林さん、舞台脇に置いてあったピアノを弾きながら解説)。第3楽章は「シラソファミレド」と音階が下がってくるが、音階の7つの音を使うのは変わらない。ただ、第2楽章だけは音階を上がることも下がることもなくひとつの音を連打する。1・3・4楽章は躍動的で歓喜を表現しているけれども、第2楽章だけはベートーヴェンの胸のうちにあった苦悩が表現されている、というお話。これまで7番にあまり興味を持てていなかったのだが、この解説で興味を持てた。

 解説の後の演奏ですが、物凄く熱かった。冒頭からコバケンの唸りも飛び出すほど。これがコバケンの唸りなのね(笑)と最初はにやけてしまったのだが、だんだん自然に聞こえてくる不思議…。指揮も見ていると面白い。手・腕の振り方、しぐさ、指す方向、表情、目線。残念ながら私の席からは木管・金管パートを見ることは出来なかったのだが、小林さんの指揮で方向は確認出来た。内向的な表現が求められる部分では手を胸に当てたり、空気(音?)をつかんでふわりと風船でも浮かせるかのようなしぐさも。なるほど。これまでは2階席にいたのでよくわからなかったけど、間近で見るとまた興味深いものを見つけられる。

 第2楽章の主題を提示するのは、ヴィオラとチェロとコントラバス。去年ドヴォルザーク第9番「新世界より」でもヴィオラが主題を受け持つ部分があることをようやく見て知って嬉しくなったのだが、べト7でもヴィオラがおいしい主題を受け持ち全楽器に向けて提示することを知って嬉しくなった。ヴィオラ好きにはたまりません。

 フィナーレ第4楽章。迫力満点、本当に熱かった。ただでさえ気持ちが高揚するような曲なのに、テンション上がりっぱなし。クライマックスでは小林さんが人差し指で頂点を指さしたり、音を遠くまで!!という意味なのだろうか、客席方向へ腕をぶんと振るような指揮も。小林さんも熱かったが、コンマスさんも熱を帯びた演奏をされてました。曲が終わった瞬間、大きな拍手とブラボーがあちこちから聞こえてきた。私もとにかく拍手し続ける。前の席の私と同い年ぐらいの女性グループも、とても楽しそうな笑顔で思いっきり拍手している。演奏者も観客もこんなに熱くなったコンサートは初めて。去年とはまた違う「一体感」を感じることが出来ました。

 アンコールは「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」とべト7第4楽章の最後45秒ぐらい。「ダニー・ボーイ」は弦がきれい。ついさっきべト7で思いっきりテンションが上がったのに、「ダニー・ボーイ」でゆったり落ち着く(でもその後もう一度べト7でまたテンションが上がってしまったのだが)。音楽って不思議だ。

 またコンサートで貴重な体験が出来ました。そう言えば、去年はヴァイオリンを向かい合わせにした配置だったのが、今年は第1ヴァイオリンとヴィオラが向かい合わせになる配置。楽器の配置は指揮者の判断なのか。
by halca-kaukana057 | 2008-05-24 16:17 | 音楽

立体としての音楽

 このところ、演奏会に行くことのできるチャンスが増えてきた。オーケストラ、ピアノ、室内楽…さまざまな形態に触れてみようと思っているので嬉しい。今回行ったコンサートはチェロとピアノのデュオ。前回、舘野泉さんのコンサートでピアノだけのコンサートを初めて体験したが、今回の室内楽も初めて。オーケストラは沢山の楽器に、一度に触れられる。その音の重なりや規模の大きさを体感できる。ピアノだけの場合は、ピアノだけに集中できる。室内楽は楽器は少ないけど、それぞれの響きをじっくり味わえるし、少ない楽器だからこそ出来るかけ合いも聴ける。

 そのコンサートを聴いていて、思ったことを。まず、音楽って立体的なものなんだ、と。楽譜は平面、2次元に書かれている(現代音楽を除く)。それを演奏する時、その2次元のまま演奏しても、平坦な演奏になってしまう。楽譜に書かれてあることに、表現や解釈、響きや音の質感をプラスして、3次元にする必要があるんだ。そして、音楽は彫刻のようにずっとそこに形を保って、留まっているわけではない。演奏時間を過ぎると消えてしまう。演奏にも、テンポなど時間に関わる要素がある。だから、時間軸を足して4次元。目に見えないから形に表すことは出来ないけど、聴いて形をイメージできるように演奏したい。聴く時も、このことを意識して。

 今回のコンサートのピアノで、特にそんなことを感じた。プログラムはベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調<熱情>op.57」。嵐のような部分と、落ち着いた部分に2面性を感じた。それらは乖離しているけど、両方の要素があるからこの曲はそれぞれの部分を活かせるのではないか。ベートーヴェンのピアノ・ソナタはよく聴くが、「熱情」はあまり熱心に聴いたことがなかった。このコンサートで聴き所を見つけたので、家にあるCDをじっくり聴いてみよう。こういう発見が出来るのも、生の演奏のいいところだと思う。


 次にチェロ。チェロの独奏を生で聴くのも初めて。J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」だったのだが、チェロって繊細な音がする。渋い低い音にどっしりとした力強さを感じるが、壊れやすい。咳はもちろんのこと、プログラムの紙のカサコソという音、つばを飲み込む音でさえも出すのが怖い。出したら、ぴんと張り詰めた音・曲を壊したようで申し訳なくなってしまった。

 そうかと言って、ピアノと一緒に演奏したらチェロがかすんでしまう…わけではない。相乗効果でどちらも活きる。ベートーヴェン「チェロソナタ第3番イ長調 op.69」では、ピアノの旋律をチェロが引き継いで発展させたり、チェロがピアノの伴奏をしたり。さすがはベートーヴェン。

 アンコールはサン=サーンス「白鳥(「動物の謝肉祭」より)」と、「エリーゼのために」。プロの演奏家にとって、定番過ぎる2曲。定番だからと言っておろそかにしちゃいけない。「エリーゼ」なんて初級レベルの曲だけど、プロが演奏しても映える。「弾ける」ことが大事なのではない、「演奏する」「表現する」ことが大事なんだ。それは、どんな曲であっても。シューマンの「音楽の座右銘」にあるこの言葉を思い出した。
やさしい曲を、上手に、美しくひくように努力しなさい。


 音楽について、じっくり考えることの出来たコンサートでした。とても楽しかった。最後にプログラムをメモしておく。

・ハイドン(ピアティゴルスキー編曲):「ディヴェルティメント」より アダージョ・アレグロ
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 ヘ短調<熱情> op.57
・ベートーヴェン:チェロソナタ第3番 イ長調 op.69
・ホッパー:ハンガリー狂詩曲
服部誠(Vc),干野宜大(p)
by halca-kaukana057 | 2008-05-11 22:15 | 音楽

第九の模索

 昨日のピアノ記事で書いたとおり、第九の演奏会に行ってきました。そこで感じたことなどを。

 今回私が行ったのは市民オケの演奏会。それでも、かなりの規模はありました。合唱団には小学生の子どもも参加してた(親子で合唱に参加しているらしい)。そんなアットホームな雰囲気もありました。

 第九はいつも大晦日、N響のを聴くぐらい。コンサートと言う場で聴くのは初めて。コンサートは今年になってから行き始めたので、まだ不慣れなところもある(でも、いい意味で新鮮な気持ちを保って行っていると言いたい)。第1楽章冒頭の、モヤモヤとして音の霧の中から出てくるはっきりとした主題。あの音を聴いただけで、気持ちがわーっと盛り上がってしまった。

 ベートーヴェンがこの第9交響曲の中で模索した、理想の音。演奏を聴きながら、私もその理想の音の模索をしているような感じになった。あるメロディーが出てきても、すぐに別のメロディーが出てきて打ち消したり、変奏してみたり、楽器を変えてみたり、繰り返してみたり。ベートーヴェンの特徴に関して、ピアノ友達のruvhanaさんは次のように書いていた。
今弾いているベトソナ4番の第1楽章でも弾く度に高揚する場面がある。しかもベートーヴェン先生、「もっと聴きたい!」と気分が最高潮に達するあたりでその場面が終わってしまうのは計算済みなのか?
「ソナチネに毛が生えた:N響定期公演に行きました」より

 ベートーヴェンのその「気分が最高潮に達するあたりでその場面が終わってしまう」のは、曲の最中でも音を模索しているからかも知れない。この音もいいんだけど、こっちもいいな。こうやって楽器を変えたらどうだろう?リズム変えてみようか?ああ、いいかもしれない!…でもなんか足りないな。そんなベートーヴェンのつぶやきが聞こえてきたような来ないような(これはあくまで私の妄想です)。

 そんな試行錯誤(?)をして、第4楽章、あの超有名な主題が出てくる。チェロとコントラバスが「これなんてどうよ?」と提示し、ヴィオラと第2ヴァイオリンが「いいねこれ。一緒に混ぜてよ」と参加する。遅れて第1ヴァイオリンが「おい、ちょっと!オレ様第1ヴァイオリンを差し置いて何を…。そのメロディーいただいた!」とばかりに主役に躍り出る。支える管楽器、思いの丈をぶつける声楽ソロ、そして歓喜の合唱。この曲のパワーは計り知れない。本当にすごい。これから何度聴いても、そう思うのだろう。

 今回この演奏会に行って、私は「お客さんとして聴きに行っている」という感覚がしなかった。ひとつの作品を、指揮者・オケ・ソリスト・合唱団・他の聴衆と共に共有していると言うか、作品の謎を紐解いていると言うか、楽しんでいると言うか…。以前も書いたように、見知らぬ人とひとつの曲、ひとつの時間を共有することができるコンサート。そこにいる人の顔が見えることの大きさ。作品と、人間が見えるコンサートっていいなと思う。
(以前の記事はこっち→音を見て、響きを感じる)

 個人的な好みの視点としては、第3楽章のヴィオラが主題を演奏する部分を発見して嬉しくなったとか(音だけだとまだ判別できない、未熟者のヴィオラ好きです)、ティンパニのお姉さんがカッコよかったとか。ティンパニのお姉さん、とても凛々しく、びしっと気持ちよいアタックを決めていた。ショスタコの交響曲、特に11番を演奏してくれないかな。本気で思った。

 演奏後、指揮者が各パート別にして丁寧に挨拶をされていて、そんなところもアットホームで好感が持てた。プロオケもいいけど、地元に密着した市民オケも底力がある。来年はどんな演奏になるんだろうか。是非来年も行こう。

 ここで考えたことを忘れないようにして、大晦日のN響に備えることにしよう。きっと今年は去年以上に面白く観られるだろう。
by halca-kaukana057 | 2007-12-10 21:50 | 音楽
 以前スタインウェイのフルコンサートグランドを弾いてきたヘボピアノ弾き。今度の相手は…かのベーゼンドルファー。そう、世界3大ピアノブランド(スタインウェイ、べヒシュタイン、ベーゼンドルファー)のひとつであるベーゼンドルファー。しかもフルコンサートグランドピアノ。自分、本当に大丈夫なのか?

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ステージに置かれたベーゼン様。

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「Bösendorfer」のロゴが…!!

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これ、弾くの?…私が?

 以前のスタインウェイと比べて、高音が出しやすい。コロコロと転がってとても気持ちいい。ホールの音の広がりも申し分なし。鍵盤も軽めで弾きやすい。低音をズドーン!と響かせるのはちょっと難しいかなと感じた。

 今回もホールで録音してくれたので、以下録音を。本当はもっと色々弾いたのだが、ミスタッチがひどく公開不能の曲もあり。

グルリット:小さなロマンスver.2 ベーゼンドルファー使用の録音です。

ブルグミュラー:小さな嘆き 第3回録音です。


 そして、もう1曲、かの「エリーゼのために」も録音した。エリーゼは数年前に練習して弾けるようになったが、そのまま放置。この日のために、少し前から練習を再開していたのだ。

ベートーヴェン:エリーゼのために


 演奏して録音を聴いて愕然とした。何も表現できていない。何を表現したかったのかわからない。ベートーヴェンのテレーゼへの叶わぬ想いか、私自身の不安か。自分自身の演奏から、何も伝わってこない。ただ音符をなぞっただけだ。
 私はベーゼンドルファーに舞い上がって、夢中で演奏していた。それと同時に、冷静さを見失っていた。そして見抜かれてしまったのだ。いいピアノを弾けるのだから、エリーゼでも弾いてみようか。そんな安易な考えは、全てお見通しだった。ただ弾ききればいいってもんじゃない。ベーゼンドルファーに説教されてしまった。
「お前が俺を弾こうだなんて、1万年早いわ。出直して来い!!」

 ベーゼンドルファーのフルコンなんてまた弾けるかどうかわからない。だから、弾けたこと自体はいい経験になった。そして、このエリーゼも、意外な説教も。

 私自身は、「小さな嘆き」はこれまでで一番弾けた!と手ごたえを感じているのですが…。この曲の後半部分、両手で和音スタッカートの所は音がまっすぐに伸びて、弾いている私自身がびっくりしてしまった。あの響きは、今でも耳に残っている(録音で再現できたか…微妙)。

 最後に最近の練習状況を。ブルグ「おしゃべり」は順調に仕上げ中。後半の左手ド連打が難関です。脱力がポイントかな?シベリウス「即興曲op.5-6」はゆっくり両手で。左手が…きつい。単純な伴奏だと思っていたのに…さすがはシベリウス大先生。
 ところで、シベリウスの練習状況を録音で公開したいのだが、まだ著作権保護期間中なので通常の公開は出来ない模様。プレイヤーズ王国を使うかどうか検討中。SNSってのと、専用プレーヤーをダウンロードしないと聴けないってのが不便。どうするか。
by halca-kaukana057 | 2007-05-30 22:58 | 奏でること・うたうこと
 その時の気分に合わせて聴きたくなる曲がある。ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」と第14番「月光」は重苦しい気分の時に自然と手が伸びてしまう曲。今日はちょっとそんな気分だったので、この2曲について書いてみる。

 私が持っているこの2曲を含むCDは4枚。バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、ルービンシュタイン、アシュケナージ。どれも性格の異なる弾き方。



まずはバックハウス盤。シンプルでストレートな弾き方。だからこそ、この曲のよさがまっすぐ伝わってくる。「月光」1楽章の重さ・静けさが丁度いい。2楽章のさりげない優しさも。



次はケンプ盤。「悲愴」2楽章、「月光」1楽章はさすがだなぁと思う。その曲の世界にじわじわと引き込んでくれる。黙って、音楽の側にいたい時に聴きたくなる。




今度はルービンシュタイン盤。「月光」がとりわけ好き。低音がずーんと、心の底まで響いてくる。悲しい時には暗い曲をと言うが、まさに重苦しい気分の時に聴きたい。




最後はアシュケナージ盤。「悲愴」1楽章の迫力、殺気が凄い。「悲愴」というドラマの中にいて、大波乱の悲劇の物語を見ているかのよう。2・3楽章は1楽章とは打って変わってじんわりとくる。ひとつの曲でも楽章ごとで、性格をこんなにはっきりと変えられるのは凄いな。



 その時の気持ちの波に合う曲を聴いていると、自然と落ち着いてくる。不思議なものだな。

 「月光」1楽章は楽譜も持っているので、いつか弾けたらいいなぁとひそかに思っている。でも、全曲を弾こうとは思わないのは、私のレベルに合わないからという理由もあるけれども、私の音楽に対する基本姿勢は「聴く」ことだと思うから。「弾く」のは、私の演奏レベルに合っていて、弾きたいと思う曲だけ。どうも練習曲・小品にひかれるらしく、大曲は聴いて楽しむと割り切っているのかもしれない。
by halca-kaukana057 | 2007-03-03 22:33 | 音楽
 バルトーク、バッハ、シベリウスと続けてきたテツラフシリーズ。実はまだあったんです。「一年365枚 ver.2.0」のgarjyuさんの情報で、テツラフのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音があるということで、早速入手してきました。

「一年365枚:ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 / テツラフ ジンマン チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団」



ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 二長調
クリスティアン・テツラフ(Vn),デイヴィット・ジンマン指揮,チューリヒ・トーンハレ管弦楽団




 実はこの曲、初めて聴きました…。二長調の明るく爽やかな、でもベートーヴェンらしい威厳たっぷりの曲です。ヴァイオリンがとにかく歌う歌う。でも、技巧見せつけの感じは全くなく、ヴァイオリンソロとオーケストラのバランスがちょうど良く、安心して聴けます。これまで線の太い音を出していたテツラフのヴァイオリンも、この曲では柔らかさも出ています。

 面白いのが1楽章カデンツァで突然出てくるティンパニ。ヴァイオリンに合わせてトコトコ鳴っていたと思ったら、突然ドロロロロ…!カデンツァでこんなティンパニの使い方をする協奏曲なんて珍しい。2楽章も美しく、そのまま3楽章に入って音楽はますます楽しくなる。ヴァイオリンってこんなに楽しい楽器だったんだと思い知らせてくれました。


 ところでこの曲は、「ソナチネアルバム」でお馴染みのクレメンティのために、ベートーヴェンがヴァイオリン独奏部分をピアノのために書き換え、ピアノ協奏曲として編曲してしまった不思議な曲でもあるんです。ヴァイオリン原曲はカデンツァを作曲していないそうなのですが、このピアノ編曲版ではカデンツァを作曲し、ティンパニもあわせるようにしたらしい。(上のティンパニ入りのカデンツァはここから来ているのか。なるほど)

 それで、そのピアノ協奏曲として編曲したカデンツァで、ピアノも登場させてしまった録音がこれ。


ギドン・クレーメル(Vn),ニコラウス・アーノンクール指揮,ヨーロッパ室内管弦楽団

 ヴァイオリン協奏曲なのにカデンツァ部分にだけピアノが登場。ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニの掛け合いがなかなか面白い。ヨーロッパ室内管のまとまりのある、緻密な演奏もさすがです。

ウィキペディアの解説によると、テツラフはミヒャエル・ギーレンとクレーメル&アーノンクールのような試みをしているとのこと。それも是非聴きたい!

これまでのテツラフシリーズは以下。
バルトーク篇:ヴァイオリン協奏曲第2番、無伴奏ヴァイオリンソナタ
J.S.バッハ篇:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ
シベリウス篇:ヴァイオリン協奏曲、2つのユモレスク、他
by halca-kaukana057 | 2007-02-01 21:03 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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