人気ブログランキング |

タグ:モーツァルト ( 13 ) タグの人気記事

 今週の「クインテット」です。

 今日の放送曲は
追憶/楽器の話(アリアさん版)「ピアノ・パレット」/モーツァルト「フィガロの結婚」序曲


 これ、昨年度7月9日にも丸々放送されていました…またか…!まさか、昨年度放送した回とまだ放送していない回を隔週ごとに放送するとか…そんなぁ。
・昨年7月9日の放送:アリアさんの美声スペシャル 今週の「クインテット」

 それでも、「追憶」は本当にいい歌です。アリアさんの歌、オルゴールの音色、スコアさんのチェロ。切なくも美しい。「追憶」の歌詞も、切なくも美しい思い出を歌います。
星影やさしく またたくみ空
仰ぎてさまよい 木陰をゆけば
葉うらのそよぎは 思い出誘いて
すみ行く心に しのばるる昔
ああなつかし その日


 パート3の「ピアノ・パレット」もお気に入り。アリアさんの語りもいいし、ピアノの音色も神秘的。最後はモーツァルトで楽しく。性格の違う作品を持ってきても、メリハリがあるように構成されている。いいなぁ。


 さて、Eテレ「お願い!編集長」で新しくリクエストされた「ヴィオラはおとなのチョコレート」の回。見事100票達成しました!
NHK:Eテレ「お願い!編集長」:「クインテット」クインテットで昨年度3/24の放送された内容「楽器の話~ヴィオラはおとなのチョコレート」…

 今日も書きます。過去に既に100票越え、再放送検討中の3件も、まだまだ投票・コメント投稿受付中。この回が観たい、この曲が聴きたい、コメントで是非どうぞ!
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。

 編集長さんが今週交代。再放送実現へ、頑張ってほしいです。


 ちなみに、今NHK-FM「今日は一日アニソン三昧Z」を聴いています。このシリーズで、「今日は一日NHK教育ソング三昧」なんてやって欲しいなぁ。「おかあさんといっしょ」や「いないいないばぁっ!」などの子ども向け番組、学校放送、語学番組などなど。アニメは「アニソン三昧」と被るので却下。「天才てれびくん」のアニメなら「アニソン三昧」で取り上げてないので可かな。
 要するに、「クインテット」の歌も流して欲しいのですよ!
by halca-kaukana057 | 2012-06-16 22:47 | Eテレ・NHK教育テレビ
 土曜定例「クインテット」です。今週も先週と同じく、昨年度放送したものだったらどうしよう…なんて思ってました。枠が少ないから、再放送していないものをどんどん行きましょうよ…。

 ドラマパートは「お花のホテル」(加藤省吾:作詞、海沼實:作曲)。この加藤省吾・海沼實(かいぬま・みのる)コンビは「みかんの花咲く丘」も。どちらもゆったりとしたメロディーと情景がパッと出てくる歌詞の童謡・唱歌。歌は、童謡歌手の川田孝子さんによって歌われたそう。川田さんは「見てござる」も歌っていた。おお、「クインテット」で出てきた歌が続々と。こうやって歴史や背景を調べるのは楽しいな。

 アリアさんにハガキが。新しく出来たホテルから、演奏をして欲しいとのこと。更に、是非泊まってほしいと。ホテルで「クインテット」メンバーがロビーコンサート?はたまたディナーショー?どちらにしろ、私も行きたいぞ。
 いつもは「私は遠慮します」と言うであろうスコアさんも、行きたい行きたいとノリノリ。そんなホテルでの演奏を思いつつ、「お花のホテル」。1番と3番の歌詞を今回は歌っています。3番の部分はフラットさんがソロ。フラットさんの歌声が結構ハマってます。「蜂の子供も来てとまる」…蜂フラットさんも登場。しかし、歌の後で我に返るフラットさん。嫌な予感がする、と。蜂…フラットさん、逃げたほうが良さそう?

 この「お花のホテル」には「青いお風に揺れている」「そよそよお風の吹く度に」と「風」がよく出てくる。初夏のお花畑に吹く風。春とはまた違った雰囲気。ちなみに、この「クインテット」の前、文化放送「玉川美沙 ハピリー」のアキラさんレギュラーコーナー「ハピリーくらしっく」も、「風」でした。「コンチェルタンテⅡ」の宣伝(!)で、「風のオリヴァストロ」が2回も流れる。朝にピッタリではありますが、その後仕事に行かねばならぬ身にとっては、仕事したくない…なんて思ってしまいました。はい、蛇足でした。

 パート3は「歩く歩く歩く」アニメ。歩くのが気持ちいい季節でもあります。そよ風が心地よい日に、のんびり散歩したいですね。この「歩く歩く歩く」のドラマ本編ではウォーキングでしたが、ウォーキングもいいですね。

 コンサート前、傘を広げているシャープ君。新しい傘にうきうきしている。しかし、傘を差したままコンサートへ行こうとする…。スコアさんの指摘もどこへやら。梅雨入りが発表されましたが、雨もこんな気持ちで迎えたいですね。「雨と雨降り」では、アリアさんが新しいレインシューズとレインコート、傘を差したいから雨が降ってほしい…なんて言ってましたね。

 コンサートはモーツァルト「魔笛」より「夜の女王のアリア」。シャープ君のトランペットとアリアさんの歌に惚れ惚れします。フラットさんのクラリネット、スコアさんのチェロ、アキラさんのピアノもしっかりと支えている。見事な演奏だなぁといつも思います。演奏後のシャープ君の表情も。そこまで、ここまで表現するのがクインテットです。

*****

 Eテレ「お願い!編集長」の、「ヴィオラはおとなのチョコレート」はまだ投票受付中。100票まであともうちょっと。
NHK:Eテレ「お願い!編集長」:「クインテット」クインテットで昨年度3/24の放送された内容「楽器の話~ヴィオラはおとなのチョコレート」…

 それから、以下3件は引き続き検討中。実現はまだかなぁ。「初期回」の要望が投稿されたのは4月。そろそろ…。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。現在431票。目指せ500票!!
by halca-kaukana057 | 2012-06-09 22:33 | Eテレ・NHK教育テレビ
 まず、昨日金曜日の再放送。先週2月18日の再放送です。アキラさんのピアノ堪能です。朝から幸せだ。

 では今週の「クインテット」。ドラマパートは「アトムの子」(山下達郎)。この回、大好きです。”宇宙×「クインテット」”という点でも、「アトムの子」の歌詞でも。編曲もビートを強調しているところが好きです。
みんなで 力を合わせて
素敵な 未来にしようよ
どんなに 大人になっても
僕等は アトムの子供さ


・今回のあらすじは、以前の記事で書いたので…:教育テレビとロケットの関係(2009.12.21)

 それにしても、わかっているけど、この宇宙ステーションにツッコミを入れてしまいますw宇宙ステーションは地上から観ることは出来るけど、そんな肉眼で形はっきりとは見えないよ!静止してないよ!光の点がすーっと飛んでいくように見えるんだよ!とwはい、演出上こうなったとわかってはいるんですけど、どうしても…w

 あと、この回。シャープ・アリア・フラットの3人は宇宙ステーションで演奏したいと言い、アキラさん(パペット)も頷く。スコアさんは…寝てた。スコアさんの答えは聞いていないけれども、3人はスコアさんなら「行きたくない」「面倒だ」とか言うだろう…と考える。
 でも、ちょっと待ってください。スコアさんは、実際、YesかNoか答えていない。目が覚めた後、「アトムの子」をメインで歌っている。スコアさんの「今だから話そう」には、
「ロケットに100回乗ったのさ もう一度歩こう 月の上を」

という歌詞もある。意外と、スコアさんはいいねと言うかもしれない。勿論、ロケットに100回乗った武勇伝も語ってくれるはずw
 そして、ラストの6人が宇宙遊泳しているシーン。これは、あの最終回「故郷」の回に繋がる…という意味だったのかな。あの最終回以来、初めての「アトムの子」の回。そんなことを考えました。


 パート3は、雑唱団「早口言葉うたおう」。何とか一緒に歌えるようになって来ました。でも、「東京特許許可局」で速くなるところはまだムリ!w


 コンサート前、リクエストハガキを見ているアリアさんとフラットさん。自分へのリクエストがないか、気になりませんか?とのアリアさんの質問に、悟ったような答えを言うフラットさん。フラットさんが大人だ…と思ったら、アリアさんがいなくなってから、クラリネットソロへのリクエストハガキを懸命に探します。わかる。そっけない振りをしてるけど、本当は気になる。

 コンサートは、モーツァルト「トルコ行進曲」。今年度初です。そして、フラットさんのクラリネットが大活躍する曲です。よかったね、フラットさん。
 アリアさんのヴァイオリンや、アキラさんとのピアノのかけ合いが楽しい。アキラさんの往復グリッサンドがあまりにも滑らか過ぎて、凄いなぁと思わずにはいられません。そして、トルコ帽をかぶったチーボーのシンバルも可愛い。演奏後のチーボーが、はしゃいでいて可愛い!

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD

宮川彬良&アンサンブル・ベガ / キングレコード


 「トルコ行進曲」は、アンサンブル・ベガ版もあります。是非どうぞ~。

 ここで、アンベガの話になったので、ずっと前から思っていたことを書こうと思います。「ゆうがたクインテット テーマ」を、本当の意味での「アンサンブル・ベガ+フレンズ」で演奏してくれないかな、と。
 「クインテット」の編成は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、トランペット、パーカッション。陰でコントラバス。一方、アンサンブル・ベガの編成は、ピアノ、1st・2ndヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン。「クインテット」にはあるけど、アンベガにはないトランペットとパーカション。一方で、アンベガにはあるけど、「クインテット」には無い2ndヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット、ホルン。アンサンブル・ベガのコンサートで、アンコールに「ゆうがたクインテット テーマ」がよく演奏されています。アンベガの編成で。

宮川彬良&アンサンブル・ベガ Vol.1[ひらめきは きらめき]

(有)おふぃすベガ


 アンベガDVDに入ってます。

 また、アキラさんが指揮する新日本フィル「コンチェルタンテⅡ」などのオーケストラのコンサートでは、オーケストラ編曲版「ゆうがたクインテット テーマ」が演奏されています。

アキラさんの大発見オーケストラ!!

宮川彬良 / Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)


 ↑このCDに入ってます(演奏は大阪フィル)。

 ならば、アンベガ編成にトランペットとパーカッションを入れた編成で「ゆうがたクインテット テーマ」を演奏したら、どんな演奏になるだろう。そう、前から思っていたんです。是非とも聴いてみたい。実現…したら、いいな…。
by halca-kaukana057 | 2012-02-25 22:14 | Eテレ・NHK教育テレビ
 まず、本題の前に、NHKの平成24年度番組編成が出ました。待ってました、待ち遠しかった…。
NHK:放送番組編成計画
 ↑まだ23年度のままですが、中身は24年度です(紛らわしいっ!!)。別表に、来年度番組表があります。

 「クインテット」は…存続です!今年度と同じ、土曜朝8:25~35. ただし、金曜の再放送が無くなりました。ではその再放送はどこへ行ったのか。ありません。……えっ?無い?再放送が、無い、ですと……!?

 再放送が無い、これは厳しいです。再放送で観直して、違う方向から楽しめた、ことは何度も。そして、何か(地震などの災害、緊急ニュースなど)があって、土曜朝の放送が潰れた時の保険が無い。毎週一発勝負。せめて今年度前半のように、夕方に再放送してくれれば…。夕方放送があれば、「ゆうがたクインテット」としての「クインテット」も復活しますし、夕方の方が観やすい人にも優しい=観る人が増えますし。それが無理なら早朝や深夜でも構わない。Eテレ(教育)がダメなら、BSでも結構(Eテレの子ども向け番組をBSでも放送していますし)。
 存続で一安心ですが、完全な週1.厳しいです。

 まさか、翌週に再放送する、とかじゃないでしょうね?放送回が減るじゃないかー!!

 ちなみに、「クインテット」よりも心配なのが、BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」。関係者のtwitterや、昨日の放送での発言で、次回2月の放送が最後…かもしれません。ちょっと待ってくれ…1年で終了って…(続きは「ショータイム」の別記事で)

 来年度は、最悪の事態、今年度以上に欠乏症になりそうな予感…大丈夫か、私。

 金曜の再放送、「幸福くん」ますます好きになる。演奏しているアキラさんが嬉しそうだ。ピアノを演奏している背中や指ばかり写っているけど、そこからもこの作品(お父様・泰さんの作品)への愛情が感じられます。

*****

 では、本題。ドラマパートは「聖者の行進」。ゲームに夢中になっているシャープ君。演奏しますよと言っても、聞かない(効かない)。見かねたスコアさんは、曲目変更して、演奏を始める。演奏を聴いたシャープ君は、ゲーム機を放り投げ、トランペットを手に演奏、そして歌う。
 「聖者の行進」、シャープ君も大好きな曲だと言っていましたが、私も大好きな曲です。子どもの頃、ピアノ教室で先生と連弾したのがとても楽しかった。「クインテット」版もノリノリの、楽しいアレンジ・演奏。ここで、シャープ君が英語の歌詞を歌っています。字幕放送で、英語歌詞がちゃんと表示されていました。「クインテット」の字幕放送は便利、視聴者に優しい!でも、この英語歌詞の字幕なしでも、楽しめるんですよね。歌詞の意味はよくわからない(実際、英語歌詞が表示されても、当然のことながら訳までは表示されない)。でも、シャープ君のノリノリの歌や、演奏でその楽しさが伝わってくる。

◇【参考リンク】英語歌詞と意訳はこちら:When the Saints Go Marching In 聖者の行進(聖者が町にやってくる)

 音楽は言語を、国境を越える、とよく言われます。その一方で、音楽はそれぞれ生まれた国・地域の言語や文化・風土に基づいていて(例えば同じクラシック音楽でも、ドイツ・オーストリア、イタリア、フランス、ロシア、東欧、北欧では全然違う)、国境はある、とも言われます。私もそう感じています。でも…何の知識も無しに音楽だけ聴いて、いいなぁと思うことは何度も。洋楽を聴いていて、歌詞はよくわからないけど「この曲好きだ!」と思うことも何度もあります。やっぱり、音楽は言語を、国境を…様々な”壁”を乗り越えてしまうんじゃないか。そう感じました。

 パート3は、今週は2本。まずはアニメ「手あらい数え歌」。寒波で風邪・インフルエンザが流行っています。この歌を歌いつつ、しっかりと手洗いしましょう。私も手を洗う時、この歌が脳内再生されます。プラス「ウガイ人のウガイさん」も。♪あーあーあーあーあーあーあーあー

 次はクインテット雑唱団「美しく青きドナウ」。来た、待ってましたwこれ、大好きです。クラシックの名曲を、テキトー(?)に歌うこのシリーズ。ラヴェル「ボレロ」、ドヴォルザーク「ユモレスク」、シューマン「トロイメライ」(「子供の情景」より)、メンデルスゾーン「結婚行進曲」(「真夏の夜の夢」より)。と、この「美しく青きドナウ」。コンサートでも演奏されていますが、雑唱団の方が先に出てきました。初見の時は笑い転げましたww 歌も勿論ですが、アキラさんの指揮の再現率が高いwそっくりww操演の人は、アキラさんの指揮を相当研究・練習したんだろうな…あ、下の人など(以下略

 コンサート前、黒猫ニャンコロスキーをモデルに、絵を描いているシャープ君。でも、モデルが動く…。動かないでと連呼するが、ニャンコロスキーには通じなかった。逃げたニャンコロスキー。モデルはどこへ行った?と慌てるシャープ君。慌てっぷりが可愛い。

 コンサートは、モーツァルト「フィガロの結婚 序曲」。今日のアイキャッチでも出てきました。と言うのは、1月27日はモーツァルトのお誕生日。この季節の恒例です。カツラと、アキラさんのカメラ目線に相変わらずクスリと笑ってしまいます。演奏も楽しい。この演奏・演出も、”壁”(=クラシック音楽の固定概念)を乗り越えてますね。”壁”なんて気にしないで、ひょいと飛び越えて、楽しもうよ。この番組のこのコンセプト(アキラさんが「クインテット」に込めているメッセージ)が大好きです。
 「フィガロの結婚」は、今年度2回目ですね。
アリアさんの美声スペシャル2011年7月9日

 来年度の編成がわかって、放送は楽しんでいますが、心の片隅に心配の種があることを自覚しながら観ていました。ああ…。
by halca-kaukana057 | 2012-01-29 22:51 | Eテレ・NHK教育テレビ
 こちらは今日は大雨。さらに、私自身・私の周りも大雨・大嵐のような状況です。でも、そんな日に「クインテット」があるのは、支えであり救いです。

 ドラマパートは「赤とんぼ」。赤いクレヨンで赤とんぼを作ったシャープ君。フラットさん、反応が薄い、冷たい、そっけないw
「赤いクレヨン 赤とんぼ 空を夕焼け色に塗れ…」

 歌の冒頭に追加されたこの詩が大好きです。ただ、色が同じだから赤いクレヨンに羽根をつけてとんぼにしたわけではない。赤いクレヨンのとんぼが空を飛んで、その赤いクレヨンで夕焼け色に塗る…。シャープ君らしい想像力だと思いますし、素敵です。
 そして「赤とんぼ」の歌。心に沁みる歌です。4人が、それぞれの声の持ち味を生かして歌う。そして、この詩が描いている情景、込められている想い。「クインテット」では語りませんが、アキラさんがテレビなどで解説しているのを聞いて、更に切なく感じるようになりました。派手な演出もないですが、歌が全てを語ってくれる。それを十分に引き出している、いい回だなと思います。シャープ君、美声だなぁ。

 パート3はアリアさんの「楽器の話」・オカリナ編。オカリナというと、海と言うより森の楽器のようなイメージがあります。某アニメ映画の影響か…。でも、形は貝殻に似ているし、その音色は海風に乗ってどこまでも飛んでいくようにも感じる。
 そのオカリナの音色・歌を、「ひとりぼっちのさみしさを忘れるため」と表現。確かに、オカリナは他の楽器と合奏されることも少ない(やろうと思えばいくらでも出来ると思いますが)、孤高の楽器のイメージもあります。オカリナの、また違う面も見れた気がしました。

 コンサートは、モーツァルト・歌劇「魔笛」より「夜の女王のアリア」。「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」の部分です。「魔笛」は魅力的な部分・歌に溢れていますが、「復讐は~」の暗い激しさ、力強さ、そしてソプラノの限界に挑むような歌に惹かれます。原曲はニ短調ですが、「クインテット」版はロ短調になっています。何故移調されたのかは不明。そのうち出るコンサートスコアで、明らかになるかな。
 その激しい歌を、シャープ君のトランペットと、アリアさんのソプラノ&ヴァイオリンで物悲しく伸びやかに。シャープ君のトランペット…CD「クラシックス」のライナーノートにあるとおり、凄いなと私も思います。スコアさんのチェロとアキラさんのピアノがそれを支え、フラットさんのクラリネットも憂いを含んだ彩りを加えています。
 私自身、オペラにはまだそんなに親しめていないのですが、この演奏・編曲のおかげで、「魔笛」は好きな作品です。でも、まだ通して聴いたことがない。まだまだ、これからです。
 そういえば、同じくNHK教育の「テレビ絵本」のかなり初期で、「魔笛」を取り上げていました。これも独特の世界観の物語に親しむきっかけになりました。読み解けば、色々出てくるもんなぁ…。


 さて、今週の+α。
 上でコンサートスコアと書きましたが、まだ発売のお知らせは出ていません。が、続報が出ています。
おふぃすベガ:お知らせ:「クインテット」スコア集 制作レポート

 全5巻の予定ですが、その全てに、アキラさん・宮川彬良さんによる番組のはじまり・制作・想いを綴った文章が収められるとのことだそうです。「スコア集」とありますが、スコアだけじゃないスコア。文章と、スコアの両方から楽しめる。番組は終わってしまったけど、「クインテット」に関わった全ての方々からの”贈り物”になるのかな、と感じています。素敵なスコアになりそうで、発売が待ち遠しいです。次の続報はいつになるかな?

 ということで、前から決めてはいましたが、全5巻買いますよ。譜読みもしてみたいし、ピアノパートを練習して、CDに合わせてひとりアンサンブルとかやってみたいです(寂しいな…)。もし…出来るなら、本当のアンサンブルもしてみたいです。もし、もしも、です。
by halca-kaukana057 | 2011-09-17 22:15 | Eテレ・NHK教育テレビ

美術館でコンサート

 今年初のコンサートに行ってきました。普通、コンサートはコンサートホールなどで開かれるもの。しかし、今回のコンサートはちょっと違います。なんと、美術館の、展示室で。美術作品と一緒に音楽も楽しめてしまう、お得で不思議なコンサートです。

 その美術館が、「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」で行った青森県立美術館。その目玉であるシャガールの「アレコ」背景画を展示してある「アレコホール」で、月1回程度のペースで定期演奏会を開いています。昨年度はベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏。今年度は「楽の音・日本の音」というテーマで西洋楽器から和楽器まで、楽器に焦点を当てて様々な作品を取り上げています。前から知ってはいたのだが、なかなか行けずにいたのです。

f0079085_20394723.jpg

f0079085_20413281.jpg

 夜、雪の中の青森県立美術館。夜に行くのは初めてです。真っ白な雪の中、白い建物がライトアップされ、壁のシンボルマークが青く光っている。とても幻想的です。


【プログラム】
・モーツァルト:弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387 『春』
・シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
アウレオ弦楽四重奏団、浅野清(p)

 当日前まではモーツァルトを演奏することしかわかっておらず、シューマンが演奏されることは会場でプログラムを見て初めて知りました。やった、シューマンも聴ける!嬉しさのあまり、顔がニヤけていたかもしれませんw
 会場のアレコホールの、第1幕背景画「月光のアレコとゼンフィラ」を背景にして、演奏者席と聴衆席が置かれていました。アレコホールは四角い大きな部屋で、演奏者と聴衆は同じ高さで座ることに。なので、後ろに座ると演奏者の様子がよくわかりません。これがちょっと残念な点。演奏を聴きながら、演奏者の表情や手・指の動きを見るのも好きなのに。ただ、演奏者との距離は短く、すぐそばで聴いているという感じはありました。そして「アレコ」背景画の存在感。第1幕は深い青が印象的なのですが、その落ち着いた雰囲気が気持ちをリラックスさせてくれました。


 まず、モーツァルト。実は初めて聴く作品です。「春」とも呼ばれるこの作品。全4楽章、全て長調。「春」と呼ばれるのにも納得。外は一面の雪景色。春はおろか、節分もまだ先。この日も雪が降る寒い夜でしたが、その雪の中から春を待ち望む気持ちになれました。

 弦楽四重奏の面白いところは、それぞれの楽器の絡みとメロディーのリレー。聴いているだけでも面白いのに、目の前で実際の演奏を見ているとその絡みとリレーがはっきりとわかる。おやと思ったのが、意外と第2ヴァイオリンがメロディー部分を演奏していること。第2ヴァイオリンというと、私はヴィオラよりも陰の印象を持っている。第1ヴァイオリンが華々しくメロディーを歌うのに対して、第2ヴァイオリンは地味に内声を担当する。同じヴァイオリンなのに。もちろん、その内声があるからこそ楽曲に深みが増すのだが。ヴィオラはヴァイオリンと異なる音域と温かな音色という個性があるからいいが、ヴァイオリンはヴァイオリン。同じヴァイオリンだ。同じヴァイオリンなのに、パートが変わると演奏も異なる。第2ヴァイオリンって不利じゃないか?と思ったことがある。ところが、このモーツァルトの14番では、第2ヴァイオリンも活躍。弦楽四重奏での第2ヴァイオリンは、オーケストラでの第2ヴァイオリンとは異なる位置づけなのだろう。ヴィオラもそうだ。私はまだ、弦楽合奏のことをよく知らない。弦楽合奏、弦楽室内楽のコンサートに行ったのはこれが初めて。無理もない。これから学んでみよう。


 ピアノが運ばれてきて、お待ちかねのシューマン。この楽曲も、これまであまり聴いたことがない。第1楽章からとても輝かしいメロディー。まさにbrilliante!!面白いのが、チェロとヴィオラの掛け合い。チェロ→ヴィオラ→チェロ…とお互いにメロディーを何度も反復し合う。そしてピアノやヴァイオリンも入る。シューマンはヴィオラの活かし方に長けていたのかもしれない。ヴィオラとピアノの「おとぎの絵本」という作品もある。ヴィオラファンの私にとって、嬉しい限り。第2楽章は葬送行進曲のよう。ゆっくりと重い、静かなメロディーが流れる。第3楽章のスケルツォ。軽快で華々しく、これでフィナーレとも思えたが、さらに華やかな第4楽章。弦楽四重奏にピアノを加えることで、さらに音に厚みと深さが。シンフォニーみたいだ!と思ってしまった。弦楽四重奏にピアノを加えたら、繊細な弦の音が負けてしまうんじゃないかと思ったがそんなことなかった。むしろ活かしている。ピアノのソロの部分もあるけど、ピアノが内声を担当する部分もある。この作品でピアノを受け持つのは、大変だろうなと思う。あまりでしゃばらずに音をコントロールするのが。シューマンのピアノ五重奏曲、とても気に入りました。どんどんCDでも聴いてみよう。

 2作品ともに思ったのが、楽曲の構造がなんとなくわかるようになっている自分に気づいたこと。第1主題が提示されて、繰り返して、第2主題が出てきて…と、曲がどんな構成になっているかに気をつけて聴くようになった。これは「ソナチネ」に取り組んでいるおかげか?「ソナチネ」は小さなソナタで、ソナタの練習…だけじゃない。ソナタを演奏するには、曲の形式や構造、流れについても知る必要がある。それで、どう演奏するかが決まってくるから。これまでコンサートに行っても、この点に気をつけて聴くことはなかった。ただ、どんな作品で、どんな演奏か。たとえ初めて聴く作品でも、作品の形式や構造にも気を配って聴けるようになった。これは大きな進歩だ。自分でも驚いた。「ソナチネ」もこんなところで役に立つとは。7番以降も続けていこう。


 場所の面白さだけでなく、それぞれの作品の面白さ、弦楽四重奏という形態の面白さにも触れたコンサートでした。


・以前の記事:バロック期ヨーロッパのはかなさと躍動感 「静物画の秘密展」
by halca-kaukana057 | 2010-01-24 21:42 | 音楽
 「ピアノ マスターワークス(50CD)」から、最近よく聴いているのが34枚目、モーツァルトのピアノ協奏曲20番二短調&23番イ長調(スティーヴン・コヴァセヴィチ(P)/ロンドン交響楽団/サー・コリン・デイヴィス(指揮))。20番と23番をカップリングにしたのは、とてもよかったと思う。両方とも好きな曲、一緒に聴きたい曲だ。好きな曲という理由だけでなく、この2曲を順番に聴いていると、気持ちが落ち着き、元気が出てくるという理由もある。

 20番はモーツァルトの"短調"作品。モーツァルトの短調というとト短調を思い浮かべるが、この曲は二短調。二短調は私が特に好きな調性。落ち着いているけれども、内に鋭いものとため息のような暗さを感じさせる。この暗さが好きなんだ。この曲を初めて聴いたのは、小林研一郎さん指揮、仲道郁代さんピアノの日フィルのコンサート。そこで聴いて以来、とても気に入った。
熱血ベートーヴェン
このCDの演奏は、その演奏よりは穏やかで、落ち着いた演奏。でも、時折焦りや迷いのような暗さを感じさせる。焦っている時、迷っている時、イライラしている時、暗い気持ちをどこに置いたらわからない時…この曲を聴くと自分の心を投影しているようで、落ち着きます。

 そんな20番を聴いた後、朗らかな23番を聴くと音楽も心も明るい方へと向かっているように感じます。でも、まっすぐに明るい方へと向かうのではなく、第2楽章の嬰ヘ短調の静かなメロディーが、20番での暗さを思い出させる。思い出させはするが、20番とは異なる暗さ。淡い、穏やかな暗さ。確実に和らいでいる。そして第3楽章でのはじけるような快活なメロディー。この第3楽章を聴く時には、だいぶ元気になれている。

 という想いで、私はモーツァルトのピアノ協奏曲20番&23番を聴いています。静かに音楽を聴いていたい今の季節にはぴったりです。
by halca-kaukana057 | 2009-09-24 20:41 | 音楽

熱血ベートーヴェン

 クラシックのコンサートに足を運ぶようになって1年。そのきっかけになった日本フィルのコンサートに今年も行ってきました。今年はなんと指揮がコバケンこと小林研一郎さん。唸るほどの熱血指揮を生で視聴出来るなんて感激です。
*去年の感想:音を見て、響きを感じる

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲
        :ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ピアノ:仲道郁代、指揮:小林研一郎、日本フィルハーモニー交響楽団


 まずモーツァルト「フィガロの結婚」序曲。どうしてもこの曲を聴いてしまうと、「クインテット」のスコアさんの歌が脳内再生されてしまう。「♪モーツァルトのモーツァルトのモーツァルトのお話~」と。全く困った脳内再生…。
 弦はさらさらと爽やか、木管は朗らか。まさに軽快で楽しいモーツァルト。一方、次の「ピアノ協奏曲第20番」は同じモーツァルトでも全然違う。この対比が面白かった。

 その「ピアノ協奏曲第20番」。ピアノは仲道郁代さん。柔らかくて、しなやかな演奏だなぁと思ったら、だんだん激しくなる曲想に合わせてピアノも激しく力強く。聴いていて、悲劇のオペラみたいだと感じた。ピアノは主役のソプラノ歌手で、孤高の存在。第1楽章では自分の歌をひとり哀しく、寂しく歌う。他の役者(楽器)は遠巻きに見ている様子。第2楽章で他の役者もだんだん近づいてくるのだが、結局第3楽章で孤独な存在に戻ってしまう。モーツァルトの短調曲でも、胸にずしりと重く響いてくる作品だと感じる。仲道さんの演奏の美しさ、細やかさがそんな寂しさをグッと引き立ててた。以前のN響のチャイコフスキー「悲愴」交響曲の時のような哀しさ、寂しさに襲われてしまった。哀しさよりは、寂しさのほうが大きい。

 今回、かなり前の席に座ることが出来たのですが(自分で席を確認してチケットを取ったのだが、予想以上に前の席で驚いた)、仲道さんの指・手・腕の動きをじっくり見ることが出来ました。腕の筋肉の動きも少し見て取れた。ピアノ演奏は、スポーツと同じくらい筋肉の動きを意識しなければと感じました。ダイエットも兼ねて筋トレしたら、ピアノ演奏にもいい影響が出ないだろうか…。試してみようか。ピアノだけじゃなく、楽器演奏には身体と心のバランスを取ることが必要なのかなぁ。それにしても、仲道さんはとてもきれいな方でした。


 メインのベト7の前に、小林さんがベートーヴェンの交響曲について解説。その解説がとても面白かった。
 ベートーヴェンの交響曲は、第1番がド、第2番がレ、第3番がミ…というように、番号とはじまりの音が順番に上っていっている(そう言えば第5番「運命」の冒頭「ジャジャジャジャーン」も「ソソソミ♭ー」だった)。しかし、第7番だけは例外で、「ドレミファソラシ」と全ての音を使って主題が奏でられる(ここで小林さん、舞台脇に置いてあったピアノを弾きながら解説)。第3楽章は「シラソファミレド」と音階が下がってくるが、音階の7つの音を使うのは変わらない。ただ、第2楽章だけは音階を上がることも下がることもなくひとつの音を連打する。1・3・4楽章は躍動的で歓喜を表現しているけれども、第2楽章だけはベートーヴェンの胸のうちにあった苦悩が表現されている、というお話。これまで7番にあまり興味を持てていなかったのだが、この解説で興味を持てた。

 解説の後の演奏ですが、物凄く熱かった。冒頭からコバケンの唸りも飛び出すほど。これがコバケンの唸りなのね(笑)と最初はにやけてしまったのだが、だんだん自然に聞こえてくる不思議…。指揮も見ていると面白い。手・腕の振り方、しぐさ、指す方向、表情、目線。残念ながら私の席からは木管・金管パートを見ることは出来なかったのだが、小林さんの指揮で方向は確認出来た。内向的な表現が求められる部分では手を胸に当てたり、空気(音?)をつかんでふわりと風船でも浮かせるかのようなしぐさも。なるほど。これまでは2階席にいたのでよくわからなかったけど、間近で見るとまた興味深いものを見つけられる。

 第2楽章の主題を提示するのは、ヴィオラとチェロとコントラバス。去年ドヴォルザーク第9番「新世界より」でもヴィオラが主題を受け持つ部分があることをようやく見て知って嬉しくなったのだが、べト7でもヴィオラがおいしい主題を受け持ち全楽器に向けて提示することを知って嬉しくなった。ヴィオラ好きにはたまりません。

 フィナーレ第4楽章。迫力満点、本当に熱かった。ただでさえ気持ちが高揚するような曲なのに、テンション上がりっぱなし。クライマックスでは小林さんが人差し指で頂点を指さしたり、音を遠くまで!!という意味なのだろうか、客席方向へ腕をぶんと振るような指揮も。小林さんも熱かったが、コンマスさんも熱を帯びた演奏をされてました。曲が終わった瞬間、大きな拍手とブラボーがあちこちから聞こえてきた。私もとにかく拍手し続ける。前の席の私と同い年ぐらいの女性グループも、とても楽しそうな笑顔で思いっきり拍手している。演奏者も観客もこんなに熱くなったコンサートは初めて。去年とはまた違う「一体感」を感じることが出来ました。

 アンコールは「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」とべト7第4楽章の最後45秒ぐらい。「ダニー・ボーイ」は弦がきれい。ついさっきべト7で思いっきりテンションが上がったのに、「ダニー・ボーイ」でゆったり落ち着く(でもその後もう一度べト7でまたテンションが上がってしまったのだが)。音楽って不思議だ。

 またコンサートで貴重な体験が出来ました。そう言えば、去年はヴァイオリンを向かい合わせにした配置だったのが、今年は第1ヴァイオリンとヴィオラが向かい合わせになる配置。楽器の配置は指揮者の判断なのか。
by halca-kaukana057 | 2008-05-24 16:17 | 音楽
 以前、とにかく好きな曲としてモーツァルト「弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516」を紹介したことがある。
そんなヴィオラが大好きです モーツァルト編

 この時はスメタナ四重奏団の演奏を聴いていたのだが、この間アルバン・ベルク四重奏団の録音を見つけた。その演奏を聴いて、ため息が出た。曲と演奏の美しさと、ト短調が示す音の世界に。

モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番&第4番
アルバン・ベルク四重奏団/EMIミュージック・ジャパン

 以前も書いたように、ト短調はモーツァルトにとって重要な意味を持っている調性だ。明るい長調の作品が多いモーツァルトだが、ト短調の作品を聴くとまた違うモーツァルト像が浮かび上がってくる。明るさの中に秘めた暗さ…なんて言うのはありきたりか。もしかして…と深読みをいくらでもしたくなってしまう。

 そのト短調の作品であるこの曲をアルバン・ベルクSQの演奏で聴いていたら、これまでとは違う印象を持った。以前聴いたスメタナSQと比べると、弱音の印象がとても強い。柔らかく繊細。スメタナSQの時は強い哀しみを感じたのだが、アルバン・ベルクSQの演奏ではささやかな哀しみを感じた。

 話はモーツァルトからそれるのだが、おなじみのピアノ練習曲ブルグミュラー「25の練習曲」op.100にもト短調の曲がある。第16曲目「小さな嘆き(甘い嘆き)」。ブルグミュラーの25曲の中でも、最も好きな曲のひとつだ。この曲、タイトルの通りト短調を生かしたかなしげな曲なのだが「小さな(甘い)」とある。ほんの少しのかなしみで、ト短調は重過ぎるのではないか。そこで私は、この「小さな嘆き」を本当は一日中泣きたいぐらいかなしいのに、グッと我慢している。表向きはため息程度だけれども、本当のかなしみははかり知れない、と。
*参照:「小さな嘆き」の嘆きは本当に小さいのか


 アルバン・ベルクSQの演奏を聴いていて、この「小さな嘆き」のことを思い出した。そのかなしみは柔らかく、ため息程度に聴こえる。でも、よくよく聴いてみると、本当は違うんじゃないか、奥に強いものを隠しているんじゃないか、出せずにいるんじゃないか。そんなものを感じた。それは強くかなしさを表現するよりも、もっと強くかなしさ・せつなさ・つらさを感じる。あとからじわじわと迫ってくる。夕日が沈んで、だんだんと夜の暗さがやってくるように。演奏で「表現する」時、表面に出すものだけが「表現」されているのではない。意図した、していないに関わらず内面の、見えない・聴こえない「表現」も感じられる演奏だってあるんだと、この録音を聴いて思った。

 ト短調って、もしかして強く表現するよりも、弱く…ささやかに、控えめに、ためらって表現する方が効果的に聴こえる調性なのかもしれない。魅力的な調性だと感じます。
by halca-kaukana057 | 2008-04-12 21:30 | 音楽

音を見て、響きを感じる

 先日、コンサートに行ってきました。恥ずかしながら、人生初のプロオーケストラのコンサート。今まで行きたいと思うコンサートは結構あったのですが、上京出来なかったとか、都合が合わなかったとか、チケットが高かったとか…。言い訳している場合じゃない。感想を。

 まず、プログラムと指揮者・オケは以下。

モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525 第1楽章<アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク>
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16 
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調op.95<新世界より>
ピアノ:菊池洋子、指揮:本名徹次、日本フィルハーモニー交響楽団

 どれもよく知っているし、大好きな曲ばかり。初コンサートとは言え、気楽に楽しめました。でも、生の音は違う。馴染んでいるはずの曲が、全く別のものに聞こえる。モーツァルトのセレナードの冒頭からぶっ飛んでしまった。いつもは弦だけの響きが、とても繊細で深い。弦楽だけの小さな編成なのに、何故こんな音が迫って来るんだ?ヴァイオリンの高音からコントラバスの重低音まで、ピアニッシモからフォルテッシモまで、スピーカもマイクも無いのにホールいっぱいに響く響く。オーケストラの楽器って凄い。言い訳してないで、もっと前からコンサートに行ってればよかったと感じた。

 曲が終わって、ステージの脇にあるグランドピアノが中央に運ばれてきた。グリーグのピアノ協奏曲だ。待ってました。これのために、ピアノの手元が見える中央左よりの席を取ったんだ(2階席なので細かい部分までは見えなかったが、手の動きははっきりと見て取れた)。ピアノはスタインウェイ。もしかして、以前私が弾いたあのスタインウェイのフルコンかな?(その時とホールは別だが、スタインウェイが何台もあるような町ではありません、わが町は)

 グリーグのピアノ協奏曲と言えば、あの冒頭。ティンパニ「ドロドロドロドロ…」→ピアノ「ちゃん!!!チャチャチャン、チャチャチャン、ちゃちゃちゃん…」うまく行くんだろうか、ドキドキした。この曲、演奏しているところを見ながら聴いているとピアノの鍵盤の全域を使っているんだってことがよくわかる。低音から高音へ跳躍するところでも、よく音を外さないなぁ…なんて見ていたり。ピアノの響きも、ホールいっぱいに広がって、満ちてゆく感じ。第2楽章、ゆったりとしたメロディーでそう感じた。第3楽章のノルウェーの舞曲のような主題も、音が身体に響いて突き動かしてくる。CDでは味わえない感覚。演奏後は手が痛くなるまで拍手してた。ピアノの菊池さん、ロングヘアが素敵なきれいなお姉さん。今日はピアノのアンコールは無いのか、残念。グリーグの抒情小品集なんて弾いて欲しかった。

 休憩中、ステージではコントラバスさんたちが打ち合わせ中。談笑したりして楽しそう。一方、同じステージ上からコールアングレの音色が。ああそうか、ドヴォ9だからか。コールアングレのお姉さん、開演前もステージで音を調整していた。そのくらいソロって大変なんだ。コールアングレの活躍がますます楽しみになった。

 そしてドヴォ9.編成も今までで一番大きなものに。いつもはどの楽器がどの部分を弾いているのかあまり気にしていなかったけど、眼で見て取れるって凄い。楽器から楽器へ主題を受け渡してゆく様子がわかりやすい。第2ヴァイオリンやヴィオラがどんな伴奏をしているのかや、トロンボーン3人のそれぞれの動き。第4楽章でヴィオラが主題を弾いていたこと。第4楽章ラストにはテューバは参加していないこと。そして指揮者の動き。CDじゃ全然わからなかった。「百聞は一見にしかず」、全くそのとおりだ。

 この曲はとにかく管がいい。金管も、木管も。あの、コールアングレも。第2楽章のソロ部分、きれいに決めてくれました。コールアングレ、そしてオーボエの音って、どこまでも澄んでいて遠くまでよく通る。「クインテット」の「楽器の話」で、オーボエは宇宙から聞こえる風の音なんてやってたけど、生で聴くとそれがよくわかる。第3・4楽章の金管全力バズーカもたまらない。勿論、ティンパニも。この曲も手が痛くなるまで拍手拍手。本名さんも、日フィルの皆さんもとても満足そうな顔。演奏後の音楽家の表情は見ていていいなと思う。とても満足そうな、楽しそうな笑顔で。

 アンコールは弦楽合奏で「ふるさと」。「うさぎ追いしかの山~」のあれ。これまた心揺さぶる。

 ちょっと気になったことは、演奏中、観客の咳が多かった。これはマナーが悪いだけなのか、このくらいは許容範囲、我慢するものなのか(ドヴォ9では曲に集中して咳のことなんて気にしていられなくなってたけど)。ただ、観客を見ていると色々面白い。私の席のそばの、お母さんと来ていた小学生の女の子が曲に合わせて小さく指で指揮真似をしていたのは可愛かった。いい曲を聴くと身体が自然に動く、わかるわかる。親と一緒の小学生の子どもや、学校帰りの制服姿の高校生も多かった。ピアノや吹奏楽とかやってる子たちかな?そして、きっと若い頃はレコードを聞きかじっていたと思われるおじいちゃんや、私のようにお一人様の若い人も。そんな多くの人と、ひとつの時間と、ひとつの演奏を共有する。一緒に音に心身を揺さぶって、一緒に拍手する。これもCDではなかなか出来ない。こんな体験が出来るのもコンサートの醍醐味。

 生の楽器の音を聴いて、ピアノに活かせそうなものも見えた。それぞれの楽器の音・響きをイメージするとはどんなことか、響きにも種類が色々あって、それを表現するには何が必要か。少しイメージできそうだ。生の音の威力って凄い、ホント。

 ちなみに今回の楽器配置は、ステージ向かって左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンのヴァイオリンを向かい合わせにした配置。コントラバスは第1ヴァイオリンとチェロの後ろ。最近増えてきているのかな。この形。

 音はただ聴くものじゃない。音を見て、響きに触れて感じる。本当におなかいっぱいのコンサートでした。よし、またコンサート探しだ。
by halca-kaukana057 | 2007-05-24 22:07 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31