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 今年もこの季節がやって来ました。ふたご座流星群の極大です。今年の状況などをまとめます。

アストロアーツ:【特集】ふたご座流星群 (2018年)
国立天文台:ふたご座流星群2018
国立天文台:ふたご座流星群を眺めよう2018
 ↑毎年恒例のキャンペーンサイト。見たら是非報告を。

 今年の極大は、14日の21時頃。14日の夜から、日付が変わって15日の深夜~明け方が見ごろです。その前後、13日~14日の夜、15~16日の夜も流星が流れると思います。
 気になるのは月明かり。現在の月は上弦の月のあたり。深夜前には沈みます。条件はよいです。

 ということで、今年は観測しやすいかと思います。ただ、寒気が入ってきていて寒いです。夜は思った以上に冷えます。さらに長時間の観望だと更に冷えます。防寒はしっかりと。インフルエンザなども流行しています。夜の観測で寝不足だと、免疫も弱くなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。体調管理に気をつけて、無理はしないでください。

 そしてお天気。一番の問題です。当地は曇ってます。雪の予報です。風があれば、雲が流れて晴れ間から少し見える可能性もあるのですが、どん曇り…。晴れてくれ…。

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by halca-kaukana057 | 2018-12-13 22:23 | 宇宙・天文
 本屋で偶然見つけて、面白そうと買った本です。


星の文学館 銀河も彗星も
和田博文:編集/筑摩書房、ちくま文庫/2018

 星、天文、宇宙に関する文学作品35編を集めたアンソロジーです。宮澤賢治「よだかの星」、谷川俊太郎「二十億光年の孤独」といった有名作品から、川端康成、三島由紀夫、江戸川乱歩、茨木のり子、大江健三郎など著名作家の星・天文に関する作品。山口誓子、稲垣足穂、小松左京といった宇宙・天文を得意とする作家。森繁久彌、中村紘子のような意外な方まで。ありとあらゆる方向から、様々な作家たちが星や宇宙を語っています。

 トップバッターは山口誓子。以前、野尻抱影との共著「星戀」で、数多くの星や宇宙に関する俳句や随筆を読みましたが、トップバッターにふさわしいと思う。
 それぞれの星や宇宙への視点が違っていて、表現も様々で面白い。この本で、初めて名前を知った作家、名前は知っているけど作品を読んだことのない作家も少なくありません。その中から、いいなと思える作品もたくさん。こういうアンソロジーもいいですね。

 宇宙や星、天文について語ると言っても、幅が広い。特定の星(月、太陽、惑星、恒星、彗星)や天体(銀河など)について語るのか、七夕のような星にまつわる文化について語るのか。はたまた広い広い宇宙について語るのか。また、内容も、天体観測の話もあるし、童話や神話もあり、宇宙や天文にまつわる小説だったり。SFもある。占星術もある。作家によって、全部違う。夜空に輝く数多の星のようだ。

 面白いと思ったのが、まず稲垣足穂。めくるめくファンタジーのような幻想的な世界で、輝く星。文章も魅せる。
 寺山修司の「コメット・イケヤ」も面白かった。星を見る、ということは、目が見える必要がある。残念ながら、星には音(火球、隕石なら運がよければ音はするが)も、においも味もない。遠くにあるので触れない。しかし、この「コメット・イケヤ」では、盲目の少女が出てくる。星を見たことはないけれど、彼女は彼女の星・星座を持っている。寺山修司のイマジネーションは、独特で不思議だ。面白かった。
 小松左京は身近な視点から、一気に遠くの宇宙まで飛ぶ。小松左京の魅力だなぁと思う。江戸川乱歩も、推理小説のイメージが強いが、SFのような作品もいいなと思った。三浦しをんの作品も取り上げられていて嬉しかった。ある経緯で星を観に行った話。星空は、人間の純粋な面を見せてくれると思う。私自身、星空観望会をやっていても思うことです。

 荒正人「火星を見る」は、今年の火星大接近を思い出させる。いつの時代も、天体現象は人間を惹き付ける。村山定男先生の名前が出てきて、おお!と思いました。1986年のハレー彗星に関する作品も多い。
 天体観測の話では、ピアニストの中村紘子さんのエッセイに驚いた。旦那様が天体観測に興味を持ち、赤道儀付きの天体望遠鏡(「バケツみたいな」とあるので、おそらくニュートン式かカセグレン式の反射望遠鏡)を購入し天体観測をするようになった、という。中村さんが天体観測を趣味にしていたと知って嬉しくなった。
 俳優の森繁久彌さんも、天体望遠鏡を買って、家の屋根を「天文台」と呼んでいる。その「天文台」で見ようとした「ムルコス彗星」は、おそらく「パーライン・ムルコス彗星」。1968年を最後に観測された彗星だそうだ。このような著名人も星に興味を持っていたんだなと思う。

 星や宇宙は、見上げればそこにある。広大に広がっていて、謎ばかりだ。簡単に近づけないから、こんな文学作品がうまれたのだと思う。どんな風に星を見て、どんなことを考えるかは自由だ。天体観測の決まった形もないし、文学となれば本当に自由だ。文学でも、人類は宇宙に近づけるんだなと感じました。寺山修司の作品で思いましたが、「星を見る」方法はひとつじゃない。目で観るだけが星や宇宙を「観る」方法ではない。人類の、宇宙や星に対する興味や想像力を実感する一冊でした。

 「星の文学館」の他に「月の文学館」もあるとのこと。そっちも読んでみたい。
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by halca-kaukana057 | 2018-12-11 22:58 | 本・読書
 昨日、国際水星探査計画BepiColombo(べピコロンボ)の、日本とヨーロッパの探査機2基が、アリアン5ロケットで打ち上げられました。打ち上げ成功、探査機は太陽電池パネルを開いて、無事に航行中です。
水星磁気圏探査機「みお」(MMO)の打上げ結果について
sorae:「みお」水星へ出発!日欧探査機、アリアン5ロケットで打ち上げ成功
アストロアーツ:水星探査機「ベピコロンボ」打ち上げ成功

◇打ち上げライブ中継の模様はこちらで観られます:国際水星探査計画BepiColombo/アリアン5型ロケット打上げライブ中継

 南米、フランス領ギアナのクールーにある、ギアナ宇宙センターから打ち上げられました。日本時間では午前中でしたが、現地は夜。
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 夜のため、打ち上げのスクリーンショットはあまりうまく撮れませんでした。
 アリアンスペースの打ち上げライヴ中継は、とても洗練されています。デザインもすっきりしていて、見やすい、わかりやすい。第1段分離などの映像が来るのが早い。生中継を観ていましたが、とてもスムーズなきれいな打ち上げでした。現地には國中先生も。中継に写っていました。管制室のスタッフの方々は、JAXAとESAの両方のロゴの入ったシャツを着ていました。

 ベピコロンボ計画の探査機は2基。まず、日本の「みお」。水星の磁気や薄い大気を観測します。ESAの「MPO」は、彗星表面の地形や鉱物の種類を観測します。水星までは2基は「MTM」に載りくっついていますが、水星周回軌道投入後、分離してそれぞれで観測します。ESAの「MPO」は愛称はつけないのだろうか。

 大変なのは水星にたどり着くまで。7年かかります。地球や金星、水星で9回ものスイングバイを行います。これまでの惑星探査機の中では最多。水星周回軌道投入も、太陽の熱や引力に負けないように行います。とても厳しい旅路です。
 水星には、これまでNASAの「マリナー10号」と「メッセンジャー」しか探査に行ったことがありません。大きな壁になるのが、太陽の熱。「みお」も「MPO」も耐熱対策はばっちりです。

 長い旅ですが、見守っていきたいです。どうぞご安全に!

◇「みお」JAXA/ISAS公式サイト:JAXA:ISAS:水星磁気圏探査機「みお」


ベピコロンボの壮大な冒険 | パート1:ロケット発射点へ!

 ESAによる、ベピコロンボ計画のアニメーション。「ロゼッタ/フィラエ」も可愛かったが、今回も可愛い。英語で観たいという方はこちらで:The epic adventures of BepiColombo | Part 1: to the launch pad!
 他にも、ドイツ語、フランス語、イタリア語などあります。


【過去記事】
水星探査機「MMO」の名付け親になろう! & 水星にメッセージを送ろう!
金井さん帰還、「はやぶさ2」往路イオンエンジン運転完遂、水星探査機「MMO」愛称決定
 「みお」の愛称選定も困難でした。本当に思いついて応募、当たった方はすごいです。
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by halca-kaukana057 | 2018-10-21 23:01 | 宇宙・天文
 七夕は伝統的七夕も終わってしまいましたが、まだ夏の天の川を楽しめます。東の空にはやぎ座に始まる秋の星座たちが。夜も更けるとペガスス座やアンドロメダ座など、エチオピア王家の星座物語の星座たちによる、秋の星座絵巻が見えています。

 織姫星のこと座のベガ、彦星のわし座のアルタイル。この2つの星は、古くから対の星として見られてきました。アラビアでは、ベガとアルタイル、それぞれの両側の星も一緒に見て、ベガは翼を折りたたんで滑降しているワシに見立てて「落ちるワシ」、アルタイルは一直線に並んでいるので「飛んでいるワシ」。これら2つの呼び名は、アラビア語でベガとアルタイルの語源となっています。

 他の地域でもベガとアルタイルを対の星と見ている…最近知ったのですが、フィンランドでもそうらしいのです。調べていたら出てきました。
京都地主神社:世界の七夕伝説:フィンランドの七夕伝説
Yumi's Room:七夕と天の川銀河 Ⅱ

 こういうお話です。

 あるところに、ズラミスとサラミという仲の良い夫婦が暮らしていました。2人は死んだ後、それぞれ別々に天にのぼり、星となりました。2人の星はかなり離れていてもう会うことさえもできませんでしたが、お互い、死んだ後も一緒にいたいと思いました。そこで2人は、千年の時をかけて、空にただよう星くずを集めて光の星の橋を創りました。その光の星の橋が天の川。 両側からそれを渡った2人は、おおいぬ座のシリウスで出会い、そこで仲睦まじく寄り添うことができました。
 これは初耳。以前、フィンランドの天の川については、この記事で触れました。
土星堪能星見 + 今日は伝統的七夕
 フィンランド語で天の川は「Linnunrata(リンヌンラタ)」鳥の道という意味です。天の川銀河のことも差します。南に暖かな「鳥の住処」があって、そこに鳥が道を通って毎年移動するという古代フィンランドの伝説によるものです。

 先ほどのズラミス(Zulamith)とサラミ(Salami)の物語では、「Linnunrata」は出てきません。鳥の道ではなく、ズラミスとサラミが星を集めて作った光の橋です。こういうお話は色々な説があると思うのですが、どこから出てきた?さらに調べてみると、19世紀フィンランドの作家、歴史家のザクリス・トペリウス(Zachris Topelius)(ザカリアス Zacharias / サカリアスの表記もあり)にたどり着きました。どうやら、トペリウスの作品に、このズラミスとサラミの物語があるとのこと。
 それがこれ→Wikiaineisto:Linnunrata
 フィンランド語です。グーグル翻訳で、英訳するとなんとか読めるようになります。日本語訳すると、変な日本語になります。これがそのトペリウスのズラミスとサラミの物語。先述した物語と大体一緒です。でもタイトルは「Linnunrata」天の川…ですが鳥の道の神話は出てきません。

 この物語は、一体どこから出てきたのだろうか。フィンランドに伝わる民話なのか、トペリウスの創作なのか。あと、ズラミスとサラミ、どっちがベガでどっちがアルタイルなのか。これもわかりません。
 日本で読めるトペリウスの作品は、童話集「星のひとみ」(岩波少年文庫で復刊されました)と、「木いちごの王さま」。トペリウスの研究書…あるのか?あってもフィンランド語とか、スウェーデン語(トペリウスは名前の通り、スウェーデン語系フィンランド人)だと読めないぞ…。この問題、奥が深そう、答えにたどり着くのは容易なことではなさそうです。以上、今日はここまで。

木いちごの王さま
 トペリウスの絵本です。とてもあたたかな、フィンランドらしさを感じられる絵本です。ちなみに、今年はトペリウス生誕100年。
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by halca-kaukana057 | 2018-08-29 21:43 | 宇宙・天文

星戀 (ほしこい)

 昨日は「伝統的七夕(旧暦の七夕)」。新暦の七夕では織姫・彦星、天の川は夜遅くならないと南中しない。また、梅雨の真っ只中で雨のことも多い。満月で星があまり見えないこともある。ということで、旧暦の七夕であれば、織姫も彦星も天の川も夜の早い時間から楽しむことが出来るし、月は上弦の月で星見に邪魔しない。ということで、国立天文台がはじめとなって、普及しつつあります。でも、昨日は雲が多く星見できませんでした。今日は快晴、上弦の月も、木星、土星、火星も見えています。火星は日没の時間から南東の空に明るく輝いて、すぐにわかりました。そんなに明るいんです。
 そんな、星見の気分をさらに上げてくれる本がこちら。

星戀
野尻 抱影 / 山口 誓子/中央公論新社、中公文庫/2017

 「星の文人」「天文学者(てん ぶんがくしゃ)」の野尻抱影のエッセイに、山口誓子の星の俳句を組み合わせた本。出版された時、こんな本があったのか!!と思いました。
 戦後、真っ暗な気分を星で晴らそうと星や天文の随筆を書き続けた野尻抱影。そのうち、山口誓子の星の句を借りられないかと思うようになったそうだ。すると、山口誓子は快く応じ、発表済みの星の句だけでなく、未発表作まで寄せてくれた。山口誓子から星の句が届くと、それに対照した随筆を書いていったそうだ。1954年に出版された。今回の版では、追加した部分もある。再出版して下さってありがとう中公文庫さんと伝えたい。

 「星戀」…星に恋する、なんと素敵な、ロマンティックな響きだろう。野尻抱影は「やや気恥ずかしい」と書いているが、これ以上ないタイトルだと思う。2人とも、星に魅了され、星に憧れ、星と文学を融合させた。エッセイ、俳句という形で、星への憧れ、想いを表現する。俳句も、エッセイも、星への愛情に満ちたものになっている。

 冬の憧れの星であるカノープス(南極老人星)だが、イギリスでは秋の唯一の一等星・みなみのうお座のフォーマルハウト(北落師門)が、高度8度ほどにぽつんと光っていて、南の空への憧れと鳴っているそうだ。秋の星空のにぽつんと明るく(といっても、他の一等星よりは暗め)輝くフォーマルハウトを見つけて、上へ登っていくとみずがめ座にたどり着く。虫の音を聴きながら、そんな秋の星空を楽しむ…といったところなのだが、イギリスでは日本と違うことに、言われてみればそうだけど、驚いた。確かに北欧へ行けば北極星は真上だし…。
 野尻抱影は日本だけでなく、世界の民間に伝えられている星の名前や独特の星座を蒐集した。日本は東西南北に長い国なので、北海道と沖縄では見える星が違う=呼び名なども異なる。世界へ広げればその土地に根ざした呼び名になる。星がその土地の文化や民俗そのものを表している。それは今までの野尻抱影の本を読んできて思ったが、星にまつわる文学も、その国、その土地から見える星が元になっており、その土地の文化などを表現しているのだなと思った。

 俳句はエッセイのように詳しく書けない。でも、限られた中での表現は、想像力をかきたてる。言葉数少ないからこそ、伝わってくるものもある。山口誓子の俳句は今まであまり読んだことがなかったが、楽しく読んだ。こんなに沢山の星や宇宙に関する俳句を書いていたのは知らなかった。2人の、2つの表現方法で、また星の見方が広がった。

 こういう本がもしまだ眠っているのなら、再出版をお願いしたい。
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by halca-kaukana057 | 2018-08-18 21:42 | 本・読書
 今年もやって来ました。ペルセウス座流星群(ペルセ群)の季節です。

アストロアーツ:【特集】ペルセウス座流星群 2018
国立天文台:夏の夜、流れ星を数えよう 2018 ~ペルセウス座流星群を眺めて、みんなで報告しよう
 ↑今年もやってます、国立天文台の報告サイト。

 今年は月は夕方に沈んでしまっているので、月明かりの影響は全くなし。絶好の条件です。
 ただ、お天気が良くなるかどうか…日中は曇っていたので、無理かなぁと思っていました。

 夜、薄い雲がちらほらとありますが、晴れました。部屋の窓から、夜11時ごろから1時間程度観測しました。天頂近くには秋の四辺形、ペガススの四辺形が。月明かりはなかったのに、ご近所さんの家の明かりが目に入ってきて残念。それでも、明るい流星は3個ほど、全部で5個程度見られました。

 何より、南の空でオレンジ色に明るく輝く火星が印象的でした。ギラギラと、禍々しい…。

 今日は雲が多い。見られたら見ます。
 観測した人、曇ってて観測できなかった人も、上記の国立天文台のキャンペーンサイトで報告してね。
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by halca-kaukana057 | 2018-08-13 21:50 | 宇宙・天文

天文の世界史

 火星の大接近と夏の夜の惑星祭り、ペルセウス座流星群と様々な天文現象があり、今年も何かと天文・宇宙は話題になっています。これまで、様々な天文・宇宙本を読んできましたが、その宇宙を人類はどのように見つめてきたのか。ルーツ、歴史を紐解いてみたいと思いません?ということでこの本。


天文の世界史
廣瀬 匠 / 集英社、集英社インターナショナル、インターナショナル新書 / 2017

 天文学の歴史というと、まずメソポタミアやエジプトと言った古代文明のもとで生まれた天文学に続いて、西洋の天文学の歴史について語られる。あと、アラビアの天文学。しかし、インドや中国といったアジア諸国でも天文学は進歩していった。古代マヤでも天文学は進んでいた。世界史は世界史でも、天文学の世界史、人類が宇宙をどう捉えていたのか、その歩みを辿る本です。
 著者の廣瀬さんは、アストロアーツで働いた後、天文学史の研究へ。古代・中世インドがご専門。ツイッターをやっていた時、フォロワーさんでした。何度か言葉を交わした方が本を出されている…不思議な世の中です。

 身近な太陽、月、地球に始まり、惑星、星座、流星や彗星、銀河などの記録や民俗、文化などなど。時間、年月日の概念と誕生、暦の作成…宇宙、太陽や月、星(星座)はそれらを生み出してくれた。運行に規則があって、一定である。そこから、権力者が変わり無く、絶え間なく、統治できるかという指針にもなった。動きが一定でない惑星や、彗星、超新星などは不吉とされた。星占いもそこから発展した。人類が宇宙の中で生きてきた、宇宙があって人間の生活や文化が生まれ変わっていったことの証でもある。現代人の多くの人は、天文現象があれば何だかんだと騒いで空を見上げるが、古の人々にとって宇宙は、もっと身近で、もっと見続けていたものなんだろうなと思った。昔は夜はこんなに明るくはないので、もっと星や月を見えたのもあるのかな、と。

 地域によって、星の見方も違う。メソポタミアの流れにある西洋の星座と、中国の星座は違う。でも、似ているところもある。星の並びが印象的なものだと、どこの地域でも結び方は同じになってしまう。星座だけでなく、太陽や月、暦、惑星などに関しても。インドについては今まであまり知らないことが多いので、興味深かった。

 近現代の天文学についても書かれています。望遠鏡の発達により、遠くの銀河や星雲なども観測できるようになった。天の川についても、銀河だったとわかる。さらには相対性理論、暗黒物質、ビッグバンと今現在も研究が続いている天文学、物理学に繋がる。遠くの宇宙が見えるようになれば、また謎が生まれる。新しい発見があれば謎も生まれる。天文学の歴史はその連続。今、研究している宇宙の謎が解けたら、また新しい謎が出てくるのだろうか。とても面白いです。

 新しいことだけではない。244ページの「「天文学の歴史」を疑うことこそ理解への第一歩」とあるように、天文学の歴史も諸説ある。ある概念が時間を経て、違う概念に変わってしまったことはよくある。過去も知ればまた謎や疑問、噛み合わないことが出てくる。専門家でない限りなかなか文献を探すのは大変だが、色々な説や文献に触れて、天文学の多様性を実感する。天文学の歴史の膨大さも、宇宙のように広がっているのだなと感じました。すごいね。

 宇宙天文についての基礎についても書かれているので、宇宙天文+天文学史の入門書になると思います。内容はちょっと難しいところもありますが、文章も親しみやすいと思います。


【過去関連記事】
天文学者の江戸時代 暦・宇宙観の大転換
カリスマ解説員の楽しい星空入門
「ブルームーン」とはそもそも何ぞや

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by halca-kaukana057 | 2018-08-11 22:22 | 本・読書

火星大接近の夜の星見

 今日は火星大接近の日。
・以前の記事:2018年の夏は惑星祭り! 火星を見よう


 5759万kmまで近づいた火星。前回の記事で、別に今日だけが観測出来る日ではないと書きました。その通りです。大接近、つまり「衝」の位置にある時は、南中は真夜中。8時ごろに南中を向かえる8月後半の方が観測しやすいです。
 しかし、せっかくの大接近の日。しかも晴れてる。火星だけじゃなくて木星や土星も見ごろ。記念に、望遠鏡を持って星見に行ってきました。
 ここで大事な忘れ物…カメラを忘れました。なので星見中の画像はなしです。

 まず、金星。半分に欠けているのが辛うじてわかるかな…という状態。
 木星。縞模様もガリレオ衛星もしっかり見えました。ああきれいだ。
 土星、今年の環の角度は絶妙ですね。はっきりと環とわかる。もう何時間でも観ていたいほど(「香川照之の昆虫すごいぜ!」のカマキリ先生風にw)
 そして、火星が見え始めました。オレンジ色の明るい星。望遠鏡を向けて観てみますが…やっぱりオレンジ色の光の点。模様ははっきりとはわからない。ぼんやりと、模様があるようなないような、見えるような見えないような…気はする…。うーん、やっぱりこれが限度か。
 火星は近いのに模様をはっきりと確認できない。木星と土星は遠いのに、模様や環をはっきりと確認できる。火星は小さいのだなと実感しました。木星と土星もいかに大きいかということも。

 途中、イリジウムフレアも見えました。とても明るかったです。久しぶりに見た!時間を調べて、ちゃんとカメラを持って来ればよかったなと。残念。

 観測場所では、花火をしている集団がちらほら。散歩をしている人も。ニュースでも火星大接近のことをやっているので、誰か話しかけてくるかな、と思ったのですが誰一人来ず。ひとり寂しい星見でした。いや、楽しかったですよ。
 もし、望遠鏡で観測している人がいて、見てみたい、声をかけてみたいけど邪魔なようで声をかけられない…という方。大丈夫です。私は歓迎です。人によりけりかも知れませんが…。質問しても答えてくれると思いますよ。機材にむやみに触らない、機材の周りで走り回ったりしない(機材にぶつかる、倒れる危険性があります)。これだけは守ってくれれば大丈夫ですよ。
 そんな火星大接近の日の星見でした。8月中にまた行こう。

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帰ってきてから撮った火星。火星の左側にうっすらとやぎ座の逆三角形が確認できます。月明かりで厳しい…。火星は月に負けずに輝いていました。




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by halca-kaukana057 | 2018-07-31 23:48 | 宇宙・天文
 毎日暑い日が続いていますね。そんな日は、夜は夜風に当たって少しは涼しくなりたい…いや、夜になっても30度以上の地域もありますので、どうぞ熱中症、特に夜間の熱中症には気をつけてくださいね。
 厚くて眠れない…そんな時は、晴れていれば星空を観るのはいかがでしょう?今年の夏は、惑星祭りです!!

 まず、金星。日没の頃の西の空に明るく輝いています。「宵の明星」です。

 次に、木星。てんびん座に位置しています。この辺りには他にとても明るい星はないので、見つけやすいと思います。しいて言うと、西に傾いたおとめ座のスピカが近くにありますが、スピカは白。木星は黄色~オレンジ色をしています。双眼鏡や望遠鏡を向けると、4つのガリレオ衛星や、縞模様が見えますよ。日によって(時間によっても)、ガリレオ衛星の位置が違うので観察してみてください。
アストロアーツ:【特集】木星とガリレオ衛星 2018年

 次に土星。いて座に位置していています。望遠鏡を向けると、環っかが確認出来ると思います。ずっと観ていても飽きない星です。
アストロアーツ:【特集】環のある星 土星 2018年

 そして、今年の主役は火星。今年は大接近の年です。
アストロアーツ:【特集】火星大接近 2018年7月31日地球最接近
国立天文台:火星大接近2018

 火星は、2年2ヶ月ごとに地球に近づきます。しかし、お互い楕円の軌道(火星の方がより楕円軌道)をしているので、軌道の位置によっては、接近しているけれども離れている、とても近いところで接近する、という差が出てしまいます。小接近、中接近、大接近と分けて呼ばれています(天文学的な正式な名称ではありません)。前回の大接近は2003年8月27日の5576万km。次の大接近は2035年9月11日の5691万km。今年は、7月31日に5759万kmまで近づきます。
 一番近づくのは7月31日ですが、観測するのはこの日だけでなくても構いません。7月31日は、真夜中に火星が南中(南の空の一番高いところに見える)します。むしろ、8月後半になるともっと早い時間から火星が見え始めるので、お子さんも観察しやすいです。一日だけとは言わず、何度でも観察して、動きを追ったり、口径10cm程度の天体望遠鏡があれば火星の模様を確認してみてください。

 さて、私も観測しました。口径8cmのマイ天体望遠鏡。前回の2003年の時は持っていませんでした。有効活用する時が来た!私の望遠鏡とアイピースの組み合わせでの、倍率の最大値は約100倍。見てみましたが…薄雲もあったせいだろうか?赤い点にしか見えませんでした…。観察の際は、大気の揺らぎがあるので、根気よく観察していると模様が見えやすくなるといいますが、やっぱりわからなかった。私の望遠鏡では限界か。月の明るさもあっただろうか。それでも、火星はとても明るく、はっきりと赤く輝いていました。この夏は火星も楽しみたいと思います。

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明後日満月の月と火星。何かぼやけてる?何回撮ってもこんな画像でした。月のせい?

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by halca-kaukana057 | 2018-07-26 23:01 | 宇宙・天文

6月の宵の三日月と金星

 今日は、西の空に金星と三日月が見えていました。日没の頃は雲があったのですが、後、雲が晴れて見られました。
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 三日月は相変らずきれいに撮れません。カメラの限界です。金星はとても明るかった。この2星の右に、ふたご座のカストルとポルックスが見えるはずなのですが、見られませんでした。

 昨夜、寝る前に外を見たら、満天の星空。天頂の近くには夏の大三角が。南の空にはさそり座。その東側に明るい星、土星です。いて座に位置しています。西側、てんびん座には木星が明るく輝いています。もう少し時間が遅くなれば、やぎ座に位置する火星も見られます。今年は火星大接近の年。寝る前にしばし星見しました。
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by halca-kaukana057 | 2018-06-16 21:04 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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