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「ニューホライズンズ」が"見せて"くれた冥王星

 14日のNASAの探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近・通過は無事に完遂しました!探査機も異常なし。「ニューホライズンズ」は冥王星を通過して、更に遠くへ飛行中です。
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 冥王星最接近の瞬間を生中継するNASA TV.カウント0のところをスクリーンショットしようと思ったら、1秒前でした。それでもこの喜びよう。私もPCの前で拍手していました。

 さて、「ニューホライズンズ」からは最接近の際に撮影した冥王星と衛星たちの画像が次々と送られてきています。

アストロアーツ:ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!
 最接近前に撮影された冥王星。擬似カラー画像が興味深い。あのハート型の部分は、異なる2つの領域から構成されている模様。一体なんだろう?

アストロアーツ:冥王星のクローズアップ画像公開、3500m級の氷山
sorae.jp:冥王星に氷の山脈を発見=探査機「ニュー・ホライズンズ」が最接近直前に撮影
sorae.jp:冥王星の衛星「カロン」は、若く変化に富んだ地形を持つ=ニュー・ホライズンズが観測
冥王星の衛星「ハイドラ」はジャガイモ型=ニュー・ホライズンズが観測

NHK:冥王星に「富士山級の氷の山々」

 冥王星の赤道あたりにある山脈も興味深いです。クレーターが見当たらない。造山運動など地質学的な活動があり、クレーターが無くなってしまった、との見解。冥王星はもっと凍り付いていて、冥王…死の星のようなイメージがあったのに。カロンをはじめとする5つの衛星の引力も関係あるのだろうか。詳しく見えれば、更に謎が増えてゆく。これが天文学、宇宙探査の面白さです。これだけでもワクワクするのに、現在発表されている画像は、「ニューホライズンズ」が撮影したもののほんの一部にすぎません。全てのデータが地球に届くまで、16ヶ月かかります。1年以上も!「ニューホライズンズ」がどれだけ遠くを飛んでいるか、そしてデータの多さを実感します。16ヶ月後にはどうなっているだろう。

 探査機「ニューホライズンズ」には、冥王星を発見したクライド・トンボー博士の遺灰が収められています。その「Pluto」を「冥王星」と和訳・命名したのは天文(てんぶん)学者・野尻抱影(のじり・ほうえい)。以前もこのブログに書いたことがあります。野尻抱影の星座や星のエッセイが大好きです。野尻抱影に、この冥王星の姿を見てほしかったな…。

 今まで、教科書や図鑑に載っていた冥王星の画像は、ぼんやりした光の点。それが、一気に書き変わります。冥王星はダイナミックな地形の星だった。そんな歴史的瞬間に立ち会える、変わる過程を見られるのが嬉しい。今後も、「ニューホライズンズ」から届いてくる冥王星や衛星たちの姿から目が離せません。そして、更に太陽系の成り立ちの謎を解明すべく飛行を続ける「ニューホライズンズ」の旅路が順調であることを願うばかりです。

【過去関連記事】
冥王星雑感 ~そう言えば野尻抱影…
冥王星が「惑星」の定義から外れた時の記事。
まだ"見ぬ"冥王星へ
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by halca-kaukana057 | 2015-07-16 21:57 | 宇宙・天文

「あかつき」勝負の軌道修正

 12月7日の金星周回軌道投入再挑戦に向けて、金星探査機「あかつき(PLANET-C)」の新しい情報が入ってきました。

sorae.jp:金星探査機「あかつき」、7月下旬に軌道修正を実施 12月の金星周回軌道再投入に向けて
アストロアーツ:「あかつき」、金星周回に向け4回目の軌道修正
ITmedia ニュース:金星探査機「あかつき」軌道投入ラストチャンスへ 7月中に3回軌道修正 「すごく緊張している」
マイナビニュース:金星探査機「あかつき」、7月の軌道修正では初めてトップ側RCSを使用

ファン!ファン!JAXA:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入に向けての記者説明会
 記者説明会の動画をJAXAがあげてます。
ただいま村:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入に向けての記者説明会
 記者説明会の書き起しがあります。

 「あかつき」は現在のままでも金星周回軌道に投入することはできますが、今の軌道のままだと、太陽の重力の影響で近金点(楕円軌道で金星に近づく点)高度が下がってしまい、金星に落下してしまうおそれがあるとのこと。そこで、金星周回軌道投入後の観測を有利にするために、この7月に軌道修正を行います。

 また、金星軌道投入の際、メインエンジンは壊れてしまったので、姿勢制御エンジンを使います。これまでの軌道修正では、メインエンジンがあった側(ボトム側)のエンジン4基を使ってきましたが、金星軌道投入では丸いハイゲインアンテナがある側(トップ側)のエンジン4基を使う予定。しかし、これまで、トップ側のエンジンは長時間噴射したことがありませんでした。そこで、トップ側のエンジンのテストも、今回の軌道修正で兼ねることになりました。

 ただ、このトップ側のエンジンを初めて長時間噴射するはリスクがある。あの「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口先生も「長時間エンジンを噴かせるのはやめて細かく軌道制御し、再投入は2018年、19年にしなさい」と言ったほど。しかし、「あかつき」は本来の目的ではなかった太陽を周る軌道を5年間公転し続け、太陽の紫外線などで機器は劣化が進んでいる。今のところ、内部は何とか大丈夫そうだが、外側は傷んでいる模様。金星軌道投入が遅れれば、更に機器は劣化してしまう。「衛星が傷むリスクと、エンジンを長時間噴いて失敗するリスクを比べ、リスクが小さい方を選んだ」とプロジェクトマネージャーの中村先生。「あかつき」とプロジェクトチームの金星軌道投入前の大一番です。

 今回の軌道変更が成功すれば、12月の金星軌道投入に弾みがつく。「かなり安心して投入に臨めるようになる」と中村先生。
 軌道修正は、7月17日に1回目、7月24日に2日目、7月31日に3回目、と3回に分けて行います。この3回の試練を乗り越えて、もう一度金星周回軌道再投入に挑戦、金星にたどりついてほしい。ただただ、成功を祈るのみ、応援するのみです。

 金星は、日没後の西の空で明るく輝いています。「あかつき」の目標の星であり、希望の星でもある。まずは17日。うまくいくように願っています。応援しています。吉報を待っています。がんばれ、「あかつき」!
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by halca-kaukana057 | 2015-07-12 22:24 | 宇宙・天文

まだ"見ぬ"冥王星へ

 最近は宇宙関係ニュースが多くて処理するのが大変です。その中でも注目は、NASAの探査機「ニューホライズンズ」。2006年に打ち上げられ、太陽系の果て、その先を目指して飛行中。その途中、冥王星の近くを通過する際に冥王星と衛星たちを観測するミッションが。しかし…

sorae.jp:最接近10日前に……冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」に問題発生、復旧急ぐ
sorae.jp:探査機「ニュー・ホライズンズ」、7日にも完全復活 冥王星の観測に影響なし
sorae.jp:冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」、日本時間8日未明に科学観測を再開へ
NHK:冥王星探査機 トラブル解消し観測再開へ

 5日のことでした。ぼーっとtwitterのTLを追っていたら、「ニューホライズンズ」と通信が取れなくなり、セーフ・モードに入っている、と…。驚きました。7月14日に冥王星に最接近し、観測をするのを楽しみにしていたので、目前にして一体何が!?慌てました。「ニューホライズンズ」に指令を送っても、届くのは9時間後。返事が帰って来るのは18時間後。遠い遠いところにいるのだなと実感します。宇宙は何が起こるかわからない、ということも。
 でも、大丈夫。NASAは既に原因を突き止め、平常運用に。原因は、探査機に複数の指令を同時に出したため、コンピュータが処理しきれない状態になってしまったからだそう。探査機も観測機器も異常なし。よかった。本当によかった。
 ちなみに、冥王星は「宇宙戦艦ヤマト(2199)」で、ガミラスの基地がありましたね…反射衛星砲…ガミラスの妨害か…なんて冗談も、トラブルから復旧したから言えますね。

 そのトラブル前に撮影された画像も公開されました。
sorae.jp:探査機「ニュー・ホライズンズ」による冥王星の最新画像=7月1日、3日撮影
アストロアーツ:ニューホライズンズ撮影、冥王星の最新高解像度画像

 更に、7日に撮影されたものも。
アストロアーツ:冥王星の表面にクジラ、ドーナツ、ハート模様

 冥王星というと、太陽から遠く離れているため凍り付いて白いイメージがあったのですが、赤茶色だった。更に、赤道あたりの黒い影とでこぼこも、7日、冥王星から800万kmの画像だとでこぼこが更に鮮明な模様に見える。最接近時にはもっと高画質で見られる。

 今まで、人類は冥王星をはっきりと詳しく"見た"ことがありません。ハッブル宇宙望遠鏡でも、冥王星は遠過ぎて光の点か丸にしか見えない。カロン他の衛星はもっとわからない。近くに行ってみないと見えない、わからないことがある。「ニューホライズンズ」がどんな冥王星の姿を"見せて"くれるのか。楽しみです。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-09 23:00 | 宇宙・天文

意外と見えるぞISS

 先日、これからは国際宇宙ステーション(ISS)の可視パスが多くなる、ISS見放題!!と書いておいて、なかなか見るチャンスがありませんでした…。ということで、今日は天気もいいので見ることに。
・先日の記事:毎日ISSが見ごろです

 ISSでは、今日19時20分に3人の宇宙飛行士たちを乗せたソユーズ宇宙船が分離・出航。地球への帰途に着きました。
ソユーズTMA-15M宇宙船、国際宇宙ステーションから出航 22時43分に帰還
 このソユーズTMA-15M宇宙船は5月に帰還予定でしたが、4月末のプログレス補給船打ち上げ失敗の事故の影響で帰還が遅れていました。どうぞ無事の帰還を、ご安全に!!
 このプログレス補給船打ち上げ事故のために遅れていた油井亀美也宇宙飛行士も搭乗のソユーズTMA-17M宇宙船の打ち上げも、7月23~25日ごろと発表されました。
JAXA:国際宇宙ステーション第44/45次長期滞在クルー油井亀美也宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の打上げ目標日に係るロシアの発表
 7月3日のプログレス補給船の打ち上げが問題なくいってほしいです。

 話を元にもどして、今日のISS.仰角は20度以下。あまり条件はよくありません。ダメもとで見てみたら、予想以上にはっきりと、明るく見えたのですぐにカメラを取ってきてセットし、撮影してみました。
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 撮影するとISSは薄くなってしまいました。肉眼ではもっと明るくはっきりと見えていたのに。でも、肉眼ではカシオペヤ座がわかりませんでした。肉眼と画像、両方で補完し合います。

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 はくちょう座のデネブと大きな翼の下を通っていきました。

 仰角30度以上が見やすいとされていますが、仰角20度以下でも見られないわけじゃない。ISSは意外とはっきりと見えます。
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by halca-kaukana057 | 2015-06-11 22:45 | 宇宙・天文

毎日ISSが見ごろです

 夏至に近づくと、国際宇宙ステーション(ISS)の可視パスが多くなります。今、まさにその時です。毎日日没後も夜明け前も可視パスがあります。条件のいいパスも何度もあります。ISS見放題です!!(何か違う)

 今日のISSの軌道はこんな感じです。
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 JAXA「きぼうを見よう」より。まさに日本列島縦断コース。全国どこからでも条件よく見られます!

 ということで、見ます。

 南西の空から昇ってきたISS.しし座のあたりを通過し、北斗七星を横切るのですが…
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 横切るところを撮影したかったけど、この有様…。ブツ切れてしまった。難しいね。

 その後、北東の空へ。北東の空からは、夏の星座のこと座やはくちょう座が昇ってきています。南の空の月が明るい。
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 なんと!はくちょう座のデネブと接触。かすりました!事前にそこまで計算してませんでしたw見ながら、これはもしかしてかする?かする?かすったあああ!!ひとりでテンション上がってましたw

 明日もあさっても見ごろは続きます。詳しい時刻と方角はJAXAのサイトで確認してくださいね。
JAXA:きぼうを見よう

 予定通りなら、油井亀美也宇宙飛行士がISS長期滞在をスタートしていたのですが…ロシアの「プログレス」補給船打ち上げ失敗で延期に。今のところ7月の予定です。打ち上げ失敗の原因に関してはまだ調査中です。さらにロシアはプロトンロケットも打ち上げに失敗し…踏んだり蹴ったりです。現在、ISSへの有人宇宙船はロシアのソユーズのみ。弱いところを突かれてしまった…。
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by halca-kaukana057 | 2015-05-31 22:14 | 宇宙・天文

宇宙兄弟 25

 読んだのに書いてない漫画の感想、書きます。「宇宙兄弟」も読めば面白いのに、感想書くのが遅くなる…。

宇宙兄弟 25
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2015

 六太たちCES-66"ジョーカーズ"の月に向けての打ち上げが迫ってきた。日本に帰国していた六太はシャロンに会い、月に行ってシャロンの夢である月面天文台建設を誓う。そして実家に帰宅すると、いつものように両親が迎えてくれた。両親とシャロンのおかげで宇宙飛行士になれたこと、まもなく打ち上げが迫っていることをひしひしと実感する。
 そしてアメリカに戻り、"ジョーカーズ"はミッション説明会を兼ねた記者会見に、月面での船外活動服を着て登場することになっていた。その記者会見当日。"ジョーカーズ"にある事件が起こる。そこで呼び出されたのは…


 いよいよムッタが宇宙に行く日がやってきました!!サインも完成し、練習もバッチリ。ムッタのサイン、可愛い、ムッタらしいサインです。サインを貰った子どもに「宇宙飛行士らしくない」とは言われてますが…そこもムッタらしいw
 25巻で推したい登場人物は、ムッタの父。これまで以上にムッタのことを信じ、いいところでいいことを言っています。お父さん頼もしい!そんなムッタ父は、ムッタの部屋を自分の部屋にして、陶芸をやっていました。その陶芸の部屋"南波工房"と作った作品、作ったお皿やコップで食事する父を見て、「この部屋は父ちゃんの夢だったのかな…」と思うムッタがとてもいい。思えば、先に日々人を宇宙に送り出しているご両親。2人の息子の夢、やりたいことを尊重してくれた。そんな父の夢が陶芸だった…。いいなぁ。ムッタがフロリダに到着し、打ち上げを観に来た両親とあった時、ムッタ父が言った言葉も短いですがグッと来ます。

 "ジョーカーズ"の控えにまわってしまったカルロ。カルロがいないまま"ジョーカーズ"は宇宙に、月に行くことになってしまうのか…と24巻から心配でしたが、25巻の展開が…。「宇宙兄弟」らしいといえばらしいのですが、カルロの控えだったモッシュが都合のいいような扱われ方になってしまったのが残念です。カルロが戻ってくるためには、こういう形しかないとは思うのですが…ここは読んでいてモヤモヤしました。でもカルロが戻ってきてくれて嬉しいことには変わりは無い。カルロがいないと、カルロじゃないと"ジョーカーズ"じゃない。過去と向き合って戻ってきたカルロは、きっと更に"ジョーカーズ"を強くしてくれる存在だと思う。

 打ち上げ前の恒例の行事が目白押しで、読んでいてワクワクしました。思えば、スペースシャトルが引退し、NASAには今有人宇宙船が無い。ロシア・ソユーズ宇宙船での恒例行事には馴染みましたが、NASAでの宇宙飛行士たちの恒例行事は見なくなってしまった。そうそう、こうだった。打ち上げ1日前には隔離施設で、クルーで映画のDVDを観て、自分の写真のポストカードにサインして…。ありましたありました。映画のタイトルで吹きましたwエディのサインがかっこいいです。そして、T-38の飛行がたまらなくかっこいいです!!

 そしていよいよ打ち上げ!ISSにいるせりかさん、絵名ちゃんからも、ケンジに新田からはメールで連絡が届く。やっさんと福田さんは打ち上げを観に来てくれた。ビンスさんはキャプコムに!でも、弟・日々人からは連絡も何も無い。NASAを離れ、ロシアで極秘訓練しているという日々人。日々人…ムッタの打ち上げのことだけは知っていていてほしい。

 さぁ、26巻はムッタ、月に立つ、ですね。楽しみにしてます!

・24巻:宇宙兄弟 24
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by halca-kaukana057 | 2015-05-25 22:19 | 本・読書

トミカで「はやぶさ2」

 人工衛星やロケット、宇宙機を精巧に再現したグッズが多く出るようになりました。食玩からガシャポン、プラモデル…。その中で、気になっていたのを入手しました。

タカラトミーモール:トミカプレミアム:はやぶさ2

 小惑星探査機「はやぶさ2」がトミカで登場です。トミカは、車や鉄道の"ミニカー"のイメージがありますが…宇宙機もついに仲間入りしたか。これは嬉しい。

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 箱。トミカを買ったのは生まれて初めてです。子どもの頃買ってもらったこともなかった。ちなみに、売り場には新幹線の「はやぶさ(E5)」もありました。一瞬、一緒に買おうかと思ってしまいましたw

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 「JAXA COSMODE」のロゴが入ってます。JAXAが宇宙の魅力を発信するために、企業とコラボした商品にこのロゴマークが付いています。「宇宙日本食」や、ISSで宇宙飛行士が快適に過ごせるように開発された下着など。
JAXA新事業促進部:宇宙ブランド JAXA COSMODE

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 中を開けると部品が。簡単に組み立てられそうです。

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 イオンエンジン!ミドルゲインアンテナは黄色い突起だけ。
 本体部分は結構ずっしりと、作りも頑丈な触感です。

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 ミネルバ2やインパクタは付いてませんでした…。ネジが…。
 サンプラーホーンは台座に固定する棒の上部になっていて、本体に取り付けるとサンプラーホーンになります。ちょっとわかりにくい。

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 組み立てた!
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 かっこいい!早速机の上に飾りました。

 トミカなら比較的入手しやすいのでいいですね。トミカさん、もっと宇宙機シリーズを出してもいいんですよ?大歓迎です。他にも、食玩で「はやぶさ2」や「はやぶさ」、「イプシロン」などが入ったのが出ているらしいのですが、見つけられていません。
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by halca-kaukana057 | 2015-04-06 20:58 | 宇宙・天文

完全図解 人工衛星のしくみ事典

 まだまだ「はやぶさ2」関連本を消化中です。

 昨日のニュースで、日本とヨーロッパが共同で打ち上げる水星探査計画「ベピ・コロンボ」の日本が担当する探査機「MMO」の機体公開がありました。
NHK:水星観測へ 日本の探査機「MMO」公開
sorae.jp:JAXA、「水星磁気圏探査機(MMO)」を公開 日欧共同計画の一翼担う
 水星は地球以外に磁場がある唯一の地球型惑星。太陽に一番近いため、探査しづらく、わからないことも多い。「MMO」はその磁場がどうやって出来たのかを探ります。
 「MMO」とヨーロッパが担当する「水星表面探査機(MPO)」、MMOとMPOを水星まで送り届けるための「水星遷移モジュール(MTM)」は、2016年度にヨーロッパ宇宙機関(ESA)のフランス・ギアナ領・ギアナ宇宙センターから「アリアンⅤ」ロケットで打ち上げ。イオンエンジンを用いて航行。地球よりも内側の惑星に行くには、減速しなければならない。そして、地球フライバイ1回、金星フライバイ2回、水星フライバイ5回で、2024年に到着予定です。長い旅です。

 その、「MMO」含む「ベピ・コロンボ」についてもこの本に描いてあります。(前置き長い)

完全図解 人工衛星のしくみ事典 「はやぶさ2」「ひまわり」「だいち」etc…の仕事がわかる!(ロケットコレクション vol.2)
大貫剛、秋山文野、大塚実:著/マイナビ/2014

 以前出た「日の丸ロケット進化論」の続編の本です。ロケットの次はペイロードの人工衛星・探査機。気象衛星「ひまわり」シリーズや、「だいち」「だいち2号」「いぶき」などの地球観測衛星、測位衛星「みちびき」やGPS、放送衛星、「きく8号」や「こだま」などの通信衛星などの実用衛星。「はやぶさ2」や「あかつき」などの探査機、「あかり」「すざく」「ひので」などの天文観測衛星といった科学衛星。衛星・探査機は大きくこの2種類に分けられます。

 日本では、科学衛星は糸川英夫博士がペンシルロケットを開発、国産ロケットの研究開発を進め、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げた宇宙科学研究所(ISAS)が科学衛星を。一方、旧宇宙開発事業団(NASDA)が実用衛星を打ち上げていました。今はJAXAに統合されています。その実用衛星の旧NASDA、科学衛星のISASの歴史も振り返ります。どちらも過酷な道だった。旧NASDAはアメリカから技術を導入し、日本独自のロケットと衛星を開発、打ち上げを目指すも、コスト面などでアメリカのを買わざるを得なかった…。せっかく純国産ロケットH2を開発したのに、価格の面でNTTもNHKはアメリカ製の通信衛星・放送衛星を選んだ…。
 それでも、「きく8号」や「きずな」は活躍している。地球観測衛星も「みどり」「みどり2」の悔しい失敗もありましたが、乗り越えて「だいち」「だいち2号」「いぶき」「しずく」と繋がっていっている。特に「だいち」は災害援助から森林伐採監視まで、幅広く活躍。そして、最後のミッションが東日本大震災の観測…。普通の文章で書かれているのに、故郷の被災状況を観測している途中で運用停止になってしまった話は、読むと目頭が…。

 また、人工衛星ビジネスの話も。どの衛星でも基本・共通の設計となる「衛星バス」の話は、初めてじっくりと読みました。現在、H2Aが海外の人工衛星打ち上げを受注して、商業打ち上げする機会が増えてきていますが、衛星も優れた衛星バスで世界市場に参入していっています。

 一方の科学衛星。冒頭で「はやぶさ2」を徹底解説。カラーの図で、「はやぶさ2」の設計や仕組みがよくわかります。プロジェクトエンジニアの津田雄一さんのインタビューも。初代「はやぶさ」の経験を活かすところ、新しく挑戦する部分のバランスが難しかった、と。2号機、初代「はやぶさ」は技術試験機、「はやぶさ2」は本番の小惑星科学探査機だからこその難しい点ですね。そして今回も、小惑星1999 JU3は行って見てみなければどんな形の小惑星かわからない。到着してからでないと、どう観測して、いつどこにタッチダウンするかも決められない。「はやぶさ2」は小惑星1999 JU3での滞在期間が長めにとってありますが、画像が届くのが楽しみであり、届いたらプロジェクトチームは大忙しなんだろうな…。最後の「はやぶさ2」で注目して欲しいところについて、「ひとつひとつのハードルをクリアしていくところを見守っていただけたら」と。はい、ずっと見守ります!

 それぞれの科学衛星解説も詳しく、すっきりとまとまっています。過去のもの、これから打ち上げ予定のもの、失敗してしまったもの(火星探査機「のぞみ」)、残念ながら計画中止になってしまったもの(LUNAR-A、ASTRO-G)も。「のぞみ」や「LUNAR-A」「ASTRO-G」については読んでいると切なく、悔しくなります。「ASTRO-G」は「はるか」の後継機だったから特に。「ASTRO-G」とアルマ望遠鏡の最強電波観測、観たかったなぁ…(これ何度も言っている気がする…)。この解説で、気になる衛星、お気に入りの衛星を探すもよし。是非、お気に入りを見つけてください。

 最後に人工衛星の仕組みを。打ち上げ、軌道、エンジンとスラスタ、姿勢制御、通信、断熱材などなど。これ一冊で、人工衛星の基礎基本を学べます。

・過去記事:日の丸ロケット進化論と合わせてどうぞ。
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by halca-kaukana057 | 2015-03-16 21:32 | 本・読書

キャンディでロケット打ち上げ!?

 数日前から、Twitterで宇宙クラスタの間で「キャンディロケット」がどうのこうの…というツイートをちらほらと見かけていました。何のことだ?と疑問に思いつつも、スルーしていたのですが、昨日、これらの記事を読んで驚きました。

マイナビニュース:UHA味覚糖、「ぷっちょ」を燃料としたロケットを開発 - 3月7日に打ち上げへ
ねとらぼ:UHA味覚糖が「ぷっちょ」を燃料にしたロケットを打ち上げるプロジェクトを発表 エンジンはもちろん世界初

Candy Rocket Project │ 世界初!キャンディでハイブリッドロケットを飛ばせ!
 ↑公式サイト

週アスPLUS:世界初! ソフトキャンディ『ぷっちょ』を燃料にしたロケット打ち上げ計画
 ↑プロジェクトを立ち上げたひとりでエンジンを設計した秋田大学・秋田宇宙開発研究所の和田豊所長による解説もあります。

 キャンディがロケットの燃料になる…!?一体どういうことだ!?そもそもどういうきっかけでそんな発想をして、いざやってみようとなったのか、その経緯を詳しく知りたい。漫画で読めたら面白いだろうなぁ。是非漫画化してくださいw

 まず、このロケットは「ハイブリッドロケット」。ロケットは大きく分けて2種類あります。固体燃料ロケットと液体燃料ロケット。固体燃料ロケットは、燃料が固体。M-Vやイプシロンロケットに代表されます。液体燃料ロケットは液体酸素・液体水素が燃料。H2Aロケットや海外の多くのロケットが液体燃料ロケットです。H2Aロケットに小さな白いロケット(SRB-A)が付いていますが、これは固体燃料ロケット。液体燃料ロケットでも、固体燃料ロケットを補助ロケットに使うことも多いです。
 固体燃料ロケットは一度点火すると燃焼を止めることができない。しかし、一気にパワーを出せるメリットがあります。そのため、液体燃料ロケットを打ち上げる際にパワーを増強させるために補助ロケットとして使われています。液体燃料ロケットは燃焼をコントロールできますが、エンジンの構造は複雑。小さな研究機関で作るのは難しい。今、大学などでロケット研究、実際に打ち上げる大会も開かれていますが、そのロケットは固体燃料です。

 そんな固体燃料と液体燃料のいいところを組み合わせたのはハイブリットロケット。燃料は固体、酸化剤は液体。日本ではカムイロケットが有名で、試験を続けています。固体燃料にはポリエチレンやポリプロピレンを使っていますが、それを今回はキャンディ「ぷっちょ」でやってみようというもの。「ぷっちょ」がロケットの燃料になるのか!しかも、キャンディのショ糖はカロリーが高いのでエネルギーも大きく、ロケットの固体燃料に向いているんだとか。驚きです。

 そして、今日の打ち上げ。
NHK:燃料はキャンデー ロケット打ち上げ実験
 打ち上げ動画あります。ピンクの煙は噴煙ではなく演出用ですw
47 News:キャンディー燃料にしたロケット 和歌山で打ち上げ
47 News:ロケット無事に打ち上がる
 打ち上げ動画あります

 見事打ち上げ成功しました!!午前と午後の2回打ち上げ、どちらも成功です。ぷっちょ公式ツイッターアカウントや、和田先生のアカウントなどで打ち上げの模様がツイートされていたのを追っていました。打ち上げ前には、子どもたちがぷっちょをロケットに詰めることも。打ち上げ後には甘い香りがしたそう。高度は250m近く。使ったぷっちょは20個。そのぐらいでいいのか。手元のぷっちょを見ながら、驚くばかりです。

 実験としても、子どもたちに向けた実験教育イベントとしても、今後のハイブリットロケット大型化・実用化の研究開発面でも、とても面白いです。ロケットの燃料も今回はキャンディを使いましたが、元々は身近にあるものを使って燃焼させ、そのパワーで打ち上げているという原理を学ぶきっかけになる。公式サイトのプロジェクトを立ち上げた先生方のお話がとても面白い。何でも、最初は小さなこと、ちょっとしたことから始まる。子どもたちだけじゃなく、寧ろ大人へのメッセージのように感じます。

 ちなみに、今回はUHA味覚糖の「ぷっちょ」でしたが、一方の森永「ハイチュウ」。ハイチュウも宇宙に関係あるんです。宇宙日本食に認定されています。
森永製菓:チューイング菓子「ハイチュウ」と温度変化に強い「ベイク」が『宇宙日本食』に認証!
 今後、国際宇宙ステーションで、おやつにハイチュウが食べられるというわけです。ソフトキャンディの宇宙進出が面白いですw
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by halca-kaukana057 | 2015-03-07 22:46 | 宇宙・天文

「はやぶさ2」の地球スイングバイまでのイオンエンジン運転の謎

 順調に飛行中の小惑星探査機「はやぶさ2」から便りが届きました(正確にはJAXAから)。

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)へ移行
ファン!ファン!JAXA!:“L+90” 初期機能確認終了。小惑星に向けて、いざ巡航フェーズへ。

 昨年12月3日の打ち上げ後、イオンエンジンやリアクションホイール他姿勢制御系、様々な機器が正常に動くかどうかの確認(初期機能確認)を行っていた「はやぶさ2」。その確認が無事完了し、本格的に小惑星1999 JU3に向けた飛行(巡航フェーズ)が始まりました!おめでとうございます!!

 國中均プロマネからのメッセージが…
全ての関係者の皆さまに感謝申し上げるとともに、運用に携わるメンバー全員、改めて気を引き締めて臨んでまいります。その気持ちを次の言葉に込めたいと思います。
 『武運を信じ、いざ深宇宙動力航行に挑まん。両舷前進強速。進路、地球スイングバイ回廊。』

 プロジェクトマネージャーというより某宇宙戦艦(某でも何でもないw)の艦長じゃないですかw確かに初代「はやぶさ」では、イオンエンジンの運転時間が増えるごとにヤマトのシールを運用室の窓に貼っていたし…wこのコメントを読んで、「ヤマト2199」の挿入歌「銀河航路」を聴きたくなった、聴いた、気がついたら歌ってたのは言うまでもありませんw

 ここで、このプレスリリースに「あれ?」と思う箇所が。
地球スイングバイまでの間に、イオンエンジン2台による運転を期間中2回に分けて合計約600時間(約25日)行い、探査機航行速度の増速(60m/秒)を計画しています。その第1回目として、3月3日からイオンエンジンの連続運転時間を徐々に増やし、3月中に約400時間の運転を行います。なお、第2回目の連続運転は、6月上旬頃に予定しています。

 イオンエンジンは2台でいいんだ。でも、地球スイングバイまでに連続運転するのは合計600時間、約25日?それを2回に分けて。たった2回?それでいいの?あとは慣性航行ということか。ずっとイオンエンジンを運転してなくてもいいの?意外でした。その答えは、「ファン!ファン!JAXA」のほうに書いてありました。
「スイングバイまでの連続運転は2回でいいの?」と拍子抜けに感じるかもしれません。
JAXAの中でもそう思う人、多いです。
でも、いいんです。
H-IIAロケット26号機の打ち上げ・探査機分離がとても正確だったので、「はやぶさ2」にとっては負担の軽い運用計画が立てられています。

 JAXAの人でも疑問に思う人も多いのか。JAXAとは言え、部署や担当している宇宙機が違えば専門外、わからないことも多いだろう。

 H2Aの打ち上げでは、毎回予測値と実測値を発表しています。
 まずこちらが26号機の予測値。
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参考2 :H-ⅡAロケット26号機の打上げに係る飛行安全計画、地上安全計画の25号機との比較概要より※PDFです※

 実際に打ち上げての数値・実測値はこちら。打ち上げ後のプレスリリースです。
JAXA:H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の打上げ結果について

 ほぼ同じです。26号機に限らず、その前もH2Aの打ち上げはとても安定しています。この安定した正確さが、「はやぶさ2」の順調な航行に活きている。ロケットは打ち上げて軌道に載せたら終わり、のように思ってきましたが、ロケットの打ち上げの正確さ、精巧さがその後の衛星・探査機の運用にも大きく関係してくるのだなと実感しました。
 特に、26号機は第2段ロケットを一旦エンジン停止して、ロケットと「はやぶさ2」を繋げたまま地球を慣性飛行で1周、その後再点火するという難しい打ち上げでした。これも、ロケットと分離した「はやぶさ2」がすぐに地上と交信できるようにする、「はやぶさ2」の安全のための配慮でした。また、小惑星1999 JU3への軌道の関係で、打ち上げウィンドウはその日たった1秒だけ。そんな難しい打ち上げも見事クリアし、「はやぶさ2」を宇宙に送り届けたH2A26号機にも、あらためて拍手を送りたいです。特に第2段ロケット、本当によくがんばりました!!

 これからの飛行も、順調でありますように。地球スイングバイは今年12月。そこで一旦地球に近づいたら、軌道を変え加速して小惑星1999 JU3に向かいます。12月は7日に金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入再挑戦もあります。どちらも応援しています!

 しかし、早く小惑星1999 JU3の愛称が決まらないものか…呼びにくくて仕方ない…。
 先日記事を書いた「「はやぶさ2」の大挑戦」(山根一眞:著)では、昭和初期に東京天文台(現在の国立天文台)で小惑星を研究していた平山清次(ひらやま・きよつぐ)氏から「キヨツグ」(「ヒラヤマ」は既にある)と命名してはどうだろうか、とある。いい案、いい名前だと思います。
・感想:小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦
 ↑さらっと書いてしまいましたが、もっと中身のぎゅっと詰まった本です。再読して、ああここについても書けばよかったと思う箇所多数…。
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by halca-kaukana057 | 2015-03-03 22:19 | 宇宙・天文


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