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 少し前に、はてなブックマークでこんな記事が話題になっていました。

はてな匿名ダイアリー:ソ連宇宙オタが非オタの彼女にソ連宇宙世界を紹介するための10機

 非常に濃くて面白かったwヒロイック的なイメージのアメリカ宇宙世界もいいけど、細かいことにはこだわらずシンプルかつ実用的でタフなソ連・ロシア宇宙世界も好きだ。ソユーズは本当にタフで安定性があるし、ミールもいろいろあったけど、宇宙開発史の中で忘れられない存在。エネルギアなんてとんでもないロケットもあったし、結局有人探査は出来なかったがアメリカに先駆けて月探査を行った「ルナ計画」も印象的。ちなみに、私はルナ17号・21号に搭載された世界初の月面無人探査機「ルノホート」が好きです。

 ルノホートは、こんな探査機です。食玩「王立科学博物館 第1展示場」より「赤いロボット」ルノホート1号
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 前置きはここまでにして、この「ソ連宇宙オタが~」の記事の中に、何度も出てくる名前がある。コロリョフ…ソ連宇宙開発になくてならない人、セルゲイ・コロリョフ。このコロリョフがソ連の宇宙開発をリードしていた頃、アメリカにはヴェルナー・フォン・ブラウンがいた。そう、ドイツでロケットの研究をし、第2次世界大戦後アメリカに渡りアメリカの宇宙開発をリードする。コロリョフのライバルだ。そのコロリョフとフォン・ブラウン、ソ連とアメリカの宇宙開発競争について書かれたのがこの本。

月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡
的川泰宣/中公新書・中央公論新社/2000

 お互い少年時代に空、そして宇宙へ憧れた。1930年代にはロケット・ブームが訪れ、2人はそれぞれソ連とドイツでロケットの研究・開発に尽力する。しかし、迫り来る戦争と国家の力の波。その波にのまれ身動きできなくなるコロリョフと、目指していた方向とは違うけれども使えるものは使おうと波に乗るフォン・ブラウン。この本を読んでいて強く感じたのが、宇宙開発は国家が無くては出来ないということだ。

 2人がライバルとして争った(コロリョフは死ぬまで表舞台に名前を出されることは無かったが)1960年代は、米ソが互いの威信をかけて宇宙を、月を目指していた時代。ロケットを開発するにも打ち上げるにも莫大な予算がかかる。しかも、アポロのサターンVロケットなんて巨大なロケットだと、とんでもない予算がかかる。それでも、米ソは国家の威信とライバルに打ち勝つために、お金と時間と最新技術をかけて争った。今、日本では宇宙開発予算…だけでなく科学に関する予算そのものが十分に足りていない。予算が足りないからと、実現が困難なプロジェクトも多い。そんな今の日本から見れば…勿論当時の米ソとは考え方も目的も違うけど、この時代の国が宇宙開発にかけるパワーは計り知れないものだと感じる。

 そんな国の支援を背景に、宇宙を目指すコロリョフとフォン・ブラウン。追い抜いたり、追い抜かれたり。ガガーリンとライト・スタッフだけをとっても、両国の有人宇宙飛行に対する考え方の違いが見えて面白い。そして、最初は負けっぱなしだったが月に照準を絞ることでソ連に追いついたアメリカ。一方、リードしていたのにいろいろ手を出しすぎて有人月飛行ではアメリカに追い抜かれてしまったソ連。この戦略の違いも面白い。

 ただ、ソ連の場合は1966年、コロリョフの死によって大きく狂いだす。コロリョフのリーダーシップがいかに大きかったかがわかる。コロリョフがもう少し長生きしていたら、サターンVロケットに対抗するN-1ロケットを完成させて、米ソ宇宙開発競争はもっと過熱していたかもしれない。

 コロリョフとフォン・ブラウン。国も考え方も違う2人だが、宇宙を目指していた強い思いは同じ。戦争や国の圧力にもめげず、その意思を貫いたからこそ、今の両国の宇宙開発、いや、世界の宇宙開発の今があるのではないだろうか。

 ところで、フォン・ブラウンは子どもの頃、母からピアノの手ほどきを受け、ヒンデミットのレッスンを受けたこともあったのだそう。すごい…。中学ではチェロのレッスンも受け始め、学校のオーケストラで演奏したり、作曲もしてたんだそう。ロケット研究をしていた"秘密基地"ペーネミュンデでも研究者たちと弦楽四重奏団を結成してモーツァルトやハイドン、シューベルトなどを演奏していたのだそうだ。フォン・ブラウンのチェロ演奏を聴いてみたかった!作曲した作品も、どんな作品だったんだろう?

 最後に、この本を読んでいる間、こんなしおりを使っていました。
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 JAXAの宇宙飛行士候補生募集の宣伝しおり。友人からもらいました。友人は科学館で見つけたらしいが、本屋にも置いてあったらしい。面白いものを作ったなぁ、JAXA.いいぞいいぞw
 宇宙つながりで脱線しまくりでしたがこの辺で。
by halca-kaukana057 | 2008-08-19 23:12 | 本・読書
 私がこの春から通い続けている「星空案内人」講座も終盤に。星座を探したり、望遠鏡を扱ったりと実践的な内容も学んでいる。しかも、これまで私がやってきたように、何となく星座を探して、望遠鏡も適当に使って…ではなく、観望会でお客さんにどう教えるか、どう伝えるか。例えば、あれが「夏の大三角形で…」と言うだけではなく、星の並びだとか、特徴などを交えて話す必要がある。自分でやるのと、人に話すのでは全然違うんだなと感じている。

 また、講座が縁で、宇宙・天文つながりの知人が増え始めた。天文部漫画「宙のまにまに」3巻で「星猛者」という言葉が出てきていたが、まさにそれ。星猛者・天文猛者に圧倒されてばかり。そんな星猛者さんにも色々な方がいて、きれいな天体写真を撮る人、プラネタリウムで解説し普及活動を行っている人、子ども向けに観望会を開いている人、天文学の歴史を調べている人…と本当に様々。天文学がカバーする範囲はとても広いけれど、皆それぞれ分野を決めて活動している。凝っている人の濃い話を聞くのは、熱意まで一緒に伝わってきてとても面白い。


 そんなある日の講座でのこと。その日は少人数のグループに分かれて講座を受けていた。これまであまり話したことがない人と同じグループになり、講座の間少し話をしていた。その方は、ボランティアで科学教育活動をされているのだそうだ。今まで全く扱ったことが無かった赤道儀式の望遠鏡の使い方に苦戦していた私。なんとか講座で扱う範囲での操作を完了し、ほっと一息ついていた私に対して、その方は「趣味で星を観てきたんですか?」と訊いた。「ええ、赤道儀は初めてなんです。」と答える私。何気ない会話だが私はこの「趣味で星を観てきたんですか?」という一言が気になって仕方なかった。

 以前書いたように、私はこれまで天文部などに入ることはなく、一人で星を観てきた。一人で星を観ている方が自然だった。後は宇宙・天文関係の新聞記事をスクラップしたりだとか、ネットでニュースを集めたりだとか、宇宙・天文関係の本を読んだりなど地味な活動を「趣味」としてきた。地味だが、不満を抱いてきたわけではない。そりゃあ、種子島や内之浦でのロケット打ち上げや、筑波や相模原の宇宙センター一般公開などに行けたらもっといいが、この間はJAXAタウンミーティングにも行ってきたし、徐々に色々なイベントや全国各地の科学館にも行けたらいいなと思っている。これを専門にやってきましたと堂々と人に言えるものは無いけれども(このブログの記事はあるが、リアル友人・知人には極力教えたくない)、宇宙・天文は好きだし、追求している時はとにかく楽しい。これからも「趣味」のひとつとして追求し続けたいと思っている。だから、なんてことない一言なのに、引っかかる。

 何故引っかかるのだろう…?別に宇宙・天文の楽しみ方なんて一様ではないと自分でもわかっているのだから、何も悩むことはないじゃないか(講座の第1回目でも、宇宙・天文を楽しむ様々な方法について取り上げられてます)。一人ひとりが「面白い」「これがやりたい」「これに興味があるんだ」と思うものをやっていけばいいじゃないか。ボランティアをやりたい人はやればいい。私も「星空案内人」の資格を取れば、観望会で解説することだって出来る。だから羨ましいわけではない。それなのに。

 数日間考え込んで、ようやくわかった。私は、望遠鏡の扱い方だとか、星座を探す時の探し方だとか、そういうことばかりに気を取られていたんじゃないかと。なんとなく星空を観てきた私は遅れをとっていると、講座開始の頃から感じていた。初めて知ること、慣れないことを少しでも早く習得しようと、本来の目的…星を観て楽しむことを忘れていたんじゃないかと考えた。ピアノでもこんなことがある。これまで弾いたことが無いテクニックを含む曲を練習していて、早く「弾ける」ようになることだけを考えて、曲の魅力や聴き所・聴かせ所、音楽の楽しさを忘れてしまう。それは「趣味」で演奏している人にも、プロの演奏家にも起こりうることだと思う。これまでの講座はほとんど曇ってばかりで、実際の星空を観ることが出来なかったのもあるかもしれない。講座で学んだことを覚えて、習得して、実技試験に備えることも大事(講座では3回の実技講座がありますが、それぞれに実技試験があります)。でも、これまでなんとなくやってきた私が、ここで焦ってもいいことはないと思う。何となく「趣味」でやってきたならそれなりに、徐々に新しいことに慣れていきたい。資格は目標だけど、そこがゴールではないことは以前も書いた。私はまたしても、わかっていたようでわかっていなかったことにぶつかり、わからなくなってしまったようだ。この過程を何度も繰り返しその度に思い出すと思うが、忘れてしまいたくはない。そう強く願う。

 今日、木星がよく見えたので久しぶりに望遠鏡を出して観ていた。口径はそんなに大きくないので縞模様ははっきりと観ることが出来なかったが、衛星はちゃんと見えた。…と思っていたら雲が出てきて、見えなくなってしまった。残念。この夏は、星空を思う存分に楽しみたい。晴れの日が多いといいなぁ。

*趣味であっても、レベルは様々です。趣味でもハイレベルな天体写真を撮っている方もいます。だから私のような人ばかりではありません。


【関連記事】
「星を見る私」(2006.11.13)
「わかって、わからなくなって」(2008.6.7)
 この記事のコメント欄も参照
by halca-kaukana057 | 2008-07-30 22:28 | 日常/考えたこと

七夕と乞巧奠とピアノ

 今日は七夕。あいにく曇ってしまい、織姫星(ベガ)も彦星(アルタイル)も見えません。この雲の上にはふたつの星が輝いていると想像することにする。

 七夕の起源は、2世紀頃の中国・後漢の時代に遡ります。天帝の娘である織姫は、機織の上手な働き者。一方、牛飼いの夏彦(牽牛)もとても働き者で、2人は結婚を許された。幸せに暮らす2人であったが、夫婦生活が楽しすぎて、2人ともそれぞれの仕事をサボるようになった。これに怒った天帝は2人を天の川で隔てて引き離す。だが、天帝は7月7日に会うことは許した、と。この中国の伝説と、日本古来の収穫祭・祖霊祭が融合して、今の日本の七夕になったという。

 七夕伝説から、様々な伝説や風習がうまれたのですが、その中に「乞巧奠(きっこうでん)」という中国の行事もあります。機織が得意な織姫にあやかって、機織や針仕事、書道などの上達をお願いするという民俗行事が、6世紀頃から始まったのだそう。この「乞巧奠」から、五色の短冊にお願い事を書いて、笹竹に飾るという風習に繋がったのだそうです。
「乞巧奠」について詳しくはこちらも。

 元々は機織などの上達を願った七夕。ならば、私の場合はピアノだな。真面目な織姫を見習って、私も練習に励むことにしよう。ピアノが巧くなりますように。

 という、ピアノと宇宙の話という、自分の好きな分野を融合させた話でした。練習記録はまた今度。

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by halca-kaukana057 | 2008-07-07 23:00 | 奏でること・うたうこと

宇宙兄弟 2

 新感覚宇宙飛行士漫画2巻です。2巻も表紙はキラキラです。

宇宙兄弟 2
小山 宙哉/講談社・モーニングKC

 宇宙飛行士である弟・日々人の招待でNASA・ジョンソン宇宙センターにやってきた兄・六太。日々人は訓練を六太を訓練の見学に来るように誘うのだが、六太は行こうとしない。兄と共に宇宙に行けることを、ずっと願ってきた日々人にとって、それは哀しいことだった。
 翌日、訓練の見学に行った六太は、弟のたくましい姿に嫉妬する。一方日本では、宇宙飛行士選抜試験を受けた六太にとって不利な情勢に…。


 兄弟で一緒に宇宙に行くという約束を信じ続ける弟。「いつもなんかちょっと抜けてる」弟にいつの間にか追い越され、宇宙への夢を諦めた兄。その兄・六太に対して「もっと張り合えよ」と告げる。ちょっと抜けていても、それに張り合っていた子ども時代の六太。一方、たくましくなった弟に嫉妬し、自ら敗北宣言してしまう今の六太。私には兄弟はいないが、友人でもそうなったら哀しいと思う。ただ、六太の側に立つと、自分は取るに足らない、つまらない人間だとひねくれてしまうのもわかる。どちらの気持ちもわかるから辛い。

 一方、JAXAの試験官の中で、六太は宇宙飛行士にふさわしくないという動きが。それに対して、六太をプッシュする試験官のひとり・星加。南波兄弟を子どもの頃から見て、「宇宙飛行士になるには運も必要だ」と説いてきた。運とは、天に任せるしかない、どうしようもないものだと思われるが、南波兄弟の場合、子どもの頃からJAXAに通い詰め、JAXAの職員に覚えられたというチャンスを自分たちで作ってきた。いわゆるスピリチュアルとか運命とかそういうのには全く興味も関心もないが、運ってそうやって作っていくこともできるのかもしれない。この漫画ではそう描かれていると読んだ。

 第19話で選抜試験を受けているメンバーで飲み会を開くシーンがありますが、実際に行われていること。野口宇宙飛行士や、その野口さんと一緒に宇宙飛行士試験を受けた方にも取材しているらしい。先日、10年ぶりの宇宙飛行士募集の応募が締め切られましたが、これから試験が始まれば、日本のどこかでこんな光景を目にするかもしれません。応募された皆さん、健闘を祈ります。
by halca-kaukana057 | 2008-07-04 22:25 | 本・読書
 「大人の科学」ガリレオの望遠鏡を作ってみたの記事の最後に書いた、超高速インターネット衛星「きずな」の折り紙(PDFファイル)がようやく完成しました。

 これは試行錯誤中のもの。本体の失敗作が2つ。
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 こっちが完成版。
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 折り目がとても汚いです。何度も折り返したり、うまく折れなくて無理につぶしたせいでいびつです。でも、ネズミ耳みたいなアンテナの部分は、つぶしたおかげで丸みが出て、アンテナっぽくなったような、なっていないような…。

 せっかく折ったので、遊んでみた。
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宇宙人の折り紙の折り方があったので、隣に置いてみた。きずな、未知との遭遇。



【追記】
 特に難しい部分、本体の23以降の画像を撮ってみた。
ここがその問題の部分。
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23では、白い部分の大きな三角形の内側、下の方に、小さな三角形が破線で描かれています。そこを、谷折りにします。すると、こうなります。
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 そのまま、衛星の先っぽの部分とアンテナになる部分を折って…
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 一旦横に折っておきます。これが24の状態です。
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あとはアンテナの部分を裏返します。ここは破れないように気をつけて。
by halca-kaukana057 | 2008-05-05 22:01 | 宇宙・天文
 先日、こんなものを見つけました。
山崎製パン:宇宙日本食「YOHKAN」

 ヤマザキパンの山崎製パンが、JAXAの「宇宙日本食」として認定された宇宙食ようかんを一般発売したとのこと。「宇宙日本食」と言えば、先駆けて一般発売されたのがハウス食品の「スペースカレー」。こちらはオンラインショップと、全国の科学館などで販売中。まだ私は食べてません。一方、宇宙食ようかんは、一般のスーパー・コンビニでも販売しているとのこと。身近なところで入手できるのがいい。早速探して、買ってきました。

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小倉ようかんと栗ようかんの2種類。ちゃんと「宇宙日本食」のロゴ入りです。

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箱の側面にある説明。「実際の宇宙日本食とは保存方法などの点で異なります」…どういう風に異なるんだろう?山崎のHPを読むと、パッケージが違うらしい。一部の科学館では、実際に宇宙に持っていく「宇宙日本食」と同じパッケージのようかんも販売しているのだとか。それも食べてみたいなぁ。
【*追記】
 正式パッケージ版も食べてみました。
地上で食べる宇宙食まつり 宇宙日本食羊羹続編(2008.8.26)


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箱を開けたところ。開けやすそうな包装。

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栗ようかんから食べてみよう。見たところ、普通のようかんです。

 食べてみた。うん、美味しい。私たちが地球で普通に食べているようかんと、味の違い等はないと感じました。宇宙だと味覚が鈍り、濃い口の味付けのものが好まれるという点で、「スペースカレー」は辛口、味付けも濃くなっているのだそう。ようかんも濃い味付けになっているのかなと思いきや、案外さっぱり。次回STS-124・ディスカバリー号での星出彰彦飛行士のフライトでは、「粉末緑茶」も「宇宙日本食」として宇宙へ向かうことになっている予定。そのうち、ようかんと緑茶で、ミッションの合間に地球を見ながら一息…なんてことが出来るわけだ。すごい光景だ。想像しただけでため息が出てしまう。(ようかんがISSへ持ち込まれるのはいつだったっけ?失念。)

 一昔前、宇宙食と言えばフリーズドライのいちごだの、凍っていないアイスクリームなどを指していた(今でも売っているけれど)。地上で食べるものとは、全く違う。それが今では、宇宙で食べるものも地上で食べるものと変わらなくなってしまった。パッケージや、麺類をずるずるすすることができない点を除けば、地上とあまり変わりが無い。宇宙空間はまだまだ一般の人々には手の届かない場所だけれども、そこでの暮らしは地上と全く切り離された世界でもない。地上での生活の延長線上に、宇宙での生活がある。その延長線は、どこまで短くなるのだろうか…。私が生きている間にはそんなに縮まないかも知れないけど、いつかの未来のことを考えると、やっぱりワクワクしてしまう。そんなことを考えながら、宇宙食羊羹を食べた今日この頃です。


*****

 宇宙の話題と言えば、昨日バイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船(16S)が打ち上げられました。ロシア人のISS長期滞在クルー2名と、韓国初の宇宙飛行士・イ・ソヨンさんが搭乗。19日に帰還予定。この便で、ISSに長期滞在していたペギー・ウィットソン司令官とユーリ・マレンチェンコ飛行士が帰還します。STS-123で、この2人のことも覚えてしまった。無事の帰還をお祈りいたします。

 少し前には、ヨーロッパ宇宙機関のISSへの補給機「ジュール・ヴェルヌ(ATV)」も無事ISSへ自動ドッキング。おめでとうございます。結局、ISSとジュール・ヴェルヌがランデブーしているところを目視できなかった。ジュール・ヴェルヌ帰還の際に見れたらいいなぁ。いや、見たい。今度こそ見る。来年度、日本もISSへの補給機「HTV」を現在開発中のH2Bロケットで打ち上げる予定。H2Bの開発は順調らしいです。無事成功しますように。
by halca-kaukana057 | 2008-04-09 21:58 | 宇宙・天文

季節は星空を横切って

 もうすぐ「ジュール・ヴェルヌ」が国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングするので、今度こそ見ようと今日も夜空を見つめていました。しかし高度が低く、残念ながらどちらも見ることが出来ず。がっかりして、星空を眺めていました。

 真上をぼーっと眺めていると、白い沢山の何者かが固まって星空を横切って行きました。白鳥の群れでした。30羽ぐらいいたでしょうか。空高くVの字に並んで、北の方角へ飛んでゆきました。北へ帰る途中なのでしょう。かすかにお互いを呼ぶ鳴き声も聞こえ、北の空へ消えて行きました。

 私は言葉も無くし、ただ白鳥たちを見つめていました。やっと出てきた言葉は、気をつけて帰るんだぞ、また寒くなったらおいで、と。本当にきれいで、美しくて、たくましい姿でした。ISSは見れなくて残念でしたが、素晴らしいものを見ることが出来ました。



 今体調が芳しくなく、PCに向かうのがちょっと辛いので、コメントへのお返事が遅くなります。ごめんなさい。凄く悪いわけではないので、大丈夫です。とても面白い本も読んだのでその感想も書きたいのですが、大事をとることにしました。明日明後日には書けると思います。

 以上、携帯から今日の感動したこととお知らせでした。
by halca-kaukana057 | 2008-04-02 20:20 | 日常/考えたこと

ふたつのスピカ 14

 3月宇宙関係漫画出版ラッシュ、3冊目は「ふたつのスピカ」。今回は随分出るのが早かったなぁ…。

ふたつのスピカ 14
柳沼 行/メディアファクトリー・MFコミックス・フラッパーシリーズ/2008

 マリカと宇喜多家の秘密を追う新聞記者の伊地村は、マリカの父に会うために唯ヶ浜へやってくる。そこで伊地村は昔のことを思い出していた。
 一方、宇宙飛行士コースの最終課外訓練が始まった。4年に進級する、つまり宇宙へ行けるかどうかは、この訓練の結果次第。これまでの課外訓練を超える過酷な内容をこなすアスミたちだったが…。


 これまで宇宙への夢をいつも一緒に歩んできたアスミ・ケイ・マリカ・府中野。秋を亡くし、その夢・想い・絆はさらに強くなる。
「シュウの…シュウの想いも一緒に この星空の下で もう一度約束しようよ」(31ページ)
「もう…ひとりの夢ってわけにはいかないしさ」(46ページ)
「もうオメーひとりの夢じゃねんだよ!!」(113ページ)

 14巻では「ひとりの夢じゃない」ということが何度も強調される。秋の遺志を継ぐという意味だが、もうひとつ、4人で夢を、想いを共有するという意味も。最初アスミたちは宇宙への夢を個々に持っていた。それぞれどういうきっかけで、どういう想いで宇宙を目指したか。それは同じ宇宙学校に通っていてもバラバラだった。ところが、秋を含め5人で訓練を続け、心を通わせるうちに、その個々の違いのボーダーと言うか、境界みたいなものが薄れてきているのではないかと思う。アスミたち各々のスタートラインは別々。しかし、宇宙を目指す過程で混ざり合い、より強いものになっているんじゃないか…と。「ひとりの夢じゃない」ということと同時に、「ひとりじゃなかったから今まで頑張れた」ということも強調されている。それは他者に頼るようで、個々人の弱さの裏返しかもしれない。実際、最終訓練では切り離された個人それぞれの体力・精神力を試している。様々な場面で、生徒たちを「個」にしようとする。そこで弱さも出てくるのだが、「つながり」も簡単には消えない。最後に「個」を支えるのは「つながり」なのだ。

 特にその「つながり」の強さを実感しているのがマリカ。マリカの変化には本当に驚かされた。まさか1巻の登場シーンで、こんな展開は予想できなかった。「スピカ」はアスミよりも、何故かマリカの心の変化に注目してしまう…。アスミのことを見ていないわけではありませんが。

 さて、4年に進級できるのは誰なのだろうか…と考えたが、この物語が向かうのはそっちではないのかもしれない。夢を実現するのも大事だが、それ以上にその過程に重きを置くような展開なので、誰が宇宙へ行くのかが問題ではないのかもしれない。どうなるんだろう?

 そして、この14巻最後MISSION:75のラストシーン…何ですかこれは?!またしても大混乱の展開で次巻待ち。…もうこれ以上泣かせないでくれ(14巻でもマリカがアスミに自分の本当の気持ちを話すシーンでジーンと来てしまったが)。15巻が待ち遠しすぎる。いや、フラッパー立ち読みしてくる。
by halca-kaukana057 | 2008-03-31 22:03 | 本・読書

宙のまにまに 4

 3月は宇宙系漫画出版ラッシュ。第2作目は天文部青春コメディ「宙のまにまに」。

宙のまにまに 4
柏原 麻実/講談社・アフタヌーンKC/2008

 北海道へ修学旅行へやってきた美星・小夜ら2年生。美星はその感動を伝えるべく、朔にメールばっかり送っている。その修学旅行から帰ってきた後、美星は草間先生と休日に出かける約束をする。2人の関係を怪しいと感じる天文部員たち。その日、朔や姫たちは美星と草間のあとをつけることにする…。



 一番目立つ主人公なのに、これまで美星の内面はあまり語られて来なかったと思う。いつも元気で楽天的。星を見ることに命を懸け、朔にもストレートに突進してゆく。あまり落ち込んでいる姿を見たことが無い。そのせいか、美星の内面を読み取るのが一番難しいんじゃないかと思う。内面にある暗さとか、誰かに隠しておきたいこととか、そういうのが読み取れなかった。ただひとつ、美星の家族の話を除いては。1巻で美星の家族について、朔の母が言及した時の美星の表情の変化が気になっていたのだが、その理由がこの4巻で語られます。そういうことだったのか…。

 その美星が隠していたことに対して、朔たちは戸惑う。美星が相変わらず、元気で明るいから。美星はもっと辛さとか、哀しみとかを表現してもいいんじゃないかと読んでいる私は感じてしまう(でもそこが美星の個性であり、いいところなんだけど)。その美星のために、朔が考え天文部、さらにはフーミン率いる生徒会までも巻き込んで実行した"あること"のシーンに涙。

 星空を見上げる時、よく誰かのことを考えてしまう。今ここにいない人…遠くに住んでいる友人や、先立ってしまった家族のこととか、もう会えない人のこと等々。遠くを見上げ、さらに遠くにある星々への距離が、そんな遠くにいる人のことを思い出させるのだろうか。

 一方で、星空はそばに誰かがいてほしいとも思わせる。広大な宇宙の断片に、一人で立つのが心細いからだろうか。皆で宇宙への想いを共有したいからだろうか。どちらにしろ、私はこれまであまり誰かと一緒に星空を見上げたことが無かった。この漫画を読んでいると、今度は誰かと一緒に星を見たいと、強く思うようになってしまう。


 巻の後半は冬山合宿。姫ちゃんが大変なことに。最初は朔に惹かれ、美星に朔をとられまいと入部した天文部でしたが、姫ちゃんも星の魅力にすっかり取り付かれている模様。…でも、頭の大半は朔に向けられているのは変わらず。そして相変わらず不憫なのも…。この子が報われる日は、いつ来るのだろうか。

 フーミンは巻を追うごとにいい味をだしてます。そして3巻で登場した近江さんも健在でよかった。プラネタリアン晴子さんも相変わらずのテンション。今回はちゃんとプラネタリアンらしいところを見せられて良かった…と安心する私。

 カバー裏を見るのもお忘れなく。5巻のネタが今から楽しみだ。



 さて、あと1作は「ふたつのスピカ」14巻なのですが、今日読んで…言葉が出てきません。どうしたらいいんだ…。


【追記】それと、天文つながりでメモ。「日本天文学会創立100周年記念切手」買いました。
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惑星にX線天文衛星「すざく」、小惑星探査機「はやぶさ」、すばる望遠鏡、野辺山の電波望遠鏡がデザインされてます。たまりませんw
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説明書も付いて来ます。記念切手に合わせて、記念日付印もあるらしい。それも欲しい…。

ポレポレとうさんさんのブログでも、取り上げてました。
おやこでポレポレ:エンデバーの切り離しと「日本天文学会創立100周年」記念切手

 漫画だけでなく、切手まで発売してしまうこのタイミング。そしてSTS-123も飛行中のことを考えると、いくらなんでもタイミング合いすぎです。何かあるのか…?
by halca-kaukana057 | 2008-03-24 22:19 | 本・読書

宇宙兄弟 1

 今月は宇宙系漫画出版ラッシュのようです。一気に3作品も出るなんて…ここに嬉しい悲鳴をあげている自分がいますw
 まずは1作品目。「モーニング」で連載が始まった新作宇宙系漫画。宇宙飛行士ものですが、これまでの作品とはちょっと様子が違います。

宇宙兄弟 1
小山 宙哉/講談社・モーニングKC/2008

 南波六太(なんば・むつた)と日々人(ひびと)の兄弟は、幼い頃UFOらしきものを目撃する。その飛行物体を見て、兄弟は宇宙への夢を誓い合った。それから約20年後の2025年、弟・日々人は約束どおり宇宙飛行士になり、有人月探査へ向かおうとしていた。一方兄・六太は上司とトラブルを起こし自動車会社をクビになる。再就職もなかなか決まらず、落ち込む六太。そんな六太の状況を知った日々人は、六太に例の飛行物体を目撃した日に録音したテープを聞くように薦める。かつての兄弟の誓いの通り、兄にもう一度宇宙への夢を追わせる為に…。



 これまでの宇宙飛行士に関する漫画に登場する宇宙飛行士は、エリートでカッコイイといういイメージだった。弟・日々人もたくましくかっこいい。しかし、六太は不器用でドンくさい、意地っ張りで気弱…とにかくかっこ悪い。宇宙への夢も、自分には無理だと常に思っている。だが、その六太になぜか共感してしまう。宇宙に行ってみたい…でも自分には無理だ、という感情を代弁してくれるからだろうか。迷いながら、間抜けな失敗をし、しばしば自信をなくして落ち込み、壁にぶつかりながらも、宇宙への夢をもう一度追う姿に共感する。普段はかっこ悪いからこそ、宇宙への夢を自覚するシーンがよりカッコよく見える。…ちゃんとかっこいいシーンもあるんです。

 そしてもうひとつのポイントが、兄弟の絆。「兄は常に弟の先を行っていなければならない」ということをモットーとしてきた六太。しかし、弟が兄の先へ行ってしまうことになった。また、六太は常に「宇宙飛行士・南波日々人の兄」と見られてしまう。六太にとってはそれがプレッシャーであり、ストレスともなる。それでも、大事な兄と弟。兄弟の約束は果たせるか…?

 六太とともに宇宙への夢を追う仲間・ライバルたちも個性的。せりかさんが素敵です。それにしてもこの物語の流れと、JAXAが新しい宇宙飛行士を募集するタイミングが合いすぎてて驚いた。作品中にもJAXA,ジャクサ…と「JAXA」連呼。そう言えば、JAXAの名前が出てきた漫画って初めてかも。NASAやNASDAは合ったけど、統合後のJAXAが出てきたのは初めてだと思う。

 物語はまだまだ始まったばかり。これからの展開が楽しみです。
by halca-kaukana057 | 2008-03-23 22:06 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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