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青べか物語

 山本周五郎の現代小説です。小説というよりは民俗誌といったほうがいいかもしれません。でも、小説の分類なのですが。

 根戸川の下流にあるうらぶれた漁師町、浦粕を訪れた作家志望の「私」は、ボロ船「青べか」を買わされてしまう。それでも、景色が気に入り住み着き、やがて「私」は「蒸気河岸の先生」と呼ばれるようになる。その「私」の目を通して、漁師町の日常を描いたのがこの作品。

 独特の言い回しがあって読みづらいところはありました。一番気に入ったのが「芦の中の一夜」の章。船長の昔話が切なかったです。漁師たち街人が生き生きしていて、読んでいると元気をもらえそうな感じがしました。意外なラストも面白いです。
by halca-kaukana057 | 2005-03-12 19:41 | 本・読書

松久淳+田中渉「天国の本屋 うつしいろのゆめ」


 「天国の本屋」シリーズ第2弾となる作品です。”三流”結婚詐欺師・イズミはフィアンセとの旅行へ行く直前にアロハシャツの変な男・ヤマキに正体をバラされ、さらにハイジャック犯につかまり…。しかし、気が付いたらヤマキにある仕事を頼まれることになった。立ち退きを求められている家主・長一郎の家でヘルパーとして働き、立ち退き許可証にサインさせてほしいという仕事だった。頑固で偏屈な長一郎の態度にイライラしつつも、イズミは大切な記憶を思い出し始める。

 前作に引き続き、ヤマキの本屋が行っている朗読が面白い。今回はそれほど多くは出てきませんが。長一郎とイズミの関係に、しんみりしてしまいました。
by halca-kaukana057 | 2005-01-05 21:46 | 本・読書

赤ひげ診療譚

「赤ひげ診療譚」(山本周五郎、新潮文庫)

 山本周五郎の作品を読むのはこれで2回目。「さぶ」もよかったけど、「赤ひげ診療譚」もいい。

 長崎へ遊学していた医生・保本登は小石川診療所で見習い医として働くことに。診療所の「赤ひげ」と呼ばれる医師・新出去定にはじめは反発していたものの、去定の人間性や診療先の人々に感銘を受け、登は成長していく。

 登の成長を読み取ることもできるし、医療のあり方を問う作品でもあると思う。作者が大事にしていたという弱者へのまなざしを、しっかりと、一方で暖かく感じることができました。読んだ後で心がすーっとする作品です。

 今後も山本周五郎は読んでいこう。時代小説に苦手意識をもっていたのに、すんなり読める。
by halca-kaukana057 | 2005-01-04 20:18 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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