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 久々に天文関係書です(久々、が多い)。七夕に書こうと思ったのですが、今になりました。8月7日の七夕祭り、8月13日の旧暦・伝統的七夕(&ペルセウス座流星群極大日)に間に合わせたということで…。


星の王子さまの天文ノート
縣 秀彦:監修/河出書房新社/2013

 サン=テグジュペリの「星の王子さま」の物語・物語に出てくる言葉・文章、挿絵と共に、天文学を学べる本です。最初、「星の王子さま」のキャラクターに便乗した本?かと思いましたが、ごめんなさい誤解でした。中身を読んだら、「星の王子さま」の物語と、天文学が見事に融合していました。

 「星の王子さま」の王子さまは、小惑星B612に住み、その小惑星を出て、様々な星へ向かい、様々な人と出会い、そして地球を訪れ、飛行士の「ぼく」と出会います。物語の文章の中には、天文・星を語るものも所々にあります。王子さまが地球にやってくるまで、観たかもしれない太陽系やもっと果ての星々。星を見つめる人の描写。それらと共に、天文に触れる。これまでにない天文へのアプローチだな、と読んでいて思いました。児童向けの、漫画やアニメのキャラクターと学ぶ学習漫画・図鑑とも違う。

 監修は、国立天文台の縣(あがた)秀彦さん。以前「天文学者はロマンティストか?」という本の記事を書きましたが、その著者です。現在も、国立天文台で広報のお仕事をされています。
・以前の記事:天文学者はロマンティストか?
 5年ほど前の本ですが、絶版なのかなこの本…。

 月からスタートして、太陽系の天体、日食などの天文現象、もっと遠くの星雲や銀河などの天体、四季の星座、天文学と人の歴史…と、天文学の科学的な面と、歴史や文化、民俗などの文化的な面がバランスよく取り上げられていて、天文入門者も、天文ファンも楽しめると思います。「星の王子さま」の一節や、文化的な面に、「ああ、そんな見方もあったんだ」と思わされました。「天文学者の話」では、天文学の最前線で活躍する天文学者によるコラムもあります。研究の話と同時に、天文・宇宙に惹かれる理由や魅力も語られ、天文学の最前線でワクワクしながら日々研究・観測を続けているのだなと伺えます。

 星空を見上げ、宇宙を思い、天文について学ぶのは、その知識を増やしたい、のではない。星空は毎日変化し、全く同じ星空というのは無い。その度に宇宙について思うことも変わる。天文学の研究も、新しい観測結果や研究・論文が発表され、どんどん覆されたり、解けたと思ったらまた謎が増えたということも多い。いつも新しい気持ちで宇宙を観ることを楽しむ、ことなのだなとこの本を読んで思いました。知識を増やしたい、「知っている」ことを増やしたい、と思っているところがありました…反省です。

 現在、まだ梅雨で、星空を拝めないのですが、その間はこの本を読んで楽しもうと思います。勿論、星空を見上げながら読むのもありです。
by halca-kaukana057 | 2013-07-11 22:20 | 本・読書
この季節のお楽しみなりました。特殊切手「星座シリーズ」第3集が出ました。今年は春の星座です。

日本郵便:特殊切手「星座シリーズ 第3集」
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 今年もキラキラできれいです。

 第3シリーズ、春の星座は、おおぐま、こぐま、かに、しし、おとめ、うしかい、からす、かんむり、りょうけん。そして日本古来の星座名から、「ひしゃくぼし」。北斗七星のことです。

 北斗七星のあるおおぐま座、北極星のあるこぐま座。どちらも一年中観られる星座ですが、一般的に春の星座に分類されています。
 おおぐま座は、夏の終わりごろ~秋にかけては、高度が低く観難くなります(緯度が高くなれば、高度も高くなり見やすくなります)。また、おおぐま座の北斗七星は、ひしゃくの柄をその曲線のまま伸ばすと、うしかい座の一等星アルクトゥールス、おとめ座のスピカ、からす座にぶつかり、これらの星を見つける目印になります。「春の大曲線」と呼ばれています。

 春の星座は、大きな星座が多いのも特徴。おとめ座は全天88星座中2番目の大きさ。おおぐま座は3番目。この切手にはありませんが、春の星座のうみへび座は全天で最も大きな星座。大きな星座トップ3は、春の星座なんです。
(ちなみに、18世紀までは、現在の「とも座」「りゅうこつ座」「らしんばん座」「ほ座」の4つを統合した「アルゴ船座」が存在し、うみへび座の1.5倍の大きさという、とても巨大な星座でした。アルゴ船座はプトレマイオス(トレミー)の48星座のひとつで、ギリシャ時代から知られていた星座でした。たくさんの星雲や星団、二重星や変光星がある星座でした。ところが、フランスの天文学者・ラカイユが、あまりにも大きすぎると4つに分割してしまいました。しかも、「らしんばん座」は、元々は「帆柱座」だったのを、ラカイユは「帆と同じ」と羅針盤に変えてしまったのです…。)

 うみへび座の上にある「からす座」は私の大好きな星座のひとつ。星座物語が、ユーモアたっぷりで、このからすが憎めませんwこの形から、日本では「帆かけ星」、イギリスでは「スパイカのスパンカー」…つまり、スピカのスパンカー(spica's spanker)と呼ばれています。スパンカーは帆船の後部に張る縦帆のこと。暗めの星座なので、春、スピカからたどってこの小さな星座を見つけると、嬉しくなります。

 りょうけん座はうしかい座の隣、星座絵では牛飼いが左手で2頭の猟犬を引っ張っています。うしかい座はプトレマイオスの48星座と古い星座ですが、りょうけん座は17世紀ヘベリウスが作った新しい星座。口径10cm程度の望遠鏡で楽しめる銀河や二重星がたくさんある、小さくても賑やかな星座です。

 さて、星座解説をしてきましたが、今年は切手を買うだけでなく、こんなこともしてきました。
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 発売日限定の記念押印。偶然知って、やってみました。台紙に切手を貼って、窓口で記念押印を押してもらいます。押印機版と手押し版の2種類があって、置いてある郵便局は限られます。私が貰ったのは手押し版。手紙を書いておけば、切手を貼って封筒に押して、これを消印にして送ることも出来ます。
 これまでの第1集、第2集でもやっていたのですが、知らなかった。第2集の手押し版のイラストはやぎ座でした…なんだってー!!やぎ座は、生まれ星座が山羊座なので好きな星座。上半身はヤギなのに下半身は魚という不思議な姿も魅力ですし、星座物語もおっちょこちょいな牧神パーンがユーモラスで可愛いw(実際は怪物に襲われて、逃げるのに必死だったのですが、でも笑えてしまう)第2集のも欲しかったなぁ…。

 残念ながら、もう期限は過ぎてしまったので貰えませんが、欲しい人は次回、来年チャレンジを。夏、秋、春と来たので、来年は冬ですね。冬は魅力的な星座が沢山です。南天もやるかなぁ。

 ちなみに、今回の春は、かみのけ座も入れて欲しかったなぁ…。これまた好きな星座なんです。
 ということで、また来年。

・第1集:夏:切手で星座を楽しもう
・第2集:秋:切手で星座を楽しもう 第2シーズン
by halca-kaukana057 | 2013-07-05 22:24 | 宇宙・天文
 最初の記事を書いてから約1ヶ月経ちました。その間、市音の現在に関しての様々な情報や、これからの課題が明らかになってきました。また、私も考えました。

 まず、前回までの、私の考えたことの要約をしますね。

・市音がなくなることは、音楽・芸術文化の「空白地帯」をつくってしまうこと。
・楽団はそれぞれ個性や得意とするジャンルが異なる。なくなればひとつの個性がなくなる。
・「空白地帯」ができれば、その地域の音楽・芸術文化の根が絶え枯渇する。ひとつ「空白地帯」ができれば、連鎖的に「空白地帯」は広がってゆくだろう。
・意識してなくても、どこかで聴いた経験、存在感があったと思う。どこかで大阪市の文化を支えていたと思う。
・市音の活動は大阪市だけにとどまっていなかった。もしなくなったら、全国の吹奏楽の文化にも「空白地帯」は広がってしまうだろう。
・今後、大阪市から独立するとなれば、全国のより多くの人に市音の日本トップレベルの演奏を聴いて欲しい、聴いて好きになって欲しい。
・現在、市音のアーティスティックディレクターを務める宮川彬良さんとのコンサート「宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhhn!」の形態での演奏会を開催して、より多くの人に市音の演奏に触れてもらいたい、聴く機会を作ろうという活動がある。
・でも、市音の演奏形態は「音楽Dahhhhhn!」だけじゃない。純粋な吹奏楽曲、クラシック音楽作品の編曲版、大阪市のイベントや市民向けの演奏会…などなど。
・「音楽Dahhhhn!」とは違う一面も、市音にはあるんだよ、ということも伝える機会があって欲しいと私は考えている。
・市音を応援している人は、全国にいる。大阪市から独立する時に、これは重要。


以上
大阪市音楽団存続問題と「文化の空白」+存続支援運動に対して思うこと
大阪市音楽団存続問題に思うこと 続編
の要約でした。2つの記事を合わせた要約です。

 そして、現在決まっていること・明らかになっていることは、再来年度(平成26年度)に大阪市から分離すること。現在、財団を作るための準備をしていること。市音は大阪市のものなので、予算も大阪市からだったのが、民間へ、つまりゼロからのスタートへ。その資金をどうするかが一番の大きな問題であること。

 厳しいです。厳しいけれども、乗り越えないと存続できない。「存続」=「ありつづける」。残っても、その後続かなければならない。残ったけどその後続ける力がなくて…では足りない。非常にシビアな状況に立たされています。

 寄附などが考えられているようですが、まず一番大事にしたいのは、演奏会。プロの楽団だから、演奏して、聴く人々がいて、支え合う。以前の記事でも、要約でも書いたように、「全国のより多くの人に市音の日本トップレベルの演奏を聴いて欲しい、聴いて好きになって欲しい。」市音の名前を知って、演奏を聴いて楽しんで、また聴きたいな、他の人とも聴きたいなと思うきっかけとなるコンサート。寄附したい、と思い行動するきっかけにもなるかもしれない。重要です。存続がかかってはいるけれども、あまりにも必死な感じが出ているコンサートは、逆に引いてしまう。メッセージ性が強すぎると、あまり好きじゃない…という人もいると思う。私もどちらかと言えばそうです。あからさまなメッセージよりも、じっくりと音楽・演奏を聴きたいと思う。音楽に浸りたい。コンサートなのだから。

 では、どんなコンサートをやればいいのか…。これを考えていました。

※今回、この記事で書くことは、以前の記事ではちょっと出してしまった「何のどこが悪い、問題だ」という内容ではありません。批判する気持ちは一切ありません。あくまで、こうしたらもっと聴きたい、聴きに来たいと思う、リピーターとなる人が増えるかもしれない、という私の考え、一案です。


 以前の記事で、私も地元のアマチュア吹奏楽団の演奏会にいくつか足を運んだのですが、私がこれまで普段行くクラシック音楽のコンサートとは違うな、と感じたと書きました。クラシック音楽のコンサートは、オーケストラ(と言っても数・機会はかなり限られてます…地方…)、室内楽、器楽ソロ(ピアノとかヴァイオリンとか)、声楽と聴いてきました。そのクラシック音楽のコンサートと、吹奏楽のコンサートを比較してみて、あれ?と思うことがありました。以前書いた記事にもヒントがあったのに、何故気がつかなかったんだろう?

 クラシック音楽のコンサートは、基本的にクラシック音楽作品しか演奏しない。常識といえば常識です。オーケストラなら、交響曲、協奏曲、バレエや劇音楽の組曲、オペラ・歌劇の序曲、管弦楽の小品など。室内楽・器楽ソロも、クラシック音楽作品のソナタや、三重奏曲、四重奏曲、五重奏曲…。声楽なら、歌曲やオペラの歌をピアノ伴奏で。やっぱりクラシック音楽作品。
 クラシック音楽以外の音楽、例えばジャズやポップス、テレビのテーマ曲や映画音楽は、そういう類のコンサート以外ではまず演奏しない。オーケストラのポップスコンサートや、子ども・家族向けのコンサートなどがそれ。室内楽、器楽ソロ、声楽、更に合唱では、日本や世界の童謡・唱歌・民謡、懐かしの歌謡曲はプログラムに入っていることもある。アンコールで演奏することはよくある。でも、例えばオーケストラの定期演奏会で、ジャズやポップスと、交響曲(クラシックに親しみがない人でも知っているようなベートーヴェン「運命」や7番、ドヴォルザーク「新世界」などや、マーラー5番4楽章「アダージェット」やショスタコーヴィチ5番4楽章などのある楽章だけは有名なものは除く)はまず一緒に演奏することはない。大河ドラマのテーマ曲や映画音楽などならまだあるかもしれない。

 しかし、吹奏楽のコンサートは、純粋な吹奏楽曲も、クラシック音楽作品の編曲版も、映画音楽もジャズもポップスも懐かしの歌謡曲もアニメソングも流行の歌も、一緒にプログラムに入れて演奏している。第1部はテレビのテーマ曲や映画音楽、第2部は純粋な吹奏楽曲、第3部はジャズ、ポップスなどのように。第一線で活躍しているプロの演奏者をゲストプレイヤーとして呼んで、協奏曲のようにソロパートで演奏したり、楽団と一緒に演奏することもある。

 そう、クラシック音楽ではできないことを、当たり前のようにやっていたのです。勿論、純粋な吹奏楽曲だけのコンサートもあります。

 クラシック音楽のコンサートよりも、柔軟にプログラムを組むことができる。
 これは、吹奏楽の「強み」ではないかと私は思います。

 この強みを活用して、市音の魅力を引き出す多種多様なプログラムを組んで、演奏を披露する。市音そのもののレベルの高い演奏を、もっと楽しく聴けるように。そのうち、「吹奏楽って面白いな」「もっと聴きたいな」「市音いいなぁ」と思う人が増えてきたら嬉しい。


 その一方で、昨年の市音東京公演でもですが、こんなことも思いました。

 オーケストラなら、コンサートマスターは第1ヴァイオリンの、一番前、指揮者に一番近いところにいる。吹奏楽のコンサートマスターって、どのパートのどの位置にいる人がやっているんだろう?
 楽器の配置もよくわからない。オーケストラのように大体決まってない?(オケも今は色々ありますが…)
 後ろの席だと、よく見えなくて余計わからない。前過ぎても舞台の後ろの方が見えにくい。
 さらに、管楽器って演奏している間の動きが少ないね。どの楽器がどう演奏しているのだろう?
 そういえば、オーケストラは「楽しみ方ガイド」といった本などが増えてきたけど、吹奏楽はあまり見ない。
 テレビでも、オーケストラメインの番組はあるけど、吹奏楽メインの番組はないね…。「題名のない音楽会」が時々、NHK教育「らららクラシック」がたまに。ラジオはNHKFM「吹奏楽のひびき」があるけど…。
 吹奏楽の楽器って、オーケストラと同じ楽器でも位置づけが違うよね。どう違うの?オーケストラじゃあまり見ない楽器もあるけど…サックスはわかるけど、ユーフォニアムってどんな楽器?スーザフォン?打楽器はオケでは見ない楽器が結構あるある…。あの楽器は何だろう?

 吹奏楽にこれまで親しんできていない人は、色々疑問をもつと思います。上記の疑問は私の疑問です。

 このような疑問に答え、さらに、楽器や演奏者に親しめる楽曲や機会があればいいなと考えています。
 よくあるのが楽器体験。子どもだけでなく、大人も気軽に恥ずかしがらずに楽器に触れて、音を出すコツや演奏している時に心がけていること、などを話す機会があれば、楽器にも演奏者にも親しみも沸くと思います。吹奏楽の楽器は、憧れの楽器が多いと思う。サックスはジャズでも大活躍、なんといってもカッコイイ。フルートやクラリネットも人気があるし、トランペットはどこでも花形。ホルンの形に興味を持つひともいるだろうし、大きなチューバに挑戦したい人もいると思う。プロが使っている楽器をそのまま…というわけにはいかないので、工夫は必要ですね。
 それと、楽曲でソロパートを担当して魅せる、という方法も。どんな楽曲があるか、ここは詳しくないのでわからないのですが…。
 楽器・演奏者に親しみが沸けば、聴いたことがない曲、吹奏楽経験者以外にはあまり馴染みのない純粋な吹奏楽曲でも、「ここでトランペットが活躍している」「クラリネットのソロが来た」「ホルンがんばれ」「伴奏もいいね」などなど、聴きどころをつかんで楽しめると思います。私が初めて聴く曲に触れる時は、こんな感じで聴いています。

 これらのことは、これまで吹奏楽でやってきた当たり前のことかもしれない。市音でもやっていることかもしれない。
 でも、こんな地道な活動も、聴く人・ファンを増やすきっかけになると思います。音楽をより楽しく聴くことにも繋がる。工夫して、いろいろなアイディアを取り入れて、裾野が広がっていって欲しいなと思います。

 演奏会以外のこと、例えば寄附のことやマネジメントのことも考えられたらいいのですが、その方面は詳しくないので私が考えたのはここまでです。

 今後、市音への支援が様々な形で必要になってくると思います。状況も刻々と変化する。それに合わせて、団体で、個人で考えるもよし、仲間内で軽く議論するもよし。新たな団体を立ち上げるもよし。
 市音への支援の輪が広がればいい。支援の形は様々出てくると思いますが、どこかで気持ちをひとつにできればいいなと思います。

 あと、今後、メディアに取り上げられることも更に増えると思います。その時も、市音の様々な面が取り上げられて欲しいと思っています。

 以上、私の考えはここまでです。

※おことわり
・私には140字で語るのは無理です…そんなきれいにまとめられない。文章がぶつぶつ分割するのも好きじゃない。なのでツイッターではなく、またブログで書きました。

・市音存続支援に対する私の考えを表明するのは、これで一旦終わりにしようと思います。
 市音を取り巻く環境、動きはこれからどんどん変化してゆくと思うので、私の考えもそのうち古くなると思います。これは1月末での考え。今日考えたことが、明日にはひっくり返されるようなことになるかもしれない。
 一旦自分の中で考えをまとめたいと思っています。そして、変化に合わせて様子をみようと思います。
 勿論いち市音ファンとして、寄附などが始まれば個人で力になりたいと思っています。

・この記事の続編は書きません。
by halca-kaukana057 | 2013-01-30 23:32 | 音楽
 先日書いたこの記事
大阪市音楽団存続問題と「文化の空白」+存続支援運動に対して思うこと
 この続き、追記、補足、更に考えたことです。

 まず、自分自身、大切なことを強調していなかった。別の点に気を取られて、本来の大切なことを見落としていた。反省…。
 それは、市音を(大阪市から離れようとどんな形になろうと)存続させたいと思う一番の理由。
 その音楽・演奏の素晴らしさ。

 前回の記事の後半部分「市音を守りたいのか、それとも…」の部分で色々書いたが、私自身も市音を知る・聴くきっかけになったのは、宮川彬良さんとの共演だった。NHK教育(現:Eテレ)「クインテット」に始まり、彬良さんの音楽に惹かれ、親しむようになった最中、大阪市音楽団という吹奏楽団と共演することを知った。大阪市音楽団?吹奏楽?初耳でした。よくわからないままテレビ出演したのを見ていましたが、巧い、楽しい演奏、音楽・音色。吹奏楽もいいな。こんな楽団もあったんだ、と聴けたのが嬉しくなりました。
 そしてCDで聴いてますます好きになり、ついにコンサートまで行ってしまった…。きっかけって大事だなぁと思う。
 そして、その後、市音が存続問題を抱えることになるなんて、この時は思いもしませんでした。

 話は変わるのですが、前回の記事を書いた夜、なかなか寝付けず「ラジオ深夜便」を聴いていました。オペラ歌手の錦織健さんのインタビューをやっていました。錦織健さんはクラシックの側にいる方ですが、ロックやポップスも大好き。そして、NHKなどでポップスを歌う機会もありました。でも、錦織さんの本業はオペラ歌手。オペラ・声楽とポップス・ロックは全く違う別物。声の出し方も違う。オペラ歌手が、ポップスなんて…お叱りの手紙を貰ったこともあるそう。でも、錦織さんは、ポップスも好きだし、ポップスを聴いて気に入ったら、今度はオペラを聴きに来て欲しいな、そのきっかけになればいいな、と仰っていました。

 それを聞いた時、書いた記事のことを思い出しました。クラシック・オペラは敷居が高いと感じやすい。私もクラシックは好きですが、オペラはそんなに親しんでいない。チケットも高い…生で聴いたら違うのだろうけど、なかなか足を運べません(それ以前に地元でオペラの公演が無い。声楽のリサイタルなら行きました。人間の生の声の歌はいいですね)。

 そして、あ東京支部さんからもリプライをいただきました。
@halcakaukana ブログ拝見しました。大阪市音楽団の存続を支援するか宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhn!を応援するか…確かにそれは一理あると思います。ただ大阪以外の地域だとよほど遠征でもしない限り大阪でしかやらない定期演奏会などの大阪市音楽団単独の音楽を聴くのは難しい。
 posted at 01:20:32

@halcakaukana 反対に大阪以外の地域ではほぼ宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhn!でツアーをまわっていますが、私は音楽Dahhhhn!の音楽を聴いてもらうことで音楽Dahhhhn以外の【大阪市音楽団の音楽】そのものにも興味を持ってもらえるきっかけになるのではと考えます。
 posted at 01:33:34

@halcakaukana 特に関東では市音の音楽を生で聴く機会自体限られてしまいますが、そんな東京にあってまずは大阪市音楽団の名前を知って興味を持ってもらうこと…宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhn!はその取っ掛かりなのです。
 posted at 01:52:09

@halcakaukana どんなにいい音楽でも知ってもらって聴いてもらわなければ意味がありません。賛否両論、批判が出ることも重々承知していますが、これが私達関東人なりの大阪市音楽団の存続支援です。拙い文章のため納得いかないところもあると思いますがまたご指摘いただければ幸いです。
 posted at 02:24:20


 概ね同感、同意だったのですが、やはり前回の記事で書いた疑問は消えない。しばらく考えて、こう返信しました。

@gogoshiontokyo お読みくださりありがとうございます。そしてリプライもありがとうございます。東京の者でもない「外野」の人間が、いきなりこのような意見を言ってもいいのかな…と思いましたが、市音を応援したい気持ちは一緒なので、書きました。(続く
 posted at 17:10:45

@gogoshiontokyo 目的は市音の音楽・演奏に触れてもらうこと。少しでも興味を持って、コンサートに足を運んでもらうこと。音楽そのものを聴いてもらいたい、同意です。私も市音の演奏を聴いて、もっと聴いて欲しい、広まって欲しい、そして存続して欲しいと強く思いました。(続く
 posted at 17:13:05

@gogoshiontokyo そのきっかけとして、「宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhn!」としての演奏を聴いて欲しい。それで興味を持った方は、市音の他の演奏も聴きたくなればいいなと思う。そうですね、同感です。東京公演でのあの楽しさは忘れられませんし、同時に演奏にも魅了されました
 posted at 17:17:20

@gogoshiontokyo ここで「音楽Dahhhhn!」とは違う一面も、市音にはあるんだよ、ということも伝える機会があってほしいと思うのです。これは、とても難しいことだと自覚して書いてはいますが…、演奏会にそのような音楽を演奏する時間も入れて欲しいと思います。
 posted at 17:25:06

@gogoshiontokyo @gogoshion さんのこれまでの活動も精力的ですし東京支部さんの今後も応援したいです。何より、市音が今後もこれまで通りの演奏活動をしてゆけることを願っています。だからこそ「音楽Dahhhhn!」以外の表現方法もあればいいなと考えます。
 posted at 17:31:30

@gogoshiontokyo 言葉がきつく感じられてしまったなら、申し訳ありません。意見を戦わせるつもりもありませんし、寧ろ「外野」にいるのが残念だと思うほど。東京支部さんの目標も実現して、市音の今後に繋がることを願うばかりです。参考程度として受けとっていただければと思います。
 posted at 17:36:39


 彬良さんとの市音も好きだけど、音楽監督・指揮者が変われば同じ楽団でも音が変わる。これは他のオーケストラでもあること。しかも、取り上げる楽曲も異なる。市音の音楽そのものの魅力を伝えたいなら、やっぱり他の面もあるんだよ、ということも伝えて欲しいと思っています。リプライにも書いたとおり、とても難しいことですが、”中の人”とは違う一般の人々が集まってやるからこそ、できることもあるはず。違うアプローチ方法もあるはず。…「外野」にいるのにこんなことを言うのはどうなんだろうと自分でも思いましたが、支援したい気持ちは同じなので伝えることにしました。

 そして、東京支部さんからのリプライ。
@halcakaukana 返信ありがとうございます。音楽Dahhhhn!の演奏のスタイルは変えなくても、例えは音楽Dahhhhn!のコンサートの物販でDahhhhn!名義以外の大阪市音楽団のCDも一緒に販売したりするのも1つの手としてありかもしれませんね。(続く
 posted at 18:06:13

@halcakaukana 今回遼さんがブログに書いてくださったおかげで、東京から市音を応援していく上での課題というかアイディアというか…そんなことがおぼろげですが、浮かんだ気がします。ありがとうございましたm(_ _)m。また何かありましたらご意見お聞かせください!
 posted at 18:13:00


 最初の記事が、かなりかたい文章になってしまったなと感じつつ、私からの返事。

@gogoshiontokyo お返事ありがとうございます。いえいえ、いきなりの意見にも対応してくださってありがとうございます。同志の人々の集まりだからこそ出てくるアイディアもあると思いますし、それで市音と一緒に音楽を楽しむ場・機会をつくるのはとてもいいなぁと思っています。
 posted at 21:36:22

@gogoshiontokyo 今後も課題は出てくると思いますし、厳しい状況もあるかと思います。でも、応援しています。力になれること…言うだけしかできないのですが、それでもよければ…。ありがとうございます。
 posted at 21:39:38


 以上が東京支部さんとのやり取りです。ちなみに、ツイートは東京支部さんのリーダーの方によるもので、東京支部の総意なのだそうです。このことを知って抱えていた疑問・不安がひとつ解けました。この”中の人”は一体誰なのか、どんな人なのか。それも疑問に思っていたからです。
 ちなみに、やり取りは「Go!Go!市音の会」大阪本部の方とはしていません。どう思っているのだろう?お正月の最中、ツイートできる状況でないのかもしれない。
(全く、こんな季節に…ちょっと考えろよ自分)

 今後も、市音がどうなるのか、動向を見守りつつ、何かアイディアがあれば提案してみたいと思っています。そして何より、市音の音楽・演奏を楽しみたい。これからも、ずっと。

 そんな市音の今年最初のコンサートは明日あります。
おふぃすベガ:1月3日(水)兵庫県立芸術文化センター 宮川彬良のニューイヤーコンサート2013 アンサンブル・ベガVS大阪市音楽団
 アンベガとのまさかの共演。曲目は「欲望という名の電車」。室内楽と吹奏楽が合同で演奏なんて前代未聞。一体どうなるんだ…!?
 コンサートに行かれる方、しっかりと聴いて来てくださいませ!当日券もあるそうですよ。
(ちなみに、この共演、アンベガはマイク・PA付きの演奏だそうです。生音じゃないのが残念…ですが、吹奏楽相手に室内楽が演奏するとなると、マイク・PA付きじゃないと無理か…とにかくどうなるんだ…)

 定期演奏会の予定もあるそうですよ。
by halca-kaukana057 | 2013-01-02 22:46 | 音楽
 今年、私にとって最も大きかった出来事のひとつが、宮川彬良さんと大阪市音楽団(市音)のコンサート(東京公演)に行けた事、ずっと聴きたい・生で直に触れたいと思っていた”アキラサウンド”に触れることが出来た、思う存分楽しんだことでした。10月のこと、あれから3ヶ月。思い出しては「いいコンサートだったなぁ」「行ってよかった」とかみ締めています。
・コンサートレポ:その1(第1部) / その2(第2部) / その3(アンコール・終演後・感想雑感)
 ↑この記事に特に関係するのは「その3」。

 今回、行こうと決めたのは、市音の東京公演はなかなかない、関西から遠く離れている私の地域から行くなら東京公演がチャンスだったということ。それから、存続問題で揺れている市音を応援したいということ。

 音楽のことを語るのに、政治やいち政治家・首長の意見を出さねばならない、しかも音楽”そのもの”には関係がないのに…これは正直苦しい。ただ、音楽、楽団(吹奏楽、オーケストラ、室内楽…大小プロアマ関係なく)、その活動と運営、コンサート・公演…もっと大きな視点で見ると「芸術文化」が政治や行政と全く関係のないものではない、と実感しています。社会というものの中に、「芸術文化」もある。だから、政治や行政とも繋がっているところがある。歴史的に見ても、音楽と政治が何らかの関係があったことも少なくない。音楽”そのもの”は、政治とは無関係だが、音楽が、「芸術文化」が存在するには政治と関係がある…。苦手だとか無関心だとか言っていられない。
 それでも、音楽”そのもの”、「芸術文化」”そのもの”は、政治や行政では語れない。経済とも語れない。売れてるか売れていないか=優れているかどうか、ではない。これは明示します。


○文化の空白地帯が生まれたら

 市音が存続の危機にある…と思っていたら、先日、他の楽団も存続の危機に立たされていることを知った。市音だけじゃない。崖っぷちではなくても、他の楽団も何らかの問題を抱えているところも少なくないだろう。その一方で、奮闘しているところもある。先日、「題名のない音楽会」で紹介された兵庫県立芸術文化センター。楽団ではないが、芸術文化施設ということで例に挙げます。ここはただのホール、施設ではなく、地域の人々と施設のスタッフが話し合う機会を持ち、「地域の中で生きている」施設。オペラ上演の前夜祭として地域でお祭りを開催したり、地域の人々も施設に関心を持っている。一方で、やはり堅苦しいイメージのあるクラシック音楽に触れてもらいたいけれど、ここは譲れないというところを施設のスタッフも持っていて、地域に働きかけている。施設と地域が一緒になって、時には切磋琢磨して盛り上げている。とてもいいなと思った。
◇詳しくはこちら:題名のない音楽会:キャンディーちゃんの題名日記:街が誇りに思う劇場

 さて、市音や他の存続の危機にある楽団に話を戻して、私が思うのは、優れた芸術文化施設や楽団がある地域・街から、それらが無くなったら、そこは「文化の空白地帯」になる、ということ。

 市音が廃止されるという報道があって、市音の存在を初めて知った、という人も少なくないようだ。市音は、大阪市が運営している。それを、大阪市に住んでいるわけではない自分が語るのは意味がない、大阪市民の意見ではないと思う方もいると思う。私自身、市音をどこまで語っていいのか、と思うこともある。だが、大阪市だけの問題ではないと思う。市音は、東京佼成ウィンドオーケストラ、シエナ・ウィンド・オーケストラと「日本三大吹奏楽団」と呼ばれている。吹奏楽コンクールの課題曲の演奏録音で、全国の吹奏楽部員の学生さんたちの”憧れの音”でもある。春の選抜高校野球の開会式・入場行進の演奏録音もしているなど、その活動は大阪市にとどまらない。

 もし市音が無くなったら、そこから吹奏楽の、音楽の文化が消える。空白地帯になる。ただ、その空白はそこだけではなく、全国へ広がってゆく。他の楽団があるじゃないか、いや、楽団それぞれの個性がある。音楽・演奏はどれも同じ、ではない。同じ曲でも指揮者・楽団によって解釈や表現が異なり、得意とするジャンルも異なる。その個性がひとつ、消える。
 空白地帯の影響は更に、文化の無い、枯渇した状態が続くだろう。市音は上記の全国的な活動よりも、大阪市に向けたワンコインコンサートや、市の式典、学校での演奏など地域に密着している部分も大きい。それが無くなった影響は、後から少しずつ出てくると思う。日本で一番古いという歴史もあり、全国で三本の指に入るレベルの楽団が与えてきた影響は、意識はしていなくてもどこかに根付いていると思う。音楽が好きな、音楽を志す学生の目標がひとつ消える。意識して聴いていなくても、どこかで聴いた経験、存在感があったと思う。どこかで大阪市の文化を支えていると思う。先述したとおり、大阪市だけでなく、全国の吹奏楽という文化を。

 私の住んでいる地域には、プロのオーケストラや吹奏楽団は無い。プロのオケ・演奏家が来てのコンサートも、少ない。プロオケが来ない年も増えた。アマチュアオケ・吹奏楽団はある。地域にある楽団だから、と聴きに行くことも少なくない。アマチュアながら奮闘している。でも、正直なところ、プロのオケ・吹奏楽団を地元で聴きたいと思う。交通機関は発達したので、「遠征」しやすくはなっているとは思う。だが、様々な事情で「遠征」できないことも多い。子ども連れや、病気や障害を持っている、仕事の関係など。
 そんな時、地元にプロのオケ・楽団があるのはいいなぁと思う。身近なところでプロの、日本屈指の演奏に親しめる。文化が身近にあることがいいなと思う。理想である。廃止するかどうか論議しているものがある…それすら羨ましいと思ってしまう。こちらは、廃止するものすらないのだから。施設もただのハコでしかない。

 「空白域」にいる側から大阪市・市音を見ていると、そんなことを思う。存続問題を抱え、消えるオケや楽団が増えれば、空白域が増える。どんどん増えて、日本の音楽の文化は知らない間に薄くなってしまうだろう。



○「市音」を守りたいのか、それとも…

 さて、その市音を守ろうと、宮川彬良さんと楽団員の有志で「Go!Go!市音! 大阪市音をほめる会」という特別コンサートを開催。更に同志の支援者たちも集まって、「Go!Go!市音の会」として存続支援運動をしている。最近では、大阪だけでなく、東京でも支部を結成する模様で、大阪以外からも働きかけてゆくのはいいなと思っています。
◇公式:GO!GO!市音!大阪市音をほめる会
◇twitter:GO!GO!市音の会 @gogoshion
◇東京支部twitter:GO!GO!市音の会 東京支部 @gogoshiontokyo

 この有志による活動を見ていて、思うことがある。中心にいるのが宮川彬良さんなので、「大阪市音楽団」を応援支援すると言うよりも、「宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhhn!」を応援しているように見える。市音が彬良さんと組むと「音楽Dahhhhhn!」として、いつもの吹奏楽とは違った雰囲気になる。彬良さんの強い個性が前面に押し出された形となる。実際、コンサートに行ってみて、他のコンサートとは違うとはっきりと感じた。本当に面白い。軽快でユーモアたっぷりの音楽を読み解くトークも、演奏も。また行きたい。
 しかし、いつもの「市音」は、吹奏楽のレパートリー…吹奏楽曲や、クラシックの吹奏楽アレンジ、ポップスやジャズの演奏。以前、NHKBSプレミアムで市音定期演奏会の様子が放送されていたのを観たが、「音楽Dahhhhhn!」とは異なる、「吹奏楽」のイメージの演奏会だった。

 市音東京公演に行った後、地元のアマチュア吹奏楽団、学生の吹奏楽部の演奏会に行ってみている。そこで思うのは、「吹奏楽」というジャンルがある、ということだ。オーケストラや室内楽、器楽ソロのクラシック音楽のコンサートとは違う。クラシック音楽作品の編曲ものはあっても、オケのものと違う。楽器の編成だけではない。コンサートの構成が違うからか。(クラシックは休憩を挟んで前半に短めの曲と協奏曲・後半は交響曲など長めの曲。吹奏楽は3部構成で吹奏楽曲やクラシックの編曲もの、ポップス、ジャズなど。ゲストプレイヤーを呼んで演奏することも多い。クラシックのコンサートと同じような時もある)そして、吹奏楽オリジナルの楽曲は、独特だと感じている。近・現代の曲が多く、吹奏楽部に親しんだことが無い、慣れないうちは知らない曲ばかり。聴いてみて、いいなと思う曲もあるし、管弦楽とは違う、管楽器と打楽器のみの独特の響きも面白い。ただ、慣れないと、作曲家も知らない人ばかり、音楽もクラシックのようなものかと思っていると全然違うところがある。(吹奏楽をやってきた方々にとっては失礼な発言かもしれません。すみません。)

 今後、市音は一般財団法人への運営移管も考えている。「Go!Go!市音の会」などでの活動が、移管しても人々を惹き付けることに繋がって欲しいと思う。市音を存続・運営し続けてゆくために。でも、「Go!Go!市音の会」がすすめていることが、「音楽Dahhhhhn!」の面ばかりで、いつもの「市音」とかけ離れてしまっているのではないか、と憂慮しているし、疑問にも思っている。存続させたいのが「大阪市音楽団」なら、いつもの「吹奏楽」の面も押し出していかないと、元吹奏楽部などで吹奏楽に親しんできた人で無いと、敷居が高い、門戸が狭いと感じてしまうのではないだろうか。音楽にジャンルなし、と彬良さんのコンサート活動等を観ていると強く思う。でも、市音を支えているのは彬良さんだけない。ここにもやもやしている。今後も、彬良さんと市音のコンビは続いて欲しい、演奏を聴きたいと思っている。でも、頼り過ぎているようにも感じている。問題発言…?いや、自分自身が彬良さんのファンだからこそ、まず私自身がうやむやにしないで、疑問点として提示したいと思って書きました。

 とは言っても、ここでも私は大阪市民ではない、東京支部もこれからできるけど東京・関東民でもない。そんな私がどう支援していったらいいのか…。
 ひとつ言いたいのは、市音を支援したい人は、大阪・関西だけでなく、東京・関東だけでなく、他の地域にもいるということ。
 (決起集会か、ちょっと羨ましい…と遠くから見ています。)

 非常に長くなりました。この記事は、批判ではなく、いち意見・疑問として書きました(批判に読めてしまったらすみません)。市音は2013(平成25)年度はこのままの活動を続けてゆけるそうですが、その後は自立しなければならない現状にあります。離れてはいますが、コンサートに行く機会も今後何回あるかわからない、保証できないのが悔しいのですが、応援はしている。時には意見も言うかも。そんな立場でいたいと思います。

 以上です。大晦日、年の瀬にこんな長文…。失礼しました。
by halca-kaukana057 | 2012-12-31 22:35 | 音楽

今夜は栗名月・十三夜

 今日は旧暦では九月十三日。「十三夜」です。中秋の名月「十五夜」もですが、この十三夜の月も古くから美しいと愛でられてきました。

・十五夜(ぴったりではないが)関連記事:十五夜を過ぎても月を愛でる

 十五夜のお月見をしたら、十三夜のお月見もしないと縁起が悪いと言われています。「片月見」と呼んでいます。十五夜はサトイモをお供えすることから「芋名月」と呼ばれているのに対して、十三夜は栗や豆をお供えするので「栗名月」「豆名月」とも呼んでいます。今は栗が美味しい季節ですね。十三夜は日本古来・日本独特の風習だそうです。スーパーでも「十三夜」お月見セットが売られていて、驚きました。日本古来の天文にまつわる文化が見直されているようで、嬉しいです。

 さて、十五夜はお天気が悪くてお月見はできませんでした。今夜は晴れ。今はちょっと薄雲がかかってますが、きれいに見えています。
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 私のコンパクトデジカメを限界まで使って撮影してみた。満月に向かうこの形が、いいですよね。双眼鏡で見てみると、クレーターもはっきりと見えます。天体望遠鏡・双眼鏡で月を見る時は、満月もいいのですが、満月は明る過ぎるので半月~満月の間がちょうどいいんです。

 夜空は月明かりで明るいですが、東の空には木星が目立って輝いています。現在はおうし座に位置しています。一等星カペラが目印のぎょしゃ座、おうし座と東の空から昇ってきて、続いてオリオン座やふたご座といった冬の星座たちも昇ってきます。冬が来る。夜空の星の動き、見える星座で季節を感じます。

 9月中旬から忙しく、色々とバタバタしていたので、久々にゆっくりと月見・星見出来ました。やっぱり、私の日常には星見・宇宙天文もないと寂しいなぁ。

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by halca-kaukana057 | 2012-10-27 21:38 | 宇宙・天文
 多忙のため、浦島太郎状態の記事が続きます。9月30日は十五夜・中秋の名月、しかも満月での十五夜でした。(十五夜が必ずしも満月とは限りません。昨年の記事でも書きましたが、旧暦の8月15日の月が中秋の名月・十五夜と呼んでいます。しかし、現在は太陽暦。旧暦と太陽暦を合わせるとずれが生じ、更に、月の満ち欠けの周期や月が地球をまわる軌道も楕円軌道であることからもずれが生じ、十五夜=満月とは限らないのです。)
・昨年の記事:十五夜と満月

 昨年の記事を読んでいて、昨年も天気が悪く十五夜のお月見が楽しめなかった。今年は台風で、またしても十五夜を楽しめず。残念です。
 先日、こんな本(雑誌・ムック)を見つけました。

YUCARI Vol.04 月

マガジンハウス


 日本の伝統文化を実感できる雑誌、「あぁ日本で暮らしていて、本当によかった」というコンセプトの雑誌です。初めて見た。
 月の満ち欠けを基準にした旧暦と、十五夜あたりの月の満ち欠けについて、日本各地で行われる観月会、お月見に合う料理から古来の日本人がどのように月を愛でてきたか、更には月見のための双眼鏡ガイド、月にまつわる本ガイド、月見そば色々…と、文化面だけでなく、科学面、食文化まで網羅しています。1冊丸ごと月、月、月。読んでいて、日本人は月見が好きなんだなぁ、と感じました。文化面だけでなく、天体観測・科学面からのアプローチもあまり多くは無いですが忘れてはいません。大の天文ファン・”宙ガール”の篠原ともえさんや、天文ファンの女性たち愛用の望遠鏡・双眼鏡の紹介も。ラインストーンやシールで可愛く飾ったり、手作りの望遠鏡も。双眼鏡Q&Aから、天文初心者にもオススメの双眼鏡ガイドもあり、科学面からのアプローチもどんどんしていって欲しいなと思う天文ファンでした。

 この本を読んだはいいが、十五夜を楽しめず…十三夜(栗名月)に期待します。晴れるといいな。
十三夜
月探査情報ステーション:月を知ろう: 栗名月とはなんですか?

 今夜は、雲間から月が見えた。今日は月齢17「立待月」。
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 私のカメラではこの程度のものです…。
by halca-kaukana057 | 2012-10-02 21:53 | 宇宙・天文
昨年出た切手「星座シリーズ」第1集。第2集はいつ出るのかな?と思っていたら、七夕前に出ました!

日本郵便:特殊切手「星座シリーズ 第2集」

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 発売日に早速買ってきましたよ。きらきらきれいです。

 第1シリーズは夏の星座でしたが、第2シリーズは秋の星座。やぎ座やみずがめ座、うお座、ペガスス座、エチオピア王家の神話が壮大に繰り広げられるアンドロメダ座やカシオペヤ座、ペルセウス座にくじら座、ケフェウス座も。
 そして最後の「いかりぼし」。日本古来の星座が今回も取り上げられました。カシオペヤ座のW字の並びを、船の錨に見立てたもの。海の上で方角を知る重要な星・北極星を探すために重要な星と見られていました。今も、カシオペヤ座のW字は、北極星を探す目印ですね。
 今回も日本古来の星座が取り上げられているのが嬉しいです。

 来年もこの時期に、第3集が出るのかな?つまり、全部集めるには4年…いや、南天の星座もあるなら5年がかり…?何年だって付き合いますよ!

・第1集:夏:切手で星座を楽しもう
・第3集:春:切手で星座を楽しもう 第3シーズン
by halca-kaukana057 | 2012-07-06 22:40 | 宇宙・天文
 金環日食・部分日食の一日も終わろうとしています。お祭り騒ぎのような一日でした。

 テレビのニュースで、街角や学校で人々が太陽メガネを手に一斉に日食を見上げている様を観て、こんなにも大勢の人が観ていたのか!と驚くと同時に、こんなに大勢でなくてもいいから普段からもっと宙を見上げてみようよ、観てほしい、一緒に観たい…と思いました。また、たまたま隣り合った何人かの人が、日食メガネを貸し借りして観察している様も。いい光景だなと感じました。私が外で日食を観ていた時、ご近所さんも観てないかな、通学途中の子どもたちはいないかなとちょっとワクワクしていたのですが…誰もいなかった…。家族とは観ていたのですが、もっと多くの人と一緒に観たかったな、とも思いました。昨年の皆既月食の時も、ご近所さんの反応は皆無…寂しいなぁ…。

 朝は欠けた太陽はいつもと同じように、西の空へ沈んでゆきます。日没後、そんな空を眺めていました。

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 宵の明星、金星。数ヶ月前は月や木星、プレアデス星団(すばる)などと共演し、とても明るかった金星も、今日はぽつんと、以前よりも暗めに輝いていました。この金星が、6月6日に太陽の前を通過します。

 東の空には土星とスピカが。望遠鏡で土星を観る。土星とスピカは見分けがつきにくいのですが、今日はどちらが土星が大体わかりました。
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 中央の明るい2つの星の、どちらが土星でしょう?



 答えは左上の星。右下のスピカよりも若干明るめ、そして黄色いのがポイント。スピカは白い色。

 金環日食の輪も魅力的ですが、土星の輪も魅力的です。私の望遠鏡では小さめですが、はっきりと見えました。小さくてかわいくもある(実際はとても大きい惑星です)。数十分見惚れていました。

 上の画像で、右端の4つの星が台形を形作っている。これが「からす座」です。星座物語では、ずる賢いけどドジなところもあり、憎めない。好きな星座のひとつです。スピカを目印にすると探しやすい。4つの星が帆の形に見えるので、日本では「帆かけ星」、イギリスでは「スパイカ(スピカ)のスパンカー(spanker:帆)」とも呼ばれています。
 晴れていたら、土星とスピカ、そしてからす座。探して観てね。

 普段の星空も、魅力がいっぱいだよ。

 先日出た本なのですが、夜空を見あげるのが楽しくなる本が。

星の文化史事典

出雲 晶子 / 白水社


 星にまつわる芸術文化・歴史・伝承・民俗の事典。この著者の出雲さんは、沢山の文献から、星の文化にまつわる話を徹底的に収集。そしてこの本になりました。すごい本です。ちょっと高めですが、一冊あると星を観るのがますます楽しくなる本です。ほしい、お金ためて買う。
by halca-kaukana057 | 2012-05-21 22:01 | 宇宙・天文

星をさがす

 このブログには、これまで記事を書いたことのないタイプの本です。でも、どこかで繋がっているんです。


星をさがす
石井ゆかり/WAVE出版/2012

 まず、タイトルから天文関係の本かな?と思いますが、星占い・占星術の本です。書店でも、占い本のコーナーにありました(他の書店でも)。でも、「星をさがす」というタイトル。どういうこと…?この本、星占いと天文・星空観望を融合させている本なんです。

 天文学と星占い・占星術。星を扱うことに変わりはないけれども、科学か占いか。全く違うもののように感じます。でも、やはり、星を扱うのに変わりはない、とこの本を読む前からも、今も感じています。

 私が宇宙天文に興味を持ったきっかけ…と聞かれたら、思い出せない。気がついたら、興味を持っていた。小学生の頃は星座の本を愛読していた。と同時に、星占いの本も読んでいた。もしかすると、自分の生まれ星座(山羊座)の星占いから、じゃぁ「やぎ座」ってどんな星座なんだ?と疑問を持ち、天文学としての星座に興味を持って星座の本を読むようになった…のかもしれない(何故記憶が無いんだ)

【*注意】
 ちなみに、この本でもそうなのですが、天文学上での星座の名前はひらがな、もしくはカタカナで表記されるルールです。星占いで用いられる星座と、天文学上での星座は、「歳差運動」のため現在ではズレが生じています。この区別をつけるためにも、天文学上での星座はひらがな・カタカナ表記で、占いでの星座は漢字表記で書きます。


 天文学に親しむようになった今でも、新聞やテレビ、雑誌などにある星占いは読んでしまいます。特に、新しい年の初めや、重要なイベントがある時、苦しい状況に陥っている時など。ただ、あくまで占いであり、いくつかの星占いを見ると内容が全然違うことばかりなので、参考にする程度です。「~に気をつけて」とあれば、ちょっと注意しよう、とか。そんな星占いの中で、この本の著者・石井ゆかりさんの”星読み”は、よく読みます。石井さんの”星読み”内容は、詩的で様々に解釈できてしまうので、わかる時とよくわからない時があったり。でも、それでいいのかなと思っています。

 そんな石井さんによる、この本。「星に願いをかけるとしたら、どの星に願えばいいのか」という疑問から、それぞれの生まれ星座の「自分の星」を紹介し、その星のキーワードを解説、更に実際に夜空で観てみよう、探してみよう、という本です。星空観望、星・星座の探し方、特徴など天文に関しては、天文雑誌「星ナビ」(アストロアーツ)編集部が監修。それぞれの星・星座が、いつ、どの方角に、どうやったら見つけられるのかの探し方ガイドもわかり易く書かれています。見事な天文と、星占いの融合です。

 考えてみれば、今ある88星座の原形が生まれたのは、古代バビロニア。星座の数は少なく(南半球でしか観られない星座は大航海時代に生まれた)、現在の星座とは姿や形が全く異なるものもあります。星の並びから星座を作り、遊牧や農耕の目印に…いわばカレンダーにしていた(有名なのが古代エジプトでのシリウス)。また、その星の並びに、神々や動物を投影し、それが古代ギリシアに伝わって、今の星座物語となった。天文学としての星・星座と、星占いの星座の源流は同じ。ただ、それを科学で捉えるか、何か違う解釈をするか、何か思いを投影するか。それによって、星空は違った姿に見えるのだから不思議だ。

 この本で紹介される「自分の星」。恒星と惑星に分けて紹介されています。月は満ち欠けも。更に、月食・日食も。勿論、ここでも天文学としての解説もやさしく、しっかりとあります。

 ただ、惑星を望遠鏡で観ることに関して、望遠鏡のスペックについても少しは書いて欲しかったなと思います。望遠鏡にもピンからキリまである。口径の大きさによって、見え方が違う。水星・金星・火星・木星・土星はまだ肉眼でも観やすく、小口径(5cm程度)の望遠鏡でも楽しめますが、天王星・海王星ともなると肉眼では見えない、口径大きめ(20cm以上)の望遠鏡が必要。冥王星となると、公開天文台にある口径30cm以上の望遠鏡でもぼんやりと見える、ぐらい…。
 双眼鏡に関しては、天体観測に適しているのは「7×50」双眼鏡。口径が50mmで倍率7倍の双眼鏡という意味です。持ち運びも楽、サッと出してすぐに観測出来る。月のクレーターも、木星のガリレオ衛星も見えます。
 あくまで、星占いに星空観望も加わった本なので、仕方ないといえば仕方ないのですが…。

 でも、もし、これまで星占いに興味はあったけど、実際に星空を観た、「自分の星」を星空で観たことが無い、この機会に観てみたい、と思う方がいれば、嬉しいなぁと思います。探してみたけどよくわからない…場合も、各地の科学館・プラネタリウム・公開天文台で専門家による解説のついた観望会が行われているので、参加してみるのがおすすめです。場合によっては大口径の望遠鏡で惑星なども観られます。

 また、「おわりに」を読んで、星占いの本当に意味にも気づかされました。いい未来に期待するためのものではない、今を生きるためのものではないかと。

 こういう本が、あって欲しかったなぁと思っていました。

 星空観望、天文学について、もっと詳しく知るためのガイドが巻末にありますが、最後に私のおすすめを。
天文・星座関連オススメ書まとめ
 以前に書いた記事。特に、「星座の神話―星座史と星名の意味」(原 恵)と、野尻抱影の本は全力でおすすめします。どちらも、天文学と神話、文学や民俗学などが融合している本です。


 ちなみに、私は山羊座だと上で書きましたが、その山羊座の星のひとつが…こと座の一等星・ベガ(織姫星)だった(「自分の星」は黄道上にある星だけじゃないんです)。こと座は、オルフェウスの竪琴の星座物語が大好きですし、このブログの読者であれば、ベガが何を意味しているのか、お分かりですよね。凄く嬉しかったですw
by halca-kaukana057 | 2012-03-07 23:49 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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